JPH0520342A - 入荷実績管理システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は入荷作業精度を大幅に向上させると
ともに、作業の平準化を促進し、さらに製品の統一的な
入荷管理や在庫管理を行う。 【構成】 工場等から製品１が出荷されるとき、出荷実
績処理装置３によって工場側に設けられたセンサで読み
取った前記製品１の情報をまとめて出荷実績ファイルを
作成するとともに、これを製品１の出荷先となる物流セ
ンタ側に伝送し、物流センタ側に前記製品が入荷したと
き、入荷実績処理装置４によって物流センタ側に設けら
れたセンサで読み取った入荷した製品１の情報から入荷
実績ファイルを作成するとともに、この入荷実績ファイ
ルの内容と前記出荷実績処理装置３から伝送された出荷
実績ファイルの内容とに基づき入荷処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は物流センタの受け入れ検
査を簡素化して管理を容易にする入荷実績管理システム
に関する。

【０００２】

【従来の技術】現在、物流センタにおいては、工場等か
ら出荷された製品が入荷したとき、この製品に付いてい
る送り伝票等を見て、これら送り伝票等と、入荷した製
品とが対応しているかどうかをチェックするというよう
な入荷処理を行っている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、製品の
入出荷を行っている物流センタでは、製品の入荷実績を
管理することが物流センタを運営する上で重要なポイン
トになっているものの、従来の管理方法では、製品の受
け入れ検査を行うための作業にかなりの人員や時間がか
かり、また作業者の経験により作業時間が著しく異なる
など、作業の平準化が難しいという問題があった。

【０００４】また、実績データの収集方法として、従来
の方法では、製品が入荷された時点で現物を黙視検査す
ることによりその製品の仕様や数量を確認して入荷実績
を捉えるという方法であるため、作業員によって製品の
仕様を確認したり、判別したりするとき、作業者自身の
長年にわたる勘に左右され易く、各作業者の勘や経験に
よって作業時間や作業精度にかなりの差が出てしまい、
統一的な製品の管理や入荷実績管理を行うことができな
いという問題があった。

【０００５】本発明は上記の事情に鑑み、入荷作業精度
を大幅に向上させることがてきるとともに、作業の平準
化を促進することができ、さらに製品の統一的な入荷管
理や在庫管理を行うことができる入荷実績管理システム
を提供することを目的としている。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明による入荷実績管理システムは、製品が出荷
されるとき、この製品の情報をまとめて出荷実績ファイ
ルを作成し、これを製品の出荷先に伝送する出荷実績処
理装置と、製品が入荷したとき、この製品の情報に基づ
いて入荷実績ファイルを作成し、この入荷実績ファイル
の内容と前記出荷実績処理装置から伝送された出荷実績
ファイルの内容とに基づいて入荷処理を行う入荷実績処
理装置とを備えたことを特徴としている。

【０００７】

【作用】上記の構成において、工場等から製品が出荷さ
れるとき、出荷実績処理装置によって工場側に設けられ
たセンサによる読み取られた前記製品の情報がまとめら
れて出荷実績ファイルが作成されるとともに、これが製
品の出荷先に伝送され、物流センタ等に前記製品が入荷
したとき、入荷実績処理装置によって物流センタ側に設
けられたセンサにより読み取られた入荷した製品の情報
から入荷実績ファイルが作成されるとともに、この入荷
実績ファイルの内容と前記出荷実績処理装置から伝送さ
れた出荷実績ファイルの内容とに基づいて入荷処理が行
われる。

【０００８】

【実施例】図１は本発明による入荷実績管理システムの
一実施例を示すブロック図である。

【０００９】この図に示す入荷実績管理システムは製品
１を出荷する工場側の実績を処理する出荷実績処理装置
３と、製品１を受け入れる物流センタ側の実績を処理す
る入荷実績処理装置４とを備えており、工場側から製品
１が出荷されるとき、この製品１に付けられているタグ
２の内容が読み取られて出荷実績処理装置３に入力さ
れ、これによってこの出荷実績処理装置３で出荷実績フ
ァイルが作成されてその内容が入荷実績処理装置４に伝
送される。そして、前記製品１が物流センタ側に入荷さ
れたとき、この製品１に付けられているタグ２の内容が
読み取られて入荷実績処理装置４に入力され、これによ
ってこの入荷実績処理装置４で入荷実績ファイルが作成
されてその内容と前記出荷実績ファイルに基づいて得ら
れる入荷予定ファイルの内容とが比較されて入荷処理が
行われる。

