JP5138198B2 - カップホルダ装置 - Google Patents

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Description

この発明は、カップホルダ装置に関するものである。
自動車などの車両には、通常、車室内にカップホルダ装置が設けられている。このようなカップホルダ装置のなかには、引出式のものが存在している。
このような引出式のカップホルダ装置は、アウタケースと、このアウタケース対して引出収納自在に取付けられたカップホルダ部とを備えている。
このカップホルダ部は、飲料容器を上方から挿入可能な飲料容器挿入用開口部を有するカップホルダ本体と、このカップホルダ本体の下方に配設されて飲料容器挿入用開口部に挿入された飲料容器の底部を保持可能な底部保持部材とを備えている。
そして、底部保持部材は、カップホルダ本体に対し、軸支部を介して上下傾動自在に軸支されることにより、カップホルダ本体の下面側に格納される格納位置と、カップホルダ本体から下方へ突出して飲料容器の底部を保持可能な底部保持位置との間を往復移動自在に取付けられている。
上記引出式のカップホルダ装置では、アウタケースに対してカップホルダ部を引出すと、底部保持部材が自重で軸支部を中心に下方へ傾動されることにより、底部保持部材はカップホルダ本体に対して下方へ突出した底部保持位置となる。
反対に、アウタケースに対してカップホルダ部を収納する際には、底部保持部材を軸支部を中心に格納位置まで上方へ傾動して、カップホルダ本体の下面側に格納させるようにする。これにより、カップホルダ本体と底部保持部材とをアウタケース内へ収納させることが可能となる。
このような引出式のカップホルダ装置では、アウタケースに対してカップホルダ部を収納する際に、底部保持部材がアウタケースの下縁部や意匠面を構成するフィニッシャー部材などの内装パネル部材に当って傷を付けるおそれがある。
そこで、カップホルダ部の引出収納動作に連動させて、底部保持部材を上下傾動可能な連動機構を備えたものが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
この連動機構は、カップホルダ本体の両側面に形成されて、軸支部を中心とする円弧状の貫通孔と、底部保持部材の両側面から突設されて、円弧状の貫通孔に沿い移動可能なガイド軸と、アウタケースの両内側面に凹設形成されて、円弧状の貫通孔から突出されたガイド軸の先端部を案内する倣い溝とを備えている。この倣い溝は、奥側に格納位置保持用溝部を有し、手前側に底部保持位置保持用溝部を有すると共に、手前側の近傍に部分的に大きく湾曲する移行用溝部を有している。
特開2003−260970
しかしながら、上記特許文献1に記載されたカップホルダ装置では、アウタケースの両内側面に対し、底部保持部材を連動させるための倣い溝を凹設形成して、これにガイド軸の先端部を案内させるようにしているが、この倣い溝は、形状が複雑であるため、設計・調整や成形に手間がかかると共に、貫通孔に対してガイド軸を倣い溝の深さ分だけ大きく突出させなければならないため、カップホルダ本体に対する底部保持部材の組付作業を困難にする要因となっていた。特に、倣い溝とガイド軸とを両側面部分に設けたことが、組付作業をより一層困難なものとしていた。
更に、倣い溝は、形状が複雑であるため、アウタケースに対するカップホルダ部の引出収納動作を案内する出入用ガイド部としては使用することができなかった。
また、カップホルダ本体や、底部保持部材や、アウタケースの両側面に対して連動機構を設けるようにしていたので、貫通孔やガイド軸が両側から目視されるおそれがあり、見栄上も不利であった。
上記課題を解決するために、請求項1に記載された発明では、
アウタケースと、該アウタケースに対して引出収納自在に取付けられたカップホルダ部とを備え、
