JP5164487B2 - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents
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Description
そこで、この発明は、薄型化が可能で、かつ十分な強度を維持することができる電気光学装置および電子機器を提供するものである。
このように構成することで、フレームに曲げやねじり等の力が作用し、金属板の屈曲された部分に外力が作用した時に、金属板がフレームの底部から屈曲して立ち上がっているので、樹脂部が金属板の屈曲された部分によって支持され、角部の変形が防止される。これにより、フレームの機械的強度を向上させ、フレームを薄型化させた場合にもフレームの機械的強度を維持することができる。
また、樹脂部には、樹脂部の屈曲形状に沿うように屈曲された金属板が埋め込まれているので、金属板を樹脂部の補強材として機能させ、樹脂部の強度を向上させることができる。
また、フレームの周囲は樹脂部によって構成されているので、成形時の寸法公差を略0とすることができる。これにより、電気光学パネルをフレームの樹脂部にガタつきなくぴったりと収容し、曲げやねじりの力に対する電気光学装置の機械的強度を向上させることができる。
したがって、本発明の電気光学装置によれば、フレームを薄型化して電気光学装置を薄型化した場合であっても、フレームによって十分な機械的強度を維持することができる。
このように構成することで、導光板に導入されて導光板の端面に入射した光を、金属板によって反射させることができる。これにより、光の利用効率が向上し、電気光学装置の表示性能を向上させることができる。
このように構成することで、樹脂部に入射した光を効率よく反射させ、電気光学装置の表示性能を向上させることができる。
このように構成することで、樹脂部の機械的強度を向上させることができる。
このように構成することで、電子機器には、薄型化が可能で、かつ十分な機械的強度が維持された電気光学装置が装備される。したがって、本発明の電子機器によれば、薄型化され十分な機械的強度が維持された電子機器を提供することができる。
以下、本発明の第一実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図面では、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材ごとに縮尺を適宜変更している。
図1に、本実施形態の液晶表示装置に用いられるフレーム1の斜視図を示す。また、図2に、図1のA−A’線に沿う断面図を示す。図1に示すように、フレーム1は、底部を構成する金属板2と周囲の枠を構成する樹脂部3とによって構成され、後述する電気光学パネルおよび照明装置等を収容するように構成されている。金属板2は、例えば、ステンレス等の金属材料によって形成され、樹脂部3はポリカーボネート等の樹脂材料により形成されている。
また、フレーム1には、底面の金属板2と周囲の樹脂部3とによって凹部が形成され、この凹部が照明装置収容部7として形成されている。また、樹脂部3の階段状の形状の段差部は、液晶パネル支持部8として形成されている。
また、図4に示すように、フレーム1の底部に形成された照明装置収容部7と、樹脂部3の段差部に成形された液晶パネル支持部8には、それぞれ照明装置BLと液晶パネルLCPが収容されている。
照明装置BLは、導光板11と、図示しない光源および反射シート等により構成され、光源からの光を液晶パネルLCPに導入するように構成されている。
液晶表示装置100の視認側には、液晶パネルLCPを覆うように、透明な材料によって形成された透明板17が固定されている。透明板17は、フレーム1の樹脂部3に形成されたフランジ部5に、例えば、接着剤等により固定されている。
液晶表示装置100に曲げやねじり等の力が作用すると、フレーム1にも同様の力が作用する。このとき、金属板2がフレーム1の底面から樹脂部3のL字形状の断面に沿って立ち上がるように屈曲されているので、フレーム1の変形を金属板2の機械的強度により防止することができる。また、フレーム1の周囲の樹脂部3には、樹脂部3の屈曲形状に沿って金属板2が埋め込まれているので、金属板2が樹脂部3の補強材として機能する。これにより、金属板2が樹脂部3に埋め込まれていない場合と比較して、樹脂部3の機械的強度を向上させることができる。
また、金属板2をフランジ部5の形状に沿って屈曲させることで、フランジ部5を金属板2によって補強し、フランジ部5の機械的強度を向上させることができる。
以上説明したように、本実施形態の液晶表示装置100によれば、フレーム1を薄型化して液晶表示装置100を薄型化させた場合であっても、フレーム1によって十分な機械的強度を維持することができる。
次に、本発明の第二実施形態について、図5および図6を用いて説明する。本実施形態では上述の第一実施形態で説明した液晶表示装置100と、フレーム1の樹脂部3にフランジ部5が形成されていない点で異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
