JP5161766B2 - インバータ装置および空気調和機 - Google Patents

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Description

本発明は、インバータの歪みを低減する技術に関し、さらに詳しくはインバータ装置および空気調和機に関する。
図14に示す従来例は、電動機を駆動する交流電源に流れる交流電流の歪みを低減するインバータ装置である(例えば、特許文献1参照)。
図14において、従来例のインバータ装置は、直流交流変換部4p、電流検出部6p、電流指令演算部8p、電圧指令演算部9p、PWM信号発生部10p、電圧指令補償部11pから構成される。直流交流変換部4pは、平滑部(図示せず)の出力電圧を所望の交流電圧に変換し、電動機5pを駆動する。電流検出部6pは、電動機5pに流れる電流を検出する。電流指令演算部8pは、電動機5pを駆動するための電流指令値を演算する。電圧指令演算部9pは、電流指令値と電流検出部6pで検出された電流値に基づき、電圧指令値を算出する。PWM信号発生部10pは、電圧指令値から直流交流変換部4pを駆動する信号を生成する。電圧指令補償部11pは、電圧指令値に補償信号を重畳する。
このように、一般的には、電流指令値により電圧指令値の振幅を補償し、歪みを低減している。
一方、最近のインバータ装置では、コスト削減、小型化・軽量化のために、平滑部に用いるコンデンサおよびリアクタは、著しく小容量化、小規模化されている。
特開平9−84385号公報
しかしながら、このように不十分な容量の平滑部を用いた場合、平滑部の出力電圧は、交流電源周波数の2倍の周波数で大きく脈動する。この場合、従来例の電圧指令補償部11pを用いたインバータ装置では、脈動電圧の影響を受け電動機5pの電流歪みを十分抑制することが出来ないという課題を有していた。
本発明は、上述した従来の課題を解決するもので、出力電圧が大きく脈動する平滑部を用いながら、電動機の波形歪みを抑制することが可能なインバータ装置および空気調和機を提供することを目的とする。
上述した従来の課題を解決するために、本発明のインバータ装置は、交流電源からの交流電圧を整流し、整流電圧を生成する整流手段と、整流電圧を平滑し、交流電圧周期の半分に対応する平滑電圧周期の波形を含む平滑電圧を生成する平滑手段と、平滑電圧を、パルス幅変調された交流を表す駆動電圧に変換し、電動機に供給する直流交流変換手段と、平滑電圧周期の波形を含むとともに波形歪みを含む電流であって、駆動電圧により電動機に流れる電動機電流を検出し、電流検出信号を生成する電流検出手段と、電動機の回転数の目標値を表す目標回転数信号を生成する目標回転数設定手段と、電流検出信号および目標回転数信号に基づいて、電動機電流の指令値を表す電流指令信号を生成する電流指令生成手段と、電流検出信号および電流指令信号に基づいて、波形歪みを補正する電流指令補正信号を生成する電流指令補正手段と、電流検出信号、電流指令信号、および電流指令補正信号に基づいて、電圧指令信号を生成し、出力する電圧指令出力手段と、平滑電圧の位相を表す電圧位相信号を検出する電圧位相検出手段と、電流検出信号、目標回転数信号および電圧位相信号に基づいて、波形歪みを補正する電圧指令補正信号を生成する電圧指令補正手段と、電圧指令信号に電圧指令補正信号を加算し、加算した結果を表す被変調信号を生成する被変調信号生成手段と、被変調信号に基づいて、パルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号生成手段と、を有し、前記直流交流変換手段は、パルス幅変調信号に基づいて、交流駆動電圧を生成することを特徴としている。
さらに、本発明の空気調和機は、上述したインバータ装置と、電動機を含む圧縮機と、を有することを特徴としている。
交流電源に流れる交流電流の電源高調波を低減し、商用電力系統の汚染を防止することにより、インバータ装置だけでなく、電力系統に繋がるその他の電気機器の電源効率も向上させる。また、平滑コンデンサの体積を小さくすることができるため、インバータ装置の小型・軽量化が可能となり、このようなインバータ装置を用いた空気調和機の小型・軽量化も容易になる。さらに、平滑コンデンサ、インバータ装置、および空気調和機の小型化により、インバータ装置および空気調和機の低コスト化が可能となる。また、力率改善回路も不要となるため、インバータ装置および空気調和機の低コスト化に、さらに寄与する。このインバータ装置は、空気調和機だけでなく、インバータ装置を用いるあらゆる電気機器に適用可能である。
以下、本発明を実施するための最良の形態に関するいくつかの例について、図面を参照しながら説明する。なお、図面において、実質的に同一の構成、動作、および効果を表す要素については、同一の符号を付す。また、以下において記述される数字は、すべて本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明は例示された数字に制限されない。さらに、ハイ/ローで表される論理レベルまたはオン/オフで表されるスイッチング状態は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、例示された論理レベルまたはスイッチング状態が異なる組合せで、同等な結果を得ることも可能である。また、構成要素間の接続関係は、本発明を具体的に説明するために例示するものであり、本発明の機能を実現する接続関係はこれに限定されない。さらに、以下の実施の形態は、ハードウェアおよび/またはソフトウェアを用いて構成されるが、ハードウェアを用いる構成は、ソフトウェアを用いても構成可能であり、ソフトウェアを用いる構成は、ハードウェアを用いても構成可能である。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるインバータ装置の構成を示すブロック図である。
図1において、実施の形態1におけるインバータ装置は、交流電源1からの単相の交流電圧S1を整流し、再びパルス幅変調(PWM:Pulse Width Modulation)を用いて交流化することにより駆動電圧S4を生成する。インバータ装置は、駆動電圧S4を電動機5に供給し、電動機5を駆動する。電動機5が回転することにより、空気調和機を構成する圧縮機において、冷媒が圧縮される。実施の形態1におけるインバータ装置は、整流部2、平滑部3、直流交流変換部4、電流検出部6、回転位相検出部7、目標回転数設定部15、電流指令生成部8、電流指令補正部13、電流指令補正部14、加算部17、電圧指令生成部9、電圧指令補正部11、電圧位相検出部12、加算部16、およびPWM信号生成部10を含む。加算部17および電圧指令生成部9は、電圧指令出力部を構成する。
整流部2は、ダイオードブリッジで構成され、交流電源1からの交流電圧S1を入力する。その結果、交流電源1には交流電流SCが流れる。整流部2は、交流電圧S1を全波整流し、整流電圧S2を生成する。平滑部3は、整流電圧S2に並列に接続される平滑コンデンサ(図示せず)と直列に接続されるリアクタ(図示せず)で構成され、整流電圧S2を平滑化し、交流電圧S1の2倍の周波数で大きく脈動する平滑電圧S3を生成する。交流電圧S1の2倍の周波数に対応する平滑電圧S3の周期を、平滑電圧周期と呼ぶ。すなわち、平滑電圧周期は、交流電圧周期の半分に対応する。直流交流変換部4は、半導体スイッチング素子で構成され、平滑電圧S3を、PWMされた交流を表す駆動電圧S4に変換する。電圧位相検出部12は、平滑電圧S3の位相を表す電圧位相信号S12を検出する。
電流検出部6は、駆動電圧S4により電動機5に流れる電動機電流を検出し、電流検出信号S6を生成する。電流検出信号S6は、平滑電圧周期の波形を含み、波形歪みを有する。回転位相検出部7は、電流検出信号S6に基づいて、電動機5の回転位相を表す回転位相信号S7を検出する。目標回転数設定部15は、電動機5の回転数の目標値を表す目標回転数信号S15を生成する。電流指令生成部8は、回転位相信号S7、電圧位相信号S12、および目標回転数信号S15に基づいて、電動機電流の指令値を表す電流指令信号S8を生成する。
