JP2002356013A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JP2002356013A
JP2002356013A JP2001164290A JP2001164290A JP2002356013A JP 2002356013 A JP2002356013 A JP 2002356013A JP 2001164290 A JP2001164290 A JP 2001164290A JP 2001164290 A JP2001164290 A JP 2001164290A JP 2002356013 A JP2002356013 A JP 2002356013A
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JP2001164290A
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English (en)
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Kazuhiko Takemura
和彦 竹村
Norio Kawanishi
紀男 川西
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Ishida Co Ltd
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Ishida Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 正常な印刷が不可能な印刷ヘッドがある場合
においても、印刷を継続することが可能な印刷装置を提
供する。 【解決手段】 印刷装置である自動計量包装値付装置1
は、複数の印刷ヘッドを備えておりそれらは同時に動作
可能である。また、自動計量包装値付装置1は、印刷ヘ
ッド21,22の印刷すべき画像データを記憶する画像
メモリ21m,22mに対して、最終的な印刷内容を印
刷色に応じて振り分ける条件を記載した印刷テーブルT
Aを複数有している。非正常印刷ヘッドが検出された場
合は、印刷処理を一旦中断する。そして、印刷テーブル
TAを当該非正常印刷ヘッドを用いない条件を記載して
いるものに変更し、非正常印刷ヘッドとは別の正常な印
刷ヘッドで代用させるように印刷制御を行う。これによ
り、簡易な構成で印刷を継続することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷装置において
正常な印刷ができない場合における印刷制御技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】複数の印刷ヘッドを備え、前期複数の印
刷ヘッドの全てが同時に動作可能な印刷装置として、た
とえば、台紙に連続貼付された各ラベルに対して各種情
報を印刷するラベルプリンタおよびそのようなラベルプ
リンタを応用した自動計量包装値付装置などが存在す
る。
【0003】このようなラベルプリンタは、複数の印刷
ヘッドが同時に動作することにより、複数の色を用いて
ラベルを印刷することが可能である。例えば、1つの感
熱式の印刷ヘッドと1つの熱転写式の印刷ヘッドを備え
たものであれば、印刷ヘッド毎に一色ずつの合計二色の
印刷を行うことが可能となる。さらに、温度の違いによ
り2種類の色(たとえば黒色および赤色)を発色する感
熱紙に対して加熱温度を選択的に変更して感熱式ヘッド
が印刷するような場合であれば、他の熱転写式の印刷ヘ
ッド等と併用することにより合計三色の印刷を行うこと
が可能となる。
【0004】このように複数の印刷ヘッドを同時に動作
させることによって、複数の色の印刷を行うことでき、
印刷するラベルの表現力を強化することができるように
なっている。例えば、商品に貼付するラベルを印刷する
ような場合であれば、顧客に対して効果的に商品をアピ
ールするようなラベルを印刷することが可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のラベ
ルプリンタでは、ある印刷ヘッドにおいてヘッド切れ等
の故障により正常な印刷ができなくなった場合は、その
まま印刷を継続すると、当該印刷ヘッドで印刷するべき
部分が印刷されずに抜けてしまうこととなる。このた
め、印刷ヘッドの故障が1つでも発生した場合は、故障
した印刷ヘッドを修理または交換するまで待たなくては
ならず、復旧まで非常に時間がかかることとなってい
た。
【0006】また、ラベルプリンタが店舗等における商
品用のバーコードを含むラベルを印刷するようなもので
あれば、印刷されたバーコードはキャッシュレジスタな
どにおいて読取られ商品の取引精算等に利用されること
となる。しかしながら、印刷ヘッドが正常な印刷ができ
なくなった場合は、商品用のバーコードの全部または一
部が印刷されないこととなり、当該バーコードの正確な
読み取りができず、店舗の取引精算業務に支障をきたし
てしまうといった問題もあった。
【0007】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、正常な印刷が不可能な印刷ヘッドがある場合に
おいても、応急的に印刷を継続することが可能な印刷装
置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、複数の印刷ヘッドを備え、前記
複数の印刷ヘッドの全てが同時に動作可能な印刷装置で
あって、正常な印刷が不可能な非正常印刷ヘッドがある
場合、前記非正常印刷ヘッドによる印刷を前記非正常印
刷ヘッドとは別の印刷ヘッドで代用させるように印刷制
御を行う印刷制御手段、を備えている。
【0009】また、請求項2の発明は、複数の印刷ヘッ
ドを備え、前期複数の印刷ヘッドの全てが同時に動作可
