JP5164355B2 - 荷電粒子ビームの走査方法及び荷電粒子線装置 - Google Patents

荷電粒子ビームの走査方法及び荷電粒子線装置 Download PDF

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Description

本発明は、荷電粒子ビームの走査方法及び荷電粒子線装置に係り、特に荷電粒子線の走査位置を偏向器によって移動させる方法、及び装置に関する。
試料上の電子ビームの走査位置を偏向器によって移動させる技術(以下イメージシフトと称することもある)が知られている。当該技術は、試料ステージによって試料上の電子ビームの走査位置を移動させる技術と比較して、高精度、且つ高速に電子ビームの走査位置を移動できるという特徴がある。特許文献1には、そのようなイメージシフトにおいて、イメージシフト偏向器の制御パラメータ(制御電流)に対する試料上での電子ビームの移動量(イメージシフト量)、つまり、イメージシフトの感度を予め精密に測定して、登録する技術が説明されている。
特開2006−173038号公報
昨今、特に半導体デバイスを測定、或いは検査する走査電子顕微鏡では、1のチップ上に多数の測定点がある場合、イメージシフトによって多数の測定点間の移動を行うことによる測定等の高速化が図られるようになってきた。
しかしながら、イメージシフトは、電子線光軸(本明細書では、偏向を受けずに電子ビームが試料に到達する際の電子ビーム軌道のことを言う)から、電子ビームを離軸させて、所望の位置にて電子ビームを走査させる技術であるため、レンズの偏向作用等の影響により、所望の位置に走査位置を移動できない場合があるという問題がある。
特許文献1に説明されているような、イメージシフトの感度をあらかじめ精密に測定しておき、イメージシフト量を補正する技術では、イメージシフトの偏向領域内に複数の測定点等が存在し、その測定点ごとにイメージシフト誤差の程度が異なる場合等に対応できないという問題がある。
本発明の目的は、荷電粒子ビームの走査位置を偏向する荷電粒子ビームの走査方法、及び荷電粒子線装置において、荷電粒子ビーム走査位置の偏向可能範囲内で、適正な個所に走査位置を位置づけることが可能な荷電粒子ビームの走査方法、及び荷電粒子線装置の提供にある。
更に、荷電粒子ビーム走査位置の偏向可能領範囲内にて、適正な荷電粒子ビームの光学条件を設定可能な方法、及び装置の提供にある。
上記技術課題を解決するための一例として、荷電粒子ビームの走査位置の偏向可能領域において、走査位置の偏向前の荷電粒子ビーム走査位置に、基準対象物を位置づけ、当該基準対象物を基準として、前記走査位置の偏向可能領域内の複数の対象物に、前記荷電粒子ビームの走査位置を偏向し、当該各偏向後の走査位置における前記対象物のずれに基づいて、前記走査位置の偏向量を補正する方法、及び当該補正を実現するための装置を提案する。
また、更なる他の一例として、複数の荷電粒子ビームの走査位置の偏向位置ごとに、荷電粒子ビームの調整条件を登録しておき、前記各偏向位置に走査位置が偏向されたときに、それぞれの調整条件に基づいて、荷電粒子線を調整する方法、及び装置を提案する。本発明の他の例については、発明を実施するための最良の形態の欄にて明らかにする。
上記本発明の一例によれば、荷電粒子ビームの走査位置の偏向可能領域内において、正確な走査位置の偏向が可能となる。
以下図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は荷電粒子線装置の一例である走査電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope:SEM)の概略図を説明する図である。なお、以下の説明では走査電子顕微鏡を例にとって説明するが、それに限られることはなく、以下に紹介する実施例は、例えば集束イオンビーム(Focused Ion Beam:FIB)装置など、他の荷電粒子線装置にも、適用が可能である。
電子銃1は、電子源2,引出電極3、及び加速電極4から構成される。電子源2と引出電極との間には、引出電圧V1が印加され、これによって、電子源2から電子ビーム36が引き出される。
加速電極4はアース電位に維持され、加速電極4と電子源2との間には、加速電圧V0が印加される。したがって電子ビーム36は、この加速電圧V0によって加速される。加速された電子ビーム36は、絞り15によって不要な領域を除去され、レンズ制御電源5に接続された集束レンズ7および集束レンズ8によって集束される。更に対物レンズ9によって、試料ステージ12上の半導体ウェハ等の試料13に集束される。
