JP2010181347A - ガスセンサ - Google Patents

ガスセンサ Download PDF

Info

Publication number
JP2010181347A
JP2010181347A JP2009026670A JP2009026670A JP2010181347A JP 2010181347 A JP2010181347 A JP 2010181347A JP 2009026670 A JP2009026670 A JP 2009026670A JP 2009026670 A JP2009026670 A JP 2009026670A JP 2010181347 A JP2010181347 A JP 2010181347A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protrusion
detection element
rear end
cylindrical
disposed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2009026670A
Other languages
English (en)
Inventor
Masataka Taguchi
政孝 田口
Yasuhiro Fujita
康弘 藤田
Naokatsu Atsumi
尚勝 渥美
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Spark Plug Co Ltd filed Critical NGK Spark Plug Co Ltd
Priority to JP2009026670A priority Critical patent/JP2010181347A/ja
Publication of JP2010181347A publication Critical patent/JP2010181347A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Measuring Oxygen Concentration In Cells (AREA)

Abstract

【課題】検出素子に対する端子金具の組付け性時に、検出素子が欠損することがなく、検出素子の外側リード部と端子金具とを確実に接触させることができるガスセンサを提供する。
【解決手段】本センサの外側端子金具9は、検出素子2の後端部21bの周囲を覆う筒状部91を有しており、筒状部91は、検出素子2の後端部21bの外径より大きな内径を有しており、筒状部91を軸線方向に見て120度の間隔で3つの領域に分けたときそれぞれの領域に少なくとも1つの突起部が存在するようにそれぞれの領域に少なくとも1つ配置されており、2つの領域に配置される突起部のうち、それぞれの領域に配置される少なくとも1つの突起部は、外側リード部23と接触する導通用突起部93a、93bであり、他の1つの領域に配置される少なくとも1つの支持用突起部94とは筒状部の軸線方向にずらして配置されている。
【選択図】図7

Description

本発明は、ガスセンサに関し、さらに詳しくは、検出素子に対する端子金具の組付け性を向上させ得ると共に、検出素子の外側リード部と端子金具とを確実に接触させることができるガスセンサに関する。
従来のガスセンサ100’として、例えば、図12に示すように、外側電極と電気的に接続する外側リード部123を後端側外周面に有する筒状の検出素子102と、この検出素子102の後端部の周囲を覆い、外側リード部123に電気的に接続される端子金具109と、を備えるものが一般的に知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記端子金具109としては、金属筒の一部にスリットが形成されてなる筒状部191を有するものが採用されている。この筒状部191は、検出素子の後端部に配置される前の自由状態で、検出素子102の後端部の外径D1’より小さな内径D2’を有している。したがって、ガスセンサ100’の組付けの際には、まず、筒状部191の先端側に形成されたフレア部199が検出素子102の後端に接触したのち、筒状部191が検出素子102により径方向に押し広げられて検出素子102の後端部に挿入し、端子金具109と外側リード部123とを接触させて導通させるようになっている。
しかし、フレア部199が検出素子102の後端に接触するために、検出素子102が欠損する虞があり、また、押し広げられた筒状部191の先端が検出素子102の後端部を擦りながら挿入されるため、外側リード部123が削られてしまい外側リード部と筒状部191との接触不良が発生する虞がある。