能な印刷装置であって、正常な印刷が不可能な非正常印
刷ヘッドがある場合、その時点での印刷内容の以後の印
刷態様をユーザに選択させる選択手段と、選択された印
刷態様に応じた印刷制御を行う印刷制御手段と、を備え
ている。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の印刷装置において、前記選択のための選択肢として、
前記非正常印刷ヘッドのうち正常印刷が可能な部分を継
続使用する印刷態様が含まれていることを特徴とする。
【0011】また、請求項4の発明は、請求項2または
3に記載の印刷装置において、前記選択の候補となる印
刷態様につき、当該印刷態様で印刷した場合のシミュレ
ーション結果画像を表示する表示手段、をさらに備えて
いる。
【0012】また、請求項5の発明は、請求項1ないし
4のいずれかに記載の印刷装置において、前記複数の印
刷ヘッドの印刷内容をそれぞれ記憶する複数の記憶手段
と、最終的な印刷内容の各部分を、印刷色に応じて前記
複数の記憶手段へ振分ける条件を記載するテーブルと、
をさらに備え、前記印刷制御手段は、前記テーブルを変
更することによって前記印刷制御を行うことを特徴とす
る。
【0013】また、請求項6の発明は、請求項1ないし
5のいずれかに記載の印刷装置において、前記非正常印
刷ヘッドを検出する検出手段、をさらに備えている。
【0014】また、請求項7の発明は、請求項6に記載
の印刷装置において、前記検出手段は、印刷ヘッドの故
障を検知することを特徴とする。
【0015】また、請求項8の発明は、請求項6に記載
の印刷装置において、前記検出手段は、印刷ヘッドの消
耗品切れを検知することを特徴とする。
【0016】また、請求項9の発明は、請求項1ないし
8のいずれかに記載の印刷装置において、商品ラベルの
印刷用として構成され、前記複数の印刷ヘッドは、複数
色の印刷が可能な組合せで構成されていることを特徴と
する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
実施の形態について説明する。
【0018】<1.第1の実施の形態>図1は、この発
明の実施形態に係る印刷装置である自動計量包装値付装
置1の正面図であり、図2は、自動計量包装値付装置1
の内部構成を表す側面図である。
【0019】自動計量包装値付装置1は複数の印刷ヘッ
ドを備えており、それら全てを同時に動作させて複数の
印刷色によってラベルを印刷することが可能である。そ
して、商品搬入部2に供給される商品の計量を行い、計
量結果に応じた値段等を含む情報を商品ラベルとして印
刷することができる。たとえば、100g(グラム)あ
たりの単価にその商品の計量結果を乗じることにより決
定される値段などをラベルの印刷内容として含むことが
可能である。さらに自動計量包装値付装置1は、計量機
能および印刷機能に加えて、包装機能およびラベル貼付
機能(値付け機能)をも有している。
【0020】図1および図2に示すように、自動計量包
装値付装置1は主として、ロードセルを備え商品を計量
する計量部10と、未包装状態の商品を包装する包装部
50と、複数の印刷ヘッドを備え複数色のラベルを印刷
するプリント機構部PMと、ラベルを貼付するラベル貼
付部60と、ラベルを貼付する商品名の入力やラベルに
印刷する印刷内容を表示するコンソール部40とを備え
ている。また、コンソール部40は、マイクロコンピュ
ータ(図4参照)を備えており、自動計量包装値付装置
1の全体を制御する制御部としても機能する。
【0021】コンソール部40は、操作パネル41と、
マイクロコンピュータ等を含むコンソール本体部42と
から構成される。操作パネル41はタッチパネルとして
の機能を有するカラー液晶の表示画面43を有してい
る。一方、コンソール本体部42は入力キー44を有し
ている。ユーザは、表示画面43に表示された内容を確
認しつつ、必要なデータおよびコマンドを入力キー44
やタッチパネルとしての表示画面43を介して自動計量
包装値付装置1に入力することができる。
【0022】コンソール部40は、予め自動計量包装値
付装置1で扱う各商品のデータ(品名、価格等)を商品
マスタとしてその内部に記憶している。計量部10から
の計量結果(計量値)のデータを受信すると、その計量
結果(計量値)と商品のデータとに基づいて各ラベルに
印刷する印刷内容を生成するとともに、その印刷内容の
印刷色に応じてプリント機構部PMの印刷制御を行う。
なお、この印刷色に応じた印刷制御についてはさらに後
述する。
【0023】包装部50は、食肉などの商品が載せられ
たトレー(以下、単に「トレー」)Tを各種の包装用の
フィルムを用いて包装する包装機能を有している。図2
に示すように、包装部50は、移送機構51と、一対の
左右折込板52と、後折込板53と、プッシャ54と、
熱溶着コンベヤ55とを有している。
【0024】商品搬入部2に供給され計量部10によっ
て計量されたトレーTは、図2における右方向に移動さ
れてリフタLF上に載置された後、そのリフタLFによ
って上方へ移動される。また、この上昇動作に先立っ
て、移送機構51によって、フィルムFがトレーTの上
方において予め張設状態とされて供給されている。そし
て、このリフタLFによる上昇動作の結果、トレーT上
に載置された商品の上面やトレーTの辺縁部にフィルム
Fが密着する。さらに、トレーTの上面をフィルムFが
覆った状態で、左右折込板52、後折込板53、および
プッシャ54などを用いて、フィルムFの四辺をトレー
Tの底面(下面)側に折り込んだ後、熱溶着コンベヤ5
5によってトレーTの底面側に折り込まれたフィルムF
の各辺縁部を互いに溶着することにより、包装処理を実
現する。
【0025】ラベル貼付部60は、プリント機構部PM
において印刷が完了したラベルを、商品(より具体的に
はフィルムF)に貼付する。このラベル貼付部60とし
