JP5175062B2 - インクジェット記録用紙 - Google Patents
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Description
前記光沢層上に設けた最表層がジアミン系化合物とヒドラジド誘導体を含有し、前記ヒドラジド誘導体が、ヒドラジド誘導体とアクリルアミドとの共重合体であることを特徴とするインクジェット記録用紙である。
前記セルロース誘導体がアルデヒド変性ヒドロキシエチルセルロースであることがより好ましい。
実施例1〜5
1.基材
原料として広葉樹晒クラフトパルプ100%のパルプを使用し、フリーネスを370mlとした。紙力剤、サイズ剤を絶乾パルプ1tに対してそれぞれ有効成分基準で5kgずつ内添し、填料としてタルクを灰分3.0重量%となるよう内添した。長網抄紙機で抄造・乾燥後、サイズプレスを用いて酸化澱粉を乾燥重量3.0g/m2となるよう塗工し、米坪157g/m2の基材を得た。
2.インク受容層
非晶質シリカ(グレース社製、品番:ED5)100重量部に対して、バインダーとしてスチレン−アクリル酸共重合樹脂(日本NSC社製、品番:KE35)30重量部を含む塗工液を調製し、これを、前記基材の表面に、乾燥重量10g/m2となるよう塗工した。なお、各部数は有効成分基準の数字である。(以下も同様)
3.光沢層及び最表層
気相法シリカ(日本アエロジル社製、品番:アエロジル300)100重量部に対して、バインダーとしてアセトアセチル化ポリビニルアルコール(日本合成化学社製、品番:ゴーセファイマーZ410、ケン化度99%、重合度2100)を20重量部、及び、保水剤としてアルデヒド変性ヒドロキシエチルセルロース(三昌社製、品番:SANHEC−HH)を2重量部添加した塗工液を調製し、これを、前記インク受容層の塗工・乾燥後の表面に、光沢層として、乾燥重量10g/m2となるよう塗工した。
ヒドラジド誘導体としてADH(アジピン酸ヒドラジド)を使用し、比較例4では、ジアミン系化合物、ヒドラジド誘導体を使用せず、ホウ砂のみを使用し、比較例5では、ジアミン系化合物の代わりにスミマールM−30W(住友化学社製、メチロール化メラミン)を使用した点以外は実施例1と同様にした。
測定・評価方法
上記によって製造したインクジェット記録用紙について、以下のとおり測定・評価を行った。結果を以下の表1に示す。
1)曇り(ヘイズ)
印字後の印面の曇りについて下記基準で目視評価した。
◎:全く曇りはなく、鮮明な印面が得られた。
〇:曇りはほとんどなく、良好な印面が得られた。
×:部分的に曇りが見られ、印面がぼやけていた。
2)印字ムラ
ベタ印字部分について、インク濃度ムラの有無を下記基準で目視評価した。
◎:インク濃度のムラは見られず、鮮明な印面であった。
〇:インク濃度ムラがほとんどなく、均一な印面であった。
×:インク濃度ムラが見られ、不均一な印面であった。
3)印字濃度
ベタ印字部分について、印字濃度を下記基準で目視評価した。
◎:インクの沈みがなく、高い印字濃度が得られた。
〇:若干のインク沈みがあるが、十分な印字濃度が得られた。
×:インクの沈みにより印字濃度が低かった。
4)ISO白色度
JIS P 8148「紙,板紙及びパルプ−ISO白色度(拡散青色光反射率)の測定方法」に基づいて測定した。
5)光沢度
JIS P−8142「紙及び板紙−75度鏡面光沢度の測定方法」に基づいて測定した。
6)加工適性
製造後の用紙について加工適性を下記基準で、評価した。
加工適性:用紙に角度90度の折れ曲がり適性を与え、折れ曲がった後の光沢面のひび割れを評価する。
◎:光沢面にひび割れは全くなく、折れ曲げる前と変わりない。
〇:光沢面にひび割れが若干有る。
×:光沢面に、ひび割れが多数入り、加工適性がない。
7)ゲルの強度
光沢層用塗工液に最表層用ゲル化液を塗工した後の、ゲル化強度を評価した。
◎:十分にゲル化しており、塗料がただれることなく、キャストドラムに転写できる。
〇:ゲル化が不十分であり、キャストドラムにて、塗料がややただれる。
×:ゲル化が全く不十分であり、キャストドラムに転写できない。
Claims (4)
- 基材上に、少なくとも1層のインク受容層と、当該インク受容層上に形成された光沢層とを有するインクジェット記録用紙であって、
前記光沢層上に設けた最表層がジアミン系化合物とヒドラジド誘導体を含有し、
前記ジアミン系化合物が、アミノ基を2個有する化合物であり、
前記ヒドラジド誘導体が、ヒドラジドとアクリルアミドとの共重合体であり、
前記光沢層に、前記ジアミン系化合物および前記ヒドラジド誘導体と架橋反応可能なバインダーを含有し、前記バインダーがアセトアセチル化ポリビニルアルコールであり、
前記ジアミン系化合物および前記ヒドラジド誘導体と前記アセトアセチル化ポリビニルアルコールが架橋していることを特徴とするインクジェット記録用紙。 - 前記光沢層がアセトアセチル化ポリビニルアルコール及び保水剤を含有することを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録用紙。
- 前記保水剤がセルロース誘導体であることを特徴とする請求項1又は2記載のインクジェット記録用紙。
- 前記セルロース誘導体がアルデヒド変性ヒドロキシエチルセルロースであることを特徴とする請求項3記載のインクジェット記録用紙。
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JP2007122659A JP5175062B2 (ja) | 2007-05-07 | 2007-05-07 | インクジェット記録用紙 |
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