JP5152833B2 - 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置 - Google Patents
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Description
拡大側から順に、変倍時に固定および合焦時に移動の負の屈折力を有する第1レンズ群、変倍時および合焦時に固定の正の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、1枚の正レンズのみからなる第4レンズ群、正または負の屈折力を有する第5レンズ群、および変倍時に固定の正の屈折力を有する第6レンズ群を配設してなり、
広角端から望遠端への変倍移動時において、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群および前記第5レンズ群が光軸に沿って拡大側に移動するように構成されてなり、
下記条件式(1)、(2)を共に満足することを特徴とするものである。
0.9<|f1|/fw<1.7 (1)
55<νd4 (2)
ただし、
f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
fw :広角端でのレンズ系全体の焦点距離
νd4:前記第4レンズ群に含まれる正レンズを形成する硝材のアッベ数
1.7<Nav (3)
ただし、
Nav:前記第2レンズ群中および前記第3レンズ群中に各々配された正レンズを形成する硝材の、d線に対する屈折率の平均値
したがって、条件式(1)を満足することで、収差の補正を良好なものとしつつ、光学系のコンパクト化を図ることが可能である。
したがって、条件式(2)を満足することで、軸上色収差を減少させることができ、色滲みの発生を抑制することができる。
したがって、条件式(3)を満足することで、像面湾曲を良好に補正することができる。
0.9<|f1|/fw<1.7 (1)
55<νd4 (2)
1.7<Nav (3)
ただし、
f1 :第1レンズ群G1の焦点距離
fw :広角端でのレンズ系全体の焦点距離
νd4:第4レンズ群G4に含まれる正レンズを形成する硝材のアッベ数
Nav:第2レンズ群G2中および第3レンズ群G3中に各々配された正レンズを形成する硝材の、d線に対する屈折率の平均値
まず、条件式(1)は、収差の補正を良好なものとしつつ、光学系のコンパクト化を図るために規定されたものである。すなわち、条件式(1)の下限を下回ると第1レンズ群のパワーが強くなり過ぎるため、各レンズ群で発生する収差の補正が困難になり、一方、その上限を上回ると第1レンズ群のパワーが相対的に弱くなるため、全系の焦点距離を所定の範囲に維持しようとすると光学系の肥大化を招く。
1.0<|f1|/fw<1.6 (1´)
この参考例1にかかる投影用ズームレンズは、前述したように図1に示す如き構成とされている。すなわちこの投影用ズームレンズは、第1レンズ群G1が、拡大側から順に、両凸レンズよりなる第1レンズL1、拡大側に凸面を向けた負のメニスカスレンズよりなる第2レンズL2および両凹レンズよりなる第3レンズL3からなる。また、第2レンズ群G2は、縮小側に凸面を向けた正のメニスカスレンズよりなる第4レンズL4のみからなる。また、第3レンズ群G3は、両凸レンズよりなる第5レンズL5のみからなる。また、第4レンズ群G4は、拡大側から順に、両凹レンズよりなる第6レンズL6および両凸レンズよりなる第7レンズL7からなる。また、第5レンズ群G5は、拡大側から順に、拡大側に凸面を向けたパワーの小さいレンズよりなる第8レンズL8、両凹レンズよりなる第9レンズL9および両凸レンズよりなる第10レンズL10を接合してなる接合レンズ、および両凸レンズよりなる第11レンズL11を配列してなる。さらに、第6レンズ群G6は、両凸レンズよりなる第12レンズL12のみからなる。
図1にはマスクが示されていないが、配設されていても良く、またマスクは開口絞りであっても良い。
この図7から明らかなように、参考例1の投影用ズームレンズによれば、広角端での画角2ωが57.4度と広角で、各収差は良好に補正されている。
参考例2に係る投影用ズームレンズの概略構成を図2に示す。この参考例2にかかる投影用ズームレンズは、参考例1のものと略同様の構成とされており、第5レンズ群G5も負の屈折力を有するように構成されている。
この図8から明らかなように、参考例2の投影用ズームレンズによれば、広角端での画角2ωが57.4度と広角で、各収差は良好に補正されている。
実施例3に係る投影用ズームレンズの概略構成を図3に示す。この実施例3にかかる投影用ズームレンズは、参考例1のものとは略同様の構成とされており、第5レンズ群G5も負の屈折力を有するように構成されているが、参考例1とは、主として、第4レンズ群G4が、正レンズよりなる第6レンズL6のみからなる点、において相違している。
なお、参考例1のものとはレンズ枚数が相違しているので、その相違に応じて所定のレンズ番号が順次ずらされるように設定されている。
この図9から明らかなように、実施例3の投影用ズームレンズによれば、広角端での画角2ωが57.2度と広角で、各収差は良好に補正されている。
