JP5401109B2 - 色付きインクジェット用葉書用紙 - Google Patents

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本発明は、支持体と通信面との色相差ΔE 又は支持体と宛名面との色相差ΔE の少なくともいずれか一方が2.0以上であっても、色ムラが無く、インクジェットプリンターでの印字の滲みが無く、更には宛名面における水性ペンでの筆記性に優れた色付きインクジェット葉書用紙に関する。
近年、インクジェット記録方式が一般大衆へ普及するに伴い、葉書にも採用されるようになってきた。インクジェット用葉書としては、白色を基調としたものが大半を占めており、色が付いているいわゆるカラー葉書は、存在するもののインクジェット適性を付与している葉書用紙は僅かである。なお、本明細書では、特に断らない限り、「色付き」とは白色とは異なる色が付いていることをいう。
インクジェット用紙に色を付ける方法として、着色していないインクジェット用葉書用紙にオフセット印刷を行って着色する方法が挙げられる。しかし、この方法では、通信面(宛名面の裏面)となるインクジェット面をオフセット印刷した場合、色ムラは少ないがブランケット汚れが発生して支障を来たしている。また、インクの吸収を阻害することとなるためインクジェット適性も低下する。そこで、着色していないインクジェット用葉書用紙に着色剤をオーバーコートする方法が挙げられる(例えば、特許文献1又は2を参照。)。
特許第3870330号公報 特開平8−207422号公報
しかし、特許文献1で開示された方法では、塗りムラになりやすく、特に通信面に当たるインクジェット面に着色剤を塗工するとバインダーや助剤も必要となるためインクジェット適性が低下するという問題があった。また、特許文献2で開示された方法では、インク受理層だけに関することであるため、宛名面を含めた色ムラや葉書としての要求品質を改善するものではない。
そこで本発明は、色ムラが無く、インクジェットプリンターでの印字の滲みが無く、更には宛名面における水性ペンでの筆記性に優れた色付きインクジェット用葉書用紙を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記の課題を解決するために、鋭意検討した結果、通信面側に塗布するインク受理層用塗工液と宛名面側に塗布するクリア液にノニオン性の着色顔料を含有させ、該クリア液にさらにカチオン性サイズ剤と界面活性剤とを含有させることとした。すなわち、本発明に係る色付きインクジェット用葉書用紙は、木材繊維を主体とした支持体の一方の表面に、顔料とバインダーを主成分とするインク受理層用塗工液を塗工して1層以上のインク受理層を設けて通信面とし、前記支持体の他方の表面に、クリア液を塗工して宛名面とし、JIS P 8150:2004「紙及び板紙−色(C/2°)の測定方法−拡散照明法」で規定する測定表面の明度指数L、知覚色度指数a及びbから算出する方法を用いて、前記支持体の表面と前記インク受理層の表面とのΔE又は前記支持体の表面と前記宛名面の表面とのΔEの少なくともいずれか一方が2.0以上である白色とは異なる色が付いた色付きインクジェット用葉書用紙において、前記インク受理層用塗工液若しくは前記クリア液のいずれか一方又はその両方にノニオン性の着色顔料を含有させ、かつ、前記インク受理層用塗工液及び前記クリア液の両方にアニオン性の着色顔料を含有させず、かつ、前記クリア液にカチオン性サイズ剤と界面活性剤とカチオン性インク定着剤とをさらに含有させ、前記界面活性剤と前記カチオン性サイズ剤との質量比率を10:30〜10:500となるように前記クリア液を塗工することを特徴とする。
本発明に係る色付きインクジェット用葉書用紙では、JIS P 8150:2004「紙及び板紙−色(C/2°)の測定方法−拡散照明法」で規定する測定表面の明度指数L、知覚色度指数a及びbから算出する方法を用いて、前記葉書用紙の中央高さの幅方向に10mm毎に9点測定し、その平均値を基準とし各々9点のΔE がインク受理層表面と宛名面表面共に9点全てが0.2以下である場合が包含される。
本発明に係る色付きインクジェット用葉書用紙では、前記宛名面に使用する界面活性剤とカチオン性サイズ剤との合計を20〜500mg/mとなるように塗工することが好ましい。水性ペンを用いたときの筆記性に優れ、色ムラも生じにくい。
本発明に係る色付きインクジェット用葉書用紙では、前記宛名面に使用する界面活性剤が非イオン性であることが好ましい。イオン性の他の助剤を用いたとしてもの影響を受け難い。
本発明に係る色付きインクジェット用葉書用紙では、前記インク受理層用塗工液及び前記クリア液をオンマシンによって塗工することが好ましい。生産性を高めることができる。
