JP2004190245A - 中高層建物 - Google Patents
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Abstract
【課題】敷地を最大限に有効利用しつつ、吹抜部に面する部分に充分な採光と換気を確保でき、さらに風環境も改善した中高層建物を提案する。
【解決手段】建物本体10’と、建物本体10’の平面視略中央部に形成された吹抜部11と、建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分が下層階においても採光可能である程度に周囲に隙間をあけて吹抜部11内に配置された別棟たる立体駐車場棟15と、を備える中高層建物10A。
【選択図】 図1
【解決手段】建物本体10’と、建物本体10’の平面視略中央部に形成された吹抜部11と、建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分が下層階においても採光可能である程度に周囲に隙間をあけて吹抜部11内に配置された別棟たる立体駐車場棟15と、を備える中高層建物10A。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、敷地の有効利用を図るとともに、採光及び風環境にも配慮した中高層建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図16に示すように、側部スリット14を介して側方に開口する吹抜部(ボイド)11が中央に配置され、この吹抜部11の周囲に各階の住戸13と共用廊下12が回廊状に配置された集合住宅がある(特許文献1参照)。吹抜部11の下方には立体駐車場設備18が配置されている。この集合住宅は、側部スリット14によって吹抜部11を側方に開口させる構成としたことにより、建物が高層化しても吹抜部11の周囲の各階の共用廊下12の採光と換気が吹抜部11を介して確保されることを狙ったものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−17856号公報
([0010]−[0028],図1−図13)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の集合住宅では、立体駐車場設備18の周囲の共用廊下12が完全な閉鎖空間であるため、これらの階の共用廊下12及び住戸13の採光や換気が不充分で、極めて劣悪な住環境となってしまっている。そうかといって全階の共用廊下12及び住戸13に採光及び換気を確保するには、立体駐車場設備18を吹抜部11内に配置しないようにするしかなく、敷地効率上有効な建物計画とはいえない。
また、上記の集合住宅では、吹抜部11の周囲にある高層階の共用廊下12が強風にさらされるため通行しにくく、場合によっては歩行者が強風にあおられて転落したり、吹抜部11に物が落下しやすいという危険がある。
【0005】
なお、このような問題は、集合住宅に限らず、オフィスや病院等、建物の用途を問わず、吹抜部を有する中高層建物一般について当てはまる。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、敷地を最大限に有効利用しつつ、吹抜部に面する部分に充分な採光と換気を確保でき、さらに風環境も改善した中高層建物を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明は、建物本体と、この建物本体の平面視略中央部に形成された吹抜部と、前記建物本体のうちの前記吹抜部に面する部分が下層階においても採光可能である程度に周囲に隙間をあけて前記吹抜部内に配置された別棟と、を備えることを特徴とする中高層建物である。
【0008】
かかる中高層建物では、建物本体のうちの吹抜部に面する部分が下層階においても採光可能である程度に周囲に隙間をあけて、吹抜部内に別棟が配置されている。したがって、下層階の採光を犠牲にせずに、吹抜部内に別棟を配置して、敷地の有効利用を図ることができる。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の中高層建物において、前記別棟が立体駐車場棟であることを特徴とする。
【0010】
このように別棟が立体駐車場棟であれば、建物の用途にかかわらず必要となる駐車場を確実に確保しつつ、敷地の更なる有効利用を図ることができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の中高層建物において、前記建物本体が、前記吹抜部を側方において外部に連通させる側部スリットを備えることを特徴とする。
【0012】
かかる中高層建物では、側部スリットが吹抜部を側方において外部に連通させるので、吹抜部が光と風に包まれた魅力的な空間となり、吹抜部に面する建物部分の住環境がさらに快適なものとなる。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の中高層建物において、前記隙間の幅が、前記側部スリットの幅の1/2以下であることを特徴とする。