実施例4に係る投影用ズームレンズの概略構成を図4に示す。この実施例4にかかる投影用ズームレンズは、参考例1のものとは略同様の構成とされているが、主として、第1レンズ群G1における第2レンズL2の縮小側に、非球面形成用の薄い樹脂レンズからなる第3レンズL3が付設されている点、第4レンズ群G4が、正レンズよりなる第6レンズL6のみからなる点、および第5レンズ群G5が正の屈折力を有するように構成されている点、において相違している。
なお、参考例1のものとはレンズ枚数が相違しているので、その相違に応じて所定のレンズ番号が順次ずらされるように設定されている。
また、第5面(第3レンズL3の縮小側の面)は非球面とされており、表4の下段に、これら各非球面について、上記非球面式の各定数K、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9、A10、A11、A12、A13、A14、A15、A16の各値を示す。
この図10から明らかなように、実施例4の投影用ズームレンズによれば、広角端での画角2ωが57.4度と広角で、各収差は良好に補正されている。
実施例5に係る投影用ズームレンズの概略構成を図5に示す。この実施例5にかかる投影用ズームレンズは、参考例1のものとは略同様の構成とされており、第5レンズ群G5も負の屈折力を有するように構成されているが、主として、第1レンズ群G1が、拡大側に凸面を向けた負のメニスカスレンズよりなる第1レンズL1と、近軸領域において両凹の非球面レンズよりなる第2レンズL2からなる点、および第4レンズ群G4が、正レンズよりなる第5レンズL5のみからなる点、において相違している。
なお、参考例1のものとはレンズ枚数が相違しているので、その相違に応じて所定のレンズ番号が順次ずらされるように設定されている。
この図11から明らかなように、実施例5の投影用ズームレンズによれば、広角端での画角2ωが57.4度と広角で、各収差は良好に補正されている。
参考例6に係る投影用ズームレンズの概略構成を図6に示す。この参考例6にかかる投影用ズームレンズは、参考例1のものとは略同様の構成とされているが、主として、第1レンズ群G1が、拡大側に凸面を向けた負のメニスカスレンズよりなる第1レンズL1と、近軸領域において両凹の非球面レンズよりなる第2レンズL2からなる点、第3レンズ群G3を構成する正レンズL4が、拡大側に凸面を向けた正のメニスカスレンズよりなる点、および第5レンズ群G5が正の屈折力を有するように構成されている点、において相違している。
なお、参考例1のものとはレンズ枚数が相違しているので、その相違に応じて所定のレンズ番号が順次ずらされるように設定されている。
この図12から明らかなように、参考例6の投影用ズームレンズによれば、広角端での画角2ωが57.4度と広角で、各収差は良好に補正されている。
L1〜L12 レンズ
R1〜R25 レンズ面等の曲率半径
D1〜D24 レンズ面間隔(レンズ厚)
X 光軸
1 画像表示面
2 ガラスブロック(フィルタ部を含む)
10 投影用ズームレンズ
11a〜c 透過型液晶パネル
12、13 ダイクロイックミラー
14 クロスダイクロイックプリズム
16a〜c コンデンサレンズ
18a〜c 全反射ミラー
20 光源
Claims (4)
- 拡大側から順に、変倍時に固定および合焦時に移動の負の屈折力を有する第1レンズ群、変倍時および合焦時に固定の正の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群、1枚の正レンズのみからなる第4レンズ群、正または負の屈折力を有する第5レンズ群、および変倍時に固定の正の屈折力を有する第6レンズ群を配設してなり、
広角端から望遠端への変倍移動時において、前記第3レンズ群、前記第4レンズ群および前記第5レンズ群が光軸に沿って拡大側に移動するように構成されてなり、
下記条件式(1)、(2)を共に満足することを特徴とする投影用ズームレンズ。
0.9<|f1|/fw<1.7 (1)
55<νd4 (2)
ただし、
f1 :前記第1レンズ群の焦点距離
fw :広角端でのレンズ系全体の焦点距離
νd4:前記第4レンズ群に含まれる正レンズを形成する硝材のアッベ数 - 前記第2レンズ群は、縮小側に凸面を向けた1枚の正レンズからなり、前記第3レンズ群は、拡大側に凸面を向けた1枚の正レンズからなることを特徴とする請求項1記載の投影用ズームレンズ。
- 前記第2レンズ群が正レンズを1枚のみ有するものであり、
前記第3レンズ群が正レンズを1枚のみ有するものであり、
下記条件式(3)を満足することを特徴とする請求項1または2記載の投影用ズームレンズ。
1.7<Nav (3)
ただし、
Nav:前記第2レンズ群中および前記第3レンズ群中に各々配された正レンズを形成する硝材の、d線に対する屈折率の平均値 - 光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、請求項1〜3のうちいずれか1項記載の投影用ズームレンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投影用ズームレンズによりスクリーンに投写することを特徴とする投写型表示装置。
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