JP4295271B2 - 保護テープ剥離方法およびこれを用いた装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエハの表面に貼り付けられた保護テープやリング状フレームに支持粘着テープを介して裏面から保持された半導体ウエハの表面に貼り付けられた保護テープに、貼付け部材により剥離用接着テープ類の非接着面を押圧しながら貼り付け、当該剥離用接着テープ類を剥離することで半導体ウエハの表面から保護テープを剥離用接着テープ類と一体にして剥離する保護テープ剥離方法およびこれを用いた装置に関する。
半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という)を薄型加工する手段として、研削や研磨などの機械的方法、またはエッチングを利用した化学的方法などがある。また、これらの方法を利用してウエハを加工する際、配線パターンの形成されたウエハ表面を保護するために、その表面に保護テープが貼り付けられる。保護テープが貼り付けられて研磨処理されたウエハは、リング状フレームに支持粘着テープを介して裏面から接着保持される。その後、リング状フレームに保持されたウエハの表面から保護テープを剥離除去する。
この保護テープを剥離除去する方法としては、保護テープの表面にローラあるいはエッジ部材などの貼付け部材を介して剥離用接着テープ類を貼り付け、その剥離用接着テープ類を剥離することでウエハ表面から保護テープと一体にして剥離除去して巻き取ってゆくものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−63077号公報
しかしながら、上記した従来の保護テープ剥離方法では次のような問題がある。
すなわち、保護テープの表面に剥離用接着テープ類を貼り付けたときに保護テープの端縁に当該剥離用接着テープ類が密着していない状態で剥離作動させると、保護テープの端縁が剥離動作に追従せずにウエハに接着したままとなり、保護テープを剥離用接着テープ類と一体にしてウエハの表面から精度よく剥離することができないといった問題がある。
この発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、半導体ウエハの表面に貼り付けられた保護テープに剥離用接着テープ類を貼り付け、この剥離用接着テープ類を剥離することで保護テープを一体にして半導体ウエハから精度よく剥離することのできる保護テープ剥離方法およびこれを用いた装置を提供することを主たる目的とする。
この発明は、上記目的を達成するために次のような構成をとる。
第1の発明は、半導体ウエハの表面に貼り付けられた保護テープに、剥離用接着テープ類をその非接着面側から貼付け部材により押圧しながら貼り付け、当該剥離用接着テープ類を剥離することで半導体ウエハの表面から保護テープを剥離用接着テープ類と一体にして剥離する保護テープ剥離方法において、
前記剥離用接着テープ類は熱硬化型接着テープであり、貼付け部材であるエッジ部材の先端を当該熱硬化型接着テープに押圧加熱しながら当該接触部位であり、かつ、剥離起点となる熱硬化型接着テープの接着層を重合反応させて熱硬化させながら、当該熱硬化型接着テープを保護テープと一体にして剥離する
ことを特徴とする。
(作用・効果) この方法によると、熱硬化型接着テープの接着層が加熱されて重合反応して硬化させられ、熱硬化型接着テープが保護テープの端縁を含む全面に過不足なく強固に貼り付けられる。したがって、保護テープの端縁から当該熱硬化型接着テープと一体にして半導体ウエハの表面から精度よく剥離することができる。
第2の発明は、上記第1の発明方法において、
前記熱硬化型接着テープの加熱は、当該熱硬化型接着テープを押圧する貼付け部材を加熱手段によって加熱して行なうことを特徴とする。
(作用・効果) この方法によると、加熱手段からの熱が貼付け部材を加熱し、当該貼付け部材の熱が熱硬化型接着テープ伝わり加熱される。つまり、貼付け部材によって熱硬化型接着テープの貼付け部位を直接に加熱することができるので、保護テープの端部に当該熱硬化型接着テープを過不足なく貼り付けることができる。すなわち、第1の発明方法を好適に実施することができる。
なお、加熱手段は、熱硬化型接着テープの種類に応じて加熱手段を操作して貼付け部材の温度を制御することが好ましい。この方法によると、熱硬化型接着テープの種類ごとに、その接着層の重合反応を完結させることができるので、熱硬化型接着テープを保護テープの端縁により精度よく貼り付けることができる。
また、上記発明の貼付け部材は、先端が先鋭なエッジ部材であることが好ましい。つまり、熱硬化型接着テープの貼付け部位をエッジ部材の先端によって幅方向に直線的に押圧することができるので、局所的に接着層を加熱して重合反応を促進させ、強固に硬化させることができる。すなわち、接触面積の小さい保護テープの端縁であっても線接触で熱硬化型接着テープを精度よく貼り付けることができる。