該カップホルダ部が、飲料容器を上方から挿入可能な飲料容器挿入用開口部を有するカップホルダ本体と、該カップホルダ本体の下方に配設されて飲料容器挿入用開口部に挿入された飲料容器の底部を保持可能な底部保持部材とを備えると共に、
該底部保持部材が、カップホルダ本体に対し、軸支部を介して上下傾動自在に軸支されることにより、カップホルダ本体の下面側に格納される格納位置と、カップホルダ本体から下方へ突出して飲料容器の底部を保持可能な底部保持位置との間を往復移動自在に取付けられ、
更に、カップホルダ部の引出収納動作に連動させて、底部保持部材を上下傾動可能な連動機構を備えたカップホルダ装置において、
前記アウタケースとカップホルダ部との間に、カップホルダ部の引出収納動作を案内可能な出入用ガイド機構部を備え、
該出入用ガイド機構部が、前記アウタケースの両内側面から突設されて、一定の厚みでカップホルダ本体の引出収納方向のみに向けて延在されるガイド用凸条部と、カップホルダ本体の両側面に形成されて、前記ガイド用凸条部が摺動自在に嵌合されるガイド用凹溝部とを備え、
前記連動機構が、カップホルダ本体の側面に形成されて、前記ガイド用凹溝部の位置から下方へ向け、前記軸支部を中心とする円弧状に延びる貫通孔と、底部保持部材の側面から突設されて、前記円弧状の貫通孔に沿い移動可能なガイド軸と、前記ガイド用凸条部の手前側端部に形成されて、前記円弧状の貫通孔から突出された前記ガイド軸の先端部を案内してガイド用凸条部の下縁部側へと回り込ませるガイド面とを備えることにより、前記出入用ガイド機構部に対して一体に形成され、
前記円弧状の貫通孔は、前記ガイド用凹溝部を部分的に分断して、カップホルダ本体側面のガイド用凹溝部の内側と下側との間に連設されると共に、
前記ガイド用凸条部の手前側端部に形成された前記ガイド面は、奥下がりの傾斜面とされ、
前記ガイド用凸条部は、少なくともアウタケースに対してカップホルダ部を最大限に引出した時に、ガイド軸がその手前側端部から外れる長さに形成されることにより、手前側端部から外れたガイド軸が、円弧状の貫通孔の上端部へと移動してガイド用凹溝部内へ入り、ガイド用凹溝部内に位置することで、底部保持部材が下方へ突出され、
カップホルダが引出された状態からカップホルダを押込むと、ガイド用凹溝部内に位置するガイド軸が、手前側端部のガイド面に当接することにより、ガイド面に倣って円弧状の貫通孔の下端側へと移動してガイド用凹溝部内からガイド用凹溝部の下側へ出され、ガイド用凸条部の下縁部側へ回り込んでガイド用凸条部の下縁部に案内されることで、底部保持部材が格納されるよう構成されたことを特徴としている。
請求項2に記載された発明では、前記連動機構が、カップホルダ本体と、底部保持部材と、アウタケースとの間の一側面部分に対してのみ設けられたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、アウタケースとカップホルダ部との間に、カップホルダ部の引出収納動作を案内可能な出入用ガイド機構部を備え、該出入用ガイド機構部が、前記アウタケースの両内側面から突設されて、一定の厚みでカップホルダ本体の引出収納方向のみに向けて延在されるガイド用凸条部と、カップホルダ本体の両側面に形成されて、前記ガイド用凸条部が摺動自在に嵌合されるガイド用凹溝部とを備え、前記連動機構が、カップホルダ本体の側面に形成されて、前記ガイド用凹溝部の位置から下方へ向け、前記軸支部を中心とする円弧状に延びる貫通孔と、底部保持部材の側面から突設されて、前記円弧状の貫通孔に沿い移動可能なガイド軸と、前記ガイド用凸条部の手前側端部に形成されて、前記円弧状の貫通孔から突出された前記ガイド軸の先端部を案内してガイド用凸条部の下縁部側へと回り込ませるガイド面とを備えることにより、前記出入用ガイド機構部に対して一体に形成され、前記円弧状の貫通孔は、前記ガイド用凹溝部を部分的に分断して、カップホルダ本体側面のガイド用凹溝部の内側と下側との間に連設されると共に、前記ガイド用凸条部の手前側端部に形成された前記ガイド面は、奥下がりの傾斜面とされたことにより、以下のような作用・効果を得ることができる。