電流指令補正部13は、電圧位相信号S12、回転位相信号S7、および電流指令信号S8に基づいて、電流検出信号S6の波形歪みを補正する電流指令補正信号S13を生成する。電流指令補正部14は、電圧位相信号S12、回転位相信号S7、電流指令信号S8、および転流信号S10A(後述)に基づいて、電流検出信号S6の波形歪みを補正する電流指令補正信号S14を生成する。加算部17は、電流指令信号S8に、電流指令補正信号S13と電流指令補正信号S14を加算し、加算信号S17を生成する。電圧指令生成部9は、回転位相信号S7および加算信号S17に基づいて、PWMにおける被変調信号の指令値を表す電圧指令信号S9を生成する。
電圧指令補正部11は、電圧位相信号S12、回転位相信号S7、および電流指令信号S8に基づいて、電流検出信号S6の波形歪みを補正する電圧指令補正信号S11を生成する。加算部16は、電圧指令信号S9と電圧指令補正信号S11を加算し、加算信号S16を生成する。加算部16は被変調信号生成部とも呼ばれ、加算信号S16は被変調信号とも呼ばれる。PWM信号生成部10は、加算信号S16に基づいて、電動機電流における転流のタイミングを表す転流信号S10Aを生成する。さらに、PWM信号生成部10は、加算信号S16を被変調信号とし、例えば数kHzないし数10kHzの三角状搬送波信号と転流信号S10Aを用いてPWM化し、PWM波形を表すPWM信号S10を生成する。直流交流変換部4は、PWM信号S10に基づいて、平滑電圧S3をスイッチングし、駆動電圧S4を生成する。
電動機電流は、直流交流変換部4および電動機5間に流れる電流であり、電動機5がY次結線の場合、電動機5の相電流に一致する。電流検出部6は、代表的実施の形態では、電動機電流を直接に電流センサ18で検出する。別の実施の形態では、直流交流変換部4の母線電流、すなわち平滑電圧S3が直流交流変換部4に加わる2つの端子の少なくとも一方に流れる電流により、間接的に推定値を検出する。
平滑部3を構成するリアクタは、交流電圧S1の投入時における平滑コンデンサへの突入充電電流のピーク値を下げるために設けられる。リアクタの挿入される位置は、交流電源1と平滑部3を構成する平滑コンデンサとの間であるが、整流部2の交流電源1側と平滑部3側のいずれであってもよい。
さらに、平滑部3を構成するリアクタのリアクタンスL1値と平滑コンデンサの容量値C1は、その共振周波数fc=1/(2π×√(L1×C1))が交流電源1の周波数の40倍以上になるように設定される。実施の形態1では、交流電源1の周波数を50Hzとする。この場合、例えばリアクタンス値L1=0.5mH、容量値C1=10μFとすることにより、共振周波数fc(=2250Hz)>40×50Hz(=2000Hz)のように、40倍以上にすることができる。共振周波数fcを交流電源1の周波数の40倍以上にすれば、リアクタおよび平滑コンデンサが小型・軽量化され、コスト削減が可能となる。また、共振周波数対策用の力率改善(PFC:Power Factor Correction)回路も不要となり、さらにコスト低下に寄与することができる。
平滑コンデンサは、代表的には、フィルムコンデンサで構成される。フィルムコンデンサの寿命特性は半永久的であり、しかも周囲温度による寿命特性への影響は無視できため、実施の形態1のインバータ装置を用いた空気調和機は、使用環境を自由に選択することができる。
以上のように構成された実施の形態1のインバータ装置について、以下にその動作を説明する。まず、図2は、時間tに対する主要信号の波形図を示している。図2(A)は、平滑電圧S3の波形である。平滑部3の平滑コンデンサの容量を著しく小さくすることにより、平滑電圧S3は、電源周波数の2倍の周波数(平滑電圧周波数と呼ぶ)かつリップル率80%以上の振幅で、大きく脈動する。平滑電圧周波数の逆数は、平滑電圧周期TPW(図2(A)に図示)と呼ばれる。実施の形態1では、平滑電圧周波数は100Hzであり、平滑電圧周期TPWは10ミリ秒である。
図2(B)は、電流検出信号S6の波形である。電流検出信号S6は、搬送波信号を、包絡曲線で示される被変調信号で振幅変調した波形になる。この場合、搬送波信号は、電動機5の極対数(極数の1/2)と回転数の積で表される電気角周波数を有し、波形歪みを含む正弦波であり、被変調信号は平滑電圧S3に大略相似している。電流検出信号S6は通信信号ではないが、説明上、このように変調用語を用いて表現する。
実施の形態1では、電動機5の極対数を3、回転数を3500rpmとすると、電流検出信号S6の電気角周波数は、3×3500(rpm)/60(秒)=175(Hz)となる。電気角周波数の逆数は、電気角周期と呼ばれる。この例では電気角周期は、約5.7(msec)である。図2(D)は、電圧位相信号S12の波形である。電圧位相信号S12は、平滑電圧周期TPWの間に0度から360度まで変化するノコギリ波状の波形となる。
図3は、時間tに対する主要信号の波形図を示している。図3(A)は、図2(B)と同じく電流検出信号S6の波形であり、図3(B)は、図3(A)における電流検出信号S6の電気角周期TEAの時間軸を拡大した波形である。電流検出信号S6は、電流歪みと呼ばれる波形歪みを含み、点線で示す歪みのない波形に対して乖離する。図3(C)ないし図3(E)についても、図3(B)と同様に、時間軸が拡大されている。図3(C)は、回転位相信号S7の波形である。回転位相信号S7は、電気角周期TEAの間に0度から360度まで変化するノコギリ波状の波形となる。
(電流指令生成部8の構成および動作)
電流指令生成部8は、電圧位相信号S12で表される平滑電圧周期TPW毎に、正弦波の大略上半分が繰り返される電流指令信号S8(図2(C)に図示)を生成する。電流指令信号S8の大きさは、回転位相信号S7から求められる実回転数と、目標回転数信号S15で表される目標回転数との比較により、両回転数の差が小さくなるように、制御される。すなわち、実回転数が目標回転数よりも小さい場合、電流指令信号S8の大きさを大きくし、実回転数が目標回転数よりも大きい場合、電流指令信号S8の大きさを小さくする。電流指令生成部8は、実回転数を求めるために、回転位相信号S7の電気角周期TEAごとのタイミングだけを検出し、回転位相信号S7に含まれる電流検出信号S6の波形歪みを検出しない。このため、電流指令生成部8は回転位相信号S7の波形歪みを電流指令信号S8に与えない。電流指令生成部8は、回転位相信号S7に加え、波形歪みを含まない目標回転数信号S15および電圧位相信号S12に基づいて、電流指令信号S8を生成する。これにより、電流指令信号S8は電流検出信号S6の波形歪みを含まない。
(電流指令補正部13の構成および動作)
次に、実施の形態1における電流指令補正部13の構成および動作について、説明する。図4Aは実施の形態1における電流指令補正部13の構成を示す詳細なブロック図である。電流指令補正部13は、高調波生成部40A、タイミング生成部41、振幅位相設定部42、制御部43、スイッチ部44、および信号平滑部45を含む。
ここで、直流交流変換部4は、例えば、1個の高電位側トランジスタと1個の低電位側トランジスタで構成される1対のスイッチング回路を3対含み、電気角周期TEAの間に6回転流する。6回の転流時に、各スイッチング回路における高電位側トランジスタと低電位側トランジスタが同時にオン状態にならないように、デッドタイムと呼ばれる両者ともオフの状態が設けられる。このデッドタイムは、電気角周期TEAの間に6回転流することにより発生するため、電流検出信号S6に、電気角周波数の6次高調波を主とする、上述したような波形歪みをもたらす。電気角周期TEA間の転流回数が変われば、転流回数に等しい次数の高調波歪みが発生する。
高調波生成部40Aは、回転位相信号S7に基づいて、電気角周波数の6次高調波を表す高調波信号S40Aを生成する。上述した例では、電気角周波数は175Hzであるから、高調波信号S40Aの周波数は、175×6=1050Hzとなる。タイミング生成部41は、電圧位相信号S12に基づいて、平滑電圧周期TPW内のタイミングを表すタイミング信号S41を生成する。代表例では、タイミング生成部41は、平滑電圧周期TPWを複数の異なる期間(副平滑電圧期間と呼ぶ)に分割し、各副平滑電圧期間の始点と終点のタイミングを表すタイミング信号S41を生成する。
