JP5159566B2 - シート剥離装置および剥離方法 - Google Patents

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Description

本発明は、被着体に貼付された接着シートを剥離するシート剥離装置および剥離方法に関する。
従来、半導体製造工程において、半導体チップを小型化するために半導体ウェハ(以下単にウェハという)の裏面を研削して薄くする工程がある。この研削工程においてはウェハの表面(回路が形成された面)に接着シートを接着するとともに、研削工程の後にこの接着シートはウェハから剥離される。そして、このような接着シートの剥離方法としては、剥離用テープを接着シートの端部に接着し、この剥離用テープを引っ張って接着シートをウェハから剥離する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された剥離方法は、吸着テーブルで保持したウェハの上面に沿って感熱接着性の剥離用テープを繰り出してから、この剥離用テープを加熱部で接着シートに押圧して貼付した後に、剥離部で剥離用テープを引っ張って接着シートをウェハから剥離するように構成されている。
特開2007−36111号公報
ところで、特許文献1に記載されたような従来の剥離装置や剥離方法では、剥離用テープを押圧する加熱部は、シリンダおよびプランジャと、プランジャの先端に固定された加熱押圧部(押圧部材)とを備え、加熱押圧部を剥離用テープおよび接着シートに押し付けることで、剥離用テープを接着シートに接着するようになっている。しかしながら、押圧部材を剥離用テープに押し付ける際に、押圧部材の押圧面とウェハの面とが平行でないと、押圧面が均一に押し付けられないことから接着面積がばらついて接着力が不足する結果、接着シートの剥離不良を招く可能性がある。さらに、近年のウェハは極薄化が求められ、50μm以下にまで研削されて非常に脆弱となっているため、押圧面がウェハの面と平行でない場合、押圧面の一部が先行して剥離用テープに押し付けられると、ウェハの一部に集中して押圧力が作用することになり、ウェハを破損させることが懸念されることから、その解決が望まれている。
本発明は、以上のような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、ウェハ等の被着体の破損および剥離用テープの接着不足に起因した接着シートの剥離不良が防止できるシート剥離装置および剥離方法を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明のシート剥離装置は、表面に接着シートが貼付された被着体と前記接着シートに貼付した剥離用テープとの相対移動によって前記被着体から前記接着シートを剥離するシート剥離装置であって、前記被着体を保持する保持手段と、前記剥離用テープを繰出す繰出手段と、前記繰出された剥離用テープを前記接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、前記被着体と前記剥離用テープとを相対移動させる移動手段とを備え、前記押圧手段は、前記剥離用テープを押圧する押圧面を有した押圧部材と、この押圧部材の押圧面と前記被着体の面との平行度を調節する平行度調節手段と、前記押圧部材を前記被着体の面に向かって進退させる進退手段とを含んで構成され、前記押圧部材は、前記進退手段に対し、弾性部材が圧縮した状態で吊り下げて支持されていることを特徴とする。
この際、本発明のシート剥離装置では、前記平行度調節手段は、前記押圧部材と前記進退手段との間において前記弾性部材と直列に設けられていることが好ましい。
また、前記平行度調節手段は、前記押圧部材の複数箇所を支持するとともに、各支持箇所で独立して前記平行度を調節可能に設けられていることが好ましい。
さらに、前記剥離用テープは、感熱接着性の接着テープであって、前記押圧部材は、加熱手段によって加熱されるヒータヘッドであることが好ましい。
一方、本発明のシート剥離方法は、表面に接着シートが貼付された被着体と前記接着シートに貼付した剥離用テープとの相対移動によって前記被着体から前記接着シートを剥離するシート剥離方法であって、進退手段に対し、弾性部材が圧縮した状態で吊り下げて支持された押圧部材を用意する工程と、前記被着体を保持する保持工程と、前記剥離用テープを繰出す繰出工程と、前記進退手段を進退させて前記押圧部材で前記繰出された剥離用テープを前記接着シートに押圧して貼付する貼付工程と、前記被着体と前記剥離用テープとを相対移動させて前記接着シートを前記被着体から剥離する剥離工程とを備え、少なくとも前記貼付工程よりも以前において、前記押圧部材の押圧面と前記被着体の面との平行度を調節する平行度調節工程を備えることを特徴とする。