特開2005−283161号公報
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであり、検出素子に対する端子金具の組付け時に、検出素子が欠損することがなく、且つ検出素子の外側リード部と端子金具とを確実に電気的に接触させることができるガスセンサを提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.軸線方向に延び、先端部外周面に形成された外側電極、及び外側電極に電気的に接続して後端部外周面に形成された外側リード部を有する筒状の検出素子と、前記外側リード部に電気的に接続される端子金具と、を備えるガスセンサであって、
前記端子金具は、前記検出素子の後端部の周囲を覆い、前記検出素子の前記後端部の外径より大きな内径を有する筒状部と、該筒状部から径方向内側に突出する複数の突起部と、を有し、
前記筒状部を前記軸線方向に見て120度の間隔で3つの領域に分けたとき、前記複数の突起部は、それぞれの領域に少なくとも1つ配置されており、
2つの前記領域に配置される前記突起部のうち、それぞれの前記領域に配置される少なくとも1つの突起部は、前記外側リード部と接触する導通用突起部であり、
該導通用突起部は、他の1つの前記領域に配置される少なくとも1つの支持用突起部と前記軸線方向にずらして配置されていることを特徴とするガスセンサ。
2.前記導通用突起部は、前記支持用突起部よりも前記軸線方向先端側に配置されている上記1.記載のガスセンサ。
3.前記端子金具は、前記筒状部の後端から前記軸線方向後端側に向かって延びる延設部を更に有しており、前記支持用突起部は、前記延設部の延長線上に配置されている上記1.または2.記載のガスセンサ。
4.前記突起部は、前記筒状部の前記後端側に向かって傾斜する板状の突起部、又は前記筒状部から窪んだ凹状の突起部である上記1.乃至3.のいずれか一項に記載のガスセンサ。
本発明のガスセンサによると、端子金具の筒状部は、検出素子の後端部の外径より大きな内径を有しているので、検出素子に対して端子金具を挿入する際に、筒状部の先端が検出素子の後端に接触することが抑制でき、検出素子が欠損することを抑制できる。また、筒状部の先端が検出素子の後端部を擦りながら挿入されることがないため、外側リード部が削られ、外側リード部と筒状部との接触不良が発生することを抑制できる。
他方、外側リード部と電気的に接触するために、筒状部に、その径方向内側に突出する複数の突起部が設けられている。この複数の突起部は、筒状部を軸線方向に見て120度の間隔で3つの領域に分割したとき、それぞれの領域に少なくとも1つ配置されている。つまり、突起部が筒状部の円周方向に略均等に配置されていることになり、検出素子に対して筒状部が傾斜して取り付けられることが抑制でき、検出素子の外側リード部と端子金具とを確実に接触させることができる。
さらに、2つの領域に配置される突起部のうち、それぞれの領域に配置される少なくとも1つの突起部は、外側リード部と接触する導通用突起部であり、導通用突起部は、他の1つの領域に配置される少なくとも1つの支持用突起部と軸線方向にずらして配置されている。導通用突起部と軸線方向にずらして支持用突起部が配置されているので、筒状部の軸方向長さが比較的大きな値に設定されている場合であっても、検出素子に対して筒状部、即ち端子金具が傾斜して取り付けられてしまうことを抑制でき、検出素子の外側リード部と端子金具とを確実に接触させることができる。
また、前記導通用突起部が前記支持用突起部よりも軸線方向先端側に配置されているので、外側リード部との接触位置が、より検出素子の先端側に近づき、外側リード部の長さを相対的に短くできる。よって、外側リード部の材料の使用量を抑制することができる。
また、前記端子金具には、外部回路に出力信号を伝送するためのリード線と接続するために、前記筒状部の後端から軸線方向後端側に向かって延設部が延びている。そして、この支持用突起部が、延設部の延長線上に配置されていることで、延設部により筒状部が検出素子に対して傾斜することを、延長線上に配置した支持用突起部にて抑制でき、延設部を設けたとしても、筒状部を検出素子に軸方向に安定して取り付けることができる。
さらに、前記突起部が、前記筒状部の後端側に向かって傾斜する板状の突起部、又は前記筒状部から窪んだ凹状の突起部である場合、通常、筒状部を検出素子に対して先端側に移動させることで検出素子の後端部外周面に挿入されるが、この際、検出素子に対して突起部が引っかかりにくく、突起部と検出素子の外側リード部との接触により外側リード部が削り取られてしまうことを抑制できる。
