JP5169088B2 - ラベルプリンタ - Google Patents

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Description

この発明は、印字ヘッドの摩耗状態を判定して印字ヘッドの交換時期を予測する摩耗予測手段を有するラベルプリンタに関する。詳しくは、印字ヘッドとして感熱ヘッドを使用する場合、その適切な交換時期を判定できるようにして、感熱ヘッドの交換時期を逸しないようにしたものである。
現在、スーパー等で販売されている食料品等には、名称(品名)、原材料名、内容量、原産地、賞味期限、値段、バーコード等の情報がプリントされた様々な形態の表示ラベルが貼られている。こうした表示ラベルは、ラベルの形状やプリントされる情報が商品毎に異なるので、貼付作業毎に必要な数量だけ作成し、貼付されていることが多い。
表示ラベルの作成、貼付作業は、通常ラベルプリンタが使用される。ラベルプリンタは、入力部から直接入力された情報、又はパソコン等で作成された後メモリカード等を介して入力された情報を、ラベル(ラベルシート)に印刷するものである。
ラベルは、帯状の剥離紙に、一定のピッチで連続して仮止めされたもので、ロール状に巻かれた状態でラベルプリンタ本体に装填(装着)される。
ラベルに所定の印字情報を印字するため、印字ヘッドとしては通常感熱ヘッドが使用され、剥離紙およびラベルの双方に接触した状態で走行(感熱ヘッドは固定)させながら、食品表示の印字処理を行っている。
このように感熱ヘッドでは、剥離紙とラベルの双方に接触しながら印字処理を行うため、使用年月が経過するにつれ、感熱ヘッドのヘッド面が摩耗する。ヘッド面がある程度以上摩耗すると、ラベルとの接触圧が不十分になるため、感熱状態がばらついてラベルの一部が、印字されなかったり、薄く印字されるなど、印字品質が劣化することになる。
そのため、このような使用状況になると感熱ヘッドを交換する必要がある。感熱ヘッドには、その感熱ヘッドを製造したメーカの推奨稼働距離(稼働走行距離)が記載されている場合が多い。
この推奨稼働距離内であれば、印字がかすれたり、一部印字されないようなことが起きることはまず考えられない。しかし、推奨稼働距離が経過すると、印字品質が劣化することを覚悟しなければならない。
感熱ヘッドの印字品質を確保するための手法として、特許文献1が知られている。特許文献1には感熱ヘッドの断線数を把握し、事前と異なる位置が断線したときは、その断線情報を更新するようにした技術である。したがって、感熱ヘッドの稼働距離を管理して、感熱ヘッドの摩耗量を予測するものではない。
また、特許文献2〜特許文献4には、消耗品の品切れを迅速に予測する例として、印刷用紙が例示されているが、これらにも感熱ヘッドの稼働距離を管理しながら、感熱ヘッドの摩耗状態を予測する技術は開示されてはいない。
特開2007−72680号公報 特開2001−246822号公報 特開2001−38986号公報 特開2005−59227号公報
ところで、上述したメーカ推奨稼働距離は、ヘッドの走行距離(積算距離)に対応するもので、一般に印字対象物としてはヘッド接触面が平坦な感熱紙を想定している。使用する印字用紙がダイカットラベルのように剥離紙にラベルが貼着されたものは推奨外であって、規格外の用紙となる。したがってこのようなラベルが貼着されたロール紙を使用する場合には、メーカ推奨稼働距離を基準にして印字ヘッドの摩耗状態を判定して印字ヘッドの交換時期を判断することはできない。
なぜなら、ラベル用紙が上述したように剥離紙とラベルからなる場合、感熱ヘッドは、この剥離紙とラベルの双方に接触しながら走行するものであるから、段差のあるラベル用紙上を常に走行していることになる。その結果、通常のレシート紙などの感熱紙を使用したときよりも感熱ヘッドのヘッド面の摩耗が激しい。
また、食品(商品)の大きさや、印刷される情報量等に応じて、貼着されるラベルの大きさ(サイズ)を選択した方が好ましい。例えば、食品を包装する包装紙の大きさ等に応じて、適切なサイズのラベルを使用するのが好ましいからである。
したがって、感熱ヘッドの摩耗は使用するラベルのサイズ(ラベルサイズ)によっても相違することになる。小サイズのラベルの場合には、同じロール長でもラベルの貼着総数が、それ以外のラベル用紙の場合よりも多いことから、ラベルサイズの小さなロール紙を使用する場合ほどヘッド摩耗の進行が早まることになる。
その結果、メーカ推奨稼働距離より早く印字ヘッドの摩耗が進行するので、サイズを考慮することなくメーカ推奨稼働距離を基準にして感熱ヘッドの交換時期を予測すると、適切なヘッド交換時期を逸してしまうことになる。
そこで、この発明はこのような従来の課題を解決したものであって、特に剥離紙にラベルが貼着されたラベル用紙(ダイカットラベル紙)を使用するような印字ヘッドの場合でも、そのヘッド交換時期を適切に予測できるようにしたラベルプリンタを提案するものである。
