JP5345008B2 - 投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置 - Google Patents

投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置 Download PDF

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Description

本発明は、投写型表示装置等に搭載される7枚構成の可変焦点レンズおよびその可変焦点レンズを搭載した投写型表示装置に関し、特に、透過型あるいは反射型の液晶表示装置やDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)表示装置等のライトバルブからの映像情報を担持した光束をスクリーン上に拡大投写する小型の投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置に関するものである。
近年、液晶表示装置やDMD表示装置等のライトバルブを用いた投写型表示装置が広く普及しており、特に、このライトバルブを3枚用い、RGB3原色の照明光に各々対応させるようにすることでこれら各照明光を変調し、個々のライトバルブで変調された光を色合成用プリズム等で合成し、投写レンズを介してスクリーンに画像を表示する構成をとるものが広く利用されている。
このような投写型表示装置に用いられる投写レンズとしては、スクリーン上での投写画像のサイズを変えることができる可変焦点レンズ(ズームレンズ)を用いることが多い。このような投写用の可変焦点レンズには、従来より4群レンズ形式あるいは5群レンズ形式のテレセントリックな可変焦点レンズが多く用いられており、さらに高性能化や高ズーム化などが求められる場合には、6群構成の可変焦点レンズも用いられている。
このような可変焦点レンズは、高い収差特性を実現するため、またテレセントリック性を確保するため、さらにはコントラストの低下や色ムラの発生を防ぐために、一般に、多くの枚数のレンズが用いられることになるが、レンズ枚数の増大はコストアップに直結するため、上記目的を達成しうる最小限のレンズ枚数により上記可変焦点レンズを構築することが求められている。
このような観点から、下記特許文献に記載されているような、構成レンズ枚数を7枚とした投写型可変焦点レンズが従来より知られている。
特許第4114515号公報 特許第3513514号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された7枚構成の投写用ズームレンズは、変倍時の移動レンズ群が4つであることから、カム等を含めた移動機構が複雑化し、重量の増大や製作難度の上昇を招き、コスト的にも不利となる。
また、上記特許文献2に開示された7枚構成の投写用ズームレンズは、F値が6であり、明るいレンズ系を得る、との要請に応えることができない。
本発明は、変倍時の移動レンズ群が3群以下で、構成レンズの枚数が7枚とコンパクトなものとしつつも、テレセントリック性を確保し、明るく諸収差を良好に低減し得る、低コストな投写型可変焦点レンズおよび投写型表示装置を提供することを目的とするものである。
本発明の投写型可変焦点レンズは、
全体として7枚のレンズで構成され、最も拡大側に配された2枚のレンズである第1レンズおよび第2レンズは負の合成屈折力を有し、拡大側から3番目に配されたレンズである第3レンズは正の屈折力を有し、拡大側から5番目に配されたレンズである第5レンズは負の屈折力を有し、拡大側から6番目に配されたレンズである第6レンズは正の屈折力を有し、拡大側から7番目に配されたレンズである第7レンズは正の屈折力を有し、さらにレンズ系の縮小側がテレセントリックに構成されており、
前記7枚のレンズが3つ以上のレンズ群に設定されるとともに、このうち3つ以下のレンズ群を独立に移動させて、隣接する各レンズ群の間隔を変化させることにより焦点距離を可変するようにし、
広角端から望遠端へ焦点距離を可変する時には、前記第3レンズが光軸に沿って縮小側から拡大側に移動し、
前記第1レンズまたは前記第2レンズがプラスチック材により形成され、
以下の条件式(3)を満足することを特徴とするものである。
|f1/f2|≧3.0・・・・(3)
ここで、
f1:前記第1レンズおよび前記第2レンズのうち、プラスチック材よりなるレンズの焦点距離
f2:前記第1レンズおよび前記第2レンズのうち、非プラスチック材よりなるレンズの焦点距離
また、広角端から望遠端へ焦点距離を可変する時に、前記第1レンズと前記第2レンズとの間隔が不変であり、
以下の条件式(1)を満足することが好ましい。
−2.2 < f12/fw <−0.5・・・・(1)
ここで、
fw:広角端の全系焦点距離
f12:前記第1レンズと前記第2レンズの合成焦点距離
また、以下の条件式(2)を満足することが好ましい。
1.0 < f3/fw <3.5・・・・(2)
ここで、
fw:広角端の全系焦点距離
f3:前記第3レンズの焦点距離
また、前記第1レンズおよび前記第2レンズの各面のうち少なくとも1面が非球面とされていることが好ましい。
また、拡大側から4番目に配されたレンズである第4レンズは、縮小側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズであることが好ましい。
また、前記第1レンズは、ガラスレンズの一面に樹脂層を付設し、該樹脂層の面のうち該ガラスレンズ側とは反対側の面を非球面としてなる複合型非球面レンズとすることが可能である。
また、本発明の投写型表示装置は、光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、上記いずれかの投写型可変焦点レンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投写型可変焦点レンズによりスクリーンに投写することを特徴とするものである。
ここで、「可変焦点レンズ」とは、バリフォーカルレンズとズームレンズとを含めたものである。ここで、バリフォーカルレンズとは、ズームレンズと異なり、変倍により共役長が変化した際に、これに伴うピントのずれをフォーカシングにより調整するものである。
また、上記「拡大側」とは、被投写側(スクリーン側)を意味し、縮小投影する場合も、便宜的にスクリーン側を拡大側と称するものとする。一方、上記「縮小側」とは、原画像表示領域側(ライトバルブ側)を意味し、縮小投影する場合も、便宜的にライトバルブ側を縮小側と称するものとする。
本発明の投写型可変焦点レンズによれば、最も拡大側に配された2枚のレンズである第1レンズおよび第2レンズが負の合成屈折力を有することで、負の屈折力のレンズ群が先行するように構成しており、比較的簡単に広画角と長いバックフォーカスを確保することができる。
一方、変倍時において、正の第3レンズを光軸に沿って縮小側から拡大側に移動させるようにしており、これにより、第3レンズに補正群としての機能のみならず変倍群としての機能を持たせるとことができ、変倍全域における収差の変動(特に非点収差や像面湾曲)を抑制することができ、少ないレンズ枚数で高性能な投写用可変焦点レンズを構成することが可能となる。
すなわち、上記第1レンズおよび上記第2レンズが負の合成屈折力を有することから、軸上および軸外の光線は、ともに高い位置で第3レンズに入射することになる。この第3レンズを正レンズとすることで、軸外光線に対して非点収差等の収差を大きく補正する作用をもたせることができるが、可変焦点レンズの場合には、この大きな収差補正作用が逆に欠点ともなり、変倍時におけるレンズ移動に伴う収差の変動(特に非点収差)が大きくなってしまう。そこで、本願発明の投写型可変焦点レンズにおいては、この変倍時における収差の変動を抑制するために、広角端から望遠端に向かうにしたがい、第3レンズが縮小側から拡大側に移動するようにし、変倍時において、第3レンズに入射する軸外光線の光線高が余り変化しない高さで保つことができるようにしているので、非点収差などの軸外収差への収差補正効果を常に発揮することが可能となる。同時に、明るさを確保とした状態で、非点収差の大きさ自体も低減させることができる。
