JP5139373B2 - ガスセンサの取り付け構造及び保護カバー付きガスセンサ - Google Patents

ガスセンサの取り付け構造及び保護カバー付きガスセンサ Download PDF

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Description

本発明は、例えば内燃機関の排気ガス等の被測定ガス中に含まれる特定のガス(例えば、酸素等)を検出するためのガスセンサの取り付け構造及び保護カバー付きガスセンサに関する。
従来から、被測定ガス中の特定のガスを検出するガスセンサ、例えば、内燃機関の排気ガス中の酸素等を検出するためのガスセンサが知られている。また、このようなガスセンサに用いられるガスセンサ素子としては、例えば、先端部が閉じた有底筒状の固体電解質体の内外面に電極層を有するガスセンサ素子が知られている。このような構造のガスセンサ素子を用いたガスセンサでは、基準ガスとして例えば大気をガスセンサ素子の内側に導入し、外側に被測定ガスを接触させ、ガスセンサ素子内外のガス濃度差に応じて生じる起電力を測定することによって、ガス濃度を検出する。
上記のガスセンサとしては、金属製で筒状のハウジングの後端側を、シリコンゴム又はフッ素ゴム等からなるゴム製のシール部材で閉塞するとともに、このシール部材に設けられた貫通孔を介して、ガスセンサ素子の検出信号を取り出すためのリード線、ガスセンサ素子を加熱するためのヒータへ通電するためのリード線等を外部に引き出した構造のものが知られている。
また、上記の構造のガスセンサでは、上記のシール部材の温度が高温(例えば、260℃以上)となると、シール部材の耐久性が低下する。このため、ガスセンサの周囲を囲むようにカップ状或いは皿状の保護カバーを設け、この保護カバーによって遮熱及び放熱を行うことにより、シール部材の温度上昇を抑制するよう構成されたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2006−207403号公報
上記のように、ガスセンサにおいては、従来から保護カバーを設けてシール部材等の温度上昇を抑制することが行われている。しかしながら、近年の自動車用のガスセンサにおいては、排気ガス浄化のための触媒コンバータや過給機からの輻射熱の影響等があり、ガスセンサが配置される部位の熱的環境が厳しくなる傾向にある。このため、より効率良く遮熱及び放熱を行うことができ、ガスセンサの耐久性を確保することのできる技術の開発が望まれている。
本発明は、上記従来の事情に対処してなされたものである。本発明は、従来に比べてより効率良く遮熱及び放熱を行うことができ、ガスセンサの耐久性を確保することのできるガスセンサの取り付け構造及び保護カバー付きガスセンサを提供しようとするものである。
本発明のガスセンサの取り付け構造は、内部に被測定ガスが流通される配管内に前記被測定ガス中の特定ガスのガス濃度を検出する検出部が位置するように、該検出部を有するガスセンサを前記配管に立設状に取り付けたガスセンサの取り付け構造であって、前記ガスセンサのうち、前記配管の外側にある部位を覆う保護カバーを前記ガスセンサと前記配管との間に介在させてなるガスセンサの取り付け構造において、前記ガスセンサは、固体電解質体上に一対の電極が配置された前記検出部を先端側に備えるガスセンサ素子と、前記ガスセンサ素子の前記検出部が自身の先端から突出するように、前記ガスセンサ素子の外周を取り囲む筒状のハウジングであって、前記配管に設けられた雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、前記雄ねじ部より後端側に形成された工具係合部とを有するハウジングと、前記ハウジングの後端を閉塞するシール部材と、を備え、前記保護カバーは、少なくとも一部が前記ガスセンサの前記工具係合部と前記配管との間に位置し、前記ガスセンサの前記雄ねじ部を挿通可能な取り付け孔が形成された底部と、自身の先端が該底部の径方向外側に接続し、前記工具係合部の周囲を取り囲むように前記ガスセンサの後端側に向かって延びる円筒部と、当該円筒部の後端に接続し、前記ガスセンサの後端側に向かうにつれて径方向外側に伸びる径大部と、を具備し、前記円筒部の内径が前記工具係合部の最大外径の1.7倍以下、前記円筒部の前記先端から前記後端までの高さが前記工具係合部の先端から後端までの高さの1/2以上、前記工具係合部の前記先端から前記シール部材の先端までの高さの0.6倍以下、前記円筒部の前記先端から前記径大部の後端までの全高が前記工具係合部の前記先端から前記シール部材の先端までの高さ以下、前記径大部の前記後端の外径が前記シール部材の直径の3倍以上、とされていることを特徴とする。
