JP2009198189A - ガスセンサ - Google Patents

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Masataka Taguchi
政孝 田口
Yasuhiro Fujita
康弘 藤田
Takahiro Hayashi
孝浩 林
Yoshiaki Matsubara
儀明 松原
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Abstract

【課題】ガスセンサ素子と端子金具との電気的接続状態が損なわれることを抑制することができ、従来に比べて信頼性の向上を図ることのできるガスセンサを提供する。
【解決手段】ガスセンサ素子200の後端部のリングリード部電極7が形成された部分には、円周方向に沿って凹部9が形成されており、この凹部9内に、断面形状が円形の線材をリング状に形成してなる接触部材10が配設されている。第2センサ端子金具240の把持部243は、接触部材10と弾性的に接触した状態とされることにより、この接触部材10を介してリングリード部電極7と電気的に接続されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば内燃機関の排気ガス等の被測定ガス中に含まれる特定のガス(例えば、酸素等)を検出するためのガスセンサに関する。
従来から、被測定ガス中の特定のガスを検出するガスセンサ、例えば、内燃機関の排気ガス中の酸素等を検出するためのガスセンサが知られている。また、このようなガスセンサに用いられるガスセンサ素子としては、先端部が閉じた有底筒状の固体電解質体の内外面に電極層を有するガスセンサ素子が知られている。このような構造のガスセンサ素子を用いたガスセンサでは、基準ガスとして例えば大気をガスセンサ素子の内側に導入し、外側に被測定ガスを接触させ、ガスセンサ素子内外のガス濃度差に応じて生じる起電力を測定することによって、ガス濃度を検出する。
上記のガスセンサ素子では、有底筒状の固体電解質体の先端部外側に検知電極、内側に基準電極を形成し、このガスセンサ素子の先端側を検出部とした構成のものが知られている。また、このような構成のガスセンサ素子では、検知電極を固体電解質体の外側壁面に形成したリード電極によって固体電解質体の後端側に引き出し、このリード電極と弾性的に接触するリング状導電部材等からなる端子金具を用いてガスセンサ素子と外部との電気的接続を行う構成とすることが知られている(例えば、特許文献1参照)。
すなわち、上記のガスセンサ素子では、固体電解質体の外径より僅かに小径となるリング状導電部材などからなる端子金具の内部に固体電解質体を圧入するように挿入し、端子金具とガスセンサ素子のリード電極とを弾性的に接触した状態とする。
上記構成のガスセンサでは、面倒なリード線のはんだ付け作業などを行うことなく、容易にガスセンサ素子と端子金具との電気的接続を得ることができ、ガスセンサ素子と外部との電気的接続を行うことができる。
特開平8−201333号公報
ところで、上述のガスセンサでは、リング状導電部材をガスセンサ素子に圧入する際、リング状導電部材の径が固体電解質体よりも小径となっているため、固体電解質体の外表面をリング状導電部材が擦ってしまう虞があり、さらには、固体電解質体の表面に形成されたリード電極が削り取られてしまう虞がある。
一般的に上記構造のガスセンサでは、固体電解質体の外側面に形成されるリード電極等は、めっき等により形成される。一方、端子金具は、耐熱性及び導電性を有するインコネル(商品名:インコ社製)等の金属材料によって構成される。したがって、端子金具の硬度に比べてリード電極の硬度が低い。このため端子金具に対して圧入するようにガスセンサ素子を挿入する際に、リード電極の一部が、端子金具によって削られてしまいやすいという課題があった。
その結果、ガスセンサ素子と端子金具との電気的接続状態が不良になる可能性があり、ガスセンサの信頼性の低下を招くという課題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものである。本発明は、ガスセンサ素子と端子金具との電気的接続状態が損なわれることを抑制することができ、従来に比べて信頼性の向上を図ることのできるガスセンサを提供することを目的とする。
