JP2008215265A - 車両の表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関を備えた車両の変速時において、内燃機関の回転数と内燃機関の過回転領域とを、運転者に不安感を与えることなく表示する。
【解決手段】ECUは、シフトポジションおよびエンジン回転数NEのモニタを開始するステップ(S100)と、運転者によりマニュアルダウンシフト操作がなされたか否かを判断するステップ(S102)と、マニュアルダウンシフト操作がなされたと判断され(S102にてYES)、エンジン回転数NEがダウンシフト許可回転数よりも小さいと(S106にてYES)、レッドゾーンを高回転側に変更する指令をタコメータ9000に送信するステップ(S110)と、マニュアルダウンシフト実行指令をオートマチックトランスミッション2000に送信するステップ(S112)とを含む、プログラムを実行する。
【選択図】図6

Description

本発明は、車両の表示装置に関し、特に、車両に備えられた内燃機関の回転数の表示装置に関する。
従来、エンジン回転数の目盛を表示した文字板と、文字板上をエンジン回転数に基づいて回動する指針とを備えた計器(以下、タコメータとも記載する)が周知である。このようなタコメータの文字板には、エンジンの耐久性や車両の走行性に影響を及ぼすおそれのある過回転領域(以下、レッドゾーンとも記載する)が、たとえば赤色で表示されるなど、他の回転領域と異なる態様で表示されている。すなわち、エンジン回転数が高くなり、エンジンの耐久性や車両の走行性に影響を及ぼすおそれのある回転数(いわゆるオーバーレブ回転数)へ到達する可能性があることを運転者に認識させるために、オーバーレブ回転数から所定の余裕回転数を引いた回転数以上をレッドゾーンとして文字板に表示している。このようなタコメータに関する技術が、たとえば特開2004−325108号公報(特許文献1)に開示されている。
この公報に開示された車両用計器は、原動機に接続された変速機を経由して駆動輪を駆動する車両の、原動機の原動機回転数を補正して表示する。この車両用計器は、原動機の原動機回転数Xを検出するための手段と、変速機の変速段を検出するための手段と、検出された変速段と、検出された原動機回転数Xとに基づいて、原動機回転数Xを補正して表示回転数Yとするための手段と、算出された表示回転数Yを表示するための手段とを含む。
この公報に開示された車両用計器によると、たとえばレッドゾーン開始回転数を超えないように計器に表示する回転数を設定するなど、表示回転数を自動変速機の変速段と原動機回転数Xとに基づいて設定することができる。これにより、たとえば、変速段によってアップシフト時の回転数が異なる自動変速機を搭載した車両の原動機回転数を表示する際にも、レッドゾーン以上の位置で変速が行われることを抑制することができる。そのため、運転者に違和感を与えることを抑制することができる。
特開2004−325108号公報
しかしながら、特許文献1に開示された車両用計器においては、アップシフト時のエンジン回転数のみが考慮され、ダウンシフト時のエンジン回転数については何ら考慮されていない。すなわち、ダウンシフト後はダウンシフト前より変速比が大きくなるため、ダウンシフト後のエンジン回転数は急激に上昇する。このように、実際にはエンジン回転数が急激に上昇しているにも関わらず、エンジン回転数がレッドゾーンを越えない位置で停滞していると、運転者に不安感を与えてしまう。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、内燃機関を備えた