第4の発明は、半導体ウエハの表面に貼り付けられた保護テープに、剥離用接着テープ類をその非接着面側から貼付け部材により押圧しながら貼り付け、当該剥離用接着テープ類を剥離することで半導体ウエハの表面から保護テープを剥離用接着テープ類と一体にして剥離する保護テープ剥離装置であって、
保護テープ付きの半導体ウエハを載置保持する保持手段と、
前記剥離用接着テープは熱硬化型接着テープであり、当該熱硬化型接着テープを貼付け部材に向けて供給する接着テープ供給手段と、
前記貼付け部材はエッジ部材であり、当該エッジ部材を加熱する加熱手段と、
前記熱硬化型接着テープが前記保護テープに貼り付けられる作用位置と熱硬化型接着テープが保護テープから離間した非作用位置とに移動するように、前記貼付け部材と前記保持手段とを相対的に上下動させる昇降手段と、
前記保持手段と前記貼付け部材とを相対的に水平移動させる水平駆動手段と、
剥離した前記熱硬化型接着テープと一体になった保護テープを回収するテープ回収手段とを備え、
エッジ部材の先端を当該熱硬化型接着テープに押圧加熱しながら当該接触部位であり、かつ、剥離起点となる熱硬化型接着テープの接着層を重合反応させて熱硬化させながら、当該熱硬化型接着テープを保護テープと一体にして剥離するよう構成した
を備えたことを特徴とする。
(作用・効果) この構成によれば、保持手段と貼付け部材を相対的に上下動させて加熱手段によって加熱された貼付け部材を作用位置に移動させる。その後、貼付け部材と保持手段とを相対的に水平移動させることにより、熱硬化型接着テープが貼付け部材によって加熱されながら保持手段に保持された半導体ウエハ表面の保護テープに貼り付けられてゆく。すなわち、第1の発明方法を好適に実現することができる。
第5の発明は、上記第4の発明装置において、
前記貼付け部材の温度を検出する検出手段と、
前記熱硬化型接着テープの種類に応じて予め設定した基準温度と、前記検出手段による検出結果とを比較し、当該比較結果に基づいて前記加熱手段を操作して前記貼付け部材の温度を制御する制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
(作用・効果) この構成によれば、検出手段によって検出された貼付け部材の温度が制御手段にフィードバックされて基準値と比較される。この比較結果に基づいて貼付け部材の温度が基準値となるように加熱手段から供給される熱が調節される。したがって、熱硬化型接着テープの接着層の重合反応を精度よく行なわせて完結させることができ、ひいては保護テープの端縁に熱硬化型接着テープを精度よく貼り付けることができる。
なお、貼付け部材に加熱手段を搭載することが好ましい。この構成によれば、貼付け部材を直接に加熱し、当該貼付け部材によって熱硬化型接着テープを加熱することができる。また。貼付け部材としては、先端が先鋭なエッジ部材であることが好ましい。
この発明に係る保護テープ剥離方法およびこれを用いた装置によれば、半導体ウエハの表面に貼り付けられた保護テープの端部から、この保護テープを剥離用接着テープ類と一体にして精度よく剥離することができる。
以下、図面を参照して本発明の保護テープ剥離装置を備えた半導体ウエハマウント装置の実施例を説明する。また、剥離用接着テープ類には、熱硬化型接着テープを利用している。
図1は、この発明の一実施例に係り、半導体ウエハマウント装置の全体構成を示した破断斜視図である。
本実施例の半導体ウエハマウント装置1は、バックグラインド処理を施したウエハWを多段に収納するカセットCが装填されるウエハ供給部2と、ロボットアーム4と押圧機構5とを備えたウエハ搬送機構3と、ウエハWの位置合わせをするアライメントステージ7と、アライメントステージ7に載置されたウエハWに向けて紫外線を照射する紫外線照射ユニット14と、ウエハWを吸着保持するチャックテーブル15と、リングフレームfが多段に収納されたリングフレーム供給部16と、リングフレームfをダイシング用テープである支持粘着テープDTに移載するリングフレーム搬送機構17と、支持粘着テープDTをリングフレームfの裏面から貼り付けるテープ処理部18と、支持粘着テープDTが貼り付けられたリングフレームfを昇降移動させるリングフレーム昇降機構26と、支持粘着テープDTが貼り付けられたリングフレームfにウエハWを貼り合わせて一体化したマウントフレームMFを作製するマウントフレーム作製部27と、作製されたマウントフレームMFを搬送する第1マウントフレーム搬送機構29と、ウエハWの表面に貼り付けられた保護テープPTを剥離する剥離機構30と、剥離機構30で保護テープPTが剥離されたマウントフレームMFを搬送する第2マウントフレーム搬送機構35と、マウントフレームMFの方向転換および搬送を行なうターンテーブル36と、マウントフレームMFを多段に収納するマウントフレーム回収部37とから構成されている。
