JP5139655B2 - 電子機器およびプログラム - Google Patents

電子機器およびプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP5139655B2
JP5139655B2 JP2006230464A JP2006230464A JP5139655B2 JP 5139655 B2 JP5139655 B2 JP 5139655B2 JP 2006230464 A JP2006230464 A JP 2006230464A JP 2006230464 A JP2006230464 A JP 2006230464A JP 5139655 B2 JP5139655 B2 JP 5139655B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display
correction
state
setting information
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006230464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008052185A (ja
Inventor
麻帆 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Casio Mobile Communications Ltd
Original Assignee
NEC Casio Mobile Communications Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Casio Mobile Communications Ltd filed Critical NEC Casio Mobile Communications Ltd
Priority to JP2006230464A priority Critical patent/JP5139655B2/ja
Publication of JP2008052185A publication Critical patent/JP2008052185A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5139655B2 publication Critical patent/JP5139655B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、携帯型電子機器およびプログラムに関し、特に、良好な画面表示をおこなうための電子機器およびプログラムに関する。
携帯電話などの移動体通信端末をはじめとする携帯型電子機器には、主に液晶表示装置などから構成される表示部が備えられており、画像表示などに用いられている。
携帯型電子機器で一般的に用いられている液晶表示装置は、通常、バックライトを備えている。このようなバックライトの光源として、多灯式のチップLED(Light Emitting Diode)が用いられる場合があるが、LED個々の性能差(個体差)や経年変化などによって、輝度や発色にばらつきが生じることがある。このような場合、表示面上の色度が場所によって異なり色むらとなってしまうことがある。
また、バックライトを有しないEL(Electroluminescence)ディスプレイの場合も、経年変化によって輝度が低下することがあり、液晶ディスプレイの場合と同様の問題が起こりうる。よって、バックライトにELを用いた液晶ディスプレイの場合でも色むらなどが発生することがある。
このような色むらなどの問題を解消するための手法も提案されており、例えば、特許文献1の手法では、表示位置情報に対応した色むら補正用の補正ポイントの補正係数を読み出し、補正係数に対して表示位置に応じた補間をおこなっている。
特開2006−58754号公報
しかしながら、特許文献1の従来技術では、表示画面全体の色度を調整することはできるが、使用者が所望する表示エリアについての補正をおこなうことができない。
よって、上述したような装置自体の問題に起因する色むらの他に、表示させる内容に応じて、使用者の好みに応じた任意エリアの補正をおこなうことができず、利便性が低い。
本発明は、上記実状に鑑みてなされたものであり、任意の表示領域を補正可能とする電子機器およびプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係る電子機器は、
2軸ヒンジにより2方向に回転可能な筐体に構成された表示装置を備えた電子機器において、
前記2軸ヒンジの各方向における回転を検出することで、前記筐体の状態が、基準となる第1の状態であるか、該第1の状態から上下反転した第2の状態であるかを判別する筐体状態判別手段と、
前記表示装置の表示領域上で指定された少なくとも一の任意領域の位置を前記第1の状態における前記表示装置の座標で示す位置情報と、該任意領域に適用する補正情報とを対応づけた設定情報を格納する設定情報格納手段と、
前記位置情報に基づいて特定される表示領域を、該位置情報に対応づけられた補正情報を用いて表示補正する表示制御手段と、を備え、
前記設定情報格納手段は、前記設定情報を前記表示装置に対する補正として適用する装置補正モードであるか、前記設定情報を任意の表示内容に対する補正として適用する任意補正モードであるかを示すモード情報を前記設定情報と対応づけて格納し、
前記表示制御手段は、任意補正モードが指定され、かつ、前記筐体状態判別手段により前記筐体の状態が前記第2の状態であると判別された場合、任意補正モードに対応づけられている前記設定情報の位置情報が示す座標を前記表示装置の表示面の中心位置を示す座標で点対称となる座標に変換して表示補正する、
ことを特徴とする。
上記電子機器において、
記表示制御手段は、前記筐体状態判別手段により前記筐体の状態が前記第1の状態から前記第2の状態になったと判別された場合、前記第1の状態のときに表示させていた画像を、上下および左右に反転させて表示することが望ましい。
上記電子機器において、
前記表示制御手段は、前記補正情報に基づいてガンマ補正をおこなうことが望ましい。
上記電子機器において、
前記設定情報格納手段は、設定情報毎に指定された、該設定情報を有効とするか無効とするかを示す適否情報を、各設定情報に対応づけて格納し、
前記表示制御手段は、各設定情報に対応づけられている適否情報に基づいて、選択的に前記設定情報を適用して表示補正をおこなうことが望ましい。
上記電子機器は、移動体通信端末とすることができる。
上記目的を達成するため、本発明の第2の観点にかかるプログラムは、
2軸ヒンジにより2方向に回転可能な筐体に構成された表示装置を備えた電子機器を制御するコンピュータに、
前記2軸ヒンジの各方向における回転を検出することで、前記筐体の状態が、基準となる第1の状態であるか、該第1の状態から上下反転した第2の状態であるかを判別する機能と、
前記表示装置の表示領域上で指定された少なくとも一の任意領域の位置を前記第1の状態における前記表示装置の座標で示す位置情報と、該任意領域に適用する補正情報とを対応づけた設定情報を記憶装置に格納する機能と、
前記設定情報を前記表示装置に対する補正として適用する装置補正モードであるか、前記設定情報を任意の表示内容に対する補正として適用する任意補正モードであるかを示すモード情報を前記設定情報と対応づけて前記記憶装置に格納する機能と、