本発明のガスセンサは、軸線方向に延び、自身の先端が閉塞された有底円筒状の固体電解質体、該固体電解質体の先端側外側面上に形成され、被測定ガスに晒される検出電極部、該検出電極部から前記固体電解質体の後端側まで延びるリード電極部を有するガスセンサ素子と、該ガスセンサ素子の径方向外側を取り囲み、当該ガス検出素子を保持するハウジングと、該ハウジング内に設けられ、前記固体電解質体の前記後端側を取り囲み、前記検出電極部と外部回路とを電気的に接続する筒状の端子金具と、を備えたガスセンサにおいて、前記固体電解質体には、自身の後端側外表面から径方向内側に陥没する第1凹部を有し、該第1凹部の外表面には、前記リード電極部の一部が形成され、且つ、当該第1凹部に埋設すると共に、該固体電解質体の前記後端側外表面から径方向外側に突出する金属製の接触部材を有し、前記端子金具は、前記接触部材を弾性的に押圧して接触することを特徴とする。
第1凹部の外表面に形成されたリード電極部の外側に接触部材が取り付けられている。この接触部材は、固体電解質体の後端側外表面から径方向外側に突出しているため、リング状導電部材をガスセンサ素子に圧入する際、リング状導電部材の径が固体電解質体よりも小径となっていても、固体電解質体の外表面をリング状導電部材が擦ってしまうことを防止できる。さらには、固体電解質体の表面に形成されたリード電極部が削り取られてしまうことを防止できる。これにより、固体電解質体自身の折損を防止でき、且つガスセンサ素子と端子金具との電気的接続状態が損なわれることを抑制できる。
なお、接触部材は、第1凹部に埋設されているので、リング状導電部材をガスセンサ素子に圧入したとしても、接触部材が位置ずれを起こすことも抑制できる。この接触部材は、リード電極に接触するように第1凹部に埋設されていれば良く、第1凹部の形状に合わせて形成されていれば良い。また、第1凹部の形状、寸法は適宜設定でき、凹部が矩形状(固体電解質体を軸線方向に沿った断面に見たとき)、錘状、台形状であっても良い。さらに、接触部材は、矩形状や錘状に突出していても良い。
上記構成のガスセンサにおいて、接触部材は、端子金具のビッカース硬度以上のビッカース硬度を有する材料から構成することが好ましい。これによって、ガスセンサ素子と端子金具とを弾性的に接触させた状態に組み立てる際に、接触部材が端子金具によって削られることを抑制することができる。この場合、接触部材を、端子金具と同一の材料から構成してもよい。
上記構成のガスセンサにおいて、第1凹部は、固体電解質体の周方向に亘って形成され、リード電極部には、第1凹部の外表面に形成されるリングリード部電極を有し、接触部材は、環状に形成されている構成とすることができる。このような構成とすれば、ガスセンサ素子と端子金具とを弾性的に接触させた状態に組み立てる際などにおいて、接触部材が位置ずれを起こすことを抑制することができ、ガスセンサ素子とリード電極との電気的接続を十分に得ることができる。
上記構成のガスセンサにおいて、第1凹部は、個固体電解質体の軸線方向に間隙を設けて複数設けられ、接触部材は、複数の前記第1凹部にそれぞれ埋設されており、端子金具は、複数の前記接触部材と当接することもできる。これにより、端子金具と接触部材との接触位置が増加し、よりガスセンサ素子とリード電極との電気的接触を得ることができる。
上記構成のガスセンサにおいて、端子金具は、径方向内側に突出する板状の突出片を有し、突出片は、接触部材よりも後端側の前記固体電解質体の外表面に接触することができる。このような構成とすれば、固体電解質体と端子金具とが接触部材だけでなく、他の部位にて固体電解質体と端子金具とが接触することとなり、組み付けた際の安定性を向上させることができる。
本発明によれば、ガスセンサ素子と端子金具との電気的接続状態が損なわれることを抑制することができ、従来に比べて信頼性の向上を図ることのできるガスセンサを提供することができる。
以下、本発明のガスセンサを酸素センサに適用した実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のガスセンサの一実施形態に係る酸素センサの概略構成を示す縦断面図であり、図2は図1のガスセンサの要部構成を示す分解斜視図である。