即ち、出入用ガイド機構部としてアウタケースの内側面から突設させたガイド用凸条部の手前側端部をガイド面として利用し、底部保持部材の側面から突設したガイド軸をガイド用凸条部の下縁部側へと回り込ませるようにしたことにより、形状の複雑な倣い溝を特別に設ける必要を無くすことができるので、倣い溝の設計・調整や成形の手間を低減することができる。また、ガイド用凸条部の先端部を倣いの相手側とすることにより、貫通孔に対するガイド軸の突出量を減少させることができるため、カップホルダ本体に対する底部保持部材の組付作業を容易化することができる。
また、前記ガイド用凸条部は、少なくともアウタケースに対してカップホルダ部を最大限に引出した時に、ガイド軸がその手前側端部から外れる長さに形成されることにより、手前側端部から外れたガイド軸が、円弧状の貫通孔の上端部へと移動してガイド用凹溝部内へ入り、ガイド用凹溝部内に位置することで、底部保持部材が下方へ突出されることになる。
カップホルダが引出された状態からカップホルダを押込むと、ガイド用凹溝部内に位置するガイド軸が、手前側端部のガイド面に当接することにより、ガイド面に倣って円弧状の貫通孔の下端側へと移動してガイド用凹溝部内からガイド用凹溝部の下側へ出され、ガイド用凸条部の下縁部側へ回り込んでガイド用凸条部の下縁部に案内されることで、底部保持部材が格納されることになる。
請求項2の発明によれば、前記連動機構が、カップホルダ本体と、底部保持部材と、アウタケースとの間の一側面部分(片側)に対してのみ設けられたことにより、貫通孔やガイド軸が両側から目視されることがなくなり、見栄上有利となる。また、連動機構を片側とすることにより、カップホルダ本体に対する底部保持部材の組付作業を更に容易化することができる。
以下、本発明を具体化した実施例について、図示例と共に説明する。
図1〜図11は、この発明の実施例を示すものである。
まず、構成について説明する。自動車などの車両の車室内に、図1〜図3に示すような、引出式のカップホルダ装置1を設ける。このカップホルダ装置1は、例えば、インストルメントパネルやフィニッシャー部材などのような、意匠面を構成する内装パネル部材2などに対して取付けられる。
この引出式のカップホルダ装置1は、主に図3に示すように、アウタケース3と、このアウタケース3に対して引出収納自在に取付けられたカップホルダ部4とを備えている。
アウタケース3は、少なくとも、手前側の面に、カップホルダ部4を収容可能なカップホルダ部用開口部5を有すると共に、カップホルダ部4を所要の間隙を有して包囲可能な上下左右の面部(上壁部6、下壁部7、側壁部8)を有する枠状を呈している。このアウタケース3は、上記内装パネル部材2に形成された取付用開口部9の裏面側に、カップホルダ部用開口部5の周囲に形成された取付用フランジ部10を位置合せした状態で取付けられる。また、アウタケース3には、内装パネル部材2の裏面側に取付けるための取付用ブラケット部11などが適宜形成されている。
カップホルダ部4は、飲料容器12を上方から挿入可能な飲料容器挿入用開口部13を有するカップホルダ本体14と、このカップホルダ本体14の下方に配設されて飲料容器挿入用開口部13に挿入された飲料容器12の底部を保持可能な底部保持部材15とを備えている。
ここで、カップホルダ本体14は、飲料容器挿入用開口部13を形成できるようにするために、飲料容器12の径寸法よりも所要量だけ大きな幅寸法と、引出状態の時の支持代を確保するために、飲料容器12の径寸法のほぼ2倍程度の奥行寸法とを有する、平面視ほぼ矩形板状のホルダ平面部16を呈している。このホルダ平面部16に対し、飲料容器挿入用開口部13は、手前側のほぼ幅中央部分に形成される。このホルダ平面部16の奥側部分には、最大引出位置を規制するストッパ17が突設されている。このストッパ17は、アウタケース3の上壁部6などに形成された図示しない受け部などに係止され得るようになっている。
