JP2001052642A - 走査型電子顕微鏡及び微細パターン測定方法 - Google Patents

走査型電子顕微鏡及び微細パターン測定方法

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JP2001052642A
JP2001052642A JP22754799A JP22754799A JP2001052642A JP 2001052642 A JP2001052642 A JP 2001052642A JP 22754799 A JP22754799 A JP 22754799A JP 22754799 A JP22754799 A JP 22754799A JP 2001052642 A JP2001052642 A JP 2001052642A
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surface potential
feedback
potential
measuring
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Yumiko Miyano
ゆみこ 宮野
Iwao Tokawa
巌 東川
Bunro Komatsu
文朗 小松
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】すべての測定点においてチャージアップの影響
を受けない安定した測定を可能とする。 【解決手段】加速電圧制御用電源21と、加速電圧制御
用電源21により設定された加速電圧で電子ビーム1’
を放出する電子銃1と、電子銃1から放出された電子ビ
ーム1’でサンプル11表面を走査する電子光学系と、
サンプル11に接続され、サンプル11表面近傍にリタ
ーディング電界をかけるリターディング回路12と、サ
ンプル11の表面電位を測定する電位計プローブ9と、
電位計プローブ9により測定された表面電位とあらかじ
め設定された表面電位に基づいて加速電圧制御用電源2
1にフィードバックをかけるフィードバック演算回路3
0から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体デバイスの
評価技術に関連し、特にデバイスやレチクルの微細パタ
ーンを測定するための走査電子顕微鏡及び微細パターン
測定方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造工程で利用される
インライン用測長SEM(Scanning Electron Microscop
e)においては、チャージアップ、ゲート破壊防止の為に
1kV程度の低加速電圧条件にて測定する事が必須とな
っている。被測定試料の構成に応じて加速電圧条件を選
択することにより、1次電子と2次電子量がほぼ等しく
なり、チャージアップが著しく低減され、非破壊での測
長が実現される。ところが、低加速電圧においては対物
レンズの収差などにより電子ビームが十分に絞れず解像
度が悪くなるという問題がある。
【0003】この問題を解消する方法として電子銃にお
ける加速電圧は高電圧にして、試料近傍にて減速電界
(リターディング電界)をかけるという手法が取られて
いる。このリターディング電界をかける機構を備えた従
来の走査型電子顕微鏡の全体構成を図12に示す。
【0004】サンプル11をステージ10上にセット
し、サンプル11の角度補正を行った後、測定点に移動
してサンプル11に電子銃1から電子ビーム1’を照射
すると同時にサンプル11にリターディング回路12に
よりリターディング電圧をかける。電子銃1から放出さ
れる電子ビーム1’の加速電圧は加速電圧制御用電源2
1による電圧により制御される。また、放出されてから
サンプル11表面に達するまでの電子ビーム1’の経路
には、ガンアライメントコイル2,コンデンサレンズ
3,対物レンズアライメントコイル4,スティグマコイ
ル5,走査コイル6,対物絞り7,対物レンズ8が配置
され、サンプル11表面に達するまでの電子ビーム1’
の走査、結像するためのレンズの非対称性の補正等がな
される。
【0005】そして、試料表面から生じた2次電子を2
次電子検出器13で検出し、増幅器27で増幅した後コ
ントラスト・ブライトネス制御回路28で輝度変調を行
った後CRT29で微細パターン表面の画像を表示す
る。
【0006】ところがこの方法においてはサンプル全面
にわたって電界が均一にかからないという問題があっ
た。特にレチクル等の様に石英基板(絶縁性)上にクロ
ム(導電性)膜がパターニングされている場合、サンプ
ル11の中央部とエッジ部とで、また、サンプル11表
面に形成された微細パターンの配列等により電界のかか
りかたが異なるために同一電圧条件でサンプル11内す
べての測定点を判定する事が困難であった。
【0007】また、サンプル11としてシリコンウェハ
の様に導電性の素材を用いた場合においてもサンプル1
1の中央とエッジでは電界のかかりかたが異なり、エッ
ジ部において正確な測定が行えないという問題があっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
