JP5170504B2 - 活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物 - Google Patents

活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物 Download PDF

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Description

本発明は、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に関する。
近年、紫外線や電子線等の活性エネルギー線による硬化システムが、省エネルギー、優れた生産性の点から各分野にて広く使用されるようになってきており、感圧接着剤(粘着剤)や電子部品の封止剤、プリント回路基板、半導体ウェハのダイシングテープ等の製造においても用いられるようになってきている。
通常、紫外線硬化を行なう際には、低分子量の光重合開始剤が使用されるが、当該重合開始剤は、未反応のまま残存したり、重合開始剤の分解残渣が残存したりすると、硬化時や硬化物から残存物が揮発して臭気を発生させたり、マイグレーションを起こし、被着体やその周囲を汚染するなどの問題があった。
そこで、重合開始剤にイソシアネートを反応させて高分子量化させた開始剤を用いることによってこれらの問題を解決する方法が提案されている。(特許文献1参照)
しかし、当該方法では、高分子量化したとはいえ、イソシアネート化合物のアダクトであるため、硬化物中に反応開始剤に由来する低分子量成分が一体化せず残存する量は、十分に少ないとは言えず、得られる硬化物の物性、特に硬化物の臭気に影響を与える場合があった。
特開2006−28463号公報
本発明は、硬化時においても諸物性に悪影響を与えない活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に関する。
本発明者は、前記課題を解決すべく鋭意検討した結果、イソシアネート、重合開始剤、特定のビニル化合物を反応させた化合物を用いることにより前記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明は、(A1)成分:(a)一般式(1):
(式中、R1は水酸基を有する有機基、R2およびR3はそれぞれ独立にアルキル基を表す。)で表される水酸基含有ベンゾイル化合物、(b)ポリイソシアネート化合物ならびに(c)水酸基およびビニル基を含有する化合物を反応させて得られる重量平均分子量が20,000〜70,000であるポリウレタンおよび(B)成分:重合させて得られる重合体のガラス転移温度が20℃以下となる活性エネルギー線重合性モノマーを(A1)成分を30〜80重量%、(B)成分を20〜70重量%含有する活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物;(A2)成分:(a)一般式(1):

(式中、Rは水酸基を有する有機基、RおよびRはそれぞれ独立にアルキル基を表す。)
で表される水酸基含有ベンゾイル化合物、(b)ポリイソシアネート化合物ならびに(c)水酸基およびビニル基を含有する化合物を反応させて得られる重量平均分子量が1,000〜100,000で一分子あたりの架橋部位の平均数が2〜4であるポリウレタンおよび(C)成分:共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度が100℃以下となる活性エネルギー線重合性モノマー混合物を含有する活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に関する。
本発明によれば、硬化時においても諸物性に悪影響を与えない活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を提供することができる。
また、本発明のポリウレタンは、一般式(1)で表される化合物を用いて得られるものであるが、当該化合物は、その水酸基によりイソシアネートと反応し、活性エネルギー線を照射した場合に一般式(1)に由来する部分から一方向にのみ重合が進行するため、両末端にビニル基を有するポリウレタンに比較して分岐構造を少なくすることができ、これにより塗膜を強靭でより柔軟にし、衝撃吸収特性を向上させることができるという効果も奏する。
本発明の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は、(a)一般式(1):
(式中、Rは水酸基を有する有機基、RおよびRはそれぞれ独立にアルキル基を表す。)で表される水酸基含有ベンゾイル化合物(以下、(a)成分という)、(b)ポリイソシアネート化合物(以下、(b)成分という)ならびに(c)水酸基およびビニル基を含有する化合物(以下、(c)成分という)を反応させて得られるポリウレタン(A1)(以下、(A1)成分という)ならびに重合させて得られる重合体のガラス転移温度が20℃以下となる活性エネルギー線重合性モノマー(B)(以下、(B)成分という)を含有することを特徴とする。
本発明に用いられる(A1)成分を製造するために用いられる(a)成分としては、前記一般式(1)で表されるものであれば特に限定されず公知のものを用いることができる。前記一般式(1)の式中、Rは水酸基を有する有機基であれば特に限定されない。具体的には、例えば、ヒドロキシメトキシ基、ヒドロキシエトキシ基、ヒドロキシプロピル基などのヒドロキシアルコキシ基であってもよく、水酸基であってもよい。また、RおよびRはそれぞれメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基等のアルキル基であればよい。なお、アルキル基は分岐構造を有するものであってもよい。
(a)成分としては、具体的には、例えば、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシメトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−エチル−1−プロパン−1−オンなどが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いても良い。これらのなかでは、入手が容易な点から1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オンが好ましい。