上述の課題を解決するため、請求項1に記載したこの発明に係るラベルプリンタでは、ロール状に巻かれた剥離紙に連続して貼着されたラベルに印字するラベルプリンタであって、食品表示等の情報をラベルに印字する印字ヘッドとしての感熱ヘッドと、上記印字ヘッドの摩耗状態を判定して上記印字ヘッドの交換時期を予測する摩耗予測手段とからなり、上記摩耗予測手段では、上記剥離紙に貼着されたラベルの発行枚数を積算し、ラベルのサイズ毎に積算した上記発行枚数を上記印字ヘッドの稼動距離に換算し、換算した上記印字ヘッドの稼動距離を、所定のラベルのサイズを基準にしてラベルのサイズ毎に設定した耗係数に乗じて、上記摩耗係数を乗じた上記印字ヘッドの稼動距離に換算し、上記摩耗係数を乗じて換算した上記印字ヘッドの稼働距離に基づいて、上記印字ヘッドの摩耗状態を判定することを特徴とする。
この発明では、ラベルサイズの「大、中、小」に対して、摩耗係数をそれぞれKl,Km,Ksとするとき、
Kl<Km<Ks
のように、小ラベルほど摩耗係数Kを大きく設定する。例えば、大ラベルの摩耗係数Klを基準にして、
Kl=1.0、Km=1.1、Ks=1.2
のように設定する。
小ラベルを使用したときの方が早く摩耗するので、摩耗係数Ksを考慮すれば、ラベルサイズごとに感熱ヘッドの交換時期の判定を的確に行うことができる。
印字ヘッドの交換時期としてヘッド製造メーカの推奨交換時期(推奨稼働距離)が記載されているときは、この例ではこの推奨交換時期を、大サイズのラベルを使用したときの推奨交換時期と捉えることとする。
印字ヘッドの交換時期を走行距離で表現している場合があるが、ダイカットラベル紙の場合には、走行距離のみではヘッド交換時期を予測できないので、ラベルの使用枚数を稼働距離に換算の上、上述した摩耗係数Kを乗じた値を用いて判定処理が行われる。
ラベルに情報を印字するとき、印字回数つまりラベル発行枚数を積算する。このラベル発行枚数に、ラベルサイズごとの摩耗係数Kを乗じた値から印字ヘッドの稼働距離に換算する。この換算値がメーカ推奨稼働距離となったとき、ヘッド交換情報を表示する。
こうすれば、ラベルサイズを考慮したヘッド摩耗量を予測することできるから、ヘッド交換時期の報知が的確となる。摩耗予測処理は、搭載された摩耗予測プログラムを使用して行われる。
印字ヘッドの発注処理も可能である。この発注処理は、印字ヘッドなどの消耗品を管理する情報管理装置に行う。情報管理装置はラベルプリンタと共に管理システムを構築したときにはこの情報管理装置が管理サーバとして機能するために、この管理サーバに対して発注を行うことになる。
この判定機能は、ラベルプリンタ自身に備え置かずに、上述した情報管理装置側に、この判定機能を持たせることもできる。その場合には、事前に使用するラベル用紙のサイズをサーバにストアしておくと共に、定期的に情報管理装置にアクセスしてラベル発行枚数などの情報を送ることで判定処理を行う。そして、印字ヘッドの交換時期が到来したときは、その情報をラベルプリンタ側に送ることで、ユーザはヘッド交換時期の到来を確実に把握できる。
印字ヘッドの交換時期をラベル発行枚数ではなく、新規ロール紙の装填回数をカウントし、そのカウント値と摩耗係数からメーカ推奨稼働距離に換算して、ヘッド摩耗量を予測することでもよい。
この発明では、使用するラベル用紙のサイズに応じて適切なヘッド稼働距離を設定することで、印字ヘッドの交換時期を判定するようにしたものである。
これによれば、使用するラベル用紙のサイズに適合した、適切なヘッド推奨稼働距離を使用して印字ヘッドの交換時期を予測できるから、印字品質が劣化する前に印字ヘッドの交換が可能になり、結果としてラベルプリンタの継続使用を担保できる特徴を有する。
続いて、この発明に係る印字ヘッドの交換時期判定方法の好ましい実施例を図面を参照して詳細に説明する。この実施例では、スタンドアロン型のラベルプリンタではなく、サーバとの通信回線が敷かれた通信機能を有するラベルプリンタに適用した場合を説明する。
この発明に係るラベルプリンタは、食品表示等の情報をラベルに印字する印字処理機能の他に、印字ヘッドの摩耗状態を判定して印字ヘッドの交換時期を予測する摩耗予測機能を備えている。ヘッド摩耗は、印字ヘッドの稼働距離や、ラベルプリンタ本体へのラベルシートの装填回数を利用して予測する。
図1は、ラベルプリンタの管理システム10の一例を示す概念図である。この管理システム10は、通信機能を有するラベルプリンタ20の各種管理情報を通信回線40を介して管理サーバとして機能する情報管理装置60と接続することによって、ラベルプリンタ20と情報管理装置60の間で構築されるネットワークを指す。
ラベルプリンタ20はそれ自体通信機能を有する場合と、図1のようにモデム30を使用することで通信機能を付与する場合とがある。通信回線40は通常インターネットなどの公衆の通信回線が利用される。そして、この通信回線40と情報管理装置60との間はモデム50によって相互が接続される。情報管理装置60は、コンピュータを備えた情報処理装置であり、ハードディスクなどの大容量の蓄積装置(記憶装置)を備えている。
通信回線40に接続されるラベルプリンタ20は単一ではなく、契約された複数のラベルプリンタ20が接続され、複数のラベルプリンタ20が単一の情報管理装置60によって一括管理される。図1は、説明の都合上単一のラベルプリンタ20のみを示す。
図2は、ラベルプリンタ20の基本構成を示す。ラベルプリンタ20は食品表示に関する情報をラベルに印字する処理がメインの機能である。そのため、このラベルプリンタ20はロール紙を搬送するラベル搬送系71と、搬送されたラベルに食品表示に関する所定のレイアウト情報を印字する印字ヘッド72を有する。