ては、たとえば、真空吸着によりラベルLBを吸着する
タイプのものなどを採用することができる。ラベル貼付
部60によってラベルが貼付された商品は、商品搬出部
3から搬出される。
【0026】図3は、プリント機構部PMの概要を示す
側面図である。図に示すように、プリント機構部PM
は、複数の印刷ヘッドとして、2つの印刷ヘッド21,
22を有している。このうち、印刷ヘッド21は感熱式
印刷ヘッドであり、印刷ヘッド22は熱転写式印刷ヘッ
ドである。印刷ヘッド21,22は、1ドットにそれぞ
れが相当する複数の発熱素子を備え、この発熱素子を選
択的に加熱することでラベルの印刷を行う。なお以下で
は、印刷ヘッド21を第1印刷ヘッド21、印刷ヘッド
22を第2印刷ヘッド22とも称する。
【0027】第1印刷ヘッド21は、感熱記録用のラベ
ルの印刷面を選択的に加熱することにより、ラベル印刷
面を発色させることができる印刷ヘッドである。また、
この第1印刷ヘッド21は、2色発色可能なラベルに対
応する印刷ヘッドであり、ラベル印刷面において選択的
に異なる温度に加熱することができる。これにより、ラ
ベルの印刷面をこの加熱温度の相違に応じて異なる色
(たとえば黒色および赤色)に発色させることが可能で
ある。
【0028】一方、第2印刷ヘッド22は、熱転写リボ
ンTRに塗布された固形インキ等を選択的に加熱してラ
ベル印刷面に転写する印刷ヘッドである。たとえば、熱
転写リボンTRとして青色のリボンを用いれば、ラベル
印刷面において青色の印刷を行うことが可能である。同
様にして、緑色、黄色、赤色などの各色のリボンを交換
して用いることにより、ラベル印刷面において各色の印
刷を行うことができる。
【0029】印刷ヘッド21,22のそれぞれは、故障
を検出する故障検出部23,24を有している。故障検
出部23,24は、印刷ヘッド21,22に流れ込んだ
電流値と予め設定されている流れ込むべき電流値とを比
較することにより、内部の発熱素子における断線(ヘッ
ド切れ)等の故障を検出する回路を内蔵している。なお
以下では、故障検出部23を第1故障検出部23、故障
検出部24を第2故障検出部24とも称する。第1故障
検出部23は第1印刷ヘッド21の故障を、第2故障検
出部24は第2印刷ヘッド22の故障をそれぞれ検出す
る。
【0030】また、プリント機構部PMは、リボン供給
部26と、リボン巻取部27と、ガイド用のリボンロー
ラ28とを有しており、第2印刷ヘッド22に対して熱
転写リボンTRを適宜に供給することができる。具体的
には、リボン巻取部27が図3において時計回りに回転
することによって、リボン供給部26に巻き付けられた
熱転写リボンTRが図中の矢印AR1の向きに進行す
る。これにより、新規な熱転写リボンTRが第2印刷ヘ
ッド22に対して供給される。そして、熱転写リボンT
Rを第2印刷ヘッド22の直下において選択的に加熱す
ることにより、熱転写リボンTRに塗布されていた固形
インキ等がラベルLBに対して転写される。また、使用
済みの熱転写リボンTRは、リボン巻取部27によって
巻き取られる。
【0031】また、リボン供給部26と第2印刷ヘッド
22間の熱転写リボンTRの供給経路上には、リボンエ
ンドセンサ25が配置されている。リボンエンドセンサ
25は、投光部と受光部とを有する透過型の光センサで
あり、その透光率の相違に基づいて、熱転写リボンTR
上の固形インキ等が塗布されている部分と、塗布されて
いない部分とを識別することが可能である。すなわち、
リボンエンドセンサ25を用いることにより、消耗品で
ある熱転写リボンTRのリボン切れを検出することが可
能である。
【0032】さらに、プリント機構部PMは、ラベル供
給部31と、ラベル台紙巻取部32と、ガイドローラ3
3と、プラテンローラ34,35と、剥離用部材36
と、ラベル受け用のローラ37とを有している。
【0033】複数のラベルLBが連続的に貼付された長
尺状のラベル台紙は、その一端がラベル供給部31に他
端がラベル台紙巻取部32に固定され、その中間部分が
複数のガイドローラ33などによって案内された状態と
されている。
【0034】また、プラテンローラ34,35およラベ
ル台紙巻取部32には、それぞれ、モータ(図示省略)
が設けられており、プラテンローラ34,35およびラ
ベル台紙巻取部32を所定方向に回転させることによ
り、ラベル台紙上に連続貼付されたラベルLBを矢印A
R2の向きに搬送することが可能である。これにより、
ラベル供給部31に巻回されていた新規のラベルLB
が、第1印刷ヘッド21および第2印刷ヘッド22に対
して供給される。
【0035】第1印刷ヘッド21および第2印刷ヘッド
22による印刷が完了したラベルLBは、剥離用部材3
6によってラベル台紙から剥離され、ローラ37に支持
された状態で保持される。その後ラベルLBは、上述の
ラベル貼付部60の吸着手段によって吸着した状態で持
ち上げられて、商品に対して貼付されることとなる。
【0036】図4は、自動計量包装値付装置1の電気的
構成を示す概略図である。
【0037】前述したようにコンソール部40はマイク
ロコンピュータを備えており、その本体部であるCPU
45と、読み出し専用メモリであるROM46と、読み
書き自在のメモリであるRAM47と、制御用ソフトウ
ェアや各種データなどを記憶しておく不揮発性メモリ
(例えばバッテリーバックアップされたS−RAM)4
8とを含んでいる。コンソール部40のCPU45と、
ROM46、RAM47、不揮発性メモリ48、入力キ
ー44及び操作パネル41はバスラインを介して電気的
に接続されている。さらに、コンソール部40のバスラ
インには、自動計量包装値付装置1の計量部10、包装
部50、ラベル貼付部60及びプリント機構部PMなど
も電気的に接続されており、これらはすべてコンソール
部40の制御下、より正確にはCPU45の制御下にて
動作することとなる。