本発明に用いられる(b)成分としては、分子中に2以上のイソシアネート基を有するものであれば特に限定されず、公知のものを用いることができる。具体的には、例えば、脂肪族ポリイソシアネート[エチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、ドデカメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、リジンジイソシアネートおよび2,6−ジイソシアナトエチルカプロエート等];脂環式ポリイソシアート[イソホロンジイソシアネート(IPDI)、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート(水添MDI)、シクロヘキシレンジイソシアネートおよびメチルシクロヘキシレンジイソシアネート等];芳香脂肪族ポリイソシアネート[キシリレンジイソシアネート(XDI)およびα,α,α’,α’−テトラメチルキシリレンジイソシアネート(TMXDI)等];芳香族ポリイソシアネート[トリレンジイソシアネート(TDI)、ジエチルベンゼンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)およびナフチレンジイソシアネート等];これらの変性物(カーボジイミド基、ウレトジオン基、ウレトイミン基、ウレタン基、ウレア基、ビューレット基、イソシアヌレート基などを含有する変性物)、ダイマー等などが挙げられる。また、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートポリオール等と前述したポリイソシアネートをポリイソシアネートが過剰となるように反応させて得られるポリイソシアネート化合物を用いても良い。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いても良い。これらのなかでは、透明性、柔軟性の点からポリエーテルポリオールが好ましい。
本発明に用いられる(c)成分としては、分子中に水酸基およびビニル基を含有する化合物であれば特に限定されず、公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、グリセロールモノ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、N−メチロールアクリルアミド、グリシジル(メタ)アクリレートと有機酸(酢酸やプロピオン酸等の脂肪酸、安息香酸等の芳香族カルボン酸、ビスフェノールA等のフェノール類)の反応物等の水酸基含有(メタ)アクリレート、アリルアルコール等の水酸基含有アリル化合物などが挙げられる。これらは、1種を単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いても良い。これらのなかでは、(A1)成分の合成が容易になる点から2−ヒドロキシエチルアクリレートが好ましい。
本発明の(A1)成分は、前記(a)〜(c)成分を反応させることにより得られる。各成分の使用量は、特に限定されないが、通常、(b)成分1モルに対し、(a)成分を0.2〜1.8モル程度、好ましくは0.5〜1モル、(c)成分を0.2〜1.8モル程度、好ましくは、0.5〜1モルとすればよい。なお、(b)成分として3以上のイソシアネート基を有する化合物を用いる場合には、例えば(b)成分1モルに対して(a)0.5〜1.0モル程度、(c)2.0〜2.5モル程度用いればよい。
各成分を反応させる際には(a)〜(c)成分を一括で混合して反応させてもよく、(a)成分と(b)成分を反応させた後(c)成分を反応させてもよく、(a)成分と(c)成分を反応させた後(b)成分を反応させてもよい。なお、必要に応じてポリウレタン樹脂製造用の公知の溶媒を用いてもよい。(a)〜(c)成分を反応させる際の温度は特に限定されず、公知のポリウレタンの製造条件を採用することができるが、通常、75〜85℃程度で反応させれば良い。なお、反応系には(c)成分が重合しないように重合禁止剤を用いてもよい。(A1)成分の重量平均分子量は特に限定されないが、通常、20,000〜70,000程度とすることが好ましく、特に、45,000〜50,000とすることが好ましい。このようにして得られた(A1)成分は片末端に(a)成分由来の光重合開始剤部分を10〜90モル%有し、他末端に(c)成分に由来するビニル基を有する成分を10〜90モル%含有するものである。
本発明に用いられる(B)成分としては、重合させて得られる重合体のガラス転移温度が20℃以下(好ましくは−70〜0℃)となる活性エネルギー線重合性モノマーが挙げられる。なお、ここで、ガラス転移温度は公知の示差走査熱量分析(DSC)法により測定した値である。このようなモノマーとしては、例えば、ベンジルアクリレート、4−ブトキシカルボニルフェニルアクリレート、ブチルアクリレート、sec−ブチルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、ドデシルアクリレート、エチルアクリレート、2−エチルブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート、ヘプチルアクリレート、2−ヘプチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、イソブチルアクリレート、イソプロピルアクリレート、メチルアクリレート、メトキシブチルアクリレート、2−メチルブチルアクリレート、3−メチルブチルアクリレート、1,3−ジメチルブチルアクリレート、ネオペンチルアクリレート、ノニルアクリレート、オクチルアクリレート、プロピルアクリレート、テトラデシルアクリレート、ドデシルメタクリレート、ヘキサデシルメタクリレート、トリルオキシエチル(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これらは、通常、単独で用いる。(B)成分としては、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレートを用いることが、臭気、モノマーのガラス転移温度の点から好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物では(A1)成分および(B)成分の使用量は特に限定されないが、通常、(A1)成分を30〜80重量%程度、(B)成分を20〜70重量%程度含有することが好ましく、(A1)成分を40〜60重量%、(B)成分を40〜60重量%含有することが、塗工適性が良好となるため特に好ましい。
