JP2001236813A - 車両用灯具およびその支持構造 - Google Patents

車両用灯具およびその支持構造

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JP2001236813A
JP2001236813A JP2000045376A JP2000045376A JP2001236813A JP 2001236813 A JP2001236813 A JP 2001236813A JP 2000045376 A JP2000045376 A JP 2000045376A JP 2000045376 A JP2000045376 A JP 2000045376A JP 2001236813 A JP2001236813 A JP 2001236813A
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lens
lamp
vehicle
thin
support
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JP2000045376A
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Arihiro Furumoto
有洋 古本
Hiroyuki Nishi
博之 西
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Mazda Motor Corp
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Mazda Motor Corp
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60QARRANGEMENT OF SIGNALLING OR LIGHTING DEVICES, THE MOUNTING OR SUPPORTING THEREOF OR CIRCUITS THEREFOR, FOR VEHICLES IN GENERAL
    • B60Q1/00Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor
    • B60Q1/02Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments
    • B60Q1/04Arrangement of optical signalling or lighting devices, the mounting or supporting thereof or circuits therefor the devices being primarily intended to illuminate the way ahead or to illuminate other areas of way or environments the devices being headlights
    • B60Q1/0491Shock absorbing devices therefor
    • B60Q1/0495Frangible brackets

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Lighting Device Outwards From Vehicle And Optical Signal (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】灯具のレンズの一部に薄肉部を設け、レンズを
屈曲可能と成すことで、車両が障害物に衝突した時、レ
ンズを屈曲変形させて後退させ、これにより障害物の衝
撃を少なくすることができる車両用灯具の提供を目的と
する。 【解決手段】車両前部に支持される車両用灯具5であっ
て、上記灯具5のレンズ4の一部に薄肉部(27または
4c)を設け、レンズ4を屈曲可能と成したことを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両前部に支持
されるヘッドランプユニットのような車両用灯具および
その支持構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バンパおよび車両用灯具としての
ヘッドランプユニットを備えた車両において、車両が障