図1に示すように、ガスセンサ100は、先端が閉じた有底円筒状のガスセンサ素子(酸素検出素子)200と、ガスセンサ素子200の筒部内に挿入された棒状のヒータ101とを備えている。
ガスセンサ素子200は、ジルコニア等を主体とする酸素イオン伝導性の固体電解質体1からなり、その先端部3側(図中下側)が検知部とされ、検知部の後端側(図中上側)には、径方向外側に突出する鍔部2が形成されている。
また、図2に示すように、固体電解質体1の外側4には、例えばPtあるいはPt合金からなり、無電解めっきなどのめっきによって形成された外側電極が形成され、この外側電極は、検知部の略全面を覆うように形成された検知部電極5と、この検知部電極5と電気的に接続され、後端側に電極を引き出すための縦リード部電極6と、縦リード部電極6の後端側にリング状に形成されたリングリード部電極7とから構成されている。このリングリード部電極7には、リング状に形成された接触部材10が設けられている。この接触部材10については、後で詳述する。また、固体電解質体1の内側には、上記外側電極と同様に例えばPtあるいはPt合金などからなる内側電極8が形成されている。なお、検知部電極5の外側には、スピネル等のセラミック溶射層からなる保護層が形成されている。
図1に示すように、ガスセンサ素子200のうち鍔部2は、絶縁性セラミックからなるホルダ102に係合され、ガスセンサ素子200は、鍔部2の後端側に配置されたタルクから形成されたセラミック粉末104およびセラミック粉末104の後端側に配置されたスリーブ103により、筒状の主体金具105に気密に保持されている。なお、本明細書においては、ガスセンサ素子200の軸に沿う方向(図1中、上下方向)のうち、先端部3側(図1中、下方)に向かう側を「先端側」とし、これと反対方向(図1中、上方)に向かう側を「後端側」ということとする。
主体金具105は、ガスセンサ100を排気管等の取付部に取り付けるためのねじ部106や工具係合部107を有し、プロテクタ108がプロテクタ接続部109にレーザ溶接で接続されている。このプロテクタ108は、主体金具105の先端側開口部から突出するガスセンサ素子1の先端部3を覆うように取り付けられている。このガスセンサ100はねじ部106より先端側が排気管等のエンジン内に位置し、それより後端側は外部の大気中に位置して使用される。プロテクタ108には、排気ガスを透過させる複数のガス透過口180が形成されている。
一方、主体金具105の後端部110は、スリーブ103との間にリングパッキン111を介して加締められて気密保持されている。また工具係合部107の後端側の接続部112には、筒状の金属外筒113の先端部114が外側からレーザ溶接により固着されている。これらの主体金具105と金属外筒113とによって、ガスセンサ100におけるハウジングの主要部が構成されている。
また、上記金属外筒113の後端側開口、つまり実質的にハウジングの後端側開口は、封止部材、例えばゴム等で構成されたグロメット120を嵌入させて加締めることにより封止されている。
グロメット120の中心部には、大気を金属外筒113内に導入する一方、水分の進入を防ぐフィルタ210が配置されている。またこのグロメット120の先端側には、絶縁性のアルミナセラミックからなるセパレータ122が設けられている。そして、セパレータ122およびグロメット120を貫通してセンサ出力リード線130、131およびヒータリード線132、133が配置されている。
セパレータ122は、図2に示すように、後端側部123、先端側部124、およびこれらの間に位置し、これらよりも大径の鍔部125とを有する。鍔部125のうち、後端側部123との間には、先端側(図中下方)ほど拡径してテーパ面をなす外筒当接面126が形成されている。一方、先端側部124との間は、階段状の段差をなす先端側面127が形成されている。
また、このセパレータ122には、各リード線130、131、132、133を挿通するためのリード線挿通孔230、231が軸方向に貫通して形成されている。また、後端側の端面には、通気溝232が4個のリード線挿通孔230、231と干渉しない位置に十字形態で軸線と直交する方向に形成されている。また、セパレータ122の先端面に開口する有底状の保持孔234が軸線方向に形成されている。
