JP5090852B2 - 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置 - Google Patents
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Description
これらの特許文献に記載のものは、いずれも画角が100度以上の広角レンズとされている。
拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが配列されてなる投写レンズであって、
前記第1レンズ群の最も拡大側に非球面レンズが配置され、前記第1レンズ群の最も縮小側に負レンズと正レンズからなりレンズ全系の中で最も物体側の接合レンズが配置されるとともに、
全系の縮小側が略テレセントリックとされており、
以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とするものである。
0.4<H/L ……(2)
ここで、
f:全系の焦点距離
Bf:空気換算バックフォーカス
H:最も拡大側の光軸上レンズ面頂点を通る、光軸に直交する平面上での、最大画角の主光線の高さ
L:最も拡大側の光軸上レンズ面頂点から最も縮小側の光軸上レンズ面頂点までの距離
0.5<H/L ……(2′)
110°<2ω ……(3)
ここで、
ω:半画角
−5<f1/f<−1 ……(4)
f2/f<10 ……(5)
ここで、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離
|Np−Nn|<0.1 ……(6)
ここで、
Np:前記接合レンズのうちの前記正レンズの屈折率
Nn:前記接合レンズのうちの前記負レンズの屈折率
条件式(1)は適切なバックフォーカスを確保するための条件式であり、条件式(2)はレンズ全系のコンパクト化を図るための条件式である。
3<Bf/f ……(1)
0.4<H/L ……(2)
ここで、
f:全系の焦点距離
Bf:空気換算バックフォーカス
H:最も拡大側の光軸上レンズ面頂点を通る、光軸に直交する平面上での、最大画角の主光線の高さ(図1参照)
L:最も拡大側の光軸上レンズ面頂点から最も縮小側の光軸上レンズ面頂点までの距離(図1参照)
110°<2ω ……(3)
−5<f1/f<−1 ……(4)
f2/f<10 ……(5)
|Np−Nn|<0.1 ……(6)
ここで、
ω:半画角
f:全系の焦点距離
f1:第1レンズ群G1の焦点距離
f2:第2レンズ群G2の焦点距離
Np:第1レンズ群G1中の接合レンズのうちの正レンズの屈折率
Nn:第1レンズ群G1中の接合レンズのうちの負レンズの屈折率
0.5<H/L ……(2′)
すなわち、フロント式の投写型表示装置では、スクリーンを含めた表示システムの設置スペースに制限が設けられることも多いことから、表示装置からスクリーンまでのワーキングディスタンスを短くすることが要望されている。本実施形態の投写レンズにおいては、この要望に応えるべく、広画角化およびコンパクト化を図りうる構成とされている。
−3<f1/f<−1.5 ……(4′)
図1に示すように、実施例1に係る投写レンズは、拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と正の屈折力を有する第2レンズ群G2とが配列されてなり、縮小側が略テレセントリックとされている。
また、表1の下段には、表1の上段の数値データにおける投写距離(拡大側共役位置〜レンズ第1面の間隔)が示されている。
実施例2に係る投写レンズは、図2に示すとおりである。この投写レンズは、実施例1の投写レンズと略同様の構成とされており、共通する部分についての説明は省略する。
実施例3に係る投写レンズの構成は、図3に示すとおりである。この投写レンズは、実施例1の投写レンズと略同様の構成とされており、共通する部分についての説明は省略するが、実施例1の第2レンズ群G2の第8レンズL8に替えて、両凹レンズよりなる第8レンズL8および両凸レンズよりなる第9レンズL9により構成される2枚接合レンズが設けられている点において異なっている。なお、第10レンズL10以降のレンズは、実施例1の各レンズのレンズ番号を1ずつ繰り上げたものに対応することになる。
実施例4に係る投写レンズの構成は、図4に示すとおりである。この投写レンズは、実施例3の投写レンズと略同様の構成とされており、共通する部分についての説明は省略するが、第2レンズ群G2の第9レンズL9が、拡大側に凸面を向けた正メニスカスレンズとされている点において異なっている。