【0038】またプリント機構部PMは、図4に示すよ
うに第1印刷ヘッド21の印刷内容を画像データとして
記憶する第1画像メモリ21m、第2印刷ヘッド22の
印刷内容を画像データとして記憶する第2画像メモリ2
2mを備えている。つまり、印刷ヘッド21,22は、
画像メモリ21m,22mにそれぞれ記憶される画像デ
ータに基づいて印刷することとなる。
【0039】また、プリント機構部PMの画像メモリ2
1m,22m、印刷ヘッド21,22、故障検出部2
3,24及びリボンエンドセンサ25等もバスラインを
介してコンソール部40に電気的に接続される。このた
め、これらもコンソール部40の制御下にて動作すると
ともに、故障検出部23,24及びリボンエンドセンサ
25で検出された検出信号はコンソール部40にて受信
することが可能である。
【0040】コンソール部40は、不揮発性メモリ48
内に記憶されている処理用ソフトウェアに基づいて、操
作パネル41や入力キー44からの入力に応答して所定
の処理を行うとともに、各ラベルに印刷する印刷内容を
生成し、その印刷内容の印刷色に応じてプリント機構部
PMの印刷制御を行う。
【0041】ここで、コンソール部40による印刷内容
の印刷色に応じた印刷制御について、図5(a)に示す
ラベルLBを印刷する場合を例として説明する。
【0042】ここで使用するラベルLBは、ラベルLB
は2色発色可能なラベルであり、第1印刷ヘッド21に
よる加熱温度の相違に応じて黒色および赤色の印刷を行
うことが可能である。また、熱転写リボンTRとして青
色のリボンを用いており、第2印刷ヘッド22により青
色の印刷も行うことが可能である。つまり、1枚のラベ
ルLBには、黒色、赤色、青色の3色を用いて印刷を行
うように指定することが可能である。図5(a)に示す
ラベルLBにおいては、商品名(「牛肉サーロインステ
ーキ」)101が青色、バーコード102が黒色、値段
(「1980円」)103は赤色に印刷されるように、
それぞれユーザによって予め印刷色の指定がなされてい
る。
【0043】コンソール部40は、計量部10の計量結
果を受信すると、商品マスタ等を参照して商品名、バー
コード及び値段などの具体的内容(「牛肉サーロインス
テーキ」、「1980円」等)を決定する。さらに、予
め指定された印刷色に即してそれぞれの具体的内容に対
する印刷色を決定し、最終的な印刷内容となる各ドット
毎の情報を示す印刷データを生成する。
【0044】そして、画像メモリ21m,22mに対し
て、この印刷データの印刷色に応じて振分けた画像デー
タを展開する。すなわち、印刷色が黒色または赤色に指
定されている部分(ドット)は第1印刷ヘッド21で印
刷するため第1画像メモリ21mに画像データの展開を
行い、印刷色が青色に指定されている部分(ドット)は
第2印刷ヘッド22で印刷するため第2画像メモリ22
mに画像データの展開を行うわけである。
【0045】この印刷データの振分けは、予め不揮発性
メモリ48に記憶されている印刷テーブルTA(図4参
照)を参照して行われる。印刷テーブルTAは、指定さ
れた印刷色に応じて、画像メモリ21m,22mに対し
て振分ける条件を記載している。
【0046】図6(a)は、この印刷テーブルTAの一
例を示すものである。ここで、「指定印刷色」は指定さ
れた印刷色を示している。また、「使用ヘッド番号」
は、印刷する印刷ヘッド21,22のうちどちらを使用
するかを示している。つまり、「使用ヘッド番号」が
「1」であれば第1印刷ヘッド21で印刷(第1画像メ
モリ21mに画像データを展開)することを示し、
「2」であれば第2印刷ヘッド22で印刷(第2画像メ
モリ22mに画像データを展開)することを示してい
る。
【0047】また、「イメージ展開データ」は、画像メ
モリ21m,22mに各ドットをどのような値で展開す
るかの具体値を示している。ここで、画像メモリ21
m,22mに展開される画像データは、各ドット毎に2
ビットの情報を有している。このため「00」「01」
「10」「11」の4種類の値を記載することが可能で
ある。
【0048】図6(a)の印刷テーブルTA1において
は、あるドットの指定された印刷色が”黒”の場合は第
1画像メモリ21mに値「01」で展開することを示し
ている。同様に、”赤”の場合は第1画像メモリ21m
に値「10」で展開することを示し、”青”の場合は第
2画像メモリ22mに値「01」で展開することを示し
ている。なお、印刷を行わないドットにおいては、画像
メモリ21mまたは22mに値「00」で展開するよう
になっている。
【0049】さらに、不揮発性メモリ48には、図6
(a)の正常時の印刷テーブルTA1の他に、印刷ヘッ
ド21,22が故障した場合や熱転写リボンTRが切れ
た場合など、正常な印刷が不可能になった場合のための
複数の印刷テーブルTAが記憶されている。図6(b)
及び(c)は、第2印刷ヘッド22が正常な印刷が不可
能な場合における印刷テーブルTAの例を示しており、
図6(d)は第1印刷ヘッド21が正常な印刷が不可能
な場合における印刷テーブルTAの例を示している。
【0050】そして、自動計量包装値付装置1はこの印
刷テーブルTAを適宜に変更することによって印刷制御
を行い、印刷ヘッド21,22が正常な印刷が不可能に
なった場合においても、応急的に印刷を継続することが
可能である。
【0051】具体例として、第2印刷ヘッド22におい
て正常な印刷が不可能となった場合について説明する。
このとき図6(a)に示す正常時の印刷テーブルTA1
をそのまま使用した場合、指定印刷色が”青”の部分が
印刷されない。つまり、そのまま印刷を継続したとする
と、図5(a)に示すラベルLBにおいては、商品名
(「牛肉サーロインステーキ」)101が抜けた状態で
印刷されることとなり商品に貼付するためには不適切な
ものとなってしまう。
【0052】そこで、図6(a)の正常時の印刷テーブ