試料ステージ12は、ステージ駆動装置23により、少なくとも水平移動可能である。試料13は集束された電子ビーム36によって照射され、走査信号発生器24に接続された偏向器16a,16bによって走査される。このとき非点収差補正器40は非点収差補正制御部45で制御される。電子ビーム36の照射によって試料13から放出される電子33(二次電子、及び/又は後方散乱電子等)は、信号検出器21によって検出される。検出された電子33は、CRT等の像表示装置32の輝度変調信号とすることで、像表示装置に試料13の拡大像が表示される。図示はしていないが、以上の構成が電子ビームを照射するのに適した真空容器内に収納される。
電子ビーム36の走査位置を移動させて対象物を測定,検査、或いは観察する場合、電子ビーム36を移動させるのに、図4に示すように走査信号発生器24からの制御信号と走査位置制御部25からの制御信号を重畳させて偏向器16a,16bに供給することにより、同じ偏向器を用いて、電子ビームの走査と、電子ビームの走査範囲の移動を行うようにしても良いし、図2に示すように、走査範囲の移動を行うための偏向器41a,41bを別に設けるようにしても良い。
偏向器41の配置は図2に示すように同軸状に配置しても良いし、図3に示すように電子ビームの光軸43に沿って並べるようにしても良い。例えば偏向器41がコイルで構成された電磁偏向器である場合、通常の走査に使用する偏向器16と、電子ビームの位置移動に使用する偏向器41の誘電電流の影響を考慮すると図2の構成よりも、図3の構成の方が、影響が少ない。一方、偏向器16が電極にて構成され、電圧を印加することによって電子ビームを偏向する静電偏向器である場合には、図4に図示するように、走査信号発生器24からの走査信号電圧と、走査位置制御部25からの偏向電圧とを重畳して制御することもできる。
レンズ制御電源5,走査信号発生器24,走査位置制御部25には、記憶部27を備えた制御部31が接続されている。記憶部27には、以下に説明するフローチャート等を自動で実行するためのプログラムが記憶されており、制御部31は、その記憶されたプログラムに従って、上記各構成要素を制御する。なお、以下の実施例では、制御部31が走査電子顕微鏡本体に直接的に接続されている例をとって説明するが、それに限られることはなく、例えば制御部31を遠隔配置し、ネットワークを経由して走査電子顕微鏡を制御するようにしても良い。更に記憶部27は、上記走査電子顕微鏡の各構成要素を制御するための信号を発生する部分と一体化する必要はなく、何等かの通信手段を経由して別体配置するようにしても良い。
更に、画像処理部37には、検出器21にて検出された電子に基づいて形成される画像を記憶する記憶媒体が内蔵されており、記憶された画像に基づいて、試料上の測定対象についてのラインプロファイルを形成し、当該ラインプロファイルに基づいて、試料上の測定対象の寸法測定を行うためのプログラムが記憶されている。また、得られた2以上の画像に基づいて、その画像のずれを計算するプログラムを実行するように構成されている。
半導体デバイスを測定,検査する荷電粒子線装置の一例として測長用走査電子顕微鏡
(Critical Dimension-Scanning Electron Microscope:CD−SEM) や、欠陥評価用走査電子顕微鏡(Defect Review-Scanning electron Microscope:DR−SEM)がある。この内、特にCD−SEMでは測定対象となる半導体ウェハの各部位を精度良く測長する必要がある。
これらの測定,検査装置では、電子ビームの走査位置(観察領域と称することもある)を、測定対象に正確に位置づける必要がある。例えば、1の測定位置から、他の測定位置に電子ビームの走査位置を移動する場合に、所望の移動距離と、実際に移動した距離が大きく違っていると、測定倍率によっては測定対象が観察領域に入らない、あるいは測定対象物の一部が観察領域から外れてしまうという問題が生ずる。
そのような状態下では、正確な測定は不可能である。従って、予め観察領域の移動精度も考慮した上で、測定倍率を選択する必要がある。即ち、移動誤差も見込んで低倍率に設定する必要がある。
しかしながら倍率を低くすると、画像1画素当たりの試料の相対的なサイズが大きくなり、測長において1画素のずれが測長の精度に大きな影響を与えることになる。よって、移動精度の向上と、測長精度の向上はトレードオフの関係にある。