走査型電子顕微鏡を用いた微細パターン測定方法では、
サンプル全面にわたって電界が均一にかからないという
問題があった。従って、電界のゆがみにより1次電子の
入射角が変化するためにあるいは2次電子の放出効率
や、飛程が歪められるために画像が変化し、従ってサン
プル内すべての測定点において同一の条件にて測定する
ことが困難であった。
【0009】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、その目的とするところは、すべての測定点に
おいて同一の条件により安定した測定を可能とする走査
型電子顕微鏡及び微細パターン測定方法を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る走査型電子
顕微鏡は、減速電界型カラムを搭載し、かつ試料の表面
電位を測定する表面電位測定部と、表面電位測定部を用
いて検出された表面電位に基づいて減速電界型カラムに
フィードバックをかけるフィードバック制御部とを具備
してなることを特徴とする。
【0011】ここで、減速電界型カラムとは、所定の加
速電圧で電子ビームを放出する電子銃、この電子銃から
放出された電子ビームで試料表面を走査する電子光学
系、前記試料表面近傍にリターディング電界をかけるリ
ターディング回路を含む。
【0012】また、別の本発明に係る走査型電子顕微鏡
は、所定の加速電圧で電子ビームを放出する電子銃と、
この電子銃から放出される電子ビームの加速電圧を設定
する加速電圧制御用電源と、電子銃から放出された電子
ビームを収束及び偏向する電子光学系と、試料表面近傍
にリターディング電界をかけるリターディング回路と、
試料の表面電位を測定する表面電位測定部と、この表面
電位測定部により測定された表面電位があらかじめ設定
された表面電位となるように加速電圧制御用電源又はリ
ターディング回路の少なくともいずれか一方にフィード
バックをかけるフィードバック制御部とを具備してなる
ことを特徴とする。
【0013】本発明の望ましい形態を以下に示す。
【0014】(1)フィードバック制御部には、加速電
圧制御用電源へのフィードバック量に応じて電子光学系
の設定パラメータの補正を行う補正回路が設けられてな
る。
【0015】(2)(1)における電子光学系とは、ガ
ンアライメントコイル,偏向電圧電源,対物レンズ励磁
電圧電源,対物レンズアライメントコイル,スティグマ
コイル,コントラスト・ブライトネス制御回路等を含む
が、これらの構成には限定されない。
【0016】(3)表面電位測定部は1個のプローブと
該プローブに接続された静電電位計からなり、該プロー
ブは電子光学系と同軸に設定され、該静電電位計はフィ
ードバック制御部に接続されている。
【0017】(4)表面電位測定部には、測定点を囲む
ポイントを測定可能な位置に少なくとも3個設けられた
プローブが設けられ、かつフィードバック制御部には、
複数のプローブにより測定点を囲むポイントで測定され
た複数の表面電位又は電位勾配に基づいて、測定点にお
ける表面電位を推定する推定機構が設けられてなる。
【0018】また、補正電極の1種として例えばリター
ディング回路の電極を少なくとも2つに分割し、試料の
少なくとも2点のポイントに異なる電圧を与えるように
してもよいし、試料近傍に少なくとも2点のポイントに
2個以上の電極を設けてもよい。
【0019】また、本発明に係る微細パターン測定方法
は、減速電界型カラムを搭載し、電子ビームを用いて微
細パターンを測定する走査型電子顕微鏡を用いた微細パ
ターン測定方法において、試料の表面電位を測定し、該
測定された表面電位とあらかじめ設定された表面電位に
基づいて減速電界型カラムにフィードバックをかけて微
細パターンを測定することを特徴とする。
【0020】ここで、減速電界型カラムとは、所定の加
速電圧で電子ビームを放出する電子銃、この電子銃から
放出された電子ビームで試料表面を走査する電子光学
系、試料表面近傍にリターディング電界をかけるリター
ディング回路を含む。
【0021】また、別の本発明に係る微細パターン測定
方法は、所定の加速電圧で放出された電子ビームを試料
表面近傍でリターディング電界をかけて減速し、該電子
ビームで試料表面を走査し、該試料表面から発生する2
次電子を検出して得られる測定データに基づいて該試料
上の微細パターンを観察する微細パターン測定方法にお
いて、試料の表面電位を測定する工程と、測定された表
面電位があらかじめ設定された表面電位となるように加
速電圧又はリターディング電界の少なくともいずれか一
方にフィードバックをかける工程とを含むことを特徴と
する。
【0022】本発明の望ましい形態を以下に示す。
【0023】(1)試料の表面電位の測定は、測定点を
囲む少なくとも3個のポイントで測定された表面電位又
は電位勾配に基づいて、測定点の表面電位を推定する。
【0024】(2)試料の表面電位の測定は、測定点を
囲む少なくとも3個のポイントで測定された電位勾配に
基づいて、測定点近傍の等電位面を算出し、該等電位面
の傾きを補正して得られた3個のポイントでの電位勾配