本発明の色付きインクジェット用葉書用紙は、インク受理層(通信面)表面と宛名面表面共に色ムラが無く、インクジェットプリンターでの印字の滲みが無く、更には宛名面における水性ペンでの筆記性に優れている。
以下本発明について実施形態を示して詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
本実施形態に係る色付きインクジェット用葉書用紙は、木材繊維を主体とした支持体の一方の表面に、顔料とバインダーを主成分とするインク受理層用塗工液を塗工して1層以上のインク受理層を設けて通信面とし、前記支持体の他方の表面に、クリア液を塗工して宛名面とし、JIS P 8150:2004「紙及び板紙−色(C/2°)の測定方法−拡散照明法」で規定する測定表面の明度指数L、知覚色度指数a及びbから算出する方法を用いて、前記支持体の表面と前記インク受理層の表面とのΔE又は前記支持体の表面と前記宛名面の表面とのΔEの少なくともいずれか一方が2.0以上である白色とは異なる色が付いた色付きインクジェット用葉書用紙において、前記インク受理層用塗工液若しくは前記クリア液のいずれか一方又はその両方にノニオン性の着色顔料を含有させ、かつ、前記インク受理層用塗工液及び前記クリア液の両方にアニオン性の着色顔料を含有させず、かつ、前記クリア液にカチオン性サイズ剤と界面活性剤とカチオン性インク定着剤とをさらに含有させ、前記界面活性剤と前記カチオン性サイズ剤との質量比率を10:30〜10:500となるように前記クリア液を塗工する。すなわち、本実施形態に係る色付きインクジェット用葉書用紙は、通信面及び宛名面の両方を前記着色顔料によって色付きとする形態のみならず、通信面のみを前記着色顔料によって色付きとする形態及び宛名面のみを前記着色顔料によって色付きとする形態が含まれる。
「色付き」葉書用紙とするための着色剤としての着色顔料は、ノニオン性に限定される。通信面側に塗工するインク受理層用塗工液及び宛名面側に塗工するクリア液には、インク定着剤などのイオン性が強い助剤を使用することがあり、好ましい形態としてインク定着剤を使用すると、イオン性をもつ着色顔料は、凝集しやすく色ムラの原因となる。
宛名面のクリア液に含有させるサイズ剤は、カチオン性に限定される。宛名面に塗工するクリア液には、インク定着剤などのイオン性が強い助剤を使用することがあり、好ましい形態としてインク定着剤を使用すると、アニオン性サイズ剤は、サイズ発現性が劣り、水性ペンでの筆記性に問題が残る。
宛名面のクリア液に含有させる界面活性剤は、非イオン性(ノニオン性と記載することもある。)が好ましい。特に、ポリエーテル系化合物が好ましい。宛名面に塗工するクリア液には、インク定着剤などのイオン性が強い助剤を使用することがあり、好ましい形態としてインク定着剤を使用すると、イオン性をもつ界面活性剤を用いると耐水性が発現しにくく、凝集によって紙面に欠点が生ずるなどの弊害も発生する。
クリア液に含有させ、宛名面に使用する界面活性剤とカチオン性サイズ剤との質量比率は、10:30〜10:500で使用することが好ましく、より好ましくは10:40〜10:300である。界面活性剤が10に対して、カチオン性サイズ剤を30未満とした場合、宛名面の水性ペンの筆記性が劣り、界面活性剤が10に対して、カチオン性サイズ剤を500超とした場合、色ムラが顕著になり、更に塗工時にはじきと呼ばれる未塗工の部分が発生し欠点となる。
さらに、宛名面に使用する界面活性剤とカチオン性サイズ剤との合計量を20〜500mg/mとなるように塗工することが好ましく、より好ましくは30〜300mg/mである。20mg/m未満の場合、宛名面の水性ペンの筆記性が劣り、色ムラも顕著となる。500mg/mを超えると塗工時の汚れが発生するため生産性が阻害され、コスト面でも高価なものとなり実用的ではない。
支持体に使用される木材繊維としては、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)等の化学パルプ、グランドパルプ(GP)、加圧式砕木パルプ(PGW)、リファイナー砕木パルプ(RMP)、サーモメカニカルパルプ(TMP)、ケミサーモメカニカルパルプ(CTMP)、ケミメカニカルパルプ(CMP)、ケミグランドパルプ(CGP)等の機械パルプ、脱墨古紙パルプ等の古紙パルプ等の木材パルプを含む。また、支持体は、必要に応じて従来公知の填料、バインダー、サイズ剤、定着剤、歩留まり向上剤、紙力増強剤等の各種添加剤を1種以上用いて混合し、長網抄紙機、円網抄紙機、ツインワイヤー抄紙機等の各種抄紙機にて紙匹を形成した後に、乾燥させて得ることができる。特にインク吸収性に優れた支持体を使用することが望ましい。