ルTA1から図6(b)の印刷テーブルTA2に変更し
たとすると、指定印刷色が”青”の部分は第1画像メモ
リ21mに値「01」で展開されることとなる。すなわ
ち、当該部分は第1印刷ヘッド21により黒色で代用さ
れて印刷されることとなる。図5(b)は、図6(b)
の印刷テーブルTA2に変更した場合におけるラベルL
Bの印刷の例を示すものである。図においては、商品名
(「牛肉サーロインステーキ」)101の部分が黒色で
代用されて印刷されていることを示している。ここで、
図5(b)に示すような商品用のラベルLBであれば印
刷色の代用を行っても伝達すべき情報への本質的影響は
少ない。このため、商品に貼付した場合においても特に
問題なく、印刷を継続することが可能となるわけであ
る。
【0053】同様に、図6(a)の正常時の印刷テーブ
ルTA1から図6(c)の印刷テーブルTA3に変更し
たとすると、指定印刷色が”青”の部分は第1画像メモ
リ21mに値「10」で展開され赤色で代用されて印刷
されることとなる。図5(c)は、ラベルLBの商品名
(「牛肉サーロインステーキ」)101が赤色で代用さ
れて印刷された例を示している。
【0054】一方、第1印刷ヘッド21が故障して印刷
が不可能となった場合においては、図6(a)に示す正
常時の印刷テーブルTA1から図6(d)に示す印刷テ
ーブルTA4に変更する。この場合、指定印刷色が”
黒”及び”赤”の部分は、第2画像メモリ22mに値
「01」で展開され、青色で代用されて印刷されること
となる。
【0055】このように、印刷ヘッド21,22の一方
において正常な印刷が不可能になった場合においても、
印刷テーブルTAを変更するだけで、別の印刷ヘッドで
印刷を代用させるように印刷制御を行うことが容易に実
現できるわけである。
【0056】次に、印刷ヘッド21,22において正常
な印刷が不可能となった場合の処理について説明する。
【0057】正常な印刷が不可能である印刷ヘッド2
1,22(以下、「非正常印刷ヘッド」)があるか否か
は、前述したように故障検出部23,24及びリボンエ
ンドセンサ25によって検出することが可能である。こ
れらは非正常印刷ヘッドを検出すると、それぞれ検出信
号をコンソール部40に対して送信する。
【0058】図7は、このような非正常印刷ヘッドを検
出した場合における処理の流れを示す図である。
【0059】まず、検出信号を受信したコンソール部4
0は、印刷処理を含む自動計量包装値付装置1の全ての
動作を中断する(ステップS1)。続いて、操作パネル
41の表示画面43にエラーメッセージを表示する(ス
テップS2)。具体的には、第1故障検出部23から検
出信号を受信した場合は、第1印刷ヘッド21が故障し
て指定印刷色”黒”及び”赤”の印刷が不可能である旨
の表示を行う。一方、第2故障検出部24から検出信号
を受信した場合は、第2印刷ヘッド22が故障して指定
印刷色”青”の印刷が不可能である旨の表示を行う。ま
た、リボンエンドセンサ25から検出信号を受信した場
合は、第2印刷ヘッド22の熱転写リボンTRが切れて
指定印刷色”青”の印刷が不可能である旨を表示する。
【0060】また同時に、表示画面43には印刷処理を
「継続」するか「終了」するかをユーザに問い合わせる
コマンドボタンが表示される(ステップS3)。ユーザ
はタッチパネルである表示画面43上のコマンドボタン
に触れることでこれらを選択することが可能である。こ
こで、印刷ヘッド21,22の故障であって修理するま
で印刷処理を行わない場合や、熱転写リボンTR切れで
あって熱転写リボンTRを交換するまで印刷処理を行わ
ない場合は、「終了」のコマンドボタンが選択される。
この場合(ステップS3にてNo)は、印刷処理を含む
中断されていた自動計量包装値付装置1の動作は完全に
終了する。
【0061】一方、「継続」のコマンドボタンが選択さ
れた場合(ステップS3にてYes)は、印刷テーブル
TAを変更する(ステップS4)。例えば、第2印刷ヘ
ッド22が非正常印刷ヘッドとなった場合は、印刷テー
ブルTAとして使用するテーブル内容を、印刷テーブル
TA1から図6(b)の印刷テーブルTA2に変更す
る。なお、正常印刷用の印刷テーブルTA1以外の各印
刷テーブルTA2〜TA4は、予めどちらの印刷ヘッド
21,22が非正常印刷ヘッドとなった場合に使用する
ものであるかの情報を持っており、以降の印刷制御に使
用される候補となる印刷テーブルTAが適切に選択され
る。
【0062】続いて、この変更した印刷テーブルTA2
を用いて実際のラベルの印刷を行った場合におけるシミ
ュレーションが行われ、そのシミュレーション結果画像
が表示画面43に表示される(ステップS5)。なお、
このシミュレーションにおいても印刷テーブルTA2を
参照することで容易に行うことが可能である。すなわ
ち、印刷不可能となった指定印刷色”青”は、印刷テー
ブルTA2においては「使用ヘッド番号」が「1」で
「イメージ展開データ」が「01」という情報から、黒
色で印刷されるということが容易に判断できるわけであ
る。
【0063】図8は、印刷テーブルTA2を用いた場合
のシミュレーション結果画像を表示した表示画面43の
一例を示す図である。図に示すように、表示画面43に
は、実際のラベルに印刷した場合と同様のシミュレーシ
ョン結果画像201がカラー表示される。つまり、ユー
ザはこの表示画面43によって印刷を継続した場合の印
刷態様を確認することが可能である。
【0064】さらに、この印刷態様で印刷を継続するか
をユーザに問い合わせる旨のメッセージ202ととも
に、「OK」ボタン203及び「キャンセル」ボタン2
04のコマンドボタンが表示画面43に表示される。こ
こでユーザにより「OK」ボタン203が選択される
(ステップS6にてYes)と、表示された印刷態様で
印刷処理を継続することとなる。
【0065】一方、「キャンセル」ボタン204が選択