【0014】
かかる中高層建物では、側部スリットから吹抜部内に吹き込んできた風は、側部スリットの幅の1/2以下となっている別棟周囲の隙間を通る際に曲がり抵抗を受けて勢いが低減するようになっているので、吹抜部に面する建物部分の風環境を改善することができる。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の中高層建物において、前記吹抜部に、採光可能な屋根が架設されていることを特徴とする。
【0016】
かかる中高層建物では、吹抜部に採光可能な屋根が架設されているので、屋根の下方の吹抜部を、明るく、かつ、雨から保護された半屋外的な空間とすることができる。
【0017】
請求項6に係る発明は、建物本体と、この建物本体の平面視略中央部に形成された吹抜部と、を備え、前記建物本体は、前記吹抜部を側方において外部に連通させる側部スリットを備えるとともに、この側部スリットを横切る通路を備え、前記通路は、その外側面に風速調節手段を備える、ことを特徴とする中高層建物である。
【0018】
かかる中高層建物は、側部スリットを横切る通路の外側面に風速調節手段を備え、側部スリットから吹抜部に吹き込んでくる風の速度が調節されるようになっているので、吹抜部に面する建物部分の高層階が強風にあおられることを防止することができる。
【0019】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の中高層建物であって、前記風速調節手段が、羽板間の開口幅が20cm以下で開口率50%以下の防風ルーバーであることを特徴とする。
【0020】
風速調節手段をこのような構成の防風ルーバーとすれば、吹抜部に面する建物部分の高層階の風速を地上階と同程度とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略するものとする。
なお、以下では、建物本体を集合住宅の用途に供する場合を例に挙げて説明するが、オフィスや病院等のあらゆる用途に応用可能であることはいうまでもない。
【0022】
図1は本発明に係る中高層建物の第一実施形態の断面図であり、図2は図1のA−A部平面図である。
これらの図に示すように、中高層建物10Aは、建物本体10’と、建物本体10’の平面視略中央部に形成された吹抜部11と、吹抜部11内に配置された別棟たる立体駐車場棟15と、を備えている。
建物本体10’は住戸13を主体とする集合住宅であり、各階毎に住戸13の内側(吹抜部11に面する部分)に共用廊下12を備えている。
【0023】
吹抜部11は、建物本体10’の平面視略中央部を地上から天空に向けて貫通する竪穴空間であり、建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分である共用廊下12に採光と通風をもたらす機能を有する。
【0024】
共用廊下12は、建物本体10’の共用部としての開放廊下であり、主に住戸13と外部との連絡通路として機能する。共用廊下12は、災害時の避難計画の関係上、吹抜部11の周囲に回廊状に配置されている。
【0025】
立体駐車場棟15は、平面視で吹抜部11の中央部に配置され、その構造は任意である。このように、吹抜部11内に別棟たる立体駐車場棟15を配置することにより、敷地を有効利用しつつ必要な設備を納めることが可能である。
【0026】
立体駐車場棟15は、共用廊下12が採光可能であるように、共用廊下12との間に隙間をあけて配置されている。したがって、下層階の採光を犠牲にせずに、必ず必要となる立体駐車場棟15を吹抜部11内に配置して、敷地の有効利用を図ることができる。
【0027】
図3は本発明に係る中高層建物の第二実施形態の断面図である。
同図に示すように、中高層建物10Bは、第一実施形態の中高層建物10Aと略同様である。しかし、第一実施形態の中高層建物10Aでは、建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分が全階において共用廊下12であるのに対して、本実施形態の中高層建物10Bでは、住戸13がメゾネット形式であり、建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分に、共用廊下12と住戸13とが一層毎に交互に配置されている点で異なっている。つまり、「建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分」は共用廊下12に限らず、住戸13であってもよいし、その他エレベーター、階段、設備シャフト、トランクルーム等のコアであってもよい。
【0028】
図4は本発明に係る中高層建物の第三実施形態の断面図であり、図5は図4のB−B部平面図、図6は図4の中高層建物の立面図である。