害物に衝突した時、バンパを変形させて衝撃力を吸収す
ると共に、ヘッドランプユニットを後方に変位させて衝
撃力を吸収すべく構成した車両用灯具の支持構造があ
る。
【0003】すなわち、図12に示すように、車体固定
部材91にピン91aを介して傾動ステー92を枢着
し、ヘッドランプユニット93に一体的に形成されたブ
ラケット94に段付ボルト95をねじ止め固定し、この
段付ボルト95と傾動ステー92のスリット92aとを
係合させると共に、上述のブラケット94に設けた係合
突部96を上記スリット92aに係合させ、また傾動ス
テー92に設けた爪92bを車体固定部材91に当接さ
せて、車両衝突時の外力によりヘッドランプユニット9
3が後方に変位した時、所定荷重以上の入力で係合突部
96とスリット92aとの係合を解除し、爪92bが折
曲して、傾動ステー92を傾動させ、ヘッドランプユニ
ット93に作用する衝撃力を吸収し、さらに上記スリッ
ト92aから段付ボルト95を離脱させて、傾動ステー
92の傾動動作によりヘッドランプユニット93を図1
2に仮想線で示す如く下方後方に移動させて、障害物9
7の衝撃を少なくしたものである(特開平9−3032
1号公報参照)。
【0004】この従来構造においてはヘッドランプユニ
ット93の変位により障害物97に対する衝撃を小さく
することができる利点がある反面、上述のヘッドランプ
ユニット93の外表面に設けられたアウタレンズは比較
的強い強度を備えた壊れにくいガラス製であるため、レ
ンズそれ自体の後退移動により衝撃荷重を吸収すること
ができないうえ、可動部を有するので、その構造が複雑
化する問題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、灯具のレ
ンズの一部に薄肉部を設け、レンズを屈曲可能と成すこ
とで、車両が障害物に衝突した時、レンズを屈曲変形さ
せて後退させ、これにより障害物の衝撃を少なくするこ
とができる車両用灯具の提供を目的とする。
【0006】この発明はまた、上述のレンズを合成樹脂
で形成し、かつ上記薄肉部をレンズの後端支持部に設け
られた薄肉凹部(いわゆる脆弱部)にて構成することで、
衝撃荷重の入力時に上述の薄肉凹部を基点としてレンズ
を容易に屈曲変形させることができ、障害物への衝撃を
確実に小さくすることができる車両用灯具の提供を目的
とする。
【0007】この発明はさらに、上述のレンズを合成樹
脂で形成し、かつ上記薄肉をレンズ前部およびレンズ下
部に設定するので、衝撃荷重の入力時、上記薄肉部を有
するレンズが荷重を調整しながら変形し、衝突時のエネ
ルギ吸収を行なうことができる車両用灯具の提供を目的
とする。
【0008】この発明はさらに、上述の灯具内にベゼル
を設け、該ベゼルを屈曲可能な薄肉形状と成すことで、
上記ベゼルがレンズの屈曲変形を阻害することのない車
両用灯具の提供を目的とする。
【0009】この発明はさらに、灯具ハウジングの左右
両部を、上下方向に指向する回転軸線をもった支持ブラ
ケットを介して車体に支持し、オフセット荷重入力に荷
重入力側の支持ブラケットを破損すべく構成すること
で、障害物が灯具の一側のオフセット位置に衝突した場
合、オフセット荷重入力側の一側の支持ブラケットを破
断し、他側の支持ブラケットにおける回転軸線を支点と
して灯具を後方へ回動変位させ、これにより衝撃を少な
くすることができる車両用灯具の支持構造の提供を目的
とする。
【0010】この発明はさらに、上述の支持ブラケット
を灯具ハウジングの上下にそれぞれ設けることで、該ブ
ラケットによる灯具支持の安定を図ることができる車両
用灯具の支持構造の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明による車両用灯
具は、車両前部に支持される車両用灯具であって、上記
灯具のレンズの一部に薄肉部を設け、レンズを屈曲可能
と成したものである。上記構成により、車両が障害物に
衝突した時、上述の薄肉部の形成によってレンズは屈曲
変形して後退し、これにより障害物の衝撃を少なくする
ことができ、また、その構造も簡単となる。
【0012】この発明の一実施態様においては、上記レ
ンズが合成樹脂で形成されると共に、上記薄肉部はレン
ズの後端支持部に設けられた薄肉凹部により構成された
ものである。上記構成により、衝撃荷重の入力時には上
述の薄肉凹部を基点としてレンズを容易に屈曲変形させ
ることができ、障害物への衝撃を確実に小さくすること
ができる。
【0013】この発明の一実施態様においては、上記レ