印字ヘッド72としては、通常感熱ヘッドが使用される。感熱ヘッドはラインヘッドであるが、ラインヘッドに限定されるものではない。レイアウト情報は、上述した食品表示に関する表示項目にそれぞれ表示しなければならない最低限の表示情報が、所定サイズのラベルに表示できるようにレイアウト化された情報である。
レイアウト情報は、図2のようにメモリカード用インタフェース73から取得する場合の他に、内部メモリとして機能するメモリ(後述するRAM82)から直接取得したり、パーソナルコンピュータなどの情報端末装置(図示はしない)を接続して、この情報端末装置から取得する場合が考えられる。
レイアウト情報は表示部75に表示されると共に、入力操作部74での入力情報を表示することができる。レイアウト情報に対する入力情報としては、製造日や賞味期限、内容量や販売価格などの可変情報であって、入力操作部74はこの可変情報を修正入力するための手段として機能する。
ラベル搬送系71には、ロール紙(図示はしない)の装填検知部76が設けられ、ロール紙が空となったとき、新しいロール紙に交換するときのその装填回数が検知される。この装填回数情報は上述した内部メモリに一時的に保存される。ロール紙装填検知部76はラベルプリンタ20の消耗品の使用量を検知する手段として機能するもので、この他の消耗品としての代表例は印字ヘッド72が挙げられる。
印字ヘッド72が規定の稼働距離(規定発行枚数などから換算)以上になると、印字品質が劣化するおそれがあるので、規定稼働距離に至る前に印字ヘッド72を交換するのが望ましい。このような消耗品の使用量を示す情報は後述する情報管理装置60に転送されて、消耗品の発注情報の基礎資料(情報)として活用される。
ラベルプリンタ20にはこれらの基幹機能の他に、ラベルプリンタ20自体の制御を司る制御部(例えば、CPU構成)80、ラベル印字処理を始めとして、可変情報の蓄積やロール紙装填検知情報などの各種処理を実行するプログラムが格納されたメモリ(例えば、ROM)81、さらにはワーキングや一時的な記憶部として使用されるメモリ(例えば、RAM)82を有し、これらがバス83に接続される。上述したラベルプリンタ20の基幹機能を達成するためのラベル搬送系71なども全てこのバス83に接続されてCPU80の管理下に置かれる。
また、バス83には通信用のインタフェース84が接続され、その外部端子85に上述したモデム30が接続される。
上述した情報管理装置60も、コンピュータ機能を有する大規模処理装置であって、複数の顧客(ラベルプリンタ使用者)からの情報を処理できるように、顧客ごとに情報の管理が行われる。図3はその一例を示す。
図3に示す情報管理装置60にあって、情報蓄積部90はハードディスクなどの大容量記憶手段が使用される。この情報蓄積部90は、処理する情報ごとに複数の蓄積部(ディレクトリー)が用意されている。
したがって、この蓄積部は上述した情報の取り扱いにしたがって、法改正情報の蓄積部91を始めとして、この法改正情報を加味したレイアウト情報の蓄積部92,本体ソフトのバージョンアップ情報の蓄積部93,ラベル発行記録情報の蓄積部94および消耗品の予測情報および発注情報に関する蓄積部95などを有する。情報蓄積部90は顧客ごとに管理される。その顧客も食品表示を行う品目ごとに管理される。品目ごとに集計し易くするためである。
この情報蓄積部90はバス96に接続された装置全体の制御を司る制御部(例えばMPU)100による制御を受ける。バス96にはさらに情報処理を司るための各種処理プログラムを格納したメモリ(例えば、ROM)101や、ワーキング用として機能すると共に、情報を一時的に格納するためのメモリ(例えば、RAM)102が接続される。そして、このバス96を介して通信用のインタフェース89が接続される。インタフェース89は上述したモデム50に接続される。必要に応じてキーボードなどの入力操作部98が接続される。
さて、このように構成されたラベルプリンタの管理システム10についての情報処理の具体例について図4および図5を参照して説明する。
図4は、ラベルプリンタ20と情報管理装置60との間で行われるネットワークの接続・認証処理から本体ソフトのダウンロード処理までの例を示す。
まず、ラベルプリンタ20側ではアクセス要求処理を行う。つまりダイアルアップ処理を行う(ステップ100)。この処理は手動又は自動の何れかの処理である。通常は予めアクセスするタイミング(時間、曜日など)を顧客(利用者)側で設定しておく。例えば、ラベルプリンタ20に対する電源投入の都度あるいは、電源を常に投入してあるときには毎朝定刻になると、アクセス処理が自動的にスタートする。
情報管理装置60との接続を行うため、ラベルプリンタ20との間で、IDとパスワードによる認証応答処理が行われ、認証処理が済むと回線の接続処理が行われる(ステップ100,102)。
次に、実際のサービス処理を実行するため、再びIDとパスワードを使用したログイン処理が行われる(ステップ103,104)。サービス処理とは、上述した各種の情報処理のことである。