された場合は、ステップS3に戻り、再度印刷処理を
「継続」するか「終了」するかをユーザに問い合わせ、
「継続」と選択された場合は、さらに印刷テーブルTA
の変更を行う。例えば、第2印刷ヘッド22が非正常印
刷ヘッドである場合は、図6(c)の印刷テーブルTA
3に変更する(ステップS4)。
【0066】そして、印刷テーブルTA3を用いて実際
のラベルの印刷を行った場合におけるシミュレーション
結果画像が表示画面43にカラー表示され(ステップS
5)、ユーザは、印刷テーブルTA2を用いた場合とは
別の印刷態様を確認することが可能である。この場合
は、図5(c)のラベルLBの如きシミュレーション結
果画像が表示されることとなる。
【0067】このように、ユーザがステップS6にて
「OK」ボタン203を選択するまで上記処理を繰り返
すこととなる。つまり、候補となる以後の印刷態様をシ
ミュレーション結果画像として表示し、ユーザが納得す
るまで選択させることとなる。従って、最適な印刷態様
で以降の印刷を継続することが可能となるわけである。
【0068】ステップS6において、ユーザにより「O
K」ボタン203が選択されると、そのときのシミュレ
ーションに使用した印刷テーブルTAが、以降の印刷制
御に用いる印刷テーブルTAとして決定される。そし
て、コンソール部40はこの印刷テーブルTAを用い
て、以降の印刷制御を行い印刷処理を継続することとな
る。つまり、ユーザが選択した印刷態様で印刷処理が継
続され、中断されていた自動計量包装値付装置1の動作
が再開されることとなる。
【0069】以上、第1の実施の形態において説明を行
ったが、本実施の形態の印刷装置においては、非正常印
刷ヘッドがある場合、印刷テーブルTAを変更して、別
の印刷ヘッドに印刷を代用させるように印刷制御を行っ
ている。これにより、特別な装置構成を用いずに簡易に
印刷を別の印刷ヘッドに代用させることが可能であると
ともに、印刷ヘッドの修理や消耗品の交換等を行わなく
ても即時に印刷を継続することが可能である。
【0070】<2.第2の実施の形態>次に、本発明の
第2の実施の形態について説明する。第1の実施の形態
においては非正常印刷ヘッドによる印刷の全てを別の印
刷ヘッドで代用させるように印刷制御を行っていたが、
本実施の形態においては非正常印刷ヘッドのうち正常印
刷が可能な部分を積極的に継続使用するという点で相違
している。
【0071】本実施の形態の印刷装置は、図1ないし図
4に示した第1の実施の形態の自動計量包装値付装置1
とほぼ同様であるため相違箇所を述べることとする。
【0072】本実施の形態の故障検出部23,24(図
3,図4参照)は、印刷ヘッド21,22の故障を検出
するのは第1の実施の形態と同様であるが、印刷ヘッド
21,22のいずれの発熱素子における断線(ヘッド切
れ)が発生したかまでを検出することが可能である。つ
まり、発熱素子ごとに流れ込んだ電流値と予め設定され
ている流れ込むべき電流値とを比較することによって、
断線した発熱素子を特定することができるわけである。
これにより、印刷においていずれのドットの印刷が不可
能となるか、つまりドット欠けの箇所を特定することが
可能となる。
【0073】図9(a)は、ラベルLBの印刷の一例を
示す図である。このラベルLBは、図5(a)に示した
ラベルLBと同様のものであり、商品名(「牛肉サーロ
インステーキ」)101が”青”、バーコード102
が”黒”、値段(「1980円」)103は”赤”の指
定印刷色となっている。つまり、正常時においてはバー
コード102及び値段103は第1印刷ヘッド21で印
刷され、商品名101は第2印刷ヘッド22において印
刷される。
【0074】図9(b)は、ラベルLBのバーコード1
02の一部分を拡大したものであり正常な印刷状態を示
している。また図9(c)は、第1印刷ヘッド21にお
いてドット欠けが発生した場合におけるバーコード10
2の図9(b)と同一部分の状態を示している。
【0075】図9(b)と(c)とを比較してわかるよ
うに、図9(c)はバーコード102のうちBCの符号
で示す部分のバーコードキャラクタが印刷されていない
状態となっている。これは当該バーコードキャラクタB
C部分を印刷することになる第1印刷ヘッド21の発熱
素子が断線しているためである。このようにバーコード
102の一部でも印刷されない状態となった場合は、当
該バーコード102の正確な読み取りは不可能となる。
【0076】ここで、第1印刷ヘッド21で印刷する部
分のうちバーコードキャラクタBC以外の部分は正常に
印刷が可能である。すなわち、バーコードキャラクタB
C以外のバーコード102と、値段103は正常に印刷
することが可能である。従ってバーコードキャラクタB
Cの部分、すなわち、第1印刷ヘッド21のドット欠け
した部分のみを、図9(d)の如く第2印刷ヘッド22
に印刷させても実質的に有効な印刷となるわけである。
なお、バーコード102は読み取りに使用されるため、
第2印刷ヘッド22に印刷させる場合は青色などの濃色
の熱転写リボンTRを使用することが好ましい。
【0077】本実施の形態において印刷制御は、第1の
実施の形態と同様に印刷テーブルTAを参照することに
よって行われ、非正常印刷ヘッドを検出した場合は非正
常時の印刷テーブルTAの参照を行うことも同様であ
る。ただし、非正常印刷ヘッドの検出事由がドット欠け
の場合は、当該ドット欠け部分のみを他の印刷ヘッドに
おいて印刷させるように、非正常時の印刷テーブルTA
を適用することが可能である。具体的には、印刷内容と
なる印刷データの画像メモリ21m,22mへの振り分
けにおいて、正常な印刷が可能なドットにおいては正常
時の印刷テーブルTA1を適用し、正常な印刷が不可能
なドットにおいてのみ非正常時の印刷テーブルTA2〜
TA4を適用するわけである。
【0078】本実施の形態の非正常印刷ヘッドを検出し