ウエハ供給部2には図示しないカセット台が備えられており、このカセット台に保護テープPTがパターン面(以下、適宜に「表面」という)に貼り付けられたウエハWを多段に収納したカセットCが載置されるようになっている。このとき、ウエハWはパターン面を上向きにした水平姿勢を保っている。
ウエハ搬送機構3は、図示しない駆動機構によって旋回および昇降移動するように構成されている。つまり、後述するロボットアーム4のウエハ保持部や、押圧機構5に備わった押圧プレート6の位置調整を行なうとともに、ウエハWをカセットCからアライメントステージ7に搬送するようになっている。
ウエハ搬送機構3のロボットアーム4は、その先端に図示しない馬蹄形をしたウエハ保持部を備えている。また、ロボットアーム4は、カセットCに多段に収納されたウエハW同士の間隙をウエハ保持部が進退可能に構成されている。なお、ロボットアーム先端のウエハ保持部には吸着孔が設けられており、ウエハWを裏面から真空吸着して保持するようになっている。
ウエハ搬送機構3の押圧機構5は、その先端にウエハWと略同形状をした円形の押圧プレート6を備えており、この押圧プレート6がアライメントステージ7に載置されたウエハWの上方に移動するように、アーム部分が進退可能に構成されている。なお、押圧プレート6の形状は、円形に限定されるものではなく、ウエハWに発生している反りを矯正できる形状であればよい。例えば、ウエハWの反り部分に棒状物などの先端を押圧するようにしてもよい。
また、押圧機構5は、後述するアライメントステージ7の保持テーブルにウエハWが載置されたときに、吸着不良が発生した場合に作動するようになっている。具体的には、ウエハWに反りが発生してウエハWを吸着保持できないとき、押圧プレート6がウエハWの表面を押圧し、反りを矯正して平面状態にする。この状態で保持テーブルがウエハWを裏面から真空吸着するようになっている。
アライメントステージ7は、載置されたウエハWをその周縁に備えられたオリエンテーションフラットやノッチなどに基づいて位置合わせを行なうとともに、ウエハWの裏面全体を覆って真空吸着する保持テーブルを備えている。
また、アライメントステージ7は、ウエハWを真空吸着したときの圧力値を検出し、正常動作時(ウエハWが保持テーブルに正常に吸着されたとき)の圧力値に関連して予め定められた基準値とを比較する。圧力値が基準値よりも高い(すなわち、吸気管内の圧力が十分に低下していない)場合は、ウエハWに反りがあって保持テーブルに吸着されていないものと判断する。そして、押圧プレート6を作動させてウエハWを押圧し、反りを矯正することによって、ウエハWが保持テーブルに吸着されるようになっている。
アライメントステージ7は、ウエハWを載置して位置合わせを行なう初期位置と、後述するテープ処理部18の上方に多段に配備されたチャックテーブル15とリングフレーム昇降機構26との中間位置とにわたってウエハWを吸着保持した状態で搬送移動できるように構成されている。つまり、アライメントステージ7は、ウエハWの反りを矯正して平面状態に保持したまま次の工程まで搬送する。
紫外線照射ユニット14は、初期位置にあるアライメントステージ7の上方に位置している。紫外線照射ユニット14は、ウエハWの表面に貼り付けられた紫外線硬化型接着テープである保護テープPTに向けて紫外線を照射する。つまり、紫外線の照射によって保護テープPTの接着力を低下させるようになっている。
チャックテーブル15は、ウエハWの表面を覆って真空吸着できるようにウエハWと略同一形状の円形をしており、図示しない駆動機構によって、テープ処理部18の上方の待機位置からウエハWをリングフレームfに貼り合わせる位置にわたって昇降移動するようになっている。
つまり、チャックテーブル15は、保持テーブルによって反りを矯正されて平面状態に保持されたウエハWと当接し、吸着保持するようになっている。
また、チャックテーブル15は、後述する支持粘着テープDTが裏面から貼り付けられたリングフレームfを吸着保持するリングフレーム昇降機構26の開口部に収まってウエハWがリングフレームfの中央の支持粘着テープDTに近接する位置まで降下するようになっている。
このとき、チャックテーブル15とリングフレーム昇降機構26とは、図示しない保持機構によって保持されている。
リングフレーム供給部16は底部に滑車が設けられたワゴン状のものであって、装置本体内に装填されるようになっている。また、その上部が開口して内部に多段に収納されているリングフレームfをスライド上昇させて送り出すようになっている。
リングフレーム搬送機構17は、リングフレーム供給部16に収納されているリングフレームfを上側から1枚ずつ順番に真空吸着し、図示しないアライメントステージと、支持粘着テープDTを貼り付ける位置とにリングフレームfを順番に搬送するようになっている。また、リングフレーム搬送機構17は、支持粘着テープDTの貼付の際、支持粘着テープDTの貼付位置でリングフレームfを保持する保持機構としても作用している。