ンズが合成樹脂で形成されると共に、上記薄肉部はレン
ズ前部およびレンズ下部に設定されたものである。上記
構成により、衝撃荷重の入力時には、上述の薄肉部を有
するレンズは荷重を調整しながら変形し、衝突時のエネ
ルギ吸収を行なうことができる。
【0014】この発明の一実施態様においては、上記灯
具内にベゼルを設け、該ベゼルを屈曲可能な薄肉形状と
成したものである。上記構成により、衝撃荷重の入力時
には薄肉形状と成したベゼルも屈曲変形するので、この
ベゼルがレンズの屈曲変形を阻害することがなく、レン
ズの円滑な屈曲後退を確保することができる。
【0015】この発明の車両用灯具の支持構造は、車両
前部に位置する車両用灯具を支持する車両用灯具の支持
構造であって、灯具ハウジングの左右両部が上下方向に
指向する回転軸線をもった支持ブラケットを介して車体
に支持され、オフセット荷重入力時に荷重入力側の支持
ブラケットを破損すべく構成したものである。
【0016】上記構成により、障害物が灯具の左右何れ
か一側のオフセット位置に衝突した場合、上記オフセッ
ト荷重入力側の一側の支持ブラケットが破損され、灯具
は他側の支持ブラケットにおける回転軸線を支点として
後方へ回動変位し、これにより障害物の衝撃を少なくす
ることができる。
【0017】この発明の一実施態様においては、上記支
持ブラケットは灯具ハウジングの上下にそれぞれ設けら
れたものである。上記構成により、灯具はそのハウジン
グを介して左右上下の支持ブラケットで支持されるた
め、灯具支持の安定を図ることができる。
【0018】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は車両用灯具およびその支持構造を示し、
図1のA−A線矢視図としての図2において、エンジン
ルームの上部開口部を覆うボンネット1を設け、このボ
ンネット1の下面にはボンネットレインフォースメント
2を接合している。
【0019】上述のボンネット1とフロントバンパ3と
の間には、そのアウタレンズ4がボンネット1の前端延
長線にほぼ沿うように車両用灯具としてのヘッドランプ
ユニット5を配設している。
【0020】上述のヘッドランプユニット5は前部に位
置するランプレンズとしての上述のアウタレンズ4と、
車体側に対する複数の取付け部6,7を有し、後部に位
置するランプハウジング8(灯具ハウジング)とを備えて
いる。なお、上述の取付け部6,7はランプハウジング
8と一体であってもよく、或は別体であってもよい。
【0021】上述のランプハウジング8の略中央部には
ゴムカバー9を用いて、バルブ10とソケット11とか
ら成るヘッドランプ12(前照灯)を取付け、このヘッド
ランプ12を、上述のアウタレンズ4とランプハウジン
グ8とで囲繞された灯室内へ臨設している。
【0022】上述のヘッドランプ12の光を車両前方へ
照射する反射鏡としてのリフレクタ13を設け、このリ
フレクタ13のランプ配設孔14に上述のヘッドランプ
12を配設すると共に、このランプ配設孔14の口縁下
部に設けられた取付け部15には、必要に応じてビス1
6(取付け部材)を用いてシェード17を取付け得るよう
に構成している。
【0023】また上述のアウタレンズ4とリフレクタ1
3との間には灯具内部の必要以上の透視を防止し、かつ
装飾効果を得る略筒状のベゼル18を設けている。一
方、ヘッドランプユニット5を支持する車体側部材とし
てのシュラウドパネル19は図2、図3に示す如く車幅
方向に延びる上部のシュラウドアッパメンバ20と左右
のシュラウドサイドパネル21,21とを有し、このシ
ュラウドサイドパネル21にはランプ配設部としての開
口部22が形成されている。
【0024】而して、上述のランプ配設用の開口部22
にヘッドランプユニット5のランプハウジング8の一部
を挿入した状態下において上側の取付け部6をボルト2
3、ナット24(取付け手段)にてシュラウドアッパメン
バ20に固定し、下側の取付け部7をボルト25、ナッ
ト26(取付け手段)にてシュラウドサイドパネル21に
固定している。
【0025】ところで、上述のヘッドランプユニット5
のアウタレンズ4は図4に拡大して示すように透明なア
クリル樹脂等の合成樹脂、望ましくは可及的軟質の合成
樹脂で形成されると共に、ランプハウジング8に支持さ
れる後端支持部4aの直前部分に薄肉凹部4bを形成し
て、この薄肉凹部4bにて薄肉部27を構成している。
【0026】上述の薄肉部27はアウタレンズ4の後端
支持部材4a側において、その全周に形成してもよく、