このカップホルダ本体14は、ホルダ平面部16の両側縁部に、ほぼ全域に亘ってほぼ均一の幅で連続的にほぼ垂直下方へ延びる、ほぼ帯状をしたホルダ側面部18を有している。このホルダ側面部18により、カップホルダ本体14は、ほぼ下向きコ字状の横断面形状となり、このほぼ下向きコ字状の内部空間が、底部保持部材15を格納可能な底部保持部材格納空間となる。なお、このホルダ側面部18の幅寸法(カップホルダ本体14全体としての見掛上の厚み)は、ほぼ1cmから数cm程度のものである。
また、カップホルダ本体14は、手前側の端部に、内装パネル部材2の取付用開口部9とほぼ対応して、収納状態で内装パネル部材2とほぼ面一に連なる、フランジ状の意匠面部19を有している。
このようなカップホルダ本体14には、直線タイプのものも存在するが、この場合には、側面視で若干上に凸状に湾曲された曲線タイプのものとされている。このカップホルダ本体14は、手前側が高く、奥側が低くなるような、前下がりの傾斜状態で配置されている。
一方、底部保持部材15は、平面視ほぼ奥向きコ字形状の本体部20を有している。この本体部20は、カップホルダ本体14の両ホルダ側面部18の内面に沿って延びる両側腕部21と、この両側腕部21の手前側の端部間を連結すると共に飲料容器12の底部を直接保持する底部保持部22とを有している。この本体部20は、カップホルダ本体14下面側の底部保持部材格納空間に対して格納可能な厚さに構成される。更に、必要に応じ、両側腕部21の奥側の部分の下縁部間に対し、両者間を所要の幅で連結して補強可能な連結補強部23を設けても良い。
そして、底部保持部材15は、カップホルダ本体14に対し、軸支部25を介して上下傾動自在に軸支されることにより、カップホルダ本体14の下面側に格納される格納位置と、カップホルダ本体14から下方へ突出して飲料容器12の底部を保持可能な底部保持位置との間を往復移動自在に取付けられている。
この軸支部25は、底部保持部材15の両側腕部21の奥側端部近傍からカップホルダ本体14の幅方向へ向けて突設された軸部26と、カップホルダ本体14の両ホルダ側面部18の対応する位置に形成されて、軸部26を軸支可能な軸孔27とを備えている。この軸部26は、カップホルダ本体14の両ホルダ側面部18に対し、先端がほとんど突出されない程度の長さに形成される。また、軸孔27は、後述するガイド用凹溝部33の下側の位置に形成される。
更に、カップホルダ部4の引出収納動作に連動させて、底部保持部材15を上下傾動可能な連動機構30を備えるようにする。
そのために、この実施例のものでは、先ず、アウタケース3とカップホルダ部4との間に、カップホルダ部4の引出収納動作を案内可能な出入用ガイド機構部31を備えるようにする。
そして、この出入用ガイド機構部31を、アウタケース3の両内側面(側壁部8の内面)から突設されて、カップホルダ本体14の引出収納方向へ連続的に延びるガイド用凸条部32と、カップホルダ本体14の両側面(ホルダ側面部18)に形成されて、ガイド用凸条部32が摺動自在に嵌合されるガイド用凹溝部33とを備えたものとする。ガイド用凹溝部33は、カップホルダ本体14の両ホルダ側面部18に凹設形成しても良いが、ホルダ側面部18の肉厚が不作して凹設形成できない場合には、ガイド用凸条部32の上下部に沿って一対の突条を設けて、その間の部分をガイド用凹溝部33としても良い。このガイド用凹溝部33も、ガイド用凸条部32と同様に、カップホルダ本体14の引出収納方向へほぼ連続的に延びるものとする。この場合、カップホルダ本体14が曲線タイプとされているので、引出収納方向もこれに合わせて曲線的なものとなる。
そして、連動機構30が、カップホルダ本体14の側面(ホルダ側面部18)に形成されて、ガイド用凹溝部33の位置(ガイド用凸条部32と対応する位置)から下方へ向け、軸支部25を中心とする円弧状に延びる貫通孔35と、底部保持部材15の側面(側腕部21)から突設されて、円弧状の貫通孔35に沿い移動可能なガイド軸36と、ガイド用凸条部32の手前側端部に形成されて、円弧状の貫通孔35から突出されたガイド軸36の先端部を案内してガイド用凸条部32の下縁部側へと回り込ませるガイド面37とを備えるように構成する。