テープ処理部18は、支持粘着テープDTを供給するテープ供給部19、支持粘着テープDTにテンションをかける引張機構20、支持粘着テープDTをリングフレームfに貼り付ける貼付ユニット21、リングフレームfに貼り付けられた支持粘着テープDTを裁断するカッター機構24、カッター機構24によって裁断された後の不要なテープをリングフレームfから剥離する剥離ユニット23、および裁断後の不要な残存テープを回収するテープ回収部25とを備えている。
引張機構20は、支持粘着テープDTを幅方向の両端から挟み込んで、テープ幅方向にテンションをかけるようになっている。つまり、柔らかい支持粘着テープDTを用いると、テープ供給方向に加わるテンションによって、その供給方向に沿って支持粘着テープDTの表面に縦皺が発生してしまう。この縦皺を回避してリングフレームfに支持粘着テープDTを均一に貼り付けるために、テープ幅方向側からテンションをかけている。
貼付ユニット21は、支持粘着テープDTの上方に保持されたリングフレームfの斜め下方(図1では左斜め下)の待機位置に配備されている。この貼付ユニット21に設けられた貼付ローラ22は、支持粘着テープDTの貼付位置にリングフレーム搬送機構17によってリングフレームfが搬送および保持され、テープ供給部19からの支持粘着テープDTの供給が開始されると同時に、テープ供給方向の右側の貼付開始位置に移動する。
貼付開始位置に到達した貼付ローラ22は、上昇して支持粘着テープDTをリングフレームfに押圧して貼り付け、貼付開始位置から待機位置方向に転動して支持粘着テープDTを押圧しながらリングフレームfに貼り付けるようになっている。
剥離ユニット23は、後述するカッター機構24によって裁断された支持粘着テープDTの不要な部分をリングフレームfから剥離するようになっている。具体的には、リングフレームfへの支持粘着テープDTの貼り付けおよび裁断が終了すると、引張機構20による支持粘着テープDTの保持が開放される。次いで、剥離ユニット23が、リングフレームf上をテープ供給部19側に向かって移動し、裁断後の不要な支持粘着テープDTを剥離する。
カッター機構24は、リングフレームfが載置された支持粘着テープDTの下方に配備されている。支持粘着テープDTが貼付ユニット21によってリングフレームfに貼り付けられると、引張機構20による支持粘着テープDTの保持が開放され、このカッター機構24が上昇する。上昇したカッター機構24は、リングフレームfに沿って支持粘着テープDTを裁断する。
リングフレーム昇降機構26は、リングフレームfに支持粘着テープDTを貼り付ける位置の上方の待機位置にある。このリングフレーム昇降機構26は、リングフレームfに支持粘着テープDTの貼付処理が終了すると降下し、リングフレームfを吸着保持する。このとき、リングフレームfを保持していたリングフレーム搬送機構18は、リングフレーム供給部16の上方の初期位置に戻る。
また、リングフレーム昇降機構26はリングフレームfを吸着保持すると、ウエハWとの貼り合わせ位置へと上昇する。このとき、ウエハWを吸着保持したチャックテーブル15もウエハWの貼り合わせ位置まで降下する。
マウントフレーム作製部27は、周面が弾性変形可能な貼付ローラ28を備えている。貼付ローラ28は、リングフレームfの裏面に貼り付けられている支持粘着テープDTの非接着面を押圧しながら転動するようになっている。
第1マウントフレーム搬送機構29は、リングフレームfとウエハWとが一体形成されたマウントフレームMFを真空吸着して剥離機構30の図示しない剥離テーブルに移載するようになっている。
剥離機構30は、図2に示すように、ウエハWを載置して移動させる剥離テーブル38、熱硬化型接着テープである剥離用接着テープ類(以下、単に「剥離テープTs」という)を供給するテープ供給部31、剥離テープTsの貼り付けおよび剥離を行なう剥離ユニット32、および剥離された剥離テープTsと保護テープPTを回収するテープ回収部34とから構成されている。なお、剥離機構30のうち剥離テーブル38を除く構成は、装置本体に位置固定状態に装備されている。なお、剥離テーブル38は、本発明の保持手段に、テープ供給部31は接着テープ類供給手段に、剥離テープTsは剥離用接着テープ類である熱硬化型接着テープにそれぞれ相当する。また、剥離用接着テープ類としては、熱硬化型接着テープに限定されるものではなく、例えば、熱や紫外線などにより硬化する感圧型の接着テープ、熱可塑性の接着テープなどが挙げられる。さらに、これら接着テープを粘着テープに置き換えても適用できる。
剥離テーブル38は、マウントフレームMFを裏面側から真空吸着するよう構成されており、前後水平に配備された左右一対のレール41に沿って前後にスライド移動可能に支持された可動台42に支持されている。そして、可動台42は、パルスモータ43で正逆駆動されるネジ軸44によってネジ送り駆動されるようになっている。なお、レール41、可動台42、パルスモータ43、ネジ軸44などは、本発明の水平駆動手段を構成する。