図1および図2に示すように、この保持孔234およびリード線挿入孔230、231には、各リード線130、131、132、133が挿通され、第1、第2センサ端子金具140、240のコネクタ部141、241、およびヒータ端子部材340、341が互いに絶縁されつつセパレータ122内に保持される。
図2に示すように、第1センサ端子金具140は、一体に成形されたコネクタ部141、セパレータ当接部142、挿入部143を有する。このうち、コネクタ部141は、センサ出力リード線130の芯線を把持して、第1センサ端子金具140とセンサ出力リード線130とを電気的に接続する。
また、セパレータ当接部142は、セパレータ122の保持孔234に弾性的に当接して、第1センサ端子金具140をセパレータ122内に保持する。また、挿入部143は、ガスセンサ素子1の筒部内に挿入されて、内側電極(基準電極)8と導通する。
また、この挿入部143は、下方押圧部144および上方押圧部145を含み、この挿入部143がガスセンサ素子1の筒部内に挿入されることにより、挿入部143が包囲するヒータ101を押圧して、ヒータ101の軸線がガスセンサ素子200の中心軸線に対して偏心して、発熱部161がガスセンサ素子200の筒部の内壁(内側電極8)に接触するように、ヒータ101の姿勢を調整する。また、挿入部143の後端側には、挿入部143がガスセンサ素子1の筒部内に没入するのを防ぐため、鍔部146が設けられている。
なお、ヒータ101に形成される発熱部161が偏心して、ガスセンサ素子200の筒部の内壁に接することで、より小さな容積に熱エネルギーを集中することになり、ガスセンサ100の活性化時間を短縮する上で効果的である。
一方、第2センサ端子金具240は、一体に形成されたコネクタ部241、セパレータ当接部242、把持部243を有する。このうち、コネクタ部241は、センサ出力リード線131の芯線を把持して、第2センサ端子金具240とセンサ出力リード線131を電気的に接続する。また、セパレータ当接部242は、セパレータ122の保持孔234に弾性的に当接して、第2センサ端子金具240をセパレータ122内に保持する。また、把持部243は、ガスセンサ素子1の後端付近の外周を弾性的に把持する。
図3は、上記第2センサ端子金具240の把持部243及びガスセンサ素子200の後端部を拡大して示すものである。この図3に示すように、ガスセンサ素子200の後端部のリングリード部電極7が形成された部分には、円周方向に沿って凹部9が形成されており、リングリード部電極7を構成する導体(例えば、Pt又はPt合金等からなり、めっきにより形成されている。)は、この凹部9内にも形成されている。そして、この凹部9内に、断面形状が円形の線材をリング状に形成してなる接触部材10が配設されている。このように凹部9内に接触部材10を設けることにより、後述するようにガスセンサ素子200を把持部243内に圧入するよう挿入した際に、接触部材10が位置ずれを起すことを防止することができる。
この接触部材10は、めっきにより形成されているリングリード部電極7よりビッカース硬度が高い材料から構成されている。また、この接触部材10は、把持部243のビッカース硬度以上のビッカース硬度を有することが好ましく、本実施形態では、把持部243と同一の材料であるインコネル(商品名:インコ社製)から形成されている。
そして、把持部243は、ガスセンサ素子200の外側4のリングリード部電極7の外側部分に設けられた接触部材10と弾性的に接触した状態とされることにより、この接触部材10を介してリングリード部電極7と電気的に接続された状態となり、これによって、ガスセンサ素子200の外側4に形成されている検知部電極5とも導通している。
また、把持部243の接触部材10との当接部より後端側(図3において上側)には、内周方向に突出し、ガスセンサ素子200の外側4と当接する突出片245が設けられている。このように、軸線方向に離間した2箇所において、ガスセンサ素子200と把持部243とが当接するようになっているので、ガスセンサ素子200を安定した状態で把持部243内に把持することができる。なお、上記のように把持部243に第2の当接部としての突出片245を設ける代わりに、図5に示すように、上記した接触部材10と同様に構成されたリング状の第2の接触部材11及びこの第2の接触部材11が係止される凹部9を設けることもできる。