また、本発明の保護カバー付きガスセンサは、固体電解質体上に一対の電極が配置されると共に、被測定ガス中の特定ガスのガス濃度を検出する検出部を先端側に備えるガスセンサ素子と、前記ガスセンサ素子の前記検出部が自身の先端から突出するように、前記ガスセンサ素子の外周を取り囲む筒状のハウジングであって、内部に前記被測定ガスが流通される配管に設けられた雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部と、前記雄ねじ部より後端側に形成された工具係合部とを有するハウジングと、前記ハウジングの後端を閉塞するシール部材と、を備えたガスセンサと、前記ガスセンサを前記配管に取り付けた際に、前記配管と前記ガスセンサとの間に介在し、前記配管の外側にある部位を覆う保護カバーであって、少なくとも一部が前記ガスセンサの前記工具係合部よりも先端側に位置し、前記ガスセンサの前記雄ねじ部を挿通可能な取り付け孔が形成された底部と、自身の先端が該底部の径方向外側に接続し、前記工具係合部の周囲を取り囲むように前記ガスセンサの後端側に向かって延びる円筒部と、当該円筒部の後端に接続し、前記ガスセンサの後端側に向かうにつれて径方向外側に伸びる径大部と、を具備し、前記円筒部の内径が前記工具係合部の最大外径の1.7倍以下、前記円筒部の前記先端から前記後端までの高さが前記工具係合部の先端から後端までの高さの1/2以上、前記工具係合部の前記先端から前記シール部材の先端までの高さの0.6倍以下、前記円筒部の前記先端から前記径大部の後端までの全高が前記工具係合部の前記先端から前記シール部材の前記先端までの高さ以下、前記径大部の前記後端の外径が前記シール部材の直径の3倍以上、である保護カバーと、を有することを特徴とする。
上記構成の本発明のガスセンサの取り付け構造及び保護カバー付きガスセンサでは、少なくとも一部が前記ガスセンサの前記工具係合部よりも先端側に位置し、前記ガスセンサの前記雄ねじ部を挿通可能な取り付け孔が形成された底部と、自身の先端が該底部の径方向外側に接続し、前記工具係合部の周囲を取り囲むように前記ガスセンサの後端側に向かって延びる円筒部と、当該円筒部の後端に接続し、前記ガスセンサの後端側に向かうにつれて径方向外側に伸びる径大部と、を具備した保護カバーを配管との間に介在させてガスセンサを配管に取り付ける。これにより、ガスセンサのうち、配管の外側にある部位を保護カバーによって覆うことができる。
そして、上記の円筒部の内径は、ガスセンサの工具係合部の最大外径の1.7倍以下とされている。これは、ガスセンサの工具係合部からの放熱を促進させるためには、工具係合部の周囲を取り囲む円筒部がより工具係合部に近づいた方がよいためである。なお、「工具係合部の最大外径」とは、工具係合部の径方向長さのうち、最も長い長さのことを指す。また、円筒部は、工具係合部と離間していてもよいし、工具係合部と接触していてもよい。
さらに、本発明のガスセンサの取り付け構造及び保護カバー付きガスセンサでは、円筒部と工具係合部との間に工具を挿入するための空間が必要となることから、円筒部の内径が工具係合部の最大径より大きくなることが好ましい。例えば、工具係合部の最大外径が25mm程度の場合、30mm以上(つまり、1.2倍以上)となることが好ましい。
また、円筒部の先端から後端までの高さは、工具係合部の先端から後端までの高さの1/2以上とされている。これにより、工具係合部を取り囲む円筒部を十分に確保することができ、工具係合部からの放熱を促進させることができる。一方、円筒部の先端から後端までの高さが、高すぎると保護カバーがシール部材に近づくこととなり、輻射熱等により保護カバーが熱を保持するとシール部材を加熱する要因となるため、工具係合部の先端からガスセンサのシール部材の先端までの高さの0.6倍以下とされている。
さらに、円筒部の先端から径大部の後端までの(保護カバーの)全高は、工具係合部の先端からシール部材の先端までの高さ以下とされている。これにより、保護カバーがシール部材に近づくことを抑制でき、輻射熱等により保護カバーが熱を保持してもシール部材を加熱することを抑制できる。