テープ供給部31は、原反ローラから導出した剥離テープTsをガイドローラ45を介して剥離ユニット32の下端部に案内供給するようになっている。
テープ回収部34は、剥離ユニット32の下端部から送り出された剥離テープTsをモータ駆動される送りローラ46およびガイドローラ47を介して上方に導いて巻き取り回収するようになっている。
図2に示すように、剥離ユニット32には、平行に昇降可能な可動ブロック48とこれをネジ送り昇降させるパルスモータ49が備えられるとともに、可動ブロック48の下端に、剥離テープTsの貼付け部材および剥離部材として先端が先鋭なエッジ部材50と、供給されてきた剥離テープTsをエッジ部材50の先端部に導く受入れガイドローラ51と、エッジ部材50の先端部で折り返された剥離テープTsをテープ回収部34に向けて案内する送り出しガイドローラ52とが備えられている。なお、可動ブロック48、パルスモータ49などは、本発明の昇降手段を構成する。
エッジ部材50は、図3および図4に示すように、ウエハの直径より幅広で先端に向かって先細りの支持部材60の中央に形成された方形状の切り欠きに断熱材61を介して取り付けられ、支持部材60と一体になって先端が先下がり傾斜姿勢で剥離ユニット32に取り付け固定されている。その形状は、剥離テープTsと略同じ幅で先端が先鋭となるテーパー状である。また、先端の中央部分Hが剥離テープTsと密接するように直線状をなし、当該中央部分Hの両側は、エッジ部材50の基端寄りに緩やかに傾斜している。本実施例の場合、剥離テープTsの幅が30mmであるのに対して、エッジ部材50の幅が50mm、先端中央部分Hの幅が35mm、中央部分Hの両側は、中央先端と側縁先端とのギャップGが1mmとなる傾斜角に設定されている。なお、エッジ部材50の先端の形状は、使用する剥離テープTsの種類のよって適宜に設計変更される。
支持部材60は、内部ヒータ62を内蔵している。当該ヒータ62は、支持部材60を加熱した熱を断熱材61を介してエッジ部材50に伝達し、当該エッジ部材50と密接する貼付け部位である剥離テープTsの接着層を重合反応させて熱硬化させる。つまり、図4に示すように、エッジ部材50の先端の温度を接触または非接触のセンサSで検出して制御装置63にフィードバックし、エッジ部材50の先端が所定温度となるようにヒータ62からの供給温度が調節されている。なお、ヒータ62は、本発明の加熱手段に相当する。
第2マウントフレーム搬送機構35は、剥離機構30から払い出されたマウントフレームMFを真空吸着してターンテーブル36に移載するようになっている。
ターンテーブル36は、マウントフレームMFの位置合わせおよびマウントフレーム回収部37への収納を行なうように構成されている。つまり、第2マウントフレーム搬送機構35によってターンテーブル36上にマウントフレームMFが載置されると、ウエハWのオリエンテーションフラットや、リングフレームfの位置決め形状などに基づいて位置合わせを行なう。またマウントフレーム回収部37へのマウントフレームMFの収納方向を変更するために、ターンテーブル36は旋回するようになっている。また、ターンテーブル36は、収納方向が定まるとマウントフレームMFを図示しないプッシャーによって押出してマウントフレーム回収部37にマウントフレームMFを収納するようになっている。
マウントフレーム回収部37は、図示しない昇降可能な載置テーブルに載置されている。つまり、載置テーブルが昇降移動することによって、プッシャーによって押出されたマウントフレームMFをマウントフレーム回収部37の任意の段に収納できるようになっている。
次に、上述の実施例装置について一巡の動作を図1から図10を参照しながら説明する。
ロボットアーム4のウエハ保持部がカセットCの隙間に挿入される。ウエハWは下方から吸着保持されて1枚ずつ取り出される。取り出されたウエハWは、アライメントステージ7に搬送される。
ロボットアーム4によってウエハWが保持テーブルに載置され、裏面から吸着保持される。このとき、図示しない圧力計によってウエハWの吸着レベルが検出され、正常動作時の圧力値に関連して予め定められた基準値とを比較される。
吸着異常が検知された場合は、押圧プレート6によりウエハWが表面から押圧され、反りの矯正された平面状態でウエハWが吸着保持される。また、ウエハWは、オリエンテーションフラットやノッチに基づいて位置合わせが行なわれる。
アライメントステージ7上で位置合わせが終了すると、紫外線照射ユニット14によってウエハWの表面に紫外線が照射される。
ウエハWは、紫外線の照射処理が施されると、保持テーブルに吸着保持されたままアライメントステージ7ごと次のマウントフレーム作製部27へと搬送される。つまり、アライメントステージ7は、チャックテーブル15とリングフレーム昇降機構26との中間位置に移動する。