ここで、円弧状の貫通孔35とガイド軸36とは、軸支部25よりも奥側の位置に形成されている。円弧状の貫通孔35は、少なくともガイド軸36の直径とガイド用凸条部32の上下方向の寸法とを加えた長さ以上の長さを有している。ガイド用凹溝部33は、円弧状の貫通孔35によって部分的に分断される。ガイド用凸条部32の長さは、アウタケース3に対してカップホルダ部4を最大限に引出した時に、手前側端部からガイド軸36外れる長さで、且つ、底部保持部材15がアウタケース3の下縁部や意匠面を構成するフィニッシャー部材などの内装パネル部材2に当たる直前にガイド軸36が手前側端部に当るような長さとする。そして、このガイド用凸条部32の手前側端部に形成されるガイド面37は、奥下がりの傾斜面とされる。
この際、特に、連動機構30は、カップホルダ本体14と、底部保持部材15と、アウタケース3との間の一側面部分に対してのみ設けられるようにする。
次に、この実施例の作用について説明する。
上記引出式のカップホルダ装置1は、図1の収納された状態から、アウタケース3に対してカップホルダ部4を引出すと、図2に示すように、底部保持部材15が自重で軸支部25を中心に下方へ傾動されるので、底部保持部材15はカップホルダ本体14に対して下方へ突出した底部保持位置となる。
この状態で、カップホルダ本体14の飲料容器挿入用開口部13へ上方から飲料容器12を挿入すると、底部保持部材15が飲料容器12の底部を保持することにより、飲料容器12を置くことが可能となる。
反対に、飲料容器12を置かない場合には、図2の引出された状態から、アウタケース3に対してカップホルダ部4を押込むことにより、図1に示すように、カップホルダ装置1が、意匠面を構成する内装パネル部材2の内側に収納された状態となる。
この収納の際には、底部保持部材15を、軸支部25を中心に格納位置まで上方へ傾動して、カップホルダ本体14の下面側に格納させるようにする。これにより、カップホルダ本体14と底部保持部材15とをアウタケース3内へ支障なく格納させることが可能となる。
このような引出式のカップホルダ装置1では、アウタケース3に対してカップホルダ部4を収納する際に、底部保持部材15がアウタケース3の下縁部や意匠面を構成するフィニッシャー部材のなどの内装パネル部材2に当って傷を付けるおそれがあるので、この実施例のカップホルダ装置1では、カップホルダ部4の引出収納動作に連動させて、底部保持部材15を上下傾動させ連動機構30を備えることにより、傷付きを防止することができるようにしている。この連動機構30による連動は、カップホルダ部4の引出時に底部保持部材15を下方へ傾動させ、収納時に底部保持部材15を上方へ傾動させるものである。
即ち、先ず、カップホルダ部4は、アウタケース3とカップホルダ部4との間に設けられた出入用ガイド機構部31によって、引出収納動作が案内されることになる。
より具体的には、出入用ガイド機構部31は、アウタケース3の両内側面から突設されたガイド用凸条部32と、カップホルダ本体14の両側面に形成されたガイド用凹溝部33との摺動によって、カップホルダ部4の引出収納動作を案内する。このガイド用凸条部32とガイド用凹溝部33とは、共に、カップホルダ本体14の引出収納方向へ向けて延設されているのみなので、形状が単純であり、設計や成形などが容易である。
そして、アウタケース3に対してカップホルダ部4が収納されている状態では、ガイド軸36は、ガイド用凸条部32の下縁部側へ位置すると共に、円弧状の貫通孔35の下端部側に位置している。この時、底部保持部材15は、上方へ傾動した格納位置となっている。
アウタケース3に対してカップホルダ部4を最大限に引出すと、図4に示すように、ガイド軸36は、ガイド用凸条部32の手前側端部から外れるため、自重によって円弧状の貫通孔35の上端部側へと移動する。これにより、底部保持部材15は、軸部26を中心に下方へ傾動して底部保持位置となる。
