JP5129622B2 - エンジン回転数表示装置 - Google Patents

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本発明は、ダウンシフトの際にエンジン回転数を吹き上がらせるブリッピング制御機能を備えた車両に搭載されるエンジン回転数表示装置に関する。
従来より、自動車等にはエンジン回転数を表示するエンジン回転数表示装置が設けられている。これらの多くは、エンジン回転数センサ等からの入力信号に基づき、所定判定時間内におけるエンジン回転パルス数やパルス間隔を計測して、エンジン回転数を演算し、タコメータ上に表示させることが一般的である。
この種のエンジン回転数表示装置において、ドライバに対して違和感なくエンジン回転数を表示するための技術として、例えば、特許文献1には、アイドル回転数に近い低回転時にはカウンタ設定値を大きく設定し、中高回転時にはカウンタ設定値を小さく設定し、エンジン回転数の増加に応じて判定時間が短縮するように制御することにより、低回転時にエンジン回転数のバラツキや回転数センサの検出精度のバラツキ等に起因する表示器(タコメータ)の回転数表示の変動を防止するとともに、高回転時にはアクセル操作に伴うエンジン回転数の大きな早い変化に対する応答性を確保する技術が開示されている。
特開平1−154195号公報
ところで、この種のエンジン回転数表示装置では、エンジン回転数センサ等からの入力信号に基づくエンジン回転数の演算処理の遅れや、演算したエンジン回転数を表示する際の応答性等に起因して、タコメータ上に表示されるエンジン回転数の挙動は、実回転挙動に対して遅れが生じる。
このような遅れは、通常の走行時には特に問題とならないが、例えば、加速と減速が頻繁に繰り返されるワインディング路でブリッピング制御を伴うトランスミッションのダウンシフトを行った際に、エンジンの吹き上がり音とタコメータ上のエンジン回転数の挙動とにズレが生じてドライバに違和感を与える等の虞がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、ダウンシフト時におけるエンジン回転数の表示を良好なレスポンスで違和感なく行うことができるエンジン回転数表示装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様によるエンジン回転数表示装置は、ダウンシフト時のブリッピング制御機能を備えた車両に搭載され、センサ値に基づいてエンジンの実回転数を演算する実回転数演算手段と、タコメータ上に表示する表示用回転数を前記実回転数に基づいて演算する表示用回転数演算手段と、を備えたエンジン回転数表示装置において、前記ブリッピング制御は、現在の変速段の摩擦係合要素を解放するとともにエンジンの燃料カットを行う第1のモードと、ブリッピング制御の目標回転数に基づいてエンジン制御を行う第2のモードとを備え、前記表示用回転数演算手段は、前記第1のモードにおける前記実回転数に基づいて演算開始用の閾値を設定し、前記第2のモードにおいて前記実回転数が前記閾値を超えたとき、前記実回転数に代えて、前記目標回転数に基づいて前記表示用回転数を演算するものである。
本発明のエンジン回転数表示装置によれば、ダウンシフト時におけるエンジン回転数の表示を良好なレスポンスで違和感なく行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の形態を説明する。図1乃至図6は本発明の第1の実施形態に係わり、図1はエンジン回転数表示装置の概略構成を示す機能ブロック図、図2はエンジン回転数推定ルーチンのフローチャート、図3は一時切換判定ルーチンのフローチャート、図4は一時切換経過時間演算ルーチンのフローチャート、図5は表示用回転数演算ルーチンのフローチャート、図6はエンジンの実回転数と表示用回転数との関係を示すタイミングチャートである。
図1において、符号1は、ダウンシフト時のブリッピング制御機能を備えた車両に搭載されるエンジン回転数表示装置を示し、このエンジン回転数表示装置1は、例えば、コンビネーションメータ5上に配設された指針式のタコメータ6と、コンビネーションメータ5を統括制御するメータ制御部7に設定されたタコメータ制御部8とを有する。
タコメータ制御部8は、エンジン回転数センサ15からの信号に基づいてエンジン回転数(実回転数)NEを演算するエンジン回転数演算部10と、タコメータ6上に表示する表示用回転数NEMETを実回転数NEに基づいて演算する表示用回転数演算部11と、を有する。
ここで、エンジン回転数センサ15は、電磁ピックアップ等の磁気センサで構成され、エンジンのクランクシャフトに軸着するシグナルロータ(図示せず)に対設されている。シグナルロータの外周には角度判別用突起が突設されており、エンジン回転数センサ15は、角度判別用突起を検出する毎にパルス信号の出力を行う。例えば、4気筒エンジンにおいて、エンジン回転数センサ15は、角度判別用突起によるパルス信号をエンジン1/2回転毎(180°CA毎)に出力する。
エンジン回転数演算部10は、エンジン回転数センサ15からのパルス信号に基づいてエンジンの実回転数NEを演算する。具体的には、本実施形態において、エンジン回転数演算部10は、エンジンの実回転数NEを表すパラメータとして、例えば、エンジン回転数センサ15によるパルス信号の出力周期(実出力周期)を演算する。
表示用回転数演算部11は、エンジン回転数演算部10で演算された実回転数NE(実出力周期)に対してなまし計算等の各種補正を行うことにより、最終的なエンジン回転数である表示用回転数NEMETを演算し、この表示用回転数NEMETを制御信号としてタコメータ6に出力する。これにより、タコメータ6上には、表示用回転数NEMETに応じたエンジン回転数表示が行われる。
さらに、メータ制御部7は、後述するブリッピング指示部20等からの信号に基づいて、ダウンシフト時におけるエンジン回転数(推定回転数)NEBRを演算するエンジン回転数推定部12を有する。
ここで、ブリッピング指示部20は、例えば、トランスミッション制御部内に設定され、ドライバによるダウンシフトスイッチ22の操作が行われた際に、ブリッピング制御を伴ったダウンシフト制御を行う。すなわち、このダウンシフト制御が開始すると、ブリッピング指示部20は、先ず、現在のギヤ段の摩擦係合要素を解放するとともに、エンジンの燃料カットを行う。そして、燃料カット後のエンジン回転数(実回転数NE)の低下に基づいて摩擦係合要素が解放されたことを判定すると、ブリッピング指示部20は、エンジンのスロットル制御を通じて、エンジン回転数をブリッピング制御用の目標回転数NEBまで上昇させる。これにより、次のギヤ段の摩擦係合要素間の回転が早期に一致され、レスポンスの高いダウンシフトが実現される。この場合において、目標回転数NEBは、例えば、現在の自車の走行状態に基づいて可変設定される。具体的には、ブリッピング指示部20には、例えば、現在のギヤ段及び車速と目標回転数NEBとの関係を示すマップ等が予め設定されて格納されており、ブリッピング指示部20は、例えば、ダウンシフト制御の開始から終了までの間、車輪速センサ21からの入力信号等に基づいて目標回転数NEBを可変設定する。
このようにブリッピング指示部20で演算された目標回転数NEB等の制御情報はエンジン回転数推定部12に入力され、エンジン回転数推定部12は、入力された目標回転数NEBに基づいて推定回転数NEBRを演算する。具体的には、エンジン回転数推定部12は、目標回転数NEBに対して所定のオフセット量NEOSTを加算するとともに、各種補正を行うことにより、推定回転数NEBRを演算する。
さらに、エンジン回転数推定部12は、ブリッピング制御を伴うダウンシフト制御が実行されると、予め設定された条件に基づいて、表示用回転数演算部11における表示用回転数演算の一時切換を判定する。そして、エンジン回転数推定部12で演算の一時切換が判定されると、当該判定が解除されるまでの間、表示用回転数演算部11は、実回転数NEに代えて、推定回転数NEBRに基づく表示用回転数NEMETの演算を行う。
このように、本実施形態において、メータ制御部7(タコメータ制御部8)は、実回転数演算手段、及び、表示用回転数演算手段としての機能を有する。
次に、エンジン回転数推定部12で実行されるエンジン回転数推定制御について、図2のエンジン回転数推定ルーチンのフローチャートに従って説明する。