実施例5に係る投写レンズは、図5に示すとおり、上述した実施例2の投写レンズと類似した構成とされている。ただし、実施例5に係る投写レンズにおいては、第1レンズ群G1が5枚構成とされるとともに、第2レンズ群G2中に、2つの3枚接合レンズが設けられている。
実施例6に係る投写レンズの構成は、図6に示すとおりである。この投写レンズは、実施例5の投写レンズと略同様の構成とされており、共通する部分についての説明は省略するが、第2レンズ群G2の第11レンズL11が、拡大側に凹面を向けた正メニスカスレンズとされている点において異なっている。
2 ガラスブロック
3 開口絞り
10 投写レンズ
11a〜11c 透過型液晶パネル
12,13 ダイクロイックミラー
14 クロスダイクロイックプリズム
16a〜16c コンデンサレンズ
18a〜18c 全反射ミラー
G1、G2 レンズ群
L1〜L16 レンズ
R1〜R31 レンズ面等の曲率半径
D1〜D30 レンズ面間隔(レンズ厚)
X 光軸
Claims (10)
- 拡大側から順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と正の屈折力を有する第2レンズ群とが配列されてなる投写レンズであって、
前記第1レンズ群の最も拡大側に非球面レンズが配置され、前記第1レンズ群の最も縮小側に負レンズと正レンズからなりレンズ全系の中で最も物体側の接合レンズが配置されるとともに、
全系の縮小側が略テレセントリックとされており、
以下の条件式(1)、(2)を満足することを特徴とする投写レンズ。
3<Bf/f ……(1)
0.4<H/L ……(2)
ここで、
f:全系の焦点距離
Bf:空気換算バックフォーカス
H:最も拡大側の光軸上レンズ面頂点を通る、光軸に直交する平面上での、最大画角の主光線の高さ
L:最も拡大側の光軸上レンズ面頂点から最も縮小側の光軸上レンズ面頂点までの距離 - 以下の条件式(2′)、(3)を満足することを特徴とする請求項1記載の投写レンズ。
0.5<H/L ……(2′)
110°<2ω ……(3)
ここで、
ω:半画角 - 前記第2レンズ群は、少なくとも2面の接合面を有するとともにアッベ数(d線に対する)が75以上の材料により形成される、少なくとも2枚の正レンズを有することを特徴とする請求項1または2記載の投写レンズ。
- 前記第2レンズ群は、少なくとも1面の非球面を有することを特徴とする請求項1〜3のうちいずれか1項記載の投写レンズ。
- フォーカシングを行う際に、少なくとも前記接合レンズを光軸方向に移動させることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の投写レンズ。
- フォーカシングを行う際に、前記接合レンズと、前記接合レンズを除いた前記第1レンズ群の他のレンズの全部または一部とを、互いに独立して光軸方向に移動させることを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1項記載の投写レンズ。
- 以下の条件式(4)、(5)を満足することを特徴とする請求項1記載の投写レンズ。
−5<f1/f<−1 ……(4)
f2/f<10 ……(5)
ここで、
f1:第1レンズ群の焦点距離
f2:第2レンズ群の焦点距離 - 前記第1レンズ群は、拡大側から順に、プラスチックよりなる非球面レンズと、拡大側に凸面を向けた少なくとも1枚の負メニスカスレンズと、縮小側に凹面を向けた負レンズと、正レンズおよび負レンズよりなる接合レンズと、からなることを特徴とする請求項1〜7のうちいずれか1項記載の投写レンズ。
- 前記接合レンズは、以下の条件式(6)を満足することを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか1項記載の投写レンズ。
|Np−Nn|<0.1 ……(6)
ここで、
Np:前記接合レンズのうちの前記正レンズの屈折率
Nn:前記接合レンズのうちの前記負レンズの屈折率 - 光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、請求項1〜9のうちいずれか1項記載の投写型レンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投写レンズによりスクリーンに投写することを特徴とする投写型表示装置。
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