JP5166145B2 - ヒンジ - Google Patents

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Description

本発明は、二つの物品の一方を他方に回動可能に連結するヒンジの技術に関する。
従来、二つの物品の一方を他方に回動可能に連結するヒンジの技術は公知となっている。
このようなヒンジは、光の照射角度を調節可能な照明器具等に広く適用される。例えば、特許文献1および特許文献2に記載の如くである。
特許文献1に記載のヒンジは一端が壁等に固定されるパイプに照明器具を回動可能に連結するものであり、照明器具に固定される第一のブラケットと、パイプの他端に固定される第二のブラケットと、第一のブラケットおよび第二のブラケットに貫装されるネジと、ネジに螺装されるナットと、を具備する。
特許文献1に記載のヒンジは、作業者がドライバー等の工具でネジを緩めることによりネジを中心として第一のブラケットを第二のブラケットに対して回動することが可能であり、ひいては照明器具による光の照射角度を調整することが可能である。
特許文献1に記載のヒンジは、作業者がドライバー等の工具でネジを締め付けることにより第一のブラケットと第二のブラケットとの間に摩擦力を発生させ、第二のブラケットに対する第一のブラケットの回動を規制する(制動する)ことが可能であり、ひいては照明器具による光の照射角度を所定の角度に保持することが可能である。
特許文献2に記載のヒンジは一端が壁等に固定されるアームに照明器具を回動可能に連結するものであり、照明器具に固定されるブラケットと、アームの他端に固定される中空部と、ブラケットおよび中空部に貫装されるネジと、ネジに螺装される蝶ナットと、を具備する。
特許文献2に記載のヒンジは、作業者が蝶ナットを手で持って緩めることによりネジを中心としてブラケットを中空部に対して回動することが可能であり、ひいては照明器具による光の照射角度を調整することが可能である。
特許文献2に記載のヒンジは、作業者が蝶ナットを手で持って締め付けることによりブラケットと中空部との間に摩擦力を発生させ、中空部に対するブラケットの回動を規制する(制動する)ことが可能であり、ひいては照明器具による光の照射角度を所定の角度に保持することが可能である。
しかし、特許文献1および特許文献2に記載のヒンジは、以下の問題を有する。
すなわち、特許文献1および特許文献2に記載のヒンジが適用される照明器具を作業者の手が直接届かないような高所に配置した場合、照明器具による光の照射角度を調整する作業は作業者が脚立等に登って行う作業、すなわち高所作業となる。このような高所作業においては、作業者は高所かつ不安定な姿勢での作業を強いられる場合がある。
また、高所作業中に作業者がヒンジを構成するネジを締め付ける工具等を誤って落下させるといった事態も起こり得る。
特許第4009504号公報 特開平7−272525号公報
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、高所作業を伴わずに回動角度を調整することが可能なヒンジを提供する。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、
その一面が開口した箱状の支持部材の内部において、被支持物を前記支持部材に回動可能に連結するヒンジであって、
前記支持部材に形成された貫通孔に貫装されて、前記被支持物を前記支持部材に回動可能に支持する軸部材と、
前記支持部材の内部側で前記軸部材に嵌装されて、前記被支持物と前記支持部材との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより前記被支持物が自重で前記支持部材に対して回動することを規制する制動部材と、
前記支持部材の内部側で前記被支持部と回動不能に連結されて、前記被支持物が前記軸部材を中心として前記支持部材に対して回動するための回転力を前記被支持物に付与する回転力付与部材と、
を具備し、
前記回転力付与部材は、
前記軸部材の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットするとともに前記支持部材における開口した一面から延出した部分を有し、
前記回転力付与部材において、前記軸部材の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットするとともに前記支持部材における開口した一面から延出した部分に、前記回転力付与部材に外力を付与するための棒の先端部が係合する係合部が形成されるものである。
請求項2においては、
前記回転力付与部材において前記軸部材の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットした部分に、溝、孔、または切り欠きが形成されるものである。
請求項3においては、
前記制動部材が発生させる制動力の大きさを調整する制動力調整部材を具備するものである。
請求項4においては、
前記軸部材は前記被支持物に固定されるとともに前記支持部材に回動可能に支持され、
前記回転力付与部材は前記軸部材または前記被支持物に固定されるものである。
請求項5においては、
前記軸部材は前記支持部材に固定されるとともに前記被支持物に回動可能に支持され、
前記回転力付与部材は前記被支持物に固定されるものである。
請求項6においては、
前記制動部材は、
一対の平座金と、
前記一対の平座金により挟まれるばね座金または波形ばね座金と、
を具備し、
前記一対の平座金および前記ばね座金、または前記一対の平座金および波形ばね座金は、
前記軸部材に嵌装されるものである。
本発明は、高所作業を伴わずに回動角度を調整することが可能である、という効果を奏する。
以下では、図1から図5を用いて本発明に係るヒンジの第一実施形態であるヒンジ100・100が適用される照明器具1について説明する。
照明器具1はいわゆる天井埋込式の照明器具であり、建物の天井等に形成された孔に嵌装されることにより当該天井等に固定され、建物の室内等を照らすものである。