このルーチンは設定時間毎に繰り返し実行されるもので、ルーチンがスタートすると、エンジン回転数推定部12は、先ず、ステップS101において、オフセット量NEOSTの算出を行う。すなわち、本実施形態において、エンジン回転数推定部12には、例えば、一時切換経過時間C(後述する)及び現在のギヤ段とオフセット量NEOSTとの関係を示すマップが予め設定されて格納されており、エンジン回転数推定部12は、このマップを参照し、一時切換経過時間C及び現在のギヤ段Gに基づいて、オフセット量NEOSTを算出する(NEOST=map(C,G))。なお、オフセット量設定マップは、例えば、ギヤ段Gが低速側となるにつれてオフセット量NEOSTを増大させ、一時切換経過時間Cが増大するにつれてオフセット量NEOSTを減少させるよう設定されている。
続くステップS102において、エンジン回転数推定部12は、ブリッピング指示部20から入力される目標回転数NEBに、ステップS101で算出したオフセット量NEOSTを加算することにより、推定回転数NEBRを算出する(NEBR=NEB+NEOST)。
そして、エンジン回転数推定部12は、ステップS102で算出した推定回転数NEBRに対し急激な変化を抑制するためのガード処理を行うことにより、最終的な推定回転数NEBRを算出する。すなわち、エンジン回転数推定部12は、ステップS103において、前回演算された推定回転数NEBR(n-1)から予め設定された所定値kNEDNを減算した値をガード値NEGDとして算出する(NEGD=NEBR(n-1)−kNEDN)。そして、ステップS104において、ステップS102で算出した推定回転数NEBRとステップS103で算出したガード値NEGDとを比較し、これらのうちの大値を最終的な推定回転数NEBRとして設定する(NEBR=MAX(NEBR,NEGD))。
そして、ステップS105において、エンジン回転数推定部12は、推定回転数NEBR(rpm)に基づき、エンジン回転数センサ15からの推定出力周期T180B(μs)を算出した後(T180B=30000000/NEBR)、ルーチンを抜ける。
次に、エンジン回転数推定部12で実行される一時切換判定制御について、図3の一時切換判定ルーチンのフローチャートに従って説明する。
このルーチンは設定時間毎に繰り返し実行されるもので、ルーチンがスタートすると、エンジン回転数推定部12は、先ず、ステップS201において、ドライバによるダウンシフトスイッチ22のON操作が行われたか否かを調べる。
そして、ステップS201において、ダウンスイッチ22のON操作が行われたと判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS202に進み、ブリッピング制御を伴うダウンシフト制御の実行状態を示すダウンシフト実行フラグxDOWNを「1」にセットした後(xDOWN=1)、ステップS204に進む。
一方、ステップS201において、ダウンシフトスイッチ22のON操作が行われていないと判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS203に進み、ダウンシフト実行フラグxDOWNが「1」にセットされているか否かを調べる。
そして、ステップS203において、ダウンシフト実行フラグxDOWNが「1」にセットされておらず、xDOWN=0であると判定すると、エンジン回転数推定部12は、そのままルーチンを抜ける。一方、ステップS203において、ダウンシフト実行フラグxDOWNが「1」にセットされていると判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS204に進む。
ステップS202、或いは、ステップS203からステップS204に進むと、エンジン回転数推定部12は、ブリッピング指示部20からの入力信号に基づき、現在、エンジンに対する燃料カットの開始タイミングであるか否かを調べる。
そして、ステップS204において、燃料カットの開始タイミングではないと判定した場合(すなわち、燃料カットが未だ開始されていない場合、或いは、燃料カットが既に開始されている場合)、エンジン回転数推定部12は、ステップS206に進む。一方、ステップS204において、現在、燃料カットの開始タイミングであると判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS205に進み、エンジン回転数演算部10で演算された現在のエンジン回転数(実回転数)NEを、ラッチ回転数NERCとして保持した後、ステップS206に進む。
ステップS204、或いは、ステップS205からステップS206に進むと、エンジン回転数推定部12は、ブリッピング指示部20からの入力信号に基づいて、燃料カットが終了したか否かを調べる。
そして、ステップS206において、燃料カットが終了していないと判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS211に進む。
一方、ステップS206において、燃料カットが終了していると判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS207に進み、エンジン回転数(実回転数)NEがラッチ回転数NERCよりも大きいか否かを調べる。
そして、ステップS207において、実回転数NEがラッチ回転数NERC以下であると判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS211に進む。
一方、ステップS207において、実回転数NEがラッチ回転数NERCよりも大きいと判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS208に進み、前回の実回転数NE(n-1)がラッチ回転数NERCよりも大きかったか否かを調べる。
そして、ステップS208において、前回の実回転数NE(n-1)がラッチ回転数NERCよりも大きかったと判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS211に進む。
一方、ステップS208において、前回の実回転数NE(n-1)がラッチ回転数NERC以下であり、燃料カット終了後の実回転数NEが今回初めてラッチ回転数NERCよりも大きくなったと判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS209に進む。
そして、エンジン回転数推定部12は、ステップS209において、ラッチ回転数NERCを「0」に変更した後、ステップS210に進み、表示用回転数演算部11に対して表示用回転数演算の一時切換を指示する一時切換フラグxBLIPを「1」にセットした後(xBLIP=1)、ルーチンを抜ける。
すなわち、エンジン回転数推定部12は、燃料カット後の実回転数NEが燃料カット開始時の実回転数NE(ラッチ回転数NERC)を超えたとき、表示用回転数演算部11による表示用回転数NEMETの演算を、通常時の演算からブリッピング時の演算へと一時切換させることを判定する。
また、ステップS206、ステップS207、或いは、ステップS208からステップS211に進むと、エンジン回転数推定部12は、現在の実回転数NEが推定回転数NEBRを超えたか否かを調べる。
そして、ステップS211において、現在の実回転数NEが推定回転数NEBR以下であると判定すると、エンジン回転数推定部12は、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS211において、現在の実回転数NEが推定回転数NEBRよりも大きいと判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS212に進み、前回の実回転数NE(n-1)が前回の推定回転数NEBR(n-1)よりも大きいか否かを調べる。
そして、ステップS212において、前回の実回転数NE(n-1)が前回の推定回転数NEBR(n-1)よりも大きいと判定すると、エンジン回転数推定部12は、そのままルーチンを抜ける。
一方、ステップS212において、前回の実回転数NE(n-1)が前回の推定回転数NEBR(n-1)以下であり、燃料カット後の実回転数NEが今回初めて推定回転数NEBRよりも大きくなったと判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS213に進む。
