JP5172295B2 - ポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体 - Google Patents
ポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5172295B2 JP5172295B2 JP2007305859A JP2007305859A JP5172295B2 JP 5172295 B2 JP5172295 B2 JP 5172295B2 JP 2007305859 A JP2007305859 A JP 2007305859A JP 2007305859 A JP2007305859 A JP 2007305859A JP 5172295 B2 JP5172295 B2 JP 5172295B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fiber
- polypropylene
- sheet
- dtex
- fibers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2023/00—Use of polyalkenes or derivatives thereof as moulding material
- B29K2023/10—Polymers of propylene
- B29K2023/12—PP, i.e. polypropylene
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29K—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES B29B, B29C OR B29D, RELATING TO MOULDING MATERIALS OR TO MATERIALS FOR MOULDS, REINFORCEMENTS, FILLERS OR PREFORMED PARTS, e.g. INSERTS
- B29K2223/00—Use of polyalkenes or derivatives thereof as reinforcement
- B29K2223/10—Polymers of propylene
- B29K2223/12—PP, i.e. polypropylene
Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
- Woven Fabrics (AREA)
Description
より詳細には、本発明は、保水性が高く、耐熱性、力学的特性に優れる、ポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体に関する。
例えば、ポリプロピレン繊維製の合成紙や不織布は、耐薬品性に優れることから、フィルターやセパレーターなどの様々な産業資材用途で利用されている。しかしながら、ポリプロピレン繊維は、多くの用途において、その疎水性が問題となっている。例えば、水系のろ過フィルターやアルカリ2次電池セパレーターなどとして用いられる合成紙や不織布では、主体をなす繊維に高い親水性が求められることが多いが、ポリプロピレン繊維製の合成紙や不織布は、親水性に劣ることから、親水性を求められる液体フィルターや電池セパレーターなどの用途にはそのままでは使用しにくい。
具体的には、特許文献2〜4、そのうちでも特許文献2に記載されている凹凸の形成方法によって得られるポリプロピレン繊維(特に単繊維繊度が10dtex以下の細繊度ポリプロピレン繊維)では損傷の発生が著しく、そのため当該ポリプロピレン繊維を用いてシート状繊維構造体を形成しても、強度に優れるシート状繊維構造体は得られない。
また、ポリプロピレン未延伸糸を3.0〜5.0kg/cm2(温度133〜151℃)の加圧飽和水蒸気により1段で延伸して、光学的に明部と暗部を有する延伸糸を製造する方法が提案されている(特許文献6)。しかし、この方法により得られるポリプロピレン延伸糸(ポリプロピレン繊維)は、繊維表面における凹凸の形成が不十分で、凹凸の間隔および高さが小さいため、やはり保水性に優れるシート状繊維構造体は得られない。
また、ポリプロピレン繊維製の合成紙や不織布などからなるフィルターに対しても、高温環境下で用いられることがあることから、耐熱性の向上が求められている。
また、本発明の目的は、強度に優れ、しかも耐熱性にも優れるポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体を提供することである。
さらに、本発明の目的は、保水性、強度および耐熱性に優れるポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体を提供することである。
また、本発明者は、特定以上のアイソタクチックペンタッド分率(IPF)を有するポリプロピレンを用いて、走査示差熱量測定(DSC)において特定の吸熱・融解特性を示し、均一な結晶構造を有していて、耐熱性に優れ、しかも強度にも優れる、従来にないポリプロピレン繊維を得ることができた。
さらに、本発明者は、特定以上のアイソタクチックペンタッド分率(IPF)を有するポリプロピレンを用いて、繊維表面に、大径の隆起部と小径の非隆起部が繊維軸に沿って交互に存在してなる所定の平均間隔および平均高さの凹凸を有し、しかも走査示差熱量測定(DSC)において特定の吸熱・融解特性を示し、均一な結晶構造を有する、強度、保水性および耐熱性に優れるポリプロピレン繊維を得ることができた。
そして、本発明者は、上記で得られたポリプロピレン繊維を用いて、織編物、不織布、合成紙、網状物などのシート状繊維構造体を製造したところ、当該シート状繊維構造体が、高い保水率を有し保水性に優れること、しかも強度および耐熱性に優れることを見出して本発明を完成した。
(1) アイソタクチックペンタッド分率(IPF)が94%以上のポリプロピレンよりなる、繊維強度が7cN/dtex以上であり、且つ単繊維繊度が0.1〜3dtexで、表面に大径の隆起部と小径の非隆起部が繊維軸に沿って交互に存在してなる平均間隔が6.5〜20μmで平均高さが0.35〜1μmの凹凸を有するポリプロピレン繊維を50質量%以上の割合で含むことを特徴とするシート状繊維構造体;
(2) アイソタクチックペンタッド分率(IPF)が94%以上のポリプロピレンよりなる、繊維強度が7cN/dtex以上であり、且つ走査示差熱量測定(DSC)による吸熱ピーク形状が10℃以下の半価幅を有するシングル形状で、融解エンタルピー変化量(△H)が125J/g以上であるポリプロピレン繊維を50質量%以上の割合で含むことを特徴とするシート状繊維構造体;
(3) アイソタクチックペンタッド分率(IPF)が94%以上のポリプロピレンよりなる、繊維強度が7cN/dtex以上であり、単繊維繊度が0.1〜3dtexで、走査示差熱量測定(DSC)による吸熱ピーク形状が10℃以下の半価幅を有するシングル形状で、融解エンタルピー変化量(△H)が125J/g以上であり、表面に大径の隆起部と小径の非隆起部が繊維軸に沿って交互に存在してなる平均間隔が6.5〜20μmで平均高さが0.35〜1μmの凹凸を有するポリプロピレン繊維を50質量%以上の割合で含むことを特徴とするシート状繊維構造体;および、
(4) 保水率が10質量%以上である前記(1)〜(3)のいずれかのシート状繊維構造体;
である。
本発明のシート状繊維構造体(織編物、不織布、合成紙、網状物など)は、前記した特性を活かして種々の用途、例えば、フィルター、セパレータ、補強材、衣類、ワイパー、化粧落しなどの用途に有効に使用することができる。
本発明のシート状繊維構造体は、本発明で規定する特定のポリプロピレン繊維を用いて形成されている。