或は上側半周部に形成してもよく、さらには上片部分に
のみ形成してもよい。
【0027】また透明樹脂で構成されたアウタレンズ4
のレンズ前部からレンズ下部にかけて、つまりレンズの
前方への突出部分はレンズ上部の肉厚t2に対して薄肉
t1に形成され、この肉厚t1(但し、t1<t2)によ
り薄肉部4cを構成し、これらの各薄肉部4c,27の
形成により車両衝突時においてアウタレンズ4それ自体
を屈曲可能に構成している。
【0028】さらに上述のアウタレンズ4の内部後方に
位置するベゼル18は、合成樹脂により形成されてい
る。このベゼル18には必要に応じて無電解メッキ(化
学メッキ)手段にてニッケルや銀等の金属メッキ薄膜を
形成することができる。
【0029】しかも、上述のベゼル18は図4に仮想線
で示す従前のベゼルの肉厚に対して同図に実線で示す如
く薄肉形状に形成され、衝撃荷重の入力時に該ベゼル1
8も屈曲可能となるように構成されている。
【0030】図示実施例は上記の如く構成するものにし
て、以下作用を説明する。走行中の車両が障害物に衝突
し、特に衝撃力が図5に示す如くヘッドランプユニット
5のアウタレンズ4に対して斜め上側前方から入力され
ると、樹脂製のアウタレンズ4は同図に示すように、そ
の後端支持部側の薄肉部27を基点として屈曲変形を開
始し、レンズ前部からレンズ下部にかけて形成された薄
肉部4cで衝撃荷重を調整しながら図5の状態から図6
に示す如くそのレンズ下部が後方に座屈するように後退
変形して、衝突時のエネルギ吸収を行なう。
【0031】この際、上述のアウタレンズ4の内部後方
に設けられたベゼル18も樹脂製かつ薄肉形状に形成さ
れているので、このベゼル18も屈曲変形する。したが
って、ベゼル18がアウタレンズ4の屈曲変形を阻害す
ることなく、上述のアウタレンズ4の円滑な屈曲後退が
確保される。この結果、障害物に対する衝撃を少なくす
ることができる。
【0032】以上要するに図1〜図6で示した実施例の
車両用灯具は、車両前部に支持される車両用灯具(ヘッ
ドランプユニット5参照)において、上記灯具(ヘッドラ
ンプユニット5参照)のアウタレンズ4の一部に薄肉部
(27または4c)を設け、アウタレンズ4を屈曲可能と
成したものである。
【0033】この結果、車両が障害物に衝突した時、上
述の薄肉部(27または4c)の形成によってアウタレン
ズ4は屈曲変形して後退し、これにより障害物の衝撃を
少なくすることができ、また、その構造は可動部を有さ
ない構造であるため極めて簡単となる。
【0034】さらに、上述のアウタレンズ4が合成樹脂
で形成されると共に、上記薄肉部27はアウタレンズ4
の後端支持部に設けられた薄肉凹部4b(図4参照)によ
り構成されたものであるから、所定値以上の衝撃荷重の
入力時には上述の薄肉凹部4bを基点としてアウタレン
ズ4を容易に屈曲変形させることができ、障害物への衝
撃を確実に小さくすることができる。
【0035】加えて、上述のアウタレンズ4が合成樹脂
で形成されると共に、上記薄肉部4cはレンズ前部およ
びレンズ下部に設定されたものであるから、所定値以上
の衝撃荷重の入力時には、上述の薄肉部4cを有するア
ウタレンズ4はその衝撃荷重を調整しながら変形し、衝
突時のエネルギ吸収を行なうことができる。
【0036】また、上述の灯具(ヘッドランプユニット
5参照)内にベゼル18を設け、該ベゼル18を屈曲可
能な薄肉形状と成したものであるから、所定値以上の衝
撃荷重の入力時には薄肉形状と成したベゼル18も屈曲
変形するので、このベゼル18がアウタレンズ4の屈曲
変形を何等阻害することがなく、アウタレンズ4の円滑
な屈曲後退を確保することができる。
【0037】図7〜図11は他の実施例を示す。この実
施例では、ランプハウジング8の上下両面における左側
と右側との両側部にその回転軸線が上下方向に指向し、
かつ上下方向に一致する支軸30…を設ける一方、前端
側にこの支軸30を枢支するボス部31を備えた上下の
支持ブラケット32,33を設けて、これら合計4個の
支持ブラケット32,33(いわゆる支持ステー)を介し
てヘッドランプユニット5をシュラウドパネル19に支
持させたものである。
【0038】すなわち、上述の上側の支軸30を枢支す
る上側の支持ブラケット32は、ボルト23、ナット2
4(取付け手段)を用いてシュラウドアッパメンバ20に
取付け、下側の支軸30を枢支する下側の支持ブラケッ
ト33は、ボルト25、ナット26(取付け手段)を用い