そして、エンジン回転数推定部12は、ステップS213において、ラッチ回転数NERCの保持を解除し、続くステップS214で、ダウンシフト実行フラグxDOWNを「0」にリセットし(xDOWN=0)、続くステップS215で、一時切換フラグxBLIPを「0」にリセットした後(xBLIP=0)、ルーチンを抜ける。
ここで、エンジン回転数推定部12では、例えば、図4に示す一時切換経過時間演算ルーチンのフローチャートに従って、一時切換フラグxBLIPが「1」にセットされてからの経過時間(一時切換経過時間)Cをカウントする。
このルーチンは設定時間毎に繰り返し実行されるもので、ルーチンがスタートすると、エンジン回転数推定部12は、先ず、ステップS301において、一時切換フラグxBLIPが「1」にセットされているか否かを調べる。
そして、ステップS301において、一時切換フラグxBLIPが「1」にセットされておらず、xBLIP=0であると判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS302に進み、一時切換経過時間Cを「0」にリセットした後、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS301において、一時切換フラグxBLIPが「1」にセットされていると判定すると、エンジン回転数推定部12は、ステップS303に進み、現在の一時切換経過時間Cをインクリメントした後(C←C+1)、ルーチンを抜ける。
次に、表示用回転数演算部11で実行される表示用回転数演算制御について、図5に示す表示用回転数演算ルーチンのフローチャートに従って説明する。
このルーチンは設定時間毎に繰り返し実行されるもので、ルーチンがスタートすると、表示用回転数演算部11は、先ず、ステップS401において、一時切換フラグxBLIPが「1」にセットされているか否かを調べる。
そして、ステップS401において、一時切換フラグxBLIPが「1」にセットされておらず、xBLIP=0であると判定すると、表示用回転数演算部11は、ステップS402に進み、表示用回転数NEMETの演算用のパラメータとして実回転数NEを選択した後、ステップS404に進む。
一方、ステップS401において、一時切換フラグxBLIPが「1」にセットされていると判定すると、表示用回転数演算部11は、ステップS403に進み、表示用回転数NEMETの演算を切り換えるべく、表示用回転数NEMETの演算用のパラメータとして推定回転数NEBRを選択した後、ステップS404に進む。
そして、ステップS402、或いは、ステップS403からステップS404に進むと、表示用回転数演算部11は、現在選択されているエンジン回転数(実回転数NE、或いは、推定回転数NEBR)に対し、所定のフィルタ処理を行って表示用回転数NEMETを算出した後、ルーチンを抜ける。具体的には、表示用回転数演算部11は、現在選択されているエンジン回転数(実回転数NE、或いは、推定回転数NEBR)に対し、前回演算した表示用回転数NEMET(n-1)を用いてなまし計算を行うことにより、表示用回転数NEMETを算出する。
これらの制御により、例えば、図6に示すように、ダウンシフトスイッチ22がON操作されてブリッピング制御を伴うダウンシフト制御が開始すると、エンジン回転数推定部12により、ブリッピング制御の目標回転数NEBに基づく推定回転数NEBRの演算が開始される。そして、現ギヤ段の解放と同期して行われるエンジンの燃料カット制御の終了後に、実回転数NEが、燃料カットの開始時のラッチ回転数NERCを超えたとき、表示用回転数演算部11における表示用回転数NEMETの演算用パラメータが実回転数NEから推定回転数NEBRへと一時切換される。この推定回転数NEBRに基づく表示用回転数NEMETの演算は、実回転数NEが表示用回転数NEMETよりも大きくなるまで継続され、実回転数NEが表示用回転数NEMETよりも大きくなったとき、表示用回転数NEMETの演算用パラメータが実回転数NEへと復帰する。
このような実施形態によれば、ブリッピング制御用の目標回転数NEBに基づいて推定回転数NEBRを演算し、ブリッピング制御によってエンジン回転数が吹き上がるときの表示用回転数NEMETを、実回転数NEから推定回転数NEBRに一時的に切り換えて演算することにより、ダウンシフト時におけるタコメータ6上へのエンジン回転数表示を、良好なレスポンスで違和感なく行うことができる。
すなわち、目標回転数NEBに基づいて演算した推定回転数NEBRを用いて表示用回転数NEMETを演算することにより、実回転数の演算処理の遅れ等に影響されることなく、ブリッピング制御によるエンジン回転数の吹き上がりをレスポンスよくタコメータ6上に表現することができる。
その際、推定回転数NEBRを、オフセット量NEOSTによって目標回転数NEBよりも高値側にオフセットさせることにより、ブリッピング制御によるエンジン回転数の吹き上がりを、好適に演出することができる。
さらに、ダウンシフト時において現変速段の摩擦係合要素が解放されて燃料カットが開始されたときの実回転数NEをラッチ回転数NERCとして保持し、燃料カット後に、実回転数NEがラッチ回転数NERCを超えたときのタイミングで、実回転数NEから推定回転数NEBRへのパラメータの切り換えを行うことにより、実際にドライバがエンジン音によって体感するエンジンの吹き上がりと、タコメータ6上に表現されるエンジンの吹き上がりとを違和感なく、一致させることができる。
なお、上述の実施形態においては、エンジン回転数の表示手段として、指針式のタコメータを用いた一例について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、デジタル式のタコメータを用いてもよいことは勿論である。
次に、図7乃至図17は本発明の第2の実施形態に係わり、図7はエンジン回転数表示装置のシステム構成図、図8はエンジン回転数表示制御のアクティビティ図、図9は制御開始判定用ラッチエンジン回転数の算出ルーチンを示すフローチャート、図10は制御実施フラグの算出ルーチンを示すフローチャート、図11はブリッピング制御目標回転数の算出ルーチンを示すフローチャート、図12は演出用目標回転数の徐変量の算出ルーチンを示すフローチャート、図13は演出用目標回転数の算出ルーチンを示すフローチャート、図14は演出用TDC間隔時間の算出ルーチンを示すフローチャート、図15は演出時用なまし係数の算出ルーチンを示すフローチャート、図16はタコメータ出力周期の算出ルーチンを示すフローチャート、図17はブリッピング制御時の各制御状態を示すタイミングチャートである。
図7において、符号101は、ダウンシフト時のブリッピング制御機能を備えた車両に搭載されるエンジン回転数表示装置を示し、このエンジン回転数表示装置101は、例えば、コンビネーションメータ5上に配設された指針式のタコメータ6と、このタコメータ6に対する制御信号を演算するエンジン制御ユニット(ECU)107とによって主要部が構成されている。さらに、ECU107には、エンジン回転数センサ15とトランスミッション制御ユニット(TCU)110が接続されている。
エンジン回転数センサ15は、電磁ピックアップ等の磁気センサで構成され、エンジンのクランクシャフトに軸着するシグナルロータ(図示せず)に対設されている。シグナルロータの外周には角度判別用突起が突設されており、エンジン回転数センサ15は、角度判別用突起を検出する毎にパルス信号の出力を行う。例えば、4気筒エンジンにおいて、エンジン回転数センサ15は、エンジンの1/2回転毎(180°CAのTDC(上死点)位置毎)に、角度判別用突起に基づくパルス信号(TDC信号)を出力する。