また、本発明の投写型表示装置は、本発明の投写型可変焦点レンズを用いていることにより、明るさを確保とした状態で、非点収差を始めとする諸収差を良好に維持しつつ、低コスト化および軽量化を促進することができる。
本発明の実施例1に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例2に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例3に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例4に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例5に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例6に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例7に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例8に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例9に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例10に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例11に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例12に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例13に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例14に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例15に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 本発明の実施例16に係る投写型可変焦点レンズの構成を表す図である。 実施例1に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例2に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例3に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例4に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例5に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例6に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例7に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例8に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例9に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例10に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例11に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例12に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例13に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例14に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例15に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 実施例16に係る投写型可変焦点レンズの諸収差図である。 本発明の投写型表示装置の主要部の概略構成を表す図である。
以下、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しつつ説明する。図1に示す実施形態(実施例1のものを代表させて示している)の投写型可変焦点レンズは、レンズ7枚で構成され、最も拡大側に配された2枚のレンズである第1レンズL1および第2レンズL2は負の合成屈折力を有し、拡大側から3番目に配されたレンズである第3レンズL3は正の屈折力を有し、拡大側から5番目に配されたレンズである第5レンズL5は負の屈折力を有し、拡大側から6番目に配されたレンズである第6レンズL6は正の屈折力を有し、拡大側から7番目に配されたレンズである第7レンズL7は、正の屈折力を有し、さらにレンズ系の縮小側がテレセントリックに構成されている。
また、上述した7枚のレンズは3つ以上のレンズ群(実施例1〜10は3つのレンズ群、実施例11〜14は4つのレンズ群、実施例15、16は5つのレンズ群)で構成され、焦点距離の可変時(変倍時を含む。以下、単に変倍時と称することがある。)には、このうち3つ以下のレンズ群(実施例1〜8、11〜14は2つのレンズ群、実施例9、10、15、16は3つのレンズ群)を移動させて焦点距離を可変するようにし、広角端から望遠端へ焦点距離を可変する時には、少なくとも第3レンズL3が光軸Zに沿って縮小側から拡大側に移動するように構成されている。
また、レンズ系の後段には、図1等に示すように、色合成プリズムを主とするガラスブロック2および3つ以上の液晶表示パネル等のライトバルブの画像表示面1が配設される。ただし、1枚のライトバルブを用いた、いわゆる単板タイプのものにおいては、色合成プリズムは不要とされる。
また、図1には示されていないが、例えば、第2レンズ群G2中、あるいはその他の位置にマスク3を配置することが可能である。
また、本願明細書における「マスク」とは、軸外光線の上側光線または下側光線の一部を遮光する機能を有するものである。このような遮光の作用により、軸外光線の上側光線と下側光線のバランスを保つことができ、色むらの発生を防ぐことができる。
なお、マスクは、軸外光線の上側光線と下側光線を制限し、明るさを規定する開口絞りとすることも可能である。
なお、フォーカシング時には、例えば、1つのレンズ群(実施例1〜6、9、10、15、16については第1レンズ群、実施例7、8、11〜14については第3レンズ群)を光軸Zに沿って移動させるように構成される。
このように、本実施形態の投写型可変焦点レンズによれば、最も拡大側の第1レンズL1および拡大側から2番目の第2レンズL2の合成屈折力を負とすることで、広画角と長いバックフォーカスを容易に確保することができるようにしている。
ここで、本実施形態においては、第1レンズL1および第2レンズL2のいずれか一方を屈折力の小さい非球面プラスチックレンズ(実施例1〜3、実施例5、および実施例7〜16では第1レンズL1、実施例4では第2レンズL2)とし、他方を負の屈折力のガラスレンズ(実施例1〜3、実施例5、および実施例7〜16では第2レンズL2、実施例4では第1レンズL1)とすることが好ましく、これにより、収差補正機能は非球面プラスチックレンズに、パワーはガラスレンズに、各々分担させることができ、これにより収差補正機能を十分発揮させつつ、熱的な変化に影響され難いレンズ系を構築することができる。また、一方のレンズをプラスチック材により構成することで、製造性およびコスト面で有利となる。