また、本発明の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物の別の態様は、前記(a)成分、(b)成分および(c)成分を反応させ、重量平均分子量が1,000〜100,000で一分子あたりの架橋部位の平均数が2〜4であるポリウレタン(A2)(以下、(A2)成分という)ならびに共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度が100℃以下となる活性エネルギー線重合性モノマー混合物(C)(以下、(C)成分という)を含有することを特徴とする。
本発明に用いられる(A2)成分は、前述の(a)〜(c)成分を用い、(A1)成分の製造法と同様の方法を採用することにより得られるが、(A2)成分では、重量平均分子量が1,000〜100,000で一分子あたりの架橋部位の平均数を2〜4とする必要がある。なお、ここでいう架橋部位とは、(a)成分に由来する重合開始剤として働く部分および(c)成分に由来するビニル基部分をいい、架橋部位の平均数とは(A2)成分の1分子中に含まれるこれらの部分の平均数である。当該平均数が2未満の場合には硬化不良となるため好ましくなく、4を越える場合には、密着不良となるため好ましくない。このような(A2)成分を得るためには、(a)成分として、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、(b)成分として、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、(c)成分として2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピルメタクリレートを用いることが好ましい。なお、(A2)成分の重量平均分子量は、40,000〜50,000とすることが好ましく、1分子あたりの架橋部位の数は、2〜3程度とすることが好ましい。当該(A2)成分は、(A1)成分と同様に片末端に(a)成分に由来する光重合開始剤部位を持ち、他方の末端に(c)成分由来のビニル基を有する成分を含有する。
本発明に用いられる(C)成分としては、共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度が100℃以下(好ましくは−70〜50℃)となる活性エネルギー線重合性モノマー混合物であれば特に限定されず公知のモノマーの組み合わせを用いることができる。なお、共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度が100℃以下となる活性エネルギー線重合性モノマー混合物とは、(C)成分として用いる活性エネルギー線重合性モノマーを(C)成分のみで重合させた際に得られる共重合体のガラス転移温度が100℃以下となる活性エネルギー線重合性モノマーの混合物をいう。このときの共重合体のガラス転移温度は、Foxの式(1/Tg=w/Tg+w/Tg+…+w/Tg:なお、当該式はn個のモノマー成分を共重合させる場合の式であり、wは各モノマーの重量分率、Tgは各モノマーを重合させて得られるポリマーのガラス転移温度(DSC法による)を表す。)に基づいて計算することにより得られた値である。当該(C)成分は公知の活性エネルギー線重合性モノマーの混合物であり前記条件を満たすものであれば特に限定されず公知のものを用いることができる。(C)成分に用いられる活性エネルギー線重合性モノマーとしては、たとえば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、ペンチル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ドデシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルカルビトール(メタ)アクリレート、トリルオキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、メトシキポリエチレングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アクリロイルモルホリン、トリシクロデシル(メタ)アクリレート、トリシクロデシルオキシエチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチル(メタ)アクリレート、N−(メタ)アクリロイルオキシエチルヘキサヒドロフタルイミドなどが挙げられる。これらは2種以上を併用するものである。(C)成分としては、2−エチルヘキシルカルビトール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピル(メタ)アクリレートの混合物を用いることが好ましい。本発明の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物では(A2)成分および(C)成分の使用量は特に限定されないが、通常、(A2)成分を30〜80重量%程度、(C)成分を20〜70重量%程度含有することが好ましく、(A2)成分を40〜60重量%、(C)成分を40〜60重量%含有することが特に好ましい。
なお、本発明の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物には、光重合開始剤(D)(以下、(D)成分という)を用いても良い。(D)成分としては、公知の光重合開始剤であれば特に限定されず公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、ベンゾインとそのアルキルエーテル類、アセトフェノン類、アントラキノン類、チオキサントン類、ケタール類、ベンゾフェノン類、キサントン類、アシルホスフィノキシド類、α−ジケトン類などが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。(D)成分を用いる場合の使用量は、特に限定されないが、通常、(A1)成分および(B)成分または(A2)成分および(C)成分の合計重量に対し0.1〜5重量%程度用いることが好ましい。