た場合における処理の流れは、図7に示すものと同様で
ある。
【0079】ただし、非正常印刷ヘッドの検出事由が印
刷ヘッド21,22の一部のドット欠けである場合は、
ステップS5のシミュレーション結果画像の表示前に、
変更された印刷テーブルTAを全てのドットに適用する
か、ドット欠け部分のみに適用するかを選択できるよう
になっている。
【0080】例えば、図9(c)に示したような第1印
刷ヘッド21のドット欠けの場合、ステップS4におい
て印刷テーブルTAは図6(d)の印刷テーブルTA4
に変更される。続いて、当該印刷テーブルTA4を全て
のドットに適用するか、ドット欠け部分のみに適用する
かを選択する画面が表示画面43に表示される。
【0081】ここで、全てのドットに適用することを選
択した場合は、第1の実施の形態と同様、第1印刷ヘッ
ド21における全ての印刷を第2印刷ヘッド22におい
て代用させることとなる。図9(a)に示すラベルLB
の場合は、商品名101、バーコード102及び値段1
03の全ての部分が熱転写リボンTRの色(青色)で印
刷されることとなる。このためシミュレーション結果画
像においても同様に表示される。
【0082】一方、ドット欠け部分のみに適用すること
を選択した場合は、当該ドット欠け部分のみの印刷が、
第2印刷ヘッド22において代用されることとなる。図
9(a)に示すラベルLBの場合は、値段103は第1
印刷ヘッド21によって赤色のまま印刷され、バーコー
ド102のうちバーコードキャラクタBC部分以外は第
1印刷ヘッド21によって黒色、バーコードキャラクタ
BC部分は第2印刷ヘッド22によって青色に印刷され
ることとなる。このためシミュレーション結果画像にお
いても同様に表示される。
【0083】このように、非正常時の印刷テーブルTA
を、全てのドットに対して適用するか、ドット欠け部分
のみに対して適用するかを選択することができるため、
ユーザは実質的に有効な印刷態様を、幅広く選択するこ
とができるわけである。
【0084】以上、第2の実施の形態において説明を行
ったが、本実施の形態においては、ドットの欠けのよう
に正常な印刷が可能な部分が残っている場合に、それを
使用して実質的に有効な印刷が可能であれば、それを利
用した印刷態様も選択できるようになっているため、選
択の幅が広い。
【0085】<3.変形例>以上、本発明の実施の形態
について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定
されるものではない。
【0086】例えば、上記実施形態においては、第1印
刷ヘッド21は2色発色可能なラベルに対応する感熱式
の印刷ヘッドであったが、単色のみを印刷する感熱式の
印刷ヘッドであってもよく、熱転写方式による印刷ヘッ
ドであってもよい。同様に、第2印刷ヘッド22は熱転
写方式による印刷ヘッドには限定されず、2色または単
色印刷を行う感熱式の印刷ヘッドであってもよい。さら
に、これらの印刷ヘッドはインクジェット方式による印
刷ヘッドであってもよい。インクジェット方式の印刷ヘ
ッドである場合の非正常印刷ヘッドの検出手段として
は、ノズル詰まりなどの印刷ヘッドの故障を検出するも
のや、インク切れなどの消耗品切れを検出するものであ
ればよい。
【0087】また、上記実施の形態においては、複数の
印刷ヘッドとして2つの印刷ヘッドを備えたものについ
て説明を行ったが、複数の印刷ヘッドの全てを同時に動
作可能なものであれば、印刷ヘッドの数はいくつであっ
てもよい。3つ以上の印刷ヘッドを同時に動作させるよ
うな場合であれば、より多くの選択肢から印刷態様を選
択することが可能である。
【0088】また、上記実施の形態においては、非正常
印刷ヘッドを検出した際の印刷テーブルTAは予め複数
用意されておりそれらを選択的に入れ替え変更すること
によって印刷制御を行っていたが、1つの印刷テーブル
TAのみを用意しこの印刷テーブルTAを書き換え変更
することによって印刷制御を行うようにしてもよい。こ
れによれば、印刷テーブルTAはひとつだけ用意すれば
よいため、不揮発性メモリ48等の使用効率を向上させ
ることができる。
【0089】さらに、上記実施形態においては、計量機
能、包装機能及びラベル貼付機能を有する印刷装置にお
いて説明を行ったが、このような計量機能、包装機能及
びラベル貼付機能有していない印刷装置であってもよ
い。例えば、外部装置から印刷内容を受信し当該印刷内
容に基づいて印刷する機能のみを有する印刷装置であっ
ても本発明を適用することが可能である。
【0090】
【発明の効果】以上、説明したように、請求項1の発明
によれば、正常な印刷が不可能な非正常印刷ヘッドがあ
る場合においても、当該非正常印刷ヘッドの印刷を正常
に動作可能な別の印刷ヘッドで代用させることによっ
て、即時に印刷を継続することができる。
【0091】また、請求項2の発明によれば、正常な印
刷が不可能な印刷ヘッドがある場合においても、以降の
印刷態様をユーザに選択させることによって、最適な印
刷態様で印刷を継続することができる。
【0092】また、請求項3の発明によれば、ドットの
欠けのように正常な印刷が可能な部分が残っている場合
に、それを使用して実質的に有効な印刷が可能であれ
ば、それを利用した印刷態様も選択できるようになって
いるため、選択の幅が広い。
【0093】また、請求項4の発明によれば、候補とな
る印刷態様で印刷した場合のシミュレーション結果画像
が表示されるため、このシミュレーション結果画像を見
て最適な印刷態様をユーザが選択できる。
【0094】また、請求項5の発明によれば、印刷色に
応じた振分け条件を記載したテーブルを変更するだけで
印刷制御を行うことができるため、特別な装置構成を用
いずに簡易な構成で印刷を継続することができる。
【0095】また、請求項6の発明によれば、正常な印
刷が不可能な印刷ヘッドを自動的に検出することができ