以上のような本発明によれば、平行度調節手段(平行度調節工程)によって押圧部材の押圧面と被着体の面との平行度を調節し、被着体の面に対する押圧面の傾きを補正してから押圧部材で剥離用テープを押圧することで、押圧面全体を剥離用テープに押し付けてウェハに作用する押圧力を均等化することができる。従って、ウェハの一部に対して押圧力が集中することを回避して、ウェハの破損を防止することができるとともに、押圧力を均等化することで、剥離用テープと接着シートとの接着面積が十分に確保でき、剥離用テープの接着不足に起因した接着シートの剥離不良を確実に防止することができる。
さらに、進退手段に対して弾性部材を介して押圧部材を支持することで、押圧面が剥離用テープを介して被着体の面に当接する際の衝撃を緩和することができ、ウェハの破損をより一層確実に防止することができる。すなわち、平行度調節手段によって押圧面の平行度を調節したとしても、平行度に若干の狂いがあった場合や、被着体ごとの加工(研削)精度にばらつきがあった場合、押圧面と被着体の面とが必ずしも平行にならずに若干傾いてしまうこともある。このように押圧面と被着体の面との平行度に若干の狂いが生じている状態において、進退手段によって押圧部材を被着体に押し付けた場合であっても、押圧部材が弾性部材を介して支持されていることで、弾性部材の弾性変形によって平行度の狂いを吸収することができ、当接する際の衝撃を緩和することができる。
そして、平行度調節手段と弾性部材とが直列に設けられていれば、平行度を調節した際にも弾性部材の弾性力あるいは弾性部材の変形(伸びまたは縮み)量を一定に維持することができ、前述のような緩衝作用を確実に発揮させることができる。
また、剥離用テープが感熱接着性の接着テープであれば、感圧接着性の接着テープに比較して高い接着力が得られるため、剥離用テープと接着シートとの接着面積を小さくすることができ、被着体に押圧力が作用する領域も小さくして被着体への押圧の影響を低減することができる。さらに、押圧部材がヒータヘッドである場合には、加熱による膨張等によって平行度が変動する可能性があるが、前述のように平行度調節手段によって平行度が調節可能であることから、熱による影響を排除して適切な平行度を維持することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係るシート剥離装置1を示す側面図である。
図1において、シート剥離装置1は、被着体としてのウェハWの表面に貼付された接着シートSを剥離用テープであるテープTを用いて剥離する装置であって、ウェハWを保持する保持手段であるテーブル2と、テープTを繰出す繰出手段である繰出ユニット3と、繰出されたテープTを接着シートSに押圧して貼付する押圧手段である押圧ユニット4と、ウェハWとテープTとを相対移動させる移動手段5とを備えて構成されている。
テーブル2は、図示しない吸引口を介してウェハWを吸着保持する平板状のテーブル本体21を備え、ダイシングテープDを介してリングフレーム22と一体化されたウェハWを下面側から吸着保持可能に構成されている。
繰出ユニット3は、図示しない昇降装置に上下移動可能に支持されたフレーム31と、このフレーム31に設けられた支持ローラ32と、繰り出しローラ33と、この繰り出しローラ33との間にテープTを挟み込むピンチローラ331と、ガイドローラ34と、フレーム31下部に設けられてテープTを下方から支持するテープ支持部35と、テープTを把持する一対の把持爪36を含むチャック部材37と、テープ支持部35の上方に設けられて繰り出されたテープTを切断するテープ切断部38とを備えて構成されている。テープTは、例えば、感熱接着性の接着テープであり、ロール状に巻取られた状態で支持ローラ32に支持されている。また、繰り出しローラ33には、モータMが接続され、テープTを繰り出したり、テープTの繰り出しを規制したりできるようになっている。