一方、本実施形態においては、他の態様(下記実施例6参照)として、第1レンズL1が、ガラスレンズの一面に樹脂層を付設し、該樹脂層の面のうち該ガラスレンズ側とは反対側の面を非球面としてなる複合型非球面レンズとすることが可能である。このような構成とすることによっても、収差補正機能を十分発揮させつつ、熱的な変化に影響され難いレンズ系を構築することができる。
一方、変倍時において、正の第3レンズL3を光軸に沿って縮小側から拡大側に移動させるようにしており、これにより、第3レンズL3に補正群としての機能のみならず変倍群としての機能を持たせることができ、変倍全域において、特に非点収差や像面湾曲などの収差の変動を抑制することができ、少ないレンズ枚数で高性能な投写用可変焦点レンズを構成することが可能となるようにしている。
すなわち、広角端から望遠端に向かうにしたがって、第3レンズL3を縮小側から拡大側に移動させ、変倍時において、第3レンズL3に入射する軸外光線の光線高が余り変化しない高さを保つようにしているので、非点収差などの軸外収差への収差補正効果を常に発揮することができる。同時に、明るさを確保しつつ、非点収差自体も低減させることができる。
また、第5レンズL5が負レンズであり、第6レンズL6が正レンズであり、第7レンズL7が正レンズであるように構成することで、レンズ系縮小側のテレセントリック性を向上させることができる。
上述したように構成されたレンズ枚数を合計すると7枚であり、このように比較的少ないレンズ枚数は、ズームレンズとして構成することも可能であるが、いわゆるバリフォーカルレンズとすることで、より容易に構成しうる。また、その場合には、変倍時におけるレンズ群の連携移動における制約を排除することが可能であるから、変倍時における収差変動を大幅に改善することができる。
ここで、「可変焦点レンズ」とは、いわゆるバリフォーカルレンズとズームレンズの両者を含む概念であり、そのうち、「バリフォーカルレンズ」とは、変倍時において共役長が変化した際に生じるピントのずれに応じたフォーカシング操作が必要となるものである。そして、変倍時の移動群が2群である場合でも、これら2つの移動群が互いに独立に移動することで、各移動レンズ群を連携させるためのカム機構等の複雑なレンズ駆動機構が不要である。
なお、「バリフォーカルレンズ」に比して、「ズームレンズ」は、変倍時において共役長が一定となるように調整し、その共役長の若干のズレ量をフォーカシングレンズにより調整することになるが、変倍時には2つ以上の移動群がズーム用カム機構などを用いて、相互に所定の規則にしたがって移動するものであり、一般に、小型化、軽量化および低廉化の点で不利となる。
また、本実施形態に係る投写型可変焦点レンズにおいては、下記条件式(1)、(2)の少なくとも一方を満足することが好ましい。
−2.2 < f12/fw <−0.5・・・・(1)
1.0 < f3/fw <3.5・・・・(2)
ここで、
fw:広角端の全系焦点距離
f12:前記第1レンズと前記第2レンズの合成焦点距離
f3:前記第3レンズの焦点距離
ここで、上述した条件式(1)、(2)の技術的意義について説明する。
まず、条件式(1)は、第1レンズL1と第2レンズL2の合成焦点距離f12と、広角端の全系焦点距離fwとの比の値の範囲を規定したものであり、収差補正を良好なものとし、レンズバックとして適切な長さを得るための範囲を規定するための条件式である。
すなわち、この下限を下回ると、第1レンズL1と第2レンズL2の負の合成屈折力が弱くなりすぎて、レンズバックが短くなり、色合成プリズム等の色合成光学系の挿入が困難となる。一方、この上限を上回ると、第1レンズL1と第2レンズL2の負の合成屈折力が強くなりすぎて、コマ収差、像面湾曲等の軸外収差を良好に保つのが困難になるばかりか、レンズバックが長くなり、系の大型化につながる。
なお、条件式(1)の作用をさらに効果的に得るためには、下記条件式(1´)を満足することがより好ましい。
−2.0 < f12/fw <−0.8・・・・(1´)
また、条件式(2)は、第3レンズL3の焦点距離f3と、広角端の全系焦点距離fwとの比の値の範囲を規定したものであって、第3レンズL3のパワーの範囲を規定したものである。
すなわち、この下限を下回ると、第3レンズL3のパワーが強くなりすぎて収差補正が困難となる。一方、この上限を上回ると、変倍時の第3レンズL3の移動量が大きくなり過ぎ、レンズ系の全長が長くなってしまう。
なお、条件式(2)の作用をさらに効果的に得るためには、下記条件式(2´)を満足することがより好ましい。
1.4 < f2/fw <3.0・・・・(2´)
また、上述したように、第1レンズL1および第2レンズL2のいずれか一方を屈折力の小さい非球面プラスチックレンズとし、他方を負の屈折力のガラスレンズとした場合に、下記条件式(3)を満足することが好ましい。
|fP/fNP|≧3.0・・・・(3)
ここで、
fP:第1レンズL1および第2レンズL2のうち、プラスチック材よりなるレンズの焦点距離
fNP:第1レンズL1および第2レンズL2のうち、非プラスチック材よりなるレンズの焦点距離
上記条件式(3)は、温度変化による影響を最小限とするためのパワー範囲を規定するための式であり、その下限を下回った場合は、温度変化による影響が大きくなり過ぎる。
また、第4レンズL4は、縮小側に凸面を向けた正レンズであることが好ましい。第4レンズL4を、このような形状の正レンズとすることで、球面収差などの軸上収差を向上させることができる。
ここで、下記各実施例の投写型可変焦点レンズは、いずれも、第1レンズL1および第2レンズL2の各面のうち少なくとも1面が非球面とされているものであり、これによって、ディストーションの補正を有利なものとすることができる。なお、その非球面形状は下記非球面式により表わされる。
Figure 0005345008
次に、上述した投写型可変焦点レンズを搭載した投写型表示装置の一例を図33により説明する。図33に示す投写型表示装置は、ライトバルブとして透過型液晶パネル11a〜cを備え、投写型可変焦点レンズとして上述した実施形態に係る投写型可変焦点レンズ10を用いている。また、光源とダイクロイックミラー12の間には、フライアイ等のインテグレータ(図示を省略)が配されており、光源からの白色光は照明光学部を介して、3つの色光光束(G光、B光、R光)にそれぞれ対応する液晶パネル11a〜cに入射されて光変調され、クロスダイクロイックプリズム14により色合成され、投写型可変焦点レンズ10により図示されないスクリーン上に投写される。この装置は、色分解のためのダイクロイックミラー12、13、色合成のためのクロスダイクロイックプリズム14、コンデンサレンズ16a〜c、全反射ミラー18a〜cを備えている。本実施形態の投写型表示装置は、本実施形態に係る投写型可変焦点レンズを用いているので、高変倍可能な構成でありながら、小型化、軽量化および低廉化を図ることができ、また、高い光学性能を維持することができる。
なお、本発明の投写型可変焦点レンズは透過型の液晶表示パネルを用いた投写型表示装置の投写型可変焦点レンズとしての使用態様に限られるものではなく、反射型の液晶表示パネルあるいはDMD等の他の光変調手段を用いた装置の投写型可変焦点レンズ等として用いることも可能である。
以下、具体的な実施例を用いて、本発明の投写型可変焦点レンズをさらに説明する。
<第1の実施例群>
この第1の実施例群は、下記実施例1〜6に係る投写型可変焦点レンズを含むものであり、第1レンズL1および第2レンズL2からなる第1レンズ群G1と、第3レンズL3および第4レンズL4からなる第2レンズ群G2と、第5レンズL5〜第7レンズL7からなる第3レンズ群G3とからなり、変倍時において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とが互いに独立して移動するように構成されている。