実施例に係る酸素センサの外観を示す模式図である。 上記酸素センサの断面を示す模式図である。 実施例に係る端子金具の一部を破断した側面図である。 図3のIV矢視図である。 図4のV−V線断面図である。 実施例に係る検出素子に筒状部を挿入した状態の横断面図である。 図6のVII−VII線断面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。 その他の形態の突起部を説明するための説明図である。 更にその他の形態の突起部を説明するための説明図である。 筒状部における導通用突起部と支持用突起部との配置位置を説明するための説明図である。 従来のガスセンサを説明するための説明図である。
以下、図面を用いて本実施形態により本発明を具体的に説明する。なお、本実施形態では、本発明に係る「ガスセンサ」として、自動車の排気管の内部を流通する排気ガスに含まれる酸素濃度を検出する酸素センサ100を例示する。
(1)酸素センサ100の構造
本実施形態に係る酸素センサ100は、図1及び2に示すように、酸素濃度を検出するための検出素子2と、この検出素子2の周囲を覆うともに自身の内面側に検出素子2を保持する主体金具4と、この主体金具4の後端側に固定される筒状の外筒部材11と、を主に備えている。
なお、本実施例において、図1の酸素センサ100の軸線方向(図1の上下方向)のうち、検出素子2の測定対象ガス(排気ガス)に曝される先端部に向かう側(図1の下方側)を「先端」とし、これと反対方向(図1の上方側)を「後端」として説明する。
上記検出素子2は、その先端側が閉塞された有底筒状の固体電解質体21と、この固体電解質体21の内面に形成されたPt又はPt合金等からなる多孔質の内側電極22と、固体電解質体21の外周面に形成されたPt又はPt合金等からなる多孔質の外側電極20とを有し、センサ素子2の先端側に検出部21aが形成されている。また、検出素子2の軸線方向の略中間位置には、径方向外側に向かって突出する係合用フランジ部24が設けられている。なお、固体電解質体21は、イットリア等を安定化剤として固溶させた部分安定化ジルコニア等を主成分とする酸素イオン伝導性を有するセラミックを用いて成形されている。さらに、図7及び8に示すように、フランジ部24及び固体電解質体21の後端部21b外周面には、外側電極20に電気的に接続する外側リード部23が形成されている。この外側リード部23は、外側電極20に接続し、フランジ部24から後端部21bまで軸線方向に延びる直線状部23bと、直線状部23bに接続し、固体電解質体21の後端部21bの周囲に亘って設けられる円環状部23aとを有している。さらに、外側電極20は、アルミナマグネシアスピネル等の耐熱性セラミックからなる多孔質の電極保護層により被覆されている(図示せず)。
また、図2に示すように、固体電解質体21の内部には、発熱部31を有する棒状のセラミックヒータ3が、発熱部31が固体電解質体21の先端側に位置するように挿入されている。このセラミックヒータ3では、後述するヒータ用リード線32、33を介して通電されることで発熱部31が発熱し、検出素子2を加熱することで活性化している。
主体金具4の先端側外周には、酸素センサ100を排気管の取付部に取り付けるためのネジ部41を有し、この後端側には、排気管の取付部への取り付け時に取付工具をあてがう六角部42を有する。また、主体金具4の先端側内周には、径方向内側に向かって突出する金具側段差部43が設けられ、金具側段差部43には、パッキン51を介してアルミナ製の支持部材52が係止されている。そして、センサ素子2は、係合用フランジ部24が支持部材52に支持されることにより、主体金具4に支持される。更に、支持部材52の後端側における主体金具4の内面とセンサ素子2の外面との間には、滑石粉末等の無機充填材が充填されて充填材部53が形成され、この充填材部53の後端側には、アルミナ製のスリーブ54及び環状リング55が順次同軸状に内挿されて配設されている。そして、主体金具4の後端側に設けられた加締め部44が径方向内側に加締められることで、環状リング55、スリーブ54がそれぞれ先端側に向かって押圧され、充填材部53が隙間を埋めることで、主体金具4にセンサ素子2が固定される。