任意補正モードが指定され、かつ、前記筐体の状態が前記第2の状態であると判別された場合、任意補正モードに対応づけられている前記設定情報の位置情報が示す座標を前記表示装置の表示面の中心位置を示す座標で点対称となる座標に変換して表示補正する機能と、
を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、表示領域上の任意の位置を表示補正することができる。
以下、本発明にかかる実施形態を、図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明にかかる携帯型電子機器を移動体通信端末によって構成した場合を説明する。本実施形態にかかる移動体通信端末1は、例えば、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)等といった移動体通信用の端末装置(電話機)であり、本実施形態では、画像表示機能を備えているものとする。
このような移動体通信端末1の構成を、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係る移動体通信端末1の構成例を示すブロック図である。図示するように、本実施形態にかかる移動体通信端末1は、通信制御部10、音声処理部20、操作部30、表示部40、記憶部50、制御部100、表示制御部200、などから構成されている。
通信制御部10は、移動体通信端末1の基本機能である通信機能にかかる動作をおこなうものであり、例えば、CDMA(Code Division Multiple Access:符号分割多重接続)方式などの通信方式を用いた通信装置などで構成され、当該通信方式に対応したアンテナ11による無線送受信をおこなうことで、近傍の基地局と無線通信をおこなう。
音声処理部20は、例えば、音声処理をおこなうコーデック回路などを備え、音声通話にかかる音声処理をおこなう。すなわち、受信した音声データをアナログ信号に変換してスピーカ21から出力する他、マイクロフォン22から入力された送話音声をデジタルデータに変換して送信に供する。
操作部30は、例えば十字カーソルキーや、数字や文字を入力するための英数字キー、機能などを指定するためのキー等から構成され、移動体通信端末1のユーザによって操作されるものである。操作部30は、これらのキーが操作されることに応じた入力信号を生成して制御部100に入力する。
表示部40は、移動体通信端末1の画像表示機能を実現するための構成であり、例えば、液晶表示装置(LCD:Liquid Crystal Display)などから構成された表示パネルであり、移動体通信端末1の各機能に応じた種々の画面を表示出力する。
記憶部50は、例えば、ROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどから構成され、制御部100などがおこなう処理に必要なデータやこれらによる処理結果などを記憶する。また、記憶部50は、制御部100が実行するプログラムを格納する。本実施形態では、図1に示すように、画像格納領域51、設定情報格納領域52、プログラム格納領域53、などの記憶領域が用意される。
画像格納領域51には、表示部40に表示される画面を構成する画像データが格納される。
設定情報格納領域52には、表示部40の表示動作にかかる表示補正についての設定情報が格納される。
プログラム格納領域53には、制御部100が実行する動作プログラムが格納される。
制御部100は、例えば、CPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)やRAM(Random Access Memory)などから構成されており、移動体通信端末1の各部の動作を制御する。本実施形態では、制御部100が、プログラム格納領域53に格納されている動作プログラムを実行することで、後述する各処理が実現される。なお、制御部100に構成されるRAMは、CPUがプログラムを実行する際、ワークメモリとして用いられる。
本実施形態では、制御部100がプログラムを実行することで、表示制御部200を制御し、表示部40での表示を補正するための構成が実現される。より詳細には、プログラムの実行により、制御部100は、図2に示すような各構成として機能する。すなわち、制御部100は、インタフェース処理部111、設定認識部112、設定情報生成部113、補正実行部114、などとして機能する。
インタフェース処理部111は、操作部30や表示制御部200などとの協働により、ユーザ操作を受け付けるための処理をおこなう。本実施形態では、インタフェース処理部111の動作により、表示部40の表示補正をユーザが設定する際のユーザインタフェースが提供される。
設定認識部112は、インタフェース処理部111により提供されたユーザインタフェースを介した入力に基づいて、ユーザが所望する表示補正の設定を認識する。本実施形態では、表示補正をおこなう表示領域や、ユーザが所望する表示補正のレベルなどを認識する。
設定情報生成部113は、設定認識部112によって認識された内容に基づいて、表示補正をおこなう際に参照される設定情報を生成して、記憶部50の設定情報格納領域52に格納する。
補正実行部114は、表示動作をおこなう際に、設定情報格納領域52に格納されている設定情報に基づいて表示制御部200を制御することで、表示部40の表示補正を実行する。なお、補正をおこなわない通常の表示動作の場合も、補正実行部114によって表示制御部200が制御されるものとする。よって、補正実行部114は、表示部40に何らかの表示出力をおこなう場合、表示する画像を示す画像データを記憶部50の画像格納領域51から取得して表示制御部200に供給する動作をおこなう。
本実施形態では、制御部100がプログラムを実行することで、図2に示した各構成が論理的に実現されるものとするが、これに限られず、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)などのハードウェアによって図2に示した各構成を実現してもよい。
表示制御部200は、制御部100からの出力信号を処理し、表示部40を制御することで画像表示をおこなうための構成である。本実施形態にかかる表示制御部200は、例えば、制御部100から送出された画像データを展開する画像メモリ(いわゆる、VRAM(Video RAM))や、展開された画像データに基づいて表示部40を駆動制御する表示ドライバ、などから構成され、制御部100からの制御信号によって動作することで表示部40に種々の画面を表示出力させる。
上記各構成は本発明を実現するために必要な構成であり、移動体通信端末としての基本機能や付加機能のために必要なその他の構成は必要に応じて備えられているものとする。
このような構成を有する移動体通信端末1の動作を以下説明する。まず、ユーザが所望する表示補正を設定するための「補正設定処理」の動作を、図3に示すフローチャートを参照して説明する。この補正設定処理は、移動体通信端末1のユーザが操作部30を操作することにより、表示補正設定の実行が指示されたことを契機に開始されるものとする。
処理が開始されると、インタフェース処理部111は、表示制御部200を制御することで、表示補正の動作内容をユーザに選択させるための「表示補正設定画面」を表示部40に表示させる(ステップS101)。この表示補正設定画面では、図6(a)に示すように、表示補正に関する設定動作の内容が選択可能に表示される。本実施形態では、新たな設定をおこなうための「新規設定」や、既に登録されている設定内容を変更するための「設定変更」、などが選択可能に表示されるものとする。