ここで、本発明の「シート状繊維構造体」とは、本発明で規定する特定のポリプロピレン繊維を用いるか、および/または当該ポリプロピレン繊維からなる糸を用いて製造されたシート状をなす繊維構造体の総称である。本発明のシート状繊維構造体には、織編物、不織布、合成紙、網状物、それらの2種以上を積層してなる繊維構造体などが含まれる。
ポリプロピレンのIPFが94%未満であると、ポリプロピレン繊維に均一な結晶構造を形成されにくくなって、十分な強度および耐熱性を有する、本発明のシート状繊維構造体に用いるポリプロピレン繊維が得られなくなる。一方、IPFが99%を超えるポリプロピレンは工業的には量産が困難であるため、コスト面などから実用性が低い。
また、本発明のシート状繊維構造体を形成しているポリプロピレン繊維は、ポリプロピレン繊維を構成するプロピレン系重合体全体でのIPFが前記した値を満たすものであれば、2種類以上のプロピレン単独重合体および/またはプロピレン共重合体を用いて形成された、芯鞘型、海島型、サイドバイサイド型などの複合形態または混合形態を有する複合紡糸繊維または混合紡糸繊維などであってもよい。
ここで、本明細書におけるポリプロピレン繊維の繊維強度(単繊維繊度強度)は、以下の実施例に記載した方法で測定した繊維強度をいう。
本発明のシート状繊維構造体は、前記した繊維強度を有するポリプロピレン繊維を用いて形成されていることにより、高い強度を有する。繊維強度が前記よりも小さいポリプロピレン繊維を用いてシート状繊維構造体を形成した場合には、シート状繊維構造体の強度が不足することがある。一方、繊維強度が13cN/dtexを超えるポリプロピレン繊維は、その製造に当たって、量産性の低い条件を採用する必要があるため、実用面で難がある。
ポリプロピレン繊維の繊度(単繊維繊度)が小さ過ぎると、シート状繊維構造体を形成する際に又シート状繊維構造体を形成した後に、ポリプロピレン繊維の断糸などが生じてシート状繊維構造体の強度が低下することがあり、一方大きすぎると、ポリプロピレン繊維を得るための延伸物性が低下して、高強度で、高度に結晶化したポリプロピレン繊維が得られないことがある。
そして、本明細書における前記「平均間隔」とは、繊維軸に沿って形成された多数の凹凸(隆起部と非隆起部)のうち、隣り合う2つの隆起部(凸部)の間の間隔(距離)(図1におけるA1−A2,A2−A3,A3−A4,・・・の長さ)の平均値を意味する。
また、前記「平均高さ」は、繊維軸に沿って形成された多数の凹凸(隆起部と非隆起部)のうち、隣り合う2つの非隆起部(凹部)の最小径部分を結ぶ仮想直線(図1におけるB1とB2を結ぶ直線,B2とB3を結ぶ直線,B3とB4を結ぶ直線,・・・)への、当該隣り合う2つの非隆起部(凹部)の間にある隆起部(凸部)の頂点からの垂線の長さ(図1におけるh1,h2,h3,h4,・・・)の平均値を意味する。
ポリプロピレン繊維の繊維軸に沿って形成された前記凹凸の平均間隔および平均高さは、ポリプロピレン繊維を走査型電子顕微鏡などを用いて撮影した写真から求めることができ、本明細書における凹凸の前記平均間隔および平均高さは以下の実施例に記載する方法で求められる値をいう。
前記した特定の凹凸特性を有するポリプロピレン繊維では、その繊度(単繊維繊度)は、0.2〜2.5dtexであることが好ましく、0.3〜2.4dtexであることがより好ましい。
本発明のシート状繊維構造体を、繊維表面に前記凹凸を有するポリプロピレン繊維から形成する場合は、当該ポリプロピレン繊維では、繊維軸方向に沿って形成された凹凸の平均間隔が6.6〜20μm、特に6.8〜20μmであることが好ましく、平均高さが0.40〜1μm、特に0.45〜1μmであることが好ましい。
本発明のシート状繊維構造体を高保水率が求められる用途に用いる場合は、当該シート状繊維構造体の保水率は、10質量%以上であることが好ましく、11〜50%質量%であることがより好ましい。保水率が50%を超えるポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体を得るためには、ポリプロピレン繊維表面の凹凸を極めて大きなものとしなければならず、現実には、生産性よく製造することが困難である。
なお、本明細書におけるポリプロピレン繊維の保水率およびシート状繊維構造体の保水率は、以下に実施例に記載する方法で測定した保水率をいう。
DSC測定による吸熱ピーク形状が10℃以下の半価幅を有する幅の狭い(シャープな)シングル形状をなしていて且つ融解エンタルピー変化量(△H)が125J/g以上であるポリプロピレン繊維を用いて本発明のシート状繊維構造体を形成すると、ポリプロピレン繊維が耐熱性に優れていることにより、高温に曝されても溶断や物性低下が生じにくく、丈夫で耐久性に優れるシート状繊維構造体が得られる。
ここで、本発明におけるDSC測定による前記した「吸熱ピーク形状」および「融解エンタルピー変化量(△H)」は、以下の実施例に記載する方法で行ったDSC測定による吸熱ピーク形状および融解エンタルピー変化量(△H)をいう。
それに対して、本発明のシート状繊維構造体を形成している「DSC測定による吸熱ピーク形状が10℃以下の半価幅を有するシングル形状で、融解エンタルピー変化量(△H)が125J/g以上である」というDSC特性を備えているポリプロピレン繊維は、DSC測定による吸熱ピーク形状が10℃以下の半価幅を有する幅の狭い(シャープな)シングル形状をなしていて、且つ融解エンタルピー変化量(△H)が125J/g以上であることにより、結晶性が高く、均一な結晶構造をなしており、耐熱性に優れている。
まず、図2は、ポリプロピレン繊維におけるDSC測定による吸熱ピーク形状を模式的に示した図である。
図2において、(a)は、唯一の吸熱ピーク(シングルピーク)を有し、当該シングルピークはシャープでしかも大きなピークをなし、大きな融解エンタルピー変化量(△H)を有する本発明に含まれる本発明のポリプロピレン繊維の吸熱ピーク曲線の代表例を示したものである。
一方、図2において、(b)は従来のポリプロピレン繊維の吸熱ピーク曲線の一例であって、2つの吸熱ピーク(ダブルピーク)を有し、ピークの幅(半価幅)は大きく、融解エンタルピー変化量(△H)は小さい。
また、図2において、(c)は従来のポリプロピレン繊維の吸熱ピーク曲線の他の例であり、吸熱ピークは1個(シングルピーク)ではあるが、融解エンタルピー変化量(△H)は小さい。
次に、図3は、DSC曲線にピーク形状がシングルピークである場合を例に挙げて、本発明で用いるポリプロピレン繊維のDSC測定による吸熱ピークにおける半価幅の求め方を示した図である。
図3において、吸熱ピーク(シングルピーク)の頂点Xから温度軸に下ろした垂線と、吸熱ピークのベースラインとの交点をYとしたときに、線分X−Yを二等分する点をMとし、Mを通り温度軸に平行な直線と吸熱曲線との交点をそれぞれN1およびN2としたときに、線分N1−N2の長さ(温度幅)が本明細書でいう「半価幅(℃)」に相当する。
そして、吸熱ピーク曲線において、吸熱ピークのベースライン(図3を参照)と、当該ベースラインよりも上の吸熱ピーク曲線によって包囲される部分の面積が、本明細書における「融解エンタルピー変化量(△H)」に相当する。
それに対して、本発明のシート状繊維構造体の形成に用いるポリプロピレン繊維のうち、「DSC測定による吸熱ピーク形状が10℃以下の半価幅を有するシングル形状で、融解エンタルピー変化量(△H)が125J/g以上である」というDSC特性を備えているポリプロピレン繊維は、当該DSC特性を備えていることによって、DSC測定時の昇温速度1〜50℃/分の範囲では、昇温速度が異なっても、その吸熱ピーク曲線は1個の吸熱ピークのみを有する、シャープで大きなシングルピーク形状をなし、高い融解エンタルピー変化量(△H)を有している。そのことは、本発明のシート状繊維構造体の形成に用いるポリプロピレン繊維のうち、前記したDSC特性を有するポリプロピレン繊維が、均一で高い結晶性を有し、その結果として、高い耐熱性を備えていることを裏付けている。