この実施例1にかかる投写型可変焦点レンズは、図1に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、拡大側から順に説明すると、まず第1レンズ群G1が、パワーの弱い負の両面非球面レンズよりなる第1レンズL1、および両凹レンズよりなる第2レンズL2からなる。また、第2レンズ群G2は、両凸レンズよりなる第3レンズL3、および両面非球面の両凸レンズ(軸上)よりなる第4レンズL4からなる。また、第3レンズ群G3は、両凹レンズよりなる第5レンズL5、縮小側に凸面を向けた正のメニスカスレンズよりなる第6レンズL6、および両凸レンズよりなる第7レンズL7からなる。
また、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第1レンズ群G1が光軸Zに沿って縮小側に移動するとともに、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例1における各レンズ面の曲率半径R(レンズ全系の広角端での焦点距離を1.00として規格化されている;以下の各表において同じ)、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D(上記曲率半径Rと同様に規格化されている;以下の各表において同じ)、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表1の上段に示す。なお、この表1および後述する表2〜16において、各記号R、D、Nd、νdに対応させた数字は拡大側から順次増加するようになっている。
また、表1の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1(第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔:移動1(以下の各表において同じ))、および可変間隔2(第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔:移動2(以下の各表において同じ))が示されており、表1の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例1における上記各条件式に対応する数値を示す。
図17は実施例1の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。なお、図17および以下の図18〜32において、各球面収差図にはd線、F線、C線の光に対する収差が示されており、各非点収差図にはサジタル像面およびタンジェンシャル像面についての収差が示されており、各倍率色収差図にはd線の光に対するF線およびC線の光についての収差が示されている。
この図17から明らかなように、実施例1の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.8度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例1の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例2にかかる投写型可変焦点レンズは、図2に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例1と略同様の構成とされているが、第1レンズL1がパワーの弱い正の両面非球面レンズよりなる点、2つのマスク3a、3b(マスクに替えて開口絞りとすることが可能:以下の実施例において同じ)が第2レンズ群G2内に配されている点、および第7レンズL7が拡大側に凸面を向けた平凸レンズよりなる点、において相違している。
また、実施例1のものと同様に、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第1レンズ群G1が光軸Zに沿って縮小側に移動するとともに、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例2における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表2の上段に示す。
また、表2の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1および可変間隔2が示されており、表2の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例2における上記各条件式に対応する数値を示す。
図18は実施例2の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図18から明らかなように、実施例2の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが57.4度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例2の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例3にかかる投写型可変焦点レンズは、図3に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例2と略同様の構成とされているが、第6レンズL6が両凸レンズからなり、第5レンズL5と互いに接合されて接合レンズを構成している点、および第7レンズL7が拡大側に凸面を向けた正のメニスカスレンズからなる点、において相違している。
また、実施例2のものと同様に、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第1レンズ群G1が光軸Zに沿って縮小側に移動するとともに、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例3における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表3の上段に示す。
また、表3の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1および可変間隔2が示されており、表3の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例3における上記各条件式に対応する数値を示す。
図19は実施例3の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図19から明らかなように、実施例3の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが57.4度と広角で、F値が2.00と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例3の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例4にかかる投写型可変焦点レンズは、図4に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例1と類似した構成とされているが、第1レンズL1が両凹レンズよりなり、第2レンズL2がパワーの弱い両面非球面レンズよりなる点、および1つのマスク3が第2レンズ群G2内に配されている点、において相違している。
また、実施例1のものと同様に、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第1レンズ群G1が光軸Zに沿って縮小側に移動するとともに、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例4における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表4の上段に示す。
また、表4の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1および可変間隔2が示されており、表4の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例4における上記各条件式に対応する数値を示す。