主体金具4の先端部には、検出素子2の検知部21aを周囲から取り囲むように金属製のプロテクタ6がレーザ溶接により固定されている。このプロテクタ6は、底部64を備える二重のプロテクタ61、62からなり、それぞれのプロテクタ61、62には、複数のガス取入孔63(図1参照)が形成されている。このガス取入孔63から排気ガスが流入し、センサ素子2に晒されることで排気ガスに含まれる酸素濃度が検出される。
外筒部材11は、ステンレス鋼からなる筒形状を有し、その先端側の先端部11bが主体金具4の後端部4aに挿入され、レーザ溶接等により溶接部13を形成することで、主体金具4に固定されている。
上記外筒部材11の内側には、略円筒状のセパレータ8が配設されている。このセパレータ8は、後述する外側端子金具9の後端部及び内側端子金具K1の後端部を覆うセパレータ本体部81を備えるとともに、セパレータ本体部81の後端部から径方向外側に延設されたセパレータフランジ部84を有している。このセパレータフランジ部84は、セパレータ8を保持するために、外筒部材11とセパレータ本体部81との隙間に配置された保持部材12により支持されている。さらに、このセパレータ本体部81には、後述する素子用リード線25、26と、ヒータ用リード線32、33とを挿通するためのリード線挿通孔82が、先端側から後端側にかけて貫通するように形成されている。また、セパレータ本体部81には、その先端側において開口する保持孔83が軸線方向に形成されている。この保持孔83の内部にはセラミックヒータ3の後端部が挿入され、セラミックヒータ3の後端面が保持孔83の底面に当接することによりセラミックヒータ3の軸線方向における位置決めがなされている。
一方、セパレータ8の後端側には、耐熱性に優れるフッ素ゴム等からなる弾性シール部材7が配設されている。この弾性シール部材7には、軸線方向に貫通するように4個のリード線挿通孔71が形成されている。また、弾性シール部材7の中央には、酸素センサ100の内部と外部を連通する貫通孔72が設けられており、貫通孔72内には、貫通孔72を閉塞するフィルタ16を保持する金属筒17が配置されている。この弾性シール部材7は、外筒部材11の後端側の内側に内挿され、外筒部材11に加締められることで外筒部材11に固定されている。
更に、素子用リード線25、26及びヒータ用リード線32、33は、セパレータ8のセパレータリード線挿通孔82、弾性シール部材7のリード線挿通孔71に挿通されて、外筒部材11内部から外部に向かって引き出されている。
尚、これら4本のリード線32、33、25、26は、外部において図示しないコネクタに接続され、このコネクタを介してECU等の外部機器と各々のリード線32、33、25、26との電気信号の入出力がなされることになる。
また、リード線32、33、25、26は、詳細は図示しないが、導線が樹脂製の絶縁皮膜により被覆された構造を有し、導線の後端部がコネクタに設けられたコネクタ端子に接続される。そして、素子用リード線25の導線の先端部は、検出素子2の後端部21bに嵌められる外側端子金具9の後端部に加締められ、素子用リード線26の導線の先端部は、検出素子2の後端部21bの内側に嵌められた内側端子金具K1の後端部に加締められ、それぞれ電気的に接続されている。これにより、素子用リード線25は、センサ素子2の外側リード部23と電気的に接続され、素子用リード線26は、内側電極22と電気的に接続される。他方、ヒータ用リード線32、33の導線の先端部は、セラミックヒータ3の発熱抵抗体と接合された一対のヒータ用端子金具と各々接続される。
次に、本発明の要部である外側端子金具9について説明する。外側端子金具9は、材質等は特に問わないが、バネ性のある金属板を用いて形成されている。この外側端子金具9は、図3〜5に示すように、検出素子2の後端部21bの外周に配置され且つ側部にスリットが形成された筒状部91と、この筒状部91の後端から後方側に向かって延びる延設部92とを有している。このうち、筒状部91は、検出素子2の後端部21bに挿入する前の自由状態(図3〜5の状態)で、検出素子2の後端部21bの外径D1より大きな内径D2を有している(図5参照)。このD1とD2とはD1<D2の関係を有していればよくそのクリアランス(D2−D1)は特に限定されるものではないが、D1とD2とのクリアランスが0.3〜0.7mmであることがより好ましい。また、この筒状部91には、その内方に突出して検出素子2の外周面に圧接する複数(図中3つ)の突起部93a,93b,94が設けられている。各突起部93a,93b,94は、筒状部91の一部を切り欠いて折り曲げ形成されており、筒状部91の後端側に向かって傾斜する板状をなしている(図3、4参照)。