に基づいて測定点での表面電位を推定する。
【0025】(3)(2)における等電位面の傾きの補
正は、試料表面近傍に設けた補正電極により、又は試料
の複数点に異なる電圧を印加して行う。
【0026】(4)電子ビームの試料表面での走査は電
子光学系により行い、かつフィードバックは、加速電圧
とともに電子光学系の設定パラメータにフィードバック
をかけることにより行う。
【0027】(5)(4)における電子光学系とは、ガ
ンアライメントコイル,偏向電圧電源,対物レンズ励磁
電圧電源,対物レンズアライメントコイル,スティグマ
コイル,コントラスト・ブライトネス制御回路を含む
が、これらの構成には限定されない。
【0028】(6)走査電子顕微鏡から走査される電子
ビームの走査範囲に補正を施し、2次電子を検出して得
られる画像に倍率補正を施し、又は微細パターンの測定
により得られた測定データに補正を施す。
【0029】(作用)本発明では、減速電界型カラムを
搭載し、試料表面を観察する走査型電子顕微鏡におい
て、試料の表面電位を測定し、設定された表面電位との
差に基づいて減速電界型カラムにフィードバックをかけ
る。これによって、試料表面の観察時に、減速電界等に
より生じた不均一な電界の影響を打ち消すことができ、
安定した測定が可能となる。
【0030】また、少なくとも3個のプローブを用いる
ことにより、直接測定点の表面電位を測定することな
く、測定点近傍の表面電位を測定して測定点の表面電位
を推定することができるため、複数点計測により周囲の
パターン配置が非対称な場合にも表面電位の推定精度が
向上する。
【0031】また、等電位面の傾きを補正して表面電位
を推定することにより、等電位面の傾きにより生じるビ
ームのひずみ等の影響を受けない微細パターンの観察が
可能となる。
【0032】さらに、電子ビームの加速電圧のみならず
電子光学系の補正を行うことにより、加速電圧変更に伴
う電子光学系の設定パラメータの変更ができ、より高精
度の微細パターンの観察が可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施形態を説明する。
【0034】(第1実施形態)図1は本発明の第1実施
形態に係る走査型電子顕微鏡の全体構成を示したもので
ある。
【0035】図1に示すように、本実施形態に係る走査
型電子顕微鏡は、電子ビームを放出する電子銃、放出し
た電子ビームを測定対象である試料(サンプル11)表
面に照射する電子光学系、電子光学系を通過した電子ビ
ームの試料表面へのランディングエネルギーを減速させ
るリターディング回路、試料の表面電位を測定する表面
電位測定部、電子銃及び電子光学系にフィードバックを
かけるフィードバック制御部、試料表面から放出される
2次電子を検出する2次電子検出機構とに大別される。
【0036】サンプル11に電子ビーム1’を放出する
電子銃1から照射された電子ビーム1’の経路には、ガ
ンアライメントコイル2,コンデンサレンズ3,対物レ
ンズアライメントコイル4,スティグマコイル5,走査
コイル6,対物絞り7,対物レンズ8からなる電子光学
系が設けられている。ガンアライメントコイル2及び対
物レンズアライメントコイル4は、コンデンサレンズ
3,対物レンズ8を補正するために設けられ、走査コイ
ル6は2対の電磁コイルからなり、各コイルにそれぞれ
異なった周期の電源を供給して一方にX方向の、他方に
Y方向の鋸歯状波形信号を与えて電子ビーム1’を走査
する。また、電子ビーム1’の経路の下流側であって電
子光学系の先端には、表面電位測定部として電位計プロ
ーブ9が対物レンズ8と同軸に設けられている。
【0037】また、電子銃1から照射された電子ビーム
1’が電子光学系を通過すると、ステージ10上に載置
されたサンプル11に照射される。ステージ10にはリ
ターディング回路12が接続され、ステージ10を介し
てサンプル11にリターディング電圧が印加されること
によりサンプル11表面付近に減速電界が発生する。ま
た、2次電子検出機構として、サンプル11から所定距
離離れた位置に2次電子検出器13が配置され、サンプ
ル11表面から放出される2次電子を検出する。
【0038】EOS制御回路32は、リターディング回
路12,加速電圧制御用電源21,ビームアライメント
制御回路22,スティグマ制御回路23,偏向電圧電源
24、対物レンズ励磁電圧電源25,静電電位計26,
フィードバック演算回路30及びステージ制御回路33
に接続されている。
【0039】電子銃1には加速電圧制御用電源21が接
続されており、この加速電圧制御用電源21により、電
子銃1からの電子ビーム1’を所望の加速エネルギーで
放出することができる。ガンアライメントコイル2,対
物レンズアライメントコイル4はビームアライメント制
御回路22に接続され、スティグマコイル5にはスティ
グマ制御回路23が接続されており、これらビームアラ
イメント制御回路22及びスティグマ制御回路23によ
りビーム形状の補正を行う。
【0040】また、走査コイル6は偏向電圧電源24に
接続され、偏向電圧電源24により走査コイル6に電圧
が与えられる。対物レンズ8には対物レンズ励磁電圧電