検査対象物の位置を制御する方法として、試料である半導体ウェハを搭載しているステージを移動させる方法と、荷電粒子線の走査位置を移動させる方法がある。一般的に移動距離が大きい場合はステージを移動させることが望ましい。移動距離が少ない場合は、ステージの位置制御の精度の問題から、所望の対象物が電子ビームの走査領域から外れることが考えられる。
一方、荷電粒子線を偏向し、走査位置を移動させる場合は、光学的条件や物理的条件から移動可能な範囲が決まってしまうため、検査視野を大きく移動させるには不向きであるが、極わずかな移動には適している。
しかし荷電粒子線の走査位置を移動させる場合、ウェハ上で例えばX方向に視野を10μm移動させるとすると、単純にX方向に荷電粒子線を移動させるだけではなく、レンズの特性等を考慮して制御しなければならない場合が多い。荷電粒子線の走査位置を移動させるということは、荷電粒子線を光軸から離軸させて対物レンズを通過させることになり、レンズの偏向作用によっては試料上での荷電粒子線の到達位置がズレたり、対物レンズが磁場レンズで構成されている場合、磁場による回転作用の影響を受けて更に到達位置がずれてしまうといった問題が発生する。このずれ量が小さい場合は無視できるが、対物レンズの構成によってずれ量が大きく現われることがある。また、荷電粒子線の走査位置の移動量が大きくなると光軸からの離軸量が大きくなる。つまり荷電粒子線がレンズの外側を通過するため、レンズの偏向作用の影響を大きく受けてずれ量も大きくなってしまう。
以下に、このずれ量を予め計測しておき、所望の位置に到達するよう荷電粒子線の移動量を制御する実施例について説明する。
まず、例えば図5のように特定のパターンで構成され、x方向にa[μm]、y方向にb[μm]のピッチで並んでいるウェハを用意する。この例では対象物がドットパターンなので、円の重心を求めた上で、この重心位置のずれを計測することによって、荷電粒子線の移動誤差量を計算することができる。
この測定例を図7のフローチャートに沿って説明する。まず、測定を実施するための領域47を決定する(Step100)。次にパターン列の中心部の領域46を画面の中心に表示するよう視野を移動させる。これを基準位置とする(Step101)。このとき荷電粒子線の走査位置の移動量に対する誤差量の計測精度をあげるため電子ビーム36の移動量は「0」であること望ましい。従って視野移動にはステージ駆動装置23を用いるのがよい。
次に基準となる中心部の領域46で計測倍率を決定する(Step102)。このとき倍率が高すぎると、電子ビーム36の位置精度が悪い場合に計測対象物が視野に入らない、或いは一部が視野から外れるといった問題が発生し、計測不可能になってしまうため、測定に適した倍率を選択する必要がある。
次に測定するピッチ(x,y)を決定し入力する(Step103)。図5の例ではドットパターンなので例えばパターンのピッチ(a,b)を入力する。次に基準位置である領域46の画像を取得し、これを基準画像とする(Step104)。取得した基準画像から基準対象物の重心(X0,Y0)を求める(Step105)。例えば図8の領域46に示すようにクロスカーソル位置を重心(X0,Y0)とする。次に図6に示すように1番目となる領域51に電子ビーム36の走査位置を移動させて(Step106)画像を取得する(Step107)。
図6では左下から順次画像を取得する方法であるが、取得する順番は任意である。次に領域51で取得した画像パターンの重心位置(X1,Y1)を求める(Step108)。図8のように基準画像である領域46の重心位置と領域51の画像の重心位置を比較して誤差量(Δx1,Δy1)を計測する(Step108)。これらの重心位置の計測や誤差量の測定は画像処理部37が行う。例えば取得した画像を記憶して、対象物となるドットパターンの重心位置を計算する。その重心位置が画像の画素位置(X,Y)に位置するかを検知し、記憶する。中心部の領域46の基準となる画像の重心位置(X0,Y0)と、n番目に取得した重心位置(Xn,Yn)と比較して画素サイズから誤差量(Δxn,Δyn)を計算する。順次領域52,53と画像の取得,重心の計測、及び重心と基準となる画像中心間の誤差量の計測という一連のデータ処理を、指定した領域内で指定したピッチに従って実施する。またはピッチのk倍分で電子ビーム36の移動を制御してもよい。