支持体の表面には、強度を付与するなどを目的としてサイズプレス、ゲートロール、サイザーなどの装置を用いて、澱粉、ポリアクリルアマイド、ポリビニルアルコールを塗布してもよい。
インク受理層(通信面)に用いる顔料として合成非晶質シリカ、焼成クレー、コロイダルシリカ、コロイダルアルミナ、擬ベーマイト、水酸化アルミニウム、アルミナ、リトポン、加水ハロイサイト、炭酸マグネシウム、水酸化マグネシウム、珪酸アルミニウム、ケイソウ土、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、軽質炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、カオリン、タルク、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、硫化亜鉛、炭酸亜鉛、サチンホワイト等の白色無機顔料はもとより、スチレン系プラスチックピグメント、アクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、マイクロカプセル、尿素樹脂、メラミン樹脂等の有機顔料も使用することができる。この中で、高いインク吸収性の点から、特に合成シリカが好ましい。
インク受理層には、次のようなバインダーを用いる。例えば、ポリビニルアルコール、ポリエチレン酢酸ビニル、変性ポリビニルアルコール、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリビニルピリジン、ポリアクリルアミド、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、でんぷん、変性でんぷん、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ソーダ、アルギン酸ソーダ、ポリスチレンスルホン酸ソーダ、カゼイン、ゼラチン、テルペン等の水溶性バインダー、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルアセタール、ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸エチル、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリロニトリル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリ弗化ビニリデン、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロロプレン、ナイロン、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリアセタール、ポリビスクロロメチルオキサシクロブタン、ポリフェニレンオキサイド、ポリスルフォン、ポリ−p−キシリレン、ポリイミド、ポリベンズイミダゾール、フェノール樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、アルキド樹脂、不飽和ポリエステル樹脂、ジアリルフタレート樹脂、スチレン−ブタジエン共重合体、変性スチレン−ブタジエン共重合体、アクリロニトリル−ブタジエン共重合体、メチルメタアクリレート−ブタジエン共重合体、アクリル酸エステル−メタアクリル酸エステル共重合体、酢酸ビニル−マレイン酸エステル共重合体、酢酸ビニル−アクリル共重合体、エチレン−酢酸ビニル−アクリル共重合体等のエマルジョン型バインダー又はエマルジョン型であるウレタン樹脂バインダー例示することができる。これらのバインダーの重合度、ケン化度、Tg(ガラス転移温度)、MFT(最低造膜温度)などは、限定されない。また、これらの分子鎖中に架橋性の官能基を付加しても構わない。
インク受理層には、インクジェットインクの定着性と発色性を向上させるために、カチオン性高分子を主成分とする次に列記するインク定着剤を用いることが好ましい。このようなカチオン性インク定着剤としては、ポリエチレンイミン、エピクロルヒドリン変性ポリアルキルアミン、ポリアミンポリアミドエピクロルヒドリン、ジメチルアミンアンモニアエピクロルヒドリン、ポリビニルベンジルトリメチルアンモニウムハライド、ポリジアクリルジメチルアンモニウムハライド、ポリジメチルアミノエチルメタクリレート塩酸塩、ポリビニルピリジウムハライド、カチオン性ポリアクリルアミド、カチオン性ポリスチレン共重合体、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド重合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライド二酸化硫黄共重合物、ジアリルジメチルアンモニウムクロライドアミド共重合物、ジシアンジアミドホルマリン重縮合物、ジシアンジアミドジエチレントリアミン重縮合物、ポリアリルアミン、ポリアリルアミン塩酸塩、ポリアクリルアミド系樹脂、ポリアミドエポキシ樹脂、メラミン樹脂酸コロイド、尿素系樹脂、カチオン変性ポリビニルアルコール、アミノ酸型両性界面活性剤、ベタイン型化合物、その他第4級アンモニウム塩類、ポリアミン等が用いられる。