ログインの認証処理が終了すると、予め選択されたサービス処理のうち最初に設定されたサービス処理に遷移する。この例では、最初に本体ソフトのバージョンアップ処理が自動的に選択される(ステップ106,108)。
そのため、まずラベルプリンタ20側からはバージョンアップ情報の存在の有無を情報管理装置60側に問い合わせ、情報管理装置60側から応答があり、バージョンアップ情報の存在を確認したときは、ラベルプリンタ20側では最新の本体ソフト(ファームウエア)のダウンロードを要求する。バージョンアップ情報の確認処理を行うのは、最新のバージョンアップへの更新処理が既に終了している場合も考えられるからである。
本体ソフトのダウンロードの要求に応じて、情報管理装置60からバージョンアップ情報がラベルプリンタ20側にダウンロードされる。ダウンロード後の処理はオフライン処理である。
続いて、図5を参照して後続のサービス処理について説明する。図5は法改正情報から消耗品の発注案内処理までの処理例である。
図5に示すようにラベルプリンタ20からは最新の法改正情報の要求処理およびそれに対する応答処理が行われる(ステップ110,112)。法改正情報は常に存在する訳ではない。しかし、何時法改正が行われるかを顧客がチェックするのも大変である。法改正情報があるときは情報管理装置60の法改正情報用蓄積部91に事前に登録されている。利用者は法改正情報の有無を問い合わせるだけで済むので、法改正情報を見過すことはない。
そのため、法改正情報の問い合わせを行い、最新の法改正情報が蓄積されているときは、最新の法改正情報を取得済みかどうかをチェックする。最新の法改正情報をまだダウンロードしていないときは、最新の法改正情報とそれに関するサンプルレイアウト情報に対するダウンロードの要求処理を行う。それに伴ってラベルプリンタ20側では、顧客の要求にマッチするように法改正情報を反映したレイアウト情報の修正処理が行われる。ダウンロード後の処理はオフライン処理である。
修正後のレイアウト情報が適正かどうかの判断は最終的には情報管理装置60側で行い、適正ラベル表示として確定した最終版のレイアウト情報をラベルプリンタ20側でダウンロードして使用する。
次に、サービス情報としてラベル発行記録情報の送信処理およびそれに対応する受信処理が行われる(ステップ114,116)。ラベルの発行記録とは、上述したようにラベル印字に関連した可変情報であって、食品表示を行うための品目、発行日、販売価格、内容量、賞味期限などの情報である。これらの可変情報は、ラベル印字の都度ラベルプリンタ20の内部メモリ82に蓄積された情報である。
この内部メモリ82から例えばその日に蓄積された可変情報が読み出されて、情報管理装置60側に送信される。情報管理装置60側では対応する蓄積部94に蓄積される。蓄積部94の情報に基づいて、上述した売上管理情報などが作成される。
ラベル発行記録情報の送信が終了すると、今度は消耗品情報の送信処理とそれに関連する発注関連処理が実行される(ステップ118,120)。ラベルプリンタ20の消耗品の代表例は、ラベルが貼着されたロール紙である。また、印字ヘッドも摩耗するので消耗品である。ロール紙の場合、通常ばら売りよりもロット単位(梱包単位)で販売される。ロット単位は6巻程度が普通である。残数が少なくなると注文する。通常は以前に購入した販売店への発注が多い。販売店情報は情報管理装置60側で共有する。
ロール紙などの消耗品の残りが少なくなったときは、ラベルプリンタ20内に蓄積されている発注案内情報(雛型を利用)を自動的にラベルプリンタ20側に表示する。発注情報を入力してその内容を情報管理装置60に送る。この発注処理によって、ロール紙などの在庫切れを防止する。発注情報の処理はオフライン処理である。
これらのサービス情報の送受信処理が終了すると回線の切断処理が行われる(ステップ122,124)。以上が、ラベルプリンタ用管理システム10における処理の概要である。続いて、細部について説明する。
(本体ソフトの更新処理)
図6は、本体ソフト(ファームウエア)の更新処理の概要を示すものであって、ラベルプリンタ20側での処理例を示す。この処理はオフライン処理である。まず、ラベルプリンタ20側では受信した本体ソフトのバージョン情報を再度参照し、最新のバージョンであると確定したときは(ステップ130,131)、情報管理装置60よりダウンロードした本体ソフトの更新処理(新旧バージョンの更新処理)が実行される(ステップ132)。新旧バージョンの更新処理が終了すると、ラベルプリンタ20側には更新完了表示がなされ(ステップ134)、以後は最新版の本体ソフトによってラベルプリンタ20が動作することになる。
(法改正情報に伴う適正ラベル表示処理)
図7は法改正情報に伴う適正ラベルの表示処理例を示すフローチャートである。この表示処理はラベルプリンタ20側での処理であって、オフライン処理である。
まず、情報管理装置60よりダウンロードした法改正情報を表示部75に表示する(ステップ140)。次に、ラベルに印字する食品表示の項目およびその内容を含んだレイアウト情報に、法改正情報が盛り込まれているかどうかを判断する(ステップ141)。法改正情報が存在していても、品目によってはその法改正に関する修正項目が含まれない場合も考えられるからである。