前述したデータ処理のうちStep106からStep109を繰り返し実施し、指定領域内の画像取得および計測が終了すると(Step110)、電子ビーム36の移動量に応じた補正式が導出される(Step111)。具体的には、(Δxn,Δyn)分、移動量が変化するような電流或いは電圧(信号)を、元の信号に、加算或いは減算するようにする。記憶部27には、もともと所定の偏向距離に対する信号が、電子ビームの加速エネルギーや、対物レンズの集束条件等ごとに記憶されているが、これらの信号の補正信号として、得られた信号を記憶するようにする。
この補正式を用いることで、電子ビーム36の走査位置を精度良く制御することができる(Step112)。
既知のピッチごとに誤差量を取得することによって、イメージシフトの偏向位置に因らず、正確な走査位置合わせが可能となる。また、CD−SEM等での測定位置が予め決まっている場合は、本例のようにマトリクス状に誤差量を求めるのではなく、測定対象試料と同じ配置条件のパターンを持つテスト試料を用いて、測定の必要な対象パターンについて選択的に誤差量を求めるようにしても良い。
以上の手順は一例であり、データの処理方法としては領域内で必要とされる画像の取得を全て行った後、誤差量の計算をしてもよい。
更に、調整用のパターンが図5のようなドットパターンの場合は、円の重心を求める手法が適しているが、例えば図18に図示されるパターン58のようなパターンの場合、重心ではなく、図19に説明されているように、パターン58の一部のエッジ部を基準として、パターンマッチングすることでずれ量の測定を行うようにしても良い。より具体的には、エッジ部のテンプレート59と、実際のSEM像に表示されたエッジ部とのパターンマッチングを行うときに得られる、テンプレート及び/又はSEM像の移動量Δx,Δyを、ずれ量とするようにしても良い。
図10は電子ビーム36のX方向,Y方向の移動範囲のマップを作成し、各画像取得した位置に誤差量48を表示させた場合の一例である。電子ビーム36の走査位置の移動量(X,Y)を軸として、その座標点での誤差量(Δxn,Δyn)を表示させることでユーザーが容易に確認することができ、対称・非対称性等の確認も一目瞭然となる。
また誤差量48のスケール26を同時に表示することで誤差量を定量的に確認することもできる。また誤差量が「0」のときの理想マップ44を同じ領域に表示させることで、誤差の発生する方向や大きさ等も視覚的に確認が可能になる。
また、誤差量は図9の表54のように表してもよい。例えば誤差量に閾値を設けて、その値以上の表示値の位置の色を変えることで、誤差量が大きい走査位置がわかりやすくなる。前述したのと同様に図10のマップにおいても誤差量に閾値を設けて、その値以上の位置の色を変えて表示することも可能である。
前述した実施例では荷電粒子線の移動量が「0」である領域を中心とし、移動範囲
(±X,±Y)の全領域を計測しているが、対称性が予めわかっているのであれば、計測範囲を全領域の1/2或いは1/4の範囲にしてもよい。
誤差量の計測範囲は、装置上で許容される荷電粒子線の移動量よりも広範囲に設定すると、補正計算方法によっては精度良く補正が可能になる。例えば図11の領域47に示すように、装置上のX移動量範囲とY移動範囲よりも広範囲をとれば誤差量の補正計算の精度が向上することになる。補正計算には例えば図10の表示されている点のうち、4箇所の点で四辺形を作成し、四辺形の方程式を使ってその内側の或る位置での誤差量を計算する方法がある。この場合は図11のように全ての領域で補正しようとすると移動範囲よりも外側の情報が必要になってくる。この場合、走査位置のアドレス情報に基づいて、誤差量が算出される。
また、この精度を上げようとすると、先に述べた荷電粒子線の走査位置の移動を対象物のピッチのk倍分にするよりもピッチに従って画像を取得し、誤差量を計測するほうが良い。
一方、試料13が試料ステージ12に搭載されてステージ駆動装置23によって動く場合は、ステージの精度の影響を受けやすいため、誤差量の計測の時間内にステージの微少移動、ドリフトが発生すると誤差量の計測にステージのドリフト量も含まれてしまい、電子ビーム36だけの誤差量を測定できなくなる。つまり電子ビーム36の走査位置制御の位置精度が低下する要因になる。この問題を解決するにはステージ自体の精度を上げることが望まれるが、このステージの移動量を定期的に測定して、電子ビーム36の位置精度に影響がないよう制御すること必要になる。