この複数の突起部93a,93b,94は、外側リード部23(円環状部23a)に接触する2つの導通用突起部93a,93bと、外側リード部23に接触しない1つの支持用突起部94とからなっている。これら導通用突起部93a,93b及び支持用突起部94は、軸線方向から見て筒状部91の円周方向に等ピッチ間隔(図中120度間隔)で配置されている(図5参照)。これら導通用突起部93a,93bは筒状部91の先端側に配置されており、支持用突起部94は筒状部91の後端側に配置されている。したがって、導通用突起部93a,93bと支持用突起部94とは筒状部91の軸方向にずらして配置されている。
尚、前記ピッチ間隔は、図示されるように平面視において、導通用突起部93aと導通用突起部93bと支持用突起部94とを結ぶ正三角形となる120度間隔の他、例えば、二等辺三角形となる間隔などとすることもできる。即ち、例えば、導通用突起部93aと筒状部91の軸中心と支持用突起部94とがなす角度、並びに、導通用突起部93bと筒状部91の軸中心と支持用突起部94とがなす角度を90〜140度とし、導通用突起部93aと筒状部91の軸中心と導通用突起部93bとがなす角度を80〜180度とすることもできる。
他方、延設部92には、筒状部91の外方に突出する圧接部95が設けられている。この圧接部95は、筒状部91の一部を切り欠いて折り曲げ形成されており、筒状部91の後端側に向かって傾斜する板状をなしている。この延設部92は、支持用突起部94の軸線方向の延長線上に配置されている。
(2)検出素子2と外側端子金具9との連結構造
上記検出素子2の後端部21bに外側端子金具9の筒状部91を挿入した状態では、図6〜8に示すように、複数の導通用突起部93a,93bは、バネ性により検出素子2の外側リード部23の円環状部23aに圧接していると共に、支持用突起部94は、バネ性により検出素子2の後端部21bのうち、外側リード部23の円環状部23aよりも後端側にずれた外周面に圧接している。さらに、圧接部95は、バネ性によりセパレータ8の内周面に圧接している(図2参照)。したがって、導通用突起部93a,93b、支持用突起部94及び圧接部95のバネ性による圧接によって外側端子金具9は検出素子2に連結されている。
(3)実施形態の効果
以上より、本実施形態の酸素センサ100によると、外側端子金具9の筒状部91を、検出素子2の後端部21bの外径D1より大きな内径D2を有する構成であるので、検出素子2に対して外側端子金具9を挿入する際に、筒状部91の先端が検出素子2の後端に接触することが抑制でき、検出素子2が欠損することを抑制できる。また、筒状部91の先端が検出素子2の後端部を擦りながら挿入されることがないため、外側リード部23が削られ、外側リード部23と筒状部91との接触不良が発生することを抑制できる。
他方、外側リード部23と電気的に接触するために、筒状部91に、その径方向内側に突出する導通用突起部93a,93b及び支持用突起部94を設け、これら複数の突起部93a,93b,94を軸線方向に見て120度間隔で配置する。これにより、突起部93a,93b,94が筒状部91の円周方向に均等に配置されていることになり、検出素子2に対して筒状部91が傾斜して取り付けられることが抑制でき、検出素子2の外側リード部23と外側端子金具9とを確実に接触することができる。
また、導通用突起部93a,93bと支持用突起部94とを筒状部91の軸方向にずらして配置したので、筒状部91の軸方向長さが比較的大きな値に設定されている場合であっても、検出素子2に対して筒状部91、即ち外側端子金具9が傾斜して取り付けられてしまうことを抑制でき、検出素子2の外側リード部23と外側端子金属9とを確実に接触させることができる。
また、本実施形態では、導通用突起部93a,93bを筒状部91の先端側に配置すると共に、支持用突起部94を筒状部91の後端側に配置するようにしたので、外側リード部23の円環状部23aを、検出素子2のより先端側に形成できる。そのため、外側リード部23の長さ(直線状部23bの長さ)を短くすることができ、外側リード部23の材料(Pt)の使用量を抑制することができる。
また、本実施形態では、外側端子金具9に、筒状部91の後端から後方側に向かって延びる延設部92を更に有する構成とし、支持用突起部94を、延設部92の延長線上に配置したので、延設部92により筒状部91が検出素子2に対して傾斜することを、支持用突起部94により抑制でき、検出素子2と筒状部91とを軸方向にさらに安定して取り付けることができる。