かかる点から、本発明のシート状繊維構造体を形成しているポリプロピレン繊維は、融解エンタルピー変化量(△H)が125〜165J/gであることが好ましく、130〜165J/gであることがより好ましく、135〜165J/gであることが更に好ましく、140〜165J/gであることが一層好ましい。
但し、「DSC測定による吸熱ピーク形状が10℃以下の半価幅を有するシングル形状で、融解エンタルピー変化量(△H)が125J/g以上である」という要件を備えていないポリプロピレン繊維であっても、「IPFが94%以上のポリプロピレンよりなる、単繊維繊度が0.1〜3dtexおよび繊維強度が7cN/dtex以上で、表面に大径の隆起部と小径の非隆起部が繊維軸に沿って交互に存在してなる平均間隔が6.5〜20μmで平均高さが0.35〜1μmの凹凸を有する」という特性を備えるポリプロピレン繊維を用いてシート状繊維構造体を形成した場合には、ポリプロピレン繊維が前記した特定の凹凸を繊維表面に有していることにより、シート状繊維構造体を構成するポリプロピレン繊維間の絡合が強くなり、耐ヘタリ性、形状保持性などに優れる、保水性に優れるシート状繊維構造体を得ることができる。
本発明のシート状繊維構造体を形成するポリプロピレン繊維は、シート状繊維構造体の用途などに応じて、表面処理を施してなくてもよいし、または様々な物質との親和性の向上、帯電防止、処理剤の安定化などの目的で、任意の表面処理剤で表面処理してあってもよい。
表面処理したポリプロピレン繊維を用いる場合は、限定されるものではないが、使用し得る表面処理剤の具体例としては、ポリオキシエチレンソフタノール、脂肪酸カリウム石鹸、アルキルホスフェートカリウム塩、ジアルキルチオジプロピオネート、ジ−2−エチルヘキシルスルフォサクシネートナトリウム塩、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンデシルエーテルホスフェートカリウム塩、ポリオキシエチレンひまし油エーテル、アルカンスルフォネートナトリウム塩、イソオクチルパルミテート、イソオクチルステアレート、イソセチルホスフェートカリウム塩、ヤシ脂肪酸アマイド、オレイルアルコール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ジオクチルフルフォサクシネートナトリウム塩、ポリオキシエチレンデシルエーテルホスフェートアミン塩、ポリエチレングリコールヤシ脂肪酸エステルなどを挙げることができる。
そのうちでも、本発明のシート状繊維構造体を形成するポリプロピレン繊維は、IPFが94%以上のポリプロピレンを溶融紡糸してポリプロピレン未延伸繊維(未延伸糸)を製造し、それを冷却固化した後に、その冷却固化した未延伸ポリプロピレン繊維を特定の条件下で前延伸および後延伸する以下で説明する方法により、円滑に製造することができる。
ポリプロピレンの溶融紡糸および溶融紡糸したポリプロピレン繊維の冷却固化は、通常の方法で行うことができ、一般的にはポリプロピレンを200〜300℃で溶融混練した後、それを220〜280℃の紡糸口金から吐出させ、それに5〜50℃の冷却用気体(空気など)を吹き付けて冷却固化する方法が採用される。
未延伸ポリプロピレン繊維の単繊維繊度は特に制限されず、延伸工程での延伸倍率、最終的に得られるポリプロピレン繊維の用途などに応じて決めることができるが、一般的には0.3〜90dtex、特に1〜60dtexであることが、延伸のしやすさ、強度などの点から好ましい。
一方、溶融紡糸を高紡糸速度で行った場合(一般に紡糸速度が1000〜3500m/分程度の場合)には、溶融紡糸後に冷却固化して得られるポリプロピレン未延伸繊維(未延伸糸)を延伸する際の延伸倍率が低くても(一般に総延伸倍率3.9〜7倍)、溶融紡糸した繊維を冷却固化する段階での配向が高くなるため、結果として繊維強度が7cN/dtex以上で且つ前記したのと同じDS特性を有する強度および耐熱性に優れるポリプロピレン繊維を円滑に製造することができる。
本発明のシート状繊維構造体を形成するポリプロピレン繊維は、冷却固化したポリプロピレン未延伸繊維(未延伸糸)を、総延伸倍率(前延伸と後延伸の合計延伸倍率)が3.9〜20倍になるようにして、温度120〜150℃および延伸倍率3〜10倍で前延伸した後、温度170〜190℃で、変形速度1.5〜15倍および延伸張力1.0〜2.5cN/dtexの条件下に延伸倍率1.2〜3.0倍で後延伸することによって円滑に製造することができる。
前延伸および/または後延伸を熱風炉を用いて行う場合は、前延伸時の上記温度および後延伸時の上記温度は熱風炉の雰囲気温度をいい、また前延伸および/または後延伸を熱プレートを用いて行う場合は、前延伸時時の上記温度および後延伸時の上記温度は熱プレートの温度をいう。
また、前延伸したポリプロピレン延伸繊維(延伸糸)の後延伸は、1段で行ってもよいし、または多段で行ってもよく、一般的には1段〜5段で行うことが好ましい。
延伸処理を行うに当たっては、前延伸して得られるポリプロピレン延伸繊維(延伸糸)を巻き取らずにそのまま引き続いて後延伸する方法を採用してもよいし、または前延伸して得られるポリプロピレン延伸繊維(延伸糸)を冷却(一般に室温程度)して巻き取った後に再度巻き出して後延伸する方法を採用してもよい。そのうちでも、前延伸して得られるポリプロピレン延伸繊維(延伸糸)を一旦巻き取った後に巻き戻して後延伸する後者の方法が、本発明の複合材料に用いる上記した特性を備えるポリプロピレン繊維をより円滑に得ることができる点から好ましい。
また、後延伸は、前記した条件下で前延伸して得られるポリプロピレン延伸繊維(延伸糸)を、温度(雰囲気温度)が170〜190℃、更には170〜185℃、特に170〜180℃の熱風炉に導入するか、または温度が170〜190℃、更には170〜185℃、特に170〜180℃の熱プレートに接触させて、1段または多段で延伸倍率1.2〜3.0倍、特に1.3〜2.5倍で行うことが好ましい。
熱風炉または延伸プレートを用いて後延伸を行う際には、熱風炉の雰囲気温度または延伸プレート温度を、後延伸処理を施す直前のポリプロピレン繊維のDSC曲線での吸熱開始温度+10℃以上の温度にして後延伸を行うことが好ましい。
前延伸および後延伸の総延伸倍率は3.9〜20倍であることが好ましく、4.5〜11倍であることがより好ましく、4.7〜10.5倍であることが更に好ましい。
また、ポリプロピレン未延伸繊維(未延伸糸)を製造するための溶融紡糸速度をA(m/分)とし、前記した前延伸および後延伸を行った後の総延伸倍率をB(倍)としたときに、A×Bの値が、3000〜17000(m・倍/分)、特に3500〜15000(m・倍/分)の範囲になるようにして、ポリプロピレンの溶融紡糸と前記した前延伸および後延伸を行うと、目的とするポリプロピレン繊維を円滑に製造することができる。
また、前記した前延伸および後延伸の総延伸倍率とは、後延伸工程から排出された直後の繊維(糸)の長さを前延伸工程に導入された未延伸繊維(未延伸糸)の長さで除した値をいう。
後延伸時の変形速度は1.6〜12倍/分であることが好ましく、1.7〜10倍/分であることがより好ましい。
また、後延伸時の延伸張力は、1.1〜2.5cN/dtexが好ましく、1.3〜2.5cN/dtexがより好ましい。
また、後延伸における前記延伸張力は、後延伸における最終段の延伸を行った直後の糸の張力を、張力計を用いて測定する。
シート状繊維構造体における上記したポリプロピレン繊維の含有割合が少なすぎると、当該ポリプロピレン繊維が有する高い保水性能、耐熱性、強度などの優れた性能を、シート状繊維構造体に付与できなくなる。