また、径大部の外径は、シール部材の直径の3倍以上とされている。これにより、保護カバーの径大部をより大きくすることができ、効率良く遮熱及び放熱を行うことができ、ガスセンサの耐久性を確保することができる。
本発明によれば、従来に比べてより効率良く遮熱及び放熱を行うことができ、ガスセンサの耐久性を確保することのできるガスセンサの取り付け構造及び保護カバー付きガスセンサを提供することができる。
本発明の一実施形態に係るガスセンサの全体概略構成を示す縦断面図。 図1のガスセンサの取り付け構造を示す側面図。 図2の保護カバーの構成を示す縦断面図。 変形例の保護カバーの構成を示す縦断面図。
以下、本発明を酸素センサに適用した実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る酸素センサの概略構成を示す縦断面図である。
図1に示すように、ガスセンサ100は、先端が閉じた有底円筒状のガスセンサ素子(酸素検出素子)200を具備している。この、ガスセンサ素子200の筒部内には、棒状のヒータ101が挿入さている。
ガスセンサ素子200は、ジルコニア等を主体とする酸素イオン伝導性の固体電解質体1からなり、その先端側(図中下側)に後述する外側電極5が形成された検知部3を有し、検知部3の後端側(図中上側)には、径方向外側に突出する鍔部2が形成されている。なお、本明細書においては、ガスセンサ素子200の軸に沿う方向(図1中、上下方向)のうち、検知部3側(図1中、下方)に向かう側を「先端側」とし、これと反対方向(図1中、上方)に向かう側を「後端側」ということとする。
固体電解質体1の外側には、例えばPtあるいはPt合金からなり、無電解めっきなどのめっきによって形成された外側電極5が形成されている。この外側電極5は、鍔部2より先端側の検知部3の略全面を覆うように形成され、この外側電極5と電気的に接続され、後端側に電極を引き出すためのリード電極(図示せず。)も固体電解質体1上に配置されている。また、固体電解質体1の内側には、上記外側電極5と同様に、例えばPtあるいはPt合金などからなる内側電極(図示せず。)が形成されている。なお、外側電極5の外側には、スピネル等のセラミック溶射層からなる保護層が形成されている。
ガスセンサ素子200のうち鍔部2は、絶縁性セラミックからなるホルダ102に係合され、ガスセンサ素子200は、鍔部2の後端側に配置されたタルクから形成されたセラミック粉末104およびセラミック粉末104の後端側に配置されたスリーブ103により、筒状の主体金具105に気密に保持されている。
主体金具105は、ガスセンサ100を排気管等の取り付け部に取り付けるための雄ねじ部106や6角レンチ等の工具を係合させるための工具係合部107を有する。さらに、雄ねじ部106の先端側に形成されたプロテクタ接続部109には、プロテクタ108がレーザ溶接で接続されている。このプロテクタ108は、ガスセンサ素子200の検知部3を覆うように取り付けられている。このガスセンサ100は、雄ねじ部106より先端側が排気管等のエンジン内に位置し、それより後端側は外部の大気中に位置して使用される。
また、プロテクタ180は、ガスセンサ素子200に直接対向する内側プロテクタ181と、この内側プロテクタ181と間隔を設けて当該内側プロテクタ181の外側に設けられた外側プロテクタ186とを具備している。
上記内側プロテクタ181には、その基端側(後端側)と主体金具105との間に入り口側通気孔182が周方向に沿って複数形成されている。内側プロテクタ181の先端側には、出口側通気孔183が形成されている。一方、外側プロテクタ186には、周方向に沿って複数の通気孔187が形成されている。
一方、主体金具105の後端部110は、スリーブ103との間にリングパッキン111を介してかしめられて気密保持されている。また工具係合部107の後端側の接続部112には、筒状の金属外筒113の先端部114が外側からレーザ溶接により固着されている。これらの主体金具105と金属外筒113とによって、ガスセンサ100におけるハウジングの主要部が構成されている。
また、上記金属外筒113の後端側開口、つまり実質的にハウジングの後端側開口は、シール部材、例えばシリコンゴム又はフッ素ゴム等で構成されたグロメット120を嵌入させてかしめることにより封止されている。