また、本実施形態では、延設部92に、筒状部91の外方に突出してセパレータ8の内周面に圧接する圧接部95を設けたので、筒状部91の支持用突起部94に加えて延設部92の圧接部95によって、検出素子2に対して筒状部91を軸方向にさらに安定して取り付けることができる。
さらに、本実施形態では、筒状部91の後端側に向かって傾斜する板状の突起部93a,93b,94を採用したので、検出素子2に筒状部91を挿入する際に、突起部93a,93b,94が検出素子2に対して引っかかりにくく、突起部93a,93b,94と検出素子2の外側リード部23との接触により外側リード部23が削り取られてしまうことを抑制できる。
尚、本発明においては、上記実施形態に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施形態とすることができる。即ち、上記実施形態では、導通用突起部93a,93bを筒状部91の先端側に配置すると共に、支持用突起部94を筒状部91の後端側に配置するようにしたが、これに限定されず、例えば、図9に示すように、導通用突起部93a’,93b’を筒状部91’の後端側に配置すると共に、支持用突起部94’を筒状部91’の先端側に配置するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態では、筒状部91の一部を切り欠いて折り曲げ形成され且つ筒状部91の後端側に向かって傾斜する板状の突起部93a,93b,94を例示したが、これに限定されず、例えば、筒状部91に板状の突起部を後端側に向かって傾斜するように接合してもよいし、図10に示すように、筒状部19の一部を内方に窪ませて形成された凹状の突起部93a",93b",94"としてもよい。さらには、突起部93a,93b,94は筒状部91の後端側に向かって傾斜しているが、突起部が外側リード部を削りとらないようにしつつ、先端側に向かって傾斜する板状の構成であってもよい。
さらに、上記実施形態では、導通用突起部93aと導通用突起部93bと支持用突起部94とが120度間隔の正三角形となるように筒状部91に配置されていたが、これに限らず、図11に示すように、筒状部91を軸線方向に見たときに、所定の起点(図11の場合、スリットの中心を起点としている)から120度の間隔で3つの領域T1、T2、T3に分けたとき、それぞれの領域T1、T2、T3に突起部93a、93b、94が1つづつ配置され、2つの領域T1、T3に配置される突起部93a、93bを外側リード部と接触する導通用突起部93a、93bとし、他の1つの領域T2に配置される突起部94を支持用突起部94とすればよい。
さらに、上記実施形態では、外側リード部23と接触する突起部を導通用突起部93aと導通用突起部93bとの2つ、外側リード部23と接触しない支持用突起部94を1つ設けていたが、これに限られず、それぞれ1つづつ導通用突起部93aと導通用突起部93bと支持用突起部94とが配置されていれば(図11の配置構成となっていれば)、さらに突起部を有してもよい。例えば、導通用突起部は2〜4つ設けられており、支持用突起部は1〜2つ設けられていてもよい。
本発明は、各種のガスセンサ、例えば、酸素センサ、炭化水素センサ、酸化窒素センサ等の、測定対象となる雰囲気に含まれる被検出成分を検出するためのガスセンサにおいて利用することができる。
100;ガスセンサ、2;検出素子、23;外側リード部、9;外側端子金具、91;筒状部、93a,93b;導通用突起部、94;支持用突起部、92;延設部。

Claims (4)

  1. 軸線方向に延び、先端部外周面に形成された外側電極、及び該外側電極に電気的に接続して後端部外周面に形成された外側リード部を有する筒状の検出素子と、前記外側リード部に電気的に接続される端子金具と、を備えるガスセンサであって、
    前記端子金具は、前記検出素子の後端部の周囲を覆い、前記検出素子の前記後端部の外径より大きな内径を有する筒状部と、該筒状部から径方向内側に突出する複数の突起部と、を有し、
    前記筒状部を前記軸線方向に見て120度の間隔で3つの領域に分けたとき、前記複数の突起部は、それぞれの領域に少なくとも1つ配置されており、
    2つの前記領域に配置される前記突起部のうち、それぞれの前記領域に配置される少なくとも1つの突起部は、前記外側リード部と接触する導通用突起部であり、
    該導通用突起部は、他の1つの前記領域に配置される少なくとも1つの支持用突起部と前記軸線方向にずらして配置されていることを特徴とするガスセンサ。
  2. 前記導通用突起部は、前記支持用突起部よりも前記軸線方向先端側に配置されている請求項1記載のガスセンサ。