なお、以下では便宜上、照明器具1を天井等に固定したときの姿勢を基準として重力が作用する方向を「下方」と定義するとともに重力が作用する方向の逆方向を「上方」と定義することにより「上下方向」を定義し、上下方向に対して垂直な方向として「前後方向」を定義し、上下方向および前後方向に対して垂直な方向として「左右方向」を定義し、これら定義された方向を用いて説明を行う。
図1および図2に示す如く、照明器具1は主として本体10、取り付け部材20、ヒンジ100・100を具備する。
本体10は本発明に係る被支持物の実施の一形態である。
ここで「被支持物」は、ヒンジにより連結される二つの物品のうち、回動させたい方の物品(角度調整の対象となる物品)を指す。
図2に示す如く、本体10は照明器具1の主たる構造体を成し、反射傘11、電球12、ソケット13および配線14を具備する。
反射傘11は下面に開口部が形成されるとともに内周面に鏡面処理が施された略円筒形状の部材である。反射傘11の下部の左右側面にはそれぞれ係合孔11a・11aが形成される。
電球12はタングステンワイヤ等からなるフィラメントを内部に配置したガラス球に不活性ガスを封入したものであり、当該フィラメントに通電することにより発光する。
電球12は反射傘11の内部に収容される。電球12が発する光のうち、反射傘11の内周面に照射されたものは反射傘11の内周面で反射され、最終的には反射傘11の下面に形成された開口部に導かれる。このようにして、反射傘11の開口部から照射される光の量(光量)を大きくすることが可能である。
ソケット13は電球12を反射傘11の内部の所定の位置に支持するとともに電球12に電力を供給する経路となるものである。ソケット13は反射傘11の内部かつ上部となる位置に固定される。電球12はソケット13に螺装される。
配線14は電球12に電力を供給するための経路を成すものである。配線14の一端はソケット13に接続され、配線14の他端は図示せぬ電源に接続される。
本発明に係る被支持物は本実施例の本体10の如く照明器具に関連する物品に限定されるものではない。
本発明に係る被支持物の他の実施形態としては、スピーカー、プロジェクター、ディスプレイ装置(液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等)、鏡等が挙げられる。
取り付け部材20は本発明に係る支持部材の実施の一形態である。
ここで「支持部材」はヒンジにより連結される二つの物品のうち、他の構造体等に固定される方の物品(角度調整の基準となる物品)を指す。
本実施形態の取り付け部材20は下面が開口した略直方体形状の箱状の部材であり、樹脂材料を一体成形することにより製造される。
図1および図2に示す如く、取り付け部材20は上面部21、前面部22、後面部23、左面部24、右面部25および鍔部26を具備する。
上面部21、前面部22、後面部23、左面部24および右面部25はそれぞれ取り付け部材20の上面、前面、後面、左面および右面を成す板状の部分である。
図2に示す如く、上面部21には貫通孔21aが形成され、貫通孔21aを通じて配線14が取り付け部材20の外部に引き出される。
左面部24の下端部かつ前後略中央部には貫通孔24aおよびネジ孔24b・24cが形成される。ネジ孔24b・24cの内周面には雌ネジが形成される。
右面部25の下端部かつ前後略中央部には貫通孔25aおよびネジ孔25b・25cが形成される。ネジ孔25b・25cの内周面には雌ネジが形成される。
鍔部26は前面部22、後面部23、左面部24および右面部25の下端部に沿って設けられる。
照明器具1が建物の天井等に固定されるとき、取り付け部材20の上面部21、前面部22、後面部23、左面部24および右面部25が当該天井等の孔に下から上に向かって嵌装され、鍔部26が当該天井等の孔の周縁部に係合する。
本発明に係る支持部材は本実施例の取り付け部材20に限定されるものではない。
すなわち、本発明に係る支持部材の形状は箱状に限定されず、例えば複数のフレーム(骨格)が組み合わされた形状でも良い。
また、本発明に係る支持部材を構成する材料は樹脂材料に限定されず、例えば金属材料、木材、セラミックス等でも良い。
また、本発明に係る支持部材は一体成形されたものに限定されず、例えば複数の部品をネジ等で締結することにより組み立てたものでも良い。
ヒンジ100・100は本発明に係るヒンジの実施の一形態であり、本体10を取り付け部材20に回動可能に連結するものである。
本実施形態の照明器具1は二つのヒンジ100・100を具備し、そのうちの一方のヒンジ100が本体10の左側面と取り付け部材20の左面部24とを回動可能に連結し、他方のヒンジ100が本体10の右側面と取り付け部材20の右面部25とを回動可能に連結する。
なお、本実施形態では二つのヒンジ100・100は左右対称であり、両者の基本的な構成が略同じであることから、以下では本体10の右側面と取り付け部材20の右面部25とを回動可能に連結するヒンジ100(右側のヒンジ100)について説明し、本体10の左側面と取り付け部材20の左面部24とを回動可能に連結するヒンジ100(左側のヒンジ100)については適宜説明を省略する。
図3に示す如く、右側のヒンジ100は主としてシャフト110、プレート120、ネジ126・127、ワッシャ131・132、制動部材140、レバー150、ナット160およびブッシュ170を具備する。
シャフト110は本発明に係る軸部材の実施の一形態であり、本体10を取り付け部材20に回動可能に支持するものである。
シャフト110は主として胴体部111および頭部112を具備する。
胴体部111はシャフト110の胴体を成す棒状の部分であり、図4に示す如く、シャフト110の軸線方向(本実施形態では、左右方向)から見た胴体部111の断面形状は「対向する一対の円弧と対向する一対の直線を連結した形状(円形に一対の切り欠きを形成した形状)」を成す。
胴体部111の外周面のうち当該対向する一対の円弧に対応する部分には雄ネジが形成される。
頭部112は胴体部111の一端に形成される部分であり、シャフト110の軸線方向に垂直な方向において胴体部111よりも大きい外径を有する。