誤差量計測のパターンが図5である場合のステージのドリフト量の測定方法の基本的な一例を示す。まず電子ビーム36の走査位置の移動量が「0」である領域46の画像を取得して対象物であるドットパターンの重心位置を求める。一定時間が経過した後、再度領域46の画像を取得して同様に重心位置を求める。この重心位置のずれ分がステージのドリフト量に相当する。しかしステージのドリフト量は測定を開始する前の状態を反映する傾向にあるため、例えば測定視野の確定にステージの移動で視野を決定したとすると、測定直前のステージの動いた方向や距離などの影響を受けることになる。
例えば図12に示すように、ステージを停止した直後、つまり測定開始直後はドリフト量が多いが、時間が経つにつれてドリフト量は減少傾向にある特性を持ったステージだとすると、測定時間を短くしてドリフト量の計測を実施すれば図12に示すようなドリフトの傾向が精度よく測定できる。
前述した電子ビーム36の走査位置制御方法に、このステージのドリフト量を組み合わせることで走査位置制御の精度が向上する。よって、図7において領域46の画像取得
(Step104)から誤差量の計測(Step109)までを繰りかえす間にステージ移動量の測定を行わなければならない。例えば図14のように電子ビーム36の移動量が「0」である領域46で画像取得してドットパターンの重心位置を計測する。これを第1の領域
46とする。
領域51から領域61まで順次画像取得してドットパターンの重心位置を各々計測する。その後、再度電子ビーム36の移動量を「0」の領域46に戻り画像取得および重心位置の計測を行う。これを第2の領域46とする。両画像共に電子ビーム36の移動量が
「0」なので、第1の領域46と第2の領域46の重心位置のずれ量がステージのドリフト量として計測できる。もちろん、ずれ量が無い場合はステージのドリフトが無いことを意味する。
更に測定方法のタイミングによっても精度に影響する。例えば図12のような特性のうち図13のように3点のみの測定ではドリフト量の測定精度は低下する。これを複数点で測定することで精度向上につながる。
例えば図7のフローチャートのうち、電子ビーム36の走査位置移動(Step106)から指定領域内の計測終了(Step110)の間に、ステージのドリフト量を計測する例を図16のフローチャートに示す。ドリフトを測定するピッチSは予め設定しておく。例えば図14の領域51から領域61までのY方向1列の計測が終了したときにドリフト量を測定する場合、ピッチは「11」と設定する。電子ビーム36の走査位置を移動させながら(Step106)、図14の領域51から領域61まで画像を取得して重心位置を計測し、誤差量を求める(Step107〜Step109)。
領域61を取得したらドリフト測定指定ピッチ11になるので、電子ビーム36の移動量が「0」である領域46の画像を取得して(Step121)対象物の重心位置(X0′,
Y0′)を求める(Step122)。第1の領域46の対象物の重心位置(X0,Y0)との差(Δx0,Δy0)を計算してこれをステージのドリフト量とする(Step123)。このドリフト量をピッチ「11」で割った値(Δx0/11,Δy0/11)を領域51から領域61までの点での測定した誤差量(Δxn,Δyn)に各々加算、或いは減算していく。この値を(Δxn′,Δyn′)で表し、電子ビーム36の走査位置の誤差量として計算される。これを式1で表す。
(式1)
(Δxn′,Δyn′)=(Δxn+Δx0/s,Δyn+Δy0/s)
ドリフト量が「0」であればステージのドリフトが無いことを示し、それ以外の場合はステージの移動を考慮した補正を行わなければならない。
なお、先に説明したように、ドリフトは、測定直前のステージの動いた方向等によって変化することがある。よって、本例にて決定した誤差量を用いて、パターンにおける測長を実行する場合、直前のステージの移動方向等によって、変化させる必要がある。例えば、左方向から右方向に向かってステージが移動し、その後、停止した場合、ドリフトは左方向から右方向に向かって発生する可能性がある。
例えば、半導体ウェハ上の複数点の測定,検査を行う場合、測定する個所が同じであったとしても、その直前の測定,検査がどこで行われたかによって、ドリフトの発生方向が変化する可能性がある。よって、実際の測定を行うための測定手順を設定する場合には、直前に測定される測定対象の個所に応じて、補正式を導出することが望ましい。
更に直前の測定位置との距離に応じて、ドリフト量が変化するため、測定点間の距離とドリフト量との関係に基づいて、補正式を導出しても良い。
また、イメージシフト偏向領域内の複数の測定個所に、観察領域を位置づける場合、観察順番(観察時間)に応じて、ドリフトの影響が変化することが考えられるため、その変動要素も加味した補正式を導出することが望ましい。