振幅位相設定部42は、タイミング信号S41に基づいて、平滑電圧周期TPW内で変化する基準振幅を設定する。さらに振幅位相設定部42は、この基準振幅に対して電流指令信号S8の代表値の大きさを乗算し、電流指令振幅を生成する。例えば、電流指令信号S8(図2(C)に図示)の代表値は、平滑電圧周期TPWにおける最大値に設定される。これにより、電流指令振幅は、実回転数と目標回転数との比較により両回転数の差が小さくなるように、制御される。振幅位相設定部42は、高調波信号S40Aの振幅をこの電流指令振幅に設定し、設定された高調波信号S40Aを表す振幅位相設定信号S42を生成する。
代表的には、振幅位相設定信号S42の振幅は、各副平滑電圧期間内で大略一定となる一方、平滑電圧周期TPW内では副平滑電圧期間が変わるごとに変化することができる。例えば、振幅位相設定信号S42の振幅は、平滑電圧S3の大きさに大略比例して、副平滑電圧期間が変わるごとに変化する。同時に、各副平滑電圧期間における振幅位相設定信号S42の振幅は、電流指令信号S8の代表値の大きさに比例して変化する。
さらに、振幅位相設定部42は、タイミング信号S41に基づいて、振幅位相設定信号S42の位相を設定する。代表的には、振幅位相設定信号S42の位相は、各副平滑電圧期間内で大略一定となる一方、平滑電圧周期TPW内では副平滑電圧期間が変わるごとに変化することができる。
制御部43は、電圧位相信号S12に基づいて、平滑電圧周期TPW内でまたは平滑電圧周期TPWごとに、振幅位相設定信号S42を通過させる期間(通過期間と呼ぶ)を表す制御信号S43を生成する。スイッチ部44は、制御信号S43に基づいてオン/オフし、通過期間で通過した振幅位相設定信号S42を表す通過信号S44を生成する。通過期間の開始時点および終了時点のタイミングは、平滑電圧周期TPWごとに、平滑電圧周期TPW内でランダムに変化させることができる。さらに、平滑電圧周期TPWごとに、振幅位相設定信号S42を少しでも通過させる通過期間と、まったく通過させない非通過期間とのいずれか一方を、ランダムに設定することができる。
通過期間は、長さが非ゼロの補正期間とも呼ばれ、非通過期間は、長さがゼロの補正期間とも呼ばれる。制御信号S43は、補正期間信号とも呼ばれる。すなわち、補正期間信号S43は、各平滑電圧周期TPW内で、長さがゼロの補正期間と非ゼロの補正期間のいずれか一方を表す。さらに制御部43は、非ゼロの補正期間において、平滑電圧周期TPWごとに、非ゼロの補正期間における開始時点および終了時点の少なくとも一方を、任意の時点に設定する。
図9は、図4Aにおける電流指令補正部13の動作を示す波形図である。図9(A)および図9(C)は平滑電圧周期TPWの平滑電圧S3の波形を示し、図9(B)および図9(D)は、平滑電圧S3に対応して、電流指令補正信号S13の波形を示す。図9(A)ないし図9(D)では、制御部43およびスイッチ部44の動作を中心に説明し、副平滑電圧期間ごとの種々の変化は省略する。
図9(B)では、制御部43は、平滑電圧周期TPWごとに、開始時点ts1から終了時点te1までの通過期間を設定し、スイッチ部44は、通過期間においてオンされ、電流指令補正信号S13を出力する。開始時点ts1および終了時点te1は、制御部43により、平滑電圧周期TPWごとにランダムに設定される。すなわち、平滑電圧周期TPWの期間TE1内における開始時点ts1のタイミングと、期間TE2内における開始時点ts2のタイミングとは、変えることができる。また、平滑電圧周期TPWの期間TE1内における終了時点te1のタイミングと、期間TE2内における終了時点te2のタイミングとは、変えることができる。開始時点および終了時点のタイミングのうち、いずれか一方を変えても、両方を変えてもよい。
さらに、図9(D)では、開始時点ts3から終了時点te3までの通過期間の有無は、制御部43により、平滑電圧周期TPWごとにいずれか一方にランダムに設定される。すなわち、平滑電圧周期TPWの各期間TF1、TF2は、振幅位相設定信号S42を少しでも通過させる通過期間であり、期間TF3は、振幅位相設定信号S42をまったく通過させない非通過期間である。
上述したように、平滑電圧S3は、平滑電圧周期TPWで大きく脈動する波形(図9(A)および図9(C)に図示)になり、電流検出信号S6(図2(B)に図示)は、平滑電圧周期TPWで包絡曲線が大きく脈動する波形になる。電流検出信号S6の振幅が平滑電圧周期TPWごとに小さくなる領域においては、回転位相信号S7における実回転数の検出精度は悪化するため、振幅位相設定信号S42の周波数および位相の精度は悪化する。さらに、電流指令信号S8は振幅が落ち込むため、6次高調波歪みの振幅も不安定になる。
このような場合、制御部43およびスイッチ部44を用いて、電流検出信号S6の振幅が小さくなる領域だけ補正を一時停止する。補正を停止しても、電流検出信号S6に含まれる波形歪みは小さいので、問題とはならない。このように、誤った補正により、補正誤差が拡大することを防止できる。
さらに、平滑電圧周期TPWごとに通過期間の開始時点および終了時点のタイミングをランダムに変化させ、また、平滑電圧周期TPWごとに通過期間と非通過期間のいずれか一方をランダムに設定する。これにより、電流検出信号S6において、通過期間における平滑電圧周期TPWの周期性と、6次高調波歪みとの相互変調による新たな歪みの発生を、抑制することが可能となる。
信号平滑部45は、通過信号S44における振幅および位相の急峻な変化を平滑化し、平滑化した信号を表す電流指令補正信号S13を生成する。通過信号S44が十分平滑化されていれば、信号平滑部45は省略することができる。
別の実施の形態では、振幅位相設定部42は、高調波信号S40Aおよび電流指令信号S8に基づいて、振幅または位相の異なる複数系統の副振幅位相設定信号を生成する。振幅位相設定部42は、さらに、タイミング信号S41に基づいて、副平滑電圧期間ごとに、これらの複数系統の副振幅位相設定信号の中から一系統の信号を選択し、振幅位相設定信号S42を生成する。
さらに、別の実施の形態では、図4Aにおける高調波生成部40Aは省略され、回転位相信号S7は、振幅位相設定部42に直接に入力される。振幅位相設定部42において、振幅位相設定信号S42の周波数は、6次高調波歪みに大略等しい所定値であり、あらかじめ設定される。さらに、振幅位相設定信号S42の位相は、回転位相信号S7に基づいて、実回転数が速くなれば進相し、実回転数が遅くなれば遅相する。
以上のように電流指令補正部13を構成することにより、電流指令補正部13は、6次高調波歪み(上述した例では1050Hz)と大略等しい周波数を有する電流指令補正信号S13を生成する。また、電流指令補正信号S13の振幅は、各副平滑電圧期間内で大略一定となり、平滑電圧周期TPW内では副平滑電圧期間が変わるごとに、例えば平滑電圧S3の大きさに大略比例して、変化することができる。さらに、各副平滑電圧期間における電流指令補正信号S13の振幅は、電流指令信号S8の代表値の大きさに比例して変化し、実回転数と目標回転数の差が小さくなるように制御される。その結果、電流指令補正信号S13の振幅は、電圧指令補正信号S11の振幅と併せて、電流検出信号S6に含まれる6次高調波の大きさに、大略等しくすることができる。
さらに、電流指令補正信号S13の位相は、振幅位相設定部42により、電流検出信号S6、平滑電圧S3、または交流電流SCの波形歪みが小さくなるように、副平滑電圧期間ごとに事前に調整される。このように、副平滑電圧期間ごとに電流指令補正信号S13の位相も変化させると、上述した交流電流SCなどの波形歪みが小さくなる場合がある。調整後の電流指令補正信号S13の位相は、電流検出信号S6に含まれる6次高調波の位相に対して、大略逆位相となる。6次高調波の位相は、回転位相信号S7に対して所定の位相関係にあり、振幅位相設定部42は回転位相信号S7に基づくため、振幅位相設定部42により位相を事前に調整すれば、その後調整値を固定しても、逆位相状態は継続する。
図3(D)は、電流指令補正信号S13の波形の一例である。電流指令補正信号S13は、拡大された電気角周期TEAにおいて、6周期の6次高調波を含む。
図8は、図1における実施の形態1の動作を示す波形図である。図8(A)は平滑電圧S3の波形を示し、図8(B)、図8(C)、および図8(D)は、平滑電圧S3に対応して、それぞれ回転位相信号S7、転流信号S10A、および電流指令補正信号S13の波形を示す。図8(D)の波形を見やすくするため、図3(A)および図3(B)の場合よりも実回転数を低くし、電気角周期TEAを大きくしている。図8(D)の電流指令補正信号S13は、電気角周期TEAの間に6周期の6次高調波を含む。さらに、電流指令補正信号S13は、平滑電圧周期TPW内の副平滑電圧期間TD1、TD2、TD3ごとに、振幅および位相が変化する。電流指令補正信号S13の大きさが最大となるタイミングは、必ずしも平滑電圧S3が最大となるタイミングではなく、そこから若干ずれる。
