JP2020196310A - 車両用灯具 - Google Patents

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大嗣 玉置
Taishi Tamaki
大嗣 玉置
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Abstract

【課題】光軸を調整するにあたり、従来よりも部品点数及び調整工数の低減が実現される車両用灯具を提供する。【解決手段】車両用灯具は、ブラケット部31と、ブラケット部31の正面に回動可能に支持されたハイビーム部4と、ハイビーム部4の裏面から突出する突出部41と、ブラケット部31の正面に配置されて突出部41を挟持する第1挟持部64と、ハイビーム部4に形成された長孔46aと、長孔46aに挿入され、ブラケット部31に対するハイビーム部4の位置を位置決めする雄ネジ48と、を備え、ハイビーム部4の回動中心は、第1挟持部64が突出部41を挟持する挟持位置にあり、ハイビーム部4の端部は、雄ネジ48の固定位置が長孔46aの一端に近いほど後方側に位置決めされ、雄ネジ48の固定位置が長孔46aの他端に近いほど前方側に位置決めされる。【選択図】図4

Description

本開示は、車両用灯具に関する。
従来、車両用灯具に関する発明として、特許文献1には、第1のアジャスタスクリューが回転させられることにより、リフレクタから延びる支持板部を支持するエイミング支軸が上下方向に変位する構成が開示されている。そして、このときに、リフレクタが第1のエイミング作用軸及び第2のエイミング作用軸を中心として回転することにより、光源からリフレクタを反射して照射する車両用灯具の光軸は、上下方向で調整される。
特開2001−151011号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、光軸を上下方向にエイミングするための部品点数が多くなる。すなわち、この技術では、支持板部、エイミング支軸、ハウジングのスリット、第1のエイミング作用軸、第2のエイミング作用軸、アジャスタブロック、第2のアジャスタスクリューが必要となり、部品点数が多い。また、この部品点数の部品を調整する調整工数は多い。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、光軸を調整するにあたり、従来よりも部品点数及び調整工数の低減が実現される車両用灯具を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するために、本発明に係る車両用灯具は、ブラケット部と、前記ブラケット部の正面に回動可能に支持されたハイビーム部と、前記ハイビーム部の裏面及び前記ブラケット部の正面の一方から突出する突出部と、前記ハイビーム部の裏面及び前記ブラケット部の正面の他方に配置され、前記突出部を挟持する挟持部と、前記ハイビーム部に形成された長孔と、前記長孔に挿入され、前記ブラケット部に対する前記ハイビーム部の位置を位置決めする位置決め部材と、を備え、前記ハイビーム部の回動中心は、前記挟持部が前記突出部を挟持する挟持位置にあり、前記ハイビーム部の端部は、前記位置決め部材の固定位置が前記長孔の一端に近いほど後方側に位置決めされ、前記位置決め部材の固定位置が前記長孔の他端に近いほど前方側に位置決めされることを特徴とする。
本発明に係る車両用灯具によれば、光軸を調整するにあたり、従来よりも部品点数及び調整工数の低減が実現される。
(a)本発明の一実施形態に係る車両用灯具が適用された車両の斜視図(b)車両用灯具の構成を示す正面図 (a)一体板部の構成を示す正面図(b)ハイビーム部の構成を示す正面図 一体板部にハイビーム部が取り付けられた構成を示す正面図 (a)一体板部にハイビーム部が取り付けられた構成を示す横断面図(b)長孔の形状を示す拡大裏面図(c)雄ネジが長孔の前端に締結される状態を示す拡大裏面図(d)雄ネジが長孔の後端に締結される状態を示す拡大裏面図 ハイビーム部の突出部がブラケット部の挟持部に挟持される前の状態を示す斜視図 ハイビーム部の突出部がブラケット部の挟持部に挟持された後の状態を示す斜視図 (a)ハイビーム部の長孔の前方端とブラケット部のボス部の雌ネジに雄ネジが締結された状態を示す横断面図(b)ハイビーム部の長孔の後方端とブラケット部のボス部の雌ネジに雄ネジが締結された状態を示す横断面図 ハイビーム部及びブラケット部の拡大下面図