プレート120は略長方形の板状の部材であり、いずれも円形の孔である貫通孔121・122・123が形成される。
ネジ126・127はプレート120を右面部25に固定するものである。
図3に示す如く、プレート120の貫通孔122・123にはそれぞれネジ126・127が貫装され、ネジ126・127はそれぞれ取り付け部材20の右面部25に形成されたネジ孔25b・25cに螺装される(左側のヒンジ100の場合、ネジ126・127はそれぞれ取り付け部材20の左面部24に形成されたネジ孔24b・24cに螺装される)。
このようにして、プレート120は取り付け部材20に固定される。
なお、プレート120が取り付け部材20に固定された状態では、プレート120に形成された貫通孔121および取り付け部材20の右面部25に形成された貫通孔25aは左右方向から見て重なる。
シャフト110は円形の貫通孔121および円形の貫通孔25aに貫装される。
このようにして、シャフト110はプレート120に回動可能に軸支される(より厳密には、プレート120を介して取り付け部材20に回動可能に軸支される)こととなる。
なお、シャフト110の頭部112の外径は貫通孔121の外径よりも大きいので、シャフト110が軸線方向のうち内向き(左方向)に移動することによりプレート120から脱落することはない。
ワッシャ131・132は薄い略円盤形状の部材であり、その中央部には円形の孔が形成される。
ワッシャ131はシャフト110に嵌装され、シャフト110の頭部112およびプレート120により挟まれる位置に配置される。
ワッシャ132はシャフト110に嵌装され、プレート120を挟んでワッシャ131の反対側となる位置に配置される。
制動部材140は本発明に係る制動部材の実施の一形態であり、本体10と取り付け部材20との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより本体10が自重で取り付け部材20に対して回動することを規制するものである。
図3に示す如く、本実施形態の制動部材140は一対のワッシャ141・142および皿バネ143を具備する。
一対のワッシャ141・142は本発明に係る一対の平座金の実施の一形態である。一対のワッシャ141・142はいずれも薄い略円盤形状の部材であり、それらの中央部には円形の孔が形成される。
皿バネ143は本発明に係るばね座金の実施の一形態である。皿バネ143は薄い円盤形状の部材であり、その中央部には円形の孔が形成される。また、皿バネ143は側面視でその周縁部から中央部に向かって盛り上がった形状を成す。
なお、本実施形態では制動部材140を構成する部材のうち弾性変形する部材としてばね座金(皿バネ143)を用いたが、本発明はこれに限定されない。例えば、本発明に係る制動部材を構成する部材のうち弾性変形する部材として波形ばね座金(ウェーブワッシャ)を用いても良い。
制動部材140を構成する一対のワッシャ141・142および皿バネ143は、一対のワッシャ141・142により皿バネ143が挟まれた姿勢でシャフト110に嵌装され、ワッシャ141がワッシャ132に当接する。
レバー150は本発明に係る回転力付与部材の実施の一形態であり、本体10がシャフト110を中心として取り付け部材20に対して回動するための回転力を付与するものである。本実施形態のレバー150は細長い板状の金属板を一端において直角に屈曲することにより製造される。
図3に示す如く、レバー150は胴体部151および係合部152を具備する。
胴体部151は細長い板状の部材であり、その一端には係合孔151aが形成される。
係合孔151aにはシャフト110の胴体部111が貫装される。
図4の(a)に示す如く、係合孔151aの形状は胴体部111の断面形状と略同じであるため、レバー150(の胴体部151)はシャフト110(の胴体部111)に対して相対回転不能である。
図3に示す如く、胴体部151のうち、係合孔151aの近傍を除く部分は「シャフト110の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットした部分」となる。
「軸部材の軸線」は、通常は軸部材の長手方向を指し、被支持物が支持部材に対して回動するときの回動中心となる線である。
「軸部材の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットする」とは、「軸部材の軸線から所定の距離だけ軸部材の軸線に垂直な方向にずれた位置に配置する」を指す。
係合部152は本発明に係る係合部の実施の一形態である。
本実施形態の係合部152はレバー150を構成する金属板の他端において胴体部151に対して略直角に屈曲した部分である。
ナット160は本発明に係る制動力調整部材の実施の一形態であり、制動部材140が発生させる制動力の大きさを調整するものである。
図3に示す如く、本実施形態のナット160はシャフト110に螺装される。ナット160を締め付けていくと、ナット160はレバー150の胴体部151に当接し、レバー150の胴体部151は制動部材140(ワッシャ142)に当接し、制動部材140をプレート120(右面部25)に向かって押しつける。
その結果、一対のワッシャ141・142により挟まれた皿バネ143が弾性変形し、シャフト110の頭部112とワッシャ131との当接部分、およびワッシャ131とプレート120との当接部分には皿バネ143による付勢力(弾性変形した形状から元の形状に戻ろうとする力)に応じた摩擦力が発生し、プレート120、ひいては取り付け部材20に対するシャフト110の回動が抑制される(シャフト110が制動される)。上記摩擦力は、本体10と取り付け部材20との間に実際に摩擦力が発生した場合と同様の効果を奏することとなる。
このように、ナット160の締め付け量を調整することにより、皿バネ143による付勢力、ひいては制動部材140が発生させる制動力(シャフト110が取り付け部材20に対して回動することを抑制する力)を調整することが可能である。