テープ支持部35は、フレーム31に固定されるブッシュ351と、このブッシュ351に進退自在に支持されるロッド352と、このロッド352の先端に固定されるとともにカッター溝353を有するテープ受け板354と、テープ受け板354をブッシュ351から突出する方向に付勢するコイルばね355とを有して構成されている。テープ切断部38は、テープTを切断するカッター刃381と、テープTを切断する際にカッター刃381を上下駆動させて当該カッター刃381をカッター溝353内に案内する上下用シリンダ382と、カッター刃381を図1中紙面直交方向に駆動してテープTを切断する切断用シリンダ383とを有して構成されている。
押圧ユニット4は、図示しないユニット支持部に支持されて図1中テープ切断部38の左側に設けられている。この押圧ユニット4は、進退手段としての直動モータ41と、その出力軸42の下端部に連結される支持部材43と、この支持部材43に支持される押圧部材としての押圧ヘッド44と、この押圧ヘッド44に内蔵される加熱手段としてのヒータ45(図2、3参照)とを備えて構成されている。直動モータ41は、出力軸42を介して押圧ヘッド44をウェハWに向かって進退移動させるもので、適宜な制御手段によってその進退の速度や移動量が制御可能に構成されている。
移動手段5は、図1中繰出ユニット3の紙面奥側に設けられた単軸ロボット51とテーブル本体21の下方に設けられた単軸ロボット53とを備えて構成されている。単軸ロボット51のスライダ52には、チャック部材37が取り付けられ、このスライダ52は、図1中左右方向に移動可能とされる。一方、単軸ロボット53のスライダ54には、テーブル本体21が取り付けられ、このスライダ54は、図1中左右方向に移動可能とされる。
次に、本実施形態における押圧ユニット4の詳細な構成を図2、図3も参照して説明する。
押圧ユニット4には、押圧ヘッド44の押圧面441とウェハWの上面との平行度を調節する平行度調節手段46が設けられている。この平行度調節手段46は、押圧ヘッド44に回転不能に固定されて上方に延びる3本の雄ねじ部材(ボルト)47と、これらの雄ねじ部材47にそれぞれ螺合される雌ねじ部材(ナット)48と、雌ねじ部材48と支持部材43との間に介挿される弾性部材としてのコイルばね49とを有して構成されている。支持部材43は、上面部431、底面部432および左右の側面部433を有した四角枠状に形成され、上面部431に直動モータ41の出力軸42が固定されている。また、底面部432には、雄ねじ部材47の外径よりも大きな貫通孔43Hが3ヶ所設けられ、これらの貫通孔43Hを雄ねじ部材47が貫通し、この雄ねじ部材47にコイルばね49を挿通して雌ねじ部材48が螺合することで、コイルばね49を圧縮した状態で押圧ヘッド44を吊り下げ支持するように構成されている。また、支持部材43の左右の側面部433には、ウェハWの上面までの距離を計測する複数の光学センサ等の距離センサ434が設けられている。
3本の雄ねじ部材47は、平面視で三角形の頂点に位置するように配置され、図2中の左側かつ図3中の左右両側の2本の雄ねじ部材47がウェハWの外縁側に位置し、図2中の右側かつ図3中の中央の1本の雄ねじ部材47がウェハWの中央寄りに位置して設けられている。従って、3本の雄ねじ部材47に対して各々の雌ねじ部材48を適宜に回転操作し、各雄ねじ部材47を上下に移動させることで、押圧ヘッド44の押圧面441の角度を三次元的に変更することができ、この押圧面441とウェハWの上面とが平行となるように調節可能に構成されている。
このような押圧ユニット4では、直動モータ41により支持部材43および押圧ヘッド44をウェハWに向かって下降させることで、押圧面441がテープTおよび接着シートSを介してウェハWを押圧することになる。この際、ウェハWを押圧する以前の段階においては、押圧ヘッド44の重量とコイルばね49の圧縮に伴う弾性力とが釣り合っていることから、コイルばね49が圧縮状態にある押圧の初期段階においては、コイルばね49の伸びに伴って押圧ヘッド44の重量が徐々にウェハWに作用するようになっている。これにより、押圧面441とウェハWの面との平行度に若干の狂いが生じていたとしても、その狂いをコイルばね49の弾性変形で吸収し、当接する際の衝撃を緩和することができる。
以上のシート剥離装置1において、ウェハWから接着シートSを剥離する手順としては、予め、平行度調節手段46の雌ねじ部材48を適宜に回転操作し、押圧ヘッド44の押圧面441とウェハWの上面との平行度を調節する(平行度調節工程)。この調節は、マイクロゲージや光学センサ等を用いて正確に平行度が調節される。その後、ウェハWをテーブル2の所定位置に載置する(保持工程)。次に、単軸ロボット51を介してチャック部材37が繰出ユニット3に向かって移動して、下方に位置する把持爪36がテープ受け板354に当接すると、テープ受け板354をブッシュ351方向に押し込み、テープTの先端を上下の把持爪36間に受け入れる。そして、チャック部材37は、把持爪36を閉じてテープTの先端を把持するとともに、テープTを把持したまま繰出ユニット3から離れる方向に移動し、テープTを所定長さ引き出すことで、繰出ユニット3からテープTを繰出す(繰出工程)。