【００１０】出荷実績処理装置３はバーコードリーダ５
と、製品情報入力部６と、出荷実績処理部７と、出荷実
績ファイル部８とを備えており、工場側において出荷対
象となっている製品１があり、作業員によってバーコー
ドリーダ５が操作されて前記製品１に付けられているタ
グ２の内容が読み取られたとき、出荷実績処理部７によ
って前記読取内容から出荷実績ファイルが作成されてこ
れが物流センタ側に設けられている入荷実績処理装置４
に伝送される。

【００１１】バーコードリーダ５は製品情報入力部６に
接続されており、作業員の手によって出荷対象となって
いる製品１に付けられているタグ２に当てられたとき、
このタグ２に印字されているバーコードの内容を読み取
って製品情報を生成しこれを前記製品情報入力部６に供
給する。

【００１２】製品情報入力部６は作業員によって操作さ
れるキーボードや各種の内容を表示するＣＲＴ等を備え
ており、キーボードが操作されたとき、その操作内容を
示す操作入力情報を作成してこれを前記出荷実績処理部
７に供給し、また前記バーコードリーダ５から製品情報
が供給されたとき、これを取り込んで前記出荷実績処理
部７に供給し、またこの出荷実績処理部７から表示情報
が供給されたとき、これを取り込んでＣＲＴ上に表示す
る。

【００１３】出荷実績処理部７は各種の処理を行うマイ
クロプロセッサやこのマイクロプロセッサの動作を規定
するプログラム等が格納されるＲＯＭと、前記マイクロ
プロセッサの作業エリア等として使用されるＲＡＭなど
を備えており、前記製品情報入力部６から供給される操
作内容情報に基づき、前記製品情報入力部６から供給さ
れる製品情報を処理して出荷先毎に出荷実績ファイル
（出荷対象となっている製品１の一覧を示すファイル）
を作成しこれを出荷実績ファイル部８に供給し、前記製
品情報入力部６から供給される操作内容情報内に製品１
の出荷を示す情報が含まれているとき、この情報によっ
て示される出荷先に対する伝送指令を生成してこれを前
記出荷実績ファイル部８に供給する。

【００１４】出荷実績ファイル部８は前記出荷実績処理
部７から供給される出荷実績ファイルを記憶する記憶部
と、この記憶部に記憶されている出荷実績ファイルを前
記物流センタ側に伝送する伝送部とを備えており、前記
出荷実績処理部７から出荷先毎の出荷実績ファイルが供
給されたとき、記憶部によってこれを記憶し、前記出荷
実績処理部７から伝送指令が供給されたとき、前記記憶
部から前記伝送指令によって指定された出荷実績ファイ
ルを読出すとともに、これを伝送部を介して製品１の出
荷先に対応する入荷実績処理装置４に伝送する。

【００１５】入荷実績処理装置４はバーコードリーダ１
０と、物流情報照会部１１と、入荷実績処理部１２と、
入荷予定ファイル部１３と、入荷実績ファイル部１４
と、在庫ファイル部１５と、入荷エラーファイル部１６
と、出荷エラーファイル部１７とを備えており、前記製
品１が入荷し、作業員によってバーコードリーダ１０が
操作されて前記製品１に付けられているタグ２の内容が
読み取られたとき、この読取内容に基づいて入荷実績フ
ァイルを作成してこの入荷実績ファイルの内容と前記出
荷実績ファイルに基づいて得られる入荷予定ファイルの
内容とを比較し、この比較結果に基づいて入荷処理を行
って在庫ファイルや入荷エラーファイル、出荷エラーフ
ァイルの内容を更新する。

【００１６】バーコードリーダ１０は物流情報照会部１
１に接続されており、作業員の手によって入荷した製品
１に付けられているタグ２に当てられたとき、このタグ
２に印字されているバーコードの内容を読み取って入荷
製品情報を生成しこれを物流情報照会部１１に供給す
る。

【００１７】物流情報照会部１１は作業員によって操作
されるキーボードや各種の内容を表示するＣＲＴ等を備
えており、キーボードが操作されたとき、その操作内容
を示す操作入力情報を作成してこれを入荷実績処理部１
２に供給し、また前記バーコードリーダ１０から入荷製
品情報が供給されたとき、これを取り込んで前記入荷実
績処理部１２に供給し、またこの入荷実績処理部１２か
ら表示情報が供給されたとき、これを取り込んでＣＲＴ
上に表示する。

【００１８】また、入荷予定ファイル部１３は前記出荷
実績ファイル部８から伝送された出荷実績ファイルを受
ける伝送部と、この伝送部によって取り込まれた前記出
荷実績ファイルを記憶する記憶部とを備えており、前記
出荷実績ファイル部８から出荷実績ファイルが伝送され
たとき、これを受信して入荷予定ファイルとして記憶
し、前記入荷実績処理部１２から読出し指令が供給され
たとき、記憶している入荷予定ファイルを読み出しこれ
を前記入荷実績処理部１２に供給する。

