JP3441713B2 - 在庫管理処理方法、在庫管理システムおよび在庫管理端末装置 - Google Patents

在庫管理処理方法、在庫管理システムおよび在庫管理端末装置

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JP3441713B2
JP3441713B2 JP2000400360A JP2000400360A JP3441713B2 JP 3441713 B2 JP3441713 B2 JP 3441713B2 JP 2000400360 A JP2000400360 A JP 2000400360A JP 2000400360 A JP2000400360 A JP 2000400360A JP 3441713 B2 JP3441713 B2 JP 3441713B2
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顕一 中山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は在庫管理方法およ
び在庫管理システムに係り、特に、レンタル資産の在庫
管理方法および在庫管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】これまでのレンタル事業は、計測機器や
OA機器などのレンタル資産を貸し出し、そのレンタル
期間が終了した後、レンタル先から戻ってきたレンタル
資産を在庫として保管していた。そして、この在庫は、
再びレンタルされることが前提となっていた(以下、レ
ンタル在庫と称する)。
【0003】このようなレンタル資産の在庫管理手法と
しては、特開平11−120255号公報にみられるよ
うに、レンタル資産を個々の単品単位で管理するのでは
なく、同一型番のレンタル資産を複数集めた商品群とし
てとらえ、その在庫数を管理するものが挙げられる。当
該公報記載の発明は、レンタル期間が一定のレンタル資
産を対象としており、商品群としての在庫変動を的確に
予測する点に主眼がおかれていた。ここで、レンタル資
産は最終的に廃棄されるものであり、例外的に、後日の
補充を前提として一時的に倉庫へ引き上げるという処理
が行われるのみである。
【0004】また、特開2000−35994号公報で
は、レンタル資産に識別情報としてIDコードを付与
し、洗浄や加工処理の履歴を管理する在庫管理手法が開
示されている。当該公報記載の発明は、履歴管理により
レンタル資産の寿命を予測し、不良品がレンタルの対象
とならないように管理することに主眼がおかれている。
ここでも、レンタル在庫に戻すのを前提としており、そ
れ以外の選択肢は廃棄のみである。
【0005】また、従来の計測機器などの比較的高額な
資産のレンタルにおいても、レンタル資産は、最終的に
レンタル資産が使用不可能となった場合に廃棄したり、
例外的に、レンタル在庫とされたレンタル資産が長期間
にわたり受注がない場合には、レンタル資産についてレ
ンタル需要がなくなり陳腐化したと判断し、中古品とし
て販売していた。
【0006】ここで、すべてのレンタル資産をレンタル
在庫とすることを原則とした場合、レンタル先から戻っ
たレンタル資産を次のレンタルに対応できる状況に復帰
させなければならない。そのため、以下のような手順を
採る必要があった。
【0007】レンタル資産を受け入れた後には、まず、
目視によりチェックを行い、修理個所がないかどうかを
判断する。そして、修理要もしくは使用不可能と判断さ
れたレンタル資産を除き、例えば、マニュアルやケーブ
ルなどの添付品が欠けている場合にそれらを補充する欠
品補充を行い、測定機器などの測定誤差が定格に対して
許容範囲におさまっているかなどを検査する。この検査
結果を受けて、必要に応じて校正(較正:キャリブレー
ション)や修理を行う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、校正や修理に
ついてはメーカーへ依頼しなければならないことが多
く、費用が発生するため、レンタル需要が不透明なレン
タル資産のすべてを、安易に校正や修理の工程に送るこ
とはできない。例えば、レンタル対象となる製品が10
000点を超える場合には、その判断の困難性がより顕
著となる。このため、レンタル先から戻ってきたが、即
座にレンタルできない中間状態のレンタル資産が出荷に
至る工程中に滞留してしまうという不都合があった。さ
らに、校正や修理には一定の期間を要するため、注文が
あってから校正や修理を行ったのでは、その注文に間に
合わなくなるという不都合もあった。
【0009】また、原則としてすべてのレンタル資産を
レンタル在庫に戻し、例外的にレンタル需要がなくなっ
たときに中古販売するというシステムでは、安い販売価
格しか設定できず、加えて、中古販売の際に保証期間を
設定することが一般的であることから、販売しても利潤
が僅かなものとなっていた。測定機器などの中古市場が
アメリカやアジアを中心に確立してきた現代において
は、経営的観点からみても妥当とはいえず、中古市場に
おける資産価値を考慮した在庫管理処理方法および在庫
管理システムの実現が望まれていた。
【0010】
【発明の目的】本発明は、かかる従来技術の有する不都
合を改善し、レンタル資産がレンタル先から戻ってきた
場合に、滞留を生じることがないようにレンタル資産を
管理する在庫処理方法、在庫管理システムおよび在庫管
理端末装置を提供することを目的とする。
【0011】また、レンタル資産としての収益に加え、
中古販売市場における価値も考慮した在庫処理方法、在
庫管理システムおよび在庫管理端末装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明では、レンタル資産ごとに付
与されたレンタル資産固有識別情報とそのレンタル資産
の生涯収益情報とを関連付けて記憶した生涯収益情報記
憶手段、レンタル資産固有識別情報とレンタル資産の在
庫区分判定情報とを関連付けて記憶した在庫区分判定情
報記憶手段、端末装置との間で情報の授受を行う通信手
段、及びこれら各手段の動作を制御する情報の処理手段
を備える。そして、処理手段は、レンタル資産のレンタ
ル期間が満了する前に、在庫区分判定情報を付与する対
象となるレンタル資産のレンタル資産固有識別情報を通
信手段を介して受信するステップ、受信したレンタル資
産固有識別情報に対応する生涯収益情報を生涯収益情報
記憶手段から読み出すステップ、読み出した生涯収益情
報を第1の端末装置へ通信手段を介して送信するステッ
プ、第1の端末装置からレンタル資産固有識別情報に関
連付けて送信された在庫区分判定情報を通信手段を介し
て受信するステップ、および受信した在庫区分判定情報
をレンタル資産固有識別情報と関連付けて在庫区分判定
情報記憶手段に記憶させるステップ、を有する。そし
て、レンタル資産を受け入れた際に、受け入れたレンタ
ル資産について、第2の端末装置から送信されたレンタ
ル資産固有識別情報を通信手段を介して受信するステッ
プ、受信したレンタル資産固有識別情報に対応する在庫
区分判定情報を在庫区分判定情報記憶手段から読み出す
ステップ、および読み出した在庫区分判定情報を第2の
端末装置へ通信手段を介して送信するステップ、をさら
に有する。
【0013】ここで、「生涯収益情報」とは、レンタル
資産が単体で売り上げた収益に関する情報をいう。ま
た、「在庫区分判定情報」とは、少なくとも、目的を異
にする在庫の別を判定した情報に加え、それらの在庫の
いずれにも該当しないことを判定した情報をいう。
【0014】本発明によると、受け入れる前に判定され
たレンタル資産の在庫区分が受け入れの際に提供される
ので、作業工程の効率化が図られるとともに、レンタル
資産の滞留を防止できる。
【0015】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の在庫管理処理方法において、在庫管理システ
ムは、さらに、レンタル資産の中古販売価格を推測する
ための中古販売価格推測情報をレンタル資産固有識別情
報と関連付けて記憶した関連情報記憶手段を有し、処理
手段は、さらに、受信したレンタル資産固有識別情報に
対応する中古販売価格推測情報を関連情報記憶手段から
読み出すステップと、読み出した中古販売価格推測情報
を第1の端末装置へ通信手段を関して送信するステップ
と、を有する。
【0016】ここで、「中古販売価格推測情報」とは、
レンタル資産を中古販売した場合の価格を推測するため
に参照する情報をいう。また、中古販売価格推測情報と
レンタル資産固有識別情報との「関連付け」は、直接的
であると間接的であるとを問わない。
【0017】また、請求項3に記載の発明では、請求項
1に記載の在庫管理処理方法において、生涯収益情報
は、レンタル資産のレンタル単品総収入金額をレンタル
資産の購入金額で除した回収率を含む。
【0018】また、請求項4に記載の発明では、請求項
1乃至請求項3に記載の在庫管理処理方法において、第
1の端末装置とは、在庫区分判定部に設けられた端末装
置であり、第2の端末装置とは、レンタル資産を受け入
れる受け入れ処理部に設けられた端末装置またはレンタ
ル資産の検査または校正を行う検査・校正部に設けられ
た端末装置である構成を採用する。
【0019】また、請求項5に記載の発明では、レンタ
ル資産ごとに付与されたレンタル資産固有識別情報とレ
ンタル資産の生涯収益情報とを関連付けて記憶した生涯
収益情報記憶手段、レンタル資産固有識別情報とレンタ
ル資産の在庫区分判定情報とを関連付けて記憶した在庫
区分判定情報記憶手段、端末装置との間で情報の授受を
行う通信手段、及びこれら各手段の動作を制御する情報
の処理手段を備える構成を採用する。そして、処理手段
は、在庫区分判定情報を付与する対象となるレンタル資
産のレンタル資産固有識別情報を通信手段を介して受信
し、受信したレンタル資産固有識別情報に対応する生涯
収益情報を生涯収益情報記憶手段から読み出し、読み出
した生涯収益情報を第1の端末装置へ通信手段を介して