本発明のシート状繊維構造体が織物である場合は、例えば、ジェット織機、スルザー織機、ラピヤー織機、ドビー織機、ジャガード織機などを使用して製造される平織物、斜文織物、朱子織物、スダレ状の織物、多軸織物、多層織物などのいずれであってもよい。
また、本発明のシート状繊維構造体が編物である場合は、丸編み機、縦編み機、横編み来、トリコット機などを使用して得られる種々の編物であることができる。
本発明のシート状繊維構造体が不織布である場合は、湿式抄造不織布、ニードルパンチ不織布、サーマルボンド不織布、エアレイド不織布、スパンレース不織布などのいずれであってもよい。
超伝導核磁気共鳴装置(日本電子株式会社製「Lambda500」)を使用して、非特許文献1に記載されている「13C−NMRスペクトル法」に従ってポリプロピレンのIPFを求めた。具体的には、ポリプロピレン中における、13C−NMRスペクトルにおいてプロピレン単量体単位が5個連続してアイソタクチック結合したプロピレン単位(アイソタクチックペンタッド単位)の含有割合(分率)(%)を求めてIPFとした。その際に、13C−NMRスペクトルにおけるピークの帰属に関しては、非特許文献2に記載されている方法に従って決定した。
荷重張力計測器(日本電産シンポ社製「DTMX−5B」)を使用して、延伸炉(熱風炉)から出た直後の糸、または延伸プレートから離れた直後の糸の張力を測定して延伸張力(cN/dtex)とした。
ポリプロピレン繊維を、温度20℃および相対湿度65%の雰囲気下に5日間放置して調湿した後、調湿したポリプロピレン繊維(単繊維)の一定長(900mm)を採取し、その質量を測定して繊度を算出した。同じ調湿ポリプロピレン繊維について、前記と同じ測定操作を10回行い、その平均値を採ってポリプロピレン繊維の繊度(単繊維繊度)とした。なお、繊維が細くて一定試長の質量測定により繊度が測定できない場合は、同じ調湿繊維について、繊度測定装置(Textechno製「VIBROMAT M」)を使用して繊度を測定した。
ポリプロピレン繊維を温度20℃および相対湿度65%の雰囲気下に5日間放置して調湿した後、ポリプロピレン繊維(単繊維)を長さ60mmに切断して試料とし、当該試料(長さ60mmのポリプロピレン単繊維)の両端を把持して(両端から10mmまで把持)、繊維強度測定装置(Textechno製「FAFEGRAPH M」)を使用して、温度20℃、相対湿度65%の環境下で、引張速度60mm/分で伸張して、切断時の応力を測定し、その値をポリプロピレン単繊維の繊度で除して繊維強度(cN/dtex)を求めた。なお同じポリプロピレン繊維について同じ操作を10回行って繊維強度を求め、その平均値を採ってポリプロピレン繊維(ポリプロピレン単繊維)の繊維強度とした。
走査型電子顕微鏡(HITACHI製「S−510」)を使用して、ポリプロピレン繊維(単繊維)を、繊維軸に対して垂直方向から1000倍の倍率で写真撮影し、得られた写真について、図1に基づいて先に説明した方法にしたがって、繊維表面の凹凸の平均間隔および平均高さを求めた。平均間隔および平均高さの算出に当たっては、10本のポリプロピレン繊維(単繊維)について、1本の繊維につき、5箇所(各測定箇所の間隔10cm)ずつを選んでその箇所での凹凸の間隔および高さを測定し(延べ50箇所)、その平均値を採って、凹凸の平均間隔(μm)および平均高さ(μm)とした。
ポリプロピレン繊維を温度20℃および相対湿度65%の雰囲気下に5日間放置して調湿した後、長さ1mmに切断し、その5mgを量り採ってアルミパン(容量100μL)(METTLER TOLEDO社製「No.51119872」)に入れ、アルミパンカバー(METTLER TOLEDO社製「No.51119871」)を用いてシールし、走査示差熱量測定器(TA Instuments社製「DSC2010」)を使用して、窒素雰囲気中で、昇温速度10℃/分で測定した1st runのDSC曲線から、吸熱ピークの半価幅(℃)および融解エンタルピー変化量(△H)(J/g)を、図2および図3(特に図3)を参照して前述した方法で求めた。
ポリプロピレン繊維またはシート状繊維構造体(ポリプロピレン繊維製不織布)の1gを採取して、105℃で5時間乾燥させて、その質量(M1)を測定した。前記の乾燥試料をイオン交換水30ml中に浸漬して、20℃で10分間静置した後、取り出して露出状態(他の材料で包まずに)のままで卓上遠心機(KOKUSAN社製「H−27F」)に入れて、温度20℃の温度で、3000rpmの回転速度で5分間遠心脱水し、そのときの質量(M2)を測定して、下記の数式(1)から保水率(質量%)を求めた。
保水率(質量%)={(M2−M1)/M1}×100 (1)
シリンダー乾燥処理の工程性を以下の評価基準に従って評価した。
[シリンダー乾燥処理の工程性の評価基準]
・良好:シリンダーへのポリプロピレン繊維シートの付着がなく、良好に通過し、乾燥処理後の風合が良好で、保水率の減少がみられない。
・不良:シリンダーへのポリプロピレン繊維シートの貼付があり、通過性に劣り、乾燥処理後に保水率の低下などが起きる。
(1) ポリプロピレン[プライムポリマー社製「Y2000GV」、IPF=97%、MFR=18g/10分(230℃、荷重2.16kg)]を溶融紡糸装置の押出機に投入して240℃で溶融混練し、紡糸ヘッドに取り付けた温度245℃の紡糸口金[孔数24個(円形孔)、孔径0.2mm]から22.3g/分の量で吐出し、800m/分の引き取り速度でポリプロピレン未延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って、室温で保存した(ポリプロピレン未延伸糸の総繊度=288dtex/24フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度128℃の熱風炉に導入して、2段で4.6倍に前延伸してポリプロピレン前延伸糸を製造し、ボビンに巻き取り、室温で保存した(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=63dtex/24フィラメント、吸熱開始温度=153.5℃)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度172℃の熱風炉に導入して、変形速度1.7倍/分および延伸張力1.18cN/dtexの条件下に、3段で1.3倍に後延伸して、総延伸倍率が6.0倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=48dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(a−1)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(a−1)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
また、上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(a−1)]を、走査型電子顕微鏡(HITACHI製「S−510」)を使用して写真撮影(倍率1000倍)したところ、図4に示すとおりであった。
