JP5397562B2 - 投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置 - Google Patents

投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5397562B2
JP5397562B2 JP2013096773A JP2013096773A JP5397562B2 JP 5397562 B2 JP5397562 B2 JP 5397562B2 JP 2013096773 A JP2013096773 A JP 2013096773A JP 2013096773 A JP2013096773 A JP 2013096773A JP 5397562 B2 JP5397562 B2 JP 5397562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
lens group
projection zoom
projection
conditional expression
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013096773A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013148930A (ja
Inventor
延孝 峯藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2013096773A priority Critical patent/JP5397562B2/ja
Publication of JP2013148930A publication Critical patent/JP2013148930A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5397562B2 publication Critical patent/JP5397562B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、液晶パネル等によって形成された画像をスクリーンに投射するための投射用ズームレンズ、及び、この投射用ズームレンズを備える投射型画像表示装置に関する。
投射用ズームレンズとして、例えば3枚の液晶パネルからの各光束をプリズムで合成し、合成後の画像を拡大投影するものが存在する。このような投射用ズームレンズでは、色合成用のプリズムを配置するための長いバックフォーカスと、色むらの発生を防ぐための良好なテレセントリック特性と、照明系からの光を効率よく取り込むための小さなFナンバーとが必要とされる。さらに、近年では、上記のような特性を有するだけでなく、低価格化も要求される。このような要求に或る程度応える投射用ズームレンズとして、5つのレンズ群からなり、1.2倍程度の変倍比を有するものが存在する(特許文献1、2、3等参照)。
特開2001−091829号公報 特開2004−325699号公報 特開2006−065249号公報
しかしながら、特許文献1の投射用ズームレンズは、10枚程度のレンズ枚数で半画角28°程度の画角を有しているものの、口径比が1:2.0程度と、Fナンバーが大きく暗いものになっている。
特許文献2の投射用ズームレンズは、口径比1:1.74と、この種のズームレンズとしては小さなFナンバーで比較的明るく、レンズ枚数も9枚で低価格化も達成しているが、半画角が27°程度までしか対応していない。
特許文献3の投射用ズームレンズは、口径比1:1.55と、小さなFナンバーで比較的明るく、半画角が30°程度で広い画角を実現しているが、レンズ構成が14から15枚と多く、低価格化という条件を満たしていない。
このように、比較的広い画角を有し、小さなFナンバーの明るい光学系であり、かつ、レンズ構成が簡単で低価格であるという3つの条件を、いずれも満足するような投射用ズームレンズを得ることは、容易でなかった。
近年、明るい場所でも十分なコントラストが得られるとともに、液晶パネル等の画像表示素子の小型化に伴いFナンバーをさらに減少させて明るい画像が得られる投射用ズームレンズが要求されるようになってきている。しかも、プロジェクターとしての小型化や低価格化のためにも、投射用ズームレンズの小型化や構成枚数の低減によって低価格化を達成することが重要な課題となってきている。
そこで、本発明は、比較的広い画角を有し、小さなFナンバーの明るい光学系であり、かつ、レンズ構成が簡単で低価格であるといった条件を満たす、投射用ズームレンズを提供することを目的とする。
また、本願発明は、上記投射用ズームレンズを備える投射型画像表示装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る投射用ズームレンズは、拡大側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群と、正のパワーを有する第5レンズ群とを備える投射用ズームレンズであって、広角側から望遠側にズーミングする際に、第1レンズ群と、第5レンズ群とが固定され、第2レンズ群と、第3レンズ群と、第4レンズ群とが移動し、第2レンズ群は、1枚の拡大側に凸面を向けた正レンズのみで構成され、第1レンズ群から第5レンズ群までを合わせた全系の広角端における焦点距離をF、第2レンズ群の焦点距離をF2とするときに、以下の条件式
0.05<F/F2<0.23 (1)
を満たす。
上記投射用ズームレンズでは、上記第1レンズ群と第2レンズ群とを一組として、拡大側に配置された負の第1の合成レンズ群ととらえ、上記第3レンズ群と第4レンズ群とを縮小側に配置された正の第2の合成レンズ群ととらえることにより、2群ズームと考えることができる。つまり、上記投射用ズームレンズは、2つの合成レンズ群の間隔を変えて変倍を行なう、いわゆる2群ズームとしての機能を基本としている。さらに、上記投射用ズームレンズでは、第1レンズ群と第2レンズ群との間隔、及び第3レンズ群と第4レンズ群との間隔を変化させて、変倍時の球面収差、コマ収差、非点収差の変動を細かく補正することにより、高解像力、小さなFナンバー及び周辺光量アップを達成している。上記投射用ズームレンズにおいて、第5レンズ群は、良好なテレセントリック特性を得るためのレンズ群として作用しており、色合成用プリズムで色むらが発生することを抑制できる。なお、上記の負の第1の合成レンズ群において、第1レンズ群にフォーカス群としての機能を持たせレンズ枠構成を単純化する必要性等から、ズーミング時には、第1レンズ群を固定とするとともに第2レンズ群のみ移動させる。ズーミング時における第2レンズ群の移動は、ズーミング時に主な変倍機能を有する第3及び第4レンズ群の移動による焦点ズレを補正する役割も有する。
以上のような構成及び動作を前提とした場合、第2レンズ群を比較的弱い正のパワーとすることにより、かつ、上記条件式(1)の範囲内とすることにより、明るいFナンバーを有しながら、高い解像力を維持する投射用ズームレンズを提供することができる。ここで、条件式(1)は、第2レンズ群のパワーに関する条件で、投射光学系としての十分な明るさを得ると同時に、コマ収差、非点収差、色収差等をバランスよく補正し、かつ、広角端から望遠端へのズーミング時にこれらの緒収差の変動を小さく抑えるための条件となっている。
条件式(1)の上限を超えた場合、第2レンズ群の正のパワーが強くなりすぎる。この場合、コマ収差、非点収差等をバランスよく補正することが困難となり、また第2レンズ群を1枚の正レンズで構成することが困難になる。
逆に、条件式(1)の下限を下回った場合、第2レンズ群のパワーが小さくなりすぎる。この場合、変倍時に第2レンズ群の移動量が大きくなりすぎ、ズーミング時の色収差等の変動を小さくすることが困難になる。
本発明の具体的な態様又は側面によれば、上記投射用ズームレンズにおいて、第1レンズ群は、少なくとも2枚の拡大側に凸面を向けた負レンズのみで構成され、第1レンズ群の焦点距離をF1とするときに、以下の条件式
0.12<|F1/F2|<0.30 (2)
を満たす。
この場合、第1レンズ群は複数の負レンズのみから構成されるので、負の第1レンズ群と正の第2レンズ群との合成した群内で、画面周辺部での色収差の発生を抑えることが必要となる。また、第1レンズ群は、広い画角と長いバックフォーカスとを確保するために強い負のパワーを有するが、第2レンズ群の正のパワーにより、第1及び第2レンズ群内で発生する歪曲収差、コマ収差等の発生を抑えることが必要となる。条件式(2)は、以上のような要求を満たすためのものである。すなわち、条件式(2)は、第1レンズ群と第2レンズ群との焦点距離の比に関する条件であり、条件式(2)の範囲内で、第1レンズ群のパワーと第2レンズ群のパワーとを適切に配分することにより、十分なバックフォーカスを得るための十分な負のパワーを維持しつつ、広画角でありながら平坦な像面を得ることができ、広画角の投射光学系で発生しやすい倍率色収差を小さく抑えることが可能となり、また、広い画角域で歪曲収差、コマ収差等を良好に補正することが可能となる。
なお、条件式(2)の上限を超えた場合、第1レンズ群に対して第2レンズ群の正のパワーが強くなりすぎる。この場合、コマ収差や歪曲収差をバランスよく補正することが困難になり、第2レンズ群を1枚の正レンズのみで構成することができなくなる。
また、条件式(2)の下限を下回った場合、第2レンズ群のパワーが弱くなりすぎる。この場合、第1レンズ群で発生する倍率色収差を第2レンズ群で補正することが困難になる。
本発明の別の態様では、第3レンズ群は、両凸の正レンズと負レンズとの接合レンズで構成され、第3レンズ群の焦点距離をF3とするときに、以下の条件式
0.2<F3/F2<0.5 (3)
を満たす。この場合、第3レンズ群の強い正のパワーによって第3レンズ群を通過した発散光を第4レンズ群に導くことができ、上記のような接合レンズとすることにより、製造時の誤差の発生を防ぐことが可能となる。ここで、条件式(3)は、第2レンズ群と第3レンズ群との焦点距離の比に関する条件であり、第2レンズ群のパワーと第3レンズ群のパワーとを条件式(3)の範囲内とすることにより、コマ収差、非点収差等をバランスよく補正することが可能となる。
なお、条件式(3)の上限を超えた場合、第3レンズ群のパワーが弱くなりすぎる。この場合、非点収差等をバランスよく補正することが困難になる。
また、条件式(3)の下限を下回った場合、第3レンズ群の正のパワーが強くなりすぎる。この場合、第1及び第2レンズ群による収差補正効果が薄れて、画面周辺部での色フレアーなどが悪化する。また、第3レンズ群の正のパワーが強くなりすぎると、第3レンズ群を2枚の正負接合レンズで構成することができなくなり、低感度化及び低価格化という点で好ましくない。
本発明のさらに別の態様では、第4レンズ群は、拡大側から順に、少なくとも1枚の負レンズと、2枚の正レンズとで構成され、最も拡大側の面は拡大側に凹面を向け、最も縮小側の面は縮小側に凸面を向けており、接合レンズを含むとともに、少なくとも1面の非球面を有する。この場合、例えば最も拡大側の凹面や最も縮小側の凸面側を非球面とすることで、効果的に球面収差及びコマ収差を補正することが可能となる。
本発明のさらに別の態様では、第3レンズ群と4レンズ群との広角端における合成焦点距離をF34とするときに、以下の条件式
0.2<F/F34<0.4 (4)
を満たす。上述のように、第3及び第4レンズ群は、ズーミング時に主に変倍の役割を担う。ここで、条件式(4)は、第3レンズ群と第4レンズ群との合成パワーに関する条件であり、条件式(4)の範囲内とすることにより、投射用ズームレンズを明るく小型な光学系とできる。
なお、条件式(4)の上限を超えた場合、第3レンズ群と第4レンズ群との合成の正のパワーが強くなりすぎる。この場合、球面収差及び軸外コマ収差が悪化し、画面全域において、コマフレアーが増加し、明るいFナンバーを得ることが困難となり、また、十分な周辺光量を確保することも困難となる。
また、条件式(4)の下限を下回る場合、第3レンズ群と第4レンズ群との合成の正のパワーが弱くなりすぎる。この場合、ズーミング時の第3及び第4レンズ群の移動量が大きくなり、小型化という点で好ましくなく、広角端に対する望遠端での絞り位置の移動量が増えて望遠端でのFナンバーが大きくなり好ましくない。
本発明のさらに別の態様では、第1レンズ群を構成する複数の負レンズのうち、最も縮小側の縮小側負レンズは、樹脂材料を含んで形成されるとともに、少なくとも1面の非球面を有し、縮小側レンズよりも拡大側に配置された少なくとも1枚の負レンズを含む拡大側負レンズ部の合成焦点距離をFsとし、縮小側負レンズの焦点距離をFaとするときに、次の条件式
0.2<Fs/Fa<0.5 (5)
を満たす。この場合、縮小側負レンズが樹脂材料で形成された非球面を有しており、歪曲収差を小さく抑えることができるが、このような非球面を縮小側負レンズに設けることにより、環境変化の影響を受けにくくすることができる。樹脂を材料とするレンズの場合、ガラスを材料とするレンズと比較すると、線膨張係数や屈折率温度係数が1桁以上大きいために、面形状の変化や、内部屈折率の変化による焦点位置ずれや、樹脂の吸水性、すなわち樹脂が水分の吸収することによる内部屈折率の部分的な変化による性能劣化が問題となることがある。樹脂レンズの場合、このような欠点があるため、パワーを弱くするとともに、拡大側に凸面としたメニスカス形状とすることにより、各面への光線の入射角が大きくならないようにすることが好ましい。ここで、条件式(5)は、第1レンズ群内の非球面を樹脂製とする場合の条件であり、条件(5)の範囲内で樹脂非球面を有する縮小側負レンズのパワーをそれ以外のレンズである拡大側負レンズ部のパワーに比較して制限することにより、良好な性能を維持しながら、環境変化による影響を防ぐことが可能となる。
なお、条件式(5)の上限を超えた場合、樹脂非球面を有する縮小側負レンズの負のパワーが強くなりすぎる。この場合、温度、湿度等の環境変化による影響を受けやすくなり、焦点位置の移動や像面湾曲の原因となる。
また、条件式(5)の下限を下回った場合、樹脂非球面を有する縮小側負レンズの負のパワーが弱くなりすぎる。この場合、環境変化には強くなるが、それ以外のレンズである拡大側負レンズ部の負のパワーの負担が大きくなり過ぎ、特に広角端の画面外枠部における歪曲度が増加する。
本発明のさらに別の態様では、第1レンズ群を構成する縮小側負レンズは、ガラス材料で形成された球面レンズの凹面側の光学面上に樹脂層を形成した複合型非球面レンズである。この場合、環境変化による影響をさらに低減することができる。
また、上記課題を解決するため、本発明に係る投射型画像表示装置は、上述の投射用ズームレンズと、投射用ズームレンズの光路前段に設けられた像形成光学部とを備える。
上記投射型画像表示装置では、上述の投射用ズームレンズを備えるため、比較的広い画角を確保しつつ収差を抑えた明るい像をスクリーン上に投射することができる。また、全系の小型化により、コンパクトな投射型画像表示装置となる。
(A)、(B)は、第1実施形態に係る投射用ズームレンズの構成を第1の具体例に即して説明する図である。 (A)〜(C)は、図1の投射用ズームレンズを通過する光線の状態を表す図である。 (A)〜(C)は、第1の具体例についての、広角端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(D)〜(F)は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(G)〜(I)は、望遠端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。 (A)、(B)は、第1実施形態のうち第2の具体例の投射用ズームレンズの構成を説明する図である。 (A)〜(C)は、第2の具体例についての、広角端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(D)〜(F)は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(G)〜(I)は、望遠端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。 第1実施形態に係る投射型画像表示装置の構成を説明する概念図である。 (A)、(B)は、第2実施形態に係る投射用ズームレンズの構成を第3の具体例に即して説明する図である。 (A)〜(C)は、第3の具体例についての、広角端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(D)〜(F)は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(G)〜(I)は、望遠端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。 (A)、(B)は、第3実施形態に係る投射用ズームレンズの構成を第4の具体例に即して説明する図である。 (A)〜(C)は、第4の具体例についての、広角端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(D)〜(F)は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(G)〜(I)は、望遠端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。 (A)、(B)は、第3実施形態のうち第5の具体例の投射用ズームレンズの構成を説明する図である。 (A)〜(C)は、第5の具体例についての、広角端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(D)〜(F)は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(G)〜(I)は、望遠端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。 (A)、(B)は、第4実施形態に係る投射用ズームレンズの構成を第6の具体例に即して説明する図である。 (A)〜(C)は、第6の具体例についての、広角端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(D)〜(F)は、中間焦点距離における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。(G)〜(I)は、望遠端における球面収差、非点収差、及び歪曲収差を示す図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1、図2等を参照して、本発明の第1実施形態に係る投射用ズームレンズについて説明する。なお、図1(A)は、広角端(wide)における投射用ズームレンズ40の状態を示し、図1(B)は、望遠端(tele)における投射用ズームレンズ40の状態を示す。
図1に示す投射用ズームレンズ40は、物面OS上の画像を不図示のスクリーン上に拡大投射するためのものであり、拡大側であるスクリーン側(図1(A)及び1(B)における左側)から縮小側である物面OS側(図1(A)及び1(B)における右側)に向かって順に、負のパワーの第1レンズ群G1と、正のパワーの第2レンズ群G2と、正のパワーの第3レンズ群G3と、正のパワーの第4レンズ群G4と、正のパワーの第5レンズ群G5とを備えている。第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間には、絞り45が設けられている。ここで、レンズ群という用語は、1枚のレンズから構成されている場合も含めて、1枚以上のレンズからなることを意味するものとする。したがって、以下の説明において、第2レンズ群G2及び第5レンズ群G5は、それぞれ単一のレンズから構成されているが、便宜的に「レンズ群」という名称を用いることにする。
投射用ズームレンズ40は、物面OS側がほぼテレセントリックになるように構成されている。また、投射用ズームレンズ40の後端である第5レンズ群G5と、液晶表示パネルが配置される物面OSとの間には、3色の像を合成するためのクロスダイクロイックプリズム67が配置されている。なお、他の2色の液晶表示パネルを配置すべき物面については、図示を省略しているが、図示の物面OSと等価な配置となっている。図1において、物面OS上の各物点からは、物面OSに垂直で光軸OAに平行な主光線を中心として一定の広がりを有する光束が出射し、左側に進み、投射用ズームレンズ40を通過してスクリーン上に投影される。
第1レンズ群G1は、拡大側(出射側)から縮小側(入射側)にかけての順に、拡大側が凸の第1の負メニスカスレンズL1と、拡大側が凸で両非球面の第2の負メニスカスレンズL2とを含む2枚のレンズで構成され、変倍に際して光軸OA上に固定され移動しない。ここで、第1の負メニスカスレンズL1は拡大側負レンズ部として機能し、第2の負メニスカスレンズL2は縮小側負レンズとして機能する。
第2レンズ群G2は、拡大側(出射側)が凸の正メニスカスレンズL3のみからなり、変倍に際して光軸OAに沿って移動する。
第3レンズ群G3は、両凸で正の接合レンズL4のみからなり、変倍に際して光軸OAに沿って移動する。この接合レンズL4は、拡大側(出射側)に配置される両凸の正レンズL41と、縮小側(入射側)に配置され縮小側が凸の負メニスカスレンズL42とからなる。
第4レンズ群G4は、拡大側(出射側)から縮小側(入射側)にかけての順に、両凹の負レンズL5と、拡大側が凹で縮小側が凸の接合レンズL6と、縮小側が凸の正メニスカスレンズL7とで構成され、変倍に際して光軸OAに沿って一体的に移動する。このうち、中央の接合レンズL6は、拡大側に配置される両凹の負レンズL61と、縮小側に配置される両凸の正レンズL62とからなる。
第5レンズ群G5は、両凸の正レンズL5のみからなり、変倍に際して光軸OA上に固定され移動しない。
この投射用ズームレンズ40において、ズーミングすなわち変倍を行う際には、第1レンズ群G1と第5レンズ群G5とを固定した状態で、第2、第3、及び第4レンズ群G2,G3,G4が光軸OA上で移動させられる。広角端側から望遠端側への変倍の場合、3つの可動レンズ群G2,G3,G4が、光軸OAに沿ってスクリーン側に向かって、相互の間隔を変化させつつ徐々に移動する。逆に、望遠端側から広角端側への変倍の場合、3つの可動レンズ群G2,G3,G4が、光軸OAに沿って物面OS側に向かって、相互の間隔を変化させつつ移動する。なお、スクリーンまでの距離が変化した場合のフォーカシングは、第1レンズ群G1を光軸OA方向に移動させることによって行うことができる。
以下、本実施形態における投射用ズームレンズ40の構成条件について説明する。
比較的長いバックフォーカスが必要で、最も簡単な構成のズーム光学系として、拡大側に負の第1のレンズ群を配置し、縮小側に正の第2のレンズ群を配置し、2つのレンズ群の間隔を変えて変倍を行なう、いわゆる2群ズームが良く知られている。第1実施形態の投射用ズームレンズ40では、5つのレンズ群G1〜G5からなる5群ズームを採用しているが、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とが前述の拡大側に配置される第1の負の合成レンズ群を構成し、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4とが前述の縮小側に配置される正の第2の合成レンズ群を構成する、全体として2群ズームと考えることが可能である。プロジェクターで用いられる投射用ズームレンズとしては、写真レンズのような光学系と比較して、高い解像力、明るいFナンバー、十分な周辺光量などが求められるため、上記のような単純な2群ズームでは、これらの要求を満足することが困難となる。このため、本実施形態における投射用ズームレンズ40では、さらに第1レンズ群G1及び第2レンズ群G2の間隔と、第3レンズ群G3及び第4レンズ群G4の間隔とを変化させて、高解像力、小さなFナンバー、及び周辺光量アップを達成している。
さらに、色合成を行う3板式のプロジェクターでは、投射用ズームレンズと液晶パネルとの間に、赤、緑、青の3色の液晶パネルから出た光を合成するため、上記のようなクロスダイクロイックプリズム67が配置されている。このクロスダイクロイックプリズム67では、色むらが発生するのを防止するために、液晶パネルから垂直に出た光が、投射用ズームレンズ40の入射瞳にすべて向かうようにする必要があるが、第5レンズ群G5は、このような色むらの発生の抑制を目的として、良好なテレセントリック特性を得るためのレンズ群として作用する。
前述のように、本実施形態においては、第1及び第2レンズ群G1,G2からなる負の合成レンズ群と、第3及び第4レンズ群G3,G4からなる正の合成レンズ群とを備える2群ズームの基本構成をとっているが、第1レンズ群G1については、投射距離を変化させた時のフォーカス群としての機能も持たせる必要があり、ズーム時には固定としておいた方が、枠構成を単純化することができ、小型化及び性能劣化防止という点で好ましい。そのため、第1及び第2レンズ群G1,G2からなる負の合成レンズ群は、ズーム時には、第1レンズ群G1を固定とし、第2レンズ群G2のみ移動させることにより、ズーム時に主な変倍機能を有する第3及び第4レンズ群G3,G4の移動による焦点ズレを補正するようにしている。この場合、第2レンズ群G2を比較的弱い正のパワーとすることにより、かつ、下記条件式(1)の範囲内とすることにより、明るいFナンバーを有しながら、高い解像力を維持することが可能となる。
0.05<F/F2<0.23 (1)
ここで、Fは、第1レンズ群G1から第5レンズ群G5までを合わせた全系の広角端における焦点距離であり、F2は、第2レンズ群G2の焦点距離である。条件式(1)は、第2レンズ群G2のパワーに関する条件で、投射光学系としての十分な明るさを得ると同時に、コマ収差、非点収差、色収差等をバランスよく補正するための条件であり、かつ、広角端から望遠端へのズーミング時に、これらの緒収差の変動を小さく抑えるための条件である。つまり、第2レンズ群G2は、条件式(1)の上限を超えない程度に正のパワーを抑えられており、第2レンズ群G2を1枚の正レンズで構成することが容易で、コマ収差、非点収差等をバランスよく補正することができる。また、第2レンズ群G2は、条件式(1)の下限を下回らない程度に正のパワーを強くされており、変倍時に第2レンズ群G2の移動量を小さくでき、ズーム時の色収差の変動を小さくすることができる。
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とは、前述のように2群ズームの負の合成レンズ群としての作用を有するが、第1レンズ群G1は複数の負レンズのみから構成されるため、第1レンズ群G1内では、広角系特有の画面周辺部での倍率色収差が発生することを抑えることは困難である。したがって、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2とを合成した群内で、色収差の発生を抑えることが必要となる。また、第1レンズ群G1は、広い画角と、長いバックフォーカスを得るために、強い負のパワーを有するが、第2レンズ群G2の正のパワーにより、第1及び第2レンズ群G1,G2内で発生する歪曲収差やコマ収差の発生を抑えることが必要である。
第1及び第2レンズ群G1,G2については、第1レンズ群G1の焦点距離をF1とするときに、以下の条件式
0.12<|F1/F2|<0.30 (2)
が満たされる。この条件式(2)は、第1レンズ群G1の焦点距離と第2レンズ群G2の焦点距離との比に関する条件であり、条件式(2)の範囲内で、第1レンズ群G1のパワーと第2レンズ群G2のパワーとを適切に配分することにより、十分なバックフォーカスを得るための十分な負のパワーを維持しながら、広画角で平坦な像面を得ることができ、広角系で発生しやすい倍率色収差を小さく抑えることが可能となり、また、広い画角域での歪曲収差、コマ収差を良好に補正することが可能となる。すなわち、第2レンズ群G2の正のパワーは、第1レンズ群G1に対して条件式(2)の上限を超えない程度に抑えられており、1枚の正レンズのみで構成しているにもかかわらず、コマ収差や歪曲収差をバランスよく補正することができる。また、第2レンズ群G2の正のパワーは、条件式(2)の下限を下回らない程度に強めてあり、第1レンズ群で発生する倍率色収差を第2レンズ群G2で補正することができる。
第3レンズ群G3は、第5レンズ群G5と第4レンズ群G4を通過した発散光を第2レンズ群G2に導くために、強い正のパワーを有することが望ましい。そのため、拡大側に凸面を向けた正レンズL41と、その縮小側に配置され縮小側が凸の負メニスカスレンズL42との接合レンズとしており、このように色消しの効果を有する接合レンズとすることにより、製造時の誤差の発生を防いでいる。
第3レンズ群G3については、第3レンズ群G3の焦点距離をF3とするときに、以下の条件式
0.2<F3/F2<0.5 (3)
が満たされる。この条件式(3)は、第2レンズ群G2の焦点距離と第3レンズ群G3の焦点距離との比に関する条件であり、第2及び第3レンズ群G2,G3のパワーを条件式(3)の範囲内とすることにより、コマ収差や非点収差をバランスよく補正することが可能となる。すなわち、第3レンズ群G3の正のパワーは、条件式(3)の上限を超えない程度に強めてあり、非点収差のバランスよい補正が可能になる。また、第3レンズ群G3の正のパワーは、条件式(3)の下限を下回らない程度に抑えられており、第1及び第2レンズ群G1,G2で良好に補正された色収差を悪化させることなく像面湾曲や非点収差を小さく抑えることができ、画面周辺部での色フレアー等が悪化することを防止できる。また、第3レンズ群G3の正のパワーを抑制することで、第3レンズ群G3を2枚の正負接合レンズで無理なく構成することができ、低感度化や低価格化の観点で有利になっている。
第4レンズ群G4は、拡大側から順に、拡大側に凹面を向けた負レンズL5と、拡大側に凹面を向けた負レンズL61と、縮小側に凸面を向けた正レンズL62と、縮小側に凸面を向けた正メニスカスレンズL7の4枚のレンズによって構成される。この場合、少なくとも最も拡大側の凹面16aに非球面を配置することが好ましい。最も拡大側の負レンズL5は有効径が小さく、低価格で加工が可能となり、拡大側の凹面16aを非球面とすることにより、効果的に球面収差やコマ収差を補正することできる。
第3レンズ群G3と第4レンズ群G4は、広角端から望遠端へのズーミングに際して、わずかに間隔を変えながら、縮小側から拡大側に大きく移動しており、主に変倍の役割を担う。
第3レンズ群G3と4レンズ群G4とについては、広角端における合成焦点距離をF34とするときに、以下の条件式
0.2<F/F34<0.4 (4)
を満たす。この条件式(4)は、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との合成パワーに関する条件であり、条件式(4)の範囲内とすることにより、投射用ズームレンズ40を明るく小型な投射光学系とできる。すなわち、第3及び第4レンズ群G3,G4の正の合成パワーは、全系に対して条件式(4)の上限を超えない程度に抑えられており、球面収差や軸外コマ収差の悪化を抑え、画面全域においてコマフレアーが増加することを防止できるとともに、明るいFナンバーを得ており、十分な周辺光量を確保できる。なお、条件式(4)の上限を超えると、球面収差や軸外コマ収差を小さくすることが困難になり、高屈折率のガラスなどを採用する必要が生じ、低価格化という点で好ましくない。第3及び第4レンズ群G3,G4の正の合成パワーは、条件式(4)の下限を下回らない程度に強めてあり、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との合成の負のパワーをある程度強めることができるので、ズーミングの際の第3及び第4レンズ群G3,G4の移動量を抑えることになり、小型化の観点で有利になっている。また、第3及び第4レンズ群G3,G4間には絞り45が設けられるため、第3及び第4レンズ群G3,G4の移動量を少なくすることで、広角端に対する望遠端での絞り45の移動量が減少し、望遠端でのFナンバーの変動を抑えて投射用ズームレンズ40を明るくできる。
第1レンズ群G1は、広い画角を得るために強い負のパワーを有するが、球面形状の負レンズだけの組み合わせでは、歪曲収差を小さく抑えることは困難である。そのため、本実施形態では、第2の負メニスカスレンズL2を非球面レンズとし、樹脂材料から得た成型レンズとしている。樹脂材料製のレンズは、ガラス製のレンズと比較すると、傷などの耐久性に関する問題や、温度や湿度による環境変化による影響での性能変化の点で不利である。そこで、第2の負メニスカスレンズL2を樹脂材料製のレンズとして、触れる可能性をなくし、外気にさらされて環境変化の影響を受けることを抑制している。加えて、環境変化の影響を最小限にするためには、第2の負メニスカスレンズL2を弱いパワーとし、さらに拡大側に凸面を向けたメニスカス形状として各面への光線の入射角度を小さくすることにより、温度、湿度等の環境変化の影響を少なくすることができる。
第1レンズ群G1については、第1の負メニスカスレンズL1の焦点距離をFsとし、第2の負メニスカスレンズL2の焦点距離をFaとするときに、次の条件式
0.2<Fs/Fa<0.5 (5)
を満たす。この条件式(5)は、第1レンズ群G1内の第2の負メニスカスレンズL2を非球面の樹脂レンズとする場合の条件であり、条件(5)の範囲内で第2の負メニスカスレンズL2とそれ以外のレンズのパワーを制限することにより、良好な性能を維持しながら、環境変化による影響を防ぐことが可能となる。すなわち、第2の負メニスカスレンズL2の負のパワーは、条件式(5)の上限を超えない程度に抑えられており、温度、湿度等の環境変化による影響を受けにくい。特に温度に関しては、プロジェクターに組み込んだ場合、ランプの点灯直後から使用中に、機器内部の温度の上昇によって部分的な温度変化が生じる可能性が高いが、上記のようなパワーの制限によって、焦点位置の移動や、像面湾曲が変化する現象を抑えることができる。また、第2の負メニスカスレンズL2の負のパワーは、条件式(5)の下限を下回らない程度に強めてあり、第1の負メニスカスレンズL1の負のパワーの負担が大きくなりすぎることを防止している。これにより、第1レンズ群内の負レンズを増加させることなく、特に広角端における負の歪曲収差が周辺部で急激に変化して画面外枠部における歪曲度が増加するのを防止することができる。
〔2.投射用ズームレンズの具体例〕
(2a)第1の具体例
表1に、投射用ズームレンズ40の第1の具体例のレンズデータ等を示す。この表1の上欄において、「面番号」は、物面OS側から順に各レンズの面に付した番号である。また、「R」は、曲率半径を示し、「D」は、次の面との間のレンズ厚み或いは空気空間を表している。さらに、「Nd」は、レンズ材料のd線における屈折率を示し、「νd」は、レンズ材料のd線におけるアッベ数を示す。なお、「D」の欄において、距離D4,D6,D9,D17は、可変間隔を示しており、表1の中欄に、「広角端」、「中間」、及び「望遠端」における各距離D4,D6,D9,D17の値が示されている。
Figure 0005397562
第1の具体例において、レンズL1〜L8は、基本的に球面で形成されているが、上記のように第2の負メニスカスレンズL2の入出射面(表1の3面及び4面)と、負レンズL5の入射面(表1の11面)とについては非球面となっている。これらの非球面形状の光軸OA方向の面頂点からの変位量xは、cを近軸曲率半径の逆数、hを光軸OAからの高さ、kを円錐係数、A04〜A12を高次非球面係数とするとき、次式
Figure 0005397562
で表される。第1の具体例の場合、上記非球面式における各係数「k」、「A04」〜「A12」の値については、表1の下欄に示した通りである。
第1の本具体例の投射用ズームレンズ40の結果的な仕様は、全系の焦点距離fが広角端、中間、望遠端の順に、f=16.90、18.59、20.28であり、Fナンバーが、FNo=1.49、1.58、1.63であり、この際の半画角ωは、ω=30.02°、27.68°、25.70°となった。
また、第1の具体例の投射用ズームレンズ40の場合、条件式(1)におけるF/F2は、0.146となり、条件式(2)における|F1/F2|は、0.228となり、条件式(3)におけるF3/F2は、0.316となり、条件式(4)におけるF/F34は、0.302となり、条件式(5)におけるFs/Faは、0.262となった。
図3(A)〜3(C)は、第1の具体例の広角端における諸収差図である。諸収差図の左端は、基準波長550nmと他の波長610nm,460nmとにおける各色の球面収差を示し、諸収差図の中央は、波長550nmにおける非点収差を示し、諸収差図の右端は、波長550nmにおける歪曲収差を示す。
図3(D)〜3(F)は、第1の具体例の中間焦点距離における諸収差図であり、図3(A)〜3(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
図3(G)〜3(I)は、第1の具体例の望遠端における諸収差図であり、図3(A)〜3(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
(2b)第2の具体例
図4は、第2の具体例における投射用ズームレンズ40の具体的構成を示す図である。第2の具体例における投射用ズームレンズ40は、第1実施形態として、第1の具体例における投射用ズームレンズ40と基本的に同一構造を有しており、詳細な説明を省略する。
表2に、投射用ズームレンズ40の第2の具体例のレンズデータ等を示す。この表2の上欄において、「面番号」、「R」、「D」、「Nd」、「νd」等の諸元が示されている。また、表2の中欄に、本具体例の「広角端」、「中間」、及び「望遠端」における各距離D4,D6,D9,D17の値が示されている。第2の具体例でも、表1に示す第1の具体例の場合と同様に、3面、4面、及び11面が非球面となっており、表2の下欄に示した各係数「k」、「A04」〜「A12」に対応する非球面形状を有する。
Figure 0005397562
第2の具体例の投射用ズームレンズ40の結果的な仕様は、全系の焦点距離fが広角端、中間、望遠端の順に、f=16.90、18.59、20.28であり、Fナンバーが、FNo=1.58、1.63、1.70であり、この際の半画角ωは、ω=30.02°、27.70°、25.72°となった。
また、第2の具体例の投射用ズームレンズ40の場合、条件式(1)におけるF/F2は、0.125となり、条件式(2)における|F1/F2|は、0.194となり、条件式(3)におけるF3/F2は、0.266となり、条件式(4)におけるF/F34は、0.315となり、条件式(5)におけるFs/Faは、0.324となった。
図5(A)〜5(C)は、第2の具体例の広角端における諸収差図である。諸収差図の左端は、基準波長550nmと他の波長610nm,460nmとにおける各色の球面収差を示し、諸収差図の中央は、波長550nmにおける非点収差を示し、諸収差図の右端は、波長550nmにおける歪曲収差を示す。
図5(D)〜5(F)は、第2の具体例の中間焦点距離における諸収差図であり、図5(A)〜5(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
図5(G)〜5(I)は、第2の具体例の望遠端における諸収差図であり、図5(A)〜5(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
〔3.投射型画像表示装置の説明〕
図6は、投射型画像表示装置100の概念図である。投射型画像表示装置のうち像形成光学部60は、システム光軸SAに沿って、均一化した光源光を出射する光源装置61と、光源装置61から出射された照明光を赤・緑・青の3色に分離する分離照明系63と、分離照明系63から出射された各色の照明光によって照明される光変調部65と、光変調部65を経た各色の変調光を合成するクロスダイクロイックプリズム67とを備える。
ここで、光源装置61は、光源光を出射する光源ユニット61aと、この光源ユニット61aから出射された光源光を均一で所定の偏光方向に揃えられた照明光に変換する均一化光学系61cとを備える。光源ユニット61aは、光源ランプ61mやリフレクタ61nを有する。また、均一化光学系61cは、光源光を部分光束に分割するための第1レンズアレイ61dと、分割後の部分光束の広がりを調節する第2レンズアレイ61eと、各部分光束の偏光方向を揃える偏光変換装置61gと、各部分光束を対象とする照明領域に重畳して入射させる重畳レンズ61iとを備えている。
分離照明系63は、第1及び第2ダイクロイックミラー63a,63bと、光路折曲用のミラー63m,63n,63oとを備え、システム光軸SAを3つの光路OP1〜OP3に分岐することによって、照明光を青色光LB、緑色光LG、及び赤色光LRの3つの光束に分離する。なお、リレーレンズLL1,LL2は、入射側の第1のリレーレンズLL1の直前に形成された像を、ほぼそのまま出射側のフィールドレンズ63hに伝達することにより、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止している。
光変調部65は、3色の照明光LB,LG,LRがそれぞれ入射する3つの液晶ライトバルブ65a,65b,65cを備え、フィールドレンズ63f,63g,63hを経て各液晶ライトバルブ65a,65b,65cに入射した各色光LB,LG,LRを、駆動信号に応じて画素単位で強度変調する。なお、各液晶ライトバルブ65a,65b,65cは、液晶パネルを一対の偏光板で挟んだ構造を有する画像形成素子である。また、各液晶ライトバルブ65a,65b,65cを構成する液晶パネルは、図1等に示す物面OSに対応するものとなっている。
クロスダイクロイックプリズム67は、交差するダイクロイック膜67a,67bを備えており、各液晶ライトバルブ65a,65b,65cからの変調光を合成した像光を出射する。
投射用ズームレンズ40は、図1、4に示す構成を有しており、クロスダイクロイックプリズム67で合成された像光を、カラー画像として適当な拡大率でかつ比較的少ない収差でスクリーン上に投射する。
以上説明した投射型画像表示装置100では、いわゆる2群ズームとしての機能を基本とする投射用ズームレンズ40を組み込んでおり、第2、第3、及び第4レンズ群G2,G3,G4をシフトさせて、高解像力、小さなFナンバー及び周辺光量アップを達成している。また、この投射用ズームレンズ40において、第5レンズ群G5は、良好なテレセントリック特性を得るためのレンズ群として作用しており、色合成用プリズムであるクロスダイクロイックプリズム67で色むらが発生することを抑制できる。本実施形態の投射用ズームレンズ40は、比較的広い画角を有し、小さなFナンバーの明るい光学系であり、かつ、レンズ構成が簡単で低価格であるといった条件を満たすものとなっている。
〔第2実施形態〕
図7(A)及び7(B)は、第2実施形態に係る投射用ズームレンズのレンズ構成を示す。図7(A)は、広角端における投射用ズームレンズ40の状態を示し、図7(B)は、望遠端における投射用ズームレンズ40の状態を示す。本実施形態の投射用ズームレンズ40は、図1に示す第1実施形態の投射用ズームレンズ40を変形したものであり、特に説明しない部分については第1実施形態の投射用ズームレンズ40と同一の構造を有する。
〔1.投射光学系の説明〕
図7(A)等に示すように、投射用ズームレンズ40は、拡大側から縮小側に向かって順に、負のパワーの第1レンズ群G1と、正のパワーの第2レンズ群G2と、正のパワーの第3レンズ群G3と、正のパワーの第4レンズ群G204と、正のパワーの第5レンズ群G5とを備えている。ここで、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第5レンズ群G5とは、第1実施形態の投射用ズームレンズ40と同様のものとなっており、第4レンズ群G204のレンズ構成のみが第1実施形態の第4レンズ群G4と異なったものとなっている。すなわち、第4レンズ群G204は、拡大側(出射側)から縮小側(入射側)にかけての順に、拡大側が凹で縮小側が凸の接合レンズL206と、縮小側が凸の正メニスカスレンズL7とで構成され、変倍に際して光軸OAに沿って一体的に移動する。このうち、接合レンズL206は、拡大側に配置される両凹の負レンズL261と、縮小側に配置される両凸の正レンズL262とからなる。また、正レンズL262の縮小側の凸面216aに非球面を配置している。この場合、少なくとも接合レンズL206の1面を非球面とすることになり、効果的に球面収差、コマ収差等を補正することが可能となる。
〔2.投射用ズームレンズの具体例〕
表3に、投射用ズームレンズ40の第3の具体例(第1実施形態からの通し番号で具体例に序数を付している)のレンズデータ等を示す。この表3の上欄において、「面番号」、「R」、「D」、「Nd」、「νd」等の諸元が示されている。また、表3の中欄に、本具体例の「広角端」、「中間」、及び「望遠端」における各距離D4,D6,D9,D15の値が示されている。第3の具体例では、3面、4面、及び13面が非球面となっており、表3の下欄に示した各係数「k」、「A04」〜「A12」に対応する非球面形状を有する。
Figure 0005397562
第3の具体例の投射用ズームレンズ40の結果的な仕様は、全系の焦点距離fが広角端、中間、望遠端の順に、f=16.90、18.59、20.28であり、Fナンバーが、FNo=1.58、1.64、1.70であり、この際の半画角ωは、ω=29.92°、27.61°、25.63°となった。
また、第3の具体例の投射用ズームレンズ40の場合、条件式(1)におけるF/F2は、0.162となり、条件式(2)における|F1/F2|は、0.245となり、条件式(3)におけるF3/F2は、0.397となり、条件式(4)におけるF/F34は、0.304となり、条件式(5)におけるFs/Faは、0.393となった。
図8(A)〜8(C)は、第3の具体例の広角端における諸収差図である。諸収差図の左端は、基準波長550nmと他の波長610nm,460nmとにおける各色の球面収差を示し、諸収差図の中央は、波長550nmにおける非点収差を示し、諸収差図の右端は、波長550nmにおける歪曲収差を示す。
図8(D)〜8(F)は、第3の具体例の中間焦点距離における諸収差図であり、図8(A)〜8(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
図8(G)〜8(I)は、第3の具体例の望遠端における諸収差図であり、図8(A)〜8(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
〔第3実施形態〕
図9(A)及び9(B)は、第3実施形態に係る投射用ズームレンズのレンズ構成を示す。図9(A)は、広角端における投射用ズームレンズ40の状態を示し、図9(B)は、望遠端における投射用ズームレンズ40の状態を示す。本実施形態の投射用ズームレンズ40は、図1に示す第1実施形態の投射用ズームレンズ40を変形したものであり、特に説明しない部分については第1実施形態の投射用ズームレンズ40と同一の構造を有する。
〔1.投射光学系の説明〕
図9(A)等に示すように、投射用ズームレンズ40は、拡大側から縮小側に向かって順に、負のパワーの第1レンズ群G301と、正のパワーの第2レンズ群G2と、正のパワーの第3レンズ群G3と、正のパワーの第4レンズ群G4と、正のパワーの第5レンズ群G5とを備えている。ここで、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5とは、第1実施形態の投射用ズームレンズ40と同様のものとなっており、第1レンズ群G301のレンズ構成のみが第1実施形態の第1レンズ群G1と異なったものとなっている。すなわち、第1レンズ群G301は、拡大側(出射側)から縮小側(入射側)にかけての順に、拡大側が凸の第1の負メニスカスレンズL1と、拡大側が凸の第2の負メニスカスレンズL302とを含む2枚のレンズで構成され、変倍に際して光軸OA上に固定され移動しない。ここで、第1の負メニスカスレンズL1は拡大側負レンズ部として機能し、第2の負メニスカスレンズL302は縮小側負レンズとして機能する。このうち、第2の負メニスカスレンズL302は、縮小側の凹面316a上に薄い樹脂層を形成した複合非球面レンズとなっている。このように、非球面の薄い樹脂層を、第2の負メニスカスレンズL302の凹面316a側に配置することで、歪曲収差を効果的に補正することができる。
〔2.投射用ズームレンズの具体例〕
(2a)第4の具体例
表4に、投射用ズームレンズ40の第4の具体例のレンズデータ等を示す。この表4の上欄において、「面番号」、「R」、「D」、「Nd」、「νd」等の諸元が示されている。また、表4の中欄に、本具体例の「広角端」、「中間」、及び「望遠端」における各距離D5,D7,D10,D18の値が示されている。第4の具体例では、5面、及び12面が非球面となっており、表4の下欄に示した各係数「k」、「A04」〜「A12」に対応する非球面形状を有する。
Figure 0005397562
第4の具体例の投射用ズームレンズ40の結果的な仕様は、全系の焦点距離fが広角端、中間、望遠端の順に、f=16.70、18.00、19.00であり、Fナンバーが、FNo=1.49、1.54、1.59であり、この際の半画角ωは、ω=29.95°、28.13°、26.62°となった。
また、第4の具体例の投射用ズームレンズ40の場合、条件式(1)におけるF/F2は、0.163となり、条件式(2)における|F1/F2|は、0.279となり、条件式(3)におけるF3/F2は、0.415となり、条件式(4)におけるF/F34は、0.263となった。
図10(A)〜10(C)は、第4の具体例の広角端における諸収差図である。諸収差図の左端は、基準波長550nmと他の波長610nm,460nmとにおける各色の球面収差を示し、諸収差図の中央は、波長550nmにおける非点収差を示し、諸収差図の右端は、波長550nmにおける歪曲収差を示す。
図10(D)〜10(F)は、第4の具体例の中間焦点距離における諸収差図であり、図10(A)〜10(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
図10(G)〜10(I)は、第4の具体例の望遠端における諸収差図であり、図10(A)〜10(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
(2b)第5の具体例
図11は、第5の具体例における投射用ズームレンズ40の具体的構成を示す図である。第5の具体例における投射用ズームレンズ40は、第3実施形態として、第4の具体例における投射用ズームレンズ40と基本的に同一構造を有しており、詳細な説明を省略する。
表5に、投射用ズームレンズ40の第5の具体例のレンズデータ等を示す。この表5の上欄において、「面番号」、「R」、「D」、「Nd」、「νd」等の諸元が示されている。また、表5の中欄に、本具体例の「広角端」、「中間」、及び「望遠端」における各距離D5,D7,D10,D18の値が示されている。第5の具体例では、5面、及び12面が非球面となっており、表5の下欄に示した各係数「k」、「A04」〜「A12」に対応する非球面形状を有する。
Figure 0005397562
第5の具体例の投射用ズームレンズ40の結果的な仕様は、全系の焦点距離fが広角端、中間、望遠端の順に、f=14.20、15.62、17.04であり、Fナンバーが、FNo=1.58、1.64、1.71であり、この際の半画角ωは、ω=34.50°、32.00°、29.82°となった。
また、第5の具体例の投射用ズームレンズ40の場合、条件式(1)におけるF/F2は、0.132となり、条件式(2)における|F1/F2|は、0.205となり、条件式(3)におけるF3/F2は、0.332となり、条件式(4)におけるF/F34は、0.287となった。
図12(A)〜12(C)は、第5の具体例の広角端における諸収差図である。諸収差図の左端は、基準波長550nmと他の波長610nm,460nmとにおける各色の球面収差を示し、諸収差図の中央は、波長550nmにおける非点収差を示し、諸収差図の右端は、波長550nmにおける歪曲収差を示す。
図12(D)〜12(F)は、第5の具体例の中間焦点距離における諸収差図であり、図12(A)〜12(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
図12(G)〜12(I)は、第5の具体例の望遠端における諸収差図であり、図12(A)〜12(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
〔第4実施形態〕
図13(A)及び13(B)は、第4実施形態に係る投射用ズームレンズのレンズ構成を示す。図13(A)は、広角端における投射用ズームレンズ40の状態を示し、図13(B)は、望遠端における投射用ズームレンズ40の状態を示す。本実施形態の投射用ズームレンズ40は、図1に示す第1実施形態の投射用ズームレンズ40を変形したものであり、特に説明しない部分については第1実施形態の投射用ズームレンズ40と同一の構造を有する。
〔1.投射光学系の説明〕
図13(A)等に示すように、投射用ズームレンズ40は、拡大側から縮小側に向かって順に、負のパワーの第1レンズ群G401と、正のパワーの第2レンズ群G2と、正のパワーの第3レンズ群G3と、正のパワーの第4レンズ群G404と、正のパワーの第5レンズ群G5とを備えている。ここで、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第5レンズ群G5とは、第1実施形態の投射用ズームレンズ40と同様のものとなっており、第1レンズ群G401のレンズ構成と、第4レンズ群G404のレンズ構成とが第1実施形態と異なったものとなっている。
第1レンズ群G301は、拡大側(出射側)から縮小側(入射側)にかけての順に、拡大側が凸の第1の負メニスカスレンズL1と、拡大側が凸の第2の負メニスカスレンズL421と、拡大側が凸の第3の負メニスカスレンズL422とを含む3枚のレンズで構成され、変倍に際して光軸OA上に固定され移動しない。このうち、第3の負メニスカスレンズL422は、縮小側の凹面416a上に薄い樹脂層を形成した複合非球面レンズとなっている。ここで、第1及び第2の負メニスカスレンズL1,L421は拡大側負レンズ部として機能し、第3の負メニスカスレンズL422は縮小側負レンズとして機能する。
第4レンズ群G404は、拡大側(出射側)から縮小側(入射側)にかけての順に、拡大側が凹で縮小側が凸の接合レンズL406と、両凸の正レンズL407とで構成され、変倍に際して光軸OAに沿って一体的に移動する。このうち、接合レンズL406は、拡大側に配置される両凹の負レンズL461と、縮小側に配置される両凸の正レンズL462とからなる。また、正レンズL462の縮小側の凸面416bに非球面を配置している。
〔2.投射用ズームレンズの具体例〕
表6に、投射用ズームレンズ40の第6の具体例のレンズデータ等を示す。この表6の上欄において、「面番号」、「R」、「D」、「Nd」、「νd」等の諸元が示されている。また、表6の中欄に、本具体例の「広角端」、「中間」、及び「望遠端」における各距離D7,D9,D12,D18の値が示されている。第6の具体例では、7面、及び16面が非球面となっており、表6の下欄に示した各係数「k」、「A04」〜「A12」に対応する非球面形状を有する。
Figure 0005397562
第6の具体例の投射用ズームレンズ40の結果的な仕様は、全系の焦点距離fが広角端、中間、望遠端の順に、f=14.20、15.62、17.04であり、Fナンバーが、FNo=1.58、1.64、1.70であり、この際の半画角ωは、ω=36.95°、34.35°、32.08°となった。
また、第6の具体例の投射用ズームレンズ40の場合、条件式(1)におけるF/F2は、0.102となり、条件式(2)における|F1/F2|は、0.156となり、条件式(3)におけるF3/F2は、0.272となり、条件式(4)におけるF/F34は、0.301となった。
図14(A)〜14(C)は、第6の具体例の広角端における諸収差図である。諸収差図の左端は、基準波長550nmと他の波長610nm,460nmとにおける各色の球面収差を示し、諸収差図の中央は、波長550nmにおける非点収差を示し、諸収差図の右端は、波長550nmにおける歪曲収差を示す。
図14(D)〜14(F)は、第6の具体例の中間焦点距離における諸収差図であり、図14(A)〜14(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
図14(G)〜14(I)は、第6の具体例の望遠端における諸収差図であり、図14(A)〜14(C)と対応しており、左端は、各色の球面収差を示し、中央は、非点収差を示し、右端は、歪曲収差を示す。
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
すなわち、上記実施形態において、像形成光学部60において画像形成素子として液晶ライトバルブ65a,65b,65cを用いているが、画素がマイクロミラーによって構成されたデバイスのような光変調装置やフィルムやスライドのような画像形成手段を用いることも可能である。
40…投射用ズームレンズ、 60…像形成光学部、 61…光源装置、 63…分離照明系、 65…光変調部、 65a,65b,65c…液晶ライトバルブ、 67…クロスダイクロイックプリズム、 100…投射型画像表示装置、 G1,G2,G3,G4,G5…レンズ群、 G2,G3,G4…可動レンズ群、 OA…光軸、 OS…物面、 SA…システム光軸。

Claims (2)

  1. 拡大側から順に、負のパワーを有する第1レンズ群と、正のパワーを有する第2レンズ群と、正のパワーを有する第3レンズ群と、正のパワーを有する第4レンズ群と、正のパワーを有する第5レンズ群から構成される投射用ズームレンズであって、
    広角側から望遠側にズーミングする際に、前記第1レンズ群と、前記第5レンズ群とが固定され、前記第2レンズ群と、前記第3レンズ群と、前記第4レンズ群とが移動し、
    前記第2レンズ群は、1枚の拡大側に凸面を向けた正レンズのみで構成され、
    前記第1レンズ群から前記第5レンズ群までを合わせた全系の広角端における焦点距離をF、第2レンズ群の焦点距離をF2とするときに、以下の条件式
    0.05<F/F2<0.23 (1)
    を満たし、
    前記第3レンズ群は、両凸の正レンズと負レンズとの接合レンズで構成され、前記第3レンズ群の焦点距離をF3とするときに、以下の条件式
    0.2<F3/F2<0.5 (3)
    を満たす、投射用ズームレンズ。
  2. 請求項1に記載の投射用ズームレンズと、前記投射用ズームレンズの光路前段に設けられた像形成光学部とを備える投射型画像表示装置。
JP2013096773A 2013-05-02 2013-05-02 投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置 Active JP5397562B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013096773A JP5397562B2 (ja) 2013-05-02 2013-05-02 投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013096773A JP5397562B2 (ja) 2013-05-02 2013-05-02 投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009032364A Division JP5287326B2 (ja) 2009-02-16 2009-02-16 投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013148930A JP2013148930A (ja) 2013-08-01
JP5397562B2 true JP5397562B2 (ja) 2014-01-22

Family

ID=49046401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013096773A Active JP5397562B2 (ja) 2013-05-02 2013-05-02 投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5397562B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9772477B2 (en) 2014-09-18 2017-09-26 Fujifilm Corporation Projection zoom lens and projection type display device

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017219785A (ja) 2016-06-10 2017-12-14 セイコーエプソン株式会社 投射用レンズおよびプロジェクター

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4188595B2 (ja) * 2001-12-28 2008-11-26 リコー光学株式会社 投射用ズームレンズ
JP2004109896A (ja) * 2002-09-20 2004-04-08 Seiko Epson Corp 投映用ズームレンズ及びこれを備えたプロジェクター
JP2005156963A (ja) * 2003-11-26 2005-06-16 Seiko Epson Corp 投影用ズームレンズ及びプロジェクタ
JP2007178894A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Canon Inc ズームレンズ及びそれを有する画像投写装置
JP4920983B2 (ja) * 2006-02-01 2012-04-18 キヤノン株式会社 ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
JP5152833B2 (ja) * 2007-06-22 2013-02-27 富士フイルム株式会社 投影用ズームレンズおよび投写型表示装置
JP5107640B2 (ja) * 2007-09-13 2012-12-26 富士フイルム株式会社 投写型ズームレンズおよび投写型表示装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9772477B2 (en) 2014-09-18 2017-09-26 Fujifilm Corporation Projection zoom lens and projection type display device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013148930A (ja) 2013-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5287326B2 (ja) 投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置
JP4612824B2 (ja) 画像投射装置
US7558002B2 (en) Projection zoom lens and projection-type display device
JP5513248B2 (ja) 投写用ズームレンズおよび投写型表示装置
US8270092B2 (en) Zoom lens for projection and projection-type display apparatus
JP4222408B2 (ja) ズームレンズ及びプロジェクタ
JP2010186120A (ja) 投射光学系及び投射型画像表示装置
JP5254146B2 (ja) 投写用広角ズームレンズおよび投写型表示装置
JP2010122505A (ja) 投写レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP2013242594A (ja) 投射光学系及び投射型画像表示装置
JP5731176B2 (ja) 投射用レンズおよび投射型画像表示装置
JP2013007881A (ja) 投写用変倍光学系および投写型表示装置
JP4599071B2 (ja) ズームレンズ及びそれを有する画像投射装置
JP2003015037A (ja) 投射用ズームレンズ
US9772477B2 (en) Projection zoom lens and projection type display device
JP4484142B2 (ja) ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP2015014677A (ja) 投写用レンズおよび投写型表示装置
JP5009726B2 (ja) 投影レンズおよびこれを用いた投写型表示装置
JP5397562B2 (ja) 投射用ズームレンズ及び投射型画像表示装置
JP5611901B2 (ja) 投写用変倍光学系および投写型表示装置
JP4340432B2 (ja) 投射用ズームレンズ
JP2019095684A (ja) 投写光学系および投写型画像表示装置
JP6167652B2 (ja) 投射用ズームレンズおよび画像表示装置
JP6167649B2 (ja) 投射用ズームレンズおよび画像表示装置
JP2008186026A (ja) ズームレンズおよびこれを用いた投写型表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130530

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130530

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130924

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131007

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5397562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350