JP5731176B2 - 投射用レンズおよび投射型画像表示装置 - Google Patents

投射用レンズおよび投射型画像表示装置 Download PDF

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Description

この発明は投射用レンズおよび投射型画像表示装置に関する。
液晶表示素子、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)等に表示された小さい原画像をスクリーンに拡大投射するプロジェクタは、手軽に大きい画像を得られることが特徴であるが、なかでも、3枚の液晶表示素子を用いるプロジェクタは、画像が高精細であることから広く普及している。
このタイプのプロジェクタは、3枚の液晶表示素子から出た赤・緑・青の光を合成する光学系として、プリズムを投射用レンズと表示素子との間に配置しなければならず、このため、投射用レンズには、「長いバックフォーカス」が必要とされる。
液晶表示素子から色合成光学系に入射する光線の角度が変化すると、投射されたカラー画像における各色の明るさが画角により変化して、見づらい画像になる。
これを避けるため、投射用レンズは、主光線の角度が縮小側で光軸と略平行になる「テレセントリックな性質」を持つ事が好ましい。
これらの特徴を持つ投射用レンズとして、拡大側から「負の屈折力のレンズ群」と「正の屈折力のレンズ群」が配置される所謂「レトロフォーカスタイプ」のレンズが知られているが、拡大側と縮小側の屈折力配置が非対称であるため歪曲収差、倍率色収差の発生が顕著となりやすい。
近来「短い投射距離で同じ大きな画面を写したい」という要求が強くなってきており、その手段として投射用レンズの焦点距離を「より短く」せざるを得ず、さらに小型化の要求により投射用レンズの設計はますます困難なものになっている。
広い画角を持ったレトロフォーカスタイプの投射用レンズとして、特許文献1記載のものが知られている。
この発明は、広い画角、長いバックフォーカスと高いテレセントリック性を持ち、短い投射距離で大きな画面を投射でき、レンズ全長が短くコンパクトで、諸収差の小さい良好な画像の得られる新規な投射用レンズ及び、この投射用レンズを用いる「高精細な画像」を投射可能な投射型画像表示装置の実現を課題とする。
この発明の投射用レンズは、拡大側から縮小側に向かって順に、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とを配してなり、縮小側にテレセントリックである。
「第1レンズ群」は、拡大側から縮小側に向かって順に、1A群、1B群、1C群を配してなる。
「1A群」は、拡大側から縮小側に向かって順に、両面に非球面を有するレンズと、縮小側に凹面を向けた2枚の負レンズを順に配置してなる。
「1B群」は、拡大側から縮小側に向かって順に、縮小側に凹面を向けた負レンズ、両凹レンズ、両凸レンズを配置してなる。
「1C群」は、縮小側に凹面を向けた1枚の正レンズよりなる。
従って、第1レンズ群は、レンズ7枚で構成される。
「第2レンズ群」は、拡大側から縮小側に向かって順に、縮小側に凹面を向けた正レンズ、開口絞り、両面に非球面を有するレンズ、3枚のレンズを張り合わせた3枚接合レンズが2つ、拡大側に凹面を向けた正レンズ、両面が凸面のレンズを配置してなる。
即ち、第2レンズ群は10枚のレンズにより構成され、そのうちの6枚は、3枚ずつ接合されて2つの3枚接合レンズを構成する。
拡大側の共役点が無限遠の時の空気中におけるバックフォーカス:fb、全系の焦点距離:f、第1レンズ群の焦点距離:f1、第2レンズ群の焦点距離:f2が、条件:
(1) 3.0 < fb/f < 5.0
(2) 6.0 <|f1/f|< 12.0
(3) 4.2 < f2/f < 5.4
を満足する(請求項1)。
請求項1記載の投射用レンズは、第1レンズ群の焦点距離:f1、1A群における「縮小側に凹面を向けた2枚の負レンズ」の合成焦点距離:f1A2が、条件:
(4) 0.35 < f1A2/f1 < 0.6
を満足することが好ましい(請求項2)。
請求項1または2記載の投射用レンズの第2レンズ群内の「2つの3枚接合レンズ」は、拡大側に配置されて正の屈折力を持つ3枚接合レンズCB1と、縮小側に配置されて負の屈折力を持つ3枚接合レンズCB2で構成されることが好ましい(請求項3)。
この請求項3記載の投射用レンズにおいて、3枚接合レンズCB1は「拡大側より、両凸レンズL1、両凹レンズL2、両凸レンズL3の3枚のレンズ」からなり、3枚接合レンズCB2は「拡大側より、両凹レンズL4、両凸レンズL5、縮小側に凸面を向けた負レンズL6の3枚のレンズ」からなることが好ましい(請求項4)。
請求項4記載の投射用レンズは、3枚接合レンズCB1に含まれる両凹レンズL2の材料の、d線に対する屈折率:NL2、アッベ数:νL2、両凸レンズL3の材料の、d線に対する屈折率:NL3、アッベ数:νL3が、条件:
(5) 0.3 <NL2−NL3< 0.5
(6) 35 < νL3−νL2 < 55
を満足することが好ましい(請求項5)。
請求項4または5記載の投射用レンズは、3枚接合レンズCB1に含まれる両凸レンズL1の材料の、アッベ数:νL1、部分分散比:θgFが、条件:
(7) 0<θgF−(0.6438−0.001682νL1)<0.05
を満足することが好ましい(請求項6)。
請求項4〜6の任意の1に記載の投射用レンズは、3枚接合レンズCB2に含まれる両凹レンズL4、両凸レンズL5、負レンズL6の、d線に対するそれぞれの屈折率:NL4、NL5、NL6、アッベ数:νL4、νL5、νL6が、条件:
(8) 0.3 <(NL4+NL6)/2−NL5< 0.5
(9) 35 <νL5−(νL4+νL6)/2< 60
を満足することが好ましい(請求項7)。
請求項1〜7の任意の1に記載の投射用レンズは「第1レンズ群の1B群と1C群が、光軸上を移動してフォーカシングを行う」ことができる(請求項8)。この場合、拡大側の共役点が「遠距離から近距離方向へフォーカシング」する際、1B群が縮小側に移動し、1C群が拡大側に移動することが好ましい(請求項9)。
請求項1〜9の任意の1に記載の投射用レンズは、第2レンズ群内において「開口絞りの縮小側に配置されて両面に非球面を有するレンズ」がプラスチックで形成され、該プラスチックによるレンズの焦点距離:fP2、第2レンズ群の焦点距離:f2が、条件:
(10) 10.0 <|fP2/f2|
を満足することが好ましい(請求項10)。
請求項1〜10の任意の1に記載の投射用レンズは、半画角(度):ω、Fナンバ:FNO、レンズ全長:OL、「1A郡の最も拡大側に配置されて両面に非球面を有するレンズと、該レンズの縮小側に隣り合う負レンズ」の間隔:LP1が、条件:
(11) 50° < ω < 65°
(12) 1.8 < FNO < 3.0
(13) OL/fb < 5.5
(14) OL/LP1 < 6.2
を満足することが好ましい(請求項11)。
なお、上における「レンズ全長:OL」は、全系における最も拡大側のレンズ面から最も縮小側のレンズ面までの距離として定義される。
この発明の投射型画像表示装置は、請求項1〜11の任意の1に記載の投射用レンズを搭載してなる(請求項12)。
「短い投射距離で同じ大きな画面を投射」できる投射用レンズを得るには、従来の投射用レンズよりも焦点距離をさらに短くする必要がある。レンズ面の間隔・曲率半径をそのまま小さくしていくと、それに応じて焦点距離も短くなるが、大きな収差が発生し画質の低下が起き、また、バックフォーカスも短くなってしまう。
この発明の投射用レンズは、拡大側に「負の屈折力を持つ第1レンズ群」を配し、縮小側に「正の屈折力を持つ第2レンズ群」を配したレトロフォーカスタイプである。そして、第1レンズ群を上記の如き1A群、1B群、1C群により構成し、第2レンズ群を上記の如く「縮小側に凹面を向けた正レンズ、開口絞り、両面に非球面を有するレンズ、3枚のレンズが張り合わされた3枚接合レンズが2つ、拡大側に凹面を向けた正レンズ、両凸レンズ」で構成とすることで、諸収差を効果的に補正することが可能となっている。