(1) 製造例1の(1)において、未延伸糸の引き取り速度を3000m/分に変えた以外は製造例1の(1)と同じ操作を行って、ポリプロピレン未延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って室温で保存した(ポリプロピレン未延伸糸の総繊度=214dtex/24フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度128℃の熱風炉に導入して、2段で3.1倍に前延伸して、ポリプロピレン前延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って室温で保存した(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=69dtex/24フィラメント、吸熱開始温度=155.3℃)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度172℃の熱風炉に導入して、変形速度1.8倍/分および延伸張力1.34cN/dtexの条件下に、3段で1.5倍に後延伸して、総延伸倍率が4.7倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=46dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(a−2)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(a−2)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) 製造例1の(1)で使用したのと同じポリプロピレンを溶融紡糸装置の押出機に投入して240℃で溶融混練し、紡糸ヘッドに取り付けた温度245℃の紡糸口金[孔数48個(十字形孔)、孔径0.2mm]から20.2g/分の量で吐出し、800m/分の引き取り速度でポリプロピレン未延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って室温で保存した(ポリプロピレン未延伸糸の総繊度=436dtex/48フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度138℃の熱風炉に導入して、2段で3.9倍に前延伸して、ポリプロピレン前延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って室温で保存した(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=112dtex/48フィラメント、吸熱開始温度=155.2℃)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度172℃の熱風炉に導入して、変形速度2.1倍/分および延伸張力1.12cN/dtexの条件下に、1段で1.3倍に後延伸して、総延伸倍率が5.1倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=86dtex/48フィラメント)[ポリプロピレン繊維(a−3)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(a−3)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) ポリプロピレン[プライムポリマー社製「ZS1337A」、IPF=96%、MFR=20g/10分(230℃、荷重2.16kg)]を用いて、製造例1の(1)と同じ溶融紡糸条件を採用して、ポリプロピレン未延伸糸を製造してボビンに巻き取った(ポリプロピレン未延伸糸の総繊度=288dtex/24フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度135℃の熱風炉に導入して、2段で4.8倍に前延伸して、ポリプロピレン前延伸糸を製造しボビンに巻き取って室温に保存した(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=60dtex/24フィラメント、吸熱開始温度=152.0℃)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度172℃の熱風炉に導入して、変形速度1.6倍/分および延伸張力1.33cN/dtexの条件下に、3段で1.8倍に後延伸して、総延伸倍率が8.6倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=50dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(a−4)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(a−4)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) ポリプロピレン[IPF=98%、MFR=16g/10分(230℃、荷重2.16kg)]を用いて、製造例1の(1)と同じ溶融紡糸条件を採用して、ポリプロピレン未延伸糸を製造してボビンに巻き取った(未延伸糸の総繊度=293dtex/24フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度128℃の熱風炉に導入して、2段で4.6倍に前延伸してポリプロピレン前延伸糸を製造しボビンに巻き取って室温に保存した(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=64dtex/24フィラメント、吸熱開始温度=156.4℃)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度178℃の熱風炉に導入して、変形速度2.8倍/分および延伸張力1.54cN/dtexの条件下に、4段で2.2倍に後延伸して、総延伸倍率が10.1倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=29dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(a−5)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(a−5)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、摩擦防融性、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) ポリプロピレン[IPF=98%、MFR=16g/10分(230℃、荷重2.16kg)]およびポリプロピレン[プライムポリマー社製「Y3002G」、IPF=93%、MFR=30g/10分(230℃、荷重2.16kg)]を1:1の質量比で混合した混合物(混合物のIPF=95.5%)を用いて、製造例1の(1)と同じ溶融紡糸条件を採用して、ポリプロピレン未延伸糸を製造してボビンに巻き取った(ポリプロピレン未延伸糸の総繊度=288dtex/24フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度128℃の熱風炉に導入して、2段で4.6倍に前延伸して、ポリプロピレン前延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って室温に保存した(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=63dtex/24フィラメント、吸熱開始温度=152.5℃)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度171℃の熱風炉に導入して、変形速度1.7倍/分および延伸張力1.18cN/dtexの条件下に、3段で1.3倍に後延伸して、総延伸倍率が6.0倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=48dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(a−6)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(a−6)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) 