インク受理層用塗工液には、前記した顔料、バインダー及びノニオン性着色顔料の他必要に応じて分散剤、消泡剤、pH調整剤、湿潤剤、保水剤、増粘剤、架橋剤、離型剤、防腐剤、柔軟剤、ワックス、導電防止剤、帯電防止剤、サイズ剤、インク定着剤、耐水化剤、可塑剤、蛍光増白剤、着色染料、還元剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、香料、脱臭剤等を適宜選定して添加することができる。また、例えばシリカスラリーに含有させる、又はバインダーに含有させるなど、これらを添加する場所、方法については、特に限定されない。
クリア液には、ノニオン性着色顔料、カチオン性サイズ剤及び界面活性剤の他に、本発明に影響を及ぼさない程度にバインダー、インク定着剤、防腐剤、ワックス、耐水化剤、蛍光増白剤、着色染料などを適宜選定して添加することができる。これらを添加する場所、方法については、特に限定されない。インク定着剤については、前記したインク受理層に用いるインク定着剤を同様に使用することができる。
通信面側へのインク受理層用塗工液の塗工及び宛名面側へのクリア液の塗工に関しては、一般の塗工機、例えば、ブレードコーター、ロールコーター、エアナイフコーター、ロッドコーター、リップコーター、カーテンコーター、スプレーコーター、ダイコーター、チャンブレックスコーター、チップブレードコーターなどによって、行う。
クリア液の塗工は、乾燥塗工量が片面当たり10〜700mg/m、好ましくは15〜600mg/mとなるように支持体の宛名側に塗工する。10mg/mに満たないと、所望の色相にまで着色できず、また、支持体表面を覆うことができず、色ムラになりやすい。また、乾燥塗工量が700mg/mを超えると、塗工量のバラツキが大きくなり、色ムラが発生しやすくなる。
インク受理層用塗工液の塗工は、乾燥塗工量が片面当たり5〜20g/m、好ましくは6〜15g/mとなるように支持体の通信面側に塗工する。5g/mに満たないと、インク受理層である塗工層が支持体表面を完全に覆うことが難しく、塗工層によるインクの吸収性が十分でないため、吸収ムラが発生し、インクジェット印字性能に悪影響が生じる。また、乾燥塗工量が20g/mを超えると、インク受理層と支持体間の接着強度が実用に耐えられないレベルとなり、粉落ちと呼ばれる支持体からの塗工層の脱落・剥離等が発生し、重大な問題が生じる。
インク受理層用塗工液及びクリア液はオンマシンによって塗工することが好ましい。オンマシンで着色の少ない支持体を抄紙し、そのまま通信面にインク受理層を設けるための着色顔料を含む塗工液及び宛名面に塗工する着色顔料を含むクリア液を塗工することによって、効率よく生産することができ、色替わりのときには各塗料を入れ替えるだけで容易に行うことができる。
塗工後の乾燥方式としては、熱風乾燥、赤外乾燥、ドラム乾燥などが挙げられるが、本発明においては特に限定されるものではない。
また、インク受理層の表面の平滑性を制御する目的で、必要に応じてキャレンダー処理を行ってもよい。キャレンダーは、スーパーキャレンダー、マシンキャレンダー、ソフトキャレンダー等が挙げられるが、本発明においては特に限定されない。
前記方法によって製造した色付きインクジェット用葉書用紙は、比較的薄い色に限定される。色が濃い場合は、インクジェット印字したものが見難く、また意図する色合いにもならない。色が白色に近い場合は、汎用品との差異がなく、ユーザーへのインパクトがない。具体的には、現在市販の汎用色がL=95、a=0、b=2前後(JIS P 8150:2004「紙及び板紙−色(C/2°)の測定方法−拡散照明法」)であり、これを基準とした場合、本発明によって製造する色ムラのない色付きインクジェット用葉書用紙は、支持体の表面とインク受理層の表面とのΔE 又は支持体の表面と宛名面の表面とのΔE の少なくともいずれか一方が2.0〜10.0の範囲に色付けしたものを指す。