条件(1)は、所望の「大きな画角」を保持しつつ、投射用レンズに必要にして十分なバックフォーカス確保するための条件である。
広い画角を保持しつつ、パラメータ:fb/fが条件式(1)の下限を超えると、バックフォーカス:fbが短くなり、投射用レンズと表示素子の間にプリズム等の色合成光学系を配置するのが困難になる。
所望の「十分なバックフォーカス」を保持しつつ条件(1)の上限を超えると、全系の焦点距離:fが小さくなり、諸収差の補正が困難になってしまう。
条件(2)は、十分に長いバックフォーカスと、良好な光学性能を両立するための条件である。
パラメータ:|f1/f|が条件(2)の上限を超えると、|f1|が大きくなり過ぎて「第1レンズ群の負の屈折力」が小さくなり、レトロフォーカスタイプを生かして所望のバックフォーカスを得るのが困難になる。
条件(2)の下限を越えると、バックフォーカスは十分に確保できるが、|f1|が小さくなり過ぎて「第1レンズ群の負の屈折力」が過大になり、コマ収差、像面湾曲等の収差を良好に保つのが困難になる。
条件(3)は、レンズのコストと、良好な光学性能を両立するための条件である。
パラメータ:f2/fが条件(3)の上限を超えると、第2レンズ群の焦点距離:f2が大きくなりバックフォーカスは延びるが、それにともない投射用レンズは大きくなりコスト増を招く。
条件(3)の下限を越えると、第2レンズ群の焦点距離:f2が短くなり、第2レンズ群の正のパワーが過大となって諸収差の補正が困難となる。
条件(4)は、第1レンズ群における「負の屈折力の1A群に含まれるガラスレンズ」へのパワー配分を規定し、良好で安定した光学性能を実現するための条件である。
実施例に示すように、この発明の投射用レンズは、第1レンズ群内の拡大側に配置された大きな1A群の「両面に非球面を有するレンズ」を、プラスチック製とすることで良好で安定した光学性能を実現しているが、プラスチックは温度・湿度の影響を受けやすい。
「縮小側に凹面を向けた2枚の負レンズ(ガラスレンズで構成される。)」の合成焦点距離:f1A2と第1レンズ群の焦点距離:f1との比であるパラメータ:f1A2/f1を条件(4)に収めることで、上記プラスチック製のレンズに大きな屈折力を持たせることを避け、性能の安定化を図り、所望の「大きな画角」「十分なバックフォーカス」を得ている。
条件(5)、(6)は、第2レンズ群における3枚接合レンズ:CB1中の2枚のレンズL2、L3の屈折率、アッベ数を規定し、条件(8)、(9)は、3枚接合レンズ:CB2中の3枚のレンズL4、L5、L6の屈折率、アッベ数を規定するものである。
これらのパラメータが、条件(5)、(6)、(8)、(9)を満足することで、倍率色収差、軸上色収差の少ない良好な像性能を持つ投射用レンズの実現を可能としている。
請求項6における部分分散比:θgFは、周知の如く、レンズ材料である光学ガラスの、
g線(435.83nm)に対する屈折率:Ng、F線(486.13nm)に対する屈折率:NF、C線(656.27nm)に対する屈折率:NCにより、
θgF=(Ng−NF)/(NF−NC)
で定義される。
第2レンズ群における3枚接合レンズCB1中の両凸レンズ:L1のアッベ数と部分分散比が条件(7)を満足することで、投射用レンズの倍率色収差を更に小さく補正し、広い画角に渡り良好な画像を得ることが可能となる。
フォーカシングの際「最も拡大側のレンズ群を移動してピントを合わせる」ことが一般的に行われているが、この発明の投射用レンズでは、請求項8のように「第2レンズ群の内部に配された1B群、1C群」を移動してピントを合わせることができる。このようにすると、拡大側に配された「大きい1A群」を動かす必要がないので都合が良い。
投射用レンズは、高画角になるほど「良好な画像を得られる投射距離範囲」が狭くなるが、これは「像面の湾曲とディストーションのバランス」が投射距離の変化で崩れやすくなるからである。
請求項9記載の投射用レンズでは、遠くのスクリーンに投射しているプロジェクタを、スクリーンに近づけたとき、第1レンズ群内の1B群と1C群が「間隔を狭めながら、1B群を縮小側に、1C群を拡大側に移動させる」ことで、像面の湾曲とディストーションを良好に保ちながらフォーカシングをすることが可能となる。
第2レンズ群内に配され、非球面を有するレンズはプラスチックで形成されるのが、低コストでよい。しかしプラスチックは前述のとおり、温度による屈折率の変化が大きく、ピント位置の変動を招きやすい。
条件(10)は、プラスチックで形成された非球面レンズの焦点距離を規制し、温度変化によるピント位置の変動を小さく抑える条件である。
パラメータ:|fP2/f2|が、条件(10)の下限を超えると、プラスチックレンズの焦点距離:fP2が短くなってプラスチックレンズのパワーが強まるので「温度変化によるピント位置の変動」が大きい投射用レンズになってしまう。
条件(11)は、投射用レンズの投射半画角を規定するもので、この大きな半画角により、短い投射距離で所望の大きさの画像が得られる。
さらには、画面が従来と同等のサイズになるが、表示素子を小さいものに変えることで表示素子がイメージサークル内を移動可能となり、鑑賞者からプロジェクタが十分に邪魔にならない方向に画像をシフトして投射することができる。
条件(12)は、投射用レンズの明るさを表すFナンバを規定するもので、十分に明るい画像を鑑賞者に提供することができる。
条件(13)は、投射用レンズの全長を規定し、条件(14)は投射用レンズにおける「最も大きな空気間隔」を規定するもので、投射用レンズの全体のサイズと、とくに大きくなりやすい1A群において、外形サイズを抑えつつ、高画角でかつ良好な画像を得ることが可能となる。
以上に説明したように、この発明によれば新規な投射用レンズを実現できる。この投射用レンズは、後述する実施例に示すように、広い画角、長いバックフォーカスと高いテレセントリック性を持ち、短い投射距離で大きな画面を投射でき、また、広い投射距離範囲で良好な画像を投射できる。そして且つ、レンズ全長が短くコンパクトで、諸収差の小さい良好な画像を投射できる性能を実現できている。
従って、この投射用レンズを用いる投射型画像表示装置は、短い投射距離で「高精細で大きな画像」を投射可能である。
実施例1のレンズ構成図である。 実施例1の球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 実施例1のコマ収差を示す図である。 物体距離:999.24mmの実施例1の球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 物体距離:999.24mmの実施例1のコマ収差を示す図である。 物体距離:573mmの実施例1の球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 物体距離:573mmの実施例1のコマ収差を示す図である。 実施例2のレンズ構成図である。 実施例2の球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 実施例2のコマ収差を示す図である。 実施例3のレンズ構成図である。 実施例3の球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 実施例3のコマ収差を示す図である。 実施例4のレンズ構成図である。 実施例4の球面収差、非点収差、歪曲収差を示す図である。 実施例4のコマ収差を示す図である。
以下、実施の形態を説明する。
図1、図8、図11、図14に、投射用レンズの実施の形態を4例示す。
これらの実施の形態はそれぞれ、後述する実施例1〜4に対応する。繁雑を避けるため、これらの図において図の如く符号を共通化する。
なお、これらの図の「左方が拡大側」、「右方が縮小側」である。
図1、図8、図11、図14に実施の形態を示した投射用レンズは、拡大側から縮小側に向かって順に、負の屈折力を持つ第1レンズ群Iと、正の屈折力を持つ第2レンズ群IIとを配してなる。
第1レンズ群Iは、拡大側から縮小側に向かって順に、1A群1A、1B群1B、1C群1Cを配してなる。
1A群1Aは、拡大側から縮小側に向かって順に、両面に非球面を有するレンズ、縮小側に凹面を向けた2枚の負レンズを配置してなり、1B群1Bは、拡大側から縮小側に向かって順に、縮小側に凹面を向けた負レンズ、両凹レンズ、両凸レンズを配置してなり、1C群1Cは、縮小側に凹面を向けた1枚の正レンズよりなる。
第2レンズ群IIは、拡大側から縮小側に向かって順に、縮小側に凹面を向けた正レンズ、開口絞りS、両面に非球面を有するレンズ、3枚のレンズを張り合わせた3枚接合レンズが2つ、拡大側に凹面を向けた正レンズ、両面のレンズを配置してなる。
第2レンズ群II内の2つの3枚接合レンズは、拡大側に配置されて正の屈折力を持つ3枚接合レンズCB1と、縮小側に配置されて負の屈折力を持つ3枚接合レンズCB2で構成され、3枚接合レンズCB1は、拡大側より、両凸レンズL1、両凹レンズL2、両凸レンズL3の3枚のレンズからなり、3枚接合レンズCB2は、両凹レンズL4、両凸レンズL5、縮小側に凸面を向けた負レンズL6の3枚のレンズからなる。
上記各図において、符号Pは、色合成光学系であるプリズムと光学補正部材やカバーガラスがまとめて「光学的に等価な部材」として示している。また符合MDは表示素子の画像を表示する面である。
また、フォーカシングは、第1レンズ群Iの1B群1Bと1C群1Cが、光軸上を移動して行い、「拡大側の共役点が遠距離から近距離方向へフォーカシング」する際、1B群1Bが縮小側に移動し、1C群1Cが拡大側に移動する。
第2レンズ群II内において、開口絞りSの縮小側に配置されて「両面に非球面を有するレンズ」はプラスチックで形成されている。また、これら実施の形態に対応する実施例1〜4の投射用レンズは何れも「縮小側にテレセントリック」であり、上述の条件(1)〜(12)を満足する。
以下、投射用レンズの具体的な実施例を4例挙げる。
上述したように、実施例1、2、3、4の投射用レンズのレンズ構成はそれぞれ、図1、図8、図11、図14に示したとおりである。
各実施例において、面番号は拡大側(スクリーン側)から縮小側(表示素子側)に数えた数字で表し、スクリーンを物面、表示素子を像面とした。
「R」により各面(開口絞りSの面および、色合成光学系であるプリズムと光学補正部材やカバーガラスが占める部材P)の曲率半径(非球面にあっては近軸曲率半径)を表し、「D」により光軸上の面間隔を表す。
「Nd」及び「νd」により、各レンズの材質の、d線に対する屈折率とアッべ数を示す。
「有効径」はレンズの光軸から光線の通る最大高さを示す。
「像高」は光軸から表示素子面の最大高さ、「fb」は拡大側の共役点が無限遠の時の空気中(部材Pのない状態)における最も縮小側のレンズ面から近軸像までの距離(バックフォーカス)を表し、「レンズ全長」は最も拡大側のレンズ面から最も縮小側のレンズ面までの距離で表す。
「非球面」の形状は、光軸との交点を原点として、光軸に対する高さ:h、光軸方向の変移:Z、近軸曲率半径:R、円錐定数:K、n次項の非球面係数:An、として、周知の式:
Z=(1/R)・h/[1+√{1−(1+K)・(1/R)・h}]
+A3・h3+A4・h4+A5・h5+・・・+An・h
で表し、上記R、K、An、を与えて特定する。
「実施例1」
実施例1のレンズデータを表1、可変データを表2、非球面データを表3、各種数値表を表4に示す。このとき、投射距離:999.24mm、795.367mm、573mmの3つの形態における「移動群の位置」は可変データに示し、表4に示す各種数値は、3形態のうち投射距離:795.367mmでの値を代表して示す。
Figure 0005731176
Figure 0005731176
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「実施例2」
実施例2のレンズデータを表5、可変データを表6、非球面データを表7、各種数値表を表8に示す。投射距離が999.213mm、782.72mm、573mmの3つの形態における移動群の位置は、可変データに示し、表8に示す各種数値は、3形態のうち投射距離782.72mmでの値を代表して示す。
Figure 0005731176
Figure 0005731176
Figure 0005731176
Figure 0005731176
「実施例3」
実施例3のレンズデータを表9、可変データを表10、非球面データを表11、各種数値表を表12に示す。投射距離が993.512mm、783.387mm、573mmの3つの形態における移動群の位置は、可変データに示し、表12に示す各種数値は、3形態のうち投射距離783.387mmでの値を代表して示す。
Figure 0005731176
Figure 0005731176
Figure 0005731176
Figure 0005731176
「実施例4」
実施例4のレンズデータを表13、可変データを表14、非球面データを表15、各種数値表を表16に示す。投射距離が994.949mm、784.155mm、573.091mmの3つの形態における移動群の位置は、可変データに示し、表16に示す各種数値は、3形態のうち投射距離784.155mmでの値を代表して示す。
Figure 0005731176
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実施例1の投射用レンズを物体距離:795.367mmにして、縮小側を評価した球面収差、非点収差、歪曲収差の図を図2に、コマ収差の図を図3に示す。
各収差図は、550nmの波長を持つ緑色光の収差を示すが、球面収差図には赤、青の光を代表して波長:610nmと460nmの収差も表示している。非点収差図におけるSはサジタル像面、Mはメリディオナル像面の収差を示す。
物体距離:999.24mmにしたときの球面収差、非点収差、歪曲収差の図を図4に、コマ収差の図を図5に、物体距離:537mmにしたときの球面収差、非点収差、歪曲収差の図を図6に、コマ収差の図を図7に示す。
実施例2の投射用レンズを物体距離:782.72mmにして、縮小側を評価した球面収差、非点収差、歪曲収差の図を図9に、コマ収差の図を図10に示す。
実施例3の投射用レンズを物体距離:783.387mmにして、縮小側を評価した球面収差、非点収差、歪曲収差の図を図12に、コマ収差の図を図13に示す。
実施例4の投射用レンズを物体距離:784.155mmにして、縮小側を評価した球面収差、非点収差、歪曲収差の図を図15に、コマ収差の図を図16に示す。
各収差図に見られるように、実施例1〜4の投射用レンズは性能良好であり、これを搭載した投射型画像表示装置は、短い投射距離で、高精細な画像を表示することが可能である。
I 第1レンズ群
II 第2レンズ群
S 開口絞り
P 光学部材
MD 表示素子の画像表示面
1A 1A群
1B 1B群
1C 1C群
CB1 3枚接合レンズ:CB1
CB2 3枚接合レンズ:CB2
特開2010−85732号広報

Claims (12)

  1. 拡大側から縮小側に向かって順に、負の屈折力を持つ第1レンズ群と、正の屈折力を持つ第2レンズ群とを配してなり、
    縮小側にテレセントリックであり、
    第1レンズ群は、拡大側から縮小側に向かって順に、1A群、1B群、1C群を配してなり、
    上記1A群は、拡大側から縮小側に向かって順に、両面に非球面を有するレンズと、縮小側に凹面を向けた2枚の負レンズを配置してなり、
    上記1B群は、拡大側から縮小側に向かって順に、縮小側に凹面を向けた負レンズ、両凹レンズ、両凸レンズを配置してなり、
    上記1C群は、縮小側に凹面を向けた1枚の正レンズよりなり、
    第2レンズ群は、拡大側から縮小側に向かって順に、縮小側に凹面を向けた正レンズ、開口絞り、両面に非球面を有するレンズ、3枚のレンズを張り合わせた3枚接合レンズが2つ、拡大側に凹面を向けた正レンズ、両面が凸面のレンズを配置してなり、
    拡大側の共役点が無限遠の時の空気中におけるバックフォーカス:fb、全系の焦点距離:f、第1レンズ群の焦点距離:f1、第2レンズ群の焦点距離:f2が、条件:
    (1) 3.0 < fb/f < 5.0
    (2) 6.0 <|f1/f|< 12.0
    (3) 4.2 < f2/f < 5.4
    を満足することを特徴とする投射用レンズ。
  2. 請求項1記載の投射用レンズにおいて、
    第1レンズ群の焦点距離:f1、1A群における、縮小側に凹面を向けた2枚の負レンズの合成焦点距離:f1A2が、条件:
    (4) 0.35 < f1A2/f1 < 0.6
    を満足することを特徴とする投射用レンズ。
  3. 請求項1または2記載の投射用レンズにおいて、
    上記第2レンズ群内の2つの3枚接合レンズは、拡大側に配置されて正の屈折力を持つ3枚接合レンズCB1と、縮小側に配置されて負の屈折力を持つ3枚接合レンズCB2で構成されることを特徴とする投射用レンズ。
  4. 請求項3記載の投射用レンズにおいて、
    3枚接合レンズCB1は、拡大側より、両凸レンズL1、両凹レンズL2、両凸レンズL3の3枚のレンズからなり、
    3枚接合レンズCB2は、両凹レンズL4、両凸レンズL5、縮小側に凸面を向けた負レンズL6の3枚のレンズからなることを特徴とする投射用レンズ。
  5. 請求項4記載の投射用レンズにおいて、
    3枚接合レンズCB1に含まれる両凹レンズL2の材料の、d線に対する屈折率:NL2、アッベ数:νL2、両凸レンズL3の材料の、d線に対する屈折率:NL3、アッベ数:νL3が、条件:
    (5) 0.3 < NL2−NL3 < 0.5
    (6) 35 < νL3−νL2 < 55
    を満足することを特徴とする投射用レンズ。
  6. 請求項4または5記載の投射用レンズにおいて、
    3枚接合レンズCB1に含まれる両凸レンズL1の材料の、アッベ数:νL1、部分分散比:θgFが、条件:
    (7) 0< θgF−(0.6438−0.001682νL1) <0.05
    を満足することを特徴とする投射用レンズ。
  7. 請求項4〜6の任意の1に記載の投射用レンズにおいて、
    3枚接合レンズCB2に含まれる両凹レンズL4、両凸L5、負レンズL6の、d線に対するそれぞれの屈折率:NL4、NL5、NL6、アッベ数:νL4、νL5、νL6が、条件:
    (8) 0.3 < (NL4+NL6)/2−NL5 < 0.5
    (9) 35 < νL5−(νL4+νL6)/2 < 60
    を満足することを特徴とする投射用レンズ。
  8. 請求項1〜7の任意の1に記載の投射用レンズにおいて、
    第1レンズ群の1B群と1C群が、光軸上を移動してフォーカシングを行うことを特徴とする投射用レンズ。
  9. 請求項8記載の投射用レンズにおいて、
    拡大側の共役点が遠距離から近距離方向へフォーカシングする際、1B群が縮小側に移動し、1C群が拡大側に移動することを特徴とする投射用レンズ。
  10. 請求項1〜9の任意の1に記載の投射用レンズにおいて、
    第2レンズ群内において、開口絞りの縮小側に配置されて両面に非球面を有するレンズがプラスチックで形成され、
    該プラスチックによるレンズの焦点距離:fP2、第2レンズ群の焦点距離:f2が、条件:
    (10) 10.0 <|fP2/f2|
    を満足することを特徴とする投射用レンズ。
  11. 請求項1〜10の任意の1に記載の投射用レンズにおいて、
    半画角(度):ω、Fナンバ:FNO、全系における最も拡大側のレンズ面から最も縮小側のレンズ面までの距離として定義されるレンズ全長:OL、1A郡の最も拡大側に配置されて両面に非球面を有するレンズと、該レンズの縮小側に隣り合う負レンズの間隔:LP1が、条件:
    (11) 50° < ω < 65°
    (12) 1.8 < FNO < 3.0
    (13) OL/fb < 5.5
    (14) OL/LP1 < 6.2
    を満足することを特徴とする投射用レンズ。
  12. 請求項1〜11の任意の1に記載の投射用レンズを搭載してなる投射型画像表示装置。
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