溶融紡糸装置の紡糸ヘッドに芯鞘型複合繊維製造用の紡糸口金[孔数24個(円形孔)、孔径0.2mm]を取り付け、ポリプロピレン(プライムポリマー社製「Y3002G」、IPF=93%)を芯成分およびポリプロピレン[IPF=98%、MFR=16g/10分(230℃、荷重2.16kg)]を鞘成分として用いて、芯成分:鞘成分=1:2の質量比で、240℃で溶融混練し、紡糸口金(口金温度245℃)から22.3g/分の量で吐出し、800m/分の引き取り速度でボビンに巻き取って芯鞘型のポリプロピレン未延伸糸を製造して、室温で保存した(ポリプロピレン未延伸糸の総繊度=287dtex/24フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度128℃の熱風炉に導入して、2段で4.6倍に前延伸してポリプロピレン前延伸糸を製造しボビンに巻き取って室温に保存した(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=62dtex/24フィラメント、吸熱開始温度=152.2℃)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度171℃の熱風炉に導入して、変形速度1.8倍/分および延伸張力1.18cN/dtexの条件下に、3段で1.3倍に後延伸して、総延伸倍率が6.0倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=48dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(a−7)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(a−7)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) 製造例1の(1)で使用したのと同じポリプロピレンを用いて製造例1の(1)と同じ条件を採用してポリプロピレン未延伸糸を製造してボビンに巻き取った。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度128℃の熱風炉に導入して、1段で4.6倍に前延伸して、ポリプロピレン前延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って室温に保存した(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=63dtex/24フィラメント)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度172℃の熱プレートに接触させて、変形速度13.8倍/分および延伸張力1.43cN/dtexの条件下に、1段で1.6倍に後延伸して(熱プレートへの接触時間=15秒)、総延伸倍率が7.4倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=39dtex/24フィラ
メント)[ポリプロピレン繊維(a−8)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(a−8)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) ポリプロピレン(プライムポリマー社製「Y3002G」、IPF=93%)を用いて、製造例1の(1)と同じ溶融紡糸条件を採用して、ポリプロピレン未延伸糸を製造してボビンに巻き取って、室温で保存した(ポリプロピレン未延伸糸の総繊度=288dtex/24フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度128℃の熱風炉に導入して、2段で4.6倍に前延伸して、ポリプロピレン前延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って室温に保存し(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=68dtex/24フィラメント、吸熱開始温度=151.8℃)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度171℃の熱風炉に導入して、変形速度1.7倍/分および延伸張力0.96cN/dtexの条件下に、3段で1.3倍に後延伸して、総延伸倍率が6.0倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=48dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(b−1)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(b−1)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度および保水率を上記した方法で測定したところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。なお、この製造例9で得られたポリプロピレン繊維は、表面に凹凸を有していなかった。
(1) 製造例1の(1)および(2)と同じ操作を行ってポリプロピレン前延伸糸[ポリプロピレン繊維(b−2)]を製造した。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン前延伸糸[ポリプロピレン繊維(b−2)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度および保水率を上記した方法で測定したところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。なお、この製造例10で得られたポリプロピレン繊維は、表面に凹凸を有していなかった。
(1) 製造例1の(1)で使用したのと同じポリプロピレン(プライムポリマー社製「Y2000GV」、IPF=97%)を用いて、製造例1の(1)と同じ溶融紡糸条件を採用して、ポリプロピレン未延伸糸を製造してボビンに巻き取った。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度143℃の熱風炉に導入して、1段で6.9倍に延伸して、ポリプロピレン延伸糸(総繊度=42dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(b−3)]を製造した。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(b−3)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) ポリプロピレン[プライムポリマー社製「ZS1337A」、IPF=96%、MFR=20g/10分(230℃、荷重2.16kg)]を溶融紡糸装置の押出機に投入して300℃で溶融混練し、紡糸ヘッドに取り付けた温度320℃の紡糸口金[孔数24個(円形孔)、孔径0.2mm]から22.3g/分の量で吐出し、600m/分の引き取り速度でポリプロピレン未延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って、室温で保存した(ポリプロピレン未延伸糸の「総繊度=304dtex/24フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度90℃の加熱ロールにより1段で1.5倍に前延伸した後、ボビンに巻き取って室温に保存し(ポリプロピレン前延伸糸の総繊度=203dtex/24フィラメント、吸熱開始温度=150.8℃)。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン前延伸糸をボビンから巻き出して、温度138℃の熱風炉に導入して、1段で4.9倍に後延伸して、総延伸倍率が7.4倍のポリプロピレン延伸糸(総繊度=40.8dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(b−4)]を製造した。