試料13のうち半導体ウェハは、面内で必ずしも同一高さではない。よって電子ビーム36の走査位置の移動量は、高さに連動して制御する必要がある。例えば走査位置の制御に偏向器41を使う場合、偏向器41に同じ電流、或いは電圧を印加しても、試料高さが異なると、その移動量が変化してしまう。
また、電子ビーム36の走査位置を移動させた場合、移動させる距離が大きいと像面湾曲収差は非点収差等の収差による像の変化が現れる。これによって画像が鮮明でなくなる、つまり画像がぼけてしまい、対象物の重心計測の精度の低下を招く。よって電子ビーム36の移動距離によっては像面湾曲収差や非点収差等の像ぼけの原因になる収差の調整が必要になる。
図7の誤差量測定フローチャートに沿って重心計測から誤差量を測定するなかで、例えば像面湾曲収差の補正、つまり焦点補正や非点収差補正などを実施すれば、電子ビーム
36の移動量制御の精度が向上する。
更にその補正量を電子ビーム36の移動量と関連付けて記憶させることで、移動量に連動して収差補正を行うことが可能になり、電子ビーム36の走査位置の移動によって視野移動を実施した場合にも常に鮮明な画像を得ることができる。
また、電子ビーム36の走査位置を移動させるということは対物レンズ9の光軸43から離軸することを意味し、対物レンズ9の焦点調整をすると画像の位置が動くことになり調整がしにくい状態になる。これによりすべての調整の精度が低下する可能性がある。これを回避するべく、対物レンズ9の光軸43を電子ビーム36が通過するように電子ビーム36の軸調整を実施する必要がある。電子ビーム36の走査位置の移動量に関連付けて軸調整量を記憶しておけば、電子ビーム36の走査位置を移動させた場合で焦点調整を行うときに、画像の位置移動が無い状態で精度良く焦点調整が可能になる。
各調整量は図10の位置の誤差量と同様に移動量に対するマップとして表すことでユーザーの確認が容易になる。また図9のように表として表示してもよい。
焦点補正や非点収差調整、および軸調整などの調整は、電子ビーム36の走査位置を移動させたときにユーザーが行っても良いが、自動化することで制御部31による統括制御が可能になる。なお、焦点補正は、対物レンズへの励磁電流を調整しても良いし、試料に印加する負電圧を調整するようにしても良い。また、一般的な電磁レンズや静電レンズだけではなく、焦点補正用に別途設けられた他のレンズを用いて、焦点調整を行うようにしても良い。
これらの一連の調整が記憶部27に電子ビーム36の走査位置と関連付けて記憶されており、検査装置として電子ビーム36の走査位置を移動させながら検査を行う場合、位置制御の精度が良く、更に鮮明な画像で検査を実施することが可能になる。
操作者はこれらの測定に関する入力を像表示装置32から行うことができる。例えば入力領域55でX方向,Y方向のピッチや計測する点数等の必要な情報を入力する。或いは画像表示領域内で計測する領域を指定ポインタ57で指示することもできる。
また、図15に示すように像表示装置32上には図9や図10の表やグラフを表示させることでユーザーによる確認が容易になる。
このデータ処理方法によって電子ビーム36の走査位置の制御が可能になるが、この誤差量の測定方法だけを使って装置状態の調査をすることもできる。例えば図7のフローチャートに従って誤差量の計測を実施し指定領域内の計測を終了(Step110)した後、誤差量がある閾値以上になった場所がある場合にユーザーに対して、例えば再調整が必要であるとワーニングメッセージを像表示装置32表示させる。或いは誤差量を図9または図10のように表示させてもよい。
近年、半導体ウェハの中には、ウェハの全面に亘って、固定的に帯電が蓄積するウェハが散見されるようになってきた。この帯電は接地しても除去することが困難であることが判っている。この固定的帯電の原因は、例えばスピンコーターによるレジスト塗布時の摩擦によって、レジスト内部で有極性物質が分極し、電位が固定するものであるとか、プラズマを使用したエッチング処理に基づく帯電であると言われている。
このようなウェハの広い領域に亘って、固定的に蓄積する帯電(以下グローバル帯電と称することもある)は、ウェハの中央部にて最も大きな電位を示し、ウェハの縁部に行くに従って電位が小さくなるような傾向を示す。試料表面に残留する電位は、静電レンズの形成原理に基づくレンズを形成する。上述のようにグローバル帯電は、ウェハ中央部とウェハ縁部での電位が異なるため、レンズ作用もウェハ中央部とウェハ縁部とでは異なる。