グロメット120の中心部には、大気を金属外筒113内に導入する一方、水分の進入を防ぐフィルタ210が配置されている。またこのグロメット120の先端側には、絶縁性のアルミナセラミックからなるセパレータ122が設けられている。そして、セパレータ122およびグロメット120を貫通してセンサ出力リード線130、131およびヒータリード線132、133が配置されている。
セパレータ122は、後端側部123、先端側部124、およびこれらの間に位置し、これらよりも大径の鍔部125とを有する。鍔部125のうち、後端側部123との間には、先端側(図中下方)ほど拡径してテーパ面をなす外筒当接面126が形成されている。一方、先端側部124との間は、階段状の段差をなす先端側面127が形成されている。
このセパレータ122内には、第1、第2センサ端子金具140、240のコネクタ部141、241、およびヒータ端子部材340、341が互いに絶縁されつつ保持されている。
第1センサ端子金具140は、一体に成形されたコネクタ部141、セパレータ当接部142、挿入部143を有する。このうち、コネクタ部141は、センサ出力リード線130の芯線を把持して、第1センサ端子金具140とセンサ出力リード線130とを電気的に接続する。
また、セパレータ当接部142は、セパレータ122の保持孔に弾性的に当接して、第1センサ端子金具140をセパレータ122内に保持する。また、挿入部143は、ガスセンサ素子200の筒部内に挿入されて、内側電極(基準電極)と導通する。
また、この挿入部143は、この挿入部143がガスセンサ素子200の筒部内に挿入された際に、挿入部143が包囲するヒータ101を押圧し、ヒータ101の軸線がガスセンサ素子200の中心軸線に対して偏心して発熱部161がガスセンサ素子200の筒部内壁(内側電極)のヒータ接触部201に接触するように、ヒータ101の姿勢を調整する。
一方、第2センサ端子金具240は、一体に形成されたコネクタ部241、セパレータ当接部242、把持部243を有する。このうち、コネクタ部241は、センサ出力リード線131の芯線を把持して、第2センサ端子金具240とセンサ出力リード線131を電気的に接続する。また、セパレータ当接部242は、セパレータ122の保持孔に弾性的に当接して、第2センサ端子金具240をセパレータ122内に保持する。また、把持部243は、ガスセンサ素子200の後端付近の外周を弾性的に把持する。
ヒータ101は棒状のセラミックヒータであり、アルミナを主とする芯材に抵抗発熱体(図示せず)を有する発熱部161が形成されている。電極パッド163、164にろう付け接続されるヒータ端子金具340、341およびヒータリード線132、133を通じて、このヒータ101に通電すると、ガスセンサ素子200の先端部が加熱される。
金属外筒113は、金属製で略円筒形状を成し、先端側(図中下側)に位置し上述したようにその先端部114が主体金具105と接合される第1外筒部115と、第1外筒部115よりも後端側に位置し第1外筒部115よりも小径の第2外筒部116とを有している。この第2外筒部116の軸方向中間部分には、周方向に均等に4箇所、径方向内側に凸部頂面が四角形状となって突出する内側凸部117が形成されている。この内側凸部117のうち、この凸部頂面より先端側には、斜面をなす鍔部当接面118が形成されている。この鍔部当接面118は、セパレータ122の外筒当接面126と当接する。
さらに、セパレータ122の先端側部124の周囲には、付勢金具150が装着されている。この付勢金具150は、円筒状の金属筒部151のほか、この金属筒部151の後端部に金属筒部151と一体に形成されたJ型弾性保持部152を有する。
このJ型弾性保持部152は、周方向に等間隔に4箇所点在しており、径方向内側に延びると共に徐々に方向転換して先端側に延びて略J字状に湾曲してなる。このJ型弾性保持部152は、付勢金具150をセパレータ122の先端側部124に装着すると、弾性変形して付勢金具150を先端側部124に保持する。
上記構成のガスセンサ100は、雄ねじ部106より先端側(図1において下側)が排気管内等に位置し、それより後端側(図1において上側)が外部の大気中に位置した状態で使用される。ガスセンサ素子200は、その内側に配置されたヒータ101で加熱され活性化される。そして、基準ガスとしての大気は、フィルタ210から金属外筒113内に導入され、ガスセンサ素子200の内側に導入される。一方、ガスセンサ素子200の外側にはプロテクタ108の通気孔187等を介して排気ガスが導入される。
