JP2014099548A - 筐体、筐体の製造方法および電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】ボスと板状部材との接合強度を向上させることができる筐体を提供することである。
【解決手段】本発明の一態様にかかる筐体は、ボス本体11と、当該ボス本体11の周囲に配置されたフランジ部12と、を備えるボス10と、ボス本体11およびフランジ部12と接合された板状部材13と、板状部材13と接するように配置された樹脂部材14と、を備える。ここで、樹脂部材14はフランジ部12の側面と接するように設けられていてもよい。また、フランジ部12の側面と接するように設けられている樹脂部材14の高さが、フランジ部12の面23の高さと略同一となるように構成してもよい。
【選択図】図2

Description

本発明は筐体、筐体の製造方法および電子機器に関し、特にボスを備える筐体、筐体の製造方法および電子機器に関する。
電子機器のケースに用いられる筐体は、所定の部品をネジで固定するためのボスを備える。例えば、ボスを備える筐体は、ボスを接合した板状部材(例えば、板金)を金型に配置してインサート成形することで作製することができる。
特許文献1には、ボスの存在により生じる無駄なスペースを可能な限り小さくすることができる携帯電子機器に関する技術が開示されている。
特開2010−109768号公報
背景技術で説明したように、ボスを備える筐体は、ボスを接合した板状部材を金型に配置してインサート成形することで作製することができる。ここで、ボスと板状部材との接合強度を向上させるためには、ボスと板状部材との接合面積を大きくする必要がある。しかしながら、ボスと板状部材との接合面積はボスの外径とボスの内径との差によって決定される。このため、この値が小さいとボスと板状部材との接合面積が小さくなり、接合強度が低下するという問題があった。
上記課題に鑑み本発明の目的は、ボスと板状部材との接合強度を向上させることができる筐体、筐体の製造方法および電子機器を提供することである。
本発明の一態様にかかる筐体は、ボス本体と、当該ボス本体の周囲に配置されたフランジ部と、を備えるボスと、前記ボス本体および前記フランジ部と接合された板状部材と、前記板状部材と接するように配置された樹脂部材と、を備える。
本発明の一態様にかかる筐体の製造方法は、ボス本体および当該ボス本体の周囲に配置されたフランジ部を板状部材に接合し、前記フランジ部の前記板状部材と接合されている面と逆側の面が金型と当接するように、前記ボスと前記板状部材とを前記金型に配置し、前記金型に樹脂材料を流し込みインサート成形する。
本発明により、ボスと板状部材との接合強度を向上させることができる筐体、筐体の製造方法および電子機器を提供することができる。
実施の形態1にかかる筐体のボス付近の上面図である。 図1に示す筐体のII−IIにおける断面図である。 図2に示す筐体に部品を搭載した状態を示す断面図である。 実施の形態1にかかる筐体の製造工程を説明するための断面図である。 実施の形態1にかかる筐体の製造工程を説明するための断面図である。 実施の形態1にかかる筐体の製造工程を説明するための断面図である。 実施の形態1にかかる筐体の製造工程を説明するための断面図である。 本発明の課題を説明するための断面図である。 本発明の課題を説明するための断面図である。 実施の形態2にかかる筐体の一例を示す断面図である。 図7に示す筐体に部品を搭載した状態を示す断面図である。 実施の形態2にかかる筐体の他の例を示す断面図である。 実施の形態3にかかる筐体を示す断面図である。 図10に示す筐体に部品を搭載した状態を示す断面図である。
<実施の形態1>
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、実施の形態1にかかる筐体のボス付近の上面図である。図2は、図1に示す筐体のII−IIにおける断面図である。本実施の形態にかかる筐体は、例えば所定の回路素子を備える電子機器のケースとして用いることができる。ボス10には所定の部品が固定される。例えば、ボス10が備える孔部15にネジ等を螺合することで所定の部品が固定される。なお、ボス10の孔部15はネジ穴(ネジボス)であってもよく、また単なる貫通穴であってもよい。