送信し、第1の端末装置からレンタル資産固有識別情報
に関連付けて送信された在庫区分判定情報を通信手段を
介して受信し、受信した在庫区分判定情報をレンタル資
産固有識別情報と関連付けて在庫区分判定情報記憶手段
に記憶させる。さらに、第2の端末装置から送信された
レンタル資産固有識別情報を通信手段を介して受信し、
受信したレンタル資産固有識別情報に対応する在庫区分
判定情報を在庫区分判定情報記憶手段から読み出し、読
み出した在庫区分判定情報を第2の端末装置へ通信手段
を介して送信するという処理を行う。
【0020】本発明によると、レンタル資産の在庫区分
を照会することができ、それに基づいて作業を行うこと
が可能となるので、作業工程の効率化が図られるととも
に、レンタル資産の滞留を防止できる。
【0021】また、請求項6に記載の発明では、請求項
5に記載の在庫管理システムにおいて、さらに、レンタ
ル資産の中古販売価格を推測するための中古販売価格推
測情報をレンタル資産固有識別情報と関連付けて記憶し
た関連情報記憶手段を有し、処理手段は、さらに、受信
したレンタル資産固有識別情報に対応する中古販売価格
推測情報を関連情報記憶手段から読み出し、読み出した
中古販売価格推測情報を第1の端末装置へ通信手段を介
して送信するという構成を採用する。
【0022】また、請求項7に記載の発明では、請求項
5に記載の在庫管理システムにおいて、生涯収益情報
は、レンタル資産のレンタル単品総収入金額を当該レン
タル資産の購入金額で除した回収率を含む。
【0023】また、請求項8に記載の発明は、請求項5
乃至請求項7に記載の在庫管理システムにおいて、第1
の端末装置とは、在庫区分判定部に設けられた端末装置
であり、第2の端末装置とは、レンタル資産を受け入れ
る受け入れ処理部に設けられた端末装置またはレンタル
資産の検査または校正を行う検査・校正部に設けられた
端末装置である構成を採用する。
【0024】また、請求項9に記載の発明では、情報の
入力手段、情報の表示手段、情報の記憶手段、請求項5
に記載の在庫管理システムとの間で情報の授受を行う送
受信手段、及びこれら各手段の動作を制御する情報の端
末処理手段を備える。特に、端末処理手段は、在庫区分
判定情報を付与する対象となるレンタル資産のレンタル
資産固有識別情報を記憶手段に格納し、格納したレンタ
ル資産固有識別情報に基づき生涯収益情報記憶手段から
生涯収益情報を送受信手段を介して取得し、取得した生
涯収益情報を記憶手段に格納し、格納した生涯収益情報
を表示手段に表示させるとともに、生涯収益情報に基づ
いて設定された在庫区分判定情報を受け付ける入力画面
を表示させ、入力手段が入力画面の表示に基づいて在庫
区分判定情報を受け付け、受け付けた在庫区分判定情報
を記憶手段に格納し、格納した在庫区分判定情報をレン
タル資産固有識別情報と関連付けて在庫区分判定情報記
憶手段へ送受信手段を介して提供するという処理を行
う。
【0025】本発明によると、レンタル資産の生涯収益
情報に基づいた在庫区分判定情報を提供できるので、作
業工程の効率化が図られるとともに、レンタル資産の滞
留を防止できる。
【0026】また、請求項10に記載の発明では、情報
の入力手段、情報の表示手段、情報の記憶手段、請求項
6に記載の在庫管理システムとの間で情報の授受を行う
送受信手段、及びこれら各手段の動作を制御する情報の
端末処理手段を備えたレンタル資産の在庫を管理すると
いう構成を採用する。そして、端末処理手段は、在庫区
分判定情報を付与する対象となるレンタル資産のレンタ
ル資産固有識別情報を記憶手段に格納し、格納したレン
タル資産固有識別情報に基づき、生涯収益情報記憶手段
から生涯収益情報を送受信手段を介して取得するととも
に、関連情報記憶手段から中古販売価格推測情報を送受
信手段を介して取得し、取得した生涯収益情報と中古販
売価格推測情報とを記憶手段に格納し、格納した生涯収
益情報と中古販売価格推測情報とを表示手段に表示させ
る。そして、少なくとも当該生涯収益情報と中古販売価
格推測情報とに基づいて設定された在庫区分判定情報を
受け付ける入力画面を表示させ、入力手段が入力画面の
表示に基づいて在庫区分判定情報を受け付け、受け付け
た在庫区分判定情報を記憶手段に格納し、格納した在庫
区分判定情報をレンタル資産固有識別情報と関連付けて
在庫区分判定情報記憶手段へ送受信手段を介して提供す
るという構成を採用する。
【0027】また、請求項11に記載の発明では、請求
項9または請求項10に記載の在庫管理端末装置におい
て、生涯収益情報は、レンタル資産のレンタル単品総収
入金額をレンタル資産の購入金額で除した回収率を含
む。
【0028】以上により、前述した目的を達成しようと
するものである。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
乃至図4に基づいて説明する。
【0030】図1は、本実施形態のレンタル資産の在庫
管理システム全体を示すブロック図である。レンタル資
産は、技術センター8内で検査、校正、保管などの対象
となる。具体的には、技術センター8は、受け入れ処理
部3、検査・校正部4、在庫部5、出荷部6、およびセ
ンター管理部7を備える。具体的には、受け入れ処理部
3は、新規に購入されたレンタル資産やレンタル先から
返却されたレンタル資産の受け入れ処理、およびレンタ
ル資産の確認・識別処理や、目視により修理の要不要・
欠品の要不要を判断する検品処理を行う。検査・校正部
4は、レンタル資産を検査し、必要に応じて校正処理を
行う。ここで、検査・校正部4では、受け入れ処理部3
と異なり、主に内部機構や測定精度などの検査・校正を
行う。在庫部5は、レンタル資産を在庫棚に保管し、出
荷に備える。出荷部6は、レンタル先または中古販売先
へレンタル資産を出荷する処理を行う。センター管理部
7は、技術センター8内でのレンタル資産の流れを監視
・管理する。なお、技術センター8は、受け入れ処理部
3、検査・校正部4、在庫部5、出荷部6、およびセン
ター管理部7がそれぞれ上述の処理を行う機能を備えて
いれば、その構成を問わない。例えば、各部が結合され
て一体的となった構成や、同一機能を有する任意の部ま
たはその組み合わせが並列的に設けられた構成であって
もよい。
【0031】ここで、本実施形態では、レンタル資産に
対してレンタル資産固有識別情報を付与することによ
り、レンタル資産の管理を行う。このレンタル資産固有
識別情報は、レンタル資産に固有のものであり、例えば
型番が同一の測定機器であっても一台ごとに異なる識別
情報が割り付けられる。本実施形態では、レンタル資産
固有識別情報として、管理用の通し番号、いわゆるアセ
ット番号をレンタル資産ごとに割り付け、その番号をバ
ーコード化してプリントしたシールをレンタル資産に張
り付ける。バーコードの下には通し番号の数字表記も列
記する。
【0032】そして、サーバ装置1、在庫区分判定部2
に備えられた在庫管理端末装置12、受け入れ処理部3
に備えられた受け入れ処理端末装置13、検査・校正部
4に設けられた検査・校正端末装置14、在庫部5に設
けられた在庫棚端末装置15、出荷処理部6に設けられ
た出荷処理端末装置16、センター管理部7に設けられ
たセンター管理端末装置17、および営業・販売などを
管轄するマネジメント部10に設けられたマネジメント
端末装置11は、これらの間で情報の授受を行うための
ネットワーク9に接続されている。ネットワーク9は、
LAN(LocalArea Network)に限られるものではな
く、WAN(Wide Area Network)などのネットワーク
でもよい。また、機器間の接続は、専用回線に限られる
ものではなく、公衆回線を用いてもよい。なお、マネジ
メント部10は、営業、販売などの機能毎に分割されて
もよい。その際は、各機能毎に端末装置を設け、各端末
装置をLANなどにより接続する構成などを採用する。
ここで、在庫管理端末装置12は第1の端末装置であ
り、受け入れ処理端末装置13または検査・校正端末装
置14は第2の端末装置である。
【0033】また、サーバ装置1は、ネットワーク9に
単独で接続されている場合に限られるものではなく、複
数接続され、分散処理がなされる構成であってもよい。
ここで、サーバ装置1は、サーバ専用機に限られるもの
ではなく、パーソナルコンピュータ等をサーバ装置とし
て用いる構成としてもよい。
【0034】そして、マネジメント端末装置11、在庫
管理端末装置12およびセンター管理端末装置17は、
いわゆる据え置き型のデスクトップコンピュータに限ら
れるものではなく、ノートパソコンやパームトップパソ
コンであってもよい。ここで、在庫区分判定部2は、必
要に応じてLAN接続などにより在庫管理端末装置12
を複数設ける構成としてもよい。同様に、センター管理
部7やマネジメント部10も、必要に応じてセンター管
理端末装置17やマネジメント端末装置11を複数設け
る構成としてもよい。
【0035】そして、本実施形態の各端末装置13,1
4,15,16は、レンタル資産に付与されたレンタル
資産固有識別情報としてのバーコードを読み取るための
バーコードリーダーとハンディターミナルを備えたいわ
ゆる据え置き型のデスクトップコンピュータを採用する
が、これに限られるものではない。例えば、識別情報と
して付与された番号を入力するためのキーボードなどの
入力手段を備えたノートパソコンやパームトップパソコ
ンであってもよいし、通信機能を有するバーコードリー
ダーとハンディターミナル本体とを一体型としたスキャ
ナ一体型ハンディターミナルであってもよい。なお、各
端末装置13,14,15,16は、LAN接続や無線
通信網などを利用して複数設ける構成としてもよい。
【0036】次に、上述のサーバ装置1、在庫管理端末
装置12、受け入れ処理端末装置13および検査・校正
端末装置14の具体的構成について図2を用いて説明す
る。
【0037】図2は、本実施形態の在庫管理システムの
一部を示すブロック図である。図2に示したように、サ