「補正設定処理」においては、新たに表示補正を設定するものとして以下説明する。よって、ここでは、「新規設定」が選択されることになり、操作部30からの入力信号によって、その旨が制御部100に入力される(ステップS102:Yes)。なお、「新規設定」が選択されない場合(ステップS102:No)は、本処理を終了する。
新規設定が選択された場合、インタフェース処理部111は、表示補正のモードをユーザに選択させるための「モード設定画面」を表示部40に表示させる(ステップS103)。本実施形態では、表示部40(本実施形態では、液晶表示装置(LCD)であるものとする)の色むらを補正するための「装置補正モード(LCD補正モード)」と、ユーザが所望する任意の場面で表示補正するための「任意補正モード」の2種類の補正モードが用意されているものとする。
よって、モード設定画面は、図6(b)に示すように、「LCD補正モード」と「任意補正モード」のいずれかをユーザに選択させるための画面表示となる。ユーザは、操作部30を操作することで、所望する補正モードを選択して入力する。
この場合、ユーザの入力操作に応じた入力信号が操作部30から制御部100に入力されるので、インタフェース処理部111は、入力信号に基づいて、補正モードの選択がおこなわれたか判別する(ステップS104)。
補正モードの選択がされた場合(ステップS104:Yes)、インタフェース処理部111は、その旨を設定情報生成部113に通知する。設定情報生成部113は、インタフェース処理部111からの通知に応じて、表示補正の設定内容を格納する表示補正テーブルを作成して設定情報格納領域52に格納する(ステップS105)。
この表示補正テーブルの構成例を図8に示す。図示するように、ステップS105で作成された表示補正テーブルには、表示補正の設定項目のみが用意されている。ここでは、設定項目として、当該表示補正設定を適用するか否か(有効か無効)を示す「適否」、選択された表示補正モードがいずれであるかを示す「補正モード」、表示補正を適用する表示領域の位置を示す「座標」、表示補正の内容とその設定値(パラメータ)を示す「補正内容」、などが用意されている。
ここで、ステップS105で表示補正テーブルを新規作成した場合、「適否」欄には、自動的に「有効」が設定されるものとする。
新たな表示補正テーブルが作成されると、選択された表示補正モードに応じた設定動作画面がインタフェース処理部111によって表示部40に表示される。ここでは、選択された表示補正モードが「任意補正モード」である場合(ステップS106:Yes)、インタフェース処理部111は表示制御部200を制御し、表示補正を適用する対象をユーザに選択させるための「適用対象選択画面」を表示部40に表示する(ステップS107)。
ここでは、ユーザが表示補正をおこないたい対象を選択するための画面表示がおこなわれる。本実施形態では、例えば、任意の画像や映像のファイル、任意のアプリケーションや機能、などの単位で対象が選択されるものとする。よって、適用対象選択画面においては、まず、選択する単位をユーザに選択させる画面表示をおこなった後、選択された単位に応じて、表示補正を適用する対象を指定させる画面表示をおこなう。例えば、ファイル単位で指定する場合は、画像などのデータファイルを選択可能に一覧表示し、アプリケーション単位で指定する場合には、移動体通信端末1が実行可能なアプリケーションを選択可能に一覧表示させる。
このような適用対象選択画面を介して、ユーザが所望する適用対象が選択されると(ステップS108:Yes)、インタフェース処理部111は、ステップS105で設定情報格納領域52に格納された表示補正テーブルにアクセスし、表示補正モードと補正方法についての設定情報を格納する(ステップS109)。ここでは、設定項目「補正モード」に「任意補正モード」を記録し、設定項目「補正方法」に指定された適用対象を示す情報を記録する。
表示補正テーブルに表示補正モードと適用対象を記録すると、インタフェース処理部111は、記憶部50にアクセスして指定された適用対象を読み出し、表示制御部200を制御することで表示部40に適用対象の画面表示をおこなう(ステップS110)。例えば、適用対象として画像が指定された場合は当該画像を表示部40に表示し、アプリケーションや機能が指定された場合は、そのアプリケーションや機能の画面を表示部40に表示する。
この場合、インタフェース処理部111は、表示した適用対象の画面上に、例えば、カーソルを表示部40に表示する。このカーソルは、操作部30の十字キーの操作に応じて上下左右に移動表示されるものとし、この移動操作により、ユーザが所望する画面上の任意位置で矩形領域を指定する。この場合、カーソルの移動操作に対応する2カ所を対角とした矩形領域が指定されるものとする。
つまり、任意補正モードでは、ユーザが任意に指定する画像やアプリケーションの表示画面上で、ユーザが表示補正をおこないたい領域をカーソル操作によって指定する。この場合、ユーザはまず、操作部30の十字キーなどを操作し、所望する矩形領域の一の頂点となる位置にカーソルを移動させ、確定であることを入力するための所定のキー操作をおこなう。
このとき、設定認識部112は、インタフェース処理部111と表示制御部200との協働により、操作部30からの入力信号に基づいて、指定された頂点(以下、「始点」とする)の座標を認識し、設定情報生成部113に通知する。設定情報生成部113は、設定情報格納領域52にアクセスし、ステップS105で作成した表示補正テーブルの「座標」欄に、設定認識部112から通知された始点座標を記録する(ステップS111)。
次に、ユーザは、操作部30の十字キーなどをさらに操作することで、所望する表示補正領域に対応する矩形となるようカーソルを移動させ、確定であることを入力するための所定のキー操作をおこなう。
このとき、設定認識部112は、インタフェース処理部111と表示制御部200との協働により、操作部30からの入力信号に基づいて、指定された頂点(以下、「終点」とする)の座標を認識し、設定情報生成部113に通知する。設定情報生成部113は、設定情報格納領域52にアクセスし、ステップS105で作成した表示補正テーブルの「座標」欄に、設定認識部112から通知された終点座標を記録する(ステップS112)。
このようにして、ユーザが所望する画像やアプリケーションの表示画面において表示補正させる領域(以下、「補正対象領域」とする)の位置が、表示部40の表示画面上の座標値によって特定される。
補正対象領域が特定されると、当該補正対象領域におこなう表示補正の種別をユーザに選択させるための「補正種別選択画面」を表示部40に表示する(ステップS113)。この補正種別選択画面は、図7(a)に示すように、実行可能な表示補正の種別が選択可能に表示されている。本実施形態では、表示補正の種別として、例えば、ガンマ、明るさ、コントラスト、などが用意されているものとする。
ユーザは、操作部30を操作して所望する表示補正の種別を選択し、選択内容の確定を入力するための所定のキー操作をおこない、このユーザの入力操作に応じた入力信号が操作部30から制御部100に入力されるので、インタフェース処理部111は、入力信号に基づいて、補正種別の選択がおこなわれたか判別する(ステップS114)。
補正種別の選択がされた場合(ステップS114:Yes)、インタフェース処理部111は、選択された表示補正の種別を認識して設定情報生成部113に通知する。