既に法改正情報を加味した修正済みであるときには、この適正ラベル表示処理の完了表示となるが(ステップ142)、そうでないときであって、法改正に関する修正項目が表示項目の1つとして存在するときは、レイアウト情報の変更処理を行うかどうかをチェックする。時期を改めて変更処理することを可能にするためである。変更処理を行うときには試し打ちとして、ダウンロードしておいたサンプルラベルの印字処理が行われる(ステップ143,144)。
このサンプルラベルは、顧客専用の蓄積部92から、該当商品に関する顧客専用のレイアウト情報を読み出したものに追加修正部分を加えたものである。サンプルラベルは、主として法改正情報に伴う追加修正部分のみでもよい。法改正情報のみを的確に把握できるからである。
しかし、そうすると、レイアウト情報の作成処理作業が増えるので、実際には顧客が現在使用しているレイアウト情報に法改正情報を加えたものがサンプルラベルとしてダウンロードされる。そのため、蓄積部92には、顧客が現在使用しているレイアウト情報が品目ごとに蓄積されている。
表示ラベルのレイアウト情報を修正版が適正か否かを確認するための依頼を情報管理装置60側に送信する(ステップ145,146)。誤った修正をなくし、常に適正表示に努めるためである。
レイアウト情報を送信した後は、情報管理装置60側からの受信待機状態となる。レイアウト情報の最新版(適正ラベル)を受信すると(ステップ147)、その最新版は一旦内部メモリに、現在使用中のレイアウト情報(現行版)と共に保存される(ステップ148)。この一連処理で適正ラベル表示処理が終了する。
なお、ラベルプリンタ20側では法改正の周知期限を管理し、周知期限が到来した時点になると、表示内容が現行版から最新版に自動的に切り換えられる。したがって周知期限経過後は、適正ラベルでの表示が可能になり、時機を失した表示を回避できる。
法改正に伴う適正ラベルへの主な修正処理を、ラベルプリンタ側で行うのではなく、情報管理装置側で処理することも可能である。例えば印字情報としてのレイアウト情報を情報管理装置側に送信し、顧客ごとおよび印字品目ごとに法改正情報を加味した適正な修正処理を行い、適正化された表示情報を最終的なレイアウト情報としてラベルプリンタ側に送信することでもよい。
(レイアウト情報の最新版作成処理)
図7の処理を受けて、情報管理装置60側では、図8のような処理が行われる。特定の顧客(ラベルプリンタの利用者)よりレイアウト情報の確認依頼が発せられると、レイアウト情報に対するものかどうかの判断が行われる(ステップ150)。レイアウト情報の確認依頼であるときは対応する顧客のレイアウト情報(現在使用中のラベル表示内容)に、正しく法改正情報が反映されているかどうかのチェックが行われる(ステップ151)。正しく修正されているときは修正処理は行われないが、そうでないときは該当する表示項目に対する修正処理を行い、これを法改正後のレイアウト情報として蓄積部92に保存すると共に、修正した法改正情報を加味したレイアウト情報を確定版のレイアウト情報としてラベルプリンタ20に送信する(ステップ152)。そしてラベルプリンタ20側からの確認応答を待って、この処理を終了する(ステップ153)。
(ラベル発行関連情報の送信処理)
ラベルの発行記録情報から、売上情報などの販売したその商品に関する各種の管理情報が生成される。まず、ラベルプリンタ20側でのラベル発行記録情報の処理例を図9を参照して説明する。
ラベルプリンタ20では印字モードが選択され、ラベルに対する印字処理がスタートすると、ラベルを発行した品目に関するラベル発行記録情報を取得する。ラベル発行記録情報は、その品目の販売価格、ラベルの発行日、内容量、製造日、賞味期限などの可変情報を指すものとする。これらの可変情報が、品目とラベル発行タイミングごとに取得して、例えばラベル発行日を単位として内部メモリ82に保存される(ステップ161)。
次に、この可変情報の情報管理装置60に対する送信日時がチェックされる(ステップ162)。日単位、時間単位、週単位などの送信タイミングは、顧客であるラベルプリンタの利用者が任意に設定できる。送信日時が到来すると、顧客のユーザコードをヘッダに付加した上でラベル発行記録情報を情報管理装置60に向けて送信する(ステップ163)。この送信処理を送信日時が到来するたびに行うことでラベル発行記録情報の送信処理が完遂する。
上述では、内部メモリ82からラベル発行記録情報を読み出して情報管理装置60側に送信したが、例えば内部メモリ82に蓄積されたラベル発行記録情報を外部メモリ(USBメモリなど)に保存し、保存したこの外部メモリをパソコンなどの情報端末装置に挿着することで、ラベル発行記録情報を情報管理装置60側に送信することもできる。こうすれば、ラベルプリンタ20とは違う場所からでも情報を発信できる。
(管理情報の作成処理)
図9で説明したラベル発行記録情報が情報管理装置60に送られることで、売上情報などの各種管理情報が生成される。その処理例を図10を参照して説明する。各種管理情報はある決められた日時(報告日)に、顧客側に転送されるか若しくは顧客側の要求に応じて管理情報が顧客側に転送される。
図10において、まず報告日であるか、顧客からのアクセスがあったときは(ステップ170)、ラベル発行記録情報および管理情報の蓄積部94からラベル発行記録情報を読み出す(ステップ171)。読み出したラベル発行記録情報などに基づいて目的の管理情報が作成される。