また、本実施形態に係る色付きインクジェット用葉書用紙では、上記構成としたため、JIS P 8150:2004「紙及び板紙−色(C/2°)の測定方法−拡散照明法」で規定する測定表面の明度指数L、知覚色度指数a及びbから算出する方法を用いて、前記葉書用紙の中央高さの幅方向に10mm毎に9点測定し、その平均値を基準とし各々9点のΔE がインク受理層表面と宛名面表面共に9点全てが0.2以下となる。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。また、例中の「部」及び「%」は、特に断らない限り「質量部」及び「質量%」を示す。
実施例1:
<原紙の作製>
LBKP100部(カナディアンスタンダードフリーネス:CSF=500ml)のパルプスラリーに、パルプに対し、カチオン澱粉1.0部、タルク5.0部、酸性ロジンサイズ剤0.2部、液体硫酸バンド1部を添加し調製した紙料を長網式抄紙機で抄紙し、坪量180g/mの原紙を得た。
<サイズプレス処理による支持体の作製>
引続きオンマシンで、前記原紙上に酸化澱粉(商品名:王子エースA、王子コーンスターチ社製)6%をサイズプレスによって乾燥塗工量が片面当たり1.5g/mとなるようにオンマシンで塗工し、シリンダードライヤーで乾燥し支持体を得た。
<インク受理層(通信面)の塗工液の調製>
平均粒径7μmの合成非晶質シリカ(商品名:サイロジェットP407、グレースデビソン社製)50部と平均粒径6μmの合成非晶質シリカ(商品名:74x6500、グレースデビソン社製)50部とに、水とpH調整剤として酢酸0.5部とを添加し、カウレス分散機で28%の顔料スラリーを調製した。この顔料スラリーにバインダーとしてポリビニルアルコール15部(商品名:PVA−117、クラレ社製)及びポリエチレン酢酸ビニルバインダー25部(商品名;スミカフレックス450、住友化学社製)、インク定着剤10部(商品名:ジェットフィックス110、里田化工社製)、着色剤としてノニオン性着色顔料(商品名;TB520Blue2B、大日精化工業社製)0.1部を添加・攪拌し、更に水を添加し、固形分濃度が25%のインク受理層用塗工液を得た。
<インク受理層(通信面)の形成>
オンマシンでサイズプレス処理を行った支持体の通信面に得られたインク受理層の塗工液を乾燥塗工量が10g/mとなるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工し、エアドライヤーで熱風乾燥した。
<宛名面用のクリア液の調製>
ポリビニルアルコール0.5部(商品名:PVA−117、クラレ社製)、インク定着剤0.5部(商品名;パピオゲンP105、センカ社製)、ノニオン性着色顔料(商品名;TB520Blue2B、大日精化工業社製)0.05部の水溶液にノニオン性界面活性剤(商品名;HSK−1、倉庫精練社製)とカチオン性サイズ剤(商品名;N−PPS、荒川化学工業社製)とを混合してクリア液を調製した。
<宛名面へのクリア液の塗工>
得られたクリア液を宛名面に、ノニオン性界面活性剤が乾燥塗工量10mg/m、かつ、カチオン性サイズ剤が100mg/m、すなわち、界面活性剤:カチオン性サイズ剤=10:100となるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工し、エアドライヤーで熱風乾燥した。
<平滑処理>
引続き、ソフトカレンダーを用いて線圧30kg/cm、処理温度25℃、2ニップ1パスの条件で表面処理をオンマシンで行った。よって、実施例1は、原紙の抄紙、サイズプレス塗布、着色顔料を含んだ通信面の塗工、着色顔料を含んだ宛名面の塗工、平滑処理まで一貫で製造されている。
実施例2:
インク受理層(通信面)の塗工液に使用するノニオン性着色顔料を同じノニオン性の着色顔料であるTB520Blue2B(大日精化工業社製)0.1部及びTB1500Violet3R(大日精化工業社製)0.2部とし、宛名面に塗工するクリア液に使用する着色顔料を同じノニオン性の着色顔料であるTB520Blue2B(大日精化工業社製)0.3部及びTB1500Violet3R(大日精化工業社製)0.5部とした以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例3:
インク受理層の塗工液に使用するノニオン性着色顔料を同じノニオン性の着色顔料であるTB510GreenB(大日精化工業社製)0.1部、TB110Yellow2G(大日精化工業社製)0.7部及びTB1100RedFGN(大日精化工業社製)0.1部とし、宛名面に塗工するクリア液に使用する着色顔料を同じノニオン性の着色顔料であるTB510GreenB(大日精化工業社製)0.02部、TB110Yellow2G(大日精化工業社製)0.3部及びTB1100RedFGN(大日精化社製)0.01部とした以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例4:
インク受理層の塗工液に使用するノニオン性着色顔料を同じノニオン性の着色顔料であるTB110Yellow2G(大日精化工業社製)0.5部及びTB1100RedFGN(大日精化工業社製)0.1部及びTB510BlackTR(大日精化工業社製)0.08部とし、宛名面に塗工するクリア液に使用する着色顔料を同じノニオン性の着色顔料であるTB110Yellow2G(大日精化工業社製)0.2部及びTB1100RedFGN(大日精化工業社製)0.04部及びTB510BlackTR(大日精化工業社製)0.02部とした以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例5:
インク受理層の塗工液に使用するノニオン性着色顔料を同じノニオン性の着色顔料であるTB1100RedFGN(大日精化工業社製)0.1部とし、宛名面に塗工するクリア液に使用する着色顔料を同じノニオン性の着色顔料であるTB1100RedFGN(大日精化工業社製)0.04部とした以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例6:
宛名面に塗工する、ノニオン性界面活性剤が乾燥塗工量10mg/m、かつ、カチオン性サイズ剤が40mg/m、すなわち、界面活性剤:カチオン性サイズ剤=10:40となるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例7:
宛名面に塗工する、ノニオン性界面活性剤が乾燥塗工量10mg/m、かつ、カチオン性サイズ剤が450mg/m、すなわち、界面活性剤:カチオン性サイズ剤=10:450となるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例8:
宛名面に塗工する、ノニオン性界面活性剤が乾燥塗工量3mg/m、かつ、カチオン性サイズ剤が30mg/m、すなわち、界面活性剤:カチオン性サイズ剤=10:100となるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例9:
宛名面に塗工する、ノニオン性界面活性剤が乾燥塗工量45mg/m、カチオン性サイズ剤が450mg/m、すなわち、界面活性剤:カチオン性サイズ剤=10:100となるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
参考例10:
宛名面に塗工する、ノニオン性界面活性剤が乾燥塗工量10mg/m、かつ、カチオン性サイズ剤が550mg/m、すなわち、界面活性剤:カチオン性サイズ剤=10:550となるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
参考例11:
宛名面に塗工する、ノニオン性界面活性剤が乾燥塗工量6mg/m、かつ、カチオン性サイズ剤が600mg/m、すなわち、界面活性剤:カチオン性サイズ剤=10:1000となるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例12:
宛名面に塗工する界面活性剤を、カチオン性(商品名;アセタミン24、花王社製)に変更した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例13:
宛名面に塗工する界面活性剤を、アニオン性のもの(商品名;エマール10G、花王社製)に変更した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
実施例14:
通信面及び宛名面の塗工を、オフマシンコーターで行ったこと以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
比較例1:
インク受理層(通信面)及び宛名面に使用するノニオン性着色顔料であるTB520Blue2Bを、アニオン性着色顔料であるTB556Blue(大日精化工業社製)に変更した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
比較例2:
通信面及び宛名面に使用するノニオン性着色顔料であるTB520Blue2B及びTB1500Violet3Rを、アニオン性着色顔料であるTB556Blue(大日精化工業社製)及びTB1516Violet(大日精化工業社製)に変更した以外は、実施例2に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
比較例3:
通信面及び宛名面に使用するノニオン性着色顔料であるTB510GreenB及びTB110Yellow2Gを、アニオン性着色顔料であるTB516Green(大日精化工業社製)及びTB117Yellow(大日精化工業社製)に変更した以外は、実施例3に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。なお、ノニオン性の着色顔料であるTB1100RedFGNについては、変更せずにそのまま使用した。
比較例4:
通信面及び宛名面に使用するノニオン性着色顔料であるTB110Yellow2G及びTB510BlackTR(大日精化工業社製)を、アニオン性着色顔料であるTB117Yellow及びTB786Black(大日精化工業社製)に変更した以外は、実施例4に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。なお、ノニオン性の着色顔料であるTB1100RedFGNについては、変更せずにそのまま使用した。
比較例5:
宛名面に塗工する、ノニオン性界面活性剤の乾燥塗工量が30mg/m、かつ、カチオン性サイズ剤が0mg/m、すなわち、界面活性剤:カチオン性サイズ剤=30:0となるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
比較例6:
宛名面に塗工する、ノニオン性界面活性剤の乾燥塗工量が0mg/m、かつ、カチオン性サイズ剤が100mg/m、すなわち、界面活性剤:カチオン性サイズ剤=0:100となるようにオンマシンでエアナイフコーター塗工した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
比較例7:
宛名面に塗工するサイズ剤を、アニオン性のもの(商品名;SE2000、星光PMC社製)に変更した以外は、実施例1に準じ、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
比較例8:
通信面及び宛名面の塗工液に着色顔料を入れずに実施例1に準じ白色のインクジェット用葉書用紙を作製したものに、更にオフセット印刷による色付けを通信面及び宛名面に行い、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
比較例9:
通信面の塗工液及び宛名面のクリア液に着色顔料を入れずに実施例1に準じ白色のインクジェット用葉書用紙を作製したものに、更に実施例1で調整したクリア液を通信面及び宛名面にオーバーコートし、色付けを行い、色付きインクジェット用葉書用紙を作製した。
以上の実施例及び比較例において得られた色付きインクジェット用葉書用紙について、表1に記録層のインクジェット印字適性及び塗工層強度の評価結果を示す。
<評価方法>
得られたインクジェット用葉書用紙は、23℃−50%RHの恒温恒湿室で24時間調湿後、同環境下でそれぞれ次の方法によって、評価を行った。
<インクジェット印字適性>
市販のフルカラーインクジェットプリンター(商品名:PM−900C、セイコーエプソン社製)を用いてインク受理層(通信面)に写真画像を印刷し、画像細部のムラのほか、境界部の滲み、発色の鮮やかさなどを目視観察した。また、宛名面にも数字・文字を印字して、インク濃度、滲み、フェザリングなどを目視観察した。これらの観察から、インク受理層(通信面)及び宛名面のインクジェット印字適性を総合評価した。前記インクジェット印字適性の評価は、次に示す要領によって記述することにした。
○…良い(実用レベル)、△…やや劣る(実用下限レベル)、×…劣る(実用に適さない)。
<経済性評価>
塗料(通信面の塗工液及び宛名面のクリア液)の薬品費及び生産性から評価した。前記塗料薬品費及び生産性評価は、次に示す要領によって記述することにした。
◎…採算レベル以上(実用レベル)、○…採算レベル(実用レベル)、△…採算レベル下限、×…採算取れず(不適)。
<色ムラ評価>
JIS P 8150:2004で規定する該表面の明度指数L、知覚色度指数a及びbから算出する方法を用いて、インクジェット用葉書用紙の中央高さの幅方向に10mm毎に9点測定し、その平均値を基準とし各々9点のΔE がインク受理層表面と宛名面表面共に9点について評価した。なお、ΔE は数1で求められる。
Figure 0005401109
数1において、各測定点9点の平均値をLx、ax、bxと表記する。また、各測定点での値をL、a、bと表記する。また、測定機器は、CR300(ミノルタ社製)を用い、C光源で測定した。前記色ムラ評価は、次に示す要領によって記述することにした。
○…ΔE 測定点ともに02以下(実用レベル)、
△…ΔE が1測定点で0を超える(実用レベル下限)、
×…ΔE が2測定点以上で0.2を超える(不適)。
<宛名面でのペン書きサイズ度評価>
JAPAN TAPPI紙パルプ試験方法No12:2000「紙−サイズ度試験方法−ペン書き法」で規定する測定方法に従い、宛名面のペン書きサイズ度を測定し評価した。前記試験方法に記載に準じ、0から6等級で報告したもの、次に示す要領によって記述することにした。◎…6(良好)、○…5(実用下限)、△…4(不適)、×…3以下(不適)。
Figure 0005401109
参考例10では、色付きインクジェット用葉書用紙を製造する際の設備が、製造量が増すごとに汚れがみられたが、葉書用紙としては、実用レベルのものが得られた。参考例11では、色付きインクジェット用葉書用紙を製造する際の設備が、製造量が増すごとに汚れがみられ、また、薬剤の使用量が多くなることでコストがかかったが、葉書用紙としては、実用レベルのものが得られた。実施例12及び13では、製造量が増すごとに汚れがみられたが、葉書用紙としては、実用レベルのものが得られた。実施例14では、オフマシンコーターで製造できることが確認できた。実施例1〜9の色付きインクジェット用葉書用紙は、1)通信面にインク受理層を設けるための塗工液及び宛名面に塗工するクリア液に直接着色顔料を使用し、かつ、当該着色顔料がノニオン性であり、2)宛名面に塗工するクリア液にカチオン性サイズ剤と界面活性剤とを特定量使用しているものだけが色ムラもなく、通信面のインクジェット印字適性、宛名面のペン書き筆記性及び経済性評価がいずれも実用レベル以上であり、参考例10、11、実施例12〜14よりもさらに好ましい実施例であった。また、オンマシンで通信面及び宛名面を塗工した色ムラのない色付きインクジェット用葉書用紙は、経済性にも優れていた。
比較例1〜4は、アニオン性着色顔料を使用したため、色ムラがあり、欠点が多発した。比較例5は、カチオン性サイズ剤が含まれていないため、ペン書きサイズ度が実用レベルに達しなかった。比較例6は、界面活性剤が含まれていないため、色ムラが生じた。比較例7は、アニオン性のサイズ剤を使用したため、ペン書きサイズ度が実用レベルに達しなかった。比較例8は、印刷によって着色しているため、インクジェット印字適性が劣った。比較例9は、オーバーコートによって着色したため、色ムラが生じ、また、インクジェット印字適性が劣った。

Claims (5)

  1. 木材繊維を主体とした支持体の一方の表面に、顔料とバインダーを主成分とするインク受理層用塗工液を塗工して1層以上のインク受理層を設けて通信面とし、前記支持体の他方の表面に、クリア液を塗工して宛名面とし、JIS P 8150:2004「紙及び板紙−色(C/2°)の測定方法−拡散照明法」で規定する測定表面の明度指数L、知覚色度指数a及びbから算出する方法を用いて、前記支持体の表面と前記インク受理層の表面とのΔE又は前記支持体の表面と前記宛名面の表面とのΔEの少なくともいずれか一方が2.0以上である白色とは異なる色が付いた色付きインクジェット用葉書用紙において、
    前記インク受理層用塗工液若しくは前記クリア液のいずれか一方又はその両方にノニオン性の着色顔料を含有させ、かつ、前記インク受理層用塗工液及び前記クリア液の両方にアニオン性の着色顔料を含有させず、かつ、
    前記クリア液にカチオン性サイズ剤と界面活性剤とカチオン性インク定着剤とをさらに含有させ、前記界面活性剤と前記カチオン性サイズ剤との質量比率を10:30〜10:500となるように前記クリア液を塗工することを特徴とする色付きインクジェット用葉書用紙。
  2. JIS P 8150:2004「紙及び板紙−色(C/2°)の測定方法−拡散照明法」で規定する測定表面の明度指数L、知覚色度指数a及びbから算出する方法を用いて、前記葉書用紙の中央高さの幅方向に10mm毎に9点測定し、その平均値を基準とし各々9点のΔEがインク受理層表面と宛名面表面共に9点全てが0.2以下であることを特徴とする請求項1に記載の色付きインクジェット用葉書用紙。
  3. 前記宛名面に使用する界面活性剤とカチオン性サイズ剤との合計を20〜500mg/mとなるように塗工することを特徴とする請求項1又は2に記載の色付きインクジェット用葉書用紙。
  4. 前記宛名面に使用する界面活性剤が非イオン性であることを特徴とする請求項1、2又は3に記載の色付きインクジェット用葉書用紙。
  5. 前記インク受理層用塗工液及び前記クリア液をオンマシンによって塗工することを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載の色付きインクジェット用葉書用紙。
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