JP2011137350A - 山ビル - Google Patents
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Abstract
【課題】山の斜面を住居スペースとして提供する。
【解決手段】山の斜面を段々畑や棚田のように造成し、そこに2階建て以下の建物を造り、各階層まで任意にいける斜面エレベーターを設け、山を普通のビルのように使う。
【選択図】図4
【解決手段】山の斜面を段々畑や棚田のように造成し、そこに2階建て以下の建物を造り、各階層まで任意にいける斜面エレベーターを設け、山を普通のビルのように使う。
【選択図】図4
Description
本発明は山の斜面を使った高層建造物、ここでは山ビルと呼ぶものに関する。
高層棚田は世界各地にあり、温泉地の旅館などでは階段を多く設けた、山の斜面を利用した建物も存在する。
山の斜面を住居として利用することがごく一部でしかなされていない。これは豪雨などによる山崩れの危険や、上り下りが大変なことが主な原因と思われる。上り下りが大変なことはエスカレータなどを設置すればいいわけであるが、規模が小さいと採算が取れず、ほとんどなされていない。したがって、町の近くにある山でも現在の経済価値はきわめて低くしか見られていない。ましてそこを住居適地と考える人はほとんどいない。
山の斜面に多数の段差を設け、層状に山の頂上近くまで、細長い平地を多数造り、各段までは、麓から、斜面を動くエレベーターを設ける。イメージとして普通のビルのフロアーとエレベーターがあると考えればよい。駐車場は麓にある。
請求項2は大きな山や連続した山などでは、ほとんど水平としか見えない角度でも、山を一周してくると数メートル上の段になっているようにすることが出来、これは工事もやりやすく、普通の車でも登ることが可能になる。山の全周囲を使えない場合は、九十九折の坂道のように両端で折り返し、工事を進める。
請求項3は集中豪雨などによる山崩れを防ぐために、この山に降り注ぐ雨の大部分を、山の大地に浸透させず、人工的水路で麓に流すということである。これは各層にある建造物の屋根から、雨樋でまず集め、各層に設けた人工水溜めに集め、さらにそこからあふれたものを、人工水路で麓に流す。このような事情のため、大きな山の途中まで使うということは薦められない。
請求項2は大きな山や連続した山などでは、ほとんど水平としか見えない角度でも、山を一周してくると数メートル上の段になっているようにすることが出来、これは工事もやりやすく、普通の車でも登ることが可能になる。山の全周囲を使えない場合は、九十九折の坂道のように両端で折り返し、工事を進める。
請求項3は集中豪雨などによる山崩れを防ぐために、この山に降り注ぐ雨の大部分を、山の大地に浸透させず、人工的水路で麓に流すということである。これは各層にある建造物の屋根から、雨樋でまず集め、各層に設けた人工水溜めに集め、さらにそこからあふれたものを、人工水路で麓に流す。このような事情のため、大きな山の途中まで使うということは薦められない。
今まで利用価値の少なかった山の斜面が、きわめて価値のある土地になる。住居としての景観は申し分なく、安全性も通常の垂直ビルより高い。通常のビルは100年を経たず、すべてを壊さなければならないが、山ビルは基本となる地形は多少の手入れで永久に残り、そこに設ける住居スペースなども、きわめて端単に、低価格で出来る。基本的に太陽は十分当たり、植物栽培する庭なども各階に造れる。上の部分に降った雨はそのほとんどが、下の層の住居人の生活用水に動力なしで利用できる。
斜面の角度にもよるが、普通は段差が2.5〜5m、幅10〜15m程度のものが造りやすい。したがって山の傾斜もそのようなものを使う。土の大移動は行わず、高いほうから低いほうへ重機で崩しいれると言うやり方をすると効率が著しく良い。等高線によっては幅を変える。本発明に適する山は傾斜角が15〜40度程度で、上からの山崩れが起こらないよう、山頂まで使いたいので、標高差数百m程度が望ましい。
図1に示すものは最も簡単なタイプ。1は透明白色屋根、これは曇りガラスのようなタイプで光は乱反射でほとんど通す。プラスチック波板が安価。2は通路兼庭である。このように住居部分を掘り込むと、温度的に安定、強度も強くなる。通路が前にあるとプライバシーが阻害されるが、お店としては逆に有効。傾斜部は石やコンクリートで保持せず、造成したまま、ほとんど自然には崩れてこない角度にするのが経済的で、修理もしやすい。横梁は傾斜土手に打ち込むようにすると縦支柱の安定がとりやすい。図のままでは温室として使うようなものだが、住居の場合は、資金量によって、どのようにでも豪華にできる。雨風が当たらないので、強度は必要なく、天井部も開閉できるようにしたり、網戸をつけたり、反射材、遮光ネットなどを可動式に取り付けることもできよう。天井外側にはつる性植物をはらせること容易にできる。
図2に示すものは住居部分が2階建てなっている。2は柱、3は通路でこの場合はホテルの廊下と考えればよい。4は雨樋である。横方向の仕切りは、通常の壁でもよいが数m程度の土の層を残しておけば、遮音、断熱効果、独立性も簡単に得られる。この部分は広葉樹を植えておくと良い。通路はその部分も貫通して設ける。初期工事の際は主に、ここを重機が通る。図3に示すものは2階建ての部分をさらに本格的に造ったもので、住居スペースはほぼ2倍に上がる。屋根からの太陽光取り入れ可能部分は半分になるが、山ホテル、山マンションとしての利用価値大。図4は概観図。最も単純なタイプのものだが、山はいくつかが連続しているのが普通であり、その場合も基本的に同じ。 5が斜面エレベーター、6は駐車場である。
山頂付近はレストランや公園にする。山の反対側も使える場合はエレベーターの吊り下げ支点をそちら側に設け、ロープで山頂を越えて吊り下げ滑車を押さえるようにすると、安全性も容易に確保できる。
図1に示すものは最も簡単なタイプ。1は透明白色屋根、これは曇りガラスのようなタイプで光は乱反射でほとんど通す。プラスチック波板が安価。2は通路兼庭である。このように住居部分を掘り込むと、温度的に安定、強度も強くなる。通路が前にあるとプライバシーが阻害されるが、お店としては逆に有効。傾斜部は石やコンクリートで保持せず、造成したまま、ほとんど自然には崩れてこない角度にするのが経済的で、修理もしやすい。横梁は傾斜土手に打ち込むようにすると縦支柱の安定がとりやすい。図のままでは温室として使うようなものだが、住居の場合は、資金量によって、どのようにでも豪華にできる。雨風が当たらないので、強度は必要なく、天井部も開閉できるようにしたり、網戸をつけたり、反射材、遮光ネットなどを可動式に取り付けることもできよう。天井外側にはつる性植物をはらせること容易にできる。
図2に示すものは住居部分が2階建てなっている。2は柱、3は通路でこの場合はホテルの廊下と考えればよい。4は雨樋である。横方向の仕切りは、通常の壁でもよいが数m程度の土の層を残しておけば、遮音、断熱効果、独立性も簡単に得られる。この部分は広葉樹を植えておくと良い。通路はその部分も貫通して設ける。初期工事の際は主に、ここを重機が通る。図3に示すものは2階建ての部分をさらに本格的に造ったもので、住居スペースはほぼ2倍に上がる。屋根からの太陽光取り入れ可能部分は半分になるが、山ホテル、山マンションとしての利用価値大。図4は概観図。最も単純なタイプのものだが、山はいくつかが連続しているのが普通であり、その場合も基本的に同じ。 5が斜面エレベーター、6は駐車場である。
山頂付近はレストランや公園にする。山の反対側も使える場合はエレベーターの吊り下げ支点をそちら側に設け、ロープで山頂を越えて吊り下げ滑車を押さえるようにすると、安全性も容易に確保できる。
1 透明白色屋根
2 柱
3 廊下通路
4 雨樋
5 斜面エレベーター
6 駐車場
2 柱
3 廊下通路
4 雨樋
5 斜面エレベーター
6 駐車場
Claims (3)
- 山の斜面を段々畑や棚田のように造成し、そこに2階建て以下の建物を造り、各階層まで任意にいける斜面エレベーターを設けたことを特徴とする山ビル。
- 山の周囲を一周して次の高さの段になるようにした全体としては一つのなだらかな坂道のような棚よりなる請求項1の山ビル。
- 造成した部分とその上にある部分に降る雨の大部分は屋根などで集め、人工的なルートで、大地に浸透させることなく麓まで導けるようにしたことを特徴とする請求項1の山ビル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009299605A JP2011137350A (ja) | 2009-12-29 | 2009-12-29 | 山ビル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009299605A JP2011137350A (ja) | 2009-12-29 | 2009-12-29 | 山ビル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011137350A true JP2011137350A (ja) | 2011-07-14 |
Family
ID=44349012
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009299605A Pending JP2011137350A (ja) | 2009-12-29 | 2009-12-29 | 山ビル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2011137350A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102434011A (zh) * | 2011-10-21 | 2012-05-02 | 成都万华投资集团有限公司 | 适应于丘陵地区的台地式低层住宅组团 |
CN102505869A (zh) * | 2011-10-21 | 2012-06-20 | 成都万华投资集团有限公司 | 小面宽大进深大庭院的节地型低层住宅建筑 |
CN113882721A (zh) * | 2021-10-26 | 2022-01-04 | 中建二局装饰工程有限公司 | 一种山顶景观环廊 |
-
2009
- 2009-12-29 JP JP2009299605A patent/JP2011137350A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102434011A (zh) * | 2011-10-21 | 2012-05-02 | 成都万华投资集团有限公司 | 适应于丘陵地区的台地式低层住宅组团 |
CN102505869A (zh) * | 2011-10-21 | 2012-06-20 | 成都万华投资集团有限公司 | 小面宽大进深大庭院的节地型低层住宅建筑 |
CN102434011B (zh) * | 2011-10-21 | 2013-09-11 | 成都万华投资集团有限公司 | 适应于丘陵地区的台地式低层住宅组团 |
CN102505869B (zh) * | 2011-10-21 | 2013-09-11 | 成都万华投资集团有限公司 | 小面宽大进深大庭院的节地型低层住宅建筑 |
CN113882721A (zh) * | 2021-10-26 | 2022-01-04 | 中建二局装饰工程有限公司 | 一种山顶景观环廊 |
CN113882721B (zh) * | 2021-10-26 | 2023-10-03 | 中建二局装饰工程有限公司 | 一种山顶景观环廊 |
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