また、必要に応じて本発明の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物には、光増感剤を用いてもよい。光増感剤としては、安息香酸系増感剤、アミン系増感剤などが挙げられる。これらは単独で用いても2種以上を混合して用いてもよい。光増感剤を用いる場合の使用量は、通常、光開始剤に対して、10〜100重量%程度である。
なお、本発明の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物には、他に紫外線吸収剤、光安定剤、充填剤、消泡剤、染料、顔料、増粘剤、潤滑剤、成膜助剤、可塑剤、帯電防止剤、分散安定剤、レベリング剤等の通常、粘着剤で使用される一般的な添加剤を、通常使用される割合で添加してもよい。
本発明の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物は粘着シートまたは粘着フィルムに使用することができる。当該粘着シートまたはフィルムは、本発明の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を通常厚み(乾燥後)3〜800μm、好ましくは20〜500μm程度となるようにポリエステルフィルムなどのプラスチックフィルムや、紙、不織布などの多孔質材料などからなる各種の支持体の片面または両面に塗布形成し、シート状やテープ状にしたものである。特に表面保護フィルムの場合には支持体としてプラスチック基材を用いるのが好ましい。
プラスチック基材としては、シート状やフィルム状に形成できるものであれば特に限定されず公知のものを使用することができる。具体的には、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、エチレン・プロピレン共重合体、エチレン・1−ブテン共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・エチルアクリレート共重合体、エチレン・ビニルアルコール共重合体などのポレオレフィンフィルム、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルフィルム、ポリアクリレートフィルム、ポリスチレンフィルム、ナイロン6、ナイロン6,6、部分芳香族ポリアミドなどのポリアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリ塩化ビニリデンフィルム、ポリカーボネートフィルムなどが挙げられる。前記フィルムの厚みは、通常5〜200μm、好ましくは10〜100μm程度である。
以下に実施例および比較例を示すことにより、本発明を具体的に説明する。尚、本発明は下記実施例のみに限定されるものではない。また、「部」あるいは「%」とあるのは特記しない限り重量基準である。
なお、重量平均分子量は、ゲルパーメーションクロマトグラフィー(測定装置:東ソー(株)製HLC-8220GPC(カラム:TSKgelSuperHZM−M、TSKgelSuperHZ−L、TSKgelSuperHZ2000)により測定したポリスチレン換算値である。
実施例1
撹拌装置、冷却器、滴下ロ−ト、温度計を備えた反応装置に平均分子量1000のポリプロピレングリコール(以下、PPG1000という)27.5部、イソホロンジイソシアネート12部を仕込んだ後、系内温度が40℃になるまで昇温し、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。80℃で1時間半撹拌後、得られた反応物にヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート(重合させて得られる重合体のガラス転移温度が−60℃)20部を加え、更にPPG1000 18部を、3回に分割して加え、30分間保温後、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。1時間後1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン1部を加え、80℃で30分間保温後、2−ヒドロキシエチルアクリレート(以下、HEAという)1.5部、さらに30分後に2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加え、80℃でさらに2時間撹拌を続けた。IRスペクトルでイソシアネート基の吸収2270cm−1が消滅したことを確認し、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート20部を加え、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。当該活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂の重量平均分子量は25,000であった。
比較例1
撹拌装置、冷却器、滴下ロ−ト、温度計を備えた反応装置に平均分子量700のポリプロピレングリコール20部と平均分子量400のポリプロピレングリコール(以下、PPG400という)6部、イソホロンジイソシアネート19部を仕込んだ後、系内温度が40℃になるまで昇温し、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。80℃で1時間半撹拌後、得られた反応物にヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、イソボロニルアクリレート(重合させて得られる重合体のガラス転移温度が94℃)20部を加え、更にPPG400 11.5部を、3回に分割して加え、30分間保温後、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。1時間後1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン1.5部を加え、30分間保温後、HEA2.5部を加え、さらに30分後に2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加え、80℃でさらに2時間撹拌を続けた。IRスペクトルでイソシアネート基の吸収2270cm−1が消滅したことを確認し、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、イソボロニルアクリレート20部を加え、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。当該活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂の重量平均分子量は8,500であった。