図20は実施例4の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図20から明らかなように、実施例4の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが57.2度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例4の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例5にかかる投写型可変焦点レンズは、図5に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例1と略同様の構成とされているが、第4レンズL4が球面レンズにより構成される両凸レンズよりなる点、および1つのマスク3が第2レンズ群G2内に配されている点において相違している。
また、実施例1のものと同様に、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第1レンズ群G1が光軸Zに沿って縮小側に移動するとともに、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例5における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表5の上段に示す。
また、表5の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1および可変間隔2が示されており、表5の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例5における上記各条件式に対応する数値を示す。
図21は実施例5の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図21から明らかなように、実施例5の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.4度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例5の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例6にかかる投写型可変焦点レンズは、図6に示す如き構成とされている。なお、実施例6は本発明の参考例である。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例5と略同様の構成とされているが、第1レンズL1が、縮小側に凹面を向けた負のメニスカス形状の複合非球面レンズ(ガラスレンズの縮小側の面に樹脂膜を付設したものであり、最も縮小側の面が非球面とされている)よりなる点、第2レンズL2が拡大側に凸面を向けた負のメニスカスレンズからなる点、および第6レンズL6が両凸レンズからなる点、において相違している。
また、実施例1のものと同様に、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第1レンズ群G1が光軸Zに沿って縮小側に移動するとともに、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例6における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表6の上段に示す。
また、表6の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1および可変間隔2が示されており、表6の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例6における上記各条件式に対応する数値を示す。
図22は実施例6の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図22から明らかなように、実施例6の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.6度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例6の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)、(2)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
<第2の実施例群>
この第2の実施例群は、下記実施例7、8に係る投写型可変焦点レンズを含むものであり、第1レンズL1および第2レンズL2からなる第1レンズ群G1と、第3レンズL3および第4レンズL4からなる第2レンズ群G2と、第5レンズL5〜第7レンズL7からなる第3レンズ群G3とからなり、変倍時において、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3とが互いに独立して移動するように構成されている。
この実施例7にかかる投写型可変焦点レンズは、図7に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、拡大側から順に説明すると、まず第1レンズ群G1が、パワーの弱い両面非球面レンズよりなる第1レンズL1、および両凹レンズよりなる第2レンズL2からなる。また、第2レンズ群G2は、両凸レンズよりなる第3レンズL3、マスク3、および両凸レンズよりなる第4レンズL4からなる。また、第3レンズ群G3は、両凹レンズよりなる第5レンズL5、両凸レンズよりなる第6レンズL6、および両凸レンズよりなる第7レンズL7からなる。
また、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動するとともに、第3レンズ群G3が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第3レンズ群G3を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例7における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表7の上段に示す。
また、表7の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2および可変間隔3(第3レンズ群G3とガラスブロック2との間隔:移動3(下記表8〜10において同じ))が示されており、表7の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例7における上記各条件式に対応する数値を示す。
図23は実施例7の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図23から明らかなように、実施例7の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.6度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例7の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例8にかかる投写型可変焦点レンズは、図8に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例7と略同様の構成とされているが、第4レンズL4が縮小側に凸面を向けた両面非球面の正のメニスカスレンズ(軸上)からなる点、および第6レンズL6が縮小側に凸面を向けた正のメニスカスレンズからなる点、において相違している。