る。
【0096】また、請求項7の発明によれば、故障した
印刷ヘッドを自動的に検出することができるとともに、
印刷ヘッド故障した場合においても即時に印刷を継続す
ることができる。
【0097】また、請求項8の発明によれば、消耗品の
切れた印刷ヘッドを自動的に検出することができるとと
もに、印刷ヘッドの消耗品が切れた場合においても即時
に印刷を継続することができる。
【0098】また、請求項9の発明によれば、印刷装置
が商品ラベル印刷用である場合には、文字情報が主であ
るため、色の代用などを行っても伝達すべき情報への本
質的影響が少ない。このため、写真画像用の印刷装置な
どと比べて、印刷ヘッドの代用や印刷態様の切換え選択
によって印刷を継続することが特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る印刷装置である自動計
量包装値付装置1の正面図である。
【図2】自動計量包装値付装置1の内部構成を表す側面
図である。
【図3】プリント機構部PMの概要を示す側面図であ
る。
【図4】自動計量包装値付装置1の電気的構成を示す概
略図である。
【図5】自動計量包装値付装置1で印刷されるラベルL
Bの例を示す図である。
【図6】印刷制御に使用される印刷テーブルTAの例を
示す図である。
【図7】非正常印刷ヘッドを検出した場合における処理
の流れを示す図である。
【図8】シミュレーション結果画像を表示した表示画面
43の一例を示す図である。
【図9】自動計量包装値付装置1で印刷されるラベルL
Bの例を示す図である。
【符号の説明】
1 自動計量包装値付装置 10 計量部 21,22 印刷ヘッド 21m,22m 画像メモリ 23,24 故障検出部 25 リボンエンドセンサ 40 コンソール部 43 表示画面 LB ラベル PM プリント機構部 TA 印刷テーブル TR 熱転写リボン
フロントページの続き Fターム(参考) 2C055 KK00 KK05 KK06 KK10 2C065 AC01 AD02 DA08 DA11 DA32 DA34 DA36 DA38

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の印刷ヘッドを備え、前記複数の印
    刷ヘッドの全てが同時に動作可能な印刷装置であって、 正常な印刷が不可能な非正常印刷ヘッドがある場合、前
    記非正常印刷ヘッドによる印刷を前記非正常印刷ヘッド
    とは別の印刷ヘッドで代用させるように印刷制御を行う
    印刷制御手段、を備えることを特徴とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 複数の印刷ヘッドを備え、前期複数の印
    刷ヘッドの全てが同時に動作可能な印刷装置であって、 正常な印刷が不可能な非正常印刷ヘッドがある場合、そ
    の時点での印刷内容の以後の印刷態様をユーザに選択さ
    せる選択手段と、 選択された印刷態様に応じた印刷制御を行う印刷制御手
    段と、を備えることを特徴とする印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の印刷装置において、 前記選択のための選択肢として、前記非正常印刷ヘッド
    のうち正常印刷が可能な部分を継続使用する印刷態様が
    含まれていることを特徴とする印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項2または3に記載の印刷装置にお
    いて、 前記選択の候補となる印刷態様につき、当該印刷態様で
    印刷した場合のシミュレーション結果画像を表示する表
    示手段、をさらに備えることを特徴とする印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の印
    刷装置において、 前記複数の印刷ヘッドの印刷内容をそれぞれ記憶する複
    数の記憶手段と、 最終的な印刷内容の各部分を、印刷色に応じて前記複数
    の記憶手段へ振分ける条件を記載するテーブルと、をさ
    らに備え、 前記印刷制御手段は、前記テーブルを変更することによ
    って前記印刷制御を行うことを特徴とする印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載の印
    刷装置において、 前記非正常印刷ヘッドを検出する検出手段、をさらに備
    えることを特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項6に記載の印刷装置において、 前記検出手段は、印刷ヘッドの故障を検知することを特
    徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】 請求項6に記載の印刷装置において、 前記検出手段は、印刷ヘッドの消耗品切れを検知するこ
    とを特徴とする印刷装置。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれかに記載の印
    刷装置において、 商品ラベルの印刷用として構成され、 前記複数の印刷ヘッドは、複数色の印刷が可能な組合せ
    で構成されていることを特徴とする印刷装置。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015013177A (ja) * 2009-02-06 2015-01-22 株式会社湯山製作所 ラベル払出装置
WO2017216849A1 (ja) * 2016-06-13 2017-12-21 三菱電機株式会社 サーマルプリンタおよびサーマルプリンタの制御方法

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