源25が接続され、この電源25により対物レンズ8に
励磁電圧が与えられる。電位計プローブ9には静電電位
計26が接続され、電位計プローブ9により測定された
サンプル11表面の電位を算出する。また、2次電子検
出器13で検出された測定データは、増幅器27を介し
てコントラスト・ブライトネス制御回路28に入力さ
れ、変調されたコントラストを持つ2次元画像としてC
RT29に拡大されて表示される。
【0041】また、静電電位計26で測定した電圧値は
フィードバック演算回路30に入力され、このフィード
バック演算回路30を介して加速電圧制御用電源21,
ビームアライメント制御回路22,スティグマ制御回路
23,偏向電圧電源24及び対物レンズ励磁電圧電源2
5に、あらかじめ設定された表面電位と測定した表面電
位との差が補正される。
【0042】偏向電圧電源24とCRT29には走査電
源31が接続され、この電源31の制御により偏向電圧
電源24の信号波形が形成されて電子ビーム走査が可能
になるとともに、CRT29のビーム走査もこのサンプ
ル11上の走査に同期してなされる。
【0043】さらに、ステージ10にはステージ制御回
路33が接続され、ステージ10の動作を制御する。
【0044】以下、本実施形態に係る走査型電子顕微鏡
を用いた微細パターン測定方法を図2に示すフローチャ
ートに沿って説明する。
【0045】まず、サンプル11が装置内のステージ1
0上にセットされる(121)。グローバルアライメン
ト等によりサンプル11の角度補正を行い(122)、
リターディング回路12によりリターディング電圧をサ
ンプル11にかけた後、測定点に移動して電子ビーム
1’を照射する(123)。次いで、対物レンズ8と同
軸に設けられた電位計プローブ9にて測定点近傍の表面
電位を測定する(124)。測定された表面電位(V)
とあらかじめ設定された電位(v)との差(△V)をフ
ィードバック演算回路30にて計算し(125)、この
計算結果に基づいて加速電圧制御用電源21、あるいは
リターディング回路12にフィードバックをかける。加
速電圧制御用電源21にフィードバックをかけた場合に
は、同時にガンアライメントコイル2,コンデンサレン
ズ3,対物レンズアライメントコイル4,スティグマコ
イル5,コントラスト・ブライトネス制御回路28等の
電子光学系にもフィードバックをかける。なお、リター
ディング回路12にフィードバックをかける場合には、
これら電子光学系へのフィードバックは必要ない。フィ
ードバックは具体的には、電子銃1から放出される電子
ビーム1’の加速電圧を調整し、あるいはリターディン
グ回路12からサンプル11に与える電圧を調整するこ
とにより行う(126)。
【0046】また、加速電圧制御用電源21へのフィー
ドバックにより加速電圧が変化し、電子ビーム1’の光
軸ずれ、走査範囲の変化、フォーカスずれ等が生じるの
で、フィードバック後の加速電圧に応じてビームアライ
メント制御回路22,スティグマ制御回路23,偏向電
圧電源24,対物レンズ励磁電圧電源25,コントラス
ト・ブライトネス制御回路28にフィードバックをかけ
るようにする。
【0047】具体的なフィードバックの手法としては、
加速電圧毎にこれら電子光学系のパラメータをあらかじ
めフィードバック演算回路30に記憶させておき、加速
電圧に応じてこれらのパラメータを設定するようにする
手法でも良いし、画像処理によりベストの条件を自動的
に探し出して設定する方法でも良い。
【0048】以上の様にして表面電位を設定電位に揃え
た上で通常の測長作業を行う(127)。なお、偏向電
圧電源24に補正をかけるのではなく、補正された加速
電圧に基づいて画像に倍率補正をかけるか測長値に補正
をかけても良い。
【0049】(第2実施形態)図3は本発明の第2実施
形態に係る微細パターン測定方法のフローチャートであ
る。以下の実施形態で用いる走査型電子顕微鏡は第1実
施形態とほぼ同じであるため、図1を用いて説明する。
なお、本実施形態及び第3実施形態では、測定点を囲む
3点での表面電位から測定点の表面電位を推定する推定
機構がフィードバック演算回路30に設けられている。
【0050】まず、サンプル11をステージ10上にセ
ットする(131)。グローバルアライメント等により
サンプル11の角度補正を行う(132)。ここまでは
第1実施形態と同様である。次に、リターディング回路
12によりリターディング電圧をかけた後(133)測
定点に移動し、サンプル11上に電子ビーム1’を照射
する(134)。測定実行命令が走査型電子顕微鏡に出
されるとステージ10が動き測定ポイントへ移動し、測
定点上に電子ビーム1’がある所定の時間照射される。
【0051】次に、ビームブランキング等により電子ビ
ーム1’がサンプル11上に当たらないようにした上
で、測定点からある所定の距離離れたポイント上に電位
計プローブ9が位置するようにステージ10を移動させ
る。電位計プローブ9は第1実施形態と同様に対物レン
ズ8と同軸に設置させておいてもよいし、また、例えば
光学顕微鏡の近傍に設置するなど対物レンズ8から離れ
た箇所に設置するのでも良い。このポイントにてサンプ