実施例1に説明するような技術を、このようなウェハに適用する場合、ウェハの位置によってレンズの偏向作用が異なるため、その偏向作用の変化に応じた誤差量に基づく、補正式を用意することが考えられる。一例として、電子ビーム36の走査位置の帯電電圧ごとに、走査位置ごとの補正式を求めておくことが考えられる。
図17は、半導体ウェハ上のグローバル帯電の状況を模式的に示した図である。図示されるように、グローバル帯電は、中心に行くに従って帯電が強くなる傾向がある。即ち、ウェハ中央の方が、レンズ作用が大きいため、ウェハ縁部と比べて、イメージシフト偏向領域の縁部における補正量が大きくなる傾向がある。一方で、イメージシフト領域の中央個所では、イメージシフト領域の縁部に比べてレンズ作用の影響を受けないので、ウェハ縁部とウェハ中央での補正量の変化は少ない。
以上のような事情に鑑みて、帯電電圧ごとに、イメージシフトの偏向領域内における各位置の誤差量(Δxn,Δyn)を計測し、補正式を導出しておくことが望ましい。このような構成によれば、グローバル帯電があっても正確な走査位置の位置合わせが可能となる。
なお、グローバル帯電の分布が既知である場合は、ウェハの帯電マップを用意し、当該帯電マップに測定位置を突き合わせることによって、当該測定位置の帯電状況に応じた補正式を読み出して適用することが可能である。また、グローバル帯電が未知の場合は、静電電位計(Surface Potential Measurement:SPM)を用いて、真空容器内、或いはウェハが通過する軌道近傍にて帯電の分布を計測し、各測定対象個所における帯電状況に基づいて、予め帯電状況ごとに登録されている補正式を用いて、イメージシフトを行うようにしても良い。なお、SPMによる帯電計測技術は、WO03/007330に説明されている。
また、ウェハ表面方向に関するグローバル帯電の変化の推移を、関数にて近似し、当該関数に基づいて、電子ビーム走査位置の補正式を導出するようにしても良い。
なお、上述した本発明の一例を、ビームを二次元的に走査するときの走査位置を移動するいわゆるイメージシフトに適用しても良いし、ビームを一次元的に走査する(ラインスキャン)ときの走査位置を移動する際に適用するようにしても良い。
走査電子顕微鏡の概略を示す図。 偏向器の構成の一例を示す図。 偏向器の構成の一例を示す図。 偏向器の構成の一例を示す図。 ドットパターンが所定のピッチで配列された試料の一例を示す図。 測定箇所の移動順序の一例を示す図。 走査位置の位置誤差量測定の手順を示すフローチャート。 走査位置の位置誤差量の計算方法の一例を説明する図。 走査位置の位置誤差量の表示例を説明する図。 走査位置の位置誤差量をグラフ化して表示した例を説明する図。 移動範囲と測定領域の一例を示す図。 時間とステージのドリフト量の関係を示す図。 時間とステージのドリフト量の関係を示す図。 ステージのドリフト量を計測する順番例。 像表示装置に表示する一例。 ステージドリフト量計測と、走査位置の位置誤差の計測手順を説明するフローチャート。 グローバル帯電が蓄積されたウェハの概略図。 測定用のパターンが所定のピッチで配列された資料の一例を示す図。 パターンマッチング用テンプレートの一例を示す図。
符号の説明
1 電子銃
2 電子源
3 引出電極
4 加速電極
5 レンズ制御電源
6,19 電極
7,8 集束レンズ
9 対物レンズ
10 クロスオーバ
11 位置モニター用測定装置
12 試料ステージ
13 試料
14 可変減速電源
15 絞り
16a,16b 偏向器
17 ブランキング偏向器
18 走査信号発生器
20 直交電磁界発生器
21 検出器
22 試料高さ測定装置
23 ステージ駆動装置
24 走査信号発生器
25 走査位置制御部
26 スケール
27 記憶部
31 制御部
32 像表示装置
33 電子
34 電極制御部
36 電子ビーム
37 画像処理部
40 非点収差補正器
41a,41b 偏向器
42 測定結果マップ
43 光軸
44 理想マップ
45 非点収差補正制御部
46,47,51,52,53 領域
48 誤差量
49 移動範囲
50 表示領域
54 測定結果表
55 入力領域
56 画像表示領域
57 指定ポインタ

Claims (12)

  1. 偏向器を用いて荷電粒子線の走査位置を偏向して、
    前記荷電粒子線を走査する荷電粒子線の走査方法において、
    基準対象物と、当該基準対象物との間に既知の寸法を有する複数の対象物が形成された試料の前記基準対象物に、前記荷電粒子線の走査位置を位置づけ、
    更に前記荷電粒子線の走査位置を、前記複数の対象物を走査するように偏向し、