例えば、ヘッダに付加されたユーザコードを参照して同一品目に関するラベル発行記録情報を読み出し、そのうち日ごとの出荷量読み出し、これを積算することで、例えば月次の出荷量を算出してこれを保存する(ステップ172)。
同様に、ラベル発行記録情報のうちラベル発行枚数と販売価格を月単位で算出することで、月次の売上高を算出し、これを保存する(ステップ173)。また、日ごとの出荷量(単位は、個数など)から月次の在庫量(例えば、ロット単位での在庫量)を算出することができるので、これを保存する(ステップ174)。在庫量から該当品目の生産管理も可能になる。
このような出荷量、売上高などの総合管理情報は、日単位、月単位のようにある単位ごとに蓄積部94に保存されると共に、顧客にその情報が提供される(ステップ175)。こうすれば、ラベルプリンタ20側では単にラベル発行記録情報を提供するだけで、出荷量、売上高、在庫などを一括して管理できる。
また複数の支店からの情報を一括して集計することで、支店間での売上推移、在庫の多少、重点的に取り組むべき品目の特定などを、ラベルプリンタ20側に負担をかけることなく、共有できる。この場合には、例えば複数の支店に専用コードを割り振り、専用コードを互いにリンクさせればよい。こうすれば、本店、支店を問わず、ラベルプリンタ20に負荷をかけることなくこのラベルプリンタ20を介して情報管理装置60で作成された管理情報を互いに共有できる。
(消耗品がロール紙であるときの発注処理等)
ラベルプリンタ20の消耗品として、ロール紙と印字ヘッドを例示する。ロール紙の場合、消耗品の使用量として使用できる情報はラベルの発行枚数が考えられる。ラベル発行枚数は、ラベル印字ごとに、実際に印字された枚数を積算することで大凡の数値を把握できる。
また、剥離紙に貼着されたラベルにも異なるサイズがある。通常は大、中、小の3つのサイズである。したがって、どのサイズのラベルを使用して印字したかを把握できれば、ラベルサイズごとに正確なラベル発行枚数を知ることができる。
ラベルサイズなどは剥離紙の裏側に印刷されたロール紙の個別情報から知ることができる。図11に示す例は、ラベルサイズごとにラベル発行枚数を算出して、サイズごとにロール紙の使用量を把握できるようにした場合である。また、ロール紙はロット単位で購入することが多い。1ロットは通常6巻単位で梱包されている。
消耗品がロール紙であるときの前提条件をまず説明する。
上述したようにロール紙購入時の1ロットが6巻単位であるときは、最初のロール紙を装填したときラベル発行枚数積算値をゼロにリセットしておく。そして、予め判定用規定値(基準値)を設定しておく。例えば、在庫が残り1巻となったときを判定するときに使用する基準値として第1の規定値Naを用意し、1ロットを使い切ったときを判定する基準値として第2の規定値Nb(Nb>Na)を用意する。そして、ロール紙が残り1巻となった後に、ロール紙の発注をかけるものとする。
このような前提に立って図11のフローチャートを説明する。
図11において、ロール紙を交換するときに、ロール紙の個別情報を取得する(ステップ180)。ロール紙の個別情報(例えばバーコード情報)がロール紙の裏面に印刷されている場合、ロール紙と対向するように配置された光センサによってロール紙の個別情報が検知される。個別情報には、ラベルサイズの他に、ラベルの貼着総枚数や、紙質などが含まれるが、以下はラベルサイズと貼着総枚数を用いる。
個別情報のうちラベルサイズとラベルの貼着枚数を読み取り、これを保存すると共に、このラベルサイズごとにラベル発行枚数が、1枚のラベルを印字するごとに積算される(ステップ181)。
この積算値に基づいてまずロール紙が空(から)になったか否かの判断がなされる(ステップ182)。この判定はロール紙1巻ごとに実行される。全てのラベルへの印字処理が終了する直前(数枚残し)を「空」として判断することもできれば、全ラベルの印字処理が終了して始めて「空」と判断してもよい。図11の例は前者の例である。ロール紙交換を考慮するならば前者の方が好ましいと言える。
ロール紙が空になっていないときはラベル発行枚数の値と第1の規定値Naとの比較が行われ(ステップ183)、第1の規定値Naに満たないときは、再びステップ180以下に戻って積算処理等が行われる。そして、ロール紙が空になるとロール紙の交換指示がなされる(ステップ184)。この交換指示は、ラベルプリンタ20の表示部75に一定時間表示される。交換指示がなされると、次にラベル発行枚数の積算値と第2の規定値Nbが比較される(ステップ185)。この場合には、第2の規定値Nbの方が大きいため、再びステップ180に戻り、ラベル発行枚数の積算処理が継続される。
ロール紙が何回か、この例では5回交換され、5回目を交換した後にラベル発行枚数が第1の規定値Naに達すると(ステップ182,183)、ラベルへの印字処理が終了した段階で、ロール紙の発注内容を示す雛型が表示部75に表示される(ステップ186)。
ロール紙の発注情報が表示された後に発注情報の入力要求(発注する旨のキー操作)がなされたときは(ステップ187)、上述した雛型への情報入力処理に遷移して発注内容の修正などが行われる。