アライメントステージ7が所定の位置で待機すると、上方に位置するチャックテーブル15が降下し、チャックテーブル15の底面がウエハWに当接して真空吸着を開始する。チャックテーブル15の真空吸着が開始すると、保持テーブル側の吸着保持が開放され、ウエハWはチャックテーブル15に反りを矯正して平面保持した状態のまま受け取られる。ウエハWを受け渡したアライメントステージ7は、初期位置へと戻る。
次に、リングフレーム供給部16に多段に収納されたリングフレームfが、リングフレーム搬送機構17によって上方から1枚ずつ真空吸着されて取り出される。取り出されたリングフレームfは、図示しないアライメントステージで位置合わせが行なわれたのち、支持用粘着テープDTの上方の支持用粘着テープ貼り付け位置に搬送される。
リングフレームfがリングフレーム搬送機構17によって保持されて支持用粘着テープDTの貼付位置にあると、テープ供給部19から支持用粘着テープDTの供給が開始される。同時に貼付ローラ22が貼付開始位置に移動する。
貼付開始位置に貼付ローラ22が到達すると、支持用粘着テープDTの幅方向の両端を引張機構20が保持し、テープ幅方向にテンションをかける。
次いで貼付ローラ22が上昇し、支持用粘着テープDTをリングフレームfの端部に押圧して貼り付ける。リングフレームfの端部に支持用粘着テープDTを貼り付けると、貼付ローラ22は待機位置であるテープ供給部19側に向かって転動する。このとき、貼付ローラ22は、支持用粘着テープDTを非接着面から押圧しながら転動し、リングフレームfに支持用粘着テープDTを貼り付けてゆく。貼付ローラ22が貼付位置の終端に到達すると、引張機構20による支持用粘着テープDTの保持が開放される。
同時にカッター機構24が上昇し、リングフレームfに沿って支持用粘着テープDTを裁断する。支持用粘着テープDTの裁断が終了すると、剥離ユニット23がテープ供給部19側に向かって移動し、不要な支持用粘着テープDTを剥離する。
次いでテープ供給部19が作動して支持用粘着テープDTを繰り出すとともに、裁断された不要部分のテープは、テープ回収部25へと送り出される。このとき、貼付ローラ22は、次のリングフレームfに支持用粘着テープDTを貼り付けるように、貼付開始位置に移動する。
支持用粘着テープDTが貼り付けられたリングフレームfは、リングフレーム昇降機構26によってフレーム部が吸着保持されて上方へ移動する。このとき、チャックテーブル15も降下する。つまり、チャックテーブル15とリングフレーム昇降機構26とは、互いにウエハWを貼り合わせる位置まで移動する。
各機構15、26が所定位置に到達すると、それぞれが図示しない保持機構によって保持される。次いで、貼付ローラ28が、支持用粘着テープDTの貼付開始位置に移動し、リングフレームf底面に貼り付けられている支持用粘着テープDTの非接着面を押圧しながら転動し、支持用粘着テープDTをウエハWに貼り付けてゆく。その結果、リングフレームfとウエハWとが一体化されたマウントフレームMFが作製される。
マウントフレームMFが作製されると、チャックテーブル15とリングフレーム昇降機構26とは、上方に移動する。このとき、図示しない保持テーブルがマウントフレームMFの下方に移動し、マウントフレームMFがこの保持テーブルに載置される。載置されたマウントフレームMFは、第1マウントフレーム搬送機構29によって吸着保持され、剥離テーブル38に移載される。
マウントフレームMFが載置された剥離テーブル38は、図2および図7示すように、剥離ユニット32の下方に向かって前進移動する。このとき、エッジ部材50の先端の直下位置に保護テープPTの前端縁がくるように、剥離テーブル38の位置設定がパルスモータ43の作動制御により行なわれる。つまり、保護テープPTの前端縁がエッジ部材50の先端の直下位置に到達すると前進移動が自動的に一旦停止される。
剥離テーブル38が一旦停止されると、図5および図8に示すように、パルスモータ49が作動制御されて可動ブロック48が下降される。その後、エッジ部材50がテープ供給部31から供給される剥離テープTsを巻き掛けた状態で降下され、図10(a)に示すように、エッジ部材50の先端で剥離テープTsが保護テープPTの前端上面に所定の押圧力で押し付ける作用位置に移動する。
保護テープPTの前端への保護テープPTの貼付けが完了すると、図6および図9に示すように、剥離テーブル38は、エッジ部材50で剥離テープTsを保護テープPTに押圧した状態で再び前進移動を開始するとともに、この移動速度と同調した速度で剥離テープTsがテープ回収部34に向けて巻き取られてゆく。この動作によって、図10(b)に示すように、エッジ部材50がウエハWの表面の保護テープPTに剥離テープTsを押圧しながら貼り付けてゆくとともに、同時に貼り付けた剥離テープTsを剥離しながら保護テープPTを一緒にウエハWの表面から剥離してゆく。
なお、本実施例の場合、剥離テープTsの貼り付け作用位置に到達したとき、エッジ部材50は、図4に示すように、支持部材60に内蔵されたヒータ62の熱が断熱材を介して伝達され、エッジ部材50自体が加熱された状態で剥離テープTsを保護テープPTの端縁から貼り付けてゆく。このとき、エッジ部材50の先端の熱が剥離テープTsの貼付け部位に直接に伝達され、貼付け部位の接着層の重合反応を完結させて剥離テープTsを保護テープPTに貼り付ける。