TCU110には、車輪速センサ21が接続されているとともに、ダウンシフトスイッチ22等の各種スイッチ類が接続されている。そして、TCU110は、ドライバによるダウンシフトスイッチ22の操作が行われた際に、ブリッピング制御を伴ったダウンシフト制御を行う。本実施形態において、このブリッピング制御は、「3」〜「1」の制御モードatfcutmdを有し、ブリッピング制御が開始すると、制御モードatfcutmdが「0」から「3」へと切り換えられる。以後、制御モードatfcutmdは、「2」、「1」へと順次移行した後、ブリッピング制御の完了とともに「0」に戻る(図17(a)参照)。各制御モードatfcutmdについて説明すると、TCU110は、先ず、制御モードatfcutmd=3として、現在のギヤ段(変速段)の摩擦係合要素を解放制御するとともに、ECU107に対して全気筒燃料カットを指示する。そして、燃料カット後のエンジン回転数の低下に基づいて摩擦係合要素が解放されたことを判定すると、TCU110は、制御モードatfcutmd=2に移行して目標回転数rqneblipを設定し、設定した目標回転数rqneblipをECU107に出力する。この目標回転数rqneblipに基づいてECU107によるスロットル制御や燃料噴射制御等のエンジン制御が行われることにより、次のギヤ段の摩擦係合要素間の回転が早期に一致され、レスポンスの高いダウンシフトが実現される。その後、TCU110は、制御モードatfcutmd=1に移行して、ブリッピング制御の終了処理を行う。ここで、目標回転数rqneblipは、例えば、自車の走行状態等に基づいて可変設定される。具体的には、TCU110には、例えば、現在のギヤ段及び車速と目標回転数rqneblipとの関係を示すマップ等が予め設定されて格納されており、TCU110は、車輪速センサ21からの入力信号等に基づいて目標回転数rqneblipを可変設定する。
本実施形態のタコメータ6に対する制御において、ECU107は、基本的には、エンジンの実回転数(実エンジン回転数ne)を表すパラメータとして、エンジン回転数センサ15によるパルス信号の実出力周期を示す実TDC間隔時間ttdcを演算する。そして、この実TDC間隔時間ttdcに対してなまし計算等の各種補正を行うことによりタコメータ出力周期NEMETを演算し、このタコメータ出力周期NEMETを制御信号としてタコメータ6に出力する。
その一方で、上述のブリッピング制御が開始されると、ECU107は、主として制御モードatfcutmdが「2」及び「1」の所定区間において、ブリッピング制御時のエンジン回転数を力強く且つレスポンスよく演出するための演出用目標回転数tachobliptneを演算する。そして、この演出用目標回転数tachobliptneに基づいて演出用のTDC間隔時間ttdcblipを算出し、実TDC間隔時間ttdcに代えて演出用TDC間隔時間ttdcblipに基づくタコメータ出力周期NEMETの演算を行う。すなわち、ブリッピング制御中の所定区間において、ECU107は、タコメータ6に対する表示制御を通常制御から演出制御へと一時的に切り換え、実TDC間隔時間ttdcに代えて演出用TDC間隔時間ttdcblipに基づくタコメータ出力周期NEMETの演算を行うことにより、タコメータ6の指針を実際のエンジンの吹け上がりに対応付けて、レスポンスよく大きく吹け上がらせる。
このようなタコメータ6に対する表示制御(タコメータ出力周期NEMETの演算)は、例えば、図8のアクティビティ図に示すように、TDCのパルス信号の入力タイミング毎に行われる。
このタコメータ出力周期NEMETの演算において、ECU107は、ブリッピング制御時に、演出制御によってエンジン吹け上がり音とタコメータ6の指針の跳ね上がりに違和感が生じないようにするため、実際のエンジンの回転数の吹け上がりを検出したとき、演出制御の開始を判定する。具体的には、ECU107は、制御モードatfcutmd=3のときの実エンジン回転数neの最大値をラッチすることにより一次切換開始判定用の閾値である制御開始判定用ラッチエンジン回転数tachonelatchを算出し(act1)、この制御開始判定用ラッチエンジン回転数tachonelatch等に基づいて制御実施フラグxTACHOBLIPの算出を行う(act2)。すなわち、ECU107は、実エンジン回転数neが制御開始判定用ラッチエンジン回転数tachonelatchを上回ったとき、演出制御の開始を判定し、制御実施フラグxTACHOBLIPを「1」にセットする。但し、エンジン回転数neの変動で演出制御の開始タイミングを誤判定しないようにするため、本実施形態において、制御開始判定用ラッチエンジン回転数tachonelatchは、実エンジン回転数neの最大値よりも所定のオフセット量kTACHONEOSTだけプラス側にオフセットされる。また、演出制御の開始判定は、制御モードatfcutmd=2のときに限定的に行われる。なお、オフセット量kTACHONEOSTには、例えば、エンジンのクランクプーリ誤差1°に相当する50[rpm]が設定される。
また、ECU107は、ブリッピング制御の制御モードatfcutmdが「2」に移行すると、TCU110から入力される目標回転数rqneblipに平均化処理を施してブリッピング制御目標回転数(目標回転数)tachorqneblipを算出する(act3)。すなわち、TCU110から送られてくる目標回転数rqneblipは微小な変動(うねり)を伴う場合があるため、これを平均化処理を施すことにより、うねりが抑制されたブリッピング制御目標回転数tachorqneblipを算出する。そして、制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」にセットされてエンジン回転数の演出制御が開始すると、ECU107は、演出制御開始タイミングのブリッピング制御目標回転数tachorqneblipに対し、ギヤ段毎に予め設定されたオーバーシュート量tRQNEOST(例えば、tRQNEOST=500rpm程度)を加算することにより、演出用目標回転数tachobliptneの初期値を設定する。すなわち、ブリッピング制御によるエンジン回転数の吹け上がりをタコメータ6によって力強く且つレスポンスよく演出するため、ブリッピング制御目標回転数tachorqneblip(目標回転数rqneblip)にオーバーシュート量tRQNEOSTを加算した値が、演出用目標回転数tachobliptneの初期値として設定される。
ところで、ドライバに対して違和感を与えることのないようエンジン回転数を表示するため、タコメータ6に対する表示制御が演出用TDC間隔時間ttdcblipに基づく演出制御から実TDC間隔時間ttdcに基づく通常制御へと移行する際には、演出用目標回転数tachobliptneのオーバーシュート量tRQNEOSTが零となっていることが望ましい。換言すれば、ブリッピング制御によって実エンジン回転数neがブリッピング制御目標回転数tachorqneblipに到達するのと略同じタイミングで、演出用目標回転数tachobliptneがブリッピング制御目標回転数tachorqneblipと一致していることが望ましい。そこで、制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」にセットされてエンジン回転数の演出制御が開始されると、ECU107は、設定したオーバーシュート量tRQNEOSTがブリッピング制御中に消滅するよう減衰させるため、演出用目標回転数の徐変量(減衰量dtachoblip)を逐次算出し(act4)、この減衰量dtachoblipを従前の演出用目標回転数tachobliptneから減算することにより、新たな演出用目標回転数tachobliptneを算出する(act5)。そして、ECU107は、演出用目標回転数tachobliptneを算出すると、仮想的なTDC間隔時間である演出用TDC間隔時間ttdcblipを算出する(act6)。この演出用TDC間隔時間ttdcblipは、基本的には、演出用目標回転数tachobliptneを時間換算することにより求められるが、演出用目標回転数tachobliptneよりも実エンジン回転数の方が大きい場合、実エンジン回転数neを時間換算することにより求められる。
この場合において、ECU107は、ブリッピング制御目標回転数tachorqneblipと実エンジン回転数neとの差と、単位時間当たりのエンジン回転上昇量kTACHOBDNEとに基づいて、実エンジン回転数neがブリッピング制御目標回転数tachorqneblipに到達するまでの時間T1を推定し、この推定時間T1と実TDC間隔時間ttdcとに基づいて、何回のTDC処理でオーバーシュート量tRQNEOSTを減衰させる必要があるか(減衰処理回数)を算出する。但し、演出制御の開始直後から演出用目標回転数tachobliptneに対する減衰処理を行うと、ブリッピング制御を強調するために設定したオーバーシュート量tRQNEOSTがタコメータ6上の表示回転数(ブリッピング演出回転数nechoblip)に的確に反映されなくなるため、演出用目標回転数tachobliptneに対する減衰処理は、所定のディレイ時間kTACHOBDLYの経過を待って行う。すなわち、本実施形態において、具体的には、減衰処理回数は、推定時間T1からディレイ時間kTACHOBDLYを減算した時間を実TDC間隔時間ttdcで除算することによって求められる。そして、ECU107は、ディレイ時間kTACHOBDLY経過時の演出用目標回転数tachobliptneとブリッピング制御目標回転数tachorqneblipとの差を減衰処理回数で除算したものを減衰量dtachoblipとして算出する。
なお、演出制御の終了は、演出用目標回転数tachobliptneが実エンジン回転数neを下回った時点で判定されるが、ブリッピング演出回転数nechoblipと実エンジン回転数neとを滑らかに接続するため、実際の制御実施フラグxTACHOBLIPの「0」へのリセットは、所定回数(例えば、20回)のディレイを待って行われる。
また、ECU107は、現在の実TDC間隔時間ttdcに基づいて後述する演出時のなまし係数ktachoblipを算出する(act7)。
そして、ECU107は、通常制御時には予め設定されている通常時用なまし係数ktachoを用いて実TDC間隔時間ttdcをなまし処理することでタコメータ出力周期NEMETを算出し、演出制御時においては演出時用なまし係数ktachoblipを用いて演出用TDC間隔時間ttdcblipをなまし処理することでタコメータ出力周期NEMETを算出する(act8)。
ここで、上述の説明からも明らかなように、実エンジン回転数neは実質的に実TDC間隔時間ttdcと同義のパラメータであり、演出用目標回転数tachobliptneは実質的に演出用TDC間隔時間ttdcblipと同義のパラメータである。また、実TDC間隔時間ttdc或いは演出用TDC間隔時間ttdcblipになまし処理を行って算出されるタコメータ出力周期NEMETは実質的に表示用回転数と同義のパラメータである。これらを勘案すると、本実施形態において、ECU107は、実回転数演算手段、及び、表示用回転数演算手段としての各機能を実現する。
次に、上述のact1において行われる制御判定用ラッチエンジン回転数tachonelatchの算出について、図9に示す制御判定用ラッチエンジン回転数算出ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、エンジン回転数センサ15からTDCのパルス信号が入力される毎にECU107で実行されるもので、ルーチンがスタートすると、ECU107は、先ず、ステップS1101において、現在TCU110から入力されているブリッピング制御モードatfcutmd(図17(a)参照)が「3」であるか否かを調べる。
そして、ステップS1101において、ブリッピング制御モードatfcutmdが「3」であると判定した場合、ECU107は、ステップS1102に進み、前回のブリッピング制御モードatfcutmdが「3」であったか否かを調べる。
そして、ステップS1102において、前回の制御モードatfcutmdが「3」でなかったと判定した場合、すなわち、ブリッピング制御モードatfcutmdが「0」から「3」へと切り換えられた直後であることを判定した場合、ECU107は、ステップS1103に進み、現在のエンジン回転数neにオフセット量kTACHONEOST(例えば、50rpm)を加算したものをラッチエンジン回転数tachonelatchとしてセットした後(図17(b)参照)、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS1102において、前回のブリッピング制御モードatfcutmdが「3」であったと判定した場合、すなわち、前回からブリッピング制御モードatfcutmdが「3」の状態が継続していると判定した場合、ECU107は、ステップS1104に進み、現在のエンジン回転数neにオフセット量kTACHONEOSTを加算した値と、前回のラッチエンジン回転数tachonelatch(n-1)とを比較し、何れか大きい方を新たなラッチエンジン回転数tachonelatchとしてセットした後、ルーチンを抜ける。
また、ステップS1101において、ブリッピング制御モードatfcutmdが「3」ではないと判定した場合、ECU107は、ステップS1105に進み、前回のラッチエンジン回転数tachonelatch(n-1)を今回のラッチエンジン回転数tachonelatchとしてホールドしたまま、ルーチンを抜ける。
このように、本実施形態において、ラッチエンジン回転数tachonelatchは、ブリッピング制御モードatfcutmdが「3」であるときの実エンジン回転数neの最大値に基づいて設定される。
この場合において、ラッチエンジン回転数tachonelatchには、実エンジン回転数neの最大値にオフセット量kTACHONEOSTを加算したものが設定されることにより、実エンジン回転数neの微小変動等に起因して意図しない早いタイミングで演出制御の開始判定がなされる等の不具合を防止することができる。
また、ブリッピング制御モードatfcutmdが「3」に移行すると直ちにエンジンの燃料カットが行われるため、ブリッピング制御モードatfcutmdが「3」であるときの実エンジン回転数neは、基本的には、移行直後の実エンジン回転数neが最大となるが、例えば、下り坂を走行している場合等のように、必ずしも実エンジン回転数neが下がるとは限らない場合がある。このような場合を考慮し、本実施形態では、ラッチエンジン回転数tachonelatchを、随時、大きいものに更新するようになっている。これにより、下り坂走行時等にラッチエンジン回転数tachonelatchが設定された場合にも、演出制御の開始タイミングを的確に判定することができる。
次に、上述のact2において行われる制御実施フラグxTACHOBLIPの算出について、図10に示す制御実施フラグの算出ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、エンジン回転数センサ15からTDCのパルス信号が入力される毎にECU107で実行されるので、ルーチンがスタートすると、ECU107は、先ず、ステップS1201において、現在TCU110から入力されているブリッピング制御のモードが「2」であるか否かを調べる。
そして、ステップS1201において、ブリッピング制御モードatfcutmdが「2」であると判定した場合、ECU107は、ステップS1202に進み、実エンジン回転数neがラッチエンジン回転数tachonelatchよりも大きいか否かを調べる。
そして、ステップS1202において、実エンジン回転数neがラッチエンジン回転数tachonelatchよりも大きいと判定した場合、ECU107は、ステップS1203に進み、ディレイカウンタctachoblipdlyに予め設定されたディレイ回数(例えば、20回)を設定した後(図17(c)参照)、ステップS1207に進む。
一方、ステップS1201において、ブリッピング制御モードatfcutmdが「2」ではないと判定した場合、或いは、ステップS1202において、実エンジン回転数neがラッチエンジン回転数tachonelatch以下であると判定した場合、ECU107は、ステップS1204に進み、演出用目標回転数tachobliptneが実エンジン回転数neよりも小さいか否かを調べる。
そして、ステップS1204において、演出用目標回転数tachobliptneが実エンジン回転数neよりも小さいと判定した場合、ECU107は、ステップS1205に進み、ディレイカウンタctachoblipdlyをデクリメントした後、ステップS1207に進む。
一方、ステップS1204において、演出用目標回転数tachobliptneが実エンジン回転数ne以上であると判定した場合、ECU107は、ステップS1206に進み、ディレイカウンタctachoblipdlyをホールドしたまま、ステップS1207に進む。
ステップS1203、ステップS1205、或いは、ステップS1206からステップS1207に進むと、ECU107は、ディレイカウンタctachoblipdlyが「0」よりも大きいか否かを調べる。
そして、ステップS1207において、ディレイカウンタctachoblipdlyが「0」よりも大きいと判定した場合、ECU107は、ステップS1208に進み、制御実施フラグxTACHOBLIPを「1」にセットした後、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS1207において、ディレイカウンタctachoblipdlyが「0」以下であると判定した場合、ECU107は、ステップS1209に進み、制御実施フラグxTACHOBLIPを「0」にクリアした後、ルーチンを抜ける。
このように、本実施形態において、ECU107は、ブリッピング制御モードatfcutmdが「2」である間に、ラッチエンジン回転数tachonelatchが実エンジン回転数neを上回ったとき、演出制御の開始を判定する。一方、演出制御から通常制御への移行時のタコメータ6の表示を滑らかに変化させるため、ECU107は、演出用目標回転数tachobliptneが実エンジン回転数neよりも小さくなってから設定ディレイ回数を経た後、演出制御の終了を判定する。
次に、上述のact3において行われるブリッピング制御目標回転数tachorqneblipの算出について、図11に示すブリッピング制御目標回転数の算出ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、エンジン回転数センサ15からTDCのパルス信号が入力される毎にECU107で実行されるもので、ルーチンがスタートすると、ECU107は、先ず、ステップS1301において、現在TCU110から入力されているブリッピング制御のモードが「2」であるか否かを調べる。
そして、ステップS1301において、ブリッピング制御モードatfcutmdが「2」であると判定した場合、ECU107は、ステップS1302に進み、前回のブリッピング制御モードatfcutmdが「2」であったか否かを調べる。
そして、ステップS1302において、前回のブリッピング制御モードatfcutmdが「2」でなかったと判定した場合、すなわち、ブリッピング制御モードatfcutmdが「3」から「2」に切り換えられた直後であることを判定した場合、ECU107は、ステップS1303に進み、速度比の積算値Vraddをクリアし、続くステップS1304で積算回数Naddをクリアした後、ステップS1305に進む。
一方、ステップS1301において、現在のブリッピング制御モードatfcutmdが「2」ではないと判定した場合、或いは、ステップS1302において、前回のブリッピング制御モードatfcutmdが「2」であったと判定した場合、ECU107は、ステップS1305にジャンプする。
そして、ステップS1301、ステップS1302、或いは、ステップS1304からステップS1305に進むと、ECU107は、速度比Vrの積算を行う。ここで、本実施形態において、速度比Vrとは、TCU110から入力される目標回転数rqneblipを車速Vで除算した値をいい、ECU107は、前回の速度比の積算値Vradd(n-1)に現在の速度比Vrを加算することにより新たな速度比の積算値Vraddを算出する。
ステップS1305からステップS1306に進むと、ECU107は、積算回数Naddをインクリメントした後、ステップS1307に進む。
そして、ステップS1307において、ECU107は、速度比の積算値Vraddを積算回数Naddで除算した値に車速Vを乗算することでブリッピング制御目標回転数tachorqneblipを算出した後、ルーチンを抜ける。
このように、本実施形態において、ブリッピング制御目標回転数tachorqneblipは、TCU110から入力される目標回転数rqneblipを平均化処理することにより算出される。すなわち、TCU110から入力される目標回転数rqneblipにはうねりが発生している場合があるため、これを平均化処理することで、ECU107は、うねりを抑制したブリッピング制御目標回転数tachorqneblipを算出する。ここで、一般に、車速Vはうねりが発生しにくいのに対し、目標回転数rqneblipの値にはうねりが発生し易い傾向にある。このため、本来ならば、車速Vと目標回転数rqneblipとの速度比(仮想的なギヤ比)Vrは一定となるはずであるが、車速Vと目標回転数rqneblipとでうねり方が異なるため、速度比Vrも変動する。そこで、本実施形態では、速度比Vrを平均化して収束させ、これに再度、車速Vを乗算することにより、うねりの少ない目標回転数(ブリッピング制御目標回転数tachorqneblip)算出する。この場合において、例えば、速度比Vrを平均化することなく予め定数として与えておくことも可能であるが、このような定数を用いると、例えば、ユーザ等によってタイヤ径が変更された場合等に、算出されるブリッピング制御目標回転数tachorqneblipにズレが生じる虞があるため、平均化処理により演算することが望ましい。なお、TCU110の仕様等により、目標回転数rqneblipにそれほどうねりが発生しない場合には、当該目標回転数rqneblipをそのままブリッピング制御目標回転数tachorqneblipとすることも可能である。
次に、上述のact4において実行される演出用目標回転数tachobliptneの徐変量(減衰量dtachoblip)の算出について、図12に示す演出用目標回転数の徐変量の算出ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、エンジン回転数センサ15からTDCのパルス信号が入力される毎にECU107において実行されるもので、ルーチンがスタートすると、ECU107は、先ず、ステップS1401において、ブリッピング制御目標回転数tachorqneblipとラッチエンジン回転数tachonelatchとの差分を単位時間当たりの回転変化量(エンジン回転数上昇量)kTACHOBDNEで除算することにより、ブリッピング制御目標回転数到達時間T1を算出する(図17(b)参照)。ここで、回転数変化量kTACHOBDNEは、機種毎に予め設定される適合値であり、本実施形態において、回転数変化量kTACHOBDNEは、例えば、3.5[rpm/ms]に設定されている。
続くステップS1402において、ECU107は、ブリッピング制御目標回転数到達時間T1から予め設定されたディレイ時間kTACHOBDLYを減算することにより、ディレイ時間を除いたブリッピング制御目標回転数到達時間T2を算出する。ここで、ディレイ時間kTACHOBDLYは、後述する時定数kTACHOBSMTの2〜3倍の値に設定されることが望ましく、本実施形態において、ディレイ時間kTACHOBDLYは、例えば、100[ms]に設定されている。
続くステップS1403において、ECU107は、ディレイ時間を除いたブリッピング制御目標回転数到達時間T2を実TDC間隔時間ttdcで除算することにより、演出用の目標回転数の徐変処理回数Nattを算出する。
そして、ステップS1404において、後述するディレイ中の演出用目標回転数tachobliptnedly(図17(b)参照)から、ブリッピング制御目標回転数tachorqneblipを減算したものを演出用目標回転数徐変処理回数Nattで除算することにより、演出用目標回転数徐変量dtachoblipを算出した後、ルーチンを抜ける。
次に、上述のact5において実行される演出用目標回転数の算出について、図13に示す演出用目標回転数の算出ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、エンジン回転数センサ15からTDCのパルス信号が入力される毎にECU107において実行されるもので、ルーチンがスタートすると、ECU107は、先ず、ステップS1501において、現在の制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」にセットされているか否かを調べる。
そして、ステップS1501において、現在の制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」であると判定した場合、ECU107は、ステップS1502に進み、前回の制御実施フラグxTACHOBLIPが「0」であったか否かを調べる。
そして、ステップS1502において、前回の制御実施フラグxTACHOBLIPが「0」であったと判定した場合、すなわち、制御実施フラグxTACHOBLIPが「0」から「1」に切り換えられた直後であると判定した場合、ECU107は、ステップS1503に進み、ディレイ時間kTACHOBDLYをディレイタイマtdlyにセットした後、ステップS1505に進む。
一方、ステップS1501において、現在の制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」ではないと判定した場合、或いは、ステップS1502において、前回の制御実施フラグxTACHOBLIPが「0」ではなかったと判定した場合、ECU107は、ステップS1504に進み、前回のディレイタイマtdly(n-1)から実TDC間隔時間ttdcを減算してディレイタイマtdlyを更新した後、ステップS1505に進む。
ステップS1503或いはステップS1504からステップS1505に進むと、ECU107は、ディレイタイマtdlyが「0」よりも大きいか否か、すなわち、制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」となってからの経過時間がディレイ時間kTACHOBDLY以内であるか否かを調べる。
そして、ステップS1505において、ディレイタイマtdlyが「0」よりも大きいと判定した場合、ECU107は、ステップS1506に進み、ブリッピング制御目標回転数tachorqneblipに予め設定されたオーバーシュート量tRQNEOSTを加算した値を演出用目標回転数tachobliptneとして設定し、続くステップS1507において、同じく、ブリッピング制御目標回転数tachorqneblipに予め設定されたオーバーシュート量tRQNEOSTを加算した値をディレイ中演出用目標回転数tachobliptnedlyとして設定した後、ルーチンを抜ける(図17(b)参照)。
一方、ステップS1505において、ディレイタイマtdlyが「0」以下であると判定した場合、ECU107は、ステップS1508に進み、前回の演出用目標回転数tachobliptne(n-1)から演出用目標回転数徐変量dtachoblipを減算した値を今回の演出用目標回転数tachobliptneとして設定し、続くステップS1509において、前回のディレイ中演出用目標回転数tachobliptnedly(n-1)を今回のディレイ中演出用目標回転数tachobliptnedlyとしてホールドした後、ルーチンを抜ける(図17(b)参照)。
このように、本実施形態において、実TDC間隔時間ttdcやブリッピング制御目標回転数tachorqneblip等の各種パラメータの変化に応じて演出用目標回転数徐変量dtachoblipを逐次算出し、この演出用目標回転数徐変量dtachoblipを用いて演出用目標回転数tachobliptneを可変設定することにより、例えばマップ等に基づいて演出用目標回転数を設定する場合等に比べ、演出制御中にブリッピング制御目標回転数tachorqneblip等が変化した場合にも、オーバーシュート量tRQNEOSTを適切な徐変量で減少させて、違和感なく、演出用目標回転数tachobliptneを実エンジン回転数neに到達させることができる。この場合において、所定にホールドしたディレイ中演出用目標回転数tachobliptnedlyと減少側に変化するブリッピング制御目標回転数tachorqneblipとの差に基づいて演出用目標回転数徐変量dtachoblipを算出することにより、演出用目標回転数徐変量dtachoblipを略2次曲線的な自然な挙動で変化させることができる。また、演出制御の初期(ディレイ時間kTACHOBDLYの経過前)においては、オーバーシュート量tRQNEOSTの徐変を禁止することにより、タコメータ6の指針を好適な挙動で吹け上がらせることができる。
次に、上述のact6において実行される演出用TDC間隔時間の算出について、図14に示す演出用TDC間隔時間の算出ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、エンジン回転数センサ15からTDCのパルス信号が入力される毎にECU107において実行されるもので、ルーチンがスタートすると、ECU107は、ステップS1601において、演出用目標回転数tachobliptneと実エンジン回転数neのうちの何れか大値に基づいて、演出用TDC間隔時間ttdcblip[μs]を算出した後、ルーチンを抜ける。すなわち、TDC間隔時間は、例えば、4気筒のエンジンであれば半回転(1/2)する時間である。ここで、1/ne[rpm]=60/ne[rps]=60000/ne[rpms]=60000000/ne[rpμs]であるため、演出用TDC間隔時間ttdcblip=60000000/2/max(ttdcblip,ne)によって算出される。
次に、上述のact7において実行される演出用なまし係数の算出について、図15に示す演出用なまし係数の算出ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、エンジン回転数センサ15からTDCのパルス信号が入力される毎にECU107において実行されるもので、ルーチンがスタートすると、ECU107は、ステップS1701において、現在の実TDC間隔時間ttdcを予め設定された1次遅れの時定数kTACHOBSMTで除算することにより、なまし係数ktachoblipを算出した後、ルーチンを抜ける。なお、1次遅れの時定数kTACHOBSMTは、例えば、35000[μs]に設定されている。
次に、上述のact8において実行されるタコメータ出力周期の算出について、図16に示すタコメータ出力周期の算出ルーチンのフローチャートに従って説明する。このルーチンは、エンジン回転数センサ15からTDCのパルス信号が入力される毎にECU107において実行されるもので、ルーチンがスタートすると、ECU107は、先ず、ステップS1801において、制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」にセットされているか否かを調べる。
そして、ステップS1801において、制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」にセットされていると判定した場合、ECU107は、ステップS1802に進み、タコメータ出力周期NEMETの算出用のTDC間隔時間ttdcpaとして演出用TDC間隔時間ttdcblipを選択し、続くステップS1803において、タコメータ出力周期NEMETの算出用のなまし係数ktachopaとして演出用なまし係数ktachoblipを選択した後、ステップS1806に進む。
一方、ステップS1801において、制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」にセットされていないと判定した場合、ECU107は、ステップS1804に進み、タコメータ出力周期NEMETの算出用のTDC間隔時間ttdcpaとして実TDC間隔時間ttdcを選択し、続くステップS1805において、タコメータ出力周期NEMET算出用のなまし係数ktachopaとして通常時のなまし係数ktachoを選択した後、ステップS1806に進む。
そして、ステップS1803或いはステップS1805からステップS1806に進むと、ECU107は、パラメータとして選択されたTDC間隔時間ttdcpa及びなまし係数ktachopaを用いたなまし計算によってタコメータ出力周期NEMETを算出した後、ルーチンを抜ける。すなわち、ステップS1806において、ECU107は、TDC間隔時間ttdcpaから前回のタコメータ出力周期NEMET(n-1)を減算した値になまし係数ktachopaを加算した値を、前回のタコメータ出力周期NEMET(n-1)に加算することによりタコメータ出力周期NEMETを算出する。
そして、このように演算されたタコメータ出力周期NEMETに基づいてタコメータ6で指針の挙動を制御することにより、制御実施フラグxTACHOBLIPが「1」にセットされている演出制御時には、エンジン回転数(ブリッピング演出回転数nechoblip)の吹け上がりがレスポンスよく演出される(図17(b)参照)。この場合において、制御実施フラグxTACHOBLIPの「0」へのリセットは、演出用目標回転数tachobliptneが実エンジン回転数neを下回ってから所定回数のディレイを待って行われるので、演出制御から通常制御への移行時に、タコメータ6の指針を違和感なく動作させることができる。また、実TDC間隔時間ttdcに基づいて各種演算を行う本実施形態において、演出用なまし係数ktachoblipとして実TDC間隔時間ttdcを1次遅れの時定数kTACHOBSMTで除算した値を採用することにより、なまし計算によってタコメータ出力周期NEMETを算出する場合において、TDC間隔時間ttdcの長短に関わらず均一な収束性を実現することができる。
