JP6205383B2 - 集合住宅 - Google Patents

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Description

本発明は、集合住宅に関し、より特定的には、多層階構造の集合住宅に関する。
近年、集合住宅には、各住戸用の郵便受けを一体化したメールボックス、受取人が留守の場合に荷物を入れておく宅配ボックスなどが設置されている(例えば、特許文献1〜5)。
特許文献1には、集合住宅のエントランスゲートよりも屋内側に、宅配便等の荷物を収納できる収納部または外部物入れを設けた構造が開示されている。特許文献2には、集合住宅の玄関部分を構成するドア体横に、メールボックスが設置された構造が開示されている。特許文献3〜5には、折返し階段の踊り場、及びその下方に延びる階段部分下方の空間に、荷物の受け取りボックスが配置された構造が開示されている。
特開2002−364190号公報 特開2013−15991号公報 特開平3−221009号公報 特開平3−221010号公報 特開平3−221012号公報
しかしながら、上記特許文献1の集合住宅においては、収納部または外部物入れを設置するスペースをエントランスゲートよりも屋内側に設ける必要がある。また、上記特許文献1の集合住宅においては、収納部または外部物入れを取り囲む壁体を形成している。収納部または外部物入れの設置場所に制約があり、その設置するスペースを確保するために壁体を形成しているので、壁体等の施工のためのコストを要する。
また、屋外側からエントランスの開口を見たときに、上記特許文献2の集合住宅においてはメールボックスの投函部が外観上視認され、上記特許文献3〜5の集合住宅においては荷物の受け取りボックスが外観上視認され、意匠性が良好ではない。
本発明は、上記問題点に鑑み、設置スペースを確保しつつ、コストを低減し、さらに意匠性を向上する集合住宅を提供することを課題とする。
本発明の集合住宅は、多層階構造の集合住宅であって、メールボックス及び宅配ボックスの少なくとも一方を含み、集合住宅のエントランスに設置される箱体と、この箱体の外郭を構成する複数の面のうち、少なくともエントランスの開口方向の屋外側の面を被覆する仕上材とを備え、仕上材は、屋外側からエントランスの開口を見たときに、視認できる位置に設けられている。
本発明の集合住宅によれば、メールボックス及び宅配ボックスの少なくとも一方を含む箱体において、エントランスの開口方向において屋外側に位置する面を仕上材が被覆し、この仕上材が外観の一部をなしている。このため、屋外側からエントランスの開口を見たときに、仕上材を集合住宅の外観の一部にできるので、意匠性を向上することができる。また、集合住宅のエントランスに箱体を設置するための壁体などを設けずに、エントランスに仕上材で被覆された箱体を設置することができる。このため、コストを低減することができる。さらに、集合住宅のエントランスに箱体を設置するための壁体などを設ける必要がないので、仕上材で被覆された箱体を設置するためのスペースの確保のための制限が小さい。このため、設置スペースの確保が容易である。以上より、本発明の集合住宅は、設置スペースを確保しつつ、コストを低減でき、さらに意匠性を向上できる。
本発明の集合住宅において好ましくは、箱体上に設けられた庇をさらに備えている。庇を設けることにより、庇の下にスペースを設けることができ、このスペースに箱体を設置することができる。このため、メールボックス及び宅配ボックスの少なくとも一方を含む箱体の設置スペースを容易に確保することができる。
本発明の集合住宅において好ましくは、庇の外郭を構成する複数の面のうち少なくともエントランスの開口方向の屋外側の面と、箱体におけるエントランスの開口方向の屋外側の面を被覆する仕上材とは、意匠上の一体性を有している。
これにより、集合住宅において外観上視認される庇の屋外側の面と仕上材の屋外側の面とが意匠上の一体性を有しているので、意匠性をより向上できる。
本発明の集合住宅において好ましくは、箱体におけるエントランスの開口方向の屋外側の面は、外壁から離れて位置し、仕上材は、箱体の外郭を構成する複数の面のうち、外壁近傍から屋外側の面まで延びる面をさらに被覆する。
これにより、箱体が外壁の前方に設置されており、集合住宅を側面から見たときに箱体が外壁から突出していても、箱体の外壁近傍から屋外側の面まで延びる面を仕上材が覆っているので、意匠性をさらに向上することができる。