(4) 上記(3)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(b−4)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) 製造例1の(1)で使用したのと同じポリプロピレン[プライムポリマー社製「Y2000Gv」、IPF=97%、MFR=18g/10分(230℃、荷重2.16kg)]を溶融紡糸装置の押出機に投入して255℃で溶融混練し、紡糸ヘッドに取り付けた温度260℃の紡糸口金[孔数24個(円形孔)、孔径0.2mm]から35.4g/分の量で吐出し、600m/分の引き取り速度でポリプロピレン未延伸糸を製造し、ボビンに巻き取って、室温で保存した(ポリプロピレン未延伸糸の「総繊度=635dtex/24フィラメント)。
(2) 上記(1)で得られたポリプロピレン未延伸糸をボビンから巻き出して、温度145℃のスチーム槽により1段で11.5倍に延伸して、ポリプロピレン延伸糸(総繊度=55.2dtex/24フィラメント)[ポリプロピレン繊維(b−5)]を製造した。
(3) 上記(2)で得られたポリプロピレン延伸糸[ポリプロピレン繊維(b−5)]について、DSC測定[吸熱ピーク形状、半価幅、融解エンタルピー変化量(△H)の測定]、並びに繊維強度、表面の凹凸寸法(凹凸の平均間隔および平均高さ)および保水率の測定を上記した方法で行ったところ、下記の表1に示すとおりの結果であった。
(1) 製造例1〜18で得られたポリプロピレン繊維(a−1)〜(a−8)のそれぞれを繊維長51mmに切断して短繊維にし、カーディング、水流交絡処理、カレンダー処理(温度140℃)およびシリンダー乾燥処理(温度170℃、移送速度50cm/秒)を順次行って、シート状繊維構造体(ポリプロピレン繊維製不織布)を製造した。
(2) 上記(1)で得られたシート状繊維構造体(ポリプロピレン繊維製不織布)の保水率およびシリンダー乾燥処理の工程性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表2に示すとおりであった。
(1) 製造例9〜13で得られたポリプロピレン繊維(b−1)〜(b−5)のそれぞれを繊維長51mmに切断して短繊維にし、実施例1〜8と同じ条件下で、カーディング、水流交絡処理、カレンダー処理(温度140℃)およびシリンダー乾燥処理(温度170℃、移送速度50cm/秒)を順次行って、シート状繊維構造体(ポリプロピレン繊維製不織布)を製造した。
(2) 上記(1)で得られたシート状繊維構造体(ポリプロピレン繊維製不織布)の保水率およびシリンダー乾燥処理の工程性を上記した方法で測定または評価したところ、下記の表2に示すとおりであった。
それに対して、比較例1〜5では、繊維表面における凹凸特性およびDSC特性の両方が本発明の規定から外れているポリプロピレン繊維(b−1)〜(b−5)のいずれかを用いてシート状繊維構造体を製造したことにより、比較例1〜5で得られたシート状繊維構造体(ポリプロピレン繊維製不織布)は、保水率が3.5〜8.0質量%であって、実施例1〜8で得られたシート状繊維構造体(ポリプロピレン繊維製不織布)に比べて保水率が大幅に低く、保水性に劣っており、更にシリンダー乾燥処理の工程性が不良で、耐熱性の点でも実施例1〜8で得られたシート状繊維構造体(ポリプロピレン繊維製不織布)に比べて大きく劣っている。
Claims (4)
- アイソタクチックペンタッド分率(IPF)が94%以上のポリプロピレンよりなる、繊維強度が7cN/dtex以上であり、且つ単繊維繊度が0.1〜3dtexで、表面に大径の隆起部と小径の非隆起部が繊維軸に沿って交互に存在してなる平均間隔が6.5〜20μmで平均高さが0.35〜1μmの凹凸を有するポリプロピレン繊維を50質量%以上の割合で含むことを特徴とするシート状繊維構造体。
- アイソタクチックペンタッド分率(IPF)が94%以上のポリプロピレンよりなる、繊維強度が7cN/dtex以上であり、且つ走査示差熱量測定(DSC)による吸熱ピーク形状が10℃以下の半価幅を有するシングル形状で、融解エンタルピー変化量(△H)が125J/g以上であるポリプロピレン繊維を50質量%以上の割合で含むことを特徴とするシート状繊維構造体。
- アイソタクチックペンタッド分率(IPF)が94%以上のポリプロピレンよりなる、繊維強度が7cN/dtex以上であり、単繊維繊度が0.1〜3dtexで、走査示差熱量測定(DSC)による吸熱ピーク形状が10℃以下の半価幅を有するシングル形状で、融解エンタルピー変化量(△H)が125J/g以上であり、表面に大径の隆起部と小径の非隆起部が繊維軸に沿って交互に存在してなる平均間隔が6.5〜20μmで平均高さが0.35〜1μmの凹凸を有するポリプロピレン繊維を50質量%以上の割合で含むことを特徴とするシート状繊維構造体。
- 保水率が10質量%以上である請求項1〜3のいずれか1項に記載のシート状繊維構造体。
Priority Applications (10)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007305859A JP5172295B2 (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | ポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体 |
AT08722686T ATE526439T1 (de) | 2007-03-26 | 2008-03-24 | Polypropylenfaser, verfahren zu ihrer herstellung und ihre anwendung |
US12/532,898 US8647741B2 (en) | 2007-03-26 | 2008-03-24 | Polypropylene fiber, method of producing the same and utilization of the same |
PCT/JP2008/055370 WO2008123173A1 (ja) | 2007-03-26 | 2008-03-24 | ポリプロピレン繊維、その製造方法およびその使用 |
EP20080722686 EP2130954B1 (en) | 2007-03-26 | 2008-03-24 | Polypropylene fiber, method of producing the same and utilization of the same |
RU2009139241/05A RU2457290C2 (ru) | 2007-03-26 | 2008-03-24 | Полипропиленовые волокна, способы их получения и их применение |
ES08722686T ES2371981T3 (es) | 2007-03-26 | 2008-03-24 | Fibra de polipropileno, método para producir la misma y utilización de la misma. |