ーバ装置1、在庫管理端末装置12、および受け入れ処
理端末装置13は、これらの間で情報の授受を行うため
にネットワーク9に接続されている。
【0038】ここで、サーバ装置1は、在庫管理端末装
置12または受け入れ処理端末装置13もしくは検査・
校正端末装置14との通信手段19、情報の記憶手段2
0、およびこれら各手段の動作を制御する情報の処理手
段18を備える。そして、記憶手段20は、レンタル資
産の生涯収益情報を記憶した生涯収益情報記憶手段20
a、レンタル資産の在庫区分判定情報を記憶した在庫区
分判定情報記憶手段20b、関連情報記憶手段20c、
および進捗状況記憶手段20dを備える。
【0039】また、在庫管理端末装置12は、情報の記
憶手段22、サーバ装置1との間で情報の授受を行う送
受信手段23、情報の表示手段24、情報の入力手段2
5、及びこれら各手段の動作を制御する情報の端末処理
手段21を備える。
【0040】そして、受け入れ処理端末装置13は、情
報の記憶手段32、サーバ装置1との間で情報の授受を
行う送受信手段33、情報の表示手段34、情報の入力
手段35、及びこれら各手段の動作を制御する情報の端
末処理手段31を備える。
【0041】また、検査・校正端末装置14は、情報の
記憶手段42、サーバ装置1との間で情報の授受を行う
送受信手段43、情報の表示手段44、情報の入力手段
45、及びこれら各手段の動作を制御する情報の端末処
理手段41を備える。
【0042】以下、サーバ装置1、在庫処理端末装置1
2、受け入れ処理端末装置13および検査・校正端末装
置14について詳述する。
【0043】まず、サーバ装置1を詳細に説明する。サ
ーバ装置1の処理手段18は、例えばCPU等の演算処
理装置を含むものであり、記憶手段20へのデータの記
憶(格納)処理や記憶手段20からのデータ読み出し
(取得)処理、通信手段19へのデータの出力処理、ま
たは通信手段19からのデータの取得処理など、各種処
理を行う。なお、これらの処理は、例えば単一のCPU
により実行されるものであってもよいし、複数のCPU
による分散処理がなされるものであってもよい。
【0044】また、記憶手段20は、例えばRAM、R
OM、HDD等のデータを格納することができる媒体を
備えるものである。特定の一の媒体に限られるものでは
なく、複数の媒体により構成されていてもよい。また、
生涯収益情報記憶手段20a、在庫区分判定情報記憶手
段20b、関連情報記憶手段20c、および進捗状況記
憶手段20dは、それぞれ記憶手段20に設けられた特
定の領域である。なお、生涯収益情報記憶手段20a、
在庫区分判定情報記憶手段20b、関連情報記憶手段2
0c、および進捗状況記憶手段20dは、複数のサーバ
装置に分散して設けられる構成としてもよい。
【0045】上述した生涯収益情報記憶手段20aは、
レンタル資産ごとに付与されたレンタル資産固有識別情
報と当該レンタル資産の生涯収益情報とを関連付けて記
憶する。ここで、生涯収益情報とは、そのレンタル資産
が単品単位で売り上げた収益に関する情報をいう。特
に、本実施形態では、今までのレンタル収入を累計した
レンタル単品総収入金額のみならず、レンタル単品総収
入金額をそのレンタル資産の購入金額で除した単品単位
ROI(Return or Investment)という回収率を示す指
標も生涯収益情報として記憶する。
【0046】在庫区分判定情報記憶手段20bは、レン
タル資産固有識別情報とレンタル資産の在庫区分判定情
報とを関連付けて記憶する。ここで、レンタル資産の在
庫区分判定情報とは、少なくとも、目的を異にする在庫
の別を判定した判定結果情報に加え、それらの在庫のい
ずれにも該当しないことを判定した判定結果情報をい
う。本実施形態では、受け入れたレンタル資産を再度レ
ンタルする目的で在庫とするレンタル在庫と、受け入れ
たレンタル資産を中古販売する目的で在庫とする販売在
庫という、2つの在庫区分を設けている。そして、原則
としてこれらのいずれにも属さない廃棄処分を加えた3
つの区分が、各レンタル資産ごとに在庫区分判定情報記
憶手段20bに原則的な在庫区分判定情報として記憶さ
れる。
【0047】なお、本実施形態では、事前にレンタル先
から修理が必要である旨の故障情報の提供がなされた場
合、在庫区分判定部2は、提供された故障情報から推測
される修理費用や納期を加味して暫定的な在庫区分判定
情報の生成を行う。ここで、在庫区分判定情報は、上述
した3つの区分を原則とするが、処理の円滑化などのた
めに必要である場合には、他の区分を設けてもよい。
【0048】関連情報記憶手段20cは、レンタル資産
ごとの、レンタル資産固有識別情報、製品名、型番、シ
リアルナンバー、購入日、購入金額、簿価などの情報を
記憶したデータベースを備える。また、型番ごとの、発
売開始日、購入開始日、生産終了日、現メーカ定価(ま
たは最終定価)、中古販売実績、総生涯収益、総修理校
正費、年間の稼働収益率表、他社同等品、などの情報を
記憶したデータベースも備える。したがって、レンタル
資産固有識別情報に基づき、型番を介在させて間接的に
現メーカ定価、年間稼働収益率などを検索することが可
能であり、これらの型番ごとの関連情報は、間接的にレ
ンタル資産固有識別情報に関連付けられている。なお、
上述したレンタル資産ごとのデータベースと型番ごとの
データベースを一体的に設ける構造としてもよく、この
場合には関連づけが直接的となる。
【0049】進捗状況記憶手段20dは、レンタル資産
が、現在どの工程にあるかを把握するために、各工程の
完了通知もしくは開始通知をレンタル資産固有識別情報
に関連付けて記憶する。
【0050】本実施形態では、前述した処理手段18
が、生涯収益情報記憶手段20aからレンタル資産のレ
ンタル総収入金額を、そして、関連情報記憶手段20c
に記憶されたデータベースから、対象となるレンタル資
産の購入金額をそれぞれ取得し、取得したレンタル単品
総収入金額を購入金額で除する演算処理を行い、演算結
果を単品単位ROIとして生涯収益情報記憶手段20a
に記憶する。そして、処理手段18は、命令に応じて該
生涯収益情報記憶手段20aから単品単位ROIを読み
出し、提供する。
【0051】なお、本実施形態では、生涯収益情報記憶
手段20a、在庫区分判定情報記憶手段20b、関連情
報記憶手段20c、および進捗状況記憶手段20dをそ
れぞれ独立したかたちで設けたが、ひとつのデータベー
スとして管理する構成を採用してもよい。
【0052】また、通信手段19は、サーバ装置1をネ
ットワーク9に接続し、このネットワーク9を介してサ
ーバ装置1と、在庫管理端末装置12または受け入れ処
理端末装置13との間でデータの送信処理および受信処
理を可能にするものであり、例えばルータなどが挙げら
れる。
【0053】次に、在庫管理端末装置12を詳細に説明
する。在庫管理端末装置12の端末処理手段21は、例
えばCPU等の演算処理装置を含むものであり、記憶手
段22へのデータの記憶処理や記憶手段22からのデー
タ読み出し処理、送受信手段23へのデータの出力処理
や送受信手段23からのデータの取得処理、CRTまた
はLCDディスプレイなどの表示手段24への表示情報
の出力・制御処理、入力手段25からの入力情報の取得
処理など、各種処理を行う。なお、これらの処理は、例
えば単一のCPUにより実行されるものであってもよい
し、複数のCPUによる分散処理がなされるものであっ
てもよい。
【0054】また、記憶手段22は、例えばRAM、R
OM等のデータを格納することができる媒体を備えるも
のであり、複数の媒体により構成されていてもよいし、
着脱自在なメディアであってもよい。
【0055】送受信手段23は、例えばLANボードな
どのNIC(Network Interface Card)などの入出力イ
ンターフェースであり、サーバ装置1との間でデータの
送信や受信を可能にするものである。
【0056】入力手段25は、例えばキーボード、マウ
スやグライドポイントなどのポインティングデバイス、
カードリーダーなどである。
【0057】次に、受け入れ処理端末装置13について
詳細に説明する。受け入れ処理端末装置13の端末処理
手段31は、例えばCPU等の演算処理装置を含むもの
であり、記憶手段32へのデータの記憶処理や記憶手段
32からのデータ読み出し処理、送受信手段33へのデ
ータの出力処理や送受信手段33からのデータの取得処
理、ディスプレイなどの表示手段34への表示情報の出
力・制御処理、入力手段35からの入力情報の取得処理
など、各種処理を行う。なお、これらの処理は、例えば
単一のCPUにより実行されるものであってもよいし、
複数のCPUによる分散処理がなされるものであっても
よい。
【0058】また、記憶手段32は、例えばRAM、R
OM等のデータを格納することができる媒体を備えるも
のであり、複数の媒体により構成されていてもよいし、
着脱自在なメディアであってもよい。
【0059】送受信手段33は、例えばLANボードな
どのNIC(Network Interface Card)などの入出力イ
ンターフェースであり、サーバ装置1との間でデータの
送信や受信を可能にするものである。
【0060】そして、入力手段35は、レンタル資産に
付与されたレンタル資産固有識別情報を受け付ける機能
を有するものである。例えば、レンタル資産固有識別情
報の通し番号の入力を受け付けるキーボードや、レンタ
ル資産に添付されたバーコードを読み取り、そのバーコ
ード情報を受け付けるバーコードリーダーなどが入力手
段35として挙げられる。なお、入力手段35は、特定
の一種類に限られるものではなく、複数の種類を組み合
わせてもよい。
【0061】また、検査・校正端末装置14について詳
細に説明する。検査・校正端末装置14の端末処理手段
41は、例えばCPU等の演算処理装置を含むものであ
り、記憶手段42へのデータの記憶処理や記憶手段42
からのデータ読み出し処理、送受信手段43へのデータ
の出力処理や送受信手段43からのデータの取得処理、
ディスプレイなどの表示手段44への表示情報の出力・