比較例2
撹拌装置、冷却器、滴下ロ−ト、温度計を備えた反応装置にPPG1000 27.5部、イソホロンジイソシアネート12部を仕込んだ後、系内温度が40℃になるまで昇温し、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。80℃で1時間半撹拌後、得られた反応物にヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート(重合させて得られる重合体のガラス転移温度が−60℃)20部を加え、更にPPG1000 18.5部を、3回に分割して加え、30分間保温後、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。1時間後HEA2部、さらに30分後に2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加え、80℃でさらに2時間撹拌を続けた。IRスペクトルでイソシアネート基の吸収2270cm−1が消滅したことを確認し、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート20部、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン0.5部を加え、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。当該活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂の重量平均分子量は22,000であった。
実施例2
撹拌装置、冷却器、滴下ロ−ト、温度計を備えた反応装置にPPG1000を25.5部、イソホロンジイソシアネート11部を仕込んだ後、系内温度が40℃になるまで昇温し、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。80℃で1時間半撹拌後、得られた反応物にヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート20部を加え、更にPPG1000 22部を、3回に分割して加え、80℃で30分間保温した後、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。1時間後1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン1部を加え、80℃で30分間保温した後、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピルメタクリレート0.5部を加え、30分後2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加え、80℃でさらに2時間撹拌を続けた。IRスペクトルでイソシアネート基の吸収2270cm−1が消滅したことを確認し、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート10部、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピルアクリレート(重合させて得られる重合体のガラス転移温度17℃)10部を加え、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。当該活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂の重量平均分子量は57,000であった。なお、活性エネルギー線重合性モノマー混合物を共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度は−45℃(Foxの式より計算)である。
比較例3
撹拌装置、冷却器、滴下ロ−ト、温度計を備えた反応装置にPPG1000を25.5部、イソホロンジイソシアネート11部を仕込んだ後、系内温度が40℃になるまで昇温し、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。80℃で1時間半撹拌後、得られた反応物にヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、イソボロニルアクリレート20部を加え、更にPPG1000 22部を、3回に分割して加え、80℃で30分間保温した後、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。1時間後1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン1部を加え、80℃で30分間保温した後、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピルメタクリレート0.5部を加え、30分後2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加え、80℃でさらに2時間撹拌を続けた。IRスペクトルでイソシアネート基の吸収2270cm−1が消滅したことを確認し、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、アクリロイルモルホリン(重合させて得られる重合体のガラス転移温度145℃)20部を加え、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。当該活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂の重量平均分子量は48,000であった。なお、活性エネルギー線重合性モノマー混合物を共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度は118℃(Foxの式より計算)である。
比較例4