【００１９】入荷実績処理部１２は各種の処理を行うマ
イクロプロセッサやこのマイクロプロセッサの動作を規
定するプログラム等が格納されているＲＯＭと、前記マ
イクロプロセッサの作業エリア等として使用されるＲＡ
Ｍなどを備えており、前記物流情報照会入力部１１から
供給される操作内容情報に基づき、前記物流情報照会部
１１から供給される入荷製品情報を処理して入荷実績フ
ァイルを作成し、これを入荷実績ファイル部１４に供給
して記憶させるとともに、この入荷実績ファイルの内容
と、前記入荷予定ファイル部１３に記憶されている入荷
予定ファイルの内容とを比較し、この比較結果に基づい
て在庫ファイル部１５や入荷エラーファイル部１６、出
荷エラーファイル部１７の内容を更新する。

【００２０】入荷実績ファイル部１４はハードディスク
装置等の記憶装置によって構成されており、前記入荷実
績処理部１２から書込み指令が供給されたとき、この書
込み指令とともに供給される入荷実績ファイルを記憶
し、前記入荷実績処理部１２から読出し指令が供給され
たとき、この読出し指令によって指定された入荷実績フ
ァイルを読出しこれを前記入荷実績処理部１２に供給す
る。

【００２１】また、在庫ファイル部１５はハードディス
ク装置等の記憶装置によって構成されており、前記入荷
実績処理部１２から書込み指令が供給されたとき、この
書込み指令とともに供給される在庫ファイルを記憶し、
前記入荷実績処理部１２から読出し指令が供給されたと
き、この読出し指令によって指定された在庫ファイルを
読出しこれを前記入荷実績処理部１２に供給する。

【００２２】また、入荷エラーファイル部１６はハード
ディスク装置等の記憶装置によって構成されており、前
記入荷実績処理部１２から書込み指令が供給されたと
き、この書込み指令とともに供給される入荷エラーファ
イルを記憶し、前記入荷実績処理部１２から読出し指令
が供給されたとき、この読出し指令によって指定された
入荷エラーファイルを読出しこれを前記入荷実績処理部
１２に供給する。

【００２３】また、出荷エラーファイル部１７はハード
ディスク装置等の記憶装置によって構成されており、前
記入荷実績処理部１２から書込み指令が供給されたと
き、この書込み指令とともに供給される出荷エラーファ
イルを記憶し、前記入荷実績処理部１２から読出し指令
が供給されたとき、この読出し指令によって指定された
出荷エラーファイルを読出しこれを前記入荷実績処理部
１２に供給する。

【００２４】次に、図２および図３に示すフローチャー
トを参照しながらこの実施例の動作を説明する。

【００２５】まず、工場側において出荷対象となってい
る製品１があり、作業員によってバーコードリーダ５が
操作されて前記製品１に付けられているタグ２の内容が
読み取られる毎に、出荷実績処理部７は前記読取内容に
基づいて出荷実績ファイルを作成してこれを出荷実績フ
ァイル部８に登録する。

【００２６】この後、製品情報入力部６のキーボードが
操作されて前記製品１が工場から出荷されることを示す
内容が入力されたとき、出荷実績処理部７は前記出荷実
績ファイル部８に伝送指令を供給して前記製品１の出荷
先に対応する出荷実績ファイルを出荷先の入荷実績処理
装置４に伝送させ、この入荷実績処理装置４内に設けら
れた入荷予定ファイル部１３内に入荷予定ファイルとし
て格納させる。

【００２７】そして、前記製品１が物流センタに入荷
し、作業員によって入荷実績処理装置４のバーコードリ
ーダ１０が操作されて前記製品１に付けられているタグ
２の内容が読み取られる毎に、入荷実績処理部１２は前
記読取内容に基づいて入荷実績ファイルを作成しこれを
入荷実績ファイル部１４に登録する。

【００２８】また、この動作と並行して、前記入荷実績
処理部１２は物流情報照会部１１のキーボードから入荷
終了指令が入力されているかどうかをチェックし（ステ
ップＳＴ１）、これが入力されていなければ、前記入荷
実績ファイル部１４に格納されている入荷実績ファイル
を読出すとともに（ステップＳＴ２）、この入荷実績フ
ァイルの内容と、前記入荷予定ファイル部１３に格納さ
れている入荷予定ファイルの内容とを突き合わせて（ス
テップＳＴ３）、入荷実績ファイル上にある各製品１が
入荷予定ファイル上にあるかどうかをチェックする（ス
テップＳＴ４）。

【００２９】そして、入荷実績ファイル上にある製品１
が入荷予定ファイル上にあれば、入荷実績処理部１２は
前記入荷実績ファイルを正常に入荷した製品１のファイ
ル（正常入荷ファイル）として記憶するとともに（ステ
ップＳＴ５）、前記入荷予定ファイルおよび入荷実績フ
ァイルから前記製品１の情報を削除する（ステップＳＴ
６）。