このような実施形態によれば、ブリッピング制御目標回転数tachorqneblipに基づいて演出用目標回転数tachobliptneを算出し、ブリッピング制御時の所定区間における表示用回転数(タコメータ出力周期NEMET)の演算を実エンジン回転数neに代えて演出用目標回転数tachobliptneに基づいて行うことにより、ダウンシフト時におけるタコメータ6上へのエンジン回転数表示を良好なレスポンスで違和感なく行うことができる。この場合において、ブリッピング制御に伴うエンジン回転数表示の演出制御開始時の演出用目標回転数tachobliptneをブリッピング制御目標回転数tachorqneblipにオーバーシュート量tRQNEOSTを加算して設定することにより、ブリッピング制御によって吹け上がるエンジン回転数を好適に演出することができる。さらに、演出用目標回転数徐変量dtachoblipをエンジンの運転状態に応じて可変設定し、この演出用目標回転数徐変量dtachoblipを用いて、実エンジン回転数neが演出用目標回転数tachobliptneと一致するタイミングで演出用目標回転数tachobliptneを実エンジン回転数neと一致させるようオーバーシュート量tRQNEOSTを減衰させることにより、演出制御から通常制御への移行時のタコメータ6上へのエンジン回転数表示を違和感なく実現することができる。
本発明の第1の実施形態に係わり、エンジン回転数表示装置の概略構成を示す機能ブロック図 同上、エンジン回転数推定ルーチンのフローチャート 同上、一時切換判定ルーチンのフローチャート 同上、一時切換経過時間演算ルーチンのフローチャート 同上、表示用回転数演算ルーチンのフローチャート 同上、エンジンの実回転数と表示用回転数との関係を示すタイミングチャート 本発明の第2の実施形態に係わり、エンジン回転数表示装置のシステム構成図 同上、エンジン回転数表示制御のアクティビティ図 同上、制御開始判定用ラッチエンジン回転数の算出ルーチンを示すフローチャート 同上、制御実施フラグの算出ルーチンを示すフローチャート 同上、ブリッピング制御目標回転数の算出ルーチンを示すフローチャート 同上、演出用目標回転数の徐変量の算出ルーチンを示すフローチャート 同上、演出用目標回転数の算出ルーチンを示すフローチャート 同上、演出用TDC間隔時間の算出ルーチンを示すフローチャート 同上、演出時用なまし係数の算出ルーチンを示すフローチャート 同上、タコメータ出力周期の算出ルーチンを示すフローチャート 同上、ブリッピング制御時の各制御状態を示すタイミングチャート
符号の説明
1 … エンジン回転数表示装置
5 … コンビネーションメータ
6 … タコメータ
7 … メータ制御部(実回転数演算手段、表示用回転数演算手段)
8 … タコメータ制御部
10 … エンジン回転数演算部
11 … 表示用回転数演算部
12 … エンジン回転数推定部
15 … エンジン回転数センサ
20 … ブリッピング指示部
21 … 車輪速センサ
22 … ダウンシフトスイッチ
NE … 実回転数
NEB … 目標回転数
NEBR … 推定回転数
NEGD … ガード値
NEMET … 表示用回転数
NEOST … オフセット量
NERC … ラッチ回転数
xBLIP … 一時切換フラグ
xDOWN … ダウンシフト実行フラグ
101 … エンジン回転数表示装置
107 … エンジン制御ユニット(実回転数演算手段、表示用回転数演算手段)
110 … トランスミッション制御ユニット
atfcutmd=1 … 制御モード
atfcutmd=2 … 制御モード(第2の制御モード)
atfcutmd=3 … 制御モード(第1の制御モード)
ctachoblipdly … ディレイカウンタ
dtachoblip … 演出用目標回転数徐変量(減衰量)
kTACHOBDLY … ディレイ時間
kTACHOBDNE … エンジン回転上昇量(回転数変化量)
kTACHOBSMT … 1次遅れの時定数
kTACHONEOST … オフセット量
ktacho … 通常時のなまし係数
ktachoblip … 演出用なまし係数
ktachopa … タコメータ出力周期算出用のなまし係数
Nadd … 速度比の積算回数
Natt … 演出用目標回転数徐変処理回数
ne … 実エンジン回転数
nechoblip … ブリッピング演出回転数
NEMET … タコメータ出力周期
rqneblip … 目標回転数
T1 … ブリッピング制御目標回転数到達時間(推定時間)
T2 … ディレイ時間を除いたブリッピング制御目標回転数到達時間
tachobliptne … 演出用目標回転数
tachobliptnedly … ディレイ中演出用目標回転数
tachonelatch … 制御開始判定用ラッチエンジン回転数(一時切換開始判定用の閾値)
tachorqneblip … ブリッピング制御目標回転数
tdly … ディレイタイマ
tRQNEOST … オーバーシュート量
ttdc … TDC間隔時間
ttdcblip … 演出用TDC間隔時間
ttdcpa … タコメータ出力周期算出用のTDC間隔時間
V … 車速
Vr … 速度比
Vradd … 速度比の積算値
xTACHOBLIP … 制御実施フラグ

Claims (7)

  1. ダウンシフト時のブリッピング制御機能を備えた車両に搭載され、
    センサ値に基づいてエンジンの実回転数を演算する実回転数演算手段と、
    タコメータ上に表示する表示用回転数を前記実回転数に基づいて演算する表示用回転数演算手段と、を備えたエンジン回転数表示装置において、
    前記ブリッピング制御は、現在の変速段の摩擦係合要素を解放するとともにエンジンの燃料カットを行う第1のモードと、ブリッピング制御の目標回転数に基づいてエンジン制御を行う第2のモードとを備え、
    前記表示用回転数演算手段は、前記第1のモードにおける前記実回転数に基づいて演算開始用の閾値を設定し、前記第2のモードにおいて前記実回転数が前記閾値を超えたとき、前記実回転数に代えて、前記目標回転数に基づいて前記表示用回転数を演算することを特徴とするエンジン回転数表示装置。
  2. 前記表示用回転数演算手段は、前記ブリッピング制御時に、前記ブリッピング制御の目標回転数よりも高回転側に設定した値を前記表示用回転数としたことを特徴とする請求項1記載のエンジン回転数表示装置。
  3. 前記表示用回転数演算手段は、前記ブリッピング制御時に、前記ブリッピング制御の開始タイミングにおける前記ブリッピング制御の目標回転数を予め設定したオーバーシュート量で増量した値を前記表示用回転数の初期値として設定したことを特徴とする請求項1又は2記載のエンジン回転数表示装置。
  4. 前記表示用回転数演算手段は、前記ブリッピング制御時に、前記実回転数が前記目標回転数と一致するタイミングで、前記実回転数が前記表示用回転数と一致させるように前記オーバーシュート量を減衰させることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のエンジン回転数表示装置。
  5. 前記表示用回転数演算手段は、前記ブリッピング制御時に、前記表示用回転数が前記実回転数よりも小さくなってから予め設定されたディレイ時間を待って前記表示用回転数の演算の終了を判定することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載のエンジン回転数表示装置。
  6. 前記表示用回転数演算手段は、前記ブリッピング制御時に、前記目標回転数を車速で除算することによって仮想的なギヤ比を逐次算出し、当該仮想的なギヤ比を平均化するとともに、当該平均化した仮想的なギヤ比に車速を乗算することにより、前記目標回転数を平均化処理した値に基づいて前記表示用回転数を演算することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載のエンジン回転数表示装置。
  7. 前記表示用回転数演算手段は、前記ブリッピング制御時に、前記表示用回転数の演算の開始を判定後に、予め設定されたディレイ時間を経過するまでの間は、前記オーバーシュート量を減衰させないことを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載のエンジン回転数表示装置。
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