また、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動するとともに、第3レンズ群G3が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第3レンズ群G3を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例8における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表8の上段に示す。
また、表8の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2および可変間隔3が示されており、表8の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例8における上記各条件式に対応する数値を示す。
図24は実施例8の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図24から明らかなように、実施例8の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.6度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例8の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
<第3の実施例群>
この第3の実施例群は、下記実施例9、10に係る投写型可変焦点レンズを含むものであり、第1レンズL1および第2レンズL2からなる第1レンズ群G1と、第3レンズL3および第4レンズL4からなる第2レンズ群G2と、第5レンズL5〜第7レンズL7からなる第3レンズ群G3とからなり、変倍時において、第1レンズ群G1、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3の3つのレンズ群が互いに独立して移動するように構成されている。
この実施例9にかかる投写型可変焦点レンズは、図9に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、拡大側から順に説明すると、まず第1レンズ群G1が、パワーの弱い両面非球面レンズよりなる第1レンズL1、および両凹レンズよりなる第2レンズL2からなる。また、第2レンズ群G2は、両凸レンズよりなる第3レンズL3、マスク3、および両面非球面の両凸レンズ(軸上)よりなる第4レンズL4からなる。また、第3レンズ群G3は、両凹レンズよりなる第5レンズL5、縮小側に凸面を向けた正のメニスカスレンズよりなる第6レンズL6、および両凸レンズよりなる第7レンズL7からなる。
また、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第1レンズ群G1が光軸Zに沿って縮小側に移動し、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動するとともに、第3レンズ群G3が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例9における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表9の上段に示す。
また、表9の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2および可変間隔3が示されており、表9の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例9における上記各条件式に対応する数値を示す。
図25は実施例9の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図25から明らかなように、実施例9の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.6度と広角で、F値が2.00と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例9の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例10にかかる投写型可変焦点レンズは、図10に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例9と略同様の構成とされているが、第4レンズL4が球面レンズにより構成される両凸レンズよりなる点において相違している。
また、実施例9のものと同様に、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第1レンズ群G1が光軸Zに沿って縮小側に移動し、第2レンズ群G2が光軸Zに沿って拡大側に移動するとともに、第3レンズ群G3が光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例10における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表10の上段に示す。
また、表10の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2および可変間隔3が示されており、表10の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例10における上記各条件式に対応する数値を示す。
図26は実施例10の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図26から明らかなように、実施例10の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.2度と広角で、F値が2.10と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例10の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
<第4の実施例群>
この第4の実施例群は、下記実施例11、12に係る投写型可変焦点レンズを含むものであり、第1レンズL1および第2レンズL2よりなる第1レンズ群G1と、第3レンズL3よりなる第2レンズ群G2と、第4レンズL4よりなる第3レンズ群G3と、第5レンズL5〜第7レンズL7よりなる第4レンズ群G4とからなり、変倍時において、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が互いに独立して移動するように構成されている。
この実施例11にかかる投写型可変焦点レンズは、図11に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、拡大側から順に説明すると、まず第1レンズ群G1が、パワーの弱い両面非球面レンズよりなる第1レンズL1、および両凹レンズよりなる第2レンズL2からなる。また、第2レンズ群G2は、両凸レンズよりなる第3レンズL3、およびマスク3からなる。また、第3レンズ群G3は縮小側に凸面を向けた、両面非球面の正のメニスカスレンズ(軸上)よりなる第4レンズL4からなる。また、第4レンズ群G4は、両凹レンズよりなる第5レンズL5、両凸レンズよりなる第6レンズL6、および両凸レンズよりなる第7レンズL7からなる。
また、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3がともに光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第3レンズ群G3を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例11における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表11の上段に示す。