【００３０】また、前記入荷実績ファイル部１４に格納
されている入荷実績ファイルと、前記入荷予定ファイル
部１３に格納されている入荷予定ファイルとを突き合わ
せたとき（ステップＳＴ４）、入荷実績ファイル上にあ
る各製品１が入荷予定ファイル上になければ、入荷実績
処理部１２は入荷実績ファイル上にある製品１が異常入
荷であると判断して前記製品１の情報から異常入荷ファ
イルを作成し、これを記憶するとともに（ステップＳＴ
７）、前記入荷実績ファイルから前記製品１の情報を削
除する（ステップＳＴ８）。

【００３１】以下、入荷実績処理部１２は上述した処理
を繰り返して入荷予定ファイルの内容と入荷実績ファイ
ルの内容とを突き合わせて正常入荷ファイルや異常入荷
ファイルを作成するとともに、これに対応して前記入荷
予定ファイルや入荷実績ファイルから前記製品１の情報
を削除する（ステップＳＴ１〜ＳＴ８）。

【００３２】この後、物流情報照会部１１のキーボード
が操作されて入荷終了指令が入力されれば（ステップＳ
Ｔ１）、入荷実績処理部１２は記憶している正常入荷フ
ァイルに基づいて在庫ファイル部１５に格納されている
在庫ファイルの内容を更新するとともに（ステップＳＴ
９）、記憶している異常入荷ファイルに基づいて入荷エ
ラーファイル部１６に格納されている入荷エラーファイ
ルの内容を更新した後（ステップＳＴ１０）、前記入荷
予定ファイル部１３に格納されている入荷予定ファイル
に削除されていない製品１の情報があるかどうかをチェ
ックし（ステップＳＴ１１）、これがあれば、この製品
１が未出荷であると判断して前記製品１の情報に基づい
て出荷エラーファイルを作成し、これを出荷エラーファ
イル部１７に登録する（ステップＳＴ１２）。

【００３３】このようにこの実施例においては、工場側
から製品１を出荷するとき、この製品１に付けられてい
るタグ２の内容を読み取るとともに、この読取内容に基
づいて出荷実績ファイルを作成して、これを物流センタ
側に設けられた入荷実績処理装置４に伝送し、前記製品
１が物流センタ側に入荷されたとき、この製品１に付け
られているタグ２の内容を読み取るとともに、この読取
内容に基づいて入荷実績ファイルを作成してその内容と
前記出荷実績ファイルに基づいて得られる入荷予定ファ
イルの内容とを比較して入荷処理を行うようにしたの
で、入荷作業精度を大幅に向上させることがてきるとと
もに、作業の平準化を促進することができ、さらに製品
の統一的な入荷管理や在庫管理を行うことができる。

【００３４】また、上述した実施例においては、出荷実
績処理装置３を工場側に設け、入荷実績処理装置４を物
流センタ側に設けるようにしているが、バーコードリー
ダ５、１０のみを工場側や物流センタ側に設け、製品情
報入力部６や出荷実績処理部７、物流情報照会部１１、
入荷実績処理部１２等を別の場所に設けるようにしても
良い。

【００３５】また、上述した実施例においては、操作員
によってバーコードリーダ５、１０や製品情報入力部
６、物流情報照会部１１を手操作してタグ２の情報を読
み取ったり、必要な情報を入力するようにしているが、
バーコードリーダ５、１０や製品情報入力部６、物流情
報照会部１１を自動で動作させて操作員の操作ミス等に
起因する入力ミス等を無くすようにしても良い。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、入
荷作業精度を大幅に向上させることがてきるとともに、
作業の平準化を促進することができ、さらに製品の統一
的な入荷管理や在庫管理を行うことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による入荷実績管理システムの一実施例
を示すブロック図である。

【図２】図１に示す入荷実績管理システムの動作例を示
すフローチャートである。

【図３】図１に示す入荷実績管理システムの動作例を示
すフローチャートである。

【符号の説明】

１ 製品 ２ タグ ３ 出荷実績処理装置 ４ 入荷実績処理装置 ７ 出荷実績処理部 １２ 入荷実績処理部

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 製品が出荷されるとき、この製品の情報
   をまとめて出荷実績ファイルを作成し、これを製品の出
   荷先に伝送する出荷実績処理装置と、 製品が入荷したとき、この製品の情報に基づいて入荷実
   績ファイルを作成し、この入荷実績ファイルの内容と前
   記出荷実績処理装置から伝送された出荷実績ファイルの
   内容とに基づいて入荷処理を行う入荷実績処理装置と、 を備えたことを特徴とする入荷実績管理システム。