表示補正の種別が選択されると、インタフェース処理部111は、選択された表示補正のパラメータをユーザに変更させるための「補正領域指定画面」を表示部40に表示する(ステップS115)。この補正領域指定画面では、図7(b)に示すように、ステップS110で表示した適用対象の画面上に、特定された補正対象領域が矩形によって表示される。そして、操作部30の十字キーなどの操作に応じて、選択された表示補正のパラメータを増減させる。その場合、インタフェース処理部111は、表示制御部200を制御し、補正対象領域の表示が、操作部30の操作によるパラメータに応じて変化するよう表示させる。
ユーザは、所望する表示状態となったところで、確定入力のための所定のキー操作をおこなう。この場合、インタフェース処理部111は、確定入力がなされたことを設定認識部112に通知する。設定認識部112は、表示制御部200との協働により、そのときの表示補正パラメータを取得して設定情報生成部113に通知する。
設定情報生成部113は、設定情報格納領域52にアクセスし、インタフェース処理部111から通知された表示補正種別と、設定認識部112から通知された表示補正パラメータとを、ステップS105で作成した表示補正テーブルの「補正内容」欄に記録して(ステップS116)、処理を終了する。
この補正設定処理において、選択された補正モードが「LCD補正モード」である場合(ステップS106:No)の動作を以下説明する。
この場合、インタフェース処理部111は、例えば、表示画面上の色むらが認識しやすい色彩で表示画面全体を単色表示した「装置補正画面」を表示部40に表示する(ステップS117)。
この装置補正画面には、上述した任意補正モードの場合の適用対象画面と同様に、補正対象領域を指定するためのカーソルが表示され、ユーザによる操作部30の操作によって補正対象領域が指定される。そして、任意補正モードの場合と同様に、特定された補正対象領域の始点座標と終点座標が、ステップS105で作成した表示補正テーブルの「座標」欄に記録される(ステップS111、ステップS112)。
この場合、インタフェース処理部111は、任意補正モードの場合と同様に、補正種別選択画面(図7(a))や補正領域指定画面(図7(b))を表示部40に表示させることで、補正対象領域に適用する表示補正の種別やパラメータが入力される。設定情報生成部113は、このような補正種別やパラメータ(補正情報)を、ステップS105で作成した表示補正テーブルの「補正内容」欄に記録して(ステップS116)、処理を終了する。
このようにして、ユーザが所望する表示補正が設定され、設定情報格納領域52に表示補正テーブルとして格納される。なお、表示補正の設定内容を記録した表示補正テーブルは複数作成可能であり、各表示補正テーブルには、ユーザが任意に指定した名称(設定名)が記録されるものとする。
このようにして設定された表示補正内容は、ユーザによって任意に変更可能である。表示補正の設定内容を変更する際に実行される「補正設定変更処理」を、図4に示すフローチャートを参照して説明する。この補正設定変更処理は、移動体通信端末1のユーザが操作部30を操作することにより、表示補正設定の実行が指示されたことを契機に開始されるものとする。
処理が開始されると、インタフェース処理部111は、表示制御部200を制御することで、表示補正の動作内容をユーザに選択させるための「表示補正設定画面」(図6(a))を表示部40に表示させる(ステップS201)。この補正設定変更処理においては、表示補正設定画面から「設定変更」が選択されるものとする。よって、操作部30からの入力信号によって、「設定変更」が選択された旨が制御部100に入力される(ステップS202:Yes)。なお、「設定変更」が選択されない場合(ステップS202:No)は、本処理を終了する。
「設定変更」が選択された場合、インタフェース処理部111は、設定情報格納領域52にアクセスし、現在格納されている表示補正テーブルを認識し、表示補正テーブルのリスト画面を表示部40に表示する(ステップS203)。この場合、インタフェース処理部111は、設定情報格納領域52に格納されている表示補正テーブルの設定名を選択可能に表示したリスト画面の表示をおこなうものとする。
ユーザが操作部30を操作することで、リスト画面からいずれかの設定名が選択されると、インタフェース処理部111は、設定情報格納領域52にアクセスし、選択された設定名に対応する表示補正テーブルの内容を表示部40に表示する(ステップS204)。このとき、インタフェース処理部111は、表示補正テーブルの各設定内容を変更可能に表示する。
ユーザは、操作部30を操作して、変更を所望する設定項目を変更する。例えば、補正設定処理で新規設定したときに自動的に設定された「適否」欄の「有効」を「無効」に変更する。あるいは、表示補正を有効とする設定の設定内容(補正モード、対象領域、補正方法など)を任意に変更する。
ここで、「適否」欄以外の項目に変更があった場合(ステップS205:Yes)、上述した「補正設定処理」(図3)を再度実行することにより(ステップS100)、設定変更をおこなう。つまり、補正モード、対象領域、パラメータなどが変更される場合は、対象となる画面表示をおこなうことで、ユーザに設定内容を変更させる。
このようにして、設定内容に変更があると、設定情報生成部113は、変更後の情報が反映されるよう表示補正テーブルを更新して(ステップS206)、処理を終了する。
次に、以上のようにして設定された表示補正を実行するための「表示補正処理(1)」を、図5に示すフローチャートを参照して説明する。この表示補正処理(1)は、表示制御部200の動作によって表示部40への表示動作がおこなわれる場合に随時実行されるものとする。
処理が開始されると、補正実行部114は、設定情報格納領域52にアクセスし、補正モードとして「LCD補正モード」が設定されている表示補正テーブルがあるか否かを判別する(ステップS301)。
「LCD補正モード」が設定された表示補正テーブルがある場合(ステップS301:Yes)、補正実行部114は、当該表示補正テーブルの「適否」欄の設定内容が「有効」であるか「無効」であるかを判別する(ステップS302)。
LCD補正モードの表示補正が「有効」となっている場合(ステップS302:Yes)、補正実行部114は、当該表示補正テーブルの設定内容(補正情報)に応じた制御信号を生成して表示制御部200を制御することで表示補正を実行する(ステップS303)。
次に補正実行部114は、設定情報格納領域52に格納されている表示補正テーブルに、任意補正モードが設定され、かつ、「適否」欄に「有効」が設定されているもの(以下、「有効任意補正設定」とする)があるか否かを判別する(ステップS304)。
有効任意補正設定がある場合(ステップS304:Yes)、補正実行部114は、制御部100の動作状態や表示制御部200の表示動作に基づいて、現在表示部40に表示している内容が、当該表示補正テーブルに設定されている適用対象であるか否かを判別する(ステップS305)。
現在の表示内容が適用対象である場合(ステップS305:Yes)、補正実行部114は、当該表示補正テーブルの設定内容(補正情報)に応じた制御信号を生成して表示制御部200を制御することで表示補正をおこなう(ステップS306)。
このような処理において、「LCD補正モード」の設定がない場合(ステップS301:No)、あるいは、「LCD補正モード」の設定が無効となっている場合(ステップS302:No)は、表示部40に対して恒常的におこなう表示補正を実行せずに、任意補正モードに関する判別処理がおこなわれる。
また、補正モードがいずれであるかに関わらず、「適否」欄に「無効」が設定されている表示補正テーブルに基づく表示補正については、補正実行部114が実行することなく処理を終了する(ステップS302:No、ステップS304:No)。