ル11の表面電位を測定する(135)。次に、軸定点
からある所定の距離離れたポイントにて、上記と同様に
表面電位を測定する。このようにして測定点を囲む少な
くとも3点にて表面電位を測定した後(136)、フィ
ードバック演算回路30に設けられた推定機構により、
3点の座標と表面電位の値から測定点における表面電位
Vを推定する(137)。
【0052】このようにして推定された表面電位Vとあ
らかじめ設定された電位(v)との差(Δv)に応じ
て、第1実施形態と同様に電子銃1の加速電圧制御用電
源21あるいはリターディング回路12、及びガンアラ
イメントコイル2,偏向電圧電源24,対物レンズ励磁
電圧電源25,対物レンズアライメントコイル4,ステ
ィグマコイル5,コントラスト・ブライトネス制御回路
28等にフィードバックをかけ(138)、ビームブラ
ンキングを解除したのち通常の測長作業を行う(13
9)。なお、リターディング回路12にフィードバック
をかける場合にはこれら電子光学系へのフィードバック
は必要ない。また、偏向電圧電源24に補正をかけるの
ではなく、補正された加速電圧に基づいて画像に倍率補
正をかけるか測長値に補正をかけてもよい。
【0053】このように、本実施形態では直接測定点の
表面電位を測定することなく、測定点近傍の表面電位を
測定することにより、測定点の表面電位を推定すること
ができるため、複数点計測により周囲のパターン配置が
非対称な場合にも表面電位の推定精度が向上する。
【0054】(第3実施形態)図4は本発明の第3実施
形態に係る微細パターン測定方法を説明するための図で
ある。まず、サンプル11を装置内にセットする(14
1)。グローバルアライメント等によりサンプル11の
角度補正を行った後(142)、サンプル11にリター
ディング回路12によりリターディング電圧をかけ(1
43)、測定点に移動し、サンプル11上に電子ビーム
1’を照射する(144)。測定実行命令が走査型電子
顕微鏡に出されるとステージ10が動き測定ポイントへ
移動し、測定点上に電子ビーム1’が所定の時間照射さ
れる。
【0055】次に、本実施形態における表面電位の推定
方法を図5を用いて説明する。
【0056】図5に示すように測定点151を囲むよう
にして設置された少なくとも3個以上(本実施形態では
3個の場合で説明する)の静電電位計プローブ9にて各
ポイントでの表面電位を同時に測定する(145)。8
は対物レンズである。その後、第2実施形態と同様にフ
ィードバック演算回路30に設けられた推定機構によ
り、3点の座標と表面電位との値に基づいて、測定点に
おける表面電位vを推定する(146)。このようにし
て推定された表面電位Vとあらかじめ設定された電位
(v)との差(Δv)に応じて第1実施形態と同様に電
子銃1の加速電圧制御用電源、あるいはリターディング
回路12,ガンアライメントコイル2,スティグマコイ
ル5、コントラスト・ブライトネス制御回路28等にフ
ィードバックをかけ(147)、通常の測長作業を行う
(148)。なお、リターディング回路12にフィード
バックをかける場合にはこれら電子光学系へのフィード
バックは必要ない。また、偏向電圧電源24に補正をか
けるのではなく、補正された加速電圧に基づいて画像に
倍率補正をかけるか測長値に補正をかけてもよい。
【0057】このように、第2実施形態と同様に直接測
定点の表面電位を測定することなく、測定点近傍の表面
電位を測定することにより、測定点の表面電位を推定す
ることができる。また、本実施形態ではプローブ9を3
個用い、同時に測定点近傍の表面電位を測定するため、
1個のプローブを用い、ステージ10を移動して順次測
定する場合よりも、時間とともに変化する誤差や、ステ
ージ10の移動に伴い発生する誤差の影響を受けること
がない。
【0058】(第4実施形態)図6は本発明の第4実施
形態に係る微細パターン測定方法を説明するための図で
ある。以下の実施形態における走査型電子顕微鏡のフィ
ードバック演算回路30には、測定点を囲む3点での電
位勾配の分布から、測定点の表面電位を推定する推定機
構が設けられている。
【0059】まず、サンプル11を装置内にセットする
(161)。グローバルアライメント等によりサンプル
11の角度補正を行った後(162)サンプル11にリ
ターディング回路12によりリターディング電圧をかけ
(163)、測定点に移動してサンプル11上に電子ビ
ーム1’を照射する(164)。測定実行命令が装置に
出されるとステージ10が動き測定ポイントへ移動し、
測定点上に電子ビーム1’をある所定の時間照射する。
【0060】次に、本実施形態における表面電位の推定
方法を図7を用いて説明する。
【0061】図7に示すように、等電位面が171に示
すようにサンプル11,対物レンズ8に対して傾きを持
っている場合、任意の3点における表面電位は異なる。
測定点151を囲む少なくとも3点以上のポイントにて
この等電位面171で示される電位勾配の分布をプロー
ブ9の高さをサンプル11表面に対して上下させて測定
する(165)。そして、得られた電位勾配の分布よ
り、第2,3実施形態と同様に測定点の表面電位Vを推
定する(166)。