本実施形態では、シャフト110の制動力が所定の大きさ、すなわち「本体10が自重(本体10の重量)で取り付け部材20に対して回動しない(回動することを規制する)」程度の大きさとなるように調整される。
ブッシュ170はシャフト110を本体10に固定する部材であり、胴体部171および鍔部172を具備する。
胴体部171はブッシュ170の胴体を成す部材である。胴体部171には係合孔171aが形成され、シャフト110の胴体部111が貫装される。
図4の(b)に示す如く、シャフト110の軸線方向(本実施形態では、左右方向)から見た胴体部111の断面形状と係合孔171aの断面形状とは略同じである。そのため、シャフト110に貫装されたブッシュ170はシャフト110に対して回動不能に固定されることとなる。
胴体部171は本体10の反射傘11の右側面に形成された係合孔11aに貫装される。
図4の(b)に示す如く、胴体部171の外周部の断面形状は「対向する一対の円弧と対向する一対の直線を連結した形状(円形に一対の切り欠きを形成した形状)」であり、胴体部171の外周部の断面形状と係合孔11aの断面形状とは略同じである。そのため、係合孔11aに貫装されたブッシュ170は本体10に対して回動不能に固定されることとなる。
このように、シャフト110はブッシュ170を介して本体10に固定される。
鍔部172は胴体部171の一端に沿って形成され、胴体部171に貫装されたシャフト110の軸線方向に垂直な方向において胴体部171よりも大きい外径を有する。
以下では、取り付け部材20に対する本体10の回動角度を調整する方法について説明する。
まず、照明器具1が作業者の手が届かない高所に固定されている場合に、作業者が所定の長さを有する棒を手に持ち、当該棒の先端部をレバー150の係合部152に係合し、レバー150に外力を付与する。
作業者が持つ棒によりレバー150に外力が付与されると、レバー150にはシャフト110を中心として回転しようとする力、すなわち回転力(モーメント)が作用する。
図3および図4に示す如く、レバー150はシャフト110に回動不能に固定され、シャフト110は本体10に回動不能に固定されていることから、レバー150に作用した回転力はシャフト110を通じて本体10に伝達(付与)される。
その結果、シャフト110の頭部112とワッシャ131との当接部分、およびワッシャ131とプレート120との当接部分で発生した摩擦力(本体10と取り付け部材20との間に発生する制動力)に抗して、レバー150、シャフト110および本体10は一体となってシャフト110を中心として回動し、取り付け部材20に対する本体10の回動角度、ひいては本体10による光の照射角度が調整される。
作業者が棒をレバー150の係合部152から引き離すと、レバー150には外力が付与されなくなる。
その結果、シャフト110の頭部112とワッシャ131との当接部分、およびワッシャ131とプレート120との当接部分で発生した摩擦力(本体10と取り付け部材20との間に発生する制動力)により、取り付け部材20に対する本体10の回動が規制され、取り付け部材20に対する本体10の回動角度、ひいては本体10による光の照射角度が保持される。
作業者が本体10による光の照射角度を調整するために用いる棒は専用品でも良いが、例えば照明器具1の電球12を交換するための棒(先端部に電球12を把持する機構を有する棒)、あるいは箒の柄等でも良い。
以上の如く、ヒンジ100は、
照明器具1の本体10を照明器具1の取り付け部材20に回動可能に連結するヒンジであって、
本体10を取り付け部材20に回動可能に支持するシャフト110と、
本体10と取り付け部材20との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより本体10が自重で取り付け部材20に対して回動することを規制する制動部材140と、
本体10がシャフト110を中心として取り付け部材20に対して回動するための回転力を本体10に付与するレバー150と、
を具備する。
このように構成することにより、照明器具1が作業者の手が届かないような高所に固定されている場合であっても、棒を使ってレバー150に外力を付与することにより、高所作業を伴わずに取り付け部材20に対する本体10の回動角度、ひいては本体10による光の照射角度を調整することが可能である。
特に、本体10に直接手を触れたり、あるいは棒で本体10を突いたりすることにより取り付け部材20に対する本体10の回動角度を調整することができない場合(例えば、本体10が壊れやすい構造を有する場合等)でも、レバー150に外力を付与すれば取り付け部材20に対する本体10の回動角度を調整することが可能であるという利点を有する。
なお、本実施形態では、細長い板状の部材であるレバー150を回転力付与部材として用いたが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、本発明に係る回転力付与部材は、軸部材(本実施形態では、シャフト110)の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットした部分を有する形状を有していれば良い。
軸部材の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットした部分に棒を当接させて外力を付与することにより、当該外力は回転力として被支持物(本実施形態では、本体10)に付与されることとなり、ひいては回動角度(支持部材に対する被支持物の回動角度)を調整することが可能である。
また、ヒンジ100は、
レバー150においてシャフト110の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットした部分に、レバー150に外力を付与するための棒の先端部が係合する係合部152が形成される。
このように構成することにより、作業者は棒の先端部をレバー150に容易に係合することが可能であり、回動角度(支持部材に対する被支持物の回動角度)の調整が容易となる。