また、任意補正モードの表示補正について、現在の表示内容が適用対象でない場合(ステップS305:No)も、補正実行部114が該当する表示補正を実行することなく処理を終了する。
以上説明したように、移動体通信端末1の表示部40の表示について、表示画面上の任意の領域(位置)をユーザが指定し、当該領域の表示補正をおこなうことができる。この場合において、補正モードとして「LCD補正モード」と「任意補正モード」のいずれかを設定可能とすることで、表示部40の装置性能に起因する色むらなどの補正には「LCD補正モード」を設定することができる。このような表示装置に起因する表示不具合は、すべての表示画面に発現するので、ユーザが無効としない限り恒常的に表示補正がなされる。
一方、ユーザが所望する任意の画面(アプリケーション単位、画像単位など)についてのみ表示補正をしたい場合は、「任意補正モード」を設定することができる。この場合は、ユーザが表示補正対象として指定した画面を表示するときのみに、ユーザが指定した領域に表示補正がなされる。
(実施形態2)
次に、上述した移動体通信端末1の表示部40が、その表示面が上下反転可能に構成されている場合を以下説明する。
本実施形態にかかる移動体通信端末1の外観構成を図9に示す。図示するように、本実施形態にかかる移動体通信端末1は、2軸ヒンジ部DHによって接続された2つの可動筐体部(筐体1Aと筐体1B)による折りたたみ可能な構成を有している。図9では、移動体通信端末1を展開した状態を示しており、移動体通信端末1の通話機能を利用する際などに用いられる形態を示している。すなわち、図9(a)に示すように、通話時に使用する受話用スピーカ21と送話用マイクロフォン22の他、表示部40の表示面や操作部30を構成するキーなどが同一面上となる形態である。なお、図9(b)は、この場合の移動体通信端末1の外面側の外観を示したものである。本実施形態では、図9に示した状態を、移動体通信端末1の標準状態とする。そして、図9の紙面における上下方向および左右方向を、移動体通信端末1の上下方向と左右方向とする。
ここで、移動体通信端末1は、2軸ヒンジ部DHによって筐体1Aが2方向に回転可能となるよう筐体1Bに接続されることで、複数種類の形態に保持することができる。より詳細には、筐体1Aと接続された2軸ヒンジ部DHが、筐体1B側に固定されているヒンジベースHB(右ヒンジベースHB(R)と左ヒンジベースHB(L))によって回転可能に保持されており、これにより、図10に示すようなX軸を中心とした回転方向の所定範囲内で、筐体1Aが可動するよう保持されることになる。X軸を中心に筐体1Aを回転させることで、移動体通信端末1全体を開閉(展開←→折りたたみ)させることができる。
また、2軸ヒンジ部DHと筐体1Aとも回転可能に接続されている。すなわち、2軸ヒンジ部DHは、図10に示すようなZ軸を中心軸として筐体1Aが水平方向に回転できるような可動部を有している。これにより、筐体1Aは、図10に示すZ軸まわりの回転方向の所定範囲内(例えば、左右180°)で回転可能に筐体1Bと接続される。
このような2軸ヒンジ構成により、図11(a)および図11(b)に示すように、左右方向に180°回転させた筐体1Aを折りたたませた形態とすることができる(以下、「反転折りたたみ状態」とする)。ここで、ユーザが操作する操作部30が筐体1Bに構成されているので、移動体通信端末1を利用するユーザは、通常、筐体1Bを把持することになる。よって、筐体1Bが固定された状態で筐体1Aを回転させることになるため、反転折りたたみ状態の移動体通信端末1を使用する場合は、図11(c)に示すような方向となる。この場合の表示部40の表示方向は、図9(a)に示した表示部40の上下方向と反転した形になる。
このような、表示部40が上下反転可能に構成された移動体通信端末1の内部構成を図12に示す。図示するように、本実施形態にかかる移動体通信端末1は、上記実施形態1で示した構成(図1参照)に、筐体センサ60を加えたものとする。この筐体センサ60は、筐体1Aと筐体1Bによる折りたたみ状態を検出するためのセンサであり、例えば、2軸ヒンジ部DHの各軸まわりの回転角を検出する回転角センサなどから構成される。
本実施形態では、この筐体センサ60により、移動体通信端末1が、図9に示すような標準状態であるのか、図11に示すような反転折りたたみ状態であるのかを検出する。すなわち、筐体センサ60の検出結果が制御部100に入力されることで、移動体通信端末1の筐体の状態が判別される。
本実施形態にかかる制御部100によって実現される機能は上記実施形態1で示したものと同様であるが(図2参照)、図13に示すように、筐体センサ60の検出結果が補正実行部114に入力されるものとする。
このような、表示部40の表示面が上下反転可能な移動体通信端末1において、標準状態と反転折りたたみ状態での表示画面座標を、図14を参照して説明する。図14(a)は、標準状態のときの表示部40の表示面付近の外観図であり、図14(b)は、反転折りたたみ状態のときの表示部40の表示面付近の外観図である。なお、図14においては、いずれも移動体通信端末1が使用される時の筐体方向で示している。
本実施形態では、標準状態における上下左右方向に基づいて、表示部40の座標が規定されているものとする。よって、図14(a)に示すように、標準状態時の表示部40の左上座標を原点(0,0)とし、右下座標がxy方向それぞれの最大座標(xmax、ymax)とする。このような、表示部40における絶対座標は、反転折りたたみ状態とした場合、見た目上では上下左右が反転することになる。すなわち、図14(b)に示すように、使用時の表示部40の右下座標が原点(0,0)となり、左上座標が(xmax、ymax)となる。すなわち、表示部40の絶対座標は、標準状態と反転折りたたみ状態とでは、見た目上、表示領域の中心座標(xmid、ymid)で点対称となっている。
このような関係となっているので、移動体通信端末1は、標準状態と反転折りたたみ状態とでは、画面が反転表示となるよう表示制御をおこなっているものとする。すなわち、標準状態の表示部40での画面表示が図15(a)に示すものであるとすると、反転折りたたみ状態のときは、図15(b)に示すように、表示画面を上下および左右に反転させて表示させることになる。なお、図15においては、表示部40の物理的な上下方向を揃えて示している。
よって、本実施形態にかかる移動体通信端末1において、上記実施形態1で示したような表示補正をおこなう場合、補正モードがLCD補正モードであるか任意補正モードであるかによって補正対象領域が異なる。
ここで、補正対象領域の違いを、図16および図17を参照して、補正モード別に説明する。まず、LCD補正モードで表示補正する場合の、標準状態と反転折りたたみ状態それぞれの補正対象領域を図16に示す。図16において、図16(a)は、標準状態時の表示部40を示し、図16(b)は、反転折りたたみ状態時の表示部40を示している。図16では、いずれも移動体通信端末1を使用するときの方向で図示している。
図16に示すように、ここでは、表示部40の表示画面の座標値が(0,0)〜(480,640)であるものとする。この場合において、標準状態で指定した補正対象領域が、図16(a)に示すように、始点が(100,20)、終点が(310,300)で特定される矩形とする。