[車両]
図1(a)は、本実施形態に係る車両用灯具2が適用される車両1の構成を模式的に示す正面図である。図1(a)に示されるように、車両1は、正面側に2つの車両用灯具2を有する。
[車両用灯具]
図1(b)は、運転席から見て右前の車両用灯具2の構成を示す拡大図である。図1(b)に示されるように、車両用灯具2は、一体板部3と、ハイビーム部4と、透明樹脂部材5と、を有する。一体板部3に対してハイビーム部4が揺動可能に取り付けられ、ハイビーム部4の前方に透明樹脂部材5が配置されている。
[一体板部]
図2(a)は、一体板部3の構成を示す正面図である。一体板部3は、ブラケット部31と、ロービーム部32と、を有する。ブラケット部31は車幅方向中央側に配置されている。ロービーム部32は車幅方向外側に配置されている。ブラケット部31及びロービーム部32は一体成形されている。このため、実質的に、ブラケット部31にロービーム部32が設けられ、ブラケット部31がロービーム部32を支持しているとも言える。
[ブラケット部]
ブラケット部31は、ホルダ61と、ホルダ62と、ホルダ63と、アジャストスクリュー71と、ピボット72と、アジャストスクリュー73と、第1挟持部64(挟持部)と、第1ボス部65と、第2挟持部66(挟持部)と、第2ボス部67と、を有する。
[孔と固定部材]
ホルダ61〜63、アジャストスクリュー71,73及びピボット72は、ブラケット部31を車両用灯具のケースのフレーム90(図4(a)参照)に固定するための部材である。アジャストスクリュー71,73は、強く回転されてホルダ61,63に締結されるとブラケット部31がフレーム90に強く引き付けられ、弱く回転されてホルダ61,63に締結されるとブラケット部31がフレーム90から離れてくる。ピボット72の端部はホルダ62に固定されており、ピボット72がホルダ62に対して回転されたり締められたりすることはない。
ホルダ61に対するアジャストスクリュー71の締結力がホルダ63に対するアジャストスクリュー73の締結力よりも強く設定されることにより、ブラケット部31の上部が車両後方へと反る。このときに、ロービーム部32の上部が車両後方へと反る。そのために、ロービームの照射方向が上に向けられる。
ホルダ61に対するアジャストスクリュー71の締結力がホルダ63に対するアジャストスクリュー73の締結力よりも弱く設定されることにより、ブラケット部31の上部が車両前方へと反る。このときに、ロービーム部32の上部が車両前方へと反る。そのために、ロービームの照射方向が下に向けられる。
ホルダ63に対するアジャストスクリュー73の締結力が弱く設定されることにより、ブラケット部31が車両横側を向く。このときに、ロービーム部32が車両横側を向く。そのために、ロービームの照射方向が車両側方に向けられる。
ホルダ63に対するアジャストスクリュー73の締結力が強く設定されることにより、ブラケット部31が車両中央側を向く。このときに、ロービーム部32が車両中央側を向く。そのために、ロービームの照射方向が車両中央方向に向けられる。
このように、ロービームの照射方向が上下方向及び左右方向で調整可能に構成されている。
[第1挟持部]
第1挟持部64は、上板部64aと、下板部64bと、を有する。上板部64a及び下板部64bの間は、空間になっている。上板部64a及び下板部64bは、車両正面側に向かって突出して形成されており、後述するハイビーム部4の突出部41を挟持する。また、上板部64aは、先端側の高さは低く設定されており、基端側の高さは高く設定されている(図5参照)。従って、上板部64aと下板部64bとの間は、先端側が狭く、基端側が広く設定されている(図5参照)。
[第1ボス部]
第1ボス部65は、ブラケット部31に設けられている。
第1ボス部65は、上下方向に空いた穴にネジが切られた雌ネジ65aを有する。雌ネジ65aは、略上下方向に沿って延びるように形成されている。
[第2挟持部]
第2挟持部66は、上板部66aと、下板部66bと、を有する。上板部66a及び下板部66bの間は、空間になっている。上板部66a及び下板部66bは、車両正面側に向かって突出して形成されており、後述するハイビーム部4の突出部41を挟持する。また、上板部66aは、先端側の高さは低く設定されており、基端側の高さは高く設定されている(図5参照)。従って、上板部66aと下板部66bとの間は、先端側が狭く、基端側が広く設定されている(図5参照)。
上板部66aは、前述の上板部64aと略同じ高さに配置されている。