本実施形態ではレバー150の先端部を屈曲して係合部152を形成したが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、図5の(a)に示す如くレバー150の先端部に溝153・153を形成したり、図5の(b)に示す如くレバー150の先端部に孔154を形成したり、図5の(c)に示す如くレバー150の先端部に切り欠き155・155を形成したりしても、回動角度(取り付け部材20に対する本体10の回動角度)の調整が容易となる。
また、溝153・153、孔154あるいは切り欠き155・155に係合し易いように、作業者が使用する棒の先端部にフックあるいはリング状の紐等を設けても良い。
また、ヒンジ100は、
制動部材140が発生させる制動力の大きさを調整するナット160を具備する。
このように構成することにより、制動部材140が発生させる制動力の大きさを本体10が自重(本体10の重量)で取り付け部材20に対して回動することを規制する程度の大きさに容易に調整することが可能である。
また、ヒンジ100のシャフト110は本体10に(回動不能に)固定されるとともに取り付け部材20に回動可能に支持され、
ヒンジ100のレバー150はシャフト110に(回動不能に)固定される。
このように構成することにより、レバー150に作用した回転力はシャフト110を通じて本体10に付与されるので、取り付け部材20に対する本体10の回動角度、ひいては本体10による光の照射角度を調整することが可能である。
本実施形態ではシャフト110の胴体部111の断面形状およびレバー150に形成される係合孔151aの形状を「対向する一対の円弧と対向する一対の直線を連結した形状」とすることによりレバー150をシャフト110に(回動不能に)固定したが、本発明はこれに限定されない。
例えば、回転力付与部材を軸部材に溶接したり、接着したり、あるいはネジ止めしたりすることにより、回転力付与部材を軸部材に固定しても良い。
また、ヒンジ100の制動部材140は、
一対のワッシャ141・142と、
一対のワッシャ141・142により挟まれる皿バネ143と、
を具備し、
一対のワッシャ141・142および皿バネ143は、
シャフト110に嵌装される。
このように構成することにより、本体10と取り付け部材20との間のスペースが小さい場合であっても当該スペースに制動部材140を配置することが可能である。
以下では、図6を用いて本発明に係るヒンジの第二実施形態であるヒンジ200について説明する。
なお、以下では便宜上、ヒンジ200が図1から図5に示す本体10を取り付け部材20に回動可能に連結する場合について説明する。
図6に示す如く、ヒンジ200は主としてシャフト210、プレート220、ネジ226・227、ワッシャ231・232、制動部材240、レバー250、ナット260およびブッシュ270を具備する。
シャフト210は本発明に係る軸部材の実施の一形態であり、本体10を取り付け部材20に回動可能に支持するものである。
シャフト210は主として胴体部211および頭部212を具備する。
シャフト210の構成は図3に示すシャフト110の構成と略同じであることから説明を省略する。
プレート220は略長方形の板状の部材であり、いずれも円形の孔である貫通孔221・222・223が形成される。
ネジ226・227はプレート220を右面部25に固定するものである。
プレート220およびネジ226・227の構成は図3に示すプレート120およびネジ126・127の構成と略同じであることから説明を省略する。
ワッシャ231・232は薄い略円盤形状の部材であり、その中央部には円形の孔が形成される。
ワッシャ231・232の構成は図3に示すワッシャ131・132の構成と略同じであることから説明を省略する。
制動部材240は本発明に係る制動部材の実施の一形態であり、本体10と取り付け部材20との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより本体10が自重で取り付け部材20に対して回動することを規制するものである。
図6に示す如く、本実施形態の制動部材240は一対のワッシャ241・242および皿バネ243を具備する。
制動部材240の構成は図3に示す制動部材140の構成と略同じであることから説明を省略する。
レバー250は本発明に係る回転力付与部材の実施の一形態であり、本体10がシャフト210を中心として取り付け部材20に対して回動するための回転力を付与するものである。本実施形態のレバー250は細長い板状の金属板を一端において直角に屈曲することにより製造される。
図6に示す如く、レバー250は胴体部251および係合部252を具備する。
胴体部251は細長い板状の部材であり、その一端は反射傘11に溶接され、ひいては本体10に固定される。
係合部252は本発明に係る係合部の実施の一形態である。
本実施形態の係合部252はレバー250を構成する金属板の他端において胴体部251に対して略直角に屈曲した部分である。
ナット260は本発明に係る制動力調整部材の実施の一形態であり、制動部材240が発生させる制動力の大きさを調整するものである。
図6に示す如く、本実施形態のナット260はシャフト210に螺装される。ナット260を締め付けていくと、ナット260は制動部材240(ワッシャ242)に当接し、制動部材240をプレート220(右面部25)に向かって押しつける。
その結果、一対のワッシャ241・242により挟まれた皿バネ243が弾性変形し、シャフト210の頭部212とワッシャ231との当接部分、およびワッシャ231とプレート220との当接部分には皿バネ243による付勢力に応じた摩擦力が発生し、プレート220、ひいては取り付け部材20に対するシャフト210の回動が抑制される(シャフト210が制動される)。上記摩擦力は、本体10と取り付け部材20との間に実際に摩擦力が発生した場合と同様の効果を奏することとなる。
このように、ナット260の締め付け量を調整することにより、皿バネ243による付勢力、ひいては制動部材240が発生させる制動力(シャフト210が取り付け部材20に対して回動することを抑制する力)を調整することが可能である。