ここで、LCD補正モードは、表示部40の装置性能に起因する色むらなどを補正するために設定されている。よって、LCD補正モードが設定されている表示補正は、表示部40の方向がどのようなものであっても、表示領域の絶対座標に基づいた同じ位置におこなう必要がある。このため、標準状態で指定された図16(a)に示す補正対象領域は、反転折りたたみ状態とした場合は、図16(b)に示す位置となる。この場合、移動体通信端末1を使用する方向での見かけ上の位置は、画面の中心位置で点対称となっているが、その位置を指定する座標は、標準状態でも反転折りたたみ状態でも同一である。すなわち、LCD補正モードは、表示部40という装置に対しておこなう補正であるので、方向に関わらず同じ位置が補正対象領域となる。
一方、任意補正モードの場合は、ユーザが任意に指定した画像などの表示内容に対しておこなう補正である。よって、標準状態で指定された補正対象領域が図17(a)に示す位置であるとすると、反転折りたたみ状態のときには、表示画像上の同じ位置を補正対象領域とする必要がある。よって、この場合は、図17(b)に示す位置の補正対象領域となる。この場合、移動体通信端末1を使用する方向での見かけ上の位置は同じであるが、その位置を指定する座標は画面の中心位置で点対称となっている。
このような動作をするために実行される「表示補正処理(2)」を、図18に示すフローチャートを参照して説明する。この表示補正処理(2)は、上述した実施形態1の表示補正処理(1)と同様、表示制御部200の動作によって表示部40への表示動作がおこなわれる場合に随時実行されるものとする。なお、本実施形態において、表示補正の設定情報の内容は実施形態1で例示したものと同様であり、上述した「補正設定処理」や「補正設定変更処理」によって設定されているものとする。
処理が開始されると、補正実行部114は、設定情報格納領域52にアクセスし、補正モードとして「LCD補正モード」が設定されている表示補正テーブルがあるか否かを判別する(ステップS401)。
「LCD補正モード」が設定された表示補正テーブルがある場合(ステップS401:Yes)、補正実行部114は、当該表示補正テーブルの「適否」欄の設定内容が「有効」であるか「無効」であるかを判別する(ステップS402)。
LCD補正モードの表示補正が「有効」となっている場合(ステップS402:Yes)、補正実行部114は、当該表示補正テーブルの設定内容(補正情報)に応じた制御信号を生成して表示制御部200を制御することで表示補正を実行する(ステップS403)。
次に補正実行部114は、設定情報格納領域52に格納されている表示補正テーブルに、任意補正モードが設定され、かつ、「適否」欄に「有効」が設定されているもの(以下、「有効任意補正設定」とする)があるか否かを判別する(ステップS404)。
有効任意補正設定がある場合(ステップS404:Yes)、補正実行部114は、制御部100の動作状態や表示制御部200の表示動作に基づいて、現在表示部40に表示している内容が、当該表示補正テーブルに設定されている適用対象であるか否かを判別する(ステップS405)。
現在の表示内容が適用対象である場合(ステップS405:Yes)、補正実行部114は、筐体センサ60の検出結果を取得することで、移動体通信端末1が反転折りたたみ状態であるか否かを判別する(ステップS406)。
上述したように、移動体通信端末1が反転折りたたみ状態のときに任意補正モードの表示補正をおこなう場合は、その補正対象領域を示す座標を、中心位置で点対称とする必要がある。よって、この場合(ステップS406:Yes)、補正実行部114は、当該表示補正テーブルの「座標」欄に記録されている始点および終点の座標それぞれが、表示部40の中心位置で点対称となる座標に変換する(ステップS407)。
この場合、補正実行部114は、当該表示補正テーブルの設定内容(補正情報)に応じた制御信号を生成し、変換した座標で特定される領域を補正対象領域とするよう表示制御部200を制御することで表示補正をおこなって(ステップS408)、処理を終了する。
一方、移動体通信端末1の反転折りたたみ状態でなく標準状態である場合(ステップS406:No)は、上述したように、補正対象領域を画面の中心位置で点対称とさせる必要がない。よって、補正対象領域の座標変換をおこなうことなく、表示補正をおこなって(ステップS408)、処理を終了することになる。
このような表示補正処理(2)の動作により、表示部40の表示面が上下反転された場合であっても、適切な領域を表示補正することができる。
なお、上記実施形態1の表示補正処理(1)の場合と同様に、「LCD補正モード」の設定がない場合(ステップS401:No)、あるいは、「LCD補正モード」の設定が無効となっている場合(ステップS402:No)は、表示部40に対して恒常的におこなう表示補正を実行せずに、任意補正モードに関する判別処理がおこなわれ、補正モードがいずれであるかに関わらず、「適否」欄に「無効」が設定されている表示補正テーブルに基づく表示補正については、補正実行部114が実行することなく処理を終了する(ステップS402:No、ステップS404:No)。また、任意補正モードの表示補正について、現在の表示内容が適用対象でない場合(ステップS405:No)も、補正実行部114が該当する表示補正を実行することなく処理を終了する。
以上説明したように、本発明を上記実施形態の如く適用することで、表示画面上の任意の位置を指定して表示補正をおこなうことができるので、良好な画面表示を実現することができる。
この場合において、表示補正の設定に「LCD(装置)補正モード」と「任意補正モード」を用意しているので、表示装置に対しての表示補正と、表示内容に対しての表示補正とを分けておこなうことができる。よって、例えば、表示装置の経年劣化などで発生する色むらなどの補正と、ユーザの好みに応じた表示補正とを効果的におこなうことができる。
ここで、任意補正モードでは、ユーザが所望する条件(例えば、特定のアプリケーションの実行、特定の画像表示、など)を設定し、その条件に合う表示状態のときに表示補正をおこなうので、ユーザの好みに応じてきめ細かく表示補正を実行させることができる。
また、設定した補正動作について、有効/無効の別を設定することができるので、必要に応じて表示補正の実行を停止させることができる。
表示補正の方法としてガンマ補正を含んでいるので、一つのパラメータ操作によって、表示の色合いと明るさを容易に補正することができる。
また、表示面が上下反転可能である場合は、表示補正を実行する時に表示面が上下反転しているか否かによって、指定された補正対象領域をそのまま用いるか、画面中心位置で点対称とする位置とにするかを分けているので、LCD(装置)補正モードと任意補正モードのそれぞれで、適切な領域に表示補正をおこなうことができる。
上記実施形態は一例であり、本発明の適用範囲はこれに限られない。すなわち、種々の応用が可能であり、あらゆる実施の形態が本発明の範囲に含まれる。
上記実施形態では、補正対象領域の位置を、指定された始点と終点を対角とした矩形で設定したが、任意の領域を指定できるのであれば、補正対象領域の指定方法は任意である。例えば、表示画面が予めいくつかの領域に分けられている場合(例えば、アイコンなどを表示するだけの領域とメイン画面を表示する領域、など)は、そのような領域単位で補正対象領域を指定してもよい。あるいは、文字列を表示する画面においては、文字列の行数などで補正対象領域の位置を指定してもよい。いずれの場合であっても、その座標が必ず存在するので、指定された位置の座標に基づいて補正対象領域の位置を特定することができる。
上記実施形態2では、標準状態でも反転折りたたみ状態でも、表示装置の絶対座標が不変であるものとして説明したが、反転折りたたみ状態としたときに、画像の座標を反転させるのではなく、表示画面全体の座標値を反転させて表示動作をおこなってもよい。この場合であっても、LCD(装置)補正モードであるか任意補正モードであるかによって、表示補正すべき領域が補正対象領域となるよう座標を演算すればよい。
また、上記実施形態2では、反転折りたたみ状態のときは、操作部30が操作できない形態となるが(図11(a)参照)、表示装置の表示面が上下反転した状態でユーザが補正対象領域を指定できてもよい。この場合は、表示補正テーブルに、補正対象領域を指定したときの筐体の状態を示す情報を記録しておく。そして、表示補正を実行する際の筐体の状態と、補正対象領域が指定されたときの筐体の状態とに基づいて、表示補正をおこなうべき領域の位置を適宜求めればよい。
なお、上記実施形態では、本発明を移動体通信端末に適用した場合を例示したが、表示補正可能な表示装置を有しているのであれば、移動体通信端末に限られず、種々の電子機器(例えば、PDA(Personal Digital Assistants:携帯情報端末)、デジタルカメラ、パーソナルコンピュータ、など)に本発明を適用することができる。
また、上記実施形態で示した移動体通信端末1のように、本発明にかかる機能等を予め有している電子機器として提供可能であることはもとより、上記移動体通信端末1の制御部100が実行したプログラムと同様のプログラムを適用することで、既存の電子機器を本発明にかかる電子機器として機能させることもできる。
この場合のプログラムの適用方法は任意であり、例えば、DVD(Digital Versatile Disc:デジタル多目的ディスク)やメモリカードなどの記録媒体に格納して配布可能である他、例えば、インターネットなどの通信媒体を介して配布することもできる。そして、このようにして配布されたプログラムを、当該装置のコンピュータ(CPUなど)に適用して実行することで、既存の電子機器を本発明にかかる電子機器として機能させることができる。
本発明の実施形態にかかる移動体通信端末の構成を示すブロック図である。 図1に示す制御部によって実現される機能を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態にかかる「補正設定処理」を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態にかかる「補正設定変更処理」を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態1にかかる「表示補正処理(1)」を説明するためのフローチャートである。 図3に示す補正設定処理などでの表示画面の例を示す図であり、(a)は「表示補正設定画面」の表示例を示し、(b)は「モード設定画面」の表示例を示す。 図3に示す補正設定処理などでの表示画面の例を示す図であり、(a)は「補正種別選択画面」の表示例を示し、(b)は「補正領域指定画面」の表示例を示す。 図1に示す設定情報格納領域に格納される「表示補正テーブル」の例を示す図である。 本発明の実施形態2にかかる移動体通信端末の標準状態時の外観構成を示す図である。 図9に示す移動体通信端末の筐体の動作を説明するための図である。 図9に示す移動体通信端末の筐体によって実現される反転折りたたみ状態を説明するための図であり、(a)は反転折りたたみ状態時の移動体通信端末の側面図であり、(b)は反転折りたたみ状態時の移動体通信端末の平面図であり、(c)は反転折りたたみ状態時で使用される移動体通信端末の状態を示す図である。 本発明の実施形態2にかかる移動体通信端末の構成を示すブロック図である。 図12に示される制御部によって実現される機能を示す機能ブロック図である。 本発明の実施形態2にかかる移動体通信端末の表示画面座標を説明するための図であり、(a)は標準状態時の表示部を示し、(b)は反転折りたたみ状態時の表示部を示す。 本発明の実施形態2にかかる移動体通信端末の反転折りたたみ時の画面表示動作を説明するための図であり、(a)は標準状態時の表示画面を示し、(b)は反転折りたたみ状態時の表示画面を示す。 本発明の実施形態2にかかる移動体通信端末で、LCD補正モードの場合の補正対象領域の位置を説明するための図であり、(a)は標準状態時の補正対象領域の位置を示し、(b)は反転折りたたみ状態時の補正対象領域の位置を示す。 本発明の実施形態2にかかる移動体通信端末で、任意補正モードの場合の補正対象領域の位置を説明するための図であり、(a)は標準状態時の補正対象領域の位置を示し、(b)は反転折りたたみ状態時の補正対象領域の位置を示す。 本発明の実施形態2にかかる「表示補正処理(2)」を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1…移動体通信端末、1A…筐体、1B…筐体、DH…2軸ヒンジ部、HB(R)…右ヒンジベース、HB(L)…左ヒンジベース、10…通信制御部、11…アンテナ、20…音声処理部、21…スピーカ、22…マイクロフォン、30…操作部、40…表示部、50…記憶部、51…画像格納領域、52…設定情報格納領域、53…プログラム格納領域、60…筐体センサ、100…制御部、111…インタフェース処理部、112…設定認識部、113…設定情報生成部、114…補正実行部、200…表示制御部

Claims (6)

  1. 2軸ヒンジにより2方向に回転可能な筐体に構成された表示装置を備えた電子機器において、
    前記2軸ヒンジの各方向における回転を検出することで、前記筐体の状態が、基準となる第1の状態であるか、該第1の状態から上下反転した第2の状態であるかを判別する筐体状態判別手段と、
    前記表示装置の表示領域上で指定された少なくとも一の任意領域の位置を前記第1の状態における前記表示装置の座標で示す位置情報と、該任意領域に適用する補正情報とを対応づけた設定情報を格納する設定情報格納手段と、
    前記位置情報に基づいて特定される表示領域を、該位置情報に対応づけられた補正情報を用いて表示補正する表示制御手段と、を備え、
    前記設定情報格納手段は、前記設定情報を前記表示装置に対する補正として適用する装置補正モードであるか、前記設定情報を任意の表示内容に対する補正として適用する任意補正モードであるかを示すモード情報を前記設定情報と対応づけて格納し、
    前記表示制御手段は、任意補正モードが指定され、かつ、前記筐体状態判別手段により前記筐体の状態が前記第2の状態であると判別された場合、任意補正モードに対応づけられている前記設定情報の位置情報が示す座標を前記表示装置の表示面の中心位置を示す座標で点対称となる座標に変換して表示補正する、
    ことを特徴とする電子機器。
  2. 記表示制御手段は、前記筐体状態判別手段により前記筐体の状態が前記第1の状態から前記第2の状態になったと判別された場合、前記第1の状態のときに表示させていた画像を、上下および左右に反転させて表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
  3. 前記表示制御手段は、前記補正情報に基づいてガンマ補正をおこなう、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電子機器。
  4. 前記設定情報格納手段は、設定情報毎に指定された、該設定情報を有効とするか無効とするかを示す適否情報を、各設定情報に対応づけて格納し、
    前記表示制御手段は、各設定情報に対応づけられている適否情報に基づいて、選択的に前記設定情報を適用して表示補正をおこなう、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子機器。
  5. 前記電子機器は、移動体通信端末である、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子機器。
  6. 2軸ヒンジにより2方向に回転可能な筐体に構成された表示装置を備えた電子機器を制御するコンピュータに、
    前記2軸ヒンジの各方向における回転を検出することで、前記筐体の状態が、基準となる第1の状態であるか、該第1の状態から上下反転した第2の状態であるかを判別する機能と、
    前記表示装置の表示領域上で指定された少なくとも一の任意領域の位置を前記第1の状態における前記表示装置の座標で示す位置情報と、該任意領域に適用する補正情報とを対応づけた設定情報を記憶装置に格納する機能と、
    前記設定情報を前記表示装置に対する補正として適用する装置補正モードであるか、前記設定情報を任意の表示内容に対する補正として適用する任意補正モードであるかを示すモード情報を前記設定情報と対応づけて前記記憶装置に格納する機能と、
    任意補正モードが指定され、かつ、前記筐体の状態が前記第2の状態であると判別された場合、任意補正モードに対応づけられている前記設定情報の位置情報が示す座標を前記表示装置の表示面の中心位置を示す座標で点対称となる座標に変換して表示補正する機能と、
    を実現させることを特徴とするプログラム。
JP2006230464A 2006-08-28 2006-08-28 電子機器およびプログラム Expired - Fee Related JP5139655B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006230464A JP5139655B2 (ja) 2006-08-28 2006-08-28 電子機器およびプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006230464A JP5139655B2 (ja) 2006-08-28 2006-08-28 電子機器およびプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008052185A JP2008052185A (ja) 2008-03-06
JP5139655B2 true JP5139655B2 (ja) 2013-02-06

Family

ID=39236268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006230464A Expired - Fee Related JP5139655B2 (ja) 2006-08-28 2006-08-28 電子機器およびプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5139655B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05196913A (ja) * 1992-01-20 1993-08-06 Sanyo Electric Co Ltd 液晶プロジェクションテレビ
US7042523B2 (en) * 2003-06-30 2006-05-09 Texas Instruments Incorporated Video correction system and method using logarithmic conversion
JP4771655B2 (ja) * 2003-11-25 2011-09-14 ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ株式会社 携帯電子機器、情報処理方法、並びに、プログラムおよび記録媒体
JP2006014016A (ja) * 2004-06-28 2006-01-12 Seiko Epson Corp 自動画像補正回路
JP2007203602A (ja) * 2006-02-02 2007-08-16 Seiko Epson Corp 発光装置、電子機器および画像処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008052185A (ja) 2008-03-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8451247B2 (en) Morphing touch screen layout
JP4780208B2 (ja) 携帯情報端末および携帯情報端末の画像表示制御方法
US7503014B2 (en) Menu item selecting device and method
US7881754B2 (en) Portable communication terminal
JP5671233B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP5058462B2 (ja) 表示装置及び表示制御方法
US20060221207A1 (en) Image processing device
US20120144337A1 (en) Adjustable touch screen keyboard
JP5178045B2 (ja) 携帯端末装置
US8411056B2 (en) Apparatus and method for touch input in portable terminal
JP2005260858A (ja) 携帯電話機
JP4472574B2 (ja) 電子機器
JP5139655B2 (ja) 電子機器およびプログラム
JPWO2007099944A1 (ja) 携帯電話端末及びそれに用いる画面表示制御方法並びにそのプログラム
JP2008501988A (ja) 無線通信用の移動端末のためのディスプレイ
JP4891002B2 (ja) 電子機器およびプログラム
JP2003298703A (ja) 携帯機器
US7990399B2 (en) Mobile communication terminal having wide display unit and method of controlling wide display unit
JP2005055791A (ja) 表示装置及び表示装置の表示方法
JP5244543B2 (ja) 携帯電子機器
JP5262895B2 (ja) 携帯型情報処理装置
JP2011155423A (ja) 携帯電子機器
JP2005266589A (ja) 携帯情報機器、その制御方法、および、その制御プログラム
JP2011175441A (ja) 文字入力装置
JP2005151483A (ja) 通信端末装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090318

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20100803

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120117

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120703

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121030

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151122

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees