JP5149549B2 - 門柱および宅地構造 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載のシステム門柱は、表札やインターフォン、ポスト等をコンクリート門柱に埋め込んだ構成となっている。
ところが、このように道路と敷地との境界部分に設けられる門柱に重量感や重厚感があると、近隣住民や来訪者等に圧迫感を与えるだけでなく、このような門柱を備える建物自体が重々しく厳粛な雰囲気となってしまう場合があった。
前記複数本の支柱2aは、これら各支柱2aに前記正面パネル3を固定することによって、それぞれ接続されており、
前記正面パネル3は、その裏面と前記門柱本体2の一面側との間に挟まれる断面略コ字状の固定部材6を備えており、
前記固定部材6は、前記正面パネル3とともに前記複数本の支柱2a…に固定される本体板部6aと、前記本体板部6aの両端部に、該本体板部6aと直交して設けられる側板部6b,6bとで構成されており、
前記側板部6b,6bは、隣り合う前記支柱2a,2a間に形成される隙間に挿入されるとともに、該隣り合う一方の支柱2aの側面に当接固定されていることを特徴とする。
したがって、例えば門柱1を正面から見たときに、前記ポスト4は門柱本体2の背面側に位置し、この門柱本体2は、門柱本体2を構成する前記複数本の支柱2a同士が互いに隙間をあけた状態で接続されているので、すっきりとした外観となる。これによって、従来とは異なり、例えば近隣住民や来訪者等に対して圧迫感を与えることを確実に防ぐとともに、建物13全体の構成としての重々しさを確実に払拭することが可能となる。
前記複数本の支柱2aは、地中に埋設される下端部同士がそれぞれ接続されていることを特徴とする。
前記複数本の支柱2aは、不純物を含む木質廃材から得られたセルロース系微粉粒と、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押出成形することにより形成されたものであることを特徴とする。
道路11に面して複数に区画12された宅地10の各区画12には、道路11に向かって設けられた玄関14を有する建物13がそれぞれ構築されるとともに、前記道路11から玄関14まで続くアプローチ15が設けられており、
前記門柱1は、前記道路11と各区画12との境界付近に、前記正面パネル3を道路11に向けるとともに、前記ポスト4の正面を前記アプローチ15に向けるようにして配置されていることを特徴とする。
その上、都市部等における比較的狭小な宅地10であっても、前記門柱1によって、各区画12に対して中間領域を形成することができるので、狭小な敷地の宅地10であっても、街並み全体の一体感や統一感の向上を図ることができ、街並みとしての価値を向上させることが可能となる。
前記各区画12には、前記門柱1およびアプローチ15の周囲に、樹木・花等の植物16が植栽されていることを特徴とする。
なお、本実施の形態の門柱1は、住宅等の建物13が構築された区画12に配置されるものである。
また、これら複数本の支柱2aは、上述のように各支柱2aに前記正面パネル3を固定することによって、それぞれ接続されているが、さらに、これら複数本の支柱2aは、図4に示すように、地中に埋設される下端部同士がそれぞれ接続されている。
なお、前記複数本の支柱2aの下端部同士を接続する際は、図4に示すように、これら各支柱2aの下端部同士にそれぞれ固定される第1固定部材5が用いられている。
この正面パネル3は、図2に示すように、断面略コ字状の第2固定部材6を備えている。そして、この第2固定部材6は、前記正面パネル3の裏面と前記門柱本体2の一面側との間に挟まれて、前記正面パネル3とともに前記複数本の支柱2aに固定される本体板部6aと、この本体板部6aの両端部に、該本体板部6aと直交するようにして設けられる側板部6bとを備えている。
これら両側板部6bは、前記複数本の支柱2aのうち、並列方向両端部に位置する2本の支柱2aの内側面に当接固定されている。なお、この第2固定部材6の各支柱2aへの固定は止着材8によって行われている。また、止着材8による固定位置は、第2固定部材6の上端部近傍および下端部近傍となっている。
なお、前記照明3aおよびインターフォン3cは、図示はしないが、地中に埋設された電気コードに接続されており、電源から照明3aおよびインターフォン3cのための電気を供給するようにしている。
また、このポスト4の正面には、上部に投函口4aが形成されるとともに、下部に投函されたものを取り出すための取出口4bが形成されている。
これらポスト4および第3固定部材7は、図2および図3に示すように、その上端部近傍および下端部近傍を、前記門柱本体2の他面側と前記ポスト4の側面部との間に前記第3固定部材7を挟み込むようにしながら、止着材8によって前記前記複数本の支柱2aのうちのいずれかに固定されている。
ここで、前記アプローチ15付近の中間領域は、例えば郵便を配達する側の郵便配達人と郵便物を受け取る側の住人とのように、前記各区画12の外部と内部との双方が関与可能となっている。
すなわち、例えば従来の門柱のように、表札やインターフォン、ポスト等を門柱正面に集中させることで、門柱の正面側(パブリックゾーン)と背面側(プライベートゾーン)とを明確に区切る場合とは異なり、前記門柱1は、前記ポスト4が向いている方向に前記中間領域を確実に形成することができる。つまり、前記門柱1のポスト4の正面を前記アプローチ15に向けることで、従来にはない中間領域を形成できるようになっている。
また、都市部等における比較的狭小な宅地10であっても、前記門柱1によって、同様に街並みとしての価値を向上させることができる。
また、季節によって葉が散ったり、花が咲いたりする植物16の性質を考慮したり、これと併せて、北風を防いだり、夏の日差しを遮ったりできる方角等を考慮したりすることで、より暮らしやすい街並みを形成できるようになっている。
また、前記生垣の高さを、一般の大人の身長よりも高いものとすることで、人の進入も阻止できるので、防犯効果を得ることができる。
なお、隣接する広葉樹同士を、枝葉が重なり合うように植栽することで、さらに緑の連続性を向上させることができるので好ましい。
また、前記門柱1は、前記ポスト4の正面が向いている方向に前記中間領域を確実に形成することができる。そして、このような中間領域を前記各区画12に配置するようにして宅地10が建設されることとなるので、街並み全体の一体感や統一感の向上を図ることができ、これによって、街並みとしての価値を向上させることが可能となる。
2 門柱本体
2a 支柱
3 正面パネル
4 ポスト
10 宅地
Claims (5)
- 等間隔で一列に並列する複数本の支柱からなる門柱本体と、前記複数本の支柱の並列方向と平行する門柱本体の一面側に設けられ、照明や表札、インターフォン等が取り付けられる正面パネルと、側面部を前記門柱本体の他面側に固定するようにして設けられるポストとを備えており、
前記複数本の支柱は、これら各支柱に前記正面パネルを固定することによって、それぞれ接続されており、
前記正面パネルは、その裏面と前記門柱本体の一面側との間に挟まれる断面略コ字状の固定部材を備えており、
前記固定部材は、前記正面パネルとともに前記複数本の支柱に固定される本体板部と、前記本体板部の両端部に、該本体板部と直交して設けられる側板部とで構成されており、
前記側板部は、隣り合う前記支柱間に形成される隙間に挿入されるとともに、該隣り合う一方の支柱の側面に当接固定されていることを特徴とする門柱。 - 請求項1に記載の門柱において、
前記複数本の支柱は、地中に埋設される下端部同士がそれぞれ接続されていることを特徴とする門柱。 - 請求項1または2に記載の門柱において、
前記複数本の支柱は、不純物を含む木質廃材から得られたセルロース系微粉粒と、不純物を含む樹脂廃材から得られた樹脂とを混合し、この混合材料を溶融させて押出成形することにより形成されたものであることを特徴とする門柱。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の門柱が配置された宅地構造であって、
道路に面して複数に区画された宅地の各区画には、道路に向かって設けられた玄関を有する建物がそれぞれ構築されるとともに、前記道路から玄関まで続くアプローチが設けられており、
前記門柱は、前記道路と各区画との境界付近に、前記正面パネルを道路に向けるとともに、前記ポストの正面を前記アプローチに向けるようにして配置されていることを特徴とする宅地構造。 - 請求項4に記載の宅地構造において、
前記各区画には、前記門柱およびアプローチの周囲に、樹木・花等の植物が植栽されていることを特徴とする宅地構造。
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