これによって、ガスセンサ素子200には、その内外面の酸素濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そして、この酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度の検出信号として取り出すことにより、排気ガス中の酸素濃度を検出する。
図2は、被測定ガス流通配管、本実施形態では、自動車の排気管501への上記構成のガスセンサ100の取り付け構造を示すものである。排気管501のガスセンサ取り付け部には、雌ねじ部502が形成されており、ここにガスセンサ100の雄ねじ部106を螺合させてガスセンサ100を取り付ける。この際、保護カバー300を排気管501とガスセンサ100との間に介在させた状態で、ガスセンサ100が排気管501に取り付けられている。
保護カバー300は、略円筒状に形成された円筒部301と、この円筒部301の上端から外側上方に向けて伸びる第1径大部302、この第1径大部302の上端から略水平方向に延びる第2径大部303、円筒部301の先端に繋がる底部304を有する構造とされている。また、図3に示すように、上記底部304には、取り付け孔305が設けられている。そして、この取り付け孔305に、図2に示すガスセンサ100の雄ねじ部106を挿入し、この雄ねじ部106を排気管501の雌ねじ部502に螺合させることによって、排気管501とガスケット510との間に底部304が挟まれ、排気管501とガスセンサ100との間に保護カバー300が介在した状態でこれらが固定されるようになっている。
図2において、D1は、ガスセンサ100の工具係合部107の最大外径を示しており、本実施形態では、このD1は、略25mmとされている。また、図2において、D2は、シール部材であるグロメット120の直径である。なお、D2は、弾性変形可能なグロメット120がかしめられて、最少径となっている部分の直径を示している。本実施形態では、このD2は、略13mmとされている。
また、図2において、H1は、ガスセンサ100の工具係合部107の先端から後端までの高さを示しており、本実施形態では、略7mmとされている。さらに、図2において、H2は、ガスセンサ100の工具係合部107の先端からグロメット120の先端までの高さを示しており、本実施形態では、略49mmとされている。
一方、本実施形態において、図3に示す保護カバー300の円筒部301の内径d1は、ガスセンサ100の工具係合部107の最大径の1.7倍以下とされている。上記の保護カバー300の円筒部301の内径d1は、ガスセンサ100の工具係合部107からの放熱を促進させるため、工具係合部107に近づいた方がよく、ガスセンサ100の工具係合部107の最大外径の1.7倍以下とする必要がある。また、円筒部301と工具係合部107との間に工具を挿入するための空間が必要となることから、下限は、工具係合部107の最大径より大きくなり、例えば、工具係合部107の最大外径が25mm程度の場合、30mm(1.2倍以上)となる。
また、本実施形態において、図3に示す保護カバー300の円筒部301の高さh1は、上記したガスセンサ100の工具係合部107の高さH1の1/2以上、かつ、ガスセンサ100の工具係合部107の先端からグロメット120の先端までの高さH2の0.6倍以下となっている。円筒部301の高さh1は、ガスセンサ100の工具係合部107からの放熱を促進させるためには、工具係合部107を十分に取り囲むことが必要となり、ガスセンサ100の工具係合部107の高さH1の1/2以上の高さを必要とする。また、円筒部301の高さh1は、高すぎると保護カバー300がグロメット120に近づくこととなり、輻射熱等によりグロメット120を加熱する要因となるため、ガスセンサ100の工具係合部107の先端からグロメット120の先端までの高さH2の0.6倍以下とする必要がある。
また、本実施形態において、図3に示す円筒部301の先端から径大部(第2径大部303)までの全高(保護カバー300の全高)h2は、ガスセンサ100の工具係合部107の先端からグロメット120の先端までの高さH2以下とされている。これは、保護カバー300の全高h2が高すぎると、保護カバー300がグロメット120に近づくことになり、輻射熱等によりグロメット120を加熱する要因となるためである。