図10は、図4Aにおける電流指令補正部13の動作を示す波形図である。図10(A)は平滑電圧S3の波形を示し、図10(B)、図10(C)、および図10(D)は、平滑電圧S3に対応して、それぞれ副振幅位相設定信号の波形を示す。これら3系統の副振幅位相設定信号において、周波数は、図4Aの場合、すべて高調波信号S40Aの周波数であり、もしくは高調波生成部40Aが省略される場合、すべて6次高調波歪みに大略等しい所定値であり、あらかじめ設定される。振幅および位相は、3系統のそれぞれにおいて所定の値を有する。図10(C)の副振幅位相設定信号は、図10(B)の副振幅位相設定信号に対して等しい振幅および進相した位相を有し、図10(D)の副振幅位相設定信号は、図10(C)の副振幅位相設定信号に対してより大きい振幅および等しい位相を有する。
平滑電圧周期TPWは、各副平滑電圧期間TA1、TA2、TA3、TA4に分割される。各副平滑電圧期間TA1、TA4では図10(B)の副振幅位相設定信号、副平滑電圧期間TA2では図10(D)の副振幅位相設定信号、および副平滑電圧期間TA3では図10(C)の副振幅位相設定信号(それぞれ斜線で図示)が、それぞれ選択される。選択された副振幅位相設定信号は一系統につなぎ合わされ、電流指令補正信号S13が生成される。
これにより、平滑電圧S3が大きい期間では、電流指令補正信号S13を大きくする一方、平滑電圧S3が小さい期間では、電流指令補正信号S13を小さくすることができる。その結果、電流指令補正信号S13を、電流検出信号S6の波形歪みに合わせた大きさにすることができる。さらに図10(C)のように位相を微調整することにより、電流検出信号S6の波形歪みとは逆位相の電流指令補正信号S13を生成することが可能となる。
図11は、図4Aにおける電流指令補正部13の動作を示す波形図である。図11(A)は回転位相信号S7から求められる実回転数であり、期間TB1から期間TB2にかけて上昇する。図11(B)および図11(C)は、それぞれ副振幅位相設定信号の波形を示す。これら2系統の副振幅位相設定信号において、周波数は、すべて5次高調波歪みに大略等しい所定値であり、あらかじめ設定される。振幅および位相は2系統のそれぞれにおいて所定の値を有する。図11(C)の副振幅位相設定信号は、図11(B)の副振幅位相設定信号に対して等しい振幅および進相した位相を有する。
期間TB1では図11(B)の副振幅位相設定信号、期間TB2では図11(C)の副振幅位相設定信号(それぞれ斜線で図示)がそれぞれ選択される。選択された副振幅位相設定信号は一系統につなぎ合わされ、電流指令補正信号S13が生成される。これにより、実回転数が上昇すると、電流指令補正信号S13の位相を進相させることができ、電流検出信号S6の波形歪みとは逆位相の電流指令補正信号S13を生成することが可能となる。
図12は、図4Aにおける電流指令補正部13の動作を示す波形図である。図12(A)は電流指令信号S8の大きさであり、期間TC1から期間TC2にかけて上昇する。図12(B)、図12(C)、および図12(D)は、それぞれ副振幅位相設定信号の波形を示す。これら3系統の副振幅位相設定信号において、図4Aの場合、すべて高調波信号S40Aの周波数であり、図7Cの場合、すべて5次高調波歪みに大略等しい所定値であり、あらかじめ設定される。振幅および位相は、3系統のそれぞれにおいて所定の値を有する。図12(C)の副振幅位相設定信号は、図12(B)の副振幅位相設定信号に対して等しい振幅および進相した位相を有し、図12(D)の副振幅位相設定信号は、図12(C)の副振幅位相設定信号に対してより大きい振幅および等しい位相を有する。
期間TC1では図12(B)の副振幅位相設定信号、期間TC2では図12(D)の副振幅位相設定信号(それぞれ斜線で図示)がそれぞれ選択される。選択された副振幅位相設定信号は一系統につなぎ合わされ、電流指令補正信号S13が生成される。これにより、電流指令信号S8の大きさが上昇すると、電流指令補正信号S13の振幅をより大きくすることができる。その結果、同様に電流指令信号S8とともに上昇する電流検出信号S6の波形歪みに対して、大略等しい大きさの電流指令補正信号S13を生成することが可能となる。
図10(A)から図12(C)までの波形図では、図4Aにおけるスイッチ部44は、振幅位相設定信号S42をすべて通過させ、電流指令補正信号S13を生成する。
なお、高調波信号S40Aは、電気角周波数の6次高調波を表すとしたが、さらに6次以外の高調波も含む周期的信号であってもよい。
(電流指令補正部14の構成および動作)
次に、実施の形態1における電流指令補正部14の構成および動作について、説明する。図4Bは実施の形態1における電流指令補正部14の構成を示す詳細なブロック図である。電流指令補正部14は、相互変調波生成部46、タイミング生成部41A、振幅位相設定部42A、制御部43、スイッチ部44、および信号平滑部45を含む。電流指令補正部14では、電流指令補正部13と異なる点を中心に説明する。その他の構成、動作、および効果は、電流指令補正部13と同等であるので、説明を省略する。
相互変調波生成部46は、回転位相信号S7に基づいて、電気角周波数の6次高調波を表す電気角高調波信号を生成する。相互変調波生成部46は、さらに、電圧位相信号S12に基づいて、平滑電圧周波数およびその高調波周波数を有する信号を表す平滑電圧高調波信号を生成する。相互変調波生成部46は、さらに、電気角高調波信号の周波数と平滑電圧高調波信号の周波数との和と差に基づいて、相互変調波信号S46を生成する。なお、相互変調波生成部46は、電圧位相信号S12の代りに平滑電圧S3を入力し、平滑電圧高調波信号を生成してもよい。
上述した例では、電気角周波数は175Hzであり、平滑電圧周波数は100Hzであるから、電気角高調波信号の周波数は1050Hzとなり、平滑電圧高調波信号の周波数は、100Hz、200Hzのように100Hzの倍数となる。それゆえ、相互変調波信号S46の周波数は、850Hz、950Hz、1050Hz、1150Hz、1250Hzのように、1050Hzを中心とする100Hz間隔の周波数になる。
タイミング生成部41Aは、電圧位相信号S12および転流信号S10Aに基づいて、平滑電圧周期TPW内のタイミングを表すタイミング信号S41Aを生成する。転流信号S10Aは、例えば、転流するごとに、ローレベルとハイレベル間を変化する信号を表す。代表例では、タイミング生成部41Aは、転流信号S10Aが、ローレベルとハイレベル間を変化する上昇エッジおよび下降エッジの両方を表す転流タイミングを生成する。タイミング生成部41Aは、さらに、電圧位相信号S12に基づいて、平滑電圧周期TPW内の所定の有効期間だけ、転流タイミングをタイミング信号S41Aとして出力する。有効期間は、平滑電圧周期TPWに等しくてもよい。この場合、タイミング生成部41Aは、全部の転流タイミングをタイミング信号S41Aとして出力する。
振幅位相設定部42Aは、タイミング信号S41Aに基づいて、平滑電圧周期TPW内で変化する基準振幅を設定する。さらに振幅位相設定部42Aは、この基準振幅に対して電流指令信号S8の代表値の大きさを乗算し、電流指令振幅を生成する。例えば、電流指令信号S8(図2(C)に図示)の代表値は、平滑電圧周期TPWにおける最大値に設定される。これにより、電流指令振幅は、実回転数と目標回転数との比較により両回転数の差が小さくなるように、制御される。振幅位相設定部42Aは、相互変調波信号S46の振幅をこの電流指令振幅に設定し、設定された相互変調波信号S46を表す振幅位相設定信号S42Aを生成する。
代表的には、振幅位相設定信号S42Aの振幅は、平滑電圧S3の大きさに大略比例して変化する。別の例では、振幅位相設定信号S42Aの振幅は、平滑電圧周期TPW内において一定である。いずれにしても、振幅位相設定信号S42Aの振幅は、電流指令信号S8の代表値の大きさに比例して変化する。別の例では、振幅位相設定信号S42Aの振幅は、電流指令信号S8の代表値の大きさに依存せず、一定である。