本実施形態では、シャフト210の制動力が所定の大きさ、すなわち「本体10が自重(本体10の重量)で取り付け部材20に対して回動しない(回動することを規制する)」程度の大きさとなるように調整される。
ブッシュ270はシャフト210を本体10に固定する部材であり、胴体部271および鍔部272を具備する。胴体部271には係合孔271aが形成され、シャフト210の胴体部211が貫装される。
ブッシュ270の構成は図3に示すブッシュ170の構成と略同じであることから説明を省略する。
以上の如く、ヒンジ200は、
照明器具1の本体10を照明器具1の取り付け部材20に回動可能に連結するヒンジであって、
本体10を取り付け部材20に回動可能に支持するシャフト210と、
本体10と取り付け部材20との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより本体10が自重で取り付け部材20に対して回動することを規制する制動部材240と、
本体10がシャフト210を中心として取り付け部材20に対して回動するための回転力を本体10に付与するレバー250と、
を具備し、
シャフト210は本体10に(回動不能に)固定されるとともに取り付け部材20に回動可能に支持され、
レバー250は本体10に(回動不能に)固定される。
このように構成することにより、レバー250に作用した回転力は本体10に付与され、本体10はシャフト210を中心として取り付け部材20に対して回動する。
従って、取り付け部材20に対する本体10の回動角度、ひいては本体10による光の照射角度を調整することが可能である。
以下では、図7を用いて本発明に係るヒンジの第三実施形態であるヒンジ300について説明する。
なお、以下では便宜上、ヒンジ300が図1から図5に示す本体10を取り付け部材20に回動可能に連結する場合について説明する。
図7に示す如く、ヒンジ300は主としてシャフト310、プレート320、ネジ326・327、ワッシャ331・332、制動部材340、レバー350、ナット360およびブッシュ370を具備する。
シャフト310は本発明に係る軸部材の実施の一形態であり、本体10を取り付け部材20に回動可能に支持するものである。
シャフト310は主として胴体部311および頭部312を具備する。
胴体部311はシャフト310の胴体を成す棒状の部分であり、シャフト310の軸線方向から見た胴体部311の断面形状は「対向する一対の円弧と対向する一対の直線を連結した形状(円形に一対の切り欠きを形成した形状)」を成す。
胴体部311の外周面のうち当該対向する一対の円弧に対応する部分には雄ネジが形成される。
頭部312は胴体部311の一端に形成される部分であり、シャフト310の軸線方向に垂直な方向において胴体部311よりも大きい外径を有する。
プレート320は略長方形の板状の部材であり、いずれも円形の孔である貫通孔321・322・323が形成される。
ネジ326・327はプレート320を反射傘11、ひいては本体10に固定するものである。
図7に示す如く、プレート320の貫通孔322・323にはそれぞれネジ326・327が貫装され、ネジ326・327はそれぞれ本体10の反射傘11に形成されたネジ孔11c・11dに螺装される。
このようにして、プレート320は本体10に固定される。
なお、プレート320が本体10の反射傘11に固定された状態では、プレート320に形成された貫通孔321および本体10の反射傘11に形成された貫通孔11bは左右方向から見て重なる。
シャフト310は円形の貫通孔321および円形の貫通孔11bに貫装される。
このようにして、シャフト310はプレート320に回動可能に軸支される(より厳密には、プレート320を介して本体10に回動可能に軸支される)こととなる。
なお、シャフト310の頭部312の外径は貫通孔321の外径よりも大きいので、シャフト310が軸線方向のうち外向き(右方向)に移動することによりプレート320から脱落することはない。
ワッシャ331・332は薄い略円盤形状の部材であり、その中央部には円形の孔が形成される。
ワッシャ331はシャフト310に嵌装され、シャフト310の頭部312およびプレート320により挟まれる位置に配置される。
ワッシャ332はシャフト310に嵌装され、プレート320を挟んでワッシャ331の反対側となる位置に配置される。
制動部材340は本発明に係る制動部材の実施の一形態であり、本体10と取り付け部材20との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより本体10が自重で取り付け部材20に対して回動することを規制するものである。
図7に示す如く、本実施形態の制動部材340は一対のワッシャ341・342および皿バネ343を具備する。
一対のワッシャ341・342は本発明に係る一対の平座金の実施の一形態である。一対のワッシャ341・342はいずれも薄い略円盤形状の部材であり、それらの中央部には円形の孔が形成される。
皿バネ343は本発明に係るばね座金の実施の一形態である。皿バネ343は薄い円盤形状の部材であり、その中央部には円形の孔が形成される。また、皿バネ343は側面視でその周縁部から中央部に向かって盛り上がった形状を成す。
制動部材340を構成する一対のワッシャ341・342および皿バネ343は、一対のワッシャ341・342により皿バネ343が挟まれた姿勢でシャフト310に嵌装され、ワッシャ341がワッシャ332に当接する。
レバー350は本発明に係る回転力付与部材の実施の一形態であり、本体10がシャフト310を中心として取り付け部材20に対して回動するための回転力を付与するものである。本実施形態のレバー350は細長い板状の金属板を一端において直角に屈曲することにより製造される。
図7に示す如く、レバー350は胴体部351および係合部352を具備する。
胴体部351は細長い板状の部材であり、その一端は反射傘11に溶接され、ひいては本体10に固定される。
係合部352は本発明に係る係合部の実施の一形態である。
本実施形態の係合部352はレバー350を構成する金属板の他端において胴体部351に対して略直角に屈曲した部分である。