さらに、図3に示す第2径大部303の外径d2は、グロメット120の直径D2の3倍以上とされている。第2径大部303の外径d2は、放熱性及び遮熱性を高めるためには大きい方がよく、グロメット120の直径の3倍以上とする必要がある。
上記保護カバー300を構成する材料としては、例えば、オーステナイト系ステンレス鋼(SUS304等)や、フェライト系ステンレス鋼(SUS430等)を使用することができる。また、板厚は、例えば1〜2mm程度とすることが好ましく、円筒部301と、第1径大部302及び第2径大部303等の部位によって厚さを異ならせてもよい。
実施例1として、円筒部301の内径d1が30mm(D1の1.2倍)、円筒部301の高さh1が5mm(H1の5/7、かつ、H2の0.1倍)、外径d2が80mm(D2の6.2倍)、全高h2が25mm(H2(49mm)以下)の保護カバー300を製作し、ガスセンサ100に取り付けてグロメット120の温度に与える影響を測定する試験を行った。この試験は、加熱炉にガスセンサ100を取り付けて、常温から設定温度(745℃)にまで加熱した際の、グロメット120の温度を測定することによって行った。この時の実施例1のグロメット120の温度は、表1に示すように245℃となった。一方、比較例1として、保護カバー300を取り付けないガスセンサ100のグロメット120温度を同一の条件で測定したところ、280℃となった。
Figure 0005139373
また、上記実施例1の円筒部301の内径d1のみを変更し、d1が42mm(D1の1.68倍)の実施例2と、同じく、実施例1の円筒部301の内径d1のみを変更し、d1が43mm(D1の1.72倍)の比較例2について上記と同じ測定を行った。この時、表1に示すように、実施例2はグロメット120の温度が259℃、比較例2では、260℃となった。
また、上記実施例1の円筒部301の高さh1のみを変更し、h1が28mm(H1の0.57倍)の実施例3と、同じく、実施例1の円筒部301の高さh1のみを変更し、h1が33mm(H1の0.67倍)の比較例3について上記と同じ測定を行った。この時、表1に示すように、実施例3はグロメット120の温度が258℃、比較例3では、262℃となった。
また、上記実施例1の外径d2のみを変更し、d2が50mm(D2の3.13倍)の実施例4と、同じく、実施例1の外径d2のみを変更し、d2が47mm(D2の2.94倍)の比較例4について上記と同じ測定を行った。この時、表1に示すように、実施例4はグロメット120の温度が259℃、比較例4では、260℃となった。
また、上記実施例1の全高h2のみを変更し、h2が45mm(H2以下)の実施例5と、同じく、実施例1の外径h2のみを変更し、h2が50mm(H2以上)の比較例5について上記と同じ測定を行った。この時、表1に示すように、実施例5はグロメット120の温度が259℃、比較例5では、263℃となった。
ここで、ガスセンサ100を通常の駆動で作動させ、400時間連続耐久試験を行った結果、グロメット120の温度が260℃を越えると、その耐久性が低下することが分かっている。そして、上記各実施例1〜5では、グロメット120の温度を260℃未満とすることができ、一方、各比較例1〜5では、グロメット120の温度が260℃以上となった。したがって、上記各実施例1〜5では、グロメット120の温度の上昇を抑制することができ、センサ100の耐久性の向上を図ることができることが確認できた。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、従来に比べてより効率良く遮熱及び放熱を行うことができ、ガスセンサ100の耐久性を確保することができる。なお、本発明は上記の実施形態及び実施例に限定されるものではなく、各種の変形等が可能であることは、勿論である。例えば、図4に示す保護カバー400のように、円筒部401と、この円筒部401の上端から外周方向上側に向けて伸びる1つの径大部402と、円筒部301の先端に繋がる底部304からなる保護カバー400等も用いることができる。なお、図4において、405は取り付け孔である。
100……ガスセンサ、101……ヒータ、105……主体金具、108……プロテクタ、181……内側プロテクタ、182……入り口側通気孔、183……出口側通気孔、186……外側プロテクタ、187……通気孔、200……ガスセンサ素子、300……保護カバー、301……円筒部、302……第1径大部、303……第2径大部、304……底部、305……取り付け孔。