制御処理、入力手段45からの入力情報の取得処理な
ど、各種処理を行う。なお、これらの処理は、例えば単
一のCPUにより実行されるものであってもよいし、複
数のCPUによる分散処理がなされるものであってもよ
い。
【0062】また、記憶手段42は、例えばRAM、R
OM等のデータを格納することができる媒体を備えるも
のであり、複数の媒体により構成されていてもよいし、
着脱自在なメディアであってもよい。
【0063】送受信手段43は、例えばLANボードな
どのNIC(Network Interface Card)などの入出力イ
ンターフェースであり、サーバ装置1との間でデータの
送信や受信を可能にするものである。
【0064】そして、入力手段45は、レンタル資産に
付与されたレンタル資産固有識別情報を受け付ける機能
を有するものである。例えば、レンタル資産固有識別情
報の通し番号の入力を受け付けるキーボードや、レンタ
ル資産に添付されたバーコードを読み取り、そのバーコ
ード情報を受け付けるバーコードリーダーなどが入力手
段45として挙げられる。なお、入力手段45は、特定
の一種類に限られるものではなく、複数の種類を組み合
わせてもよい。
【0065】本実施形態では、上述の在庫管理システム
を用いて、レンタル資産の在庫管理を行う。以下、技術
センター8内を中心としたレンタル資産の処理の流れに
ついて図1および図2を用いて説明する。
【0066】レンタル資産は、原則としてメーカーなど
から新規購入する。そして、購入したレンタル資産は、
在庫管理システムにおいて受け入れ処理の対象となる。
本実施形態では、マネジメント部10からの要求などに
基づき、在庫区分判定部2が新規購入するレンタル資産
を選定する。在庫区分判定部2に設けられた在庫管理端
末装置12は、新規なレンタル資産の注文情報を受け付
け、その旨をサーバ装置1側に通知する。この通知を契
機に、サーバ装置1の処理手段18は、新規購入予定の
レンタル資産について自動的にレンタル資産固有識別情
報を採番するとともに、生涯収益情報記憶手段20a、
在庫区分判定情報20b、関連情報記憶手段20c、進
捗状況記憶手段20dに自動採番されたレンタル資産固
有識別情報に対応する記憶領域(レコード)を確保す
る。ここで、新規購入予定の資産の単品単位ROIは、
購入当初には当然に零となるので、在庫区分判定情報が
レンタル在庫に振り分けられる。このように、新規購入
するレンタル資産の選定および発注は、在庫区分判定情
報の生成をともなうものとなるため、本実施形態では、
在庫区分判定部2の取り扱いとしている。
【0067】そして、受け入れ処理部3は、新規購入し
たレンタル資産の受け入れ処理を行う。まず、この受け
入れ処理として、受け入れ処理部3は、新規購入したレ
ンタル資産を検品し、検品の結果異常がないと判断した
場合には、割り振られたレンタル資産固有識別番号を示
すバーコードシールをそのレンタル資産に直接貼付す
る。
【0068】そして、目視検査が完了すると、受け入れ
処理端末装置13は、予定通りの入荷が行われた旨の完
了通知をレンタル資産固有識別情報と関連付けて、サー
バ装置1に送信する。通信手段19を介して完了通知を
受信した処理手段18は、レンタル資産固有識別情報に
関連付けて完了通知を進捗状況記憶手段20dに記憶さ
せる。
【0069】この後、検査・校正部4においてレンタル
資産の検査・校正処理が行われる。検査・校正処理の開
始および完了に伴い、検査・校正端末装置14は、検査
・校正工程が開始された旨の受け入れ通知および完了し
た旨の完了通知を、サーバ装置1に送信する。通信手段
19を介して完了通知を受信した処理手段18は、レン
タル資産固有識別情報に関連付けて完了通知を進捗状況
記憶手段20dに記憶させる。
【0070】検査・校正を終えたレンタル資産は、在庫
部5の在庫棚で保管される。保管時には、在庫部5の在
庫棚端末装置15は、保管するレンタル資産が在庫棚の
どの場所にあるかを表すロケーション情報をレンタル資
産固有識別情報と関連付けて、サーバ装置1に送信す
る。このロケーション情報を受信したサーバ装置1の処
理手段18は、ロケーション情報をレンタル資産固有識
別情報と関連付けて関連情報記憶手段20cに記憶させ
る。あわせて、在庫棚端末装置15は、レンタル資産が
在庫棚で保管を開始した旨の開始通知を、レンタル資産
固有識別情報に関連付けてサーバ装置1に送信する。通
信手段19を介して開始通知を受信した処理手段18
は、レンタル資産固有識別情報に関連付けて完了通知を
進捗状況記憶手段20dに記憶させる。
【0071】そして、受注があった場合には、管理受注
されたレンタル資産の型番に基づき、該当するレンタル
資産を検索し、生涯収益情報を参照して単品単位ROI
が低いレンタル資産を出荷することとなる。センター管
理部7のセンター管理端末装置17は、該当するレンタ
ル資産のレンタル固有識別情報を在庫部5の在庫棚端末
装置15に送信する。レンタル固有識別情報を受信した
在庫棚端末装置15は、そのレンタル資産固有識別情報
に基づき、サーバ装置1の関連情報記憶手段20cに対
してロケーション情報を要求し、サーバ装置1からロケ
ーション情報を取得する。このロケーション情報に基づ
き、在庫部5の在庫棚からレンタル資産を棚出しする。
棚出しに際しては、在庫棚端末装置15は、レンタル資
産が在庫棚から移動させた旨の完了通知を、レンタル資
産固有識別情報に関連付けてサーバ装置1に送信する。
通信手段19を介して完了通知を受信した処理手段18
は、レンタル資産固有識別情報に関連付けて完了通知を
進捗状況記憶手段20dに記憶させる。
【0072】棚出しされたレンタル資産は、必要に応じ
て検査・校正部4において検査・校正処理を行った後、
出荷部6において出荷処理が行われる。出荷部6の出荷
処理端末装置16は、出荷処理を完了した場合には、出
荷したレンタル資産のレンタル資産固有識別情報と関連
付けて出荷処理の完了通知を、サーバ装置1に送信す
る。通信手段19を介して完了通知を受信した処理手段
18は、レンタル資産固有識別情報に関連付けて完了通
知を進捗状況記憶手段20dに記憶させる。
【0073】この出荷処理に伴い、レンタル先にレンタ
ル料が請求される。その際、マネジメント端末装置11
は、レンタル料の請求処理を行うが、この処理にともな
いサーバ装置1側へ請求したレンタル料をレンタル収入
として加算するよう要求する。ここで、レンタル収益の
加算処理は、レンタル資産のレンタル総収入金額に対し
て行われることになる。しかし、マネジメント端末装置
11が、前述した関連情報記憶手段20cのデータベー
スを更新処理する命令を、直接ネットワーク9を介して
サーバ装置1へ送信する構成に限られるものではない。
例えば、ネットワーク9に対してさらに財務管理LAN
などを在庫管理システムに接続したトータルシステム構
成とし、マネジメント端末装置11が請求書発行手続を
その財務管理LANにより行うよう指示を出した場合
に、リレーショナル・データベースのように、関連情報
記憶手段20cに記憶されたレンタル総収入金額が連動
して更新処理される構成としてもよい。なお、請求処理
を契機に加算処理を行う構成としたのは、現実の入金処
理を契機に加算処理を行う構成とすると、請求から入金
までの期間がレンタル先により異なるため、在庫区分判
定時に正しく加算されない可能性があるからである。
【0074】その後、レンタル期間が終了する前に、レ
ンタル先にインタビューを行い、レンタル期間の延長の
有無を確認する。レンタル期間の延長があった場合に
は、再度レンタル料を請求することになるが、上述した
ように、その請求にともないレンタル収益が加算され
る。
【0075】レンタル先へのインタビューによりレンタ
ル期間の延長がないと判明した場合など、レンタル先か
ら返却されることが確定した段階で、マネジメント部1
0は、契約終了情報を生成する。ここで、契約終了情報
とは、契約に係るレンタル期間が経過したときに契約が
終了することを表す情報である。マネジメント端末装置
11は、レンタル資産のレンタル資産固有識別情報とそ
の契約終了情報とを受け付け、受け付けた契約終了情報
をレンタル資産固有識別情報と関連付けてサーバ装置1
に送信する。契約終了情報を受け付けたサーバ装置1の
処理手段18は、契約終了が確定した旨をレンタル資産
固有識別情報と関連付けて進捗状況記憶手段20dに記
憶する。また、処理手段18は、在庫管理端末装置12
に対して、契約終了情報とレンタル資産固有識別情報と
を関連付けて送信し、あわせて、レンタル資産のレンタ
ル期間が満了する前に在庫区分判定情報を生成し、サー
バ装置1へ送信することを要求する。
【0076】この要求を受けて、在庫区分判定部2は、
レンタル資産をレンタル在庫とするか、販売在庫とする
か、あるいは廃棄するかを判定する。具体的には、レン
タル資産のレンタル期間が満了する前に、在庫区分判定
部2は、在庫管理端末装置12を用いてサーバ装置1の
生涯収益情報記憶手段20aからレンタル収益の累積で
ある生涯収益情報の提供を受け、提供された生涯収益情
報に基づき在庫区分判定情報を生成する。生成された在
庫区分判定情報は、在庫管理端末装置12に受け付けら
れ、在庫区分判定情報記憶手段20bに登録される。な
お、在庫区分判定情報の生成に際し、在庫区分判定部2
は、在庫管理端末装置12を用いて、レンタル資産固有
識別情報やそのレンタル資産固有識別情報に対応する型
番に基づき、サーバ装置1の関連情報記憶手段20dか
らレンタル資産の関連情報についても提供を受け、提供
された関連情報も加味して在庫区分判定情報を生成す
る。
【0077】そして、以下説明するように、在庫区分判
定がなされたレンタル資産に対しては、判定結果に応じ
た処理が、技術センター8内で行われることとなる。
【0078】まず、レンタル期間が終了すると、受け入
れ処理部3は、レンタル先から戻ったレンタル資産を受
け入れる。そして、受け入れ処理端末装置13は、受け
入れたレンタル資産に付与されたレンタル資産固有識別