この引出状態から、アウタケース3に対してカップホルダ部4を押込むと、図5〜図8に順に示すように、底部保持部材15がアウタケース3の下縁部や意匠面を構成するフィニッシャー部材などの内装パネル部材2に当たる直前にガイド軸36が手前側端部に当り(図5)、その後、ガイド軸36は、ガイド用凸条部32の手前側端部のガイド面37に倣って円弧状の貫通孔35の下端部側へと移動する(図6)。これにより、底部保持部材15は、軸部26を中心に上傾動する。なお、連動機構30は、底部保持部材15を完全に格納位置へ移動させるものとしても良いが、この場合には、底部保持部材15を格納位置の直前まで移動させる程度としている。そこで、更にアウタケース3に対してカップホルダ部4を押込むことにより、図7〜図8および図9〜図11に示すように、底部保持部材15は徐々に格納位置とされる。この際、底部保持部材15は、アウタケース3の下縁部や意匠面を構成するフィニッシャー部材などの内装パネル部材2によって、格納位置へと導かれるが、当りが緩くなる位置まで既に移動しているので、特に傷付けたりすることもない。
このように、この実施例によれば、アウタケース3とカップホルダ部4との間に、カップホルダ部4の引出収納動作を案内可能な出入用ガイド機構部31を備え、出入用ガイド機構部31が、アウタケース3の両内側面から突設されて、カップホルダ本体14の引出収納方向へ延びるガイド用凸条部32と、カップホルダ本体14の両側面に形成されて、ガイド用凸条部32が摺動自在に嵌合されるガイド用凹溝部33とを備え、連動機構30が、カップホルダ本体14の側面に形成されて、ガイド用凹溝部33の位置(ガイド用凸条部32と対応する位置)から下方へ向け、軸支部25を中心とする円弧状に延びる貫通孔35と、底部保持部材15の側面から突設されて、円弧状の貫通孔35に沿い移動可能なガイド軸36と、ガイド用凸条部32の手前側端部に形成されて、円弧状の貫通孔35から突出されたガイド軸36の先端部を案内してガイド用凸条部32の下縁部側へと回り込ませるガイド面37とを備えたことにより、以下のような作用・効果を得ることができる。
即ち、出入用ガイド機構部31としてアウタケース3の内側面から突設させたガイド用凸条部32の手前側端部をガイド面37として利用し、底部保持部材15の側面から突設したガイド軸36をガイド用凸条部32の下縁部側へと回り込ませるようにしたことにより、形状の複雑な倣い溝を特別に設ける必要を無くすことができるので、倣い溝の設計・調整や成形の手間を低減することができる。また、ガイド用凸条部32の先端部を倣いの相手側とすることにより、貫通孔35に対するガイド軸36の突出量を減少させることができるため、カップホルダ本体14に対する底部保持部材15の組付作業を容易化することができる。
また、連動機構30が、カップホルダ本体14と、底部保持部材15と、アウタケース3との間の一側面部分(片側)に対してのみ設けられたことにより、貫通孔35やガイド軸36が両側から目視されることがなくなり、見栄上有利となる。また、連動機構30を片側とすることにより、カップホルダ本体14に対する底部保持部材15の組付作業を更に容易化することができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。例えば、各実施例に複数の構成が含まれている場合には、これらの構成の可能な組合せが含まれることは勿論である。また、複数の実施例や変形例が示されている場合には、これらに跨がった構成の組合せのうちの可能なものが含まれることは勿論である。
