JP5172473B2 - テープ結束方法およびテープ結束装置 - Google Patents
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Description
このため、弁当の容器の全体をラッピングするような大型のラップ材が廃棄物として出ることになる。
図1は本発明の一実施の形態の自動結束装置の模式図である。図1を参照して、本テープ結束装置Aは、互いの間にスリット2を設けた前コンベア3および後コンベア4を有するベルトコンベア5によって間欠的に搬送される被結束物6に対して、テープTを用いて自動的に結束動作を行うものである。このため、ベルトコンベア5による搬送経路が、テープ結束装置Aの装置本体1の内部を通過するようになっている。
テープ結束装置Aは、受板7を備えている。受板7は、ベルトコンベア5の搬送方向X1とは直交する方向(紙面と直交する方向)に沿って、スリット2内に進出する進出位置〔図5(b)B参照〕およびスリット2から退避する退避位置〔図5(a)参照〕とに変位可能であって、上記進出位置で被結束位置の被結束物6を受ける。
図8(a)に示すように、案内機構50と後コンベア4との間に、被結束物6が搬送されるに伴って、案内機構50と後コンベア4との間に、被結束物6が、テープTを被結束物6を取り巻くコの字形に押し込むことになる。このとき、仮に被結束物6が多少傾いたりしても、案内ローラ52により案内されるので、被結束物6がスムーズに搬送されるようになっている。また、案内機構50は、テープTの引き締め等の結束動作中に、被結束物6が過度に傾倒することを防止する働きをする。
図1を参照して、テープ結束装置Aは、前コンベア3の下方に配置されたテープロール8と、ヒータ9と、カッタ10と、第1のクランプ11と、第2のクランプ12と、第3のクランプ13と、第4のクランプ14とを備えている。
可動爪15は、紙面とは直交する方向に延びる所定の軸線C1の回りに回動されることにより、第1のクランプ面15aと固定爪16との間にテープTの端部Taを挟持することのできる第1の姿勢(図2を参照)と、第2のクランプ面15bと受板7の下面7aとの間にテープTの端部Taに隣接する部分Tbを挟持する第2の姿勢(図3を参照)とに切り換えられるようになっている。
第4のクランプ14とテープロール8との間には、テープTを被結束物6側へ供給し、また被結束物6側から引き戻すように、正逆回転可能なローラ対54が設けられている。ローラ対54は、駆動ローラ54aと、摩擦ローラからなる従動ローラ54bとを有している。駆動ローラ54aは図示しないローラ駆動用モータにより回転駆動される。
図2および図3に示すように、テープ結束装置Aは、上記の第1のクランプを昇降させるための第1のクランプ昇降機構17と、可動爪15を駆動するための可動爪駆動機構18とを備えている。
図2および図3を参照して、第1のクランプ昇降機構17は、テープ結束装置Aの固定フレーム19に回動可能に且つ軸方向移動不能に支持された鉛直なねじ軸20と、ねじ軸20を回転駆動するように固定フレーム19に支持された第1のクランプ昇降用モータ21と、上記ねじ軸20に螺合するボールナット22と、このボールナット22に同行して昇降するようにボールナット22を回転不能に支持したスライダ23とを備えている。
スライダ23には、上下に同行移動可能に鉛直な支持体27が固定されている。支持体27はスライダ23から大きく下方に延びている。支持体27の下端27aには、上記の可動爪15が所定の軸線C1の回りに回動可能に支持されている。支持体27の下端27aの側部には、第1の姿勢(図2に示す鉛直な姿勢)にある可動爪15とは対向するように、固定爪形成体28が固定されている。固定爪形成体28の下端の側部に固定爪16が形成されている。
可動爪15の一端には、上記所定の軸線C1を中心とするピニオン29が形成されている。一方、固定爪形成体28は上下に貫通する中空形状をなし、内部に、上記ピニオン29に噛み合うラック30が、上下移動可能に挿通されている。
一方、ソレノイド32が操作ロッド32bを短縮してラック30を上昇させると、この上昇運動がピニオン29の反時計回りへの回転運動に変換され、これにより、可動爪15は、図3に示す第2の姿勢から図2に示す第1の姿勢へと反時計回りに回動される。
図4を参照して、テープ結束装置Aは、受板7を上記進出位置〔図5(b)参照〕および上記退避位置〔図5(a)参照〕に移動させる受板駆動機構33を備えている。
受板駆動機構33は、図4に示すように、受板7が固定されたスライダ34と、スライダ34を進退駆動する油圧シリンダ35とを備えている。スライダ34は、装置本体1に設けられた支持ベース36にスライド移動可能に支持されている。油圧シリンダ35は、支持体35の上面に、受板7が固定されている。油圧シリンダ35は、支持ベース36に固定されたシリンダ本体35aと、シリンダ本体35aから進退され、先端が支持体34に連結されたロッド35bとを有している。
具体的には、ヒータ9を支持する第1の支持体71と、カッタ10を支持する第2の支持体72と、第3のクランプを支持する第3の支持体73とが、装置本体1に固定された一対のガイド80によって昇降可能に支持されている。各支持体71〜73の下部に、それぞれ回転可能に支持されたカムフワロア81〜83が、各支持体71〜73とそれぞれ上下に同行移動するようになっている。すなわち、ヒータ9、カッタ10および第3のクランプ13、各支持体71〜73および各カムフォロア81〜83を含んで一体的なユニットUが構成されている。
また、電子制御ユニット40には、上記のベルトコンベア5を駆動するためのコンベアモータ43と、上記の第1のクランプ昇降用モータ21と、上記の可動爪駆動用ソレノイド32と、上記の受板駆動用油圧シリンダ35と、第2のクランプ12を駆動するための第2のクランプ駆動用モータ43と、上記のユニットUの昇降用モータ37と、第4のクランプ14を駆動するための第4のクランプ駆動用ソレノイド44と、テープ引き締め用のローラ54を駆動するためのローラ駆動用モータ45とが接続されている。
図1は結束動作のスタート時を示している。テープTの端部Taを挟持した第1のクランプ11が、支持体27によってスリット2の上方位置に配置されている。第1のクランプ11からのテープTが、スリット2を通して、ほぼ鉛直に垂れ下がっている。
次いで、図8(b)に示すように、スリット2の上方に位置している被結束物6の後端の下面6aを受けるように、受板7がスリット2内に進出する(受板進出工程)。また、第1のクランプ11が支持体27とともに下降を開始し、図9(a)に示すように、第1のクランプ11がスリット2の下方位置まで下降する。
被結束物6の搬送方向X1の後端部の下面6aを受板7によって受けた状態で、第1のクランプ11を下降させるので、被結束物6が傾いたりしない。また、案内機構50も被結束物6の傾きを防止する働きをする。
テープTの引き締め後は、第4のクランプ14がテープTを挟持し、引き締め力を維持する。また、テープTの引き締め後、第2のクランプ12が回動され、受板7の下面7aに沿うように、テープTの重合部分Tcを形成するとともに、図10(b)に示すように、ヒータ9が上昇して、テープTの重合部分Tcを受板7に加圧しつつ加熱し、テープTの重合部分を熱融着する。
次いで、図11に示すように、ヒータ9およびカッタ10が下降した後、可動爪15が第1の姿勢に回動され、回動された可動爪15の第1のクランプ面15aと固定爪16との間で、テープTの端部Taを挟持する。
本実施の形態によれば、ベルトコンベア5で搬送される被結束物6によって、上方位置にある第1のクランプ11からスリット2の下方へ垂れ下がるテープTを押すという簡単な動作で、テープTを被結束物6の周囲にコの字形に容易に巻くことができる。
Claims (2)
- 互いの間にスリットを設けた前コンベアおよび後コンベアを有するベルトコンベアによって、後コンベアの始端に達する被結束位置に、間欠的に搬送される被結束物に対して、テープを用いて結束動作を行うテープ結束方法において、
前コンベア上の被結束物が、上記スリットの上方位置にあるクランプからスリットの下方へ垂れ下がるテープを押しながら上記被結束位置に搬送されることにより、テープを被結束位置の被結束物の周囲にコの字形に巻くコの字巻き工程と、
上記被結束位置にある被結束物の搬送方向後端の下面を受けるように受板をスリット内に進出させる受板進出工程と、
クランプの可動爪の第1のクランプ面と固定爪との間にテープの端部をクランプした状態で、クランプをスリットの上方位置からスリットの下方位置に移動させることにより、テープの端部に隣接する部分をテープの端部から折り返すテープ折り返し工程と、
可動爪を回動させることにより、テープの端部を可動爪の第1のクランプ面および固定爪の間でクランプする状態から、テープの端部に隣接する上記部分を、可動爪の第1のクランプ面の反対側の面である第2のクランプ面と受板の下面との間でクランプする状態に切り換えるクランプ切り換え工程と、を順次に含むことを特徴とするテープ結束方法。 - 互いの間にスリットを設けた前コンベアおよび後コンベアを有するベルトコンベアによって、後コンベアの始端に達する被結束位置に、間欠的に搬送される被結束物に対して、テープを用いて結束動作を行うテープ結束装置において、
ベルトコンベアの下方のテープロールから繰り出されたテープの端部を挟持するための可動爪および固定爪を有するクランプと、
このクランプを上記スリットを通してスリットの上方位置およびスリットの下方位置に昇降させるクランプ昇降機構と、
上記可動爪を所定の軸線の回りに回動させる可動爪駆動機構と、
上記スリット内に進出する進出位置およびスリットから退避する退避位置とに変位可能であって上記進出位置で被結束位置の被結束物の下面を受ける受板と、
この受板を進出位置および退避位置に移動させる受板駆動機構と、を備え、
上記クランプの可動爪は、互いに対向する第1および第2のクランプ面を含み、
上方位置にあるクランプの可動爪の第1のクランプ面および固定爪の間に端部を挟持されたテープが被結束位置の被結束物の周囲にコの字形に巻かれた状態で且つ受板が進出位置に進出した状態で、クランプ昇降機構によってクランプを上方位置から下方位置に下降させることにより、テープの端部に隣接する部分を、テープの端部に対して折り返すようにしてあり、
可動爪駆動機構によって可動爪を回動させることにより、テープの端部を上記可動爪の第1のクランプ面および固定爪の間でクランプする状態から、テープの端部に隣接する上記部分を可動爪の第2のクランプ面と受板の下面との間でクランプする状態に切り換えるようにしてあることを特徴とするテープ結束装置。
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