下板部66bは、前述の下板部64bと略同じ高さに配置されている。
[第2ボス部]
第2ボス部67は、ブラケット部31に設けられている。
第2ボス部67は、上下方向に空いた穴にネジが切られた雌ネジ67aを有する。雌ネジ67aは、略上下方向に沿って延びるように形成されている。
[ロービーム部]
ロービーム部32は、ブラケット部31よりも車両横側に配置されている。ロービーム部32は、第1ロービーム照射部81aと、第1リフレクタ81bと、第2ロービーム照射部82aと、第2リフレクタ82bと、を有する。
第1ロービーム照射部81aは、第1リフレクタ81bの内部の上部に配置されている。そして、第1ロービーム照射部81aは、第1リフレクタ81bに反射して前方を照射する。第2ロービーム照射部82aは、第2リフレクタ82bの内部の上部に配置されている。そして、第2ロービーム照射部82aは、第2リフレクタ82bに反射して前方を照射する。
[ハイビーム部]
図2(b)は、ハイビーム部4の構成を示す正面図である。図3は、ハイビーム部4が一体板部3に取り付けられた構成を示す正面図である。ハイビーム部4は、ブラケット部31の正面に回動可能に支持されている。ハイビーム部4は、ロービーム部32よりも車両中央側に配置される。また、ハイビーム部4の回動中心は、第1挟持部64及び第2挟持部66が突出部41の支点部41a(図5参照)を挟持する挟持位置にある。
図3に示されるように、ハイビーム部4は、正面側の外方側から順に、第1ハイビーム照射部91a及び第1リフレクタ91bと、第2ハイビーム照射部92a及び第2リフレクタ92bと、第3ハイビーム照射部93a及び第3リフレクタ93bと、第4ハイビーム照射部94a及び第4リフレクタ94bと、を有している。第1ハイビーム照射部91a〜第4ハイビーム照射部94aは、第1リフレクタ91b〜第4リフレクタ94bに反射して前方を照射する。
図4(a)は、ハイビーム部4がブラケット部31に取り付けられた構成を示す横断面図である。図4(b)は、長孔46aの形状を示す拡大裏面図である。図4(c)は、雄ネジ48が長孔46aの前端46a1に締結された状態を示す拡大裏面図である。図4(d)は、雄ネジ48が長孔46aの後端46a2に締結された状態を示す拡大裏面図である。図4(a)では、ハイビーム部4とブラケット部31との境目を明らかに示すために便宜上、ハイビーム部4の外形が破線で示されている。図5は、ハイビーム部4の突出部41がブラケット部31の第1挟持部64に挟持される直前の様子を示す斜視図である。図6は、ハイビーム部4の突出部41がブラケット部31の第1挟持部64に挟持された後の様子を示す斜視図である。
図4(a)に示されるように、ハイビーム部4は、裏面から車両後方へと突出する突出部41を有する。図5に示されるように、突出部41は、車両後方側の端部に支点部41aを有する。支点部41aは、車幅方向から見た断面視で半円形状に形成されており、車幅方向に延びる。突出部41の支点部41aが車両後方に向かって移動されて第1挟持部64に圧入されると、突出部41の支点部41aは、第1挟持部64によって上下から挟持される。このような突出部41の支点部41aは、前述した図3の二点鎖線で示した部分に2か所配置されている。すなわち、もう一つの突出部41の支点部41aは、第2挟持部66によって上下から挟持される。そして、2つの支点部41aの軸方向が揃えられている。そのために、ハイビーム部4は、2つの支点部41aによって形成される仮想軸線J(図3参照)回りに回転可能に構成される。
図4(a)に示されるように、ハイビーム部4は、下端部から裏面側に折れ曲がった折り曲げ部46を有する。折り曲げ部46は、長孔46aを有する。従って、長孔46aは、ハイビーム部4に形成されている。長孔46aは、車両前後方向Yに長く延びている。
[雄ネジ]
雄ネジ48(位置決め部材)は、ブラケット部31に対するハイビーム部4の位置を固定するためのネジである。雄ネジ48は、長孔46a及び雌ネジ65a,67aに締結される。雌ネジ65a,67aが略上下方向に沿って延びるように形成されているので、雄ネジ48も略上下方向に沿って延びる。
雄ネジ48が長孔46aの前端46a1(図4(c),図7(a)参照)に締結されているときに、ハイビーム部4の下端が上端に対して相対的に後方に揺動する。このことについて図7(a)を参照しつつ以下に更に説明する。雄ネジ48の脚部48bが折り曲げ部46の長孔46aの前端46a1に挿入されて第1ボス部65の雌ネジ65aに締結されており、雄ネジ48の頭部48aが長孔46aの前端46a1の折り曲げ部46の部分を第1ボス部65に固定している。このときに、第1ボス部65の位置に対して折り曲げ部46が後方に移動させられるので、ハイビーム部4の下端が後方に揺動する。このように、ハイビーム部4の下部(端部)は、雄ネジ48の固定位置が長孔46aの前端46a1(一端)に近いほど後方側の位置Y1(図7(a)参照)に位置決めされる。
また、このようにハイビーム部4の下端が後方側へと揺動することにより、ハイビームの照射位置が下方へと調整されていく。
雄ネジ48が長孔46aの後端46a2(図4(d),図7(b)参照)に締結されているときに、ハイビーム部4の下端が上端に対して相対的に前方に揺動する。このことについて図7(b)を参照しつつ以下に更に説明する。雄ネジ48の脚部48bが折り曲げ部46の長孔46aの後端46a2に挿入されて第1ボス部65の雌ネジ65aに締結されており、雄ネジ48の頭部48aが長孔46aの後端46a2の折り曲げ部46の部分を第1ボス部65に固定している。このときに第1ボス部65の位置に対して折り曲げ部46が前方に移動させられるので、ハイビーム部4の下端が前方に揺動する。このように、ハイビーム部4の下部(端部)は、雄ネジ48の固定位置が長孔46aの後端46a2(他端)に近いほど前方側の位置Y2(図7(b)参照)に位置決めされる。
また、このようにハイビーム部4の下端が前方側へと揺動することにより、ハイビームの照射位置が上方へと調整されていく。
ここで、図4(a)を参照しつつ、雄ネジ48が、折り曲げ部46の長孔46aを通って第1ボス部65の雌ネジ65aに締結されて、ハイビーム部4をブラケット部31に締結する締結力Tを考える。この締結力Tについて、突出部41が延びる方向と平行な分力T1と、この分力T1と直交する方向の分力T2と、に分解することができる。このように考えると、分力T1は、突出部41の支点部41aが第1挟持部64を押圧する方向W(及びもう一つの突出部41の支点部41aが第2挟持部66を押圧する方向)に向けられていると考えることができる。
同様に、雄ネジ48が、図示しない折り曲げ部の長孔を通って第2ボス部67の雌ネジ67aに締結されて、ハイビーム部4をブラケット部31に締結する締結力は、もう一つの突出部41の支点部41aが第2挟持部66を押圧する方向(及び突出部41の支点部41aが第1挟持部64を押圧する方向W)に向けられていると考えることもできる。
また、雄ネジ48がハイビーム部4をブラケット部31に締結する締結力、及びその締結力により第1挟持部64及び第2挟持部66から突出部41にかかる反力は、大きさが等しく向きが逆である。これにより、雄ネジ48がハイビーム部4をブラケット部31に押し付ける力が強ければ強い程、第1挟持部64及び第2挟持部66が突出部41の支点部41aを押し返す反力が強くなり、ブラケット部31に対するハイビーム部4の固定力が強められる。
すなわち、雄ネジ48がハイビーム部4をブラケット部31に締結するときに、締結力Tがハイビーム部4にかかっている。突出部41の支点部41aはハイビーム部4の一部であるから、その締結力Tは突出部41の支点部41aにもかかっている。第1挟持部64の上板部64aは、突出部41の支点部41aの力を受けて反力V(締結力Tと同じ力)で押し返す。従って、雄ネジ48の締結力Tが強い程に、上板部64aが支点部41aを押す反力Vが強くなり、雄ネジ48及び上板部64aがハイビーム部4を挟み込む力が強められる。その結果、ブラケット部31に対するハイビーム部4の固定力が強められる。
また、第1挟持部64の上板部64aは上向きに凹む凹部64a1(図5参照)を有しており、支点部41aは凹部64a1に押し付けられて嵌っている。従って、雄ネジ48の締結力Tが強い程に、支点部41aが凹部64a1から抜け難くなり、ブラケット部31に対するハイビーム部4の固定力が強められる。
また、図4(a)に示されるように、前述した2つの支点部41aによって形成される仮想軸線Jに直交する方向から見た場合に、雄ネジ48が雌ネジ65aに締結される締結方向の仮想直線Lは、突出部41の支点部41a(または第1挟持部64が突出部41の支点部41aを挟持する挟持位置)を通るように設計されても良い。ハイビーム部4が仮想軸線J周りに揺動することから、長孔46aは仮想軸線Jを中心とする円弧に沿って長く形成されても良く、このような長孔46aに直交する方向に雄ネジ48が雌ネジ65aに締結される方向を調整することも考えられるからである。
図7(a)は、ハイビーム部4の長孔46aの前端46a1とブラケット部31の第1ボス部65の雌ネジ65aに雄ネジ48が締結された状態を示す横断面図である。図7(b)は、ハイビーム部4の長孔46aの後端46a2とブラケット部31の第1ボス部65の雌ネジ65aに雄ネジ48が締結された状態を示す横断面図である。図8は、ハイビーム部4及びブラケット部31の拡大下面図である。図8では、ハイビーム部4とブラケット部31との境目を明らかに示すために便宜上、ハイビーム部4の外形が破線で示されている。
図8に示されるように、ハイビーム部4には、図示しない冶具を挿入可能な挿入孔40が形成されている。
次に、前述した車両用灯具2を調整する過程を説明する。組み付け製造業者は、図示しない冶具を、ハイビーム部4に形成されている挿入孔40(図8参照)に挿入する。
組み付け製造業者は、図7(a)に示されるように雄ネジ48を長孔46aの前端46a1に挿入して雌ネジ65aに嵌合させ、ハイビーム部4の配光を上に向ける。
また、組み付け製造業者は、図7(b)に示されるように雄ネジ48を長孔46aの後端46a2に挿入して雌ネジ65aに嵌合させ、ハイビーム部4の配光を下に向ける。
このようにして、組み付け製造業者は、ハイビーム部4の配光を上下に調整することができる。なお、雄ネジ48を長孔46aの前端46a1から後端46a2までのどの位置で締結するかによって、ハイビーム部4の角度は、仮想軸線J(図4(a)参照)を中心として例えば2度程度変わるように設定されても良い。
そして、ユーザは、ホルダ61〜63及びアジャストスクリュー71,73を調整して一体板部3を上下左右に揺動して一体板部3の向きを調整する。これにより、ユーザは、ロービーム部32の配光を上下左右に調整することができる。
このように本実施形態において、車両用灯具2は、ブラケット部31と、ブラケット部31の正面に回動可能に支持されたハイビーム部4と、ハイビーム部4の裏面から突出する突出部41と、ブラケット部31の正面に配置され、突出部41を挟持する第1挟持部64及び第2挟持部66と、ハイビーム部4に形成された長孔46aと、長孔46aに挿入され、ブラケット部31に対するハイビーム部4の位置を位置決めする雄ネジ48と、を備え、ハイビーム部4の回動中心は、第1挟持部64及び第2挟持部66が突出部41を挟持する挟持位置にあり、ハイビーム部4の下部(端部)は、雄ネジ48の固定位置が長孔46aの前端46a1(一端)に近いほど後方側に位置決めされ、雄ネジ48の固定位置が長孔46aの後端46a2(他端)に近いほど前方側に位置決めされる。
この構成によれば、突出部41が第1挟持部64及び第2挟持部66により挟持されると共に雄ネジ48が長孔46a及び雌ネジ65aに締結されることによって、ハイビーム部4がブラケット部31に支持される。その結果、ビームの配光を調整する構成について、従来よりも部品点数及び調整工数の低減が実現される。
また、雄ネジ48がハイビーム部4をブラケット部31に締結する締結力、及びその締結力により第1挟持部64及び第2挟持部66から突出部41にかかる反力は、大きさが等しく向きが逆である。この構成によれば、突出部41と第1挟持部64及び第2挟持部66との間の固定力が強められる。その結果、ブラケット部31に対するハイビーム部4のガタつきが抑制される。
また、車両用灯具2では、ブラケット部31及びロービーム部32は一体成形されている。この構成によれば、ロービーム部32及びブラケット部31が別体成形される場合に比較して部品点数及び調整工数が低減される。
また、車両用灯具2では、ハイビーム部4に設けられて図示しない冶具を挿入可能な挿入孔40を備える。この構成によれば、図示しない冶具を挿入孔40に挿入してハイビーム部4がブラケット部31に押し付けられた一点を中心に、ハイビーム部4の位置がブラケット部31の位置に対して安定して細かく調整される。
突出部41がハイビーム部4の裏面から突出すると共に第1挟持部64及び第2挟持部66がブラケット部31の正面に配置されている場合に、雄ネジ48がハイビーム部4をブラケット部31に締結する締結力Tの分力T1が、突出部41が第1挟持部64及び第2挟持部66を押圧する方向に向けられている。この構成によれば、突出部41と第1挟持部64及び第2挟持部66との間の固定力が強められる。その結果、ブラケット部31に対するハイビーム部4のガタつきが抑制される。
[変形例]
以上、本発明の実施形態に係る車両用灯具について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能である。
[変形例1]
例えば、前述の実施形態では、ハイビーム部4の裏面から突出する突出部41と、ブラケット部31の正面に配置されて突出部41を挟持する第1挟持部64及び第2挟持部66と、を有する構成であったが、上記実施形態に限定されない。ブラケット部31の正面に突出する突出部と、ハイビーム部4の裏面に配置されて突出部を挟持する挟持部と、を有する構成であっても良い。このように、ハイビーム部の裏面及びブラケット部の正面の一方から突出部と、ハイビーム部の裏面及びブラケット部の正面の他方に配置される挟持部と、が設けられれば良い。
また、そのようなブラケット部31の正面に突出する突出部と、ハイビーム部4の裏面に配置されて突出部を挟持する挟持部と、を有する構成の場合に、雄ネジ48がハイビーム部4をブラケット部31に締結する締結力Tの分力T1が、挟持部が突出部を押圧する方向に向けられる構成であっても良い。
[変形例2]
前述の実施形態では、突出部41及び第1挟持部64の構成は、ハイビーム部4及びブラケット部31の上部に適用され、長孔46a及び雄ネジ48の構成は、ハイビーム部4及びブラケット部31の下部に適用される構成であったが、上記実施形態に限定されない。突出部41及び第1挟持部64の構成は、ハイビーム部4及びブラケット部31の下部に適用され、長孔46a及び雄ネジ48の構成は、ハイビーム部4及びブラケット部31の上部に適用される構成であっても良い。
1 車両
2 車両用灯具
3 一体板部
31 ブラケット部
32 ロービーム部
4 ハイビーム部
40 挿入孔
41 突出部
41a 支点部
46 折り曲げ部
46a 長孔
46a1 前端
46a2 後端
48 雄ネジ(位置決め部材)
5 透明樹脂部材
61 ホルダ
62 ホルダ
63 ホルダ
64 第1挟持部(挟持部)
64a 上板部
64a1 凹部
64b 下板部
65 第1ボス部
65a 雌ネジ
66 第2挟持部(挟持部)
66a 上板部
66b 下板部
67 第2ボス部
67a 雌ネジ
71 アジャストスクリュー
72 ピボット
73 アジャストスクリュー
81a 第1ロービーム照射部
81b 第1リフレクタ
82a 第2ロービーム照射部
82b 第2リフレクタ
90 フレーム
91a 第1ハイビーム照射部
91b 第1リフレクタ
92a 第2ハイビーム照射部
92b 第2リフレクタ
93a 第3ハイビーム照射部
93b 第3リフレクタ
94a 第4ハイビーム照射部
94b 第4リフレクタ
J 仮想軸線
T 締結力
T1 分力
T2 分力
V 反力
W 方向
L 仮想直線

Claims (4)

  1. ブラケット部と、
    前記ブラケット部の正面に回動可能に支持されたハイビーム部と、
    前記ハイビーム部の裏面及び前記ブラケット部の正面の一方から突出する突出部と、
    前記ハイビーム部の裏面及び前記ブラケット部の正面の他方に配置され、前記突出部を挟持する挟持部と、
    前記ハイビーム部に形成された長孔と、
    前記長孔に挿入され、前記ブラケット部に対する前記ハイビーム部の位置を位置決めする位置決め部材と、
    を備え、
    前記ハイビーム部の回動中心は、前記挟持部が前記突出部を挟持する挟持位置にあり、前記ハイビーム部の端部は、前記位置決め部材の固定位置が前記長孔の一端に近いほど後方側に位置決めされ、前記位置決め部材の固定位置が前記長孔の他端に近いほど前方側に位置決めされることを特徴とする車両用灯具。
  2. 前記位置決め部材が前記ハイビーム部を前記ブラケット部に締結する締結力、及び前記締結力により前記挟持部から前記突出部にかかる反力は、大きさが等しく向きが逆であることを特徴とする請求項1に記載の車両用灯具。
  3. 前記ブラケット部に設けられたロービーム部を備え、
    前記ブラケット部及び前記ロービーム部は一体成形されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用灯具。
  4. 前記ハイビーム部に設けられ、冶具を挿入可能な挿入孔を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の車両用灯具。
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