てシュラウドサイドパネル21に取付けている。
【0039】しかも、上述の各支持ブラケット32,3
3を合成樹脂により構成すると共に、これら各支持ブラ
ケット32,33の所定部には車両衝突時、特にオフセ
ット荷重入力時に破損される脆弱部32a,33aを形
成している。
【0040】この実施例では上述の支持ブラケット3
2,33のシュラウドパネル19への取付部とボス部3
1との間におけるシュラウドパネルへの取付部近傍に車
幅方向に延びる凹溝を形成し、この凹溝の形成により肉
厚が薄くなった薄肉部にて上述の脆弱部32a,33a
を構成している。
【0041】さらに上述のヘッドランプユニット5を支
持するシュラウドパネル19には支持ブラケット32,
33が破損された時、このヘッドランプユニット5の後
方への回動変位を許容する開口部22を形成している。
【0042】なお、図7においてINは車幅方向内方を
示し、OUTは車幅方向外方を示し、Fは車両前後方向
の前方を示す。また図7〜図11においてアウタレンズ
4の構成を含むヘッドランプユニット5それ自体の構成
は前図と同様であるから、図7〜図11において前図と
同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省
略している。
【0043】このように構成した車両用灯具の支持構造
の作用を、以下に説明する。走行中の車両が障害物と前
面衝突し、その衝突位置がヘッドランプユニット5の車
幅方向の略中央位置である場合には、樹脂製のアウタレ
ンズ4は図9に示す如くその衝撃荷重の入力部が後方へ
撓んで、衝突エネルギを吸収し、これにより、障害物の
衝撃を少なくすることができる。
【0044】一方、衝突位置がヘッドランプユニット5
の車幅方向の一側オフセット位置(図示の右側)である場
合は、図10に示す如く衝突荷重が入力される一側の支
持ブラケット32,33はその上下の支持ブラケット共
に脆弱部32a,33aから破損(この実施例では破断)
されて、シュラウドパネル19に対する支持がなくな
り、他側の支持ブラケット32,33はその上下の支持
ブラケット共に非破損状態を維持し、シュラウドパネル
19に対する支持が継続される。
【0045】このため、ヘッドランプユニット5は他側
においてその回転軸線が上下方向に一致する支軸30,
30を支点として、一側が図10の反時計方向へ開口部
22を介して後方へ回動変位して、障害物に対する衝撃
力を小さくすることができる。
【0046】同様に、衝突位置がヘッドランプユニット
5の車幅方向の他側オフセット位置(図示の左側)である
場合は、図11に示す如く衝突荷重が入力される他側の
支持ブラケット32,33はその上下の支持ブラケット
共に脆弱部32a,33aから破損(この実施例では破
断)されて、シュラウドパネル19に対する支持がなく
なり、一側の支持ブラケット32,33はその上下の支
持ブラケット共に非破損状態を維持し、シュラウドパネ
ル19に対する支持が継続される。
【0047】このため、ヘッドランプユニット5は一側
においてその回転軸線が上下方向に一致する支軸30,
30を支点として、他側が図11の反時計方向へ開口部
22を介して後方へ回動変位して、障害物に対する衝撃
力を小さくすることができる。
【0048】以上要するに図7〜図11で示した実施例
の車両用灯具の支持構造は、車両前部に位置する車両用
灯具(ヘッドランプユニット5参照)を支持する車両用灯
具の支持構造において、ランプハウジング8の左右両部
が上下方向に指向する回転軸線(支軸30の軸芯線参照)
をもった支持ブラケット32,33を介して車体(シュ
ラウドパネル19参照)に支持され、オフセット荷重入
力時に荷重入力側の支持ブラケット32,33を破損す
べく構成したものである。
【0049】このため、障害物がヘッドランプユニット
5の左右何れか一側のオフセット位置に衝突した場合、
上述のオフセット荷重入力側の一側の支持ブラケット3
2,33が破損され、ヘッドランプユニット5は非破損
状態を維持する他側の支持ブラケット32,33におけ
る回転軸線(支軸30の軸芯線参照)を支点として後方へ
回動変位し、これにより障害物の衝撃を少なくすること
ができる。
【0050】また、上述の支持ブラケット32,33は
ランプハウジング8の上下にそれぞれ設けられたもので
あるから、ヘッドランプ5はそのそのランプハウジング
8を介して左右上下の支持ブラケット32,33で支持
されるため、ヘッドランプユニット5支持の安定を図る
ことができる。