ナット360は本発明に係る制動力調整部材の実施の一形態であり、制動部材340が発生させる制動力の大きさを調整するものである。
図7に示す如く、本実施形態のナット360はシャフト310に螺装される。ナット360を締め付けていくと、ナット360は制動部材340(ワッシャ342)に当接し、制動部材340をプレート320(反射傘11)に向かって押しつける。
その結果、一対のワッシャ341・342により挟まれた皿バネ343が弾性変形し、シャフト310の頭部312とワッシャ331との当接部分、およびワッシャ331とプレート320との当接部分には皿バネ343による付勢力に応じた摩擦力が発生し、取り付け部材20に対するプレート320、ひいては取り付け部材20に対する本体10の回動が抑制される。上記摩擦力は、本体10と取り付け部材20との間に実際に摩擦力が発生した場合と同様の効果を奏することとなる。
このように、ナット360の締め付け量を調整することにより、皿バネ343による付勢力、ひいては制動部材340が発生させる制動力(本体10が取り付け部材20に対して回動することを抑制する力)を調整することが可能である。
本実施形態では、シャフト310の制動力が所定の大きさ、すなわち「本体10が自重(本体10の重量)で取り付け部材20に対して回動しない(回動することを規制する)」程度の大きさとなるように調整される。
ブッシュ370はシャフト310を取り付け部材20に固定する部材であり、胴体部371および鍔部372を具備する。
胴体部371はブッシュ370の胴体を成す部材である。胴体部371には係合孔371aが形成され、シャフト310の胴体部311が貫装される。
シャフト310の軸線方向(本実施形態では、左右方向)から見た胴体部311の断面形状と係合孔371aの断面形状とは略同じである。そのため、シャフト310に貫装されたブッシュ370はシャフト310に対して回動不能に固定されることとなる。
胴体部371は取り付け部材20の右面部25に形成された係合孔25dに貫装される。
胴体部371の外周部の断面形状は「対向する一対の円弧と対向する一対の直線を連結した形状(円形に一対の切り欠きを形成した形状)」であり、胴体部371の外周部の断面形状と係合孔25dの断面形状とは略同じである。そのため、係合孔25dに貫装されたブッシュ370は本体10に対して回動不能に固定されることとなる。
このように、シャフト310はブッシュ370を介して取り付け部材20に固定される。
鍔部372は胴体部371の一端に沿って形成され、胴体部371に貫装されたシャフト310の軸線方向に垂直な方向において胴体部371よりも大きい外径を有する。
以上の如く、ヒンジ300は、
照明器具1の本体10を照明器具1の取り付け部材20に回動可能に連結するヒンジであって、
本体10を取り付け部材20に回動可能に支持するシャフト310と、
本体10と取り付け部材20との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより本体10が自重で取り付け部材20に対して回動することを規制する制動部材340と、
本体10がシャフト310を中心として取り付け部材20に対して回動するための回転力を本体10に付与するレバー350と、
を具備し、
シャフト310は(プレート320を介して)本体10に回動可能に支持されるとともに取り付け部材20に(回動不能に)固定され、
レバー350は本体10に(回動不能に)固定される。
このように構成することにより、レバー350に作用した回転力は本体10に付与され、本体10はシャフト310を中心として取り付け部材20に対して回動する。
従って、取り付け部材20に対する本体10の回動角度、ひいては本体10による光の照射角度を調整することが可能である。
以下では、図8を用いて本発明に係るヒンジの第四実施形態であるヒンジ400について説明する。
なお、以下では便宜上、ヒンジ400が図1から図5に示す本体10を取り付け部材20に回動可能に連結する場合について説明する。
図8に示す如く、ヒンジ400は主としてシャフト410、プレート420、ネジ426・427、ワッシャ431・432、制動部材440、ナット460およびブッシュ470を具備する。
シャフト410は本発明に係る軸部材の実施の一形態であり、本体10を取り付け部材20に回動可能に支持するものである。
シャフト410は主として胴体部411および頭部412を具備する。
シャフト410の構成は図7に示すシャフト310の構成と略同じであるため、説明を省略する。
プレート420は本発明に係る回転力付与部材の実施の一形態である。
プレート420は細長い略長方形の板状の部材であり、その一端にはいずれも円形の孔である貫通孔421・422・423が形成される。
ネジ426・427はプレート420を反射傘11、ひいては本体10に固定するものである。
図8に示す如く、プレート420の貫通孔422・423にはそれぞれネジ426・427が貫装され、ネジ426・427はそれぞれ本体10の反射傘11に形成されたネジ孔11c・11dに螺装される。
このようにして、プレート420は本体10に固定される。
なお、プレート420が本体10の反射傘11に固定された状態では、プレート420に形成された貫通孔421および本体10の反射傘11に形成された貫通孔11bは左右方向から見て重なる。
シャフト410は円形の貫通孔421および円形の貫通孔11bに貫装される。
このようにして、シャフト410はプレート420に回動可能に軸支される(より厳密には、プレート420を介して本体10に回動可能に軸支される)こととなる。
なお、シャフト410の頭部412の外径は貫通孔421の外径よりも大きいので、シャフト410が軸線方向のうち外向き(右方向)に移動することによりプレート420から脱落することはない。
図8に示す如く、プレート420の他端は反射傘11の下面の開口部より下方に突出し、「シャフト410の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットした部分」となる。