この雛型は、新規な発注案内情報か、または直前に発注処理がなされているときは、直前に使用した発注案内情報が利用される。雛型には、少なくともロール紙の種類(サイズ、紙質)や、発注ロット数の各入力欄および顧客のコード番号などの入力欄が設けられている。
この情報入力後に送信処理がなされる(ステップ188)。ラベルプリンタの使用者は単に発注ロット、ラベルサイズなどを部分的に修正するだけで発注のための情報入力処理が完了する。
発注処理後、再びステップ180に戻り、ラベル発行枚数の積算処理が継続される。ステップ187に示すように発注処理がなされないときもステップ180に遷移する。
ロール紙への発注処理の有無に拘わらず、5巻目のロール紙の装填が行われたのちもラベル発行枚数の積算処理が継続され、そして最後の6巻目が装填され、その6巻目も空になると(ステップ182)、ロール紙の交換指示が行われた後、ラベル発行枚数の値が第2の規定値Nbと比較される(ステップ184,185)。ラベル発行枚数の値が第2の規定値Nbに一致したときには1ロット分のロール紙を全て使い果たしたものと判断して、ラベル発行枚数の値がゼロにリセットされたのち(ステップ189)、ステップ180に遷移する。このようなラベル発行枚数の積算処理と判定処理が継続して実行される。
なお、図11に示す判定処理では、5巻目のロール紙の装填が行われたのちもラベル発行枚数の積算処理が継続されるため、5巻目のロール紙が装填された後は、ロール紙が空にならない限り第1の規定値Naとの比較処理が行われる。そのため、表示部75には、ロール紙の発注の有無に拘わらず常にロール紙発注情報が表示されることになる。このような場合で、ロール紙の発注が既に終了しているときは、このロール紙発注情報の表示処理を禁止するようにしてもよい。
このように最後の1巻に近づくと、表示部75にロール紙発注データを作成すべき旨の表示を行うことで、顧客はロール紙の発注時期を認知できるため、発注忘れ、在庫忘れを回避できる。
食品表示としてラベルを使用する場合、商品が決まるとその包装袋等に貼着されるラベルのサイズが決まる。そのため、ラベルサイズを取り替えながら、印字処理を行うのは希である。しかし、取り扱う商品が様々で、その包装袋のサイズもまちまちであるときは、包装袋のサイズに適したラベルサイズを使用する必要がある。
その場合にはサイズなどの種類の異なるラベルに取り替えて印字するが、このようなことも考慮して、ラベルサイズごとにラベル発行枚数を積算するようにした。これによって、どのラベルサイズのロール紙が在庫切れかを的確に判断できる。
(消耗品がロール紙であるときの情報管理装置60側の発注処理)
図12に情報管理装置60側での発注処理例を示す。ラベルプリンタ20からロール紙の発注指示情報を受信すると(ステップ190)、その情報が消耗品発注用サーバ(図示はしない)に自動転送されると共に、発注元へ発注情報の受領確認メッセージ(確認通知)が自動転送される(ステップ191,192)。
消耗品発注用サーバは顧客ごとに管理されている。始めての発注であるときは、新たに顧客用の蓄積部(ディレクトリー)を作成することになる。
図11および図12の説明では、消耗品をラベルプリンタ20側で管理したが、情報管理装置60側で管理することも可能である。この場合には使用ラベルの情報とラベル発行枚数を定期的に送信し、発注予測を行ってその情報をラベルプリンタ20側に送信することになる。そして、ラベルプリンタ20側からの発注確認情報に基づいて、消耗品の発注用サーバに発注情報が自動転送される。
(消耗品が印字ヘッドであるときの発注処理等)
消耗品として印字ヘッドの場合を以下に説明する。印字ヘッドは通常感熱ヘッドが使用される。感熱ヘッドの場合、ラベルの表面に接触した状態で走行しながら印字されるものであるから、感熱ヘッドのラベル接触面が摩耗する。感熱ヘッドが摩耗すると、ラベルとの間の接触不良が発生し易くなり、印字品質が次第に劣化する。
摩耗の度合いは、ロール紙に貼着されたラベルの枚数が多いほど、大きい。これは、同じ1巻でもラベルサイズが小さいほど、図13に示すように剥離紙202とラベル204との段差を乗り越える回数が増えるためであると考えられる。
図13のように、ロール紙200には剥離紙202の一面に一定間隔を隔てて複数のラベル204が貼着(仮止め)されており、ラベル204のサイズも、通常図13Aに示す小サイズから、図13Bおよび図13Cに示す中サイズと大サイズの3種類程度が取り揃えられている。
図14に示すように、使用するラベル204のサイズによって感熱ヘッドの摩耗の程度が異なることから、感熱ヘッドの交換時期を判断するに当たっては、ラベルサイズが考慮される。この例では、図14に示すようにラベルサイズの「大、中、小」に対して、摩耗係数をKl,Km,Ksとしたとき、
Kl<Km<Ks
のように、小ラベルほど摩耗係数Kを大きく設定する。例えば、大ラベルの摩耗係数Klを基準にして、
Kl=1.0、Km=1.1、Ks=1.2
のように設定する。小ラベルを使用したときの方が早く摩耗するので、摩耗係数Ksを考慮すれば、感熱ヘッドの交換時期の判定もそれだけ早めることができる。
また、印字ヘッドの交換時期としてヘッド製造メーカの推奨交換時期(推奨稼働距離)が記載されているときは、この例ではこの推奨交換時期を、大サイズのラベルを使用したときの推奨交換時期と捉えることとする。