さらに、図2にも示すように、把持部243の先端側には、把持部243内にガスセンサ素子200の後端部を圧入する際に、挿入しやすくするため、先端側が外周方向に拡径するように拡がった鍔部244が設けられている。
図4は、上記した把持部243にガスセンサ素子200の後端部を圧入するように挿入する際の工程を示すものである。図4(a)に示すように、主体金具105内に固定されたガスセンサ素子200の後端側と、第2センサ端子金具240の把持部243を近接させると、把持部243の先端側の鍔部244が接触部材10と接触する。そして、この状態から圧力を加えて挿入すると、把持部243が開き大径となるように変形して、図4(b)に示すように、接触部材10の外側に把持部243が位置した状態となる。この状態では、接触部材10の外側から把持部243が弾性的に接触部材10を押圧した状態で、接触部材10と把持部243とが当接している。また、同時に突出片245もガスセンサ素子200の外側4と当接した状態となっている。
ここで、上記のような工程により、ガスセンサ素子200と第2センサ端子金具240との電気的な接続状態を形成する際に、接触部材10が無く、ガスセンサ素子200の外側4に直接第2センサ端子金具240の把持部243を圧入すると、固体電解質体1の表面を把持部243が擦ってしまうことやガスセンサ素子200の外側4に形成されているリングリード部電極7が、把持部243によって削られてしまうため、リングリード部電極7と把持部243との電気的な接続状態が不十分となる場合がある。これに対して、本実施形態では、上記のように接触部材10と把持部243とが接触するようになっているので、固体電解質体1の表面を把持部243が擦ってしまうことがなく、リングリード部電極7と把持部243との間の十分な電気的な接続状態を確保することができる。なお、接触部材10を、第2センサ端子金具240を構成する材料のビッカース硬度以上のビッカース硬度を有する材料から構成すれば、上記の工程においても接触部材10は、ほとんど削り取られることがない。
また、図2に示すように、ヒータ101は棒状のセラミックヒータであり、アルミナを主とする芯材に抵抗発熱体(図示せず)を有する発熱部161が形成されている。電極パッド163、164にろう付け接続されるヒータ端子金具340、341およびヒータリード線132、133と通じて、このヒータ101に通電すると、ガスセンサ素子200の先端部が加熱される。ヒータ端子金具341には、ヒータリード線132の芯線を把持して、このヒータ端子金具341とヒータリード線132を電気的に接続するコネクタ部342を有している。なお、図2には示さないが、ヒータ端子金具340も同様にコネクタ部によりヒータリード線133の芯線を把持するコネクタ部を有している。
図1に示すように、金属外筒113は、金属製で略円筒形状を成し、先端側(図中下側)に位置し、上述したようにその先端側の先端部114が主体金具105と接合される第1外筒部115と、これよりも後端側に位置し第1外筒部115よりも小径の第2外筒部116とを有している。この第2外筒部116の軸方向中間部分には、周方向に均等に4箇所、径方向内側に凸部頂面が四角形状となって突出する内側凸部117が形成されている。この内側凸部117のうち、この凸部頂面より先端側には、斜面をなす鍔部当接面118が形成されている。この鍔部当接面118は、セパレータ122の外筒当接面126と当接する。
さらに、図1に示すように、セパレータ122の先端側部124の周囲には、付勢金具150が装着されている。この付勢金具150は、円筒状の金属筒部151のほか、この金属筒部151の後端部に、金属筒部151と一体に形成されたJ型弾性保持部152を有する。
このJ型弾性保持部152は、周方向に等間隔に4箇所点在しており、径方向内側に延びると共に徐々に方向転換して先端側に延びて略J字状に湾曲してなる。このJ型弾性保持部152は、付勢金具150をセパレータ122の先端側部124に装着すると、弾性変形して付勢金具150を先端側部124に保持する。