  3. 前記端子金具は、前記筒状部の後端から前記軸線方向後端側に向かって延びる延設部を更に有しており、前記支持用突起部は、前記延設部の延長線上に配置されている請求項1又は2記載のガスセンサ。
  4. 前記突起部は、前記筒状部の前記後端側に向かって傾斜する板状の突起部、又は前記筒状部から窪んだ凹状の突起部である請求項1乃至3のいずれか一項に記載のガスセンサ。
JP2009026670A 2009-02-06 2009-02-06 ガスセンサ Pending JP2010181347A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026670A JP2010181347A (ja) 2009-02-06 2009-02-06 ガスセンサ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009026670A JP2010181347A (ja) 2009-02-06 2009-02-06 ガスセンサ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010181347A true JP2010181347A (ja) 2010-08-19

Family

ID=42762992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009026670A Pending JP2010181347A (ja) 2009-02-06 2009-02-06 ガスセンサ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010181347A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012233785A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP2014052254A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP2015225020A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012233785A (ja) * 2011-05-02 2012-11-29 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP2014052254A (ja) * 2012-09-06 2014-03-20 Ngk Spark Plug Co Ltd ガスセンサ
JP2015225020A (ja) * 2014-05-29 2015-12-14 日本特殊陶業株式会社 ガスセンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2010151792A (ja) ガスセンサ及びガスセンサユニット
JP2010266420A (ja) ガスセンサ
JP2010181347A (ja) ガスセンサ
WO2019244391A1 (ja) ガスセンサ
JP2011047842A (ja) ガスセンサ
JP5139373B2 (ja) ガスセンサの取り付け構造及び保護カバー付きガスセンサ
JP5770773B2 (ja) ガスセンサ
JP5357906B2 (ja) ガスセンサ
JP4398385B2 (ja) ガスセンサ
JP5753818B2 (ja) ガスセンサ
JP6170440B2 (ja) ガスセンサ
JP5268193B2 (ja) ガスセンサ
JP2007155414A (ja) ガスセンサ
JP4863139B2 (ja) ガスセンサユニット
JP6385719B2 (ja) ガスセンサ
JP4817419B2 (ja) ガスセンサ
JP2010236940A (ja) ガスセンサ
JP5947726B2 (ja) ガスセンサ
JP4934072B2 (ja) ガスセンサ
JP6741623B2 (ja) ガスセンサ、及びガスセンサ用外側端子
JP6406786B2 (ja) ガスセンサ
JP2019002866A (ja) センサ素子及びガスセンサ
JP2019027917A (ja) ガスセンサ
JP2018132407A (ja) ガスセンサ
JP2009198189A (ja) ガスセンサ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121106