撹拌装置、冷却器、滴下ロ−ト、温度計を備えた反応装置にPPG1000を25.5部、イソホロンジイソシアネート11部を仕込んだ後、系内温度が40℃になるまで昇温し、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。80℃で1時間半撹拌後、得られた反応物にヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート20部を加え、更にPPG1000 22部を、3回に分割して加え、80℃で30分間保温した後、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。1時間後HEA1部を加え、80℃で30分間保温した後、2−ヒドロキシ−3−アクリロイルオキシプロピルメタクリレート0.5部を加え、30分後2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加え、80℃でさらに2時間撹拌を続けた。IRスペクトルでイソシアネート基の吸収2270cm−1が消滅したことを確認し、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート10部、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピルアクリレート(重合させて得られる重合体のガラス転移温度17℃)10部、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン0.5部を加え、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。当該活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂の重量平均分子量は54,000であった。なお、活性エネルギー線重合性モノマー混合物を共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度は−45℃(Foxの式より計算)である。
実施例3
撹拌装置、冷却器、滴下ロ−ト、温度計を備えた反応装置にPPG1000を25.5部、イソホロンジイソシアネート11.5部を仕込んだ後、系内温度が40℃になるまで昇温し、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。80℃で1時間半撹拌後、得られた反応物にヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート20部を加え、更にPPG1000 17部を、3回に分割して系内に加え、80℃で30分間保温した後、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。1時間後1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン2部を加え、80℃で30分間保温した後、ペンタエリスリトールトリアクリレート4部を仕込み、80℃で30分間保温した後2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加え、80℃でさらに2時間撹拌を続けた。IRスペクトルでイソシアネート基の吸収2270cm−1が消滅したことを確認し、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、2−エチルヘキシルカルビトールアクリレート10部、2−ヒドロキシ−3−フェニルプロピルアクリレート10部を加え、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。当該活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂の重量平均分子量は26,000であった。なお、活性エネルギー線重合性モノマー混合物を共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度は−45℃(Foxの式より計算)である。
比較例5
撹拌装置、冷却器、滴下ロ−ト、温度計を備えた反応装置にPPG1000を25.5部、イソホロンジイソシアネート11.5部を仕込んだ後、系内温度が40℃になるまで昇温し、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。80℃で1時間半撹拌後、得られた反応物にヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、イソボロニルアクリレート20部を加え、更にPPG1000 17部を、3回に分割して系内に加え、80℃で30分間保温した後、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。1時間後1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン2部を加え、80℃で30分間保温した後、ペンタエリスリトールトリアクリレート4部を仕込み、80℃で30分間保温した後2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加え、80℃でさらに2時間撹拌を続けた。IRスペクトルでイソシアネート基の吸収2270cm−1が消滅したことを確認し、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、アクリロイルモルホリン20部を加え、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。当該活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂の重量平均分子量は24,000であった。なお、活性エネルギー線重合性モノマー混合物を共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度は118℃(Foxの式より計算)である。
比較例6