本発明の実施例にかかるカップホルダ装置の内装パネル部材に対する凸状態を示す斜視図である。 図1の引出状態を示す図である。 図1のカップホルダ装置の分解斜視図である。 図3のカップホルダ装置の引出状態の側面図である。 図4に続く作動図である。 図5に続く作動図である。 図6に続く作動図である。 図7に続く作動図である。 (a)は、図6と同じ状態の側面図、(b)は(a)のA−A断面図、(c)は(a)のa−a断面図である。 (a)は、図7と図8との中間状態の側面図、(b)は(a)のB−B断面図、(c)は(a)のb−b断面図である。 (a)は、図9と図8との中間状態の側面図、(b)は(a)のC−C断面図、(c)は(a)のc−c断面図である。
符号の説明
3 アウタケース
4 カップホルダ部
12 飲料容器
13 飲料容器挿入用開口部
14 カップホルダ本体
15 底部保持部材
25 軸支部
30 連動機構
31 出入用ガイド機構部
32 ガイド用凸条部
33 ガイド用凹溝部
35 貫通孔
36 ガイド軸
37 ガイド面

Claims (2)

  1. アウタケースと、該アウタケースに対して引出収納自在に取付けられたカップホルダ部とを備え、
    該カップホルダ部が、飲料容器を上方から挿入可能な飲料容器挿入用開口部を有するカップホルダ本体と、該カップホルダ本体の下方に配設されて飲料容器挿入用開口部に挿入された飲料容器の底部を保持可能な底部保持部材とを備えると共に、
    該底部保持部材が、カップホルダ本体に対し、軸支部を介して上下傾動自在に軸支されることにより、カップホルダ本体の下面側に格納される格納位置と、カップホルダ本体から下方へ突出して飲料容器の底部を保持可能な底部保持位置との間を往復移動自在に取付けられ、
    更に、カップホルダ部の引出収納動作に連動させて、底部保持部材を上下傾動可能な連動機構を備えたカップホルダ装置において、
    前記アウタケースとカップホルダ部との間に、カップホルダ部の引出収納動作を案内可能な出入用ガイド機構部を備え、
    該出入用ガイド機構部が、前記アウタケースの両内側面から突設されて、一定の厚みでカップホルダ本体の引出収納方向のみに向けて延在されるガイド用凸条部と、カップホルダ本体の両側面に形成されて、前記ガイド用凸条部が摺動自在に嵌合されるガイド用凹溝部とを備え、
    前記連動機構が、カップホルダ本体の側面に形成されて、前記ガイド用凹溝部の位置から下方へ向け、前記軸支部を中心とする円弧状に延びる貫通孔と、底部保持部材の側面から突設されて、前記円弧状の貫通孔に沿い移動可能なガイド軸と、前記ガイド用凸条部の手前側端部に形成されて、前記円弧状の貫通孔から突出された前記ガイド軸の先端部を案内してガイド用凸条部の下縁部側へと回り込ませるガイド面とを備えることにより、前記出入用ガイド機構部に対して一体に形成され、
    前記円弧状の貫通孔は、前記ガイド用凹溝部を部分的に分断して、カップホルダ本体側面のガイド用凹溝部の内側と下側との間に連設されると共に、
    前記ガイド用凸条部の手前側端部に形成された前記ガイド面は、奥下がりの傾斜面とされ、
    前記ガイド用凸条部は、少なくともアウタケースに対してカップホルダ部を最大限に引出した時に、ガイド軸がその手前側端部から外れる長さに形成されることにより、手前側端部から外れたガイド軸が、円弧状の貫通孔の上端部へと移動してガイド用凹溝部内へ入り、ガイド用凹溝部内に位置することで、底部保持部材が下方へ突出され、
    カップホルダが引出された状態からカップホルダを押込むと、ガイド用凹溝部内に位置するガイド軸が、手前側端部のガイド面に当接することにより、ガイド面に倣って円弧状の貫通孔の下端側へと移動してガイド用凹溝部内からガイド用凹溝部の下側へ出され、ガイド用凸条部の下縁部側へ回り込んでガイド用凸条部の下縁部に案内されることで、底部保持部材が格納されるよう構成されたことを特徴とするカップホルダ装置。
  2. 前記連動機構が、カップホルダ本体と、底部保持部材と、アウタケースとの間の一側面部分に対してのみ設けられたことを特徴とする請求項1記載のカップホルダ装置。
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