印字ヘッドの交換時期として、このように推奨稼働距離として表現されている場合と、ラベルの使用枚数で表現されている場合とが考えられるが、後者の場合にはラベルの使用枚数を稼働距離に換算の上、上述した摩耗係数Kを乗じた値を用いて判定処理が行われる。
図15にこのようなラベルサイズを考慮したときの処理例を示す。まず、新しいロール紙に交換したときに、ロール紙に印刷された個別情報よりラベルサイズと、貼着されたラベル総数を読み取って、これを保存する(ステップ210)。次に、ラベルサイズごとの摩耗係数Kをラベル発行枚数に乗じた値を用いて、そのラベルに対するラベル発行枚数として積算する(ステップ211)。
そしてこのラベル発行枚数の換算積算値が印字ヘッドの交換時期を表す値となったかどうかをチェックする(ステップ212)。その数値が印字ヘッドの交換時期に一致したときは、ヘッド交換時期の到来である旨の表示を行った後、印字ヘッドの発注処理に遷移する(ステップ213,214)。印字ヘッドの発注処理は印字ヘッドなどの消耗品を管理する情報管理装置60に対して行うことで、一連の処理が終了する(ステップ215)。
(印字ヘッドの発注処理後の処理)
図16に印字ヘッドの発注処理後の処理例を示す。情報管理装置60に対して印字ヘッドの発注処理を行ってから、新しい印字ヘッド(在庫品若しくは納品された印字ヘッド)に交換されると(ステップ250)、ラベル発行枚数の積算値をゼロリセットする(ステップ251)。ラベル発行枚数の積算値をゼロにリセットすると、このラベル発行枚数に基づいて算出されたヘッド交換時期を示すヘッド稼働距離の値も同時にゼロにリセットされる。
印字ヘッドが交換されたかどうかの情報は、例えば印字ヘッドの製造番号を利用することが考えられる。印字ヘッドの製造番号を読み取り、前回読み取った製造番号と異なるときは、新しい印字ヘッドが装填されたものとして取り扱う。新しい印字ヘッドに交換されたときには、ラベル発行枚数の積算値をクリアして、次の印字ヘッド交換時の判定用に備える。
このようにラベルプリンタ20に対する管理システム10にあっては、ラベルプリンタ20側で処理しなくても差し支えのない情報処理については情報管理装置60側で処理する。その前提として、ラベルプリンタ20側では必要な情報のみを情報管理装置60側に提供する。情報管理装置60側ではその結果(途中の経過を含む)をラベルプリンタ20側に送るような管理システムを構築したものである。こうすれば、ラベルプリンタ20側での情報処理が少なくなって、ラベルプリンタ20側での処理作業(負荷)が大幅に軽減されることになる。
この発明では、食品表示用ラベル印字処理に適用できるラベルプリンタおよびこのラベルプリンタに対する管理システムに適用できる。
ラベルプリンタの管理システムの概要を示す系統図である。 ラベルプリンタの概要を示すブロック図である。 情報管理装置の概要を示すブロック図である。 ラベルプリンタ管理システムにおける一部の処理例を示すもので、接続・認証から本体ソフトのダウンロード処理までのフローチャートである。 ラベルプリンタ管理システムにおける一部の処理例を示すもので、法改正情報から消耗品の発注処理までのフローチャートである。 本体ソフトの更新処理例を示すフローチャートである。 レイアウト修正のための処理例を示すフローチャートである。 情報管理装置側での処理例を示すフローチャートである。 ラベル発行情報の送信処理例を示すフローチャートである。 総合管理情報の算出処理例を示すフローチャートである。 ロール紙の発注処理例を示すフローチャートである。 情報管理装置での消耗品受注処理例を示すフローチャートである。 ラベルサイズの一例を示す説明図である。 ラベルサイズとヘッド摩耗量との関係を示す図である。 印字ヘッドの発注処理例を示すフローチャートである。 印字ヘッド交換後の処理例を示すフローチャートである。
符号の説明
10・・・ラベルプリンタの管理システム、20・・・ラベルプリンタ、30,50・・・モデム、40・・・通信回線、60・・・情報管理装置(管理サーバ)

Claims (2)

  1. ロール状に巻かれた剥離紙に連続して貼着されたラベルに印字するラベルプリンタであって、
    食品表示等の情報をラベルに印字する印字ヘッドとしての感熱ヘッドと、
    上記印字ヘッドの摩耗状態を判定して上記印字ヘッドの交換時期を予測する摩耗予測手段とからなり、
    上記摩耗予測手段では、
    上記剥離紙に貼着されたラベルの発行枚数を積算し、
    ラベルのサイズ毎に積算した上記発行枚数を上記印字ヘッドの稼動距離に換算し、
    換算した上記印字ヘッドの稼動距離を、所定のラベルのサイズを基準にしてラベルのサイズ毎に設定した耗係数に乗じて、上記摩耗係数を乗じた上記印字ヘッドの稼動距離に換算し、
    上記摩耗係数を乗じて換算した上記印字ヘッドの稼働距離に基づいて、上記印字ヘッドの摩耗状態を判定する
    ことを特徴とするラベルプリンタ。
  2. ラベルのサイズが小さいほど上記摩係数が大きく設定される
    ことを特徴とする請求項1記載のラベルプリンタ。
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