なお、剥離テープTsの貼り付け過程で、エッジ部材50の温度がセンサSによって連続的または間欠的に検出され、この検出結果(実測値)が制御装置63にフィードバックされる。制御装置63には使用する剥離テープTsごとにその接着層の重合反応を完結させるのに適した温度(基準値)が予め設定されており、制御装置63は、この基準値と実測値とを比較し、その比較結果に基づいてヒータ62の供給温度を調節してエッジ部材50の温度を制御する。
エッジ部材50が下降作動した剥離テープ貼付け開始位置からウエハ直径に相当する距離だけ前進するようパルスモータが作動制御された時点、換言すると、エッジ部材50が保護テープPTの後端縁に到達して保護テープPTが完全にウエハの表面から剥離された時点でエッジ部材50が上昇制御されて、剥離ユニット32は初期状態に復帰する。
保護テープPTの剥離処理が終了したマウントフレームMFは、剥離テーブル38によって第2マウントフレーム搬送機構35の待機位置まで移動する。
そして、剥離機構30から払い出されたマウントフレームMFは、第2マウントフレーム搬送機構35によってターンテーブル36に移載される。移載されたマウントフレームMFは、オリエンテーションフラットやノッチによって位置合わせが行なわれるとともに、収納方向の調節が行なわれる。位置合わせおよび収納方向が定まるとマウントフレームMFは、プッシャーによって押出されてマウントフレーム回収部37に収納される。
以上のように、エッジ部材50を加熱して剥離テープTsの接着層の重合反応を完結させて熱硬化させることにより、保護テープPTの端縁に剥離テープTsを過不足なしに強固に貼り付けることができる。その結果、剥離テープTsの接着力が保護テープPTの接着力よりの大きいので、剥離テープTsを剥離することで、保護テープPTを端縁から一体にして精度よく剥離することができる。すなわち、剥離エラーの発生を抑制できる。
〔別実施例1〕
上記実施例では、マウントフレームMFを前進移動させて剥離ユニット32の下方を通過させる間に、エッジ部材50によって剥離テープTsの保護テープPTへの貼付けと剥離を同時に行なうものとしているが、剥離テープTsの保護テープPTへの貼付けと剥離を別々の過程で順次行なう形態で実施することもでき、その一例が図11ないし図14に示されている。
この実施例では、剥離テーブル38、テープ供給部31、およびテープ回収部34がそれぞれ位置固定して配備されるのに対して、剥離機構30の剥離ユニット32が図示されていない駆動機構によって前後に水平移動されるようになっており、以下のように作動する。
先ず、図11に示すように、剥離ユニット32を剥離テーブル38から外れた待機位置から、エッジ部材50の先端の直下位置に保護テープPTの前端縁(作用位置)がくるように前進移動させる。
作用位置上方にエッジ部材50がくると、図12に示すように、移動を一端停止し、前例と同様に、エッジ部材50を下降制御して剥離テープTsを保護テープPTの前端上面の作用位置に押し付ける。
その後、図12中の仮想線で示すように、上記押し付け状態のままでマウントフレームMFを前進移動させ、剥離テープTsを保護テープPTの上面に連続して貼付けてゆく。かつ、この貼付け移動の間に、エッジ部材50の温度を制御しながら剥離テープTsの接着層の重合反応をさせる。
そして、図13に示すように、保護テープPTの後端縁に到達したところで移動を一端停止する。その後、図14に示すように、前記停止位置を起点としてマウントフレームMFを後退移動させながら、後退移動速度と同調した速度で剥離テープTsを巻き取り回収してゆく。その結果、剥離テープTsと一体に保護テープPTをウエハ表面から剥離してゆく。
上述のような別実施例装置であっても、上述の主実施例装置と同様の効果を奏する。
この発明は、上記実施形態に限られることはなく、下記のように変形実施することができる。
(1)上記実施例では、支持部材60にヒータ62を内蔵していたが、エッジ部材50自体にヒータ62を内蔵した形態でもよい。
(2)上記実施例では、剥離テープTsの貼り付け部材としてエッジ部材50を利用していたが、ローラを利用してもよい。この場合、ローラにヒータを内臓し、周面が硬質のものが好ましく、またローラ径もできるだけ小さいものが好ましい。
(3)保護テープPTの端縁の位置合せは、予め設定された剥離テーブル38の位置をパルモータ49の作動制御で行なっていたが、レーザー、光センサ、およびCCDカメラなどを利用して保護テープPTの端縁を検出し、その検出結果に基づいて剥離テーブル38の移動距離を制御して位置合せを行なってもよい。
(4)上記主実施例において、マウントフレームMFを位置固定して、剥離ユニット32を水平移動させる形態で実施することもできる。