次に、図1に示すように、チャック部材37とテープ受け板354との間にテープTが掛け渡された状態において、押圧ユニット4は、直動モータ41を作動させて押圧ヘッド44を押し下げ、押圧面441でテープTの中間部を下降させるとともに、繰出ユニット3は、繰り出しローラ33をモータMで回転駆動してテープTを繰り出す。この際、直動モータ41は、距離センサ434で計測したウェハWとの距離に応じて押し下げ初期には速い速度で、ウェハWの近傍では速度を低下させて押圧ヘッド44を下降させる。そして、ウェハWにストレスを与えない程度の所定重量がウェハWに作用した時点で直動モータ41の作動を停止するとともに、ヒータ45によって押圧面441を加熱することで、テープTを接着シートSに貼付する(貼付工程)。次に、テープ切断部38によってテープTを切断すると、繰出ユニット3、テープ切断部38および押圧ユニット4は、それぞれ上方に移動し、単軸ロボット51によるチャック部材37の移動経路から退避する。
次に、単軸ロボット51は、テープTの先端を把持した状態のチャック部材37を図1の右方向に移動させ、一方、単軸ロボット53は、テーブル2を図1の左方向に移動させる。このように単軸ロボット51および単軸ロボット53によってテープTとウェハWとが互いに反対方向に移動し、テープTによって接着シートSを引っ張ることで、接着シートSを順次ウェハWから剥離する(剥離工程)。この後、剥離した接着シートSが接着されたテープTをチャック部材37から離脱させて回収するとともに、接着シートSを剥離したウェハWを適宜な搬送装置でテーブル2から搬出し、シート剥離装置1の各部を初期位置に復帰させて接着シートSの剥離手順が完了する。
以上のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
すなわち、平行度調節工程において、平行度調節手段46によって押圧ヘッド44の押圧面441とウェハWの上面との平行度を調節してから、貼付工程において、押圧ヘッド44によってテープTを接着シートSに押圧して貼付することで、押圧面441からウェハWに作用する押圧力を均等化することができ、ウェハWの破損を防止することができるとともに、テープTと接着シートSとの接着面積を確保して剥離用テープTの接着不足に起因した接着シートSの剥離不良を確実に防止することができる。
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
例えば、前記実施形態では、被着体が半導体ウェハである場合を示したが、被着体は半導体ウェハWに限定されるものではなく、ガラス板、鋼板、または、樹脂板等、その他の被着体も対象とすることができ、半導体ウェハは、シリコンウェハや化合物ウェハ等が例示でき、この被着体に貼付された接着シート(シート、フィルム、テープ等)を剥離する剥離装置や剥離方法にも本発明を適用することができる。
また、前記実施形態では、剥離用テープとして感熱接着性の接着テープであるテープTを用いたが、これに限らず、剥離用テープが感圧接着性の接着テープ等で構成されてもよいし、また、剥離対象の接着シートとして接着シートSを示したが、これに限らず、適宜なシート、フィルム、テープ等であってもよい。
また、前記実施形態では、3本の雄ねじ部材47、3つの雌ねじ部材48およびコイルばね49とを有した平行度調節手段46が支持部材43と押圧ヘッド44との間に設けられた構成を例示したが、平行度調節手段の構成は前記実施形態に限定されず、以下の図4に示すような構成であってもよい。
すなわち、図4において、平行度調節手段46Aは、直動モータの出力軸42の先端に形成された半球凸面部421と、押圧ヘッド44の上面に形成された半球凹面部442との摺動によって自動的に平行度が調節されるように構成されている。すなわち、押圧ヘッド44は、ボルト443によって出力軸42の先端に吊り下げ支持され、半球凹面部442と半球凸面部421とに適宜な隙間が設けられている。そして、直動モータで押し下げられてテープTおよび接着シートSを介してウェハWを押圧する際に、押圧ヘッド44が持ち上げられて半球凹面部442が半球凸面部421に摺動することで、押圧ヘッド44の押圧面441とウェハWの上面との平行度が調節できるようになっている。なお、図4の平行度調節手段46Aにおいて、前記実施形態で説明したコイルばね49と同様の弾性部材を介して押圧ヘッド44が出力軸42に吊り下げ支持されていてもよいし、出力軸42の途中位置に適宜な弾性部材が設けられていてもよい。