さらに、振幅位相設定部42Aは、タイミング信号S41Aに基づいて、振幅位相設定信号S42Aの位相を設定する。ここで図7を用いて、振幅位相設定部42Aにおける位相の設定構成について説明する。図7では、タイミング信号S41Aの代りに、転流信号S10Aを用いる。タイミング信号S41Aは、転流信号S10Aの上昇エッジおよび下降エッジの両エッジを表す。有効期間(不図示)は、振幅位相設定信号S42Aにおいて、相互変調波信号S46に基づく正弦波状の波形が存在する期間以上で、平滑電圧周期TPW内にある。すなわち、図7(A)、図7(B)、図7(C)、図7(D)、および図7(F)では、有効期間は平滑電圧周期TPWよりも狭く、図7(E)では、有効期間は平滑電圧周期TPWに等しい。
転流信号S10Aにおける上昇および下降の両エッジ間の間隔は、転流周期と呼ばれる。転流周期は、転流ごとに変動する。振幅位相設定信号S42Aにおける正弦波状波形の周期は、波形周期と呼ばれる。図7(A)、図7(B)、図7(C)、および図7(D)の振幅位相設定信号S42Aは、それぞれ1つの波形周期の正弦波状波形で構成される。図7(E)および図7(F)の振幅位相設定信号S42Aは、互いに異なる2つの波形周期の正弦波状波形が、交互に現れるように、または一方の出現確率が他方よりも多くなるように、またはランダムに現れるように構成される。
平滑電圧周期TPWに対する有効期間の長さおよび波形周期の構成については、図7(A)ないし図7(F)において、上述したように設定する。さらに、転流周期に対する波形周期の大小関係および連続波における波形周期の個数N(Nは1以上の整数)について、図7(A)ないし図7(F)において以下のように設定した場合、振幅位相設定信号S42Aは、以下に説明するような波形となる。ここで、相互変調波信号S46は正弦波状波形に基づく連続波であるが、振幅位相設定部42Aは、タイミング信号S41Aに基づき、相互変調波信号S46を波形周期単位で処理する。このため、振幅位相設定信号S42Aは、波形周期単位の正弦波状波形がN回連続する連続波を含み、各連続波間が不連続になる不連続波で表される。Nが1の場合、振幅位相設定信号S42Aは、波形周期単位の不連続波である。
図7(A)は、波形周期が転流周期の長さに無関係で、Nが有効期間内で無制限の場合を示す。この場合、振幅位相設定信号S42Aは、有効期間の最初のタイミング信号S41Aに同期するが、残りの有効期間では同期しない。それゆえ、振幅位相設定信号S42Aは、有効期間内で無制限に連続する連続波を含み、有効期間外で不連続になる不連続波で表される。結果的に、振幅位相設定信号S42Aは、平滑電圧周期TPWごとに1回、転流信号S10Aに同期する。
図7(B)は、波形周期がいずれの転流周期よりも長く、N=1の場合を示す。この場合、振幅位相設定信号S42Aは、有効期間の最初のタイミング信号S41Aに同期し、同期時点以降で波形周期後の最初のタイミング信号S41Aに同期する。それゆえ、振幅位相設定信号S42Aは、1つの波形周期の連続波を含み、各連続波間が不連続になり有効期間外でも不連続になる不連続波で表される。結果的に、振幅位相設定信号S42Aは、波形周期ごとに、転流信号S10Aに同期する。
図7(C)は、波形周期がいずれの転流周期よりも短く、N=1の場合を示す。この場合、振幅位相設定信号S42Aは、全部のタイミング信号S41Aに同期する。それゆえ、振幅位相設定信号S42Aは、1つの波形周期の連続波を含み、各連続波間が不連続になり有効期間外でも不連続になる不連続波で表される。結果的に、振幅位相設定信号S42Aは、波形周期ごとに、転流信号S10Aに同期する。
図7(D)は、図7(C)と同様に、波形周期がいずれの転流周期よりも短く、N=2の場合を示す。この場合、振幅位相設定信号S42Aは、有効期間の最初のタイミング信号S41Aに同期し、同期時点以降で2つの波形周期後の最初のタイミング信号S41Aに同期する。それゆえ、振幅位相設定信号S42Aは、この2つの波形周期の連続波を含み、各連続波間が不連続になり有効期間外でも不連続になる不連続波で表される。結果的に、振幅位相設定信号S42Aは、2つの波形周期ごとに、転流信号S10Aに同期する。
図7(E)は、波形周期が転流周期の長さに無関係で、N=3の場合を示す。この場合、振幅位相設定信号S42Aは、任意のタイミング信号S41Aに同期し、同期時点以降で3つの波形周期後の最初のタイミング信号S41Aに同期する。それゆえ、振幅位相設定信号S42Aは、有効期間に無関係に、この3つの波形周期の連続波を含み、各連続波間が不連続になる不連続波で表される。結果的に、振幅位相設定信号S42Aは、互いに異なる2つの波形周期を有し、異なる波形周期ごとに、転流信号S10Aに同期する。
図7(F)は、波形周期が転流周期の長さに無関係で、N=1の場合を示す。この場合、振幅位相設定信号S42Aは、有効期間の最初のタイミング信号S41Aに同期し、同期時点以降で波形周期後の最初のタイミング信号S41Aに同期する。それゆえ、振幅位相設定信号S42Aは、1つの波形周期の連続波を含み、各連続波間が不連続になり有効期間外でも不連続になる不連続波で表される。さらに、この連続波は、互いに異なる2つの波形周期を有する。結果的に、振幅位相設定信号S42Aは、互いに異なる2つの波形周期を有し、波形周期ごとに、転流信号S10Aに同期する。
振幅位相設定信号S42Aの波形周期は、上述した例では、相互変調波信号S46の周波数を表す850Hz、950Hz、1050Hz、1150Hz、1250Hzのような、1050Hzを中心とする100Hz間隔の周波数に対応する周期の中から、1つ以上選ばれる。図7(E)および図7(F)では、互いに異なる2つの波形周期について説明したが、互いに異なる3つ以上の波形周期としてもよく、同様に説明することができる。また図7では、1つの連続波は、例えば1050Hzを中心とする100Hz間隔の周波数のうち、1つの周波数で構成してもよく、また2つ以上の周波数で構成してもよい。
振幅位相設定信号S42Aが転流信号S10Aに同期する位相は、図7では、正弦波における0度位相に選ばれているが、その他の位相であってもよい。
このように、振幅位相設定部42Aは、図7(A)ないし図7(F)に示される6種類の位相同期構成のうち、いずれか1種類、または少なくともいずれか2種類の組合せに基づいて、振幅位相設定信号S42Aを生成する。
制御部43、スイッチ部44、および信号平滑部45については、電流指令補正部13の場合と同等であるので、説明を省略する。
別の実施の形態では、図4Aにおける相互変調波生成部46は省略される。振幅位相設定部42Aにおいて、振幅位相設定信号S42Aの周波数は、相互変調歪みに大略等しい所定値であり、あらかじめ設定される。
上述したように、波形歪みを含む電流検出信号S6の波形(図2(B)に図示)は、6次高調波歪みを含む電気角周波数の搬送波信号を、高調波歪みを含む平滑電圧S3(図2(A)に図示)で振幅変調した波形になる。この場合、搬送波信号の6次高調波歪みも高調波歪みを含む平滑電圧S3で振幅変調されるため、電流検出信号S6の波形歪みには、電気角周波数の6次高調波歪みだけでなく、相互変調歪みが含まれる。相互変調歪みは、電気角周波数の6次高調波周波数と、平滑電圧周波数およびその高調波周波数との和と差の周波数を有する歪みである。
このように、電流検出信号S6の波形歪みのうち、電気角周波数の6次高調波歪みは、電流指令補正部13により補正されるが、電気角周波数の6次高調波歪みと平滑電圧周波数およびその高調波周波数との相互変調歪みは、電流指令補正部14により補正される。
すなわち、電流指令補正部14は、上述した相互変調波信号S46の周波数、またはこの周波数に大略等しい周波数、を有する電流指令補正信号S14を生成する。また、電流指令補正信号S14の振幅は、例えば平滑電圧S3の大きさに大略比例して、変化することができる。さらに、電流指令補正信号S14の振幅は、電流指令信号S8の代表値の大きさに比例して変化し、実回転数と目標回転数の差が小さくなるように制御される。
さらに、電流指令補正信号S14の位相は、図7に示すように、電動機電流の転流タイミングを表す転流信号S10Aに同期する。電流検出信号S6における6次高調波歪みは、電気角周期TEAの間に6回転流することに起因するため、転流タイミングに同期することにより、効果的に、電流検出信号S6の6次高調波歪みに関連する相互変調波歪みを低減する。
また、電流指令補正信号S14の位相は、振幅位相設定部42Aにより、電流検出信号S6、平滑電圧S3、または交流電流SCの波形歪みが小さくなるように、事前に調整される。調整後の電流指令補正信号S14の位相は、電流検出信号S6に含まれる相互変調波の位相に対して、大略逆位相となる。相互変調波の位相は、回転位相信号S7に対して所定の位相関係にあり、振幅位相設定部42Aは回転位相信号S7に基づくため、振幅位相設定部42Aにより位相を事前に調整すれば、その後調整値を固定しても、逆位相状態は継続する。
(加算部17および電圧指令生成部9の構成および動作)
加算部17は、波形歪みを含まない電流指令信号S8に、電流検出信号S6の波形歪みとは大略逆位相の6次高調波歪みを表す電流指令補正信号S13と、6次高調波歪みに関連する相互変調波歪みを表す電流指令補正信号S14とを加算し、加算信号S17を生成する。
次に、実施の形態1における電圧指令生成部9の構成および動作について、説明する。図5は、実施の形態1における電圧指令生成部9の構成を示す詳細なブロック図である。電圧指令生成部9は、搬送波生成部21および振幅変調部22を含む。
搬送波生成部21は、回転位相信号S7に基づいて、電気角周期TEAの正弦波を表す搬送波信号S21を生成する。振幅変調部22は、搬送波信号S21を、加算信号S17で表される被変調信号により振幅変調し、電圧指令信号S9を生成する。搬送波生成部21は、回転位相信号S7の電気角周期TEAごとのタイミングだけを検出し、回転位相信号S7に含まれる電流検出信号S6の波形歪みを検出しない。このため、搬送波生成部21は回転位相信号S7の波形歪みを搬送波信号S21に与えない。振幅変調部22は、波形歪みを含む加算信号S17および波形歪みを含まない搬送波信号S21に基づいて、電圧指令信号S9を生成する。これにより、電圧指令信号S9は、電流指令補正信号S13および電流指令補正信号S14の波形歪みを含む。
一方、電流検出信号S6に含まれる6次高調波歪みおよび6次高調波歪みに関連する相互変調波歪みは、平滑電圧S3内に、主として電気角周波数の5次高調波歪みおよび5次高調波歪みに関連する相互変調波歪みとなって現れる。平滑電圧S3におけるこれらの歪みは、交流電源1に流れる交流電流SCに高調波歪みを発生させる。平滑電圧S3における上述した歪みを低減させれば、電流検出信号S6の波形歪みおよび交流電流SCの高調波歪みも低減する。
加算信号S17は、6次高調波歪みおよび6次高調波歪みに関連する相互変調波歪みを含むため、平滑電圧S3における電気角周波数の5次高調波歪みおよび5次高調波歪みに関連する相互変調波歪みを補正するためには、6次高調波を5次高調波に変換する必要がある。振幅変調部22は、電気角周波数の搬送波信号S21を、6次高調波歪みおよび6次高調波歪みに関連する相互変調波歪みを含む加算信号S17で振幅変調することにより、5次高調波歪みおよび5次高調波歪みに関連する相互変調波歪みと、7次高調波歪みおよび7次高調波歪みに関連する相互変調波歪みと、を含む信号を生成する。さらに振幅変調部22は、このうち5次高調波歪みおよび5次高調波歪みに関連する相互変調波歪みだけを抽出し、搬送波信号S21を電流指令信号S8で振幅変調した信号と合わせて、電圧指令信号S9を生成する。
上述した例では、電気角周波数は175Hz、平滑電圧周波数は100Hzであるから、5次高調波歪みは875Hz、5次高調波歪みに関連する相互変調波歪みは675Hz、775Hz、875Hz、975Hz、1075Hzのように、875Hzを中心とする100Hz間隔の周波数になる。
電圧指令信号S9の包絡曲線は、加算信号S17を表す。包絡曲線の大きさは、実回転数と目標回転数との比較により両回転数の差が小さくなるように、制御される。すなわち、電圧指令信号S9は、平滑電圧周期TPW単位で示すと、図3(A)の電流検出信号S6と大略同様な波形になる。
なお、電圧指令信号S9は、5次高調波歪みおよび5次高調波歪みに関連する相互変調波歪みを含むとしたが、さらに5次以外の7次高調波歪みおよび7次高調波歪みなども含む周期的信号であってもよい。
(電圧指令補正部11の構成および動作)
次に、実施の形態1における電圧指令補正部11の構成および動作について、説明する。図6は実施の形態1における電圧指令補正部11の構成を示す詳細なブロック図である。電圧指令補正部11は、高調波生成部40、タイミング生成部41、振幅位相設定部42、制御部43、スイッチ部44、および信号平滑部45を含む。
高調波生成部40は、回転位相信号S7に基づいて、電気角周波数の5次高調波を表す高調波信号S40を生成する。上述した例では、電気角周波数は175Hzであるから、高調波信号S40の周波数は875Hzとなる。
タイミング生成部41、振幅位相設定部42、制御部43、スイッチ部44、および信号平滑部45の構成、動作、および効果は、電流指令補正部13と同等であるので、説明を省略する。
以上のように電圧指令補正部11を構成することにより、電圧指令補正部11は、5次高調波歪みと大略等しい周波数を有する電圧指令補正信号S11を生成する。また、電圧指令補正信号S11の振幅は、各副平滑電圧期間内で大略一定となり、平滑電圧周期TPW内では副平滑電圧期間が変わるごとに、例えば平滑電圧S3の大きさに大略比例して、変化することができる。さらに、各副平滑電圧期間における電圧指令補正信号S11の振幅は、電流指令信号S8の代表値の大きさに比例して変化し、実回転数と目標回転数の差が小さくなるように制御される。その結果、電圧指令補正信号S11の振幅は、電流指令補正信号S13の振幅と併せて、電流検出信号S6に含まれる6次高調波の大きさに、大略等しくすることができる。
さらに、電圧指令補正信号S11の位相は、振幅位相設定部42により、電流検出信号S6、平滑電圧S3、または交流電流SCの波形歪みが小さくなるように、副平滑電圧期間ごとに事前に調整される。このように、副平滑電圧期間ごとに電圧指令補正信号S11の位相も変化させると、上述した交流電流SCなどの波形歪みが小さくなる場合がある。調整後の電圧指令補正信号S11の位相は、電流検出信号S6に含まれる6次高調波の位相に対して、大略逆位相となる。6次高調波の位相は、回転位相信号S7に対して所定の位相関係にあり、振幅位相設定部42は回転位相信号S7に基づくため、振幅位相設定部42により位相を事前に調整すれば、その後調整値を固定しても、逆位相状態は継続する。
別の観点によれば、電流検出信号S6の6次高調波歪みは、平滑電圧S3内に、主として電気角周波数の5次高調波歪みとなって現れる。平滑電圧S3における電気角周波数の5次高調波歪みは、交流電源1に流れる交流電流SCに高調波歪みを発生させる。平滑電圧S3における電気角周波数の5次高調波歪みを低減させれば、電流検出信号S6の波形歪みおよび交流電流SCの高調波歪みも低減する。電圧指令補正信号S11は、この5次高調波歪みを低減する。
電流検出信号S6の6次高調波歪みは、電圧指令補正部11だけでなく、電流指令補正部13によっても補正される。図1の実施の形態1のように、電流指令補正部13と電圧指令補正部11の両方で構成される場合、電流検出信号S6の6次高調波歪みが小さくなるように、両方で最適に調整される。その結果、電流検出信号S6の6次高調波歪みは、電流指令補正信号S13により補正しやすい歪みと電圧指令補正信号S11により補正しやすい歪みの和と見なされ、電流指令補正信号S13および電圧指令補正信号S11の両方により、分担して効果的に低減される。なお、電流指令補正部13だけで構成される場合、単独で最適に調整することにより、電流検出信号S6の6次高調波歪みは、電流指令補正信号S13の単独により十分に低減される。
図3(E)は、電圧指令補正信号S11の波形の一例である。電圧指令補正信号S11は、拡大された電気角周期TEAにおいて、5周期の5次高調波を含む。
図8(E)は、平滑電圧S3に対応して、電圧指令補正信号S11の波形を示す。図8(E)の電圧指令補正信号S11は、電気角周期TEAの間に5周期の5次高調波を含む。さらに、電圧指令補正信号S11は、平滑電圧周期TPW内の副平滑電圧期間TD1、TD2、TD3ごとに、振幅および位相が変化する。電圧指令補正信号S11の大きさが最大となるタイミングは、必ずしも平滑電圧S3が最大となるタイミングではなく、そこから若干ずれる。
上述したように、6次高調波歪みを含む電流指令補正信号S13は、電流指令補正部13により生成され、図10、図11、および図12のように動作する。5次高調波歪みを含む電圧指令補正信号S11も、電圧指令補正部11により生成され、図10、図11、および図12のように動作する。電圧指令補正信号S11の動作は、電流指令補正信号S13の場合と同様なので、説明を省略する。
なお、高調波信号S40は、電気角周波数の5次高調波を表すとしたが、さらに5次以外の高調波も含む周期的信号であってもよい。
ここで、実施の形態1では、電圧指令補正部11は、電圧位相信号S12、回転位相信号S7、および電流指令信号S8に基づいて、電圧指令補正信号S11を生成したが、電流指令信号S8の代りに、電流検出信号S6を用いても同様に動作する。この場合、図1では、電圧指令補正部11には、電流指令信号S8の代りに電流検出信号S6が入力され、図6では、振幅位相設定部42には、電流指令信号S8の代りに電流検出信号S6が入力される。
(加算部16、PWM信号生成部10、および直流交流変換部4の構成および動作)
加算部16は、5次高調波歪みおよび5次高調波歪みに関連する相互変調波歪みを含む電圧指令信号S9に、同様に5次高調波歪みを含む電圧指令補正信号S11を加算し、加算信号S16を生成する。PWM信号生成部10は、加算信号S16に基づいて、電流検出信号S6とは逆位相の波形歪みを含むPWM信号S10を生成する。さらに、直流交流変換部4は、PWM信号S10に基づいて、電流検出信号S6とは逆位相の波形歪みを含む駆動電圧S4を生成する。電流検出信号S6とは逆位相の波形歪みを含む駆動電圧S4が電動機5を駆動する結果、電流検出信号S6の波形歪みは低減される。また、実回転数と目標回転数との比較結果を表す電流指令信号S8を、電圧指令生成部9、PWM信号生成部10、および直流交流変換部4を介して、駆動電圧S4に反映させることにより、電動機5の実回転数は、さらに目標回転数に近づくように制御される。
上述したように、電流検出信号S6の波形歪みの振幅は、平滑電圧S3の大きさに大略比例する。加算信号S16は、電流指令補正部13、電流指令補正部14、および電圧指令補正部11の構成により、電流検出信号S6の波形歪みとは逆位相で振幅が大略等しい波形歪みを含む。これにより、加算信号S16に基づく駆動電圧Sは、平滑電圧S3の大きさに大略比例する電流検出信号S6の波形歪みを、効果的に低減することが可能となる。
(実施の形態1のまとめ)
図13(A)および図13(B)は、電流指令補正部13、電流指令補正部14、および電圧指令補正部11が動作しない場合の電流検出信号S6および交流電流SCをそれぞれ示す。図13(C)および図13(D)は、電流指令補正部13、電流指令補正部14、および電圧指令補正部11が動作する場合の電流検出信号S6および交流電流SCをそれぞれ示す。図13(A)および図13(C)は、図13(B)および図13(D)に対して、図3(A)と図3(B)の関係と同様に横軸が拡大されており、平滑電圧周期TPWおよび電気角周期TEAにより、時間のスケールが示される。
図13(A)において、電流検出信号S6が、点線で示す歪みのない波形に対して、高調波および相互変調波を含んで歪むと、この波形歪みは、平滑部3および整流部2を介して交流電流SCに影響する。その結果、図13(B)のように交流電流SCは、高調波が増大した波形となり、点線で示す歪みのない波形に対して乖離してくる。電流指令補正部13、電流指令補正部14、および電圧指令補正部11が動作する場合、図13(C)のように電流検出信号S6の波形歪みは低減され、その結果、図13(D)のように交流電流SCの高調波歪みも低減される。
以上のように実施の形態1によれば、電流指令補正部13、電流指令補正部14、および電圧指令補正部11を用いて、6次高調波歪を含む電流指令補正信号S13、6次高調波歪に関連する相互変調波歪みを含む電流指令補正信号S14、および5次高調波歪を含む電圧指令補正信号S11をそれぞれ生成する。電流検出信号S6に含まれる波形歪みは、電流指令補正信号S13により補正しやすい6次高調波歪みと、電圧指令補正信号S11により補正しやすい6次高調波歪みと、6次高調波歪に関連する相互変調波歪みとの和と見なされる。電流指令補正信号S13、電流指令補正信号S14、および電圧指令補正信号S11は、電流検出信号S6に含まれる波形歪みと大略逆位相で、平滑電圧S3の大きさに大略比例する。電流指令補正信号S13、電流指令補正信号S14、および電圧指令補正信号S11は、PWM信号S10を介して駆動電圧S4に反映することにより、電流検出信号S6の波形歪みを分担して低減する。これにより、平滑コンデンサの容量値を小さくし、平滑電圧S3が大きく脈動する平滑部3を用いながら、電動機5に流れる電流歪みを抑制することが可能になる。その結果、交流電流SCの電源高調波を低減し、商用電力系統の汚染を防止することにより、実施の形態1のインバータ装置だけでなく、電力系統に繋がるその他の電気機器の電源効率も向上させる。
また、平滑コンデンサの体積を小さくすることができるため、インバータ装置の小型・軽量化が可能となり、このようなインバータ装置を用いた空気調和機の小型・軽量化も容易になる。さらに、平滑コンデンサ、インバータ装置、および空気調和機の小型化により、インバータ装置および空気調和機の低コスト化が可能となる。また、PFC回路も不要となるため、インバータ装置および空気調和機の低コスト化に、さらに寄与する。また、平滑コンデンサにはフィルムコンデンサを使用することができるため、平滑コンデンサを長寿命化し、空気調和機の動作温度を拡大することができる。さらに、電動機電流の波形歪みを低減するため、空気調和機の低騒音化が可能となる。実施の形態1のインバータ装置は、空気調和機だけでなく、インバータ装置を用いるあらゆる電気機器に適用可能である。
さらに、実施の形態1は、回転位相信号S7に基づいて基本の波形歪みを生成し、電流指令信号S8および電圧位相信号S12に基づいてこの基本の波形歪みを修正することにより、電流指令補正信号S13、電流指令補正信号S14、および電圧指令補正信号S11を生成する。このように、実施の形態1は電動機5の検出信号により自動的に補正する要素が少ないため、平滑電圧S3が小さくなったり波形歪みが大きくなったりしても、補正動作が破綻しにくい構成になっている。しかも上述したように、通過期間および非通過期間をランダムに設定し、通過期間の開始時点および終了時点をランダムに設定することにより、破綻に対してより強い構成になっている。
なお、図1において、電流指令生成部8、電流指令補正部13、電流指令補正部14、電圧指令生成部9、および電圧指令補正部11は回転位相信号S7に基づくとしたが、回転位相信号S7は電流検出信号S6から生成されるため、回転位相信号S7の代りに電流検出信号S6に基づくとしてもよい。すなわち、電流指令生成部8は、電流検出信号S6、電圧位相信号S12、および目標回転数信号S15に基づいて、電流指令信号S8を生成する。電流指令補正部13は、電圧位相信号S12、電流検出信号S6、および電流指令信号S8に基づいて、電流指令補正信号S13を生成する。電流指令補正部14は、電圧位相信号S12、電流検出信号S6、電流指令信号S8、および転流信号S10Aに基づいて、電流指令補正信号S14を生成する。電圧指令生成部9は、電流検出信号S6および加算信号S17に基づいて、電圧指令信号S9を生成する。電圧指令補正部11は、電圧位相信号S12、電流検出信号S6、および電流指令信号S8に基づいて、電圧指令補正信号S11を生成する。
さらに、電流指令生成部8、電流指令補正部13、電流指令補正部14、および電圧指令補正部11は電圧位相信号S12に基づくとしたが、電流検出信号S6の包絡曲線から平滑電圧周期TPWが生成されるため、電圧位相信号S12の代りに電流検出信号S6に基づくとしてもよい。すなわち、電流指令生成部8は、電流検出信号S6および目標回転数信号S15に基づいて、電流指令信号S8を生成する。電流指令補正部13は、電流検出信号S6および電流指令信号S8に基づいて、電流指令補正信号S13を生成する。電流指令補正部14は、電流検出信号S6、電流指令信号S8、および転流信号S10Aに基づいて、電流指令補正信号S14を生成する。電圧指令補正部11は、電流検出信号S6および電流指令信号S8に基づいて、電圧指令補正信号S11を生成する。
さらに、電流指令補正部13、電流指令補正部14、および電圧指令補正部11は電流指令信号S8に基づくとしたが、電流指令生成部8は電流検出信号S6および目標回転数信号S15に基づいて電流指令信号S8を生成するため、電流指令信号S8の代りに電流検出信号S6および目標回転数信号S15に基づくとしてもよい。すなわち、電流指令補正部13は、電流検出信号S6および目標回転数信号S15に基づいて、電流指令補正信号S13を生成する。電流指令補正部14は、電流検出信号S6、目標回転数信号S15、および転流信号S10Aに基づいて、電流指令補正信号S14を生成する。電圧指令生成部9は、電流検出信号S6および目標回転数信号S15に基づいて、電圧指令信号S9を生成する。電圧指令補正部11は、電流検出信号S6および目標回転数信号S15に基づいて、電圧指令補正信号S11を生成する。
以上、実施の形態におけるこれまでの説明は、すべて本発明を具体化した一例であって、本発明はこれらの例に限定されず、本発明の技術を用いて当業者が容易に構成可能な種々の例に展開可能である。
本発明は、インバータ装置および空気調和機に利用できる。
図1は実施の形態1のインバータ装置における構成を示すブロック図である。 図2は実施の形態1のインバータ装置における主要信号の波形図である。 図3は実施の形態1のインバータ装置における主要信号の波形図である。 図4Aは実施の形態1のインバータ装置における電流検出部の構成を示す詳細なブロック図である。 図4Bは実施の形態1のインバータ装置における別の電流検出部の構成を示す詳細なブロック図である。 図5は実施の形態1のインバータ装置における電圧指令生成部の構成を示す詳細なブロック図である。 図6は実施の形態1のインバータ装置における電圧指令補正部の構成を示す詳細なブロック図である。 図7は実施の形態1のインバータ装置における主要信号の波形図である。 図8は実施の形態1のインバータ装置における主要信号の波形図である。 図9は実施の形態1のインバータ装置における主要信号の波形図である。 図10は実施の形態1のインバータ装置における主要信号の波形図である。 図11は実施の形態1のインバータ装置における主要信号の波形図である。 図12は実施の形態1のインバータ装置における主要信号の波形図である。 図13は実施の形態1のインバータ装置における主要信号の波形図である。 図14は従来例のインバータ装置のブロック図である。
符号の説明
1 交流電源
2 整流部
3 平滑部
4 直流交流変換部
5 電動機
6 電流検出部
7 回転位相検出部
8 電流指令生成部
9 電圧指令生成部
10 PWM信号生成部
11 電圧指令補正部
12 電圧位相検出部
13 電流指令補正部
14 電流指令補正部
15 目標回転数設定部
16 加算部
17 加算部
18 電流センサ

Claims (15)

  1. 交流電源からの交流電圧を整流し、整流電圧を生成する整流手段と、
    整流電圧を平滑し、交流電圧周期の半分に対応する平滑電圧周期の波形を含む平滑電圧を生成する平滑手段と、
    平滑電圧を、パルス幅変調された交流駆動電圧に変換し、電動機に供給する直流交流変換手段と、
    平滑電圧周期の波形を含むとともに波形歪みを含む電流であって、交流駆動電圧により電動機に流れる電動機電流を検出し、電流検出信号を生成する電流検出手段と、
    電動機の回転数の目標値を表す目標回転数信号を生成する目標回転数設定手段と、
    電流検出信号および目標回転数信号に基づいて、電動機電流の指令値を表す電流指令信号を生成する電流指令生成手段と、
    電流検出信号および電流指令信号に基づいて、波形歪みを補正する電流指令補正信号を生成する電流指令補正手段と、
    電流検出信号、電流指令信号、および電流指令補正信号に基づいて、電圧指令信号を生成し、出力する電圧指令出力手段と、
    平滑電圧の位相を表す電圧位相信号を検出する電圧位相検出手段と、
    電流検出信号、目標回転数信号および電圧位相信号に基づいて、波形歪みを補正する電圧指令補正信号を生成する電圧指令補正手段と、
    電圧指令信号に電圧指令補正信号を加算し、加算した結果を表す被変調信号を生成する被変調信号生成手段と、
    被変調信号に基づいて、パルス幅変調信号を生成するパルス幅変調信号生成手段と、を有し、
    前記直流交流変換手段は、パルス幅変調信号に基づいて、交流駆動電圧を生成することを特徴とする、インバータ装置。
  2. 前記パルス幅変調信号生成手段は、電動機電流の転流タイミングを表す転流信号を生成し、
    記電流指令補正手段は、
    電流検出信号および電流指令信号に基づいて、波形歪みを補正する第1の電流指令補正信号を生成する第1の電流指令補正手段と、
    電流検出信号、電流指令信号、および転流信号に基づいて、波形歪みを補正する第2の電流指令補正信号を生成する第2の電流指令補正手段と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のインバータ装置。
  3. さらに、電流検出信号に基づいて、電動機の回転位相を表す回転位相信号を検出する回転位相検出手段を有し、
    前記電圧指令補正手段は、回転位相信号および電流指令信号に基づいて、電圧指令補正信号を生成することを特徴とする、請求項1に記載のインバータ装置。
  4. 前記電圧指令補正手段は、
    各平滑電圧周期内で、長さがゼロの補正期間と非ゼロの補正期間のいずれか一方を表す補正期間信号を生成する制御部を含み、
    補正期間信号が非ゼロの補正期間内の場合、電圧指令補正信号を生成し、
    制御部は、平滑電圧周期ごとに、非ゼロの補正期間における開始時点および終了時点の少なくとも一方を、任意の時点に設定することを特徴とする、請求項に記載のインバータ装置。
  5. 前記電圧指令補正手段は、電圧指令補正信号の振幅および位相の少なくとも一方を変化させることを特徴とする、請求項に記載のインバータ装置。
  6. さらに、電流検出信号に基づいて、電動機の回転位相を表す回転位相信号を検出する回転位相検出手段を有し、
    前記電流指令生成手段は、回転位相信号および目標回転数信号に基づいて、電流指令信号を生成し、
    記電流指令補正手段は、回転位相信号および電流指令信号に基づいて、電流指令補正信号を生成し、
    前記電圧指令出力手段は、回転位相信号、電流指令信号、および電流指令補正信号に基づいて、電圧指令信号を出力することを特徴とする、請求項1に記載のインバータ装置。
  7. 前記電圧指令出力手段は、
    電流指令信号に電流指令補正信号を加算し、加算信号を生成する加算信号生成部と、
    電流検出信号および加算信号に基づいて、電圧指令信号を生成する電圧指令生成手段と、を含むことを特徴とする、請求項1に記載のインバータ装置。
  8. さらに、平滑電圧の位相を表す電圧位相信号を検出する電圧位相検出手段を有することを特徴とする、請求項1に記載のインバータ装置。
  9. 前記電流指令生成手段は、電圧位相信号に基づいて、電流指令信号を生成することを特徴とする、請求項に記載のインバータ装置。
  10. 記電流指令補正手段は、電圧位相信号に基づいて、電流指令補正信号を生成することを特徴とする、請求項に記載のインバータ装置。
  11. 記電流指令補正手段は、
    各平滑電圧周期内で、長さがゼロの補正期間と非ゼロの補正期間のいずれか一方を表す補正期間信号を生成する制御部を含み、
    補正期間信号が非ゼロの補正期間内の場合、電流指令補正信号を生成し、
    制御部は、平滑電圧周期ごとに、非ゼロの補正期間における開始時点および終了時点の少なくとも一方を、任意の時点に設定することを特徴とする、請求項1に記載のインバータ装置。
  12. 記電流指令補正手段は、電流指令補正信号の振幅および位相の少なくとも一方を変化させることを特徴とする、請求項1に記載のインバータ装置。
  13. 前記平滑手段は、平滑コンデンサおよびリアクタを含み、
    平滑コンデンサおよびリアクタの共振周波数は、交流電源の周波数の40倍以上であることを特徴とする、請求項1に記載のインバータ装置。
  14. 平滑コンデンサは、フィルムコンデンサで構成されることを特徴とする、請求項13に記載のインバータ装置。
  15. 請求項1に記載のインバータ装置と、
    電動機を含む圧縮機と、を有することを特徴とする、空気調和機。
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