また、表11の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2および可変間隔3(第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間隔:移動3(下記表12〜16において同じ))が示されており、表11の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例11における上記各条件式に対応する数値を示す。
図27は実施例11の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図27から明らかなように、実施例11の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.4度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例11の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例12にかかる投写型可変焦点レンズは、図12に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例11と略同様の構成とされているが、
第5レンズL5と第6レンズL6が互いに接合されて接合レンズを構成している点において相違している。
また、実施例11のものと同様に、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3がともに、光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第3レンズ群G3を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例12における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表12の上段に示す。
また、表12の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2および可変間隔3が示されており、表12の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例12における上記各条件式に対応する数値を示す。
図28は実施例12の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図28から明らかなように、実施例12の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.4度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例12の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
<第5の実施例群>
この第5の実施例群は、下記実施例13、14に係る投写型可変焦点レンズを含むものであり、第1レンズL1および第2レンズL2よりなる第1レンズ群G1と、第3レンズL3および第4レンズL4よりなる第2レンズ群G2と、第5レンズL5および第6レンズL6よりなる第3レンズ群G3と、第7レンズL7よりなる第4レンズ群G4とからなり、変倍時において、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が互いに独立して移動するように構成されている。
この実施例13にかかる投写型可変焦点レンズは、図13に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、拡大側から順に説明すると、まず第1レンズ群G1が、パワーの弱い両面非球面レンズよりなる第1レンズL1、および両凹レンズよりなる第2レンズL2からなる。また、第2レンズ群G2は、両凸レンズよりなる第3レンズL3、マスク3、および両凸レンズよりなる第4レンズL4からなる。また、第3レンズ群G3は、両凹レンズよりなる第5レンズL5および縮小側に凸面を向けた正のメニスカスレンズよりなる第6レンズL6からなる。また、第4レンズ群G4は両凸レンズよりなる第7レンズL7からなる。
また、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3がともに、光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第3レンズ群G3を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例13における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表13の上段に示す。
また、表13の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2および可変間隔3が示されており、表13の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例13における上記各条件式に対応する数値を示す。
図29は実施例13の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図29から明らかなように、実施例13の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.8度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例13の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例14にかかる投写型可変焦点レンズは、図14に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例13と略同様の構成とされているが、第4レンズL4が縮小側に凸面を向けた両面非球面の正のメニスカスレンズ(軸上)からなる点において相違している。
また、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3がともに光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第3レンズ群G3を光軸Z方向に移動させることにより行われる(バリフォーカルレンズタイプとされている)。
この実施例14における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表14の上段に示す。
また、表14の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2および可変間隔3が示されており、表14の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例14における上記各条件式に対応する数値を示す。
図30は実施例14の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図30から明らかなように、実施例14の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.6度と広角で、F値が2.20と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例14の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
<第6の実施例群>
この第6の実施例群は、下記実施例15、16に係る投写型可変焦点レンズを含むものであり、第1レンズL1および第2レンズL2からなる第1レンズ群G1と、第3レンズL3からなる第2レンズ群G2と、第4レンズL4からなる第3レンズ群G3と、第5レンズL5および第6レンズL6からなる第4レンズ群G4と、第7レンズL7よりなる第5レンズ群G5とからなり、変倍時において、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3および第4レンズ群G4が互いに独立して移動するように構成されている。