情報を受け付け、在庫区分判定情報の提供を在庫区分判
定情報記憶手段20bに対して求めることとなる。
【0079】そして、受け入れ処理部3は、当該要求に
応じて提供された在庫区分判定情報に基づき、検品処理
を行う。例えば、在庫区分判定情報が廃棄を示すもので
あった場合は、そのレンタル資産について、各種処理が
必要か否かを検討することなく廃棄処分とすることがで
きる。このため、欠品処理を行ったにもかかわらずレン
タル資産が廃棄されるというような状況を招かなくても
済むこととなる。
【0080】また、在庫区分判定情報がレンタル在庫を
示すものであった場合は、目視による修理の要不要の判
断とともに、マニュアル類やケーブル類に欠品がないか
チェックし、その補充を行う。
【0081】そして、在庫区分判定情報が販売在庫を示
すものであった場合は、受け入れ処理部3において目視
による修理の要不要は判断されるが、欠品の補充は行わ
れない。なお、マニュアルやケーブルなど販売時に添付
品となるものの補充は、原則として販売が確定した後に
行われる。
【0082】上述したように、レンタル資産を区分けし
た場合、欠品処理などは、レンタル在庫の場合には必須
の処理であっても、販売在庫の場合には必須な処理とは
ならない。このように、処理の重要度を認識し、必須の
処理を選択的に行うことができるので、処理の停滞を防
止することができる。
【0083】また、このとき受け入れ処理部3におい
て、受け入れ処理端末装置13は、目視検査が完了し、
予定通りの入荷が行われた旨の完了通知をレンタル資産
固有識別情報と関連付けて、サーバ装置1に送信する。
通信手段19を介して完了通知を受信した処理手段18
は、レンタル資産固有識別情報に関連付けて完了通知を
進捗状況記憶手段20dに記憶させる。
【0084】なお、事前の通達により修理が必要とされ
ていた場合や、配送中の故障などにより修理が必要であ
ると目視検査により判断された場合には、受け入れ処理
端末装置13の端末処理手段31は、目視検査を行った
レンタル資産のレンタル資産固有識別情報を入力手段3
5を介して取得する。そして、端末処理手段31は、取
得したレンタル資産固有識別情報に関連付けて、修理に
かかる修理費用情報と在庫区分判定の再検討要求とをサ
ーバ装置1へ送受信手段33を介して送信する。修理費
用情報と在庫区分判定の再検討要求とを通信手段19を
介して受信したサーバ装置1は、修理費用情報を関連情
報記憶手段20cに格納するとともに、在庫管理端末装
置12に対して在庫区分判定の再検討要求をレンタル資
産固有識別情報に関連付けて送信する。
【0085】ここで、在庫区分判定部2は、在庫管理端
末装置12が在庫区分判定の再検討要求を受信したこと
を受けて、在庫区分判定の再検討を行う。具体的には、
在庫管理端末装置12は、サーバ装置1から送信された
再検討の対象となるレンタル資産のレンタル資産固有識
別情報に基づき、サーバ装置1に対して修理費用情報に
加え生涯収益情報や納期等の情報を要求する。この要求
を受けたサーバ装置1は、関連情報記憶手段20cから
要求された情報を抽出し、抽出した情報を在庫区分判定
部2に提供する。在庫区分判定部2は、提供を受けた情
報に基づき、再度在庫区分判定情報を生成する。
【0086】なお、在庫区分判定情報の生成にあたり、
在庫区分がレンタル在庫であった場合には、今後予想さ
れるレンタル収益と、所定の期間経過後に中古販売した
と仮定したときの中古販売価格推測額および修理費用と
を総合的に勘案して廃棄するか否かを検討する。一方、
在庫区分が販売在庫であった場合には、修理費用と中古
販売価格推測額とを比較し、修理費用が中古販売価格推
測額を超えるときは原則在庫区分は廃棄とされる。ただ
し、中古販売するにあたり修理は必須ではなく、故障の
まま販売することも選択肢となるため、販売在庫のまま
現状維持という判断もあり得る。また、このような故障
のまま販売するという観点から、在庫区分をレンタル在
庫から販売在庫へ変更することもあり得る。
【0087】そして、在庫区分判定情報を修正する必要
が生じた場合には、在庫管理端末装置12はサーバ装置
1に対して修正要求を行う。修正要求を受けたサーバ装
置1の処理手段18は、在庫区分判定情報記憶手段20
bの区分内容を修正する処理をする。そして、受け入れ
処理端末装置13は、再度レンタル資産固有識別情報に
基づき、修正された在庫区分判定情報の閲覧要求をサー
バ装置1に対して送信し、サーバ装置1から修正後の在
庫区分判定情報を取得する。
【0088】次に、検査・校正部4においても、在庫区
分判定情報に基づいて処理が行われる。例えば、在庫区
分判定情報がレンタル在庫を示す場合は、直ちに検査を
行い、その検査結果に応じて校正または修理を遅滞なく
行うこととなる。
【0089】そして、在庫区分判定情報が販売在庫を示
すものであった場合は、中古販売対象となるので、直ち
に検査・校正部4において検査が行われる。校正につい
ては、校正処理に長期間を要する場合を除き、直ちに行
う必要はなく、所定の校正期間が満了した場合に行えば
よい。ただし、例外的に、検査と一体的に行うことがで
きる場合には校正が引き続き行われる。
【0090】なお、検査の結果、レンタル資産の修理が
必要であると判明した場合には、検査・校正端末装置1
4は、検査を行ったレンタル資産のレンタル資産固有識
別情報を入力手段45を介して取得し、取得したレンタ
ル資産固有識別情報に関連付けて、修理にかかる修理費
用情報と在庫区分判定の再検討要求とをサーバ装置1へ
送受信手段43を介して送信する。修理費用情報と在庫
区分判定の再検討要求とを通信手段19を介して受信し
たサーバ装置1は、修理費用情報を関連情報記憶手段2
0cに格納するとともに、在庫管理端末装置12に対し
て在庫区分判定の再検討要求をレンタル資産固有識別情
報に関連付けて送信する。
【0091】ここで、在庫区分判定部2は、前述した受
け入れ処理端末装置13から在庫区分判定の再検討要求
が送信された場合と同様に、在庫区分判定の再検討を行
う。そして、在庫区分判定情報を修正する必要が生じた
場合には、在庫管理端末装置12はサーバ装置1に対し
て修正要求を行う。修正要求を受けたサーバ装置1の処
理手段18は、在庫区分判定情報記憶手段20bの区分
内容を修正する処理をする。そして、検査・校正端末装
置14は、再度レンタル資産固有識別情報に基づき、修
正された在庫区分判定情報の閲覧要求をサーバ装置1に
対して送信し、サーバ装置1から修正後の在庫区分判定
情報を取得する。
【0092】以上説明したように、在庫区分判定情報の
提供を受けることにより、校正処理を不必要に繰り返す
という状況を避けることができ、スムーズに在庫棚へ保
管することができる。
【0093】ここで、上述した工程において検査・校正
部4の検査・校正端末装置14は、検査・校正工程が開
始された旨の受け入れ通知および完了した旨の完了通知
を、そのレンタル資産のレンタル資産固有識別情報と関
連付けてサーバ装置1に送信する。通信手段19を介し
て完了通知を受信した処理手段18は、レンタル資産固
有識別情報に関連付けて完了通知を進捗状況記憶手段2
0dに記憶させる。
【0094】また、本実施形態では、レンタル在庫用ま
たは販売在庫用といった専用在庫棚を設けることはしな
い。レンタル在庫に区分されたレンタル資産も、販売在
庫に区分されたレンタル資産も、レンタル資産固有識別
情報に基づき、在庫区分判定情報を参照して管理できる
からである。また、前述したようにロケーション情報を
レンタル資産固有識別情報に関連付けて関連情報記憶手
段20cに記憶させているので、容易に管理できるから
である。
【0095】なお、レンタル在庫として在庫棚に保管さ
れたレンタル資産は、その製品に応じて定期的に校正を
行うサイクル(校正期間)が定められる。この校正期間
が満了した場合には、再度、在庫区分判定される。在庫
区分判定の結果、在庫区分判定情報をレンタル在庫のま
ま維持する場合には、そのレンタル資産は再校正の対象
となり、検査・校正部4で再度検査される。一方、在庫
区分判定情報を販売在庫に変更する場合には、校正期間
満了にともなう再校正の対象から除外される。
【0096】そして、レンタルもしくは販売にともなう
出荷処理は、出荷部6で行われる。出荷部6では、出荷
処理端末装置16により出荷対象であることをレンタル
資産識別情報に基づき照会し、確認の上、出荷される。
出荷処理の後、出荷工程が完了した旨の完了通知をレン
タル資産識別情報と関連付けてサーバ装置1に送信す
る。通信手段19を介して完了通知を受信した処理手段
18は、レンタル資産固有識別情報に関連付けて完了通
知を進捗状況記憶手段20dに記憶させる。
【0097】そして、再びレンタル期間終了前に、レン
タル期間の延長の有無をレンタル先に問い合わせること
となる。
【0098】次に、本実施形態の在庫管理システムの動
作について、特に、レンタル資産固有識別情報と在庫区
分判定情報の取り扱いに主眼をおいて、図2乃至図4に
基づいて詳細に説明する。
【0099】在庫区分判定部2では、在庫管理端末装置
12にサーバ装置1から提供される情報を用いて在庫区
分判定処理を行う。このときの在庫管理端末装置12お
よびサーバ装置1における詳細な動作を図2および図3
に基づいて説明する。ここで、在庫区分判定部2が在庫
区分判定処理を行うのは、マネジメント部10から契約
終了情報を受けたとき、校正期間が満了したとき、およ
び、受け入れ処理部3または検査・校正部4からの在庫
区分判定の再検討要求を受けたときである。この場合、
マネジメント端末装置11は、契約終了情報とともにそ
の契約が終了するレンタル資産のレンタル資産固有識別
情報をサーバ装置1に送信し、契約終了情報とレンタル
資産固有識別情報とを受信したサーバ装置1はこれらの
情報を在庫管理端末装置12に送信する。同様に、受け
入れ処理端末装置13または検査・校正端末装置14
は、再検討要求とレンタル資産識別情報とをサーバ装置
1に送信し、再検討要求とレンタル資産識別情報とを受
信したサーバ装置1はこれらの情報を在庫管理端末装置