【0051】つまり、図7に示す非衝突状態下のヘッド
ランプユニット5は、車両衝突時において左右または中
間部の何れの方向から衝突荷重が入力しても、図9、図
10、図11にそれぞれ示すように後方に変位して、障
害物に対する衝撃を小さくすることができる。
【0052】なお、上述の支軸30とボス部31との関
係は実施例の逆の構成としてもよい。すなわち、支持ブ
ラケット32,33側に支軸30を設け、ランプハウジ
ング8側にボス部31を設ける構成と成しても、上述同
様の作用、効果を奏するものである。
【0053】また上述の支持ブラケット32,33を合
成樹脂で構成する構造に代えて、これらの各支持ブラケ
ット32,33を、破損基点部を有するアルミニウム薄
板またアルミ合金薄板等の金属製薄板で構成してもよ
い。
【0054】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の車両用灯具は、実施例のヘッドラ
ンプユニット5に対応し、以下同様に、レンズは、アウ
タレンズ4に対応し、薄肉部は、薄肉部4cと薄肉部2
7との少なくともいずれか一方に対応し、灯具ハウジン
グは、ランプハウジング8に対応し、上下方向に指向す
る回転軸線は、支軸30の軸芯線に対応し、灯具を支持
する車体は、シュラウドパネル19に対応し、レンズを
構成する合成樹脂は、透明アクリル樹脂に対応するもの
であるが、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定
されるものではない。
【0055】
【発明の効果】灯具のレンズの一部に薄肉部を設け、レ
ンズを屈曲可能と成すことにより、車両が障害物に衝突
した時、レンズを屈曲変形させて後退させ、これにより
障害物の衝撃を少なくすることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の車両用灯具およびその支持構造を備
えた車両の斜視図。
【図2】 図1の1A−A線矢視断面図。
【図3】 シュラウドパネルを示す斜視図。
【図4】 アウタレンズおよびベゼルの拡大断面図。
【図5】 衝突時の説明図。
【図6】 衝突エネルギの吸収を示す説明図。
【図7】 本発明の車両用灯具の支持構造を示す平面
図。
【図8】 図7のB−B線矢視断面図。
【図9】 車両衝突時のレンズ後退を示す平面図。
【図10】 車両衝突時のヘッドランプユニットの後退
を示す平面図。
【図11】 車両衝突時のヘッドランプユニットの後退
を示す平面図。
【図12】 従来の車両用灯具の支持構造を示す断面
図。
【符号の説明】
4…アウタレンズ(レンズ) 4b…薄肉凹部 4c…薄肉部 5…ヘッドランプユニット(灯具) 8…ランプハウジング(灯具ハウジング) 18…ベゼル 19…シュラウドパネル(車体) 27…薄肉部 32,33…支持ブラケット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21V 17/00 F21M 3/02 R // F21W 101:10 F21Y 101:00

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両前部に支持される車両用灯具であっ
    て、上記灯具のレンズの一部に薄肉部を設け、レンズを
    屈曲可能と成した車両用灯具。
  2. 【請求項2】上記レンズが合成樹脂で形成されると共
    に、上記薄肉部はレンズの後端支持部に設けられた薄肉
    凹部により構成された請求項1記載の車両用灯具。
  3. 【請求項3】上記レンズが合成樹脂で形成されると共
    に、上記薄肉部はレンズ前部およびレンズ下部に設定さ
    れた請求項1記載の車両用灯具。
  4. 【請求項4】上記灯具内にベゼルを設け、該ベゼルを屈
    曲可能な薄肉形状と成した請求項1記載の車両用灯具。
  5. 【請求項5】車両前部に位置する車両用灯具を支持する
    車両用灯具の支持構造であって、灯具ハウジングの左右
    両部が上下方向に指向する回転軸線をもった支持ブラケ
    ットを介して車体に支持され、オフセット荷重入力時に
    荷重入力側の支持ブラケットを破損すべく構成した車両
    用灯具の支持構造。
  6. 【請求項6】上記支持ブラケットは灯具ハウジングの上
    下にそれぞれ設けられた請求項5記載の車両用灯具の支
    持構造。
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