これらの図に示すように、中高層建物10Cは、第一実施形態の中高層建物10Aと略同様であるが、各共用廊下12の周囲に、吹抜部11を側方において外部に連通させる側部スリット14を有している点で異なっている。
【0029】
側部スリット14は、各階毎に共用廊下12の周囲に二箇所ずつ設けられた開口空間であり、吹抜部11と外部とを連通させて吹抜部11を光と風に包まれた魅力的な空間とすることにより、共用廊下12及び居住空間13の住環境が改善されることを狙ったものである。側部スリット14は、図6に示すように、共用廊下12によって上下に分断された格好となっている。また、側部スリット14は、ここでは階に二箇所ずつ設けられているが、一箇所ずつでもよいし、三箇所以上ずつでもよい。
【0030】
また、図5に示すように、立体駐車場棟15と共用廊下12の水平対向距離(立体駐車場棟15と共用廊下12との間の隙間の幅)Waは、側部スリット14の幅Wbの1/2以下となっている。したがって、側部スリット14から吹き込んでくる風は、立体駐車場棟15と共用廊下12との間の吹抜部11を通過することになるが、このとき、流路断面が小さくなることと曲がり抵抗を受けることで勢いが低減されるので、立体駐車場棟15に面する階の共用廊下12は強風に晒されることがなくなる。なお、Wa≦Wb/2を充足する階においては、共用廊下12の風の勢いが地上と同程度にまで低減されることが、発明者の実験によって明らかとなっている。
【0031】
図7は本発明に係る中高層建物の第四実施形態を表す立面図であり、図8は図7のC−C部平面図である。
これらの図に示すように、この中高層建物10Dは、第三実施形態の中高層建物10Cと略同様であるが、側部スリット14が共用廊下12で上下に分断されず(共用廊下12が側部スリット14を横切っていない)、連続した一体の開口空間となっている点で異なっている。つまり、側部スリット14が大面積であるので、より多くの光と風を吹抜部11に導入することができる。
【0032】
図9(a)は本発明に係る中高層建物の第五実施形態の断面図であり、図9(b)は図9(a)のD部拡大図である。また、図10(a),(b)はそれぞれ図9(a)のE−E部平面図、F−F部平面図である。
これらの図に示すように、この中高層建物10Eは、第三実施形態の中高層建物10Cと略同様であるが、立体駐車場棟15と共用廊下12との間に屋根16が架設されている点で異なっている。
【0033】
屋根16は、立体駐車場棟15と共用廊下12との間の吹抜部11に上から蓋をするような格好で、立体駐車場棟15と共用廊下12との間に架設されており、屋根16の下方において側部スリット14から立体駐車場棟15と共用廊下12との間の吹抜部11に吹き込んできた風を上方へ逃がさないようにし、吹抜部11が風の勢いを低減する効果を更に高めるものである。屋根16は、図9(b)に示すように、元端が共用廊下12に固定され、先端が立体駐車場棟15の頂部に支持されており、立体駐車場棟15とは構造的に縁が切られている。屋根16は、光を透過させるガラスやプラスチック等の透光性素材からなる採光面16aを備え、屋根16の下方の吹抜部11の採光を充分に確保できるようになっているので、下層階の住戸13や共用廊下12への採光を実質的に妨げない。したがって、屋根16の下方の吹抜空間11は、雨に濡れないが光と風にあふれた魅力的な空間となる。なお、ここでは屋根16の略全部が採光面16aとなっているが、屋根16の一部だけを採光面16aとして構成してもよい。
【0034】
図11(a)は本発明に係る中高層建物の第六実施形態の断面図であり、図11(b)は図11(a)のG部拡大図である。また、図12(a),(b)はそれぞれ図11(a)のH−H部平面図、I−I部平面図である。
これらの図に示すように、この中高層建物10Fは、第五実施形態の中高層建物10Eと略同様であるが、立体駐車場棟15と共用廊下12との間の吹抜部11に上から蓋をするような格好で屋根16が架設されているのではなく、立体駐車場棟15の上方に隙間をあけるようにして、吹抜部11の全面を覆うように屋根16が架設されている点で異なっている。この場合にも、屋根16は、第五実施形態の中高層建物10Eと同様、吹抜部11が風の勢いを低減する効果を更に高め、下層階の住戸13や共用廊下12への採光を実質的に妨げず、屋根16の下方の吹抜空間11を雨に濡れないが光と風にあふれた魅力的な空間としている。もちろん、ここでは屋根16の略全部が採光面16aとなっているが、屋根16の一部だけを採光面16aとして構成してもよい。
【0035】
図13(a)は本発明に係る中高層建物の第七実施形態を表す平面図であり、符号15’は別棟としての壁板スクリーンである。このように吹抜部11内に配置される別棟は、その構造、形状、用途等が限定されるものではなく、吹抜部11内に吹き込んできた風の勢いを低減できるようなものであればよいので、壁板スクリーンに代えて箱形の建物や単なる板とすることもできる。この中高層建物10Gにおいても、壁板スクリーン15’と共用廊下12との間の吹抜部11の幅Waは、側部スリット14の幅Wbの1/2以下となっている。その他の点については、上記各実施形態と同様である。
【0036】
図13(b)は本発明に係る中高層建物の第八実施形態を表す平面図である。この中高層建物10Hでは、別棟としての壁板スクリーン15”の平面形状が第七実施形態の壁板スクリーン15’よりも複雑に入り組んでおり、吹抜部11内に吹き込んできた風に、より強力な曲がり抵抗を付与するものとなっている。この中高層建物10Hにおいても、壁板スクリーン15”と共用廊下12との間の吹抜部11の最も狭い部分の幅Waは、側部スリット14の幅Wbの1/2以下となっている。その他の点については、上記各実施形態と同様である。
【0037】
図14は本発明に係る中高層建物の第九実施形態を表す平面図であり、図15(a)は図14のJ−J部断面図、図15(b)は図15(a)の立面図である。
これらの図に示すように、中高層建物10Iは、建物本体10’と、建物本体10’の平面視略中央部に形成された吹抜部11とを備えている。建物本体10’は、吹抜部11を側方において外部に連通させる側部スリット14を備えるとともに、この側部スリット14を横切る通路たる共用廊下12を備えている。第一乃至第八実施形態と異なり、吹抜部11内には別棟が配置されておらず、吹抜部11に屋根16も架設されていない。
【0038】
この中高層建物10Iの各階の共用廊下12のうち側部スリット14を横切る部分の外側面(共用廊下12の外側の手摺12aの上面からその上階の共用廊下12の床下までの範囲)には風速調節手段たる防風ルーバー17が設置され、高層階の共用廊下12であっても強風にあおられないようになっている。この防風ルーバー17は、図15(a),(b)に示すように、複数枚の羽板17a,17a,…を有している。羽板17a間の開口幅Wcは20cm以下で、開口率(防風ルーバー17の見附面積に占める開口部分の見附面積の割合)は50%以下であり、より望ましくは、Wcが11cm以下で、開口率が20%〜40%である。なお、Wcが20cm以下でかつ開口率が50%以下の防風ルーバー17を設置したときには、その階の共用廊下12の風の勢いが地上と同程度にまで低減されることが、発明者の実験によって明らかとなっている。羽板17a,17a,…は、天候や風向きに応じて自動又は手動にてその角度を変化させることができるようにしてもよい。
【0039】
また、防風ルーバー17は、共用廊下12から羽板17a間の隙間を通して外部を見通すことができる構造となっているので、せっかくの高層階からの眺望を台無しにするようなこともない。
もちろん、この中高層建物10Iにおける風速調節手段は、このような防風ルーバーに限定されるものではなく、発明の趣旨に応じた適宜の設計変更が可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る中高層建物によれば、敷地を最大限に有効利用しつつ、吹抜部に面する部分に充分な採光と換気を確保でき、さらに風環境も改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中高層建物の第一実施形態の断面図である。
【図2】図1のA−A部平面図である。
【図3】本発明に係る中高層建物の第二実施形態の断面図である。
【図4】本発明に係る中高層建物の第三実施形態の断面図である。
【図5】図4のB−B部平面図である。
【図6】図4の中高層建物の立面図である。
【図7】本発明に係る中高層建物の第四実施形態を表す立面図である。
【図8】図7のC−C部平面図である。
【図9】(a)は本発明に係る中高層建物の第五実施形態の断面図であり、(b)は(a)のD部拡大図である。
【図10】(a),(b)はそれぞれ図9(a)のE−E部平面図、F−F部平面図である。
【図11】(a)は本発明に係る中高層建物の第六実施形態の断面図であり、(b)は(a)のG部拡大図である。
【図12】(a),(b)はそれぞれ図11(a)のH−H部平面図、I−I部平面図である。
【図13】(a),(b)はそれぞれ、本発明に係る中高層建物の第七実施形態、第八実施形態を表す平面図である。
【図14】本発明に係る中高層建物の第九実施形態を表す平面図である。
【図15】(a)は図14のJ−J部断面図、(b)は(a)の立面図である。
【図16】従来の中高層建物の一例を表す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
10A〜10I … 中高層建物
10’ … 建物本体
11 … 吹抜部
12 … 共用廊下
12a … 手摺
13 … 住戸
14 … 側部スリット
15 … 立体駐車場棟
15’,15” … 壁板スクリーン
16 … 屋根
16a … 採光面
17 … 防風ルーバー
17a … 羽板
【発明の属する技術分野】
本発明は、敷地の有効利用を図るとともに、採光及び風環境にも配慮した中高層建物に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、図16に示すように、側部スリット14を介して側方に開口する吹抜部(ボイド)11が中央に配置され、この吹抜部11の周囲に各階の住戸13と共用廊下12が回廊状に配置された集合住宅がある(特許文献1参照)。吹抜部11の下方には立体駐車場設備18が配置されている。この集合住宅は、側部スリット14によって吹抜部11を側方に開口させる構成としたことにより、建物が高層化しても吹抜部11の周囲の各階の共用廊下12の採光と換気が吹抜部11を介して確保されることを狙ったものである。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−17856号公報
([0010]−[0028],図1−図13)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の集合住宅では、立体駐車場設備18の周囲の共用廊下12が完全な閉鎖空間であるため、これらの階の共用廊下12及び住戸13の採光や換気が不充分で、極めて劣悪な住環境となってしまっている。そうかといって全階の共用廊下12及び住戸13に採光及び換気を確保するには、立体駐車場設備18を吹抜部11内に配置しないようにするしかなく、敷地効率上有効な建物計画とはいえない。
また、上記の集合住宅では、吹抜部11の周囲にある高層階の共用廊下12が強風にさらされるため通行しにくく、場合によっては歩行者が強風にあおられて転落したり、吹抜部11に物が落下しやすいという危険がある。
【0005】
なお、このような問題は、集合住宅に限らず、オフィスや病院等、建物の用途を問わず、吹抜部を有する中高層建物一般について当てはまる。
【0006】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、敷地を最大限に有効利用しつつ、吹抜部に面する部分に充分な採光と換気を確保でき、さらに風環境も改善した中高層建物を提案することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち、請求項1に係る発明は、建物本体と、この建物本体の平面視略中央部に形成された吹抜部と、前記建物本体のうちの前記吹抜部に面する部分が下層階においても採光可能である程度に周囲に隙間をあけて前記吹抜部内に配置された別棟と、を備えることを特徴とする中高層建物である。
【0008】
かかる中高層建物では、建物本体のうちの吹抜部に面する部分が下層階においても採光可能である程度に周囲に隙間をあけて、吹抜部内に別棟が配置されている。したがって、下層階の採光を犠牲にせずに、吹抜部内に別棟を配置して、敷地の有効利用を図ることができる。
【0009】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の中高層建物において、前記別棟が立体駐車場棟であることを特徴とする。
【0010】
このように別棟が立体駐車場棟であれば、建物の用途にかかわらず必要となる駐車場を確実に確保しつつ、敷地の更なる有効利用を図ることができる。
【0011】
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の中高層建物において、前記建物本体が、前記吹抜部を側方において外部に連通させる側部スリットを備えることを特徴とする。
【0012】
かかる中高層建物では、側部スリットが吹抜部を側方において外部に連通させるので、吹抜部が光と風に包まれた魅力的な空間となり、吹抜部に面する建物部分の住環境がさらに快適なものとなる。
【0013】
請求項4に係る発明は、請求項3に記載の中高層建物において、前記隙間の幅が、前記側部スリットの幅の1/2以下であることを特徴とする。
【0014】
かかる中高層建物では、側部スリットから吹抜部内に吹き込んできた風は、側部スリットの幅の1/2以下となっている別棟周囲の隙間を通る際に曲がり抵抗を受けて勢いが低減するようになっているので、吹抜部に面する建物部分の風環境を改善することができる。
【0015】
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の中高層建物において、前記吹抜部に、採光可能な屋根が架設されていることを特徴とする。
【0016】
かかる中高層建物では、吹抜部に採光可能な屋根が架設されているので、屋根の下方の吹抜部を、明るく、かつ、雨から保護された半屋外的な空間とすることができる。
【0017】
請求項6に係る発明は、建物本体と、この建物本体の平面視略中央部に形成された吹抜部と、を備え、前記建物本体は、前記吹抜部を側方において外部に連通させる側部スリットを備えるとともに、この側部スリットを横切る通路を備え、前記通路は、その外側面に風速調節手段を備える、ことを特徴とする中高層建物である。
【0018】
かかる中高層建物は、側部スリットを横切る通路の外側面に風速調節手段を備え、側部スリットから吹抜部に吹き込んでくる風の速度が調節されるようになっているので、吹抜部に面する建物部分の高層階が強風にあおられることを防止することができる。
【0019】
請求項7に係る発明は、請求項6に記載の中高層建物であって、前記風速調節手段が、羽板間の開口幅が20cm以下で開口率50%以下の防風ルーバーであることを特徴とする。
【0020】
風速調節手段をこのような構成の防風ルーバーとすれば、吹抜部に面する建物部分の高層階の風速を地上階と同程度とすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について詳細に説明する。なお、説明において、同一要素には同一の符号を用い、重複する説明は省略するものとする。
なお、以下では、建物本体を集合住宅の用途に供する場合を例に挙げて説明するが、オフィスや病院等のあらゆる用途に応用可能であることはいうまでもない。
【0022】
図1は本発明に係る中高層建物の第一実施形態の断面図であり、図2は図1のA−A部平面図である。
これらの図に示すように、中高層建物10Aは、建物本体10’と、建物本体10’の平面視略中央部に形成された吹抜部11と、吹抜部11内に配置された別棟たる立体駐車場棟15と、を備えている。
建物本体10’は住戸13を主体とする集合住宅であり、各階毎に住戸13の内側(吹抜部11に面する部分)に共用廊下12を備えている。
【0023】
吹抜部11は、建物本体10’の平面視略中央部を地上から天空に向けて貫通する竪穴空間であり、建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分である共用廊下12に採光と通風をもたらす機能を有する。
【0024】
共用廊下12は、建物本体10’の共用部としての開放廊下であり、主に住戸13と外部との連絡通路として機能する。共用廊下12は、災害時の避難計画の関係上、吹抜部11の周囲に回廊状に配置されている。
【0025】
立体駐車場棟15は、平面視で吹抜部11の中央部に配置され、その構造は任意である。このように、吹抜部11内に別棟たる立体駐車場棟15を配置することにより、敷地を有効利用しつつ必要な設備を納めることが可能である。
【0026】
立体駐車場棟15は、共用廊下12が採光可能であるように、共用廊下12との間に隙間をあけて配置されている。したがって、下層階の採光を犠牲にせずに、必ず必要となる立体駐車場棟15を吹抜部11内に配置して、敷地の有効利用を図ることができる。
【0027】
図3は本発明に係る中高層建物の第二実施形態の断面図である。
同図に示すように、中高層建物10Bは、第一実施形態の中高層建物10Aと略同様である。しかし、第一実施形態の中高層建物10Aでは、建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分が全階において共用廊下12であるのに対して、本実施形態の中高層建物10Bでは、住戸13がメゾネット形式であり、建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分に、共用廊下12と住戸13とが一層毎に交互に配置されている点で異なっている。つまり、「建物本体10’のうちの吹抜部11に面する部分」は共用廊下12に限らず、住戸13であってもよいし、その他エレベーター、階段、設備シャフト、トランクルーム等のコアであってもよい。
【0028】
図4は本発明に係る中高層建物の第三実施形態の断面図であり、図5は図4のB−B部平面図、図6は図4の中高層建物の立面図である。
これらの図に示すように、中高層建物10Cは、第一実施形態の中高層建物10Aと略同様であるが、各共用廊下12の周囲に、吹抜部11を側方において外部に連通させる側部スリット14を有している点で異なっている。
【0029】
側部スリット14は、各階毎に共用廊下12の周囲に二箇所ずつ設けられた開口空間であり、吹抜部11と外部とを連通させて吹抜部11を光と風に包まれた魅力的な空間とすることにより、共用廊下12及び居住空間13の住環境が改善されることを狙ったものである。側部スリット14は、図6に示すように、共用廊下12によって上下に分断された格好となっている。また、側部スリット14は、ここでは階に二箇所ずつ設けられているが、一箇所ずつでもよいし、三箇所以上ずつでもよい。
【0030】
また、図5に示すように、立体駐車場棟15と共用廊下12の水平対向距離(立体駐車場棟15と共用廊下12との間の隙間の幅)Waは、側部スリット14の幅Wbの1/2以下となっている。したがって、側部スリット14から吹き込んでくる風は、立体駐車場棟15と共用廊下12との間の吹抜部11を通過することになるが、このとき、流路断面が小さくなることと曲がり抵抗を受けることで勢いが低減されるので、立体駐車場棟15に面する階の共用廊下12は強風に晒されることがなくなる。なお、Wa≦Wb/2を充足する階においては、共用廊下12の風の勢いが地上と同程度にまで低減されることが、発明者の実験によって明らかとなっている。
【0031】
図7は本発明に係る中高層建物の第四実施形態を表す立面図であり、図8は図7のC−C部平面図である。
これらの図に示すように、この中高層建物10Dは、第三実施形態の中高層建物10Cと略同様であるが、側部スリット14が共用廊下12で上下に分断されず(共用廊下12が側部スリット14を横切っていない)、連続した一体の開口空間となっている点で異なっている。つまり、側部スリット14が大面積であるので、より多くの光と風を吹抜部11に導入することができる。
【0032】
図9(a)は本発明に係る中高層建物の第五実施形態の断面図であり、図9(b)は図9(a)のD部拡大図である。また、図10(a),(b)はそれぞれ図9(a)のE−E部平面図、F−F部平面図である。
これらの図に示すように、この中高層建物10Eは、第三実施形態の中高層建物10Cと略同様であるが、立体駐車場棟15と共用廊下12との間に屋根16が架設されている点で異なっている。
【0033】
屋根16は、立体駐車場棟15と共用廊下12との間の吹抜部11に上から蓋をするような格好で、立体駐車場棟15と共用廊下12との間に架設されており、屋根16の下方において側部スリット14から立体駐車場棟15と共用廊下12との間の吹抜部11に吹き込んできた風を上方へ逃がさないようにし、吹抜部11が風の勢いを低減する効果を更に高めるものである。屋根16は、図9(b)に示すように、元端が共用廊下12に固定され、先端が立体駐車場棟15の頂部に支持されており、立体駐車場棟15とは構造的に縁が切られている。屋根16は、光を透過させるガラスやプラスチック等の透光性素材からなる採光面16aを備え、屋根16の下方の吹抜部11の採光を充分に確保できるようになっているので、下層階の住戸13や共用廊下12への採光を実質的に妨げない。したがって、屋根16の下方の吹抜空間11は、雨に濡れないが光と風にあふれた魅力的な空間となる。なお、ここでは屋根16の略全部が採光面16aとなっているが、屋根16の一部だけを採光面16aとして構成してもよい。
【0034】
図11(a)は本発明に係る中高層建物の第六実施形態の断面図であり、図11(b)は図11(a)のG部拡大図である。また、図12(a),(b)はそれぞれ図11(a)のH−H部平面図、I−I部平面図である。
これらの図に示すように、この中高層建物10Fは、第五実施形態の中高層建物10Eと略同様であるが、立体駐車場棟15と共用廊下12との間の吹抜部11に上から蓋をするような格好で屋根16が架設されているのではなく、立体駐車場棟15の上方に隙間をあけるようにして、吹抜部11の全面を覆うように屋根16が架設されている点で異なっている。この場合にも、屋根16は、第五実施形態の中高層建物10Eと同様、吹抜部11が風の勢いを低減する効果を更に高め、下層階の住戸13や共用廊下12への採光を実質的に妨げず、屋根16の下方の吹抜空間11を雨に濡れないが光と風にあふれた魅力的な空間としている。もちろん、ここでは屋根16の略全部が採光面16aとなっているが、屋根16の一部だけを採光面16aとして構成してもよい。
【0035】
図13(a)は本発明に係る中高層建物の第七実施形態を表す平面図であり、符号15’は別棟としての壁板スクリーンである。このように吹抜部11内に配置される別棟は、その構造、形状、用途等が限定されるものではなく、吹抜部11内に吹き込んできた風の勢いを低減できるようなものであればよいので、壁板スクリーンに代えて箱形の建物や単なる板とすることもできる。この中高層建物10Gにおいても、壁板スクリーン15’と共用廊下12との間の吹抜部11の幅Waは、側部スリット14の幅Wbの1/2以下となっている。その他の点については、上記各実施形態と同様である。
【0036】
図13(b)は本発明に係る中高層建物の第八実施形態を表す平面図である。この中高層建物10Hでは、別棟としての壁板スクリーン15”の平面形状が第七実施形態の壁板スクリーン15’よりも複雑に入り組んでおり、吹抜部11内に吹き込んできた風に、より強力な曲がり抵抗を付与するものとなっている。この中高層建物10Hにおいても、壁板スクリーン15”と共用廊下12との間の吹抜部11の最も狭い部分の幅Waは、側部スリット14の幅Wbの1/2以下となっている。その他の点については、上記各実施形態と同様である。
【0037】
図14は本発明に係る中高層建物の第九実施形態を表す平面図であり、図15(a)は図14のJ−J部断面図、図15(b)は図15(a)の立面図である。
これらの図に示すように、中高層建物10Iは、建物本体10’と、建物本体10’の平面視略中央部に形成された吹抜部11とを備えている。建物本体10’は、吹抜部11を側方において外部に連通させる側部スリット14を備えるとともに、この側部スリット14を横切る通路たる共用廊下12を備えている。第一乃至第八実施形態と異なり、吹抜部11内には別棟が配置されておらず、吹抜部11に屋根16も架設されていない。
【0038】
この中高層建物10Iの各階の共用廊下12のうち側部スリット14を横切る部分の外側面(共用廊下12の外側の手摺12aの上面からその上階の共用廊下12の床下までの範囲)には風速調節手段たる防風ルーバー17が設置され、高層階の共用廊下12であっても強風にあおられないようになっている。この防風ルーバー17は、図15(a),(b)に示すように、複数枚の羽板17a,17a,…を有している。羽板17a間の開口幅Wcは20cm以下で、開口率(防風ルーバー17の見附面積に占める開口部分の見附面積の割合)は50%以下であり、より望ましくは、Wcが11cm以下で、開口率が20%〜40%である。なお、Wcが20cm以下でかつ開口率が50%以下の防風ルーバー17を設置したときには、その階の共用廊下12の風の勢いが地上と同程度にまで低減されることが、発明者の実験によって明らかとなっている。羽板17a,17a,…は、天候や風向きに応じて自動又は手動にてその角度を変化させることができるようにしてもよい。
【0039】
また、防風ルーバー17は、共用廊下12から羽板17a間の隙間を通して外部を見通すことができる構造となっているので、せっかくの高層階からの眺望を台無しにするようなこともない。
もちろん、この中高層建物10Iにおける風速調節手段は、このような防風ルーバーに限定されるものではなく、発明の趣旨に応じた適宜の設計変更が可能である。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る中高層建物によれば、敷地を最大限に有効利用しつつ、吹抜部に面する部分に充分な採光と換気を確保でき、さらに風環境も改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る中高層建物の第一実施形態の断面図である。
【図2】図1のA−A部平面図である。
【図3】本発明に係る中高層建物の第二実施形態の断面図である。
【図4】本発明に係る中高層建物の第三実施形態の断面図である。
【図5】図4のB−B部平面図である。
【図6】図4の中高層建物の立面図である。
【図7】本発明に係る中高層建物の第四実施形態を表す立面図である。
【図8】図7のC−C部平面図である。
【図9】(a)は本発明に係る中高層建物の第五実施形態の断面図であり、(b)は(a)のD部拡大図である。
【図10】(a),(b)はそれぞれ図9(a)のE−E部平面図、F−F部平面図である。
【図11】(a)は本発明に係る中高層建物の第六実施形態の断面図であり、(b)は(a)のG部拡大図である。
【図12】(a),(b)はそれぞれ図11(a)のH−H部平面図、I−I部平面図である。
【図13】(a),(b)はそれぞれ、本発明に係る中高層建物の第七実施形態、第八実施形態を表す平面図である。
【図14】本発明に係る中高層建物の第九実施形態を表す平面図である。
【図15】(a)は図14のJ−J部断面図、(b)は(a)の立面図である。
【図16】従来の中高層建物の一例を表す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【符号の説明】
10A〜10I … 中高層建物
10’ … 建物本体
11 … 吹抜部
12 … 共用廊下
12a … 手摺
13 … 住戸
14 … 側部スリット
15 … 立体駐車場棟
15’,15” … 壁板スクリーン
16 … 屋根
16a … 採光面
17 … 防風ルーバー
17a … 羽板
Claims (7)
- 建物本体と、この建物本体の平面視略中央部に形成された吹抜部と、前記建物本体のうちの前記吹抜部に面する部分が下層階においても採光可能である程度に周囲に隙間をあけて前記吹抜部内に配置された別棟と、を備えることを特徴とする中高層建物。
- 前記別棟が立体駐車場棟であることを特徴とする請求項1に記載の中高層建物。
- 前記建物本体が、前記吹抜部を側方において外部に連通させる側部スリットを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の中高層建物。
- 前記隙間の幅が、前記側部スリットの幅の1/2以下であることを特徴とする請求項3に記載の中高層建物。
- 前記吹抜部に、採光可能な屋根が架設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の中高層建物。
- 建物本体と、この建物本体の平面視略中央部に形成された吹抜部と、を備え、
前記建物本体は、前記吹抜部を側方において外部に連通させる側部スリットを備えるとともに、この側部スリットを横切る通路を備え、
前記通路は、その外側面に風速調節手段を備える、
ことを特徴とする中高層建物。 - 前記風速調節手段は、羽板間の開口幅が20cm以下で開口率50%以下の防風ルーバーであることを特徴とする請求項6に記載の中高層建物。
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2002
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