JP5728242B2 - インクジェット用記録シートの製造方法 - Google Patents
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Description
<原紙の作製>
LBKP100部(カナディアンスタンダードフリーネス:CSF=500ml)のパルプスラリーに、パルプに対し、カチオン澱粉1.0部、タルク5.0部、酸性ロジンサイズ剤0.2部、液体硫酸バンド1.0部を添加し、調製した紙料を長網式抄紙機で抄紙し、坪量180g/m2の原紙を得た。
<サイズプレス塗工>
上記原紙上に酸化澱粉(商品名:王子エースA、王子コンスターチ社製)6%をサイズプレスによって乾燥塗工量が片面当たり1.5g/m2となるようにオンマシンで塗布し、シリンダードライヤーで乾燥し支持体を得た。
<インク受容層形成用塗工液の調製>
平均粒子径7μmの合成非晶質シリカ(商品名:サイロジェットP407、グレースデビソン社製)50部と平均粒子径6μmの合成非晶質シリカ(商品名:サイロイド74X6500、グレースデビソン社製)50部とに、水とpH調整剤として酢酸0.5部を添加し、カウレス分散機にて28.5%の顔料スラリーを調製した。この顔料スラリーにポリビニルアルコール15部(商品名:PVA−224、クラレ社製)及びポリエチレン酢酸ビニルバインダー(エチレン酢酸ビニル系高分子)20部(商品名:スミカフレックス401、住友化学社製)を添加・攪拌し、更に水を添加し、固形分濃度で25%の塗工液を得た。
<インク受容層の形成>
サイズプレス処理を行った支持体の片面にインク受容層形成用塗工液を乾燥塗工量が10g/m2となるように、オンマシンでロッドコーター塗工し、エアードライヤーで熱風乾燥した。
<裏面(インク受容層と反対面)へのクリア液の塗工>
ポリビニルアルコール0.5部(商品名:PVA−117、クラレ社製)とインク定着剤0.5部(商品名:パピオゲンP105、センカ社製)とカチオン性サイズ剤(商品名:N−PPS、荒川化学工業社製)とを混合して得られたクリア液をウエット状態で塗工量15cc/m2となるようにオンマシンにて塗布し、エアードライヤーで熱風乾燥した。
<平滑処理>
ソフトカレンダーを用いて、線圧30kg/cm、25℃、2ニップ1パスの条件で表面処理を行った。
インク受容層形成用塗工液の調製でポリビニルアルコール:ポリエチレン酢酸ビニルバインダーの比率を10部:25部とした以外は、実施例1と同様とした。
実施例1で、塗工量を7g/m2とした以外は同様とした。
実施例1で、塗工量を15g/m2とした以外は同様とした。
実施例2で、塗工量を7g/m2とした以外は同様とした。
実施例2で、塗工量を15g/m2とした以外は同様とした。
実施例1で、インク受容層形成用塗工液の調製において、カチオン性定着剤(パピオゲン P−105、センカ社製)を10部添加した以外は同様とした。
実施例1で、塗工量を5g/m2とした以外は同様とした。
実施例1で、塗工量を20g/m2とした以外は同様とした。
実施例2で、塗工量を5g/m2とした以外は同様とした。
実施例2で、塗工量を20g/m2とした以外は同様とした。
インク受容層の塗工液の調製でポリビニルアルコール:ポリエチレン酢酸ビニルバインダーの比率を20部:15部とした以外は、実施例1と同様とした。
インク受容層形成用塗工液の調製でポリビニルアルコール:ポリエチレン酢酸ビニルバインダーの比率を35部:0部とした以外は、実施例1と同様とした。
インク受容層形成用塗工液の調製でポリビニルアルコール:ポリエチレン酢酸ビニルバインダーの比率を5部:30部とした以外は、実施例1と同様とした。
インク受容層形成用塗工液の調製でポリビニルアルコール:ポリエチレン酢酸ビニルバインダーの比率を0部:35部とした以外は、実施例1と同様とした。
インク受容層形成用塗工液の調製でポリビニルアルコール:ポリエチレン酢酸ビニルバインダーの比率を8部:20部とした以外は、実施例1と同様とした。
インク受容層形成用塗工液の調製でポリビニルアルコール:ポリエチレン酢酸ビニルバインダーの比率を12部:16部とした以外は、実施例1と同様とした。
インク受容層形成用塗工液の調製でポリビニルアルコール:ポリエチレン酢酸ビニルバインダーの比率を12部:30部とした以外は、実施例1と同様とした。
インク受容層形成用塗工液の調製でポリビニルアルコール:ポリエチレン酢酸ビニルバインダーの比率を18部:24部とした以外は、実施例1と同様とした。
実施例1において、塗工方式をエアーナイフコーターに変更した以外は同様とした。
B形粘度計(形式BM、東京計器社製)を用いて、JIS K7117−1:1999「プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂 ― ブルックフィールド形回転粘度計による見掛け粘度の測定方法」に則り、液温20℃、ローターNo.3、回転数60rpmの条件にて測定した。併せて、6rpmの条件にての測定も行い、それぞれの粘度の結果より、カラーのチキソ性の指標(TI)を算出した。
<ハーキュレス粘度>
ハイシェア粘度計(Hercules type MODEL HR801C:熊谷理器工業社製)を用いて、JIS K7117−2:1999「プラスチック―液状,乳濁状又は分散状の樹脂 ― 回転粘度計による定せん断速度での粘度の測定方法」に則り、測定した。測定条件は、液温20℃、Fボブ、回転数4400rpm、せん断速度9.192×104S−1のときの値を評価した。
塗工面質を自然光の射光による目視評価をした。さらに、ブラックライトで目視評価した。
○・・・良好(実用レベル)、△・・・やや劣る(実用下限レベル)、×・・・劣る(実用に適さない)
市販のフルカラーインクジェットプリンター(商品名:PM−A950、セイコーエプソン社製)を用いてフルカラーを印刷し、境界部の滲み、発色の鮮やかさ(特に地の色と印字部とのコントラスト)などを目視観察し、それぞれの項目で以下の判断基準で評価した。
○・・・良好(実用レベル)、△・・・やや劣る(実用下限レベル)、×・・・劣る(実用に適さない)
ロッドコーターを用いてインク受容層を塗設したときのストリーク発生の有無を目視評価した。また、所望する塗工量の制御が困難な場合には、評価を低くした。
○・・・良好(実用レベル)、△・・・やや劣る(実用下限レベル)、×・・・劣る(実用に適さない)
市販のフルカラーインクジェットプリンター(商品名:PM−A950、セイコーエプソン社製)を用いて葉書サイズのサンプルにフルカラーのベタ印字をし、シート全体の凹凸の程度を目視観察した。以下の判断基準により評価した。
○・・・良好(実用レベル)、△・・・やや劣る(実用下限レベル)、×・・・劣る(実用に適さない)
簡易式印刷機にて下記の印刷条件にて、インク受容層側を印刷し、ピッキングの状態を目視評価した。また、判定基準は以下のようにした。
使用インキ:東洋インキ社製 墨インキ TV15 0.4cc
印刷条件:60rpm 5回刷り
○・・・良好(実用レベル)、△・・・やや劣る(実用下限レベル)、×・・・劣る(実用に適さない)
Claims (2)
- 支持体の表面にインク受容層用塗料を塗布してインク受容層を設けてなるインクジェット記録シートの製造方法において、
前記インク受容層用塗料として、シリカ系顔料と有機高分子接着剤とを含有し、かつ、前記インク受容層用塗料に含有される顔料がシリカ系顔料だけであり、かつ、前記有機高分子接着剤としてポリビニルアルコールとエチレン酢酸ビニル系高分子とを含み、(ポリビニルアルコール/エチレン酢酸ビニル系高分子)の配合比率が質量比で40/100〜75/100であり、かつ、前記シリカ系顔料と前記有機高分子接着剤の配合比率が、前記シリカ系顔料100質量部に対して前記有機高分子接着剤が28質量部を超えて42質量部未満であり、かつ、B形粘度計による粘度が、ローターNo.3を使用した場合、回転数60rpmにおける粘度が300〜900mPa・Sであり、ハーキュレス粘度計によるせん断速度9.192×104S−1における粘度が20〜45mPa・Sの範囲である塗料を調製する工程と、
前記インク受容層用塗料をロッドコーターにて塗工する工程と、を有し、
前記インク受容層の乾燥塗工量が片面当たり、7g/m2以上20g/m2未満となるように前記インク受容層用塗料を塗工することを特徴とするインクジェット用記録シートの製造方法。 - 前記インク受容層用塗料がカチオン性高分子染料定着剤を含有することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用記録シートの製造方法。
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