ワッシャ431・432は薄い略円盤形状の部材であり、その中央部には円形の孔が形成される。
ワッシャ431はシャフト410に嵌装され、シャフト410の頭部412およびプレート420により挟まれる位置に配置される。
ワッシャ432はシャフト410に嵌装され、プレート420を挟んでワッシャ431の反対側となる位置に配置される。
制動部材440は本発明に係る制動部材の実施の一形態であり、本体10と取り付け部材20との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより本体10が自重で取り付け部材20に対して回動することを規制するものである。
図8に示す如く、本実施形態の制動部材440は一対のワッシャ441・442および皿バネ443を具備する。
制動部材440の構成は図7に示す制動部材340の構成と略同じであることから、説明を省略する。
ナット460は本発明に係る制動力調整部材の実施の一形態であり、制動部材440が発生させる制動力の大きさを調整するものである。
ナット460の構成は図7に示すナット360の構成と略同じであることから、説明を省略する。
ブッシュ470はシャフト410を取り付け部材20に固定する部材であり、胴体部471および鍔部472を具備する。
ブッシュ470の構成は図7に示すブッシュ370の構成と略同じであることから、説明を省略する。
以上の如く、ヒンジ400は、
照明器具1の本体10を照明器具1の取り付け部材20に回動可能に連結するヒンジであって、
本体10を取り付け部材20に回動可能に支持するシャフト410と、
本体10と取り付け部材20との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより本体10が自重で取り付け部材20に対して回動することを規制する制動部材440と、
本体10がシャフト410を中心として取り付け部材20に対して回動するための回転力を本体10に付与するプレート420と、
を具備し、
シャフト410は(プレート420を介して)本体10に回動可能に支持されるとともに取り付け部材20に(回動不能に)固定され、
プレート420は本体10に(回動不能に)固定される。
このように構成することにより、プレート420に作用した回転力は本体10に付与され、本体10はシャフト410を中心として取り付け部材20に対して回動する。
従って、取り付け部材20に対する本体10の回動角度、ひいては本体10による光の照射角度を調整することが可能である。
本発明に係るヒンジの第一実施形態が適用される照明器具の斜視図。 本発明に係るヒンジの第一実施形態が適用される照明器具の正面断面図。 本発明に係るヒンジの第一実施形態を示す正面断面図。 本発明に係るヒンジの第一実施形態を示す側面断面図。 本発明に係るヒンジの第一実施形態におけるレバーの別実施形態を示す図。 本発明に係るヒンジの第二実施形態を示す正面断面図。 本発明に係るヒンジの第三実施形態を示す正面断面図。 本発明に係るヒンジの第四実施形態を示す正面断面図。
1 照明器具
10 本体
20 取り付け部材
100 ヒンジ(第一実施形態)
110 シャフト(軸部材)
140 制動部材
150 レバー(回転力付与部材)

Claims (6)

  1. その一面が開口した箱状の支持部材の内部において、被支持物を前記支持部材に回動可能に連結するヒンジであって、
    前記支持部材に形成された貫通孔に貫装されて、前記被支持物を前記支持部材に回動可能に支持する軸部材と、
    前記支持部材の内部側で前記軸部材に嵌装されて、前記被支持物と前記支持部材との間に所定の大きさの制動力を発生させることにより前記被支持物が自重で前記支持部材に対して回動することを規制する制動部材と、
    前記支持部材の内部側で前記被支持部と回動不能に連結されて、前記被支持物が前記軸部材を中心として前記支持部材に対して回動するための回転力を前記被支持物に付与する回転力付与部材と、
    を具備し、
    前記回転力付与部材は、
    前記軸部材の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットするとともに前記支持部材における開口した一面から延出した部分を有し、
    前記回転力付与部材において、前記軸部材の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットするとともに前記支持部材における開口した一面から延出した部分に、前記回転力付与部材に外力を付与するための棒の先端部が係合する係合部が形成される、ヒンジ。
  2. 前記回転力付与部材において前記軸部材の軸線から当該軸線に垂直な方向にオフセットした部分に、溝、孔、または切り欠きが形成される請求項1に記載のヒンジ。
  3. 前記制動部材が発生させる制動力の大きさを調整する制動力調整部材を具備する請求項1又は請求項2に記載のヒンジ。
  4. 前記軸部材は前記被支持物に固定されるとともに前記支持部材に回動可能に支持され、
    前記回転力付与部材は前記軸部材または前記被支持物に固定される請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のヒンジ。
  5. 前記軸部材は前記支持部材に固定されるとともに前記被支持物に回動可能に支持され、
    前記回転力付与部材は前記被支持物に固定される請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のヒンジ。
  6. 前記制動部材は、
    一対の平座金と、
    前記一対の平座金により挟まれるばね座金または波形ばね座金と、
    を具備し、
    前記一対の平座金および前記ばね座金、または前記一対の平座金および波形ばね座金は、
    前記軸部材に嵌装される請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のヒンジ。
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