図2に示すように、筐体は、ボス10と板状部材13と樹脂部材14とを備える。筐体は、ボス10を接合した板状部材13を金型に配置してインサート成形することで作製することができる。ボス10は、ボス本体11と、ボス本体11の周囲に配置されたフランジ部12と、を備える。また、ボス本体11の中心には孔部15が形成されている。ボス10は、例えば金属材料を用いて作製することができる。ボス本体11とフランジ部12は一体で形成してもよく、ボス本体11とフランジ部12とを接合することで形成してもよい。
図1に示す例では、平面視した際のボス本体11とフランジ部12の外周形状(つまり、ボス本体11とフランジ部12を板状部材13の主面と平行な面で切断した際の外周形状)が円形である例を示している。しかし、ボス本体11およびフランジ部12の外周形状は円形に限定されることはない。例えば、ボス本体11の外周形状を円形とし、フランジ部12の外周形状を多角形(例えば、四角形)としてもよい。逆に、ボス本体11の外周形状を多角形とし、フランジ部12の外周形状を円形としてもよい。また、ボス本体11およびフランジ部12の外周形状を共に多角形としてもよい。なお、孔部15の形状は円形であることが好ましい。
板状部材13は、ボス本体11およびフランジ部12と接合面21において接合されている。つまり、板状部材13の上面は、ボス本体11の底面およびフランジ部12の底面と接合面21において接合されている。板状部材13には、例えば金属材料で構成された板金を用いることができる。例えば、ボス本体11およびフランジ部12は、溶接を用いて板状部材13に接合されている。また、接着部材(接着剤や両面テープ)を用いて、ボス本体11およびフランジ部12を板状部材13に接着してもよい。
樹脂部材14は、板状部材13と接するように配置されている。つまり、強度の強い板状部材13の周囲に樹脂部材14を設けることで、筐体全体の強度を向上させることができる。図2に示すように、樹脂部材14はフランジ部12の側面22と接するように設けられている。このとき、フランジ部12の側面22と接するように設けられている樹脂部材14の高さ(つまり、頂面24の高さ)は、フランジ部12の板状部材13と接合されている面21と逆側の面23の高さと略同一となるように形成する。また、樹脂部材14は更に板状部材13の側面25と接している。
図3は、図2に示す筐体に部品を搭載した状態を示す断面図である。図3に示すように、筐体に所定の部品を固定する際は、部品が備える取り付け部32をボス本体11の頂面と当接するように配置する。そして、部品の取り付け部32とボス本体11の孔部15にネジ31を通して、部品の取り付け部32をボス本体11に固定する。このとき、部品の取り付け部32はボス10に固定され、ボス10は板状部材13に固定される。よって、部品を筐体に強固に固定することができる。
図4A〜図4Dは、本実施の形態にかかる筐体の製造工程を説明するための図である。図4A〜図4Dに示すように、本実施の形態にかかる筐体は、ボス10と板状部材13とを金型40に配置し、金型40に樹脂材料を流し込むインサート成形を用いて形成される。
まず、図4Aに示すように、ボス本体11および当該ボス本体11の周囲に配置されたフランジ部12を板状部材13に接合する。例えば、ボス本体11およびフランジ部12は、溶接を用いて板状部材13に接合することができる。
次に、図4Bに示すように、フランジ部12の面23が金型40の面42と当接するように、ボス10と板状部材13とを金型40に配置する。このとき、フランジ部12の側面22と金型の内側側面43との間に隙間ができるように、ボス10と板状部材13とを金型40に配置する。ボス10および板状部材13と、金型40との間には、樹脂を流し込むための空間41が形成される。
次に、図4Cに示すように、金型40に樹脂材料14を流し込みインサート成形する。このとき、樹脂材料14がフランジ部12の側面22に配置されるようにインサート成形する。
その後、金型40を取り除くことで図4Dに示す筐体が得られる。
背景技術で説明したように、ボスを備える筐体は、ボスを接合した板状部材を金型に配置してインサート成形することで作製することができる。ここで、ボスと板状部材との接合強度を向上させるためには、ボスと板状部材との接合面積を大きくする必要がある。しかしながら、ボスと板状部材との接合面積はボスの外径とボスの内径との差によって決定される。このため、この値が小さいとボスと板状部材との接合面積が小さくなり、接合強度が低下するという問題があった。
図5、図6は、本発明の課題を詳細に説明するための図である。図5、図6に示す筐体は、ボス110、板状部材113、および樹脂部材114を備える。ボス110と板状部材113は溶接を用いて接合されている。また、図5、図6に示す筐体は、ボス110と板状部材113とを金型140に配置し、金型140に樹脂材料を流し込むインサート成形を用いて形成される。
図6に示すように、筐体をインサート成形する際に板状部材113を金型140に設置し位置決めする場合、ボス110の外周側面では金型との位置合わせが困難なため、板状部材113を金型140の突起145で押さえる必要がある。このように、板状部材113を金型140の突起145を用いて押さえるためには、成形後の筐体のボス110の周囲と樹脂部材114との間に空隙116(図5参照)を設ける必要がある。
しかしながら、ボス110の周囲と樹脂部材114との間に空隙116を設けた場合は、ボス110と板状部材113との接合面積はボス110の外径とボス110の内径との差によって決定される。つまり、ボス110の外径とボス110の内径(孔部115の径)との差が大きい場合は、ボス110と板状部材113との接合面積を広くすることができる。一方、ボス110の外径とボス110の内径(孔部115の径)との差が小さい場合は、ボス110と板状部材113との接合面積が小さくなる。このため、ボス110と板状部材113との接合強度が低下するという問題があった。
そこで本実施の形態にかかる発明では、図2に示すように、ボス10にフランジ部12を設け、ボス本体11およびフランジ部12を板状部材13に接合している。つまり、フランジ部12を設けることで、ボス10と板状部材13との接合面21の面積を増加させることができる。よって、ボス10と板状部材13との接合強度を向上させることができる。
更に本実施の形態にかかる発明では、樹脂部材14がフランジ部12の側面22と接するように設けている。このように、樹脂部材14がフランジ部12の側面22と接合するように構成することで、ボス10と板状部材13との接合強度を更に向上させることができる。
更に本実施の形態にかかる発明では、フランジ部12の側面22と接するように設けられている樹脂部材14の頂面24の高さが、フランジ部12の面23の高さと略同一となるように構成している。換言すると、図4Cに示すように、フランジ部12の面23と樹脂部材14の頂面24とが、金型40の面42と当接するように構成している。よって、異なる外径を有するボス10であっても、同一の金型40を用いてインサート成形することができる。
また、フランジ部12の面23の高さと樹脂部材14の頂面24の高さとを略同一としているので、金型40を変更することなく、フランジ部12の外径を任意に調整することができる。例えば、ボス10と板状部材13との接合面積を大きくしたい場合はフランジ部12の外径を大きくし、逆に筐体の質量を減らしたい場合はフランジ部12の外径を小さくすることができる。
以上で説明した本実施の形態にかかる発明により、ボスと板状部材との接合強度を向上させることができる筐体、筐体の製造方法および電子機器を提供することができる。
<実施の形態2>
次に、本発明の実施の形態2について説明する。
図7は、実施の形態2にかかる筐体のボス付近の断面図であり、実施の形態1で説明した図2に対応している。本実施の形態にかかる筐体は、例えば所定の回路素子を備える電子機器のケースとして用いることができる。ボス50には所定の部品が固定される。例えば、ボス50が備える孔部55にネジ等を螺合することで所定の部品が固定される。なお、ボス50の孔部55はネジ穴であってもよく、また単なる貫通穴であってもよい。
図7に示すように、筐体は、ボス50と板状部材53と樹脂部材54とを備える。筐体は、ボス50を接合した板状部材53を金型に配置してインサート成形することで作製することができる。ボス50の中心には孔部55が形成されている。ボス50は、例えば金属材料を用いて作製することができる。また、ボス50の外周形状は円形や多角形とすることができる。
板状部材53は、ボス50と接合面61において接合されている。つまり、板状部材53の上面は、ボス50の底面と接合面61において接合されている。板状部材53には、例えば金属材料で構成された板金を用いることができる。例えば、ボス50は、溶接を用いて板状部材53に接合されている。また、接着部材(接着剤や両面テープ)を用いて、ボス50を板状部材53に接着してもよい。
また、板状部材53のボス50が備える孔部55と対応する位置には、凹部56が形成されている。例えば、凹部56の断面形状は図7に示すような矩形状とすることができる。また、凹部57の周囲の樹脂の流動性や板状部材53の絞り加工の容易性を考慮し、凹部57の断面形状を、図9に示すように、凹部57の周囲に向かって徐々に凹部57が浅くなる形状(つまり、おわん形状)としてもよい。更には、凹部56の下側の樹脂の厚みが薄くなる場合は、樹脂を設けない構造としてもよい。また、平面視した際の凹部56の形状は円形や多角形とすることができる。なお、平面視した際の凹部56の形状は、平面視した際の孔部55の形状よりも大きければ任意の形状とすることができる。孔部15の形状は円形であることが好ましい。
樹脂部材54は、板状部材53と接するように配置されている。つまり、強度の強い板状部材53の周囲に樹脂部材54を設けることで、筐体全体の強度を向上させることができる。図7に示すように、樹脂部材54は板状部材53の端部65を取り囲むように設けられている。つまり、樹脂部材54は板状部材53の端部65の上面、側面、底面と接している。
図8は、図7に示す筐体に部品を搭載した状態を示す断面図である。図8に示すように、筐体に所定の部品を固定する際は、部品が備える取り付け部72をボス50の頂面と当接するように配置する。そして、部品の取り付け部72とボス50の孔部55にネジ71を通して、部品の取り付け部72をボス50に固定する。このとき、部品の取り付け部72はボス50に固定され、ボス50は板状部材53に固定される。よって、部品を筐体に強固に固定することができる。
本実施の形態においても、図4A〜図4Dで説明した方法と同様の方法を用いて筐体を製造することができる。なお、本実施の形態では、必ずしもボスにフランジ部を設ける必要はない(フランジ部を設けた構成については、実施の形態3で説明する)。フランジ部を設けない場合は、筐体を製造する際の金型の形状は図6に示した金型140のような形状となる。つまり、金型140が備える突起145を用いて板状部材53を直接押さえるので、成形後の筐体には空隙58が形成される。
一般的に、ボスを設ける際は、ネジの長さを考慮してボスの高さを決定する必要がある。つまり、ボスは、ネジの長さaに所定の長さ(余長)bを加えた長さ(a+b)とする必要がある。このように、ボスに所定の長さbを設けると、この分だけボスの高さが高くなり、スペースが無駄になるという問題があった。
そこで本実施の形態では、板状部材53に凹部56を形成している。つまり、ボス50が備える孔部55と対応する位置に凹部56を形成している。このように、板状部材53に凹部56を設けることで、上記の所定の長さbを設けつつ、ボス50の高さを低くすることができ、ボス50を小型化することができる。例えば、図7に示す例では、板状部材53に形成した凹部56の深さ分だけ、ボス50の高さを低くすることができる。
このように、本実施の形態にかかる筐体は、孔部を備えるボスと、前記ボスと接合され、前記ボスの孔部と対応する位置に凹部が形成された板状部材と、前記板状部材と接するように配置された樹脂部材と、を備える。よって、ボスの高さを低くすることができ、ボスを小型化することができる。
<実施の形態3>
次に、本発明の実施の形態3について説明する。
図10は、実施の形態3にかかる筐体のボス付近の断面図であり、実施の形態1で説明した図2と対応している。本実施の形態では、実施の形態1の構成(ボス10がフランジ部12を備える構成)と実施の形態2の構成(板状部材53が凹部56を備える構成)とを組み合わせている。これ以外は、実施の形態1および2で説明した構成と同様である。なお、図10、図11では、実施の形態1および2と同一の構成要素については同一の符号を付している。
図10に示すように、筐体は、ボス10と板状部材53と樹脂部材54とを備える。筐体は、ボス10を接合した板状部材53を金型に配置してインサート成形することで作製することができる。ボス10は、ボス本体11と、ボス本体11の周囲に配置されたフランジ部12と、を備える。また、ボス本体11の中心には孔部15が形成されている。ボス10は、例えば金属材料を用いて作製することができる。ボス本体11とフランジ部12は一体で形成してもよく、ボス本体11とフランジ部12とを接合することで形成してもよい。
図10に示す例では、平面視した際のボス本体11とフランジ部12の外周形状(つまり、ボス本体11とフランジ部12を板状部材13の主面と平行な面で切断した際の外周形状)が円形である例を示している。しかし、ボス本体11およびフランジ部12の外周形状は円形に限定されることはない。例えば、ボス本体11の外周形状を円形とし、フランジ部12の外周形状を多角形(例えば、四角形)としてもよい。逆に、ボス本体11の外周形状を多角形とし、フランジ部12の外周形状を円形としてもよい。また、ボス本体11およびフランジ部12の外周形状を共に多角形としてもよい。なお、孔部15の形状は円形であることが好ましい。
板状部材53は、ボス本体11およびフランジ部12と接合面21において接合されている。つまり、板状部材53の上面は、ボス本体11の底面およびフランジ部12の底面と接合面21において接合されている。板状部材53には、例えば金属材料で構成された板金を用いることができる。例えば、ボス本体11およびフランジ部12は、溶接を用いて板状部材53に接合されている。また、接着部材(接着剤や両面テープ)を用いて、ボス本体11およびフランジ部12を板状部材53に接着してもよい。
また、板状部材53のボス10が備える孔部15と対応する位置には、凹部56が形成されている。例えば、凹部56の断面形状は図10に示すような矩形状とすることができる。また、図9に示すように、凹部57の周囲の樹脂の流動性や板状部材53の絞り加工の容易性を考慮し、凹部57の断面形状を、凹部57の周囲に向かって徐々に凹部57が浅くなる形状(つまり、おわん形状)としてもよい。更には、凹部56の下側の樹脂の厚みが薄くなる場合は、樹脂を設けない構造としてもよい。また、平面視した際の凹部56の形状は円形や多角形とすることができる。なお、平面視した際の凹部56の形状は、平面視した際の孔部15の形状よりも大きければ任意の形状とすることができる。
樹脂部材54は、板状部材53と接するように配置されている。つまり、強度の強い板状部材53の周囲に樹脂部材54を設けることで、筐体全体の強度を向上させることができる。図10に示すように、樹脂部材54はフランジ部12の側面22と接するように設けられている。このとき、フランジ部12の側面22と接するように設けられている樹脂部材54の高さ(つまり、頂面24の高さ)は、フランジ部12の面23の高さと略同一となるように形成する。また、樹脂部材54は更に板状部材53の側面25と接するように設けられている。
図11は、図10に示す筐体に部品を搭載した状態を示す断面図である。図11に示すように、筐体に所定の部品を固定する際は、部品が備える取り付け部32をボス本体11の頂面と当接するように配置する。そして、部品の取り付け部32とボス本体11の孔部15にネジ31を通して、部品の取り付け部32をボス本体11に固定する。このとき、部品の取り付け部32はボス10に固定され、ボス10は板状部材53に固定される。よって、部品を筐体に強固に固定することができる。
本実施の形態においても、図4A〜図4Dで説明した方法と同様の方法を用いて筐体を製造することができる。このとき、本実施の形態では、図4Aに示す工程において、凹部56を有する板状部材53にボス10を接合する。
本実施の形態にかかる発明では、ボス10にフランジ部12を設け、ボス本体11およびフランジ部12を板状部材53に接合している。つまり、フランジ部12を設けることで、ボス10と板状部材53との接合面21の面積を増加させることができる。よって、ボス10と板状部材53との接合強度を向上させることができる。
更に本実施の形態にかかる発明では、板状部材53に凹部56を形成している。つまり、ボス50が備える孔部55と対応する位置に凹部56を形成している。このように、板状部材53に凹部56を設けることで、ボス10の高さを低くすることができ、ボス10を小型化することができる。
以上で説明した本実施の形態にかかる発明により、ボスと板状部材との接合強度を向上させつつ、ボスの小型化を実現することができる筐体、筐体の製造方法および電子機器を提供することができる。
以上、本発明を上記実施形態に即して説明したが、本発明は上記実施の形態の構成にのみ限定されるものではなく、本願特許請求の範囲の請求項の発明の範囲内で当業者であればなし得る各種変形、修正、組み合わせを含むことは勿論である。
10 ボス
11 ボス本体
12 フランジ部
13 板状部材
14 樹脂部材、樹脂材料
15 孔部
21 接合面
31 ネジ
32 取り付け部
40 金型
41 空間
42 面
43 内側側面
50 ボス
53 板状部材
54 樹脂部材、樹脂材料
55 孔部
56、57 凹部
61 接合面
71 ネジ
72 取り付け部

Claims (17)

  1. ボス本体と、当該ボス本体の周囲に配置されたフランジ部と、を備えるボスと、
    前記ボス本体および前記フランジ部と接合された板状部材と、
    前記板状部材と接するように配置された樹脂部材と、を備える、
    筐体。
  2. 前記樹脂部材は前記フランジ部の側面と接するように設けられている、請求項1に記載の筐体。
  3. 前記フランジ部の側面と接するように設けられている前記樹脂部材の高さが、前記フランジ部の前記板状部材と接合されている面と逆側の面の高さと略同一である、請求項2に記載の筐体。
  4. 前記樹脂部材は更に前記板状部材の側面と接するように設けられている、請求項2または3に記載の筐体。
  5. 前記ボスおよび前記板状部材は金属材料で構成されている、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の筐体。
  6. 前記筐体は、前記ボスと前記板状部材とを金型に配置し、当該金型に樹脂材料を流し込むインサート成形を用いて形成される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の筐体。
  7. 前記板状部材の前記ボスが備える孔部と対応する位置には凹部が形成されている、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の筐体。
  8. 前記凹部の断面形状は矩形状である、請求項7に記載の筐体。
  9. 前記凹部の断面形状は、前記凹部の周囲に向かって徐々に凹部が浅くなる形状である、請求項7に記載の筐体。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の筐体と、
    前記筐体内に配置された回路素子と、を備える電子機器。
  11. ボス本体および当該ボス本体の周囲に配置されたフランジ部を板状部材に接合し、
    前記フランジ部の前記板状部材と接合されている面と逆側の面が金型と当接するように、前記ボスと前記板状部材とを前記金型に配置し、
    前記金型に樹脂材料を流し込みインサート成形する、
    筐体の製造方法。
  12. 前記フランジ部の側面と前記金型の内側側面との間に隙間ができるように、前記ボスと前記板状部材とを前記金型に配置し、
    前記樹脂材料が前記フランジ部の側面に配置されるようにインサート成形する、
    請求項11に記載の筐体の製造方法。
  13. 前記板状部材の前記ボスが備える孔部と対応する位置に凹部を形成する、請求項11または12に記載の筐体の製造方法。
  14. 前記凹部の断面形状は矩形状である、請求項13に記載の筐体の製造方法。
  15. 前記凹部の断面形状は、前記凹部の周囲に向かって徐々に凹部が浅くなる形状である、請求項13に記載の筐体の製造方法。
  16. 前記ボスおよび前記板状部材は金属材料で構成されている、請求項11乃至15のいずれか一項に記載の筐体の製造方法。
  17. 前記ボスおよび前記板状部材は溶接を用いて互いに接合される、請求項16に記載の筐体の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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TWI600839B (zh) * 2015-10-28 2017-10-01 冠捷投資有限公司 高強度且具重工性的裝置結構及施工方法
KR20200036349A (ko) * 2018-09-28 2020-04-07 현대자동차주식회사 케이스 및 케이스의 제조방법

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