    当該偏向された走査位置と前記対象物との第1の位置誤差を、前記複数の対象物ごとに検出する工程と、
    前記基準対象物に、再度前記荷電粒子線の走査位置を位置づけ
    当該再度位置付けられた走査位置と、前記基準対象物との第2の位置誤差を検出する工程と、
    前記第2の位置誤差を当該走査した対象物の数で除算して第3の位置誤差を求め、
    当該求めた第3の位置誤差を、当該複数の対象物ごとに検出された第1の位置誤差に加算、或いは減算する工程と、
    当該加算、或いは減算結果に基づいて、
    前記荷電粒子線の走査位置の偏向範囲における前記偏向器の偏向信号を導出する工程と、を有することを特徴とする荷電粒子線の走査方法。
  2. 請求項1において、
    前記基準対象物は、前記荷電粒子線の光軸下に位置づけられることを特徴とする荷電粒子線の走査方法。
  3. 請求項1において、
    前記荷電粒子線の走査によって、前記基準対象物と、前記複数の対象物の画像を取得し、前記基準対象物の重心と前記対象物の重心間の距離に基づいて、
    前記第1の位置誤差を検出することを特徴とする荷電粒子線の走査方法。
  4. 請求項1において、
    前記荷電粒子線の走査によって、前記基準対象物と、前記複数の対象物の画像を取得し、当該基準対象物と前記複数の対象物との間でパターンマッチングを行うことによって得られる両者間の距離に基づいて、前記第1の位置誤差を検出することを特徴とする荷電粒子線の走査方法。
  5. 請求項1において、
    前記複数の対象物は、前記試料上に既知の間隔にて二次元的に配列されていることを特徴とする荷電粒子線の走査方法。
  6. 請求項1において、
    前記第3の位置誤差は、
    前記試料を移動させる移動ステージの移動成分であることを特徴とする荷電粒子線の走査方法。
  7. 荷電粒子源から放出される荷電粒子線の走査位置を偏向する偏向器と、
    当該偏向器に偏向信号を供給する制御部を備えた荷電粒子線装置において、
    前記制御部は、基準対象物と、当該基準対象物との間に既知の寸法を有する複数の対象物が形成された試料の前記基準対象物に、
    前記荷電粒子線の走査位置を位置づけるように前記偏向器を制御し、
    更に前記荷電粒子線の走査位置を、前記複数の対象物を走査するように偏向し、
    当該偏向された走査位置と前記対象物との第1の位置誤差を、前記複数の対象物ごとに検出したのちに、
    前記基準対象物に、再度前記荷電粒子線の走査位置を位置づけ
    当該再度位置付けられた走査位置と、前記基準対象物との第2の位置誤差を検出し、
    前記第2の位置誤差を当該走査した対象物の数で除算して第3の位置誤差を求め、
    当該求めた第3の位置誤差を、当該複数の対象物ごとに検出された第1の位置誤差に加算、或いは減算し、
    当該加算、或いは減算結果に基づいて、
    前記荷電粒子線の走査位置の偏向範囲における前記偏向器の偏向信号を導出することを特徴とする荷電粒子線装置。
  8. 請求項7において、
    前記制御部は、前記荷電粒子線の走査によって、前記基準対象物と、前記複数の対象物の画像を取得し、
    前記基準対象物の重心と前記対象物の重心間の距離に基づいて、
    前記第1の位置誤差を検出することを特徴とする荷電粒子線装置。
  9. 請求項7において、
    前記制御部は、前記荷電粒子線の走査によって、前記基準対象物と、前記複数の対象物の画像を取得し、当該基準対象物と前記複数の対象物との間でパターンマッチングを行うことによって得られる両者間の距離に基づいて、
    前記第1の位置誤差を検出することを特徴とする荷電粒子線装置。
  10. 請求項7において、
    前記制御部は、前記荷電粒子線の走査位置の偏向範囲における複数の位置について、前記偏向器に供給される信号を個々に記憶する記憶部を備えていることを特徴とする荷電粒子線装置。
  11. 請求項10において、
    前記記憶部には、前記導出された偏向信号が記憶されていることを特徴とする荷電粒子装置。
  12. 請求項7において、
    前記制御部は、前記荷電粒子線の走査位置の偏向範囲における複数の位置について、
    非点補正器に供給される信号、対物レンズに供給される信号、或いは試料に印加される電圧を、個々に記憶する記憶部を備えていることを特徴とする荷電粒子線装置。
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