上記構成のガスセンサ100は、ねじ部106より先端側(図1において下側)が排気管内等に位置し、それより後端側(図1において上側)が外部の大気中に位置した状態で使用される。ガスセンサ素子200は、その内側に配置されたヒータ101で加熱され活性化される。そして、基準ガスとしての大気は、フィルタ210から金属外筒113内に導入され、ガスセンサ素子1の内側に導入される。一方、ガスセンサ素子2の外側にはプロテクタ108のガス透過口180を介して排気ガスが導入される。
これによって、ガスセンサ素子200には、その内外面の酸素濃度差に応じて酸素濃淡電池起電力が生じる。そして、この酸素濃淡電池起電力を、排気ガス中の酸素濃度の検出信号として取り出すことにより、排気ガス中の酸素濃度を検出する。
以上説明したとおり、本実施形態のガスセンサ100によれば、ガスセンサ素子200と第2センサ端子金具240との電気的接続状態が損なわれることを抑制することができ、従来に比べて信頼性の向上を図ることができる。なお、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、各種の変形等が可能であることは、勿論である。
本発明の実施形態に係るガスセンサの全体概略構成を示す縦断面図。 図1のガスセンサの一部を示す分解斜視図。 図1のガスセンサの要部構成を拡大して示す縦断面図。 図1のガスセンサの組み立て工程を説明するための要部拡大縦断面図。 変形例のガスセンサの要部構成を拡大して示す縦断面図。
符号の説明
1……固体電解質体、7……リングリード部電極、9……凹部、10……接触部材、100……ガスセンサ、200……ガスセンサ素子、240……第2センサ端子金具、243……把持部、244……鍔部、245……突出片。

Claims (6)

  1. 軸線方向に延び、自身の先端が閉塞された有底円筒状の固体電解質体、該固体電解質体の先端側外側面上に形成され、被測定ガスに晒される検出電極部、該検出電極部から前記固体電解質体の後端側まで延びるリード電極部を有するガスセンサ素子と、
    該ガスセンサ素子の径方向外側を取り囲み、当該ガス検出素子を保持するハウジングと、
    該ハウジング内に設けられ、前記固体電解質体の前記後端側を取り囲み、前記検出電極部と外部回路とを電気的に接続する筒状の端子金具と、
    を備えたガスセンサにおいて、
    前記固体電解質体には、自身の後端側外表面から径方向内側に陥没する第1凹部を有し、
    該第1凹部の外表面には、前記リード電極部の一部が形成され、且つ、当該第1凹部に埋設すると共に、該固体電解質体の前記後端側外表面から径方向外側に突出する金属製の接触部材を有し、
    前記端子金具は、前記接触部材を弾性的に押圧して接触することを特徴とするガスセンサ。
  2. 請求項1記載のガスセンサにおいて、
    前記接触部材は、前記端子金具のビッカース硬度以上のビッカース硬度を有する材料から構成されたことを特徴とするガスセンサ。
  3. 請求項2記載のガスセンサにおいて、
    前記接触部材が、前記端子金具と同一の材料から構成されていることを特徴とするガスセンサ。
  4. 請求項1〜3いずれか1項記載のガスセンサにおいて、
    前記第1凹部は、前記固体電解質体の周方向に亘って形成され、
    前記リード電極部には、前記第1凹部の外表面に形成されるリングリード部電極を有し、
    前記接触部材は、環状に形成されていることを特徴とするガスセンサ。
  5. 請求項1〜4いずれか1項記載のガスセンサにおいて、
    前記第1凹部は、前記固体電解質体の軸線方向に間隔を設けて複数設けられ、前記接触部材は、複数の前記第1凹部にそれぞれ埋設されており、前記端子金具は、複数の前記接触部材と当接されていることを特徴とするガスセンサ。
  6. 請求項1〜4いずれか1項記載のガスセンサにおいて、
    前記端子金具は、径方向内側に突出する板状の突出片を有し、
    該突出片は、前記接触部材よりも後端側の前記固体電解質体の外表面に接触することを特徴とするガスセンサ。
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