さらに、前記実施形態では、繰出手段として、帯状のテープTを供給するように図示、説明したが、テープTは帯状のものに限らず、例えば、テープTを適宜な長さにカットした枚葉のテープを採用してもよい。
また、前記実施形態では、ウェハWとテープTとの両方を移動させて相対移動させる移動手段5を構成したが、これに限らず、ウェハWとテープTとのいずれか一方のみを移動させるように移動手段5を構成してもよい。
さらに、前記実施形態では、保持工程と繰出工程との間に平行度調節工程を実施する手順を採用したが、これに限らず、平行度調節工程は、貼付工程よりも以前であればどの時期に実施してもよい。
また、前記実施形態では、手動タイプの平行度調節手段46を図示、説明したが、押圧面441とウェハWの上面との距離を測長できる光学センサ等の適宜な測長手段を設け、その出力データを基にモータ等の駆動手段を介して雌ねじ部材48をそれぞれ回転操作するようにして平行度調節手段46を自動調節できるように構成してもよい。
さらに、支持部材43に弾性部材を介して直動モータを取り付け、この直動モータの出力軸を雄ねじ部材47の代わりとすることもできる。
本発明の一実施形態に係るシート剥離装置を示す側面図。 図1のシート剥離装置における押圧手段を示す部分断面図。 前記押圧手段の部分断面正面図。 本発明の変形例を示す図。
符号の説明
1 シート剥離装置
2 テーブル(保持手段)
3 繰出ユニット(繰出手段)
4 押圧ユニット(押圧手段)
5 移動手段
41 直動モータ(進退手段)
44 押圧ヘッド(押圧部材)
45 ヒータ(加熱手段)
46 平行度調節手段
49 コイルばね(弾性部材)
441 押圧面
S 接着シート
T テープ(剥離用テープ)
W ウェハ(被着体)

Claims (4)

  1. 表面に接着シートが貼付された被着体と前記接着シートに貼付した剥離用テープとの相対移動によって前記被着体から前記接着シートを剥離するシート剥離装置であって、
    前記被着体を保持する保持手段と、
    前記剥離用テープを繰出す繰出手段と、
    前記繰出された剥離用テープを前記接着シートに押圧して貼付する押圧手段と、
    前記被着体と前記剥離用テープとを相対移動させる移動手段とを備え、
    前記押圧手段は、前記剥離用テープを押圧する押圧面を有した押圧部材と、この押圧部材の押圧面と前記被着体の面との平行度を調節する平行度調節手段と、前記押圧部材を前記被着体の面に向かって進退させる進退手段とを含んで構成され
    前記押圧部材は、前記進退手段に対し、弾性部材が圧縮した状態で吊り下げて支持されていることを特徴とするシート剥離装置。
  2. 前記平行度調節手段は、前記押圧部材と前記進退手段との間において前記弾性部材と直列に設けられていることを特徴とする請求項に記載のシート剥離装置。
  3. 前記平行度調節手段は、前記押圧部材の複数箇所を支持するとともに、各支持箇所で独立して前記平行度を調節可能に設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート剥離装置。
  4. 表面に接着シートが貼付された被着体と前記接着シートに貼付した剥離用テープとの相対移動によって前記被着体から前記接着シートを剥離するシート剥離方法であって、
    進退手段に対し、弾性部材が圧縮した状態で吊り下げて支持された押圧部材を用意する工程と、
    前記被着体を保持する保持工程と、
    前記剥離用テープを繰出す繰出工程と、
    前記進退手段を進退させて前記押圧部材で前記繰出された剥離用テープを前記接着シートに押圧して貼付する貼付工程と、
    前記被着体と前記剥離用テープとを相対移動させて前記接着シートを前記被着体から剥離する剥離工程とを備え、
    少なくとも前記貼付工程よりも以前において、前記押圧部材の押圧面と前記被着体の面との平行度を調節する平行度調節工程を備えることを特徴とするシート剥離方法。
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