12に送信する。ただし、突発的に在庫区分判定をしな
ければならない事由が生じた場合などは、例外的に、在
庫管理端末装置12は、入力手段25を介してレンタル
資産固有識別情報の提供を受ける。
【0100】まず、在庫管理端末装置12の端末処理手
段21は、サーバ装置1から送信されたレンタル資産固
有識別情報、または入力手段25から入力されたレンタ
ル資産固有識別情報を受け付け、このレンタル資産固有
識別情報を記憶手段22の所定の領域に格納する(S
1)。そして、端末処理手段21は、格納したレンタル
資産固有識別情報をサーバ装置1側に送信する(S
2)。この送信にともない、端末処理手段21は、サー
バ装置1側に対してそのレンタル資産固有識別情報が付
与されたレンタル資産についての生涯収益情報を送信す
るよう要求する。
【0101】この送信要求を受けたサーバ装置1の処理
手段18は、在庫管理端末装置12から送信されたレン
タル資産固有識別情報を通信手段19を介して受信し
(S3)、受信したレンタル資産固有識別情報に対応す
る生涯収益情報を生涯収益情報記憶手段20aから読み
出す(S4)。より具体的には、処理手段18は、受信
したレンタル資産固有識別情報を記憶手段20の所定の
領域に記憶する。そして、処理手段18は、記憶したレ
ンタル資産固有識別情報に基づき生涯収益情報記憶手段
20aに記憶されたデータを検索・照合し、そのレンタ
ル資産固有識別情報に関連付けられた生涯収益情報を読
み出す処理を行う。
【0102】その後、処理手段18は、読み出した生涯
収益情報をレンタル資産固有識別情報と関連付けて在庫
管理端末装置12へ通信手段19を介して送信する(S
5)。ここで、関連付けは直接的であると間接的である
とを問わない。例えば、レンタル資産固有識別情報を生
涯収益情報とあわせて再度送信してもよいし、レンタル
資産固有識別情報に基づいた生涯収益情報の送信要求に
ついてジョブ管理番号を付与するなどして、このジョブ
管理番号により間接的に対応関係を維持する構成として
もよい。
【0103】そして、上記サーバ装置1側での処理がな
されることにより、在庫区分判定部2に設けられた在庫
管理端末装置12の端末処理手段21は、前記生涯収益
情報記憶手段20aから生涯収益情報を送受信手段23
を介して取得する処理を完了する(S6)。
【0104】続いて、在庫管理端末装置12の端末処理
手段21は、受信した生涯収益情報を記憶手段22に格
納し(S7)、格納した生涯収益情報を表示手段24に
表示させるとともに、表示された生涯収益情報に基づい
て設定された在庫区分判定情報を受け付ける入力画面を
表示手段24に表示させる(S8)。
【0105】その後、端末処理手段21は、入力手段2
5から入力画面の表示に基づいて入力された在庫区分判
定情報を受け付け(S9)、受け付けた在庫区分判定情
報を記憶手段22に格納する(S10)。そして、端末
処理手段21は、格納した在庫区分判定情報を、前記レ
ンタル資産固有識別情報と関連付けて在庫区分判定情報
記憶手段20bへ送受信手段23を介して提供する(S
11)。ここで、関連付けは直接的であると間接的であ
るとを問わない。例えば、レンタル資産固有識別情報を
在庫区分判定情報とあわせて再度送信してもよいし、レ
ンタル資産固有識別情報に基づいた在庫区分判定情報の
送信要求についてジョブ管理番号を付与するなどして、
このジョブ管理番号により間接的に対応関係を維持する
構成としてもよい。
【0106】これを受けてサーバ装置1の処理手段18
は、在庫区分判定部2の在庫管理端末装置12から前記
レンタル資産固有識別情報に関連付けて送信された在庫
区分判定情報を通信手段19を介して受信し(S1
2)、受信した在庫区分判定情報をレンタル資産固有識
別情報と関連付けて在庫区分判定情報記憶手段20bに
記憶させる(S13)。
【0107】以下、上述したシステムの動作、特に表示
制御について詳述する。
【0108】本実施形態では、入力手段から各種情報の
入力または選択を受け付ける入力画面を用いる構成を採
用している。ここで、入力画面の表示制御情報は、在庫
管理端末装置12に備えられた記憶手段22の所定の領
域に記憶されている。なお、ブラウザなどを用いるネッ
トワーク構成を採用し、入力画面を形成するHTMLフ
ァイル形式などの表示制御情報をサーバ装置1側から在
庫管理端末装置12に送信する構成としてもよい。
【0109】ここで、生涯収益情報の表示と在庫区分判
定情報の入力画面の表示とは、表示手段24の画面上に
同時に表示させるようにしてもよいし、異なるウィンド
ウに表示させ、切り替えるなどして表示のタイミングを
異ならせるようにしてもよい。
【0110】そして、本実施形態の在庫管理端末装置1
2は、生涯収益情報として、そのレンタル資産が単体で
売り上げた収益に関する情報を表示する。特に、本実施
形態では、今までのレンタル収入を累計したレンタル単
品総収入金額のみならず、レンタル単品総収入金額をそ
のレンタル資産の購入金額で除した単品単位での単品単
位ROIという指標も表示手段24に表示させる。
【0111】ここで、単品単位ROIは、例えば、指標
が100%を越えれば購入金額分の収益を売り上げたこ
とを示す。すなわち、型番が同一な測定機器であって
も、単品単位ROIが低いものをレンタル在庫と判定す
る一方で、十分な単品単位ROIを蓄積したレンタル資
産を販売在庫と判定することにより、収益性を向上させ
ることができる。
【0112】また、本実施形態では、端末処理手段21
は、生涯収益情報以外に、レンタル資産ごとの購入日、
購入価格、簿価などの情報や、型番ごとの発売開始日、
購入開始日、生産終了日、現メーカ定価(または最終定
価)、中古販売実績、総生涯収益、総修理校正費、年間
の稼働収益率表、他社同等品、などの情報も表示手段2
4に表示させる。これらの関連情報は、データベースの
かたちでサーバ装置側の関連情報記憶手段20cに記憶
されており、在庫区分判定の際に参照される。
【0113】より具体的には、端末処理手段21は、生
涯収益情報の送信要求にともない、関連情報の送信要求
もあわせて行う。この送信要求を受けたサーバ装置1側
では、処理手段18は、在庫管理端末装置12からから
送信されたレンタル資産固有識別情報に基づき、レンタ
ル資産固有識別情報を主キーとした検索を関連情報記憶
手段20cに対して行う。検索の結果、関連情報として
抽出された購入日、購入価格、簿価などの情報を、処理
手段18は、通信手段19を介して在庫管理端末装置1
2側へ送信する。また、処理手段18は、レンタル資産
固有識別情報に基づく検索により、そのレンタル資産の
型番を取得し、取得した型番に基づき発売開始日、購入
開始日、生産終了日、現メーカ定価(または最終定
価)、などの情報を関連情報記憶手段20cから関連情
報として抽出する。在庫管理端末装置12の端末処理手
段21は、抽出された関連情報を送受信手段23を介し
て受信し、受信した関連情報を表示手段24に表示させ
る。
【0114】ここで、型番ごとの発売開始日、購入開始
日、生産終了日、現メーカ定価(または最終定価)、中
古販売実績、総生涯収益、総修理校正費、年間の稼働収
益率表、年間回収率(型番としての回収率)、他社同等
品、などの情報は、そのレンタル資産の基準となる中古
販売価格を推測するために参照される中古販売価格推測
情報としての役割を果たす。なお、型番ごとの発売開始
日、購入開始日、生産終了日、現メーカ定価などは、商
品としての製品寿命を推測するための情報にもなり、商
品の市場性を判断する材料となる。
【0115】また、レンタル資産ごとの購入日、購入価
格、簿価などは、前述した型番としての中古販売価格に
対して、修正を加える要素として、中古販売価格を推測
するために参照される中古販売価格推測情報としての役
割を果たす。例えば、簿価が高いということは、レンタ
ル資産の資産価値が高いということであり、中古販売価
格も基準となる中古販売価格よりも高くなると推測でき
る。そして、購入日も、購入日から製品寿命を推測し、
故障率が高い初期故障期間を過ぎて偶発故障期間に入っ
たレンタル資産が、その故障率の低さから中古販売にお
けるセールスポイントを有することとなるので、中古販
売価格を推測する際の価格修正要素となる。
【0116】このように、レンタル資産の簿価、購入日
から算出される経過月数、そして、型番としての年間回
収額、現市場性、現定価などの関連情報を総合的に判断
し、中古販売価格が推測されることとなる。
【0117】そして、レンタル需要がある場合には、製
品需要があるという状況であるから、中古販売価格も高
値を期待できる。したがって、今後見込まれるレンタル
収入が、中古販売による利益を下回ると推測される場合
には、販売したほうが全体的には高収益を得ることがで
きる。このため、本実施形態のように中古販売価格推測
情報を提供し、前述した生涯収益情報とあわせて在庫判
定部2の在庫管理端末装置12の表示手段24に表示さ
せる構成を採用することにより、陳腐化する前の収益性
を失わない状況でレンタル資産を販売することができ
る。すなわち、レンタル需要が無くなったときに、販売
もしくは廃棄するのではなく、需要があるうちにレンタ
ル生涯収益および資産価値(時価)を考慮し販売する方
が、高値での中古販売ができ、レンタル収益と合わせた
資金の総回収を最大化できる。また、この結果、経営に
おいて重要視される、出荷中のレンタル資産高を総レン
タル資産高で除した稼働率を向上させることができる。
【0118】次に、受け入れ処理部3は、サーバ装置1
から提供される在庫区分判定情報に基づいて受け入れ処
理を行う。このときの受け入れ処理端末装置13および
サーバ装置1における動作を図2および図4に基づいて
説明する。
【0119】まず、受け入れ処理端末装置13の端末処
理手段31は、入力手段35から入力されたレンタル資
産固有識別情報を受け付け、このレンタル資産固有識別
情報を記憶手段32の所定の領域に格納する(S2
1)。そして、端末処理手段31は、格納したレンタル