この実施例15にかかる投写型可変焦点レンズは、図15に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、拡大側から順に説明すると、まず第1レンズ群G1が、パワーの弱い両面非球面レンズよりなる第1レンズL1、および両凹レンズよりなる第2レンズL2からなる。また、第2レンズ群G2は、両凸レンズよりなる第3レンズL3、およびマスク3からなる。また、第3レンズ群G3は縮小側に凸面を向けた、両面非球面の正のメニスカスレンズ(軸上)よりなる第4レンズL4からなる。また、第4レンズ群G4は、両凹レンズよりなる第5レンズL5、および両凸レンズよりなる第6レンズL6からなる。また、第5レンズ群G5は両凸レンズよりなる第7レンズL7からなる。
また、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3および第4レンズ群G4がともに光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(ズームレンズタイプとされている)。
この実施例15における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表15の上段に示す。
また、表15の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2、可変間隔3および可変間隔4(第4レンズ群G4と第5レンズ群G5との間隔:移動4(下記表16において同じ))が示されており、表15の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例15における上記各条件式に対応する数値を示す。
図31は実施例15の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図31から明らかなように、実施例15の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.4度と広角で、F値が2.00と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例15の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
この実施例16にかかる投写型可変焦点レンズは、図16に示す如き構成とされている。
すなわちこの投写型可変焦点レンズは、上記実施例15と略同様の構成とされているが、第4レンズL4が球面レンズにより構成される両凸レンズよりなる点において相違している。
また、変倍時には、広角端から望遠端への移行に伴い、第2レンズ群G2、第3レンズ群G3および第4レンズ群G4がともに光軸Zに沿って拡大側に移動する。
また、フォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸Z方向に移動させることにより行われる(ズームレンズタイプとされている)。
この実施例16における各レンズ面の曲率半径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、各レンズのd線における屈折率Ndおよびアッベ数νdを表16の上段に示す。
また、表16の中段には広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)の各々における、可変間隔1、可変間隔2、可変間隔3および可変間隔4が示されており、表16の下段には各非球面に対応する各定数K、A3〜A16の値が示されている。
Figure 0005345008
また、表17に実施例16における上記各条件式に対応する数値を示す。
図32は実施例16の投写型可変焦点レンズの広角端(ワイド)、中間位置(ミドル)および望遠端(テレ)における諸収差(球面収差、非点収差、ディストーションおよび倍率色収差)を示す収差図である。
この図32から明らかなように、実施例16の投写型可変焦点レンズによれば、広角端での画角2ωが56.2度と広角で、F値が2.10と明るく、各収差が良好に補正されている。
また、表17に示すように実施例16の投写型可変焦点レンズによれば、条件式(1)〜(3)、(1´)、(2´)が全て満足されている。
Figure 0005345008
G1〜G5 レンズ群
L1〜L7 レンズ
R1〜R17 レンズ面等の曲率半径
D1〜D16 レンズ面間隔(レンズ厚)
Z 光軸
1 画像表示面
2 ガラスブロック(フィルタ部を含む)
3、3a、3b マスク(開口絞り)
10 投写型可変焦点レンズ
11a〜c 透過型液晶パネル
12、13 ダイクロイックミラー
14 クロスダイクロイックプリズム
16a〜c コンデンサレンズ
18a〜c 全反射ミラー

Claims (7)

  1. 全体として7枚のレンズで構成され、最も拡大側に配された2枚のレンズである第1レンズおよび第2レンズは負の合成屈折力を有し、拡大側から3番目に配されたレンズである第3レンズは正の屈折力を有し、拡大側から5番目に配されたレンズである第5レンズは負の屈折力を有し、拡大側から6番目に配されたレンズである第6レンズは正の屈折力を有し、拡大側から7番目に配されたレンズである第7レンズは正の屈折力を有し、さらにレンズ系の縮小側がテレセントリックに構成されており、
    前記7枚のレンズが3つ以上のレンズ群に設定されるとともに、このうち3つ以下のレンズ群を独立に移動させて、隣接する各レンズ群の間隔を変化させることにより焦点距離を可変するようにし、
    広角端から望遠端へ焦点距離を可変する時には、前記第3レンズが光軸に沿って縮小側から拡大側に移動し、
    前記第1レンズまたは前記第2レンズがプラスチック材により形成され、
    以下の条件式(3)を満足することを特徴とする投写型可変焦点レンズ。
    |f1/f2|≧3.0・・・・(3)
    ここで、
    f1:前記第1レンズおよび前記第2レンズのうち、プラスチック材よりなるレンズの焦点距離
    f2:前記第1レンズおよび前記第2レンズのうち、非プラスチック材よりなるレンズの焦点距離
  2. 広角端から望遠端へ焦点距離を可変する時に、前記第1レンズと前記第2レンズとの間隔が不変であり、
    以下の条件式(1)を満足することを特徴とする請求項1記載の投写型可変焦点レンズ。
    −2.2 < f12/fw <−0.5・・・・(1)
    ここで、
    fw:広角端の全系焦点距離
    f12:前記第1レンズと前記第2レンズの合成焦点距離
  3. 以下の条件式(2)を満足することを特徴とする請求項1または2記載の投写型可変焦点レンズ。
    1.0 < f3/fw <3.5・・・・(2)
    ここで、
    fw:広角端の全系焦点距離
    f3:前記第3レンズの焦点距離
  4. 前記第1レンズおよび前記第2レンズの各面のうち少なくとも1面が非球面とされていることを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項記載の投写型可変焦点レンズ。
  5. 拡大側から4番目に配されたレンズである第4レンズは、縮小側に凸面を向けた正の屈折力を有するレンズであることを特徴とする請求項1から4のうちいずれか1項記載の投写型可変焦点レンズ。
  6. 前記第1レンズは、ガラスレンズの一面に樹脂層を付設し、該樹脂層の面のうち該ガラスレンズ側とは反対側の面を非球面としてなる複合型非球面レンズであることを特徴とする請求項1からのうちいずれか1項記載の投写型可変焦点レンズ。
  7. 光源と、ライトバルブと、該光源からの光束を該ライトバルブへ導く照明光学部と、請求項1から6のうちいずれか1項記載の投写型可変焦点レンズとを備え、前記光源からの光束を前記ライトバルブで光変調し、前記投写型可変焦点レンズによりスクリーンに投写することを特徴とする投写型表示装置。
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