【0062】電位勾配の分布の測定はプローブの高さを
上下させることで可能である。このようにして推定され
た表面電位Vとあらかじめ設定された電位(v)との差
(Δv)に応じて、第1実施形態と同様に電子銃1の加
速電圧制御用電源21あるいはリターディング回路1
2,ガンアライメントコイル2、偏向電圧電源24,対
物レンズ励磁電圧電源25,対物レンズアライメントコ
イル4,スティグマコイル5,コントラスト・ブライト
ネス制御回路28等にフィードバックをかけ(16
7)、通常の測長作業を行う(168)。あるいは偏向
電圧電源24に補正をかけるのではなく、補正された加
速電圧に基づいて画像に倍率補正をかけるか測長値に補
正をかけてもよい。
【0063】このように、本実施形態では第3実施形態
と同様の効果を奏する。さらに、3点の電位勾配より測
定点の表面電位を推定する。等電位面が傾いている場合
は加速電圧でフィードバックをかけてもその補正の効果
が少ないため、このように等電位面の傾きをチェックす
ることにより、補正の必要があるか否かの判断が可能と
なる。
【0064】(第5実施形態)図8は本発明の第5実施
形態に係る微細パターン測定方法のフローチャートを示
す図である。
【0065】まず、サンプル11を装置内にセットする
(181)。グローバルアライメント等によりサンプル
11の角度補正を行った後(182)、サンプル11に
リターディング回路12によりリターディング電圧をか
けた後(183)、測定点に移動しサンプル11上にビ
ームを所定の時間照射する(184)。測定実行命令が
装置に出されるとステージ10が動き測定ポイントへ移
動し、測定点上に電子ビーム1’をある所定の時間照射
する。その後、第4実施形態と同様の方法にて測定点近
傍の3点以上の電位勾配分布を求める(185)。ここ
までは第4実施形態と同様である。
【0066】次に、サンプル上に補正電圧をかけて等電
位面の傾きを補正する。この補正に用いられる走査型電
子顕微鏡のサンプル11近傍の模式図を図9に示す。図
9に示すように、本実施形態では対物レンズ8と同軸に
補正電極191が設置されており、この補正電極191
に、3点以上のポイントにおける電位勾配の測定結果か
ら等電位面171の傾きを補正する電圧を与える。これ
により、測定点151近傍において等電位面171はサ
ンプル11表面に対して平行となる。
【0067】このように補正された等電位面における電
位分布に基づいて、第2〜第4実施形態と同容に測定点
の表面電位Vを推定する(187)。このように推定さ
れた表面電位Vとあらかじめ設定された電位(v)との
差(Δv)に応じて第1実施形態と同様に電子銃1の加
速電圧制御用電源21、あるいはリターディング回路1
2,ガンアライメントコイル2、偏向電圧電源24,対
物レンズ励磁電圧電源25,対物レンズアライメントコ
イル4,スティグマコイル5,コントラスト・ブライト
ネス制御回路28等にフィードバックをかけ(18
8)、通常の測長作業を行う(189)。なお、リター
ディング回路12にフィードバックをかける場合にはこ
れら電子光学系へのフィードバックは必要ない。また、
偏向電圧電源24に補正をかけるのではなく、補正され
た加速電圧に基づいて画像に倍率補正をかけるか測長値
に補正をかけてもよい。
【0068】このように、本実施形態では第4実施形態
と同様の効果を奏するとともに、等電位面の傾きの影響
の無い測定が可能となるため、等電位面に傾きがある場
合に生じる電子ビーム1’のひずみ等の影響を低減する
ことができ、高精度の画像が得られる。
【0069】なお、本実施形態では補正電極191によ
り補正電圧を与えて等電位面171の傾きを補正する場
合を示したが、補正電極と同様に電位勾配補正機能を持
つ3個以上の電位計プローブ9により傾きを補正するこ
とも可能である。また、本実施形態においては表面電位
を測定してから測定結果に応じて加速電圧あるいはリタ
ーディング電極にフィードバックをかける例を示した
が、同一の構造、パターン配置を持つ複数の被測定試料
に対して同じ測定ポイントを測定するような場合には、
各々に対して表面電位を測定する工程を経ずに、予め算
出されたフィードバック量を加速電圧、またはリターデ
ィング電極に適用するようにしてもよい。
【0070】また、リターディング回路により傾きを補
正することも可能である。図10は等電位面の傾き補正
機能を持つリターディング回路を有する走査型電子顕微
鏡の全体構成を示す模式図である。図1と共通する部分
には同一の符号を付し、説明は省略する。図10に示す
ように、リターディング回路201はフィードバック演
算回路30に接続される。また、ステージ10の3点に
電圧を与える3極のリターディング電極202a〜20
2cが設けられており、これらリターディング電極20
2a〜202cは、リターディング回路201に接続さ
れている。この走査型電子顕微鏡では、フィードバック
演算回路30からの等電位面の傾きを補正するフィード
バック量を受け、リターディング電極202a〜202
cにより、ステージ10の3点にそれぞれ異なる電圧を
印加して、サンプル11表面の等電位面の傾きを補正す
ることができる。