また、金属板2の樹脂部3に埋め込まれる部分に、金属板2の折り返された部分を貫通するように穴10A,10Aが形成されているので、第一実施形態と同様にフレーム1Aの機械的強度を向上させることができる。この貫通穴10Aは折り返された部分の片側部のみの形成でも樹脂が埋め込まれることにより機械的強度を向上させることができる。
したがって、本実施形態の液晶表示装置100Aによれば、フレーム1Aを薄型化して液晶表示装置100Aを薄型化させた場合であっても、第一実施形態と同様に、フレーム1Aによって十分な機械的強度を維持することができる。
次に、本発明の第三実施形態について、図7および図8を用いて説明する。本実施形態では上述の第一実施形態で説明した液晶表示装置100と、フレーム1Bの照明装置収容部7に金属板2が露出されている点で異なっている。その他の点は第一実施形態と同様であるので、同一の部分には同一の符号を付して説明は省略する。
本実施形態の液晶表示装置100Bにおいては、図7および図8に示すように、第一実施形態と同様にフレーム1Bの樹脂部3の屈曲形状に対応して屈曲された金属板2が、樹脂部3の形状に沿って樹脂部3に埋め込まれている。また、樹脂部3は、グラスファイバーを含む樹脂材料により形成されている。
したがって、本実施形態の液晶表示装置100Bによれば、フレーム1Bを薄型化して液晶表示装置100Bを薄型化させた場合であっても、第一実施形態と同様に、フレーム1Bによって十分な機械的強度を維持することができる。
このように、金属板2を複数回屈曲させることで、樹脂部3の屈曲形状に金属板2を自在に沿わせることができる。これにより、複数の透明基板17やタッチパネル18を収容させるために、フレーム1B’の樹脂部3を複雑な段差形状に形成する場合であっても、樹脂部3を補強してフレーム1B’の機械的強度を向上させることができる。
したがって、上述の本実施形態の効果に加えて、タッチパネル18や複数の透明基板17を備えた液晶表示装置100B’を提供することができる。
次に、上述の実施形態において説明した液晶表示装置を備えた電子機器の具体例について説明する。
図10(a)は、携帯電話の一例を示した斜視図である。図10(a)において、200は携帯電話本体を示し、201は上述の実施形態の液晶表示装置100,100A,100Bを備えた液晶表示部を示している。
図10(b)は、ワープロ、パソコンなどの携帯型情報処理装置の一例を示した斜視図である。図10(b)において、300は情報処理装置、301はキーボードなどの入力部、303は情報処理本体、302は上述の実施形態の液晶表示装置100,100A,100Bを備えた液晶表示部を示している。
図10(c)は、腕時計型電子機器の一例を示した斜視図である。図10(c)において、400は時計本体を示し、401は上述の実施形態の液晶表示装置100,100A,100Bを備えた液晶表示部を示している。
図10(a)〜(c)に示す電子機器200,300,400は、上述の実施形態において説明した薄型化が可能で、かつ十分な機械的強度が維持された液晶表示装置100,100A,100Bを備えている。したがって、本実施形態の電子機器200,300,400によれば、薄型化され十分な機械的強度が維持された電子機器を提供することができる。
また、本実施形態の電子機器は液晶装置を備えるものとしたが、有機エレクトロルミネッセンス表示装置、プラズマ型表示装置等、他の電気光学装置を備えた電子機器とすることもできる。
Claims (5)
- 電気光学パネルと、前記電気光学パネルを収容するフレームとを備え、
前記フレームは、
前記フレームの周囲の枠と、当該枠の内側に前記電気光学パネルを支持する支持部とを備えた屈曲形状に成形される樹脂部と、
前記電気光学パネルを保持する底部と、当該底部の周辺から前記樹脂部の屈曲形状の断面に対応して視認側に立ち上がるように屈曲されて形成される側部と、当該側部の外側に沿って折り返すように屈曲されて形成される折り返し部とを備え、前記側部と前記折り返し部とを貫通する穴が形成される金属板と、
を有し、
前記金属板は、前記側部及び前記折り返し部が前記樹脂部の屈曲形状に沿うように前記樹脂部に埋め込まれ、前記穴には前記樹脂部を構成する樹脂材料が充填されている、
電気光学装置。 - 光源と、前記光源からの光を導入する導光板と、を有する照明装置を備え、
前記フレームには、前記樹脂部の前記支持部と前記金属板の前記底部とによって前記導光板を収容する導光板収容部が形成され、
前記導光板収容部の前記導光板の端面に対向する面に前記金属板が露出されている、請求項1に記載の電気光学装置。 - 前記樹脂部は、ポリカーボネートを含む材料により形成されている、請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。
- 前記樹脂部は、グラスファイバーを含む材料により形成されている、請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。
- 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の電気光学装置を備えた、電子機器。
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