資産固有識別情報をサーバ装置1側に送信する(S2
2)。この送信にともない、端末処理手段31は、サー
バ装置1側に対してそのレンタル資産固有識別情報が付
与されたレンタル資産についての在庫区分判定情報を送
信するよう要求する。
【0120】この送信要求を受けたサーバ装置1の処理
手段18は、受け入れ処理部3の受け入れ処理端末装置
13から送信されたレンタル資産固有識別情報を通信手
段19を介して受信し(S23)、受信したレンタル資
産固有識別情報に対応する在庫区分判定情報を前記在庫
区分判定情報記憶手段20bから読み出す(S24)。
そして、読み出した在庫区分判定情報を当該レンタル資
産固有識別情報と関連付けて受け入れ処理部3の受け入
れ処理端末装置13へ通信手段19を介して送信する
(S25)。ここで、関連付けは直接的であると間接的
であるとを問わない。例えば、レンタル資産固有識別情
報を在庫区分判定情報とあわせて再度送信してもよい
し、レンタル資産固有識別情報に基づいた在庫区分判定
情報の送信要求についてジョブ管理番号を付与するなど
して、このジョブ管理番号により間接的に対応関係を維
持する構成としてもよい。
【0121】続いて、受け入れ処理端末装置13の端末
処理手段31は、受信した在庫区分判定情報を記憶手段
32に格納し(S26)、格納した在庫区分判定情報を
表示手段34に表示させる(S27)。
【0122】なお、検査・校正部4に設けられた検査・
校正端末装置14が、サーバ装置1に対してレンタル資
産固有識別情報に基づいて在庫区分判定情報の提供を要
求した場合も、上述のS21〜S27と同様の処理を行
う。
【0123】すなわち、検査・校正端末装置14の端末
処理手段41は、入力手段45から入力されたレンタル
資産固有識別情報を受け付け、このレンタル資産固有識
別情報を記憶手段42の所定の領域に格納する。そし
て、端末処理手段41は、格納したレンタル資産固有識
別情報をサーバ装置1側に送信する。この送信にともな
い、端末処理手段41は、サーバ装置1側に対してその
レンタル資産固有識別情報が付与されたレンタル資産に
ついての在庫区分判定情報を送信するよう要求する。
【0124】この送信要求を受けたサーバ装置1の処理
手段18は、検査・校正部4の検査・校正端末装置14
から送信されたレンタル資産固有識別情報を通信手段1
9を介して受信し、受信したレンタル資産固有識別情報
に対応する在庫区分判定情報を前記在庫区分判定情報記
憶手段20bから読み出す。そして、読み出した在庫区
分判定情報を当該レンタル資産固有識別情報と関連付け
て検査・校正部4の検査・校正端末装置14へ通信手段
19を介して送信する。
【0125】続いて、検査・校正端末装置14の端末処
理手段41は、受信した在庫区分判定情報を記憶手段4
2に格納し、格納した在庫区分判定情報を表示手段44
に表示させる。
【0126】以上説明した動作により、在庫区分判定部
2が生成した在庫区分判定情報は、受け入れ処理部3の
受け入れ処理端末装置13や検査・校正部4の検査・校
正端末装置14に提供される。
【0127】上述したように、受け入れ後の作業工程
を、目的に合致するように判断できるので、レンタル資
産が工程中に滞留することなく、ストリームライン化さ
れたシステムを提供することができる。
【0128】また、生涯収益情報と中古販売価格推測情
報の双方を参照した場合には、レンタル資産が陳腐化す
る前に売却したり、価値のないものは廃棄することがで
きるので、不良レンタル資産を抱えることを抑止でき、
また、レンタル資産全体での稼働率を向上させることも
できる。
【0129】なお、技術センター8内においてレンタル
資産がどのような工程にあるかを把握する処理は、以下
のようになされる。
【0130】センター管理部7のセンター管理端末装置
17は、技術センター8内で処理中のすべてのレンタル
資産について、進捗を閲覧したい旨の要求をサーバ装置
1に送信する。進捗を閲覧したい旨の要求を受信したサ
ーバ装置1の処理手段18は、進捗状況記憶手段20d
から各レンタル資産の進捗状況を読み出し、要求を送信
した端末装置へ進捗状況を一覧表示可能なデータなどの
形式で送る。データを受信した端末装置の端末処理手段
は、表示手段にそのデータを表示させる。これにより、
すべてのレンタル資産の現状を把握することができると
ともに、処理が特定の部に集中しているかについても把
握できる。したがって、例えば、技術センター8内にお
いてタスクフォース的な複数の処理ルートがある場合に
は、選択的に受け入れたレンタル資産を振り分けること
も可能となる。なお、センター管理端末装置17から進
捗を閲覧できるだけでなく、他の任意の端末装置から閲
覧できる構成としてもよい。
【0131】また、すべてのレンタル資産の進捗を一覧
するだけでなく、個別のレンタル資産または特定の型番
を有するレンタル資産について閲覧できる構成としても
よい。例えば、特定のレンタル資産の進捗状況を知るた
めには次のような処理を行う。任意の端末装置は、現状
を知りたいレンタル資産のレンタル資産固有識別情報を
サーバ装置1に送信する。レンタル資産固有識別情報を
受信したサーバ装置1の処理手段18は、受信したレン
タル資産固有識別情報に基づき進捗状況記憶手段20d
内を検索する。そして、処理手段18は、該当するレン
タル資産固有識別情報に関連付けて記憶されている最新
の完了通知または開始通知を抽出し、抽出した通知を端
末装置へ返信する。この返信を受けた端末装置の端末処
理手段は、表示手段にその通知を表示させる。このよう
に、各工程においてレンタル資産に付与されたレンタル
資産固有識別情報を取得し、各工程から完了通知または
開始通知をレンタル資産固有識別情報と関連付けて送信
させることにより、レンタル資産がどの工程にあるかを
迅速に把握できるシステムが実現され、出荷・販売管理
を容易かつスムーズに行うことができる。
【0132】なお、本実施形態では、在庫管理端末装置
12から生涯収益情報および中古販売価格推測情報の送
信要求を受けたときに、サーバ装置1は、在庫管理端末
装置12に対し生涯収益情報および中古販売価格推測情
報を送信する構成としたが、これに限られるものではな
い。例えば、変形例として、サーバ装置1が、マネジメ
ント端末装置11から契約終了情報を受信した場合や、
受け入れ処理端末装置13または検査・校正端末装置1
4から再検討要求を受信した場合に、レンタル資産固有
識別情報と契約終了情報もしくは再検討要求だけでな
く、レンタル資産固有識別情報に関連付けられた生涯収
益情報および中古販売価格推測情報を送信する構成とし
てもよい。この変形例を採用した場合には、在庫管理端
末装置12は、迅速に在庫区分判定情報を生成するため
に参照される情報を提供できるという利点がある。
【0133】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、これによると、請求項1、請求項5および請求
項9に記載の発明では、レンタル資産の生涯収益情報に
基づいた在庫区分判定情報を活用し、受け入れたレンタ
ル資産の処理方針が即時に提供されるので、作業工程の
効率化が図られ、レンタル資産の滞留を防止できる。
【0134】また、請求項2、請求項6および請求項1
0に記載の発明では、適正な時期に販売在庫とすること
により、中古市場での価値を不用意に下げてしまうとい
う事態を回避することができる。そして、最終的には、
稼働率が改善され、レンタル資産の収益性を向上させる
ことができる。
【0135】そして、請求項3、請求項7および請求項
11に記載の発明では、単体あたりの回収率を参照する
ことにより、レンタル資産の運用の偏りを是正すること
ができる。
【0136】また、請求項4および請求項8に記載の発
明では、レンタル資産の運用の偏りを是正するととも
に、適正な時期に販売在庫とすることにより、中古市場
での価値を不用意に下げてしまうという事態を回避する
ことができる。
【0137】このように本発明は、以上の効果を呈する
という、従来にない優れた在庫管理処理方法、在庫管理
システムおよび在庫管理端末装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかるレンタル資産の在庫管理シ
ステム全体を示すブロック図である。
【図2】本実施形態にかかる在庫管理システムの一部を
示すブロック図である。
【図3】図2に示した在庫管理システムの動作を示すフ
ローチャートである。
【図4】図2に示した在庫管理システムの動作を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 サーバ装置 2 在庫区分判定部 3 受け入れ処理部 4 検査・校正部 5 在庫部 6 出荷処理部 7 センター管理部 8 技術センター 9 ネットワーク 10 マネジメント部 11 マネジメント端末装置 12 在庫管理端末装置 13 受け入れ処理端末装置 14 検査・校正端末装置 15 在庫棚端末装置 16 出荷処理端末装置 17 センター管理端末装置 18 処理手段 19 通信手段 20 記憶手段 20a 生涯収益情報記憶手段 20b 在庫区分判定情報記憶手段 20c 関連情報記憶手段 20d 進捗状況記憶手段 21 端末処理手段 22 記憶手段 23 送受信手段 24 表示手段 25 入力手段 31 端末処理手段 32 記憶手段 33 送受信手段 34 表示手段 35 入力手段 41 端末処理手段 42 記憶手段 43 送受信手段 44 表示手段 45 入力手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開2000−35994(JP,A) 特開 平11−120255(JP,A) 特開2000−84532(JP,A) 特開 平10−222568(JP,A) 特開2000−306015(JP,A) 国際公開00/58809(WO,A1) 国際公開00/55828(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/60 124