【0071】この3極のリターディング電極202a〜
202cを有する走査電子顕微鏡による微細パターン補
正方法を図11を用いて説明する。図11は走査電子顕
微鏡のサンプル11近傍を拡大した図である。
【0072】図11に示すように、電位計プローブ9で
サンプル11表面上を走査している際に、フィードバッ
ク演算回路30による計算結果に基づいて、測定点21
1直下に存在するリターディング電極202cのリター
ディング電圧にフィードバックをかける。このようにし
て表面電位を設定電位に揃えた上で通常の測長作業を行
う。測定点211以外の部分では、チャージアップの状
態が測定点211近傍と異なる場合があり、その場合に
も測定点211と同じようにリターディング電圧にフィ
ードバックをかけると過補正になりチャージアップする
ために測定点211にこの影響が及ぶ場合があるが、本
手法によれば、周囲の影響を受けないで測定することが
可能となる。
【0073】また、本発明は上記実施形態に限定される
ものでない。加速電圧にフィードバックをかけた際に補
正が必要となる電子光学系は上記実施形態に記載された
ものに限定されず、電子銃1とサンプル11の間に設け
られ、加速電圧の変更に伴い設定パラメータを補正する
必要のあるすべての電子光学系を含む。また、加速電圧
のフィードバックを行う場合、これら電子光学系の設定
パラメータの補正は必ずしも必要でなく、加速電圧のフ
ィードバックのみを行う場合でもよい。さらに、走査コ
イル6による電子ビーム1’の走査方法は何でも良い。
また、電子ビーム1’を照射する場合のみならず、イオ
ンビーム等荷電粒子ビームを照射するものに置換するこ
とができる。また、測定点を挟む2点の表面電位を2個
のプローブで測定し、これら2点の測定値から測定点を
挟む表面電位を推定することも可能である。
【0074】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、試
料近傍においてリターディング電界をかけて走査型電子
顕微鏡を用いる場合でも、減速電界等により生じた不均
一な電界の影響を打ち消すことができ、あらかじめ設定
された電圧条件で試料内すべての測定点を安定して測定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る走査型電子顕微鏡
の全体構成を示す模式図。
【図2】同実施形態に係る微細パターン測定方法のフロ
ーチャートを示す図。
【図3】本発明の第2実施形態に係る微細パターン測定
方法のフローチャートを示す図。
【図4】本発明の第3実施形態に係る微細パターン測定
方法のフローチャートを示す図。
【図5】同実施形態に係る表面電位の推定方法を説明す
るための図。
【図6】本発明の第4実施形態に係る微細パターン測定
方法のフローチャートを示す図。
【図7】同実施形態に係る表面電位の推定方法を説明す
るための図。
【図8】本発明の第5実施形態に係る微細パターン測定
方法のフローチャートを示す図。
【図9】同実施形態に係る等電位面の傾き補正を説明す
るための図。
【図10】等電位面の傾き補正機能を持つリターディン
グ回路を有する走査型電子顕微鏡の全体構成を示す模式
図。
【図11】図11における走査電子顕微鏡のサンプル近
傍を拡大した図。
【図12】従来の走査型電子顕微鏡の全体構成を示す模
式図。
【符号の説明】
1…電子銃 2…ガンアライメントコイル 3…コンデンサレンズ 4…対物レンズアライメントコイル 5…スティグマコイル 6…走査コイル 7…対物絞り 8…対物レンズ 9…電位計プローブ 10…ステージ 11…サンプル 12,201…リターディング回路 13…2次電子検出器 21…加速電圧制御用電源 22…ビームアライメント制御回路 23…スティグマ制御回路 24…偏向電圧電源 25…対物レンズ励磁電圧電源 26…静電電位計 27…増幅器 28…コントラスト・ブライトネス制御回路 29…CRT 30…フィードバック演算回路 31…走査電源 32…EOS制御回路 33…ステージ制御回路 151,211…測定点 171…等電位面 191…補正電極 202a〜202c…リターディング電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小松 文朗 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5C033 UU04 UU05 UU08

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 減速電界型カラムを搭載し、かつ試料の
    表面電位を測定する表面電位測定部と、前記表面電位測
    定部を用いて検出された表面電位に基づいて前記減速電
    界型カラムにフィードバックをかけるフィードバック制
    御部とを具備してなることを特徴とする走査型電子顕微
    鏡。
  2. 【請求項2】 所定の加速電圧で電子ビームを放出する
    電子銃と、この電子銃から放出される電子ビームの加速
    電圧を設定する加速電圧制御用電源と、前記電子ビーム
    を成形するとともに、加速電圧を制御し、前記試料表面
    に収束及び走査させる電子光学系と、前記試料表面近傍
    にリターディング電界をかけるリターディング回路と、
    前記試料の表面電位を測定する表面電位測定部と、この
    表面電位測定部により測定された表面電位があらかじめ
    設定された表面電位となるように前記加速電圧制御用電
    源又は前記リターディング回路の少なくともいずれか一
    方にフィードバックをかけるフィードバック制御部とを
    具備してなることを特徴とする走査型電子顕微鏡。
  3. 【請求項3】 前記フィードバック制御部には、前記加
    速電圧制御用電源へのフィードバック量に応じて前記電
    子光学系の設定パラメータの補正を行う補正回路が設け
    られてなることを特徴とする請求項2に記載の走査型電
    子顕微鏡。
  4. 【請求項4】 前記表面電位測定部は1個のプローブと
    該プローブに接続された静電電位計からなり、該プロー
    ブは前記電子光学系と同軸に設定され、該静電電位計は
    前記フィードバック制御部に接続されてなることを特徴
    とする請求項1又は2に記載の走査型電子顕微鏡。
  5. 【請求項5】 前記表面電位測定部には、測定点を囲む
    ポイントを測定可能な位置に少なくとも3個設けられた
    プローブが設けられ、かつ前記フィードバック制御部に
    は、前記複数のプローブにより測定点を囲むポイントで
    測定された複数の表面電位又は電位勾配に基づいて、測
    定点における表面電位を推定する推定機構が設けられて
    なることを特徴とする請求項1又は2に記載の走査型電
    子顕微鏡。
  6. 【請求項6】 前記試料近傍には、該試料表面に生じる
    電位勾配を補正する少なくとも2個以上の補正電極が形
    成されてなることを特徴とする請求項5に記載の走査型
    電子顕微鏡。
  7. 【請求項7】 前記試料近傍には、前記リターディング
    回路に接続され、該試料表面近傍に生じるリターディン
    グ電圧にフィードバックをかけるリターディング電極が
    設けられてなることを特徴とする請求項2に記載の走査
    電子顕微鏡。
  8. 【請求項8】 前記リターディング電極は、前記試料表
    面の複数位置に対して異なる電圧を印加する複数の電極
    からなることを特徴とする請求項7に記載の走査電子顕
    微鏡。
  9. 【請求項9】 減速電界型カラムを搭載し、電子ビーム
    を用いて微細パターンを測定する走査型電子顕微鏡を用
    いた微細パターン測定方法において、前記試料の表面電
    位を測定し、該測定された表面電位とあらかじめ設定さ
    れた表面電位に基づいて前記減速電界型カラムにフィー
    ドバックをかけて微細パターンを測定することを特徴と
    する微細パターン測定方法。
  10. 【請求項10】 所定の加速電圧で放出された電子ビー
    ムを試料表面近傍でリターディング電界をかけて減速
    し、該電子ビームで試料表面を走査し、該試料表面から
    発生する2次電子を検出して得られる測定データに基づ
    いて該試料上の微細パターンを観察する微細パターン測
    定方法において、前記試料の表面電位を測定する工程
    と、測定された表面電位があらかじめ設定された表面電
    位となるように前記加速電圧又は前記リターディング電
    界の少なくともいずれか一方にフィードバックをかける
    工程とを含むことを特徴とする微細パターン測定方法。
  11. 【請求項11】 前記試料の表面電位の測定は、測定点
    を囲む少なくとも3個のポイントで測定された表面電位
    又は電位勾配に基づいて、前記測定点の表面電位を推定
    することを特徴とする請求項9又は10に記載の微細パ
    ターン測定方法。
  12. 【請求項12】 前記試料の表面電位の測定は、測定点
    を囲む少なくとも3個のポイントで測定された電位勾配
    に基づいて、測定点近傍の等電位面を算出し、該等電位
    面の傾きを補正して得られた3個のポイントでの電位勾
    配に基づいて前記測定点での表面電位を推定することを
    特徴とする請求項9又は10に記載の微細パターン測定
    方法。
  13. 【請求項13】 前記電子ビームの試料表面での走査は
    電子光学系により行い、かつ前記フィードバックは、前
    記加速電圧とともに前記電子光学系の設定パラメータに
    フィードバックをかけることにより行うことを特徴とす
    る請求項10に記載の微細パターン測定方法。
  14. 【請求項14】 前記走査電子顕微鏡から走査される電
    子ビームの走査範囲に補正を施し、前記2次電子を検出
    して得られる画像に倍率補正を施し、又は前記微細パタ
    ーンの測定により得られた測定データに補正を施すこと
    を特徴とする請求項9又は10に記載の微細パターン測
    定方法。
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