(5)上記実施例では、エッジ部材(貼付け部材)50を下降制御して剥離テープTsを保護テープPTに押圧して貼り付けているが、逆に、昇降作動しないエッジ部材50に対してマウントフレームMFを昇降させる形態で実施することもできる。
(6)上記実施例では、保護テープPTを剥離する剥離用テープTsとして、ロール巻きした帯状のものを繰り出して用いているが、寸法切りされた枚葉の接着または粘着テープや接着または粘着シートを利用することもできる。
半導体ウエハマウント装置の全体を示す斜視図である。 剥離機構の動作過程を示す側面図である。 別実施例のエッジ部材周りを示す斜視図である。 別実施例のエッジ部材周りの要部構成を示す平面図である。 剥離機構の動作過程を示す側面図である。 剥離機構の動作過程を示す側面図である。 剥離機構の動作過程を示す斜視図である。 剥離機構の動作過程を示す斜視図である。 剥離機構の動作過程を示す斜視図である。 剥離機構の貼付け作動および剥離作動を示す要部の拡大側面図である。 別実施例の剥離機構の動作説明を示す側面図である。 別実施例の剥離機構の動作説明を示す側面図である。 別実施例の剥離機構の動作説明を示す側面図である。 別実施例の剥離機構の動作説明を示す側面図である。
符号の説明
50 … 貼付け部材(エッジ部材)
60 … 支持部材
62 … ヒータ
f … リングフレーム
DT … 支持用粘着テープ
PT … 保護テープ
Ts … 剥離テープ
MF … マウントフレーム
W … 半導体ウエハ

Claims (6)

  1. 半導体ウエハの表面に貼り付けられた保護テープに、剥離用接着テープ類をその非接着面側から貼付け部材により押圧しながら貼り付け、当該剥離用接着テープ類を剥離することで半導体ウエハの表面から保護テープを剥離用接着テープ類と一体にして剥離する保護テープ剥離方法において、
    前記剥離用接着テープ類は熱硬化型接着テープであり、貼付け部材であるエッジ部材の先端を当該熱硬化型接着テープに押圧加熱しながら当該接触部位であり、かつ、剥離起点となる熱硬化型接着テープの接着層を重合反応させて熱硬化させながら、当該熱硬化型接着テープを保護テープと一体にして剥離する
    ことを特徴とする保護テープ剥離方法。
  2. 請求項1に記載の保護テープ剥離方法において、
    前記熱硬化型接着テープの加熱は、当該熱硬化型接着テープを押圧する貼付け部材を加熱手段によって加熱して行なう
    ことを特徴とする保護テープ剥離方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の保護テープ剥離方法において、
    前記熱硬化型接着テープの種類に応じて前記加熱手段を操作して前記貼付け部材の温度を制御する
    ことを特徴とする保護テープ剥離方法。
  4. 半導体ウエハの表面に貼り付けられた保護テープに、剥離用接着テープ類をその非接着面側から貼付け部材により押圧しながら貼り付け、当該剥離用接着テープ類を剥離することで半導体ウエハの表面から保護テープを剥離用接着テープ類と一体にして剥離する保護テープ剥離装置であって、
    保護テープ付きの半導体ウエハを載置保持する保持手段と、
    前記剥離用接着テープは熱硬化型接着テープであり、当該熱硬化型接着テープを貼付け部材に向けて供給する接着テープ供給手段と、
    前記貼付け部材はエッジ部材であり、当該エッジ部材を加熱する加熱手段と、
    前記熱硬化型接着テープが前記保護テープに貼り付けられる作用位置と熱硬化型接着テープが保護テープから離間した非作用位置とに移動するように、前記貼付け部材と前記保持手段とを相対的に上下動させる昇降手段と、
    前記保持手段と前記貼付け部材とを相対的に水平移動させる水平駆動手段と、
    剥離した前記熱硬化型接着テープと一体になった保護テープを回収するテープ回収手段とを備え、
    エッジ部材の先端を当該熱硬化型接着テープに押圧加熱しながら当該接触部位であり、かつ、剥離起点となる熱硬化型接着テープの接着層を重合反応させて熱硬化させながら、当該熱硬化型接着テープを保護テープと一体にして剥離するよう構成した
    ことを特徴とする保護テープ剥離装置。
  5. 請求項4に記載の保護テープ剥離装置において、
    前記貼付け部材の温度を検出する検出手段と、
    前記熱硬化型接着テープの種類に応じて予め設定した基準温度と、前記検出手段による検出結果とを比較し、当該比較結果に基づいて前記加熱手段を操作して前記貼付け部材の温度を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする保護テープ剥離装置。
  6. 請求項4または請求項5に記載の保護テープ剥離装置において、
    前記貼付け部材に前記加熱手段を搭載した
    ことを特徴とする保護テープ剥離装置。
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