本発明の集合住宅において好ましくは、集合住宅において箱体よりも屋内側に設けられ、上下階を結ぶ階段をさらに備え、仕上材は、屋外側からエントランスの開口を見たときに、階段を覆っている。
これにより、上下階を結ぶ階段が配置されていても、屋外側からエントランスの開口を見たときに、仕上材により階段が外観上視認されることを防止できるので、意匠性をさらに向上することができる。また、階段が視認されることを防止するために、従来はパネルが配置されていたが、本発明ではメールボックス及び宅配ボックスの少なくとも一方を含む箱体及びその仕上材を配置している。このため、パネルの設置が不要となり、コストをさらに低減できる。
本発明の集合住宅において好ましくは、箱体を構成するボックスの開閉部が形成された面は、エントランスの開口方向と交差する方向に延び、仕上材は、屋外側からエントランスの開口を見たときに、開閉部が形成された面を越えて突出している。
これにより、ボックスの開閉部に投入するとき、ボックスの開閉部から取り出すとき、ボックスが開口部を有している場合に投入されてから取り出すまでの間などに、雨の吹き込みにより濡れてしまうことを防止できる。
本発明の集合住宅によれば、設置スペースを確保しつつ、コストを低減し、さらに意匠性を向上できる。
本発明の実施の形態1における集合住宅を概略的に示す正面図である。 本発明の実施の形態1における集合住宅を概略的に示す斜視図である。 本発明の実施の形態1における集合住宅の一階部分を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における集合住宅の二階部分を概略的に示す平面図である。 本発明の実施の形態1における集合住宅を構成する箱体近傍を概略的に示す側面図である。 本発明の実施の形態2における集合住宅の一階部分を概略的に示す平面図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照符号を付しその説明は繰り返さない。
(実施の形態1)
図1〜図5を参照して、本発明の一実施形態の集合住宅について説明する。集合住宅は、多層階構造であり、本実施の形態では二階建てとしている。なお、本実施の形態において、正面とは、集合住宅10のエントランス25の開口方向(出入口部分を通過する方向であり、図1における紙面手前から奥に向けた方向、図3における上下方向)の屋外側に位置する面を意味し、正面視とは、屋外側から集合住宅10のエントランス25の開口を見ることを意味する。また、平面視とは、集合住宅10を上方から見ることを意味する。また、外郭とは、輪郭となる部分であり、外郭を構成する面とは、外側に露出する面(外表面)である。
図1及び図2に示すように、集合住宅10は、一階部分11と、この一階部分11上に設けられた二階部分12と、この二階部分12の上方に設けられた屋根部13とを備えている。一階部分11及び二階部分12のそれぞれには、複数の住戸が設けられている。本実施の形態では、図3に示すように、一階部分11に住戸14、15が設けられ、図4に示すように、二階部分には住戸16、17が設けられ、一階の住戸14と二階の住戸16とは上下方向に隣接しており、一階の住戸15と二階の住戸17とは上下方向に隣接している。
一階部分11と二階部分12とを結ぶために、階段18が設けられている。図4に示すように、階段18の二階部分12前方には、踊り場19が設けられている。踊り場19は、住戸14〜17を形成する外壁20から前方に突出するように設けられている。
踊り場19の床部において外壁20から突出して外郭を構成する端部から、上方に延びる壁材が設けられ、庇21を構成している。つまり、庇21は、踊り場19を覆う腰壁となっている。庇21は、踊り場19を含み、床部と、外壁20(階段18)から離れて位置する正面部22と、この正面部22と住戸14〜17を形成する外壁20とを結ぶ側面部23とを含んでいる。
庇21の外郭を構成する複数の面のうち少なくともエントランス25の開口方向の屋外側の面(正面部22の外表面)には、意匠が施されている。本実施の形態では、庇21の外郭を構成する面のうち、屋外側の面、及びこの屋外側の面と外壁20とを結ぶ面(側面部23の外表面)には、意匠が施されている。つまり、庇21の外観上視認できる部分には、意匠が施されており、例えば化粧板が設けられている。庇21において、屋外側の面と、この屋外側の面と外壁20とを結ぶ面とは、意匠上の一体性を有している。
二階部分には、踊り場19を介して、各住戸16、17の玄関へ通じる共用廊下24が設けられている。
図1〜3及び図5に示すように、一階部分11には、集合住宅10の出入口部分であるエントランス25が設けられている。エントランス25は、集合住宅10の外観に大きな影響を与える。集合住宅10の出入口は開口しており、この開口に開閉自在の扉が設けられていてもよい。エントランス25は、外壁20から突き出た庇21下方の空間であるポーチ26と、このポーチ26から屋内側に位置するエントランスホール27とを含んでいる。ポーチ26は、集合住宅10の出入口の前方(屋外側)に位置する空間である。エントランスホール27は集合住宅10の出入口から屋内側に位置する広間である。本実施の形態では、エントランスホール27から、各住戸14、15の玄関に通じている。
エントランス25には、箱体31と、この箱体31の外郭を構成する面の少なくとも1つの面を被覆する仕上材32とを備えるユニット30が設置されている。本実施の形態では、庇21の下方、即ちポーチ26にユニット30が設置されている。ユニット30は、ポーチ26の床面から庇21に向かって立ち上がっている。
箱体31は、メールボックス及び宅配ボックスの少なくとも一方を含み、本実施の形態では、図5に示すように、メールボックス33と宅配ボックス34とが一体化された複合ユニットである。箱体31は、集合住宅10を構成する住戸14〜17のそれぞれに割り当てられた数のメールボックス33と、集合住宅10を構成する住戸の数よりも少ない数の宅配ボックス34とを含んでいる。
メールボックス33は、メール便を含む郵便物を受け取るためのボックスであり、不在時の郵便物の受け取りに対応するために再設定可能なダイヤルロックなどが設けられている。宅配ボックス34は、宅配便を受け取るためのボックス、クリーニングサービスの引き渡しのためのボックス、入居者の外部トランク(収納ボックス)などを含む。箱体31は、宅配ボックス34と別に、集合住宅10を構成する住戸の少なくとも1つの収納ボックス(図示せず)をさらに含んでいてもよい。
箱体31は、直方体であり、箱として自立する形状を有している。箱体31の外郭を構成する面は、正面を向く面(エントランス25の開口方向の屋外側の面)、背面を向く面(エントランス25の開口方向の屋内側の面)、正面を向く面と背面を向く面とを結ぶ2つの面、上方を向く面、及び下方を向く面の6つである。正面を向く面と、背面を向く面とは、エントランス25の開口方向において、反対側にそれぞれ位置している。
外壁20から突出した庇21下方に箱体31が設置されているので、正面を向く面は、外壁20から離れて位置している。背面を向く面は、ポーチ26におけるエントランスホール27側に位置し、住戸14、15の外壁20と略同一平面上に位置している。箱体31を構成する各ボックスの開閉部が形成された面は、正面を向く面と背面を向く面とを結ぶ面のうち、エントランス25の開口(集合住宅10の出入口)側に位置している。正面を向く面と背面を向く面とを結ぶ面のうち、エントランス25の開口と反対側の面は、外壁20近傍から正面を向く面まで延び、外壁20近傍と正面を向く面とを結ぶ。なお、外壁20近傍とは、外壁20と接している場合と、接していない場合とを含む。
図3及び図5に示すように、箱体31を構成する各ボックスの開閉方向(図3における左右方向)は、エントランス25の開口方向(図3における上下方向)と直交し、エントランス25の間口方向(図3における左右方向)と同じである。換言すると、箱体31を構成する各ボックスの開閉部が形成された面は、箱体31におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面よりエントランス25の開口側に対して90°横向きに位置している。
この箱体31の外郭を構成する面のうち、少なくともエントランス25の開口方向の屋外側の面(正面を向く面)を被覆するように、仕上材32が設けられている。本実施の形態では、仕上材32は、正面を向く面、エントランス25の開口方向の屋内側の面(背面を向く面)、及び外壁20近傍と正面を向く面とを結ぶ面(エントランス25の開口と反対側に位置する面)を被覆するように、仕上材32が設けられている。つまり、仕上材32は、箱体31の正面を向く面を被覆する正面部35と、背面を向く面を被覆する背面部36と、外壁20近傍と正面を向く面とを結ぶ面を被覆する側面部37とを含んでいる。正面部35と背面部36とは間隔を隔てて略平行に設置され、側面部37は正面部35及び背面部36の一端側と連なり、平面視において略コ字状をなす。側面部37は、外壁20と正面部35とを結ぶ。
仕上材32は、屋外側からエントランス25の開口を見たとき(正面視において)に、開閉部が形成された面を越えて突出している。本実施の形態では、仕上材32の正面部35は、屋外側からエントランス25の開口を見たときに、箱体31からエントランス25の開口側に向かって(図3において左側に)突出している。換言すると、正面に位置する仕上材32は、箱体31における正面を向く面よりも大きく、正面視において箱体31から集合住宅10の出入口側に延出している。本実施の形態では、仕上材32の正面部35は、平面視において、箱体31の正面部(エントランス25の開口方向の屋外側の面)よりも、箱体31を構成する各ボックスの開閉面(配達物投入面)側に長い。
図3に示すように、ユニット30が設置されたポーチ26よりも屋内側に位置するエントランスホール27には、階段18が設けられており、仕上材32は、屋外側からエントランス25の開口を見たときに、階段18を覆っている。具体的には、仕上材32の正面部35の幅は階段18の幅よりも大きく、正面部35は床から庇21近傍まで延びており、正面から集合住宅10を見たときに、階段18が隠れている。ユニット30は、階段18を正面視において視認できない(階段18が外観を構成しない)ように、目隠しとしての機能を有する。
また、仕上材32の背面部36の幅は、階段18の幅と同程度またはそれより大きく、背面部36の高さは、正面部35と同程度である。この場合、階段18の背面(屋内側)から見たときに、箱体31が被覆されており、意匠性を向上できる。
なお、箱体31の背面を向く面と、階段18との間のスペースは、多目的スペースとして利用することができ、このスペースに物置などを設置してもよい。この場合、仕上材32の背面部36が省略されて、物置の外郭を構成する面のうち、背面を向く面は、仕上材32と意匠上の一体性を有していることが好ましい。
仕上材32は、建物の外装に使用され、直接目に触れる部分の表面材料であり、サイディング、タイルなどの外装材を含み、例えば化粧板である。仕上材32には意匠が施されているので、仕上材32は外観上視認できる位置に設けられて、集合住宅10の外観の一部を構成している。本実施の形態では、仕上材32を構成する正面部35、背面部36及び側面部37は、意匠上の一体性を有している。
屋外側からエントランス25の開口を見たときに、箱体31は視認されず、仕上材32が集合住宅10の外観の一部をなす。また、図2に示すように、集合住宅10をエントランス25の開口方向から開口と反対側に対して90°横向きから見たときに、箱体31は視認されず、仕上材32が集合住宅10の外観の一部をなす。仕上材32には意匠が施されているので、箱体31を含むユニット30は集合住宅10の一部として視認され、集合住宅10全体の意匠性を向上している。なお、本実施の形態では、屋外側からエントランス25の開口を見たときに集合住宅10の外観を構成する主な部分は、屋根部13、外壁20、外壁の開口部(各住戸14〜17の窓)、庇21、庇21の上方の空間、エントランス25、及び仕上材32である。
本実施の形態においては、庇21の外郭を構成する複数の面のうちエントランス25の開口方向の屋外側の面(庇21の正面部22の外表面)と、箱体31におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面を被覆する仕上材32(仕上材32の正面部35の外表面)とは、意匠上の一体性を有している。換言すると、屋外側からエントランス25の開口を見たときに視認される位置に設けられている庇22と仕上材32とは、意匠上の一体性を有している。さらに換言すると、仕上材32におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面と、庇21におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面とで、一体化した意匠を形成している。このため、ユニット30及び庇21は、集合住宅10と一体感のある外観を形成する。
ここで、意匠上の一体性とは、色彩、模様等が同一または関連しており、全体としてまとまりがあることを意味する。例えば、庇21におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面と、仕上材32におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面とは、色彩、模様等を同一として、統一した意匠とする。
なお、仕上材32におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面と、庇21におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面とは、意匠上の一体性を有していなくてもよい。例えば、庇21を外壁20と同じ色にして、仕上材32におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面を外壁20及び庇21と異なる色にして、仕上材32を外観上のアクセントにしてもよい。また、例えば、仕上材32におけるエントランス25の開口方向の屋外側の面を、樋などの集合住宅10を構成する部品と同一の色とするとともに、外壁20と異なる色として、集合住宅10全体としてコーディネートされてもよい。
また、一階部分11の外壁20と、二階部分12の外壁20とは、意匠上の一体性を有していなくてもよいが、意匠上の一体性を有していることが好ましい。
続いて、本実施の形態の集合住宅10の施工方法について説明する。本実施の形態の集合住宅の施工方法は、一階部分11、二階部分12、及び屋根部13を作製する工程と、ユニット30をエントランス25に設置する工程とを備えている。
一階部分11、二階部分12、及び屋根部13を作製する工程では、ユニット30を除く部分を作製し、一般公知の方法を任意に採用できる。
ユニット30をエントランスに設置する工程は、例えば、以下のように実施する。まず、メールボックス33及び宅配ボックス34の少なくとも一方を含む箱体31を準備する。また、仕上材32を準備する。その後、箱体31の外郭を構成する複数の面のうち少なくとも正面を向く面を仕上材32で被覆する。これにより、ユニット30を準備できる。仕上材32を被覆する方法は特に限定されないが、例えば、被覆する箱体31の面に合わせた化粧パネルを準備し、その化粧パネルを箱体31の面のそれぞれに取り付ける。
このように準備したユニット30を、集合住宅10のエントランス25に設置する。本実施の形態では、庇21下のポーチ26にユニット30を設置する。このとき、設置の容易性の観点から、ユニット30の上端と、庇21との間には、隙間が形成されていてもよい。この隙間には、見切り材が配置されてもよい。
続いて、本実施の形態の集合住宅の効果について説明する。
通常は、集合住宅にメールボックス及び宅配ボックスの少なくとも一方を設置するためには、外壁を設けて、据え置くための置き場を作製するが、この場合、柱、基礎コンクリートなどが必要であり、コストを要する。しかし、本実施の形態では、メールボックス及び宅配ボックスの少なくとも一方を含む箱体31と、この箱体31を覆う仕上材32とを有するユニット30を準備し、ユニット30をエントランス25に設置しているので、柱、基礎コンクリートなどを必要としない。このため、置き場を作製するための建築コストを省略することができるので、コストを低減することができる。
また、本実施の形態では、柱、基礎コンクリートの施工などを考慮せずに、集合住宅10のエントランスのスペースの一部に、ユニット30を設置するだけでよい。例えば、ユニット30は、共用部分のデットスペースに設置することもできる。本実施の形態では、仕上材32で被覆された箱体31を設置するためのスペースの確保のための制限が小さいので、ユニット30の設置スペースの確保が容易である。
さらに、メールボックス及び宅配ボックスの少なくとも一方を含む箱体31において、エントランス25の開口方向の屋外側に位置する面を仕上材32が被覆し、屋外側からエントランス25の開口を見たときに、この仕上材32が視認できる位置に設けられている。これにより、仕上材32が集合住宅10の外観の一部をなす。このため、集合住宅10を屋外側からエントランス25の開口を見たときに、仕上材32が集合住宅10の外観の一部となるので、意匠性を向上することができる。
以上より、本実施の形態の集合住宅10は、メールボックス33及び宅配ボックス34の少なくとも一方を含む箱体31をエントランス25に設置しても、その箱体31の外観上視認される位置に仕上材32を被覆することで、意匠性を施した仕上材32を集合住宅10の外観の一部にすることによって、集合住宅10の意匠性を向上している。よって、本実施の形態の集合住宅10は、設置スペースを確保しつつ、コストを低減でき、さらに意匠性を向上できる。したがって、本実施の形態の集合住宅10は、メールボックス、宅配ボックスなどの設置スペースの確保が難しいとされる低層階で世帯数の少ない集合住宅に好適に適用される。
(実施の形態2)
図6を参照して、本発明の実施の形態2の集合住宅を説明する。図6に示す実施の形態2の集合住宅40は、基本的には実施の形態1の集合住宅10と同様の構成を備えているが、ユニット41において異なる。
具体的には、箱体31を構成する各ボックスの開閉部は、背面を向く面(エントランス25の開口方向の屋内側の面)に位置している。このため、仕上材42は、箱体31の外郭を構成する面のうち、背面を向く面を被覆する背面部を備えておらず、正面を向く面、及び外壁20近傍と正面を向く面とを結ぶ面を被覆している。つまり、仕上材32は、箱体31の正面を向く面を被覆する正面部35と、外壁20近傍と正面を向く面とを結ぶ面を被覆する側面部37とで構成されている。
本実施の形態の集合住宅40のように、背面を向く面を被覆する背面部を省略した仕上材42を含むユニット41を備えていてもよい。本実施の形態の集合住宅40であっても、設置スペースを確保しつつ、コストを低減し、さらに意匠性を向上することができる。
ここで、実施の形態1及び2では、多層階構造の集合住宅として、二階建ての集合住宅を例に挙げたが、本発明の集合住宅は、3階建て以上の集合住宅を含む。また、本発明のエントランスは、一階に設けられる構造に限定されない。また、本発明の集合住宅において、エントランスが複数設けられていてもよい。この場合、少なくとも1つのエントランスに、箱体及び仕上材を備えるユニットが設置される。また、実施の形態1及び2では、上下階を結ぶ手段として階段を例に挙げて説明したが、本発明の昇降手段は特に限定されず、エレベータなどが採用されてもよい。
また、実施の形態1及び2では、箱体31として、直方体のものを例に挙げたが、形状は限定されず、例えばn角柱(nは3以上の整数)を適用することができる。
また、箱体31を構成するボックスの開閉部が形成された面は、実施の形態1では、エントランス25の開口方向に沿った面のうち開口側に位置し、実施の形態2では、エントランス25の開口方向の屋内側に位置しているが、エントランス25の開口方向に沿った面のうち開口と反対側に位置していてもよい。
なお、ボックスの開閉部が形成された面がエントランス25の開口方向と交差する方向に延びる場合には、仕上材32は、屋外側からエントランス25の開口を見たときに、開閉部が形成された面を越えて突出していることが好ましい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,40 集合住宅、11 一階部分、12 二階部分、13 屋根部、14〜17 住戸、18 階段、19 踊り場、20 外壁、21 庇、22,35 正面部、23,37 側面部、24 共用廊下、25 エントランス、26 ポーチ、27 エントランスホール、30,41 ユニット、31 箱体、32,42 仕上材、33 メールボックス、34 宅配ボックス、36 背面部。

Claims (4)

  1. 多層階構造の集合住宅であって、
    メールボックス及び宅配ボックスの少なくとも一方を含み、前記集合住宅のエントランスに設置される箱体と、
    前記箱体の外郭を構成する複数の面のうち、少なくとも前記エントランスの開口方向の屋外側の面を被覆し、意匠が施された仕上材と
    前記箱体上に設けられた庇とを備え、
    前記仕上材は、屋外側から前記エントランスの開口を見たときに、視認できる位置に設けられ、
    前記仕上材は、前記箱体の外郭を構成する面に固定されており、
    前記庇の外郭を構成する複数の面のうち少なくとも前記エントランスの開口方向の屋外側の面と、前記箱体におけるエントランスの開口方向の屋外側の面を被覆する仕上材とは、意匠上の一体性を有している、集合住宅。
  2. 前記箱体におけるエントランスの開口方向の屋外側の面は、外壁から離れて位置し、
    前記仕上材は、前記箱体の外郭を構成する複数の面のうち、前記外壁近傍から前記屋外側の面まで延びる面をさらに被覆する、請求項に記載の集合住宅。
  3. 前記集合住宅において前記箱体よりも屋内側に設けられ、上下階を結ぶ階段をさらに備え、
    前記仕上材は、屋外側から前記エントランスの開口を見たときに、前記階段を覆う、請求項1または2に記載の集合住宅。
  4. 前記箱体を構成するボックスの開閉部が形成された面は、前記エントランスの開口方向と交差する方向に延び、
    前記仕上材は、屋外側から前記エントランスの開口を見たときに、前記開閉部が形成された面を越えて突出している、請求項1〜のいずれか1項に記載の集合住宅。
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