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レンタル資産ごとに付与されたレンタル
    資産固有識別情報と当該レンタル資産の生涯収益情報と
    を関連付けて記憶した生涯収益情報記憶手段、レンタル
    資産固有識別情報とレンタル資産の在庫区分判定情報と
    を関連付けて記憶した在庫区分判定情報記憶手段、端末
    装置との間で情報の授受を行う通信手段、及びこれら各
    手段の動作を制御する情報の処理手段を備えたレンタル
    資産の在庫を管理する在庫管理システムの在庫管理処理
    方法であって、 前記処理手段は、レンタル資産のレンタル期間が満了す
    る前に、 a)在庫区分判定情報を付与する対象となるレンタル資
    産のレンタル資産固有識別情報を前記通信手段を介して
    受信するステップ、 b)受信したレンタル資産固有識別情報に対応する生涯
    収益情報を前記生涯収益情報記憶手段から読み出すステ
    ップ、 c)読み出した生涯収益情報を第1の端末装置へ前記通
    信手段を介して送信するステップ、 d)第1の端末装置から前記レンタル資産固有識別情報
    に関連付けて送信された在庫区分判定情報を前記通信手
    段を介して受信するステップ、 e)受信した在庫区分判定情報を当該レンタル資産固有
    識別情報と関連付けて前記在庫区分判定情報記憶手段に
    記憶させるステップ、を有し、さらに、レンタル資産を
    受け入れた際に、 f)受け入れたレンタル資産について、第2の端末装置
    から送信されたレンタル資産固有識別情報を前記通信手
    段を介して受信するステップ、 g)受信したレンタル資産固有識別情報に対応する在庫
    区分判定情報を前記在庫区分判定情報記憶手段から読み
    出すステップ、 h)読み出した在庫区分判定情報を第2の端末装置へ当
    該通信手段を介して送信するステップ、 を有することを特徴とした在庫管理処理方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の在庫管理処理方法にお
    いて、前記在庫管理システムは、さらに、レンタル資産
    の中古販売価格を推測するための中古販売価格推測情報
    をレンタル資産固有識別情報と関連付けて記憶した関連
    情報記憶手段を有し、前記処理手段は、さらに、受信し
    たレンタル資産固有識別情報に対応する中古販売価格推
    測情報を関連情報記憶手段から読み出すステップと、読
    み出した中古販売価格推測情報を第1の端末装置へ前記
    通信手段を関して送信するステップと、を有することを
    特徴とする在庫管理処理方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の在庫管理処理方法にお
    いて、 前記生涯収益情報は、レンタル資産のレンタル単品総収
    入金額を当該レンタル資産の購入金額で除した回収率を
    含むことを特徴とする在庫管理処理方法。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3に記載の在庫管理
    処理方法において、 前記第1の端末装置とは、在庫区分判定部に設けられた
    端末装置であり、 前記第2の端末装置とは、レンタル資産を受け入れる受
    け入れ処理部に設けられた端末装置またはレンタル資産
    の検査または校正を行う検査・校正部に設けられた端末
    装置であることを特徴とする在庫管理処理方法。
  5. 【請求項5】 レンタル資産ごとに付与されたレンタル
    資産固有識別情報と当該レンタル資産の生涯収益情報と
    を関連付けて記憶した生涯収益情報記憶手段、レンタル
    資産固有識別情報とレンタル資産の在庫区分判定情報と
    を関連付けて記憶した在庫区分判定情報記憶手段、端末
    装置との間で情報の授受を行う通信手段、及びこれら各
    手段の動作を制御する情報の処理手段を備えたレンタル
    資産の在庫を管理する在庫管理システムであって、 前記処理手段は、 a)在庫区分判定情報を付与する対象となるレンタル資
    産のレンタル資産固有識別情報を前記通信手段を介して
    受信し、 b)受信したレンタル資産固有識別情報に対応する生涯
    収益情報を前記生涯収益情報記憶手段から読み出し、 c)読み出した生涯収益情報を第1の端末装置へ前記通
    信手段を介して送信し、 d)第1の端末装置から前記レンタル資産固有識別情報
    に関連付けて送信された在庫区分判定情報を前記通信手
    段を介して受信し、 e)受信した在庫区分判定情報を当該レンタル資産固有
    識別情報と関連付けて前記在庫区分判定情報記憶手段に
    記憶させ、 f)第2の端末装置から送信されたレンタル資産固有識
    別情報を前記通信手段を介して受信し、 g)受信したレンタル資産固有識別情報に対応する在庫
    区分判定情報を前記在庫区分判定情報記憶手段から読み
    出し、 h)読み出した在庫区分判定情報を第2の端末装置へ当
    該通信手段を介して送信する、ことを特徴とした在庫管
    理システム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の在庫管理システムにお
    いて、さらに、レンタル資産の中古販売価格を推測する
    ための中古販売価格推測情報をレンタル資産固有識別情
    報と関連付けて記憶した関連情報記憶手段を有し、前記
    処理手段は、さらに、受信したレンタル資産固有識別情
    報に対応する中古販売価格推測情報を関連情報記憶手段
    から読み出し、読み出した中古販売価格推測情報を第1
    の端末装置へ前記通信手段を介して送信することを特徴
    とする在庫管理システム。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の在庫管理システムにお
    いて、 前記生涯収益情報は、レンタル資産のレンタル単品総収
    入金額を当該レンタル資産の購入金額で除した回収率を
    含むことを特徴とする在庫管理システム。
  8. 【請求項8】 請求項5乃至請求項7に記載の在庫管理
    システムにおいて、 前記第1の端末装置とは、在庫区分判定部に設けられた
    端末装置であり、 前記第2の端末装置とは、レンタル資産を受け入れる受
    け入れ処理部に設けられた端末装置またはレンタル資産
    の検査または校正を行う検査・校正部に設けられた端末
    装置であることを特徴とする在庫管理システム。
  9. 【請求項9】 情報の入力手段、情報の表示手段、情報
    の記憶手段、請求項5に記載の在庫管理システムとの間
    で情報の授受を行う送受信手段、及びこれら各手段の動
    作を制御する情報の端末処理手段を備えたレンタル資産
    の在庫を管理する在庫管理端末装置であって、 前記端末処理手段は、 a)在庫区分判定情報を付与する対象となるレンタル資
    産のレンタル資産固有識別情報を記憶手段に格納し、 b)格納したレンタル資産固有識別情報に基づき前記生
    涯収益情報記憶手段から生涯収益情報を前記送受信手段
    を介して取得し、 c)取得した生涯収益情報を記憶手段に格納し、 d)格納した生涯収益情報を表示手段に表示させるとと
    もに、少なくとも当該生涯収益情報に基づいて設定され
    た前記在庫区分判定情報を受け付ける入力画面を表示さ
    せ、 e)前記入力手段が入力画面の表示に基づいて在庫区分
    判定情報を受け付け、 f)受け付けた在庫区分判定情報を記憶手段に格納し、 g)格納した在庫区分判定情報を前記レンタル資産固有
    識別情報と関連付けて前記在庫区分判定情報記憶手段へ
    前記送受信手段を介して提供する、ことを特徴とした在
    庫管理端末装置。
  10. 【請求項10】 情報の入力手段、情報の表示手段、情
    報の記憶手段、請求項6に記載の在庫管理システムとの
    間で情報の授受を行う送受信手段、及びこれら各手段の
    動作を制御する情報の端末処理手段を備えたレンタル資
    産の在庫を管理する在庫管理端末装置であって、 前記端末処理手段は、 a)在庫区分判定情報を付与する対象となるレンタル資
    産のレンタル資産固有識別情報を記憶手段に格納し、 b)格納したレンタル資産固有識別情報に基づき、前記
    生涯収益情報記憶手段から生涯収益情報を前記送受信手
    段を介して取得するとともに、前記関連情報記憶手段か
    ら中古販売価格推測情報を前記送受信手段を介して取得
    し、 c)取得した生涯収益情報と中古販売価格推測情報とを
    記憶手段に格納し、 d)格納した生涯収益情報と中古販売価格推測情報とを
    表示手段に表示させるとともに、少なくとも当該生涯収
    益情報と中古販売価格推測情報とに基づいて設定された
    前記在庫区分判定情報を受け付ける入力画面を表示さ
    せ、 e)前記入力手段が入力画面の表示に基づいて在庫区分
    判定情報を受け付け、 f)受け付けた在庫区分判定情報を記憶手段に格納し、 g)格納した在庫区分判定情報を前記レンタル資産固有
    識別情報と関連付けて前記在庫区分判定情報記憶手段へ
    前記送受信手段を介して提供する、ことを特徴とした在
    庫管理端末装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または請求項10に記載の在
    庫管理端末装置において、前記生涯収益情報は、レンタ
    ル資産のレンタル単品総収入金額を当該レンタル資産の
    購入金額で除した回収率を含むことを特徴とする在庫管
    理端末装置。
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