撹拌装置、冷却器、滴下ロ−ト、温度計を備えた反応装置にPPG1000を26部、イソホロンジイソシアネート11.5部を仕込んだ後、系内温度が40℃になるまで昇温し、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。80℃で1時間半撹拌後、得られた反応物にヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、イソボロニルアクリレート20部を加え、更にPPG1000 17.5部を、3回に分割して系内に加え、80℃で30分間保温した後、2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加えた。1時間後ペンタエリスリトールトリアクリレート4部を加え、80℃で30分間保温した後、HEA1部を仕込み、80℃で30分間保温した。さらに2−エチルヘキサン酸スズ0.03部を加え、80℃でさらに2時間撹拌を続けた。IRスペクトルでイソシアネート基の吸収2270cm−1が消滅したことを確認し、ヒドロキノンモノメチルエーテル0.06部、アクリロイルモルホリン20部、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン0.5部を加え、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物を得た。当該活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物に含まれるポリウレタン樹脂の重量平均分子量は9,500であった。なお、活性エネルギー線重合性モノマー混合物を共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度は118℃(Foxの式より計算)である。
(評価方法)
実施例1〜3および比較例1〜6で得られた活性エネルギー線硬化型粘着剤を、表面が離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績(株)製、E7002)の離型処理面上に、厚み700μmとなるように塗工して塗工膜を形成し、さらにその塗工膜上に、同ポリエチレンテレフタレートフィルムを離型処理面が粘着剤層に接するように重ね、活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物からなる塗工膜が、表面が離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムで挟まれた積層体を得た。このようにして得られた積層体を大気下で高圧水銀灯を用いて2000mJ/cmの照射量で通過させて硬化させた。
次に片面が離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムの一方を剥がし、表面がコロナ処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムのコロナ処理された面に粘着剤層面が接するように、ハンドローラーを用いて貼り合せ、活性エネルギー線硬化型粘着剤が、片面が離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルム及び片面がコロナ処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムで挟まれた積層体(粘着シート)を得た。
このようにして得られた粘着シートを用いて以下の評価を行なった。
(初期粘着力及び剥離性)被着体として厚み0.5mmの圧延鋼板を使用し、JIS Z0237に準じて活性エネルギー線硬化型粘着シートを貼り付け23℃で20分間放置した後、90度方向に引張速さ200mm/分の条件で引き剥がし、初期粘着力を測定するとともに剥離状態を目視観察した。
(経時粘着力及び剥離性)被着体として厚み0.5mmの圧延鋼板を使用し、JIS Z0237に準じて活性エネルギー線硬化型粘着シートを貼り付け、60℃オーブンで1週間放置した後、23℃で2時間放置し、90度方向に引張速さ200mm/分の条件で引き剥がし、経時粘着力を測定するとともに剥離状態を目視観察した。評価結果は表1に示した。
(減圧減分)得られた粘着シートの片面が離型処理されたポリエチレンテレフタレートフィルムの一方を剥がし、耐圧ベルジュワ中に静置し2.5×10−6Torrで7時間減圧し減圧前後の重量変化から揮発成分(アウトガス)を測定した。評価結果は表1に示した。
表1より明らかなように本発明の実施例においては減圧による重量減分がきわめて少なく、アウトガスを低減することができ、長時間放置した場合であっても粘着力上昇が少なく良好な剥離性を有することが明らかである。

Claims (5)

  1. 下記(A1)成分を30〜80重量%および(B)成分を20〜70重量%含有する活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物。
    (A1)成分:(a)一般式(1):
    (式中、Rは水酸基を有する有機基、RおよびRはそれぞれ独立にアルキル基を表す。)で表される水酸基含有ベンゾイル化合物、(b)ポリイソシアネート化合物ならびに(c)水酸基およびビニル基を含有する化合物を反応させて得られる重量平均分子量が20,000〜70,000であるポリウレタン
    (B)成分:重合させて得られる重合体のガラス転移温度が20℃以下となる活性エネルギー線重合性モノマー
  2. 下記(A2)成分および(C)成分を含有する活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物。
    (A2)成分:(a)一般式(1):
    (式中、Rは水酸基を有する有機基、RおよびRはそれぞれ独立にアルキル基を表す。)
    で表される水酸基含有ベンゾイル化合物、
    (b)ポリイソシアネート化合物ならびに
    (c)水酸基およびビニル基を含有する化合物を反応させて得られる重量平均分子量が1,000〜100,000で一分子あたりの架橋部位の平均数が2〜4であるポリウレタン
    (C)成分:共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度が100℃以下となる活性エネルギー線重合性モノマー混合物
  3. (C)成分が、共重合させて得られる共重合体のガラス転移温度が50℃以下となる活性エネルギー線重合性モノマー混合物である請求項2記載の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物。
  4. (A2)成分の重量平均分子量が、20,000〜70,000である請求項2または3に記載の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物。
  5. 光重合開始剤(D)を、(A1)成分および(B)成分または(A2)成分および(C)成分の合計重量に対し0.1〜5重量%含有する請求項1〜のいずれかに記載の活性エネルギー線硬化型粘着剤組成物。

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