Claims (4)

  1. 内部に被測定ガスが流通される配管内に前記被測定ガス中の特定ガスのガス濃度を検出する検出部が位置するように、該検出部を有するガスセンサを前記配管に立設状に取り付けたガスセンサの取り付け構造であって、前記ガスセンサのうち、前記配管の外側にある部位を覆う保護カバーを前記ガスセンサと前記配管との間に介在させてなるガスセンサの取り付け構造において、
    前記ガスセンサは、
    固体電解質体上に一対の電極が配置された前記検出部を先端側に備えるガスセンサ素子と、
    前記ガスセンサ素子の前記検出部が自身の先端から突出するように、前記ガスセンサ素子の外周を取り囲む筒状のハウジングであって、前記配管に設けられた雌ねじ部に螺合される雄ねじ部と、前記雄ねじ部より後端側に形成された工具係合部とを有するハウジングと、
    前記ハウジングの後端を閉塞するシール部材と、
    を備え、
    前記保護カバーは、
    少なくとも一部が前記ガスセンサの前記工具係合部と前記配管との間に位置し、前記ガスセンサの前記雄ねじ部を挿通可能な取り付け孔が形成された底部と、自身の先端が該底部の径方向外側に接続し、前記工具係合部の周囲を取り囲むように前記ガスセンサの後端側に向かって延びる円筒部と、当該円筒部の後端に接続し、前記ガスセンサの後端側に向かうにつれて径方向外側に伸びる径大部と、を具備し、
    前記円筒部の内径が前記工具係合部の最大外径の1.7倍以下、
    前記円筒部の前記先端から前記後端までの高さが前記工具係合部の先端から後端までの高さの1/2以上、前記工具係合部の前記先端から前記シール部材の先端までの高さの0.6倍以下、
    前記円筒部の前記先端から前記径大部の後端までの全高が前記工具係合部の前記先端から前記シール部材の先端までの高さ以下、
    前記径大部の前記後端の外径が前記シール部材の直径の3倍以上、
    とされていることを特徴とするガスセンサの取り付け構造。
  2. 請求項1記載のガスセンサの取り付け構造であって、
    前記円筒部の内径が前記工具係合部の最大外径より大きいことを特徴とするガスセンサの取り付け構造。
  3. 固体電解質体上に一対の電極が配置されると共に、被測定ガス中の特定ガスのガス濃度を検出する検出部を先端側に備えるガスセンサ素子と、
    前記ガスセンサ素子の前記検出部が自身の先端から突出するように、前記ガスセンサ素子の外周を取り囲む筒状のハウジングであって、内部に前記被測定ガスが流通される配管に設けられた雌ねじ部に螺合可能な雄ねじ部と、前記雄ねじ部より後端側に形成された工具係合部とを有するハウジングと、
    前記ハウジングの後端を閉塞するシール部材と、
    を備えたガスセンサと、
    前記ガスセンサを前記配管に取り付けた際に、前記配管と前記ガスセンサとの間に介在し、前記配管の外側にある部位を覆う保護カバーであって、
    少なくとも一部が前記ガスセンサの前記工具係合部よりも先端側に位置し、前記ガスセンサの前記雄ねじ部を挿通可能な取り付け孔が形成された底部と、自身の先端が該底部の径方向外側に接続し、前記工具係合部の周囲を取り囲むように前記ガスセンサの後端側に向かって延びる円筒部と、当該円筒部の後端に接続し、前記ガスセンサの後端側に向かうにつれて径方向外側に伸びる径大部と、を具備し、
    前記円筒部の内径が前記工具係合部の最大外径の1.7倍以下、
    前記円筒部の前記先端から前記後端までの高さが前記工具係合部の先端から後端までの高さの1/2以上、前記工具係合部の前記先端から前記シール部材の先端までの高さの0.6倍以下、
    前記円筒部の前記先端から前記径大部の後端までの全高が前記工具係合部の前記先端から前記シール部材の前記先端までの高さ以下、
    前記径大部の前記後端の外径が前記シール部材の直径の3倍以上、
    である保護カバーと、
    を有することを特徴とする保護カバー付きガスセンサ。
  4. 請求項3記載の保護カバー付きガスセンサであって、
    前記円筒部の内径が前記工具係合部の最大外径より大きいことを特徴とする保護カバー付きガスセンサ。
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