BRPI0809279-6A BRPI0809279B1 (pt) | 2007-03-26 | 2008-03-24 | Polypropylene fiber, production method thereof, hydraulic composition, hydraulic and molded products, cable and fiber structures in shape form and composite material |
AU2008236152A AU2008236152B2 (en) | 2007-03-26 | 2008-03-24 | Polypropylene fiber, method of producing the same and utilization of the same |
MX2009010220A MX2009010220A (es) | 2007-03-26 | 2008-03-24 | Fibra de polipropileno, metodo para producir la misma y utilizacion de la misma. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007305859A JP5172295B2 (ja) | 2007-11-27 | 2007-11-27 | ポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009127159A JP2009127159A (ja) | 2009-06-11 |
JP5172295B2 true JP5172295B2 (ja) | 2013-03-27 |
Family
ID=40818381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007305859A Active JP5172295B2 (ja) | 2007-03-26 | 2007-11-27 | ポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5172295B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6042762B2 (ja) * | 2013-03-29 | 2016-12-14 | 帝人株式会社 | ポリプロピレン繊維及びその製造方法 |
JP6793578B2 (ja) * | 2017-03-14 | 2020-12-02 | 花王株式会社 | 不織布 |
KR102654557B1 (ko) * | 2023-12-06 | 2024-04-05 | 박규용 | 골프웨어용 기능성 원단의 제조방법 및 이에 의해 제조된 기능성 원단 |
Family Cites Families (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP3997613B2 (ja) * | 1997-06-27 | 2007-10-24 | チッソ株式会社 | 高強度ポリプロピレン繊維及びその製造方法 |
JP2003129364A (ja) * | 2001-10-18 | 2003-05-08 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | ポリプロピレン系熱圧着不織布 |
JP3962582B2 (ja) * | 2001-11-30 | 2007-08-22 | 宇部日東化成株式会社 | ポリプロピレン系縫製糸 |
JP3934061B2 (ja) * | 2002-01-10 | 2007-06-20 | 宇部日東化成株式会社 | ポリオレフィン系延伸繊維の製造方法 |
JP4365249B2 (ja) * | 2004-03-31 | 2009-11-18 | 宇部日東化成株式会社 | 織布およびその織布加工品 |
JP2006152482A (ja) * | 2004-11-29 | 2006-06-15 | Ube Nitto Kasei Co Ltd | ポリオレフィン系繊維の製造方法およびその方法で得られたポリオレフィン系繊維 |
-
2007
- 2007-11-27 JP JP2007305859A patent/JP5172295B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009127159A (ja) | 2009-06-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
TWI658182B (zh) | 海島複合纖維、複合極細纖維及纖維製品 | |
JP6556974B1 (ja) | 紡績糸、その製造方法及びそれを含む布帛 | |
JP2000507654A (ja) | ポリプロピレン繊維及びそれらから製造された製品 | |
JPH11217757A (ja) | 短繊維不織布およびその製造方法 | |
JP2001159078A (ja) | 親水性繊維及び不織布、それらを用いた不織布加工品 | |
JP5233053B2 (ja) | エアレイド不織布製造用複合繊維及び高密度エアレイド不織布の製造方法 | |
EP0674726A1 (en) | Meso triad syndiotactic polypropylene fibers | |
US20140187115A1 (en) | Polyphenylene sulfide fiber and nonwoven fabric | |
JP5096203B2 (ja) | 耐熱性および強度に優れるポリプロピレン繊維の製造方法 | |
CN107532349A (zh) | 布帛 | |
JP2020037763A (ja) | ポリアミド繊維の製造方法 | |
WO2019088135A1 (ja) | スパンボンド不織布 | |
JP5172295B2 (ja) | ポリプロピレン繊維製のシート状繊維構造体 | |
JPH0192415A (ja) | 熱接着繊維及びその不織布 | |
JP2009256815A (ja) | 制電性長繊維不織布 | |
JP4507389B2 (ja) | ポリオレフィン系繊維とこれを用いた不織布及び吸収性物品 | |
JP4820836B2 (ja) | ポリプロピレン繊維 | |
JP2004036035A (ja) | 複合繊維および繊維構造体 | |
JP7063037B2 (ja) | 嵩高軽量マルチフィラメント | |
JP5273995B2 (ja) | ポリプロピレン繊維を含む複合材料および成形体 | |
JP2010209499A (ja) | ワイピング用布帛およびワイピング製品 | |
WO2019230688A1 (ja) | 異形断面繊維とその製造方法ならびに異形断面繊維を含む不織布及び吸遮音材 | |
JP5096093B2 (ja) | ポリプロピレン繊維製ロープ | |
JP4379127B2 (ja) | 熱接着性複合繊維、その製造方法及び該複合繊維を用いた繊維成形体 | |
JP3895190B2 (ja) | カットパイル織編物用ポリエステル複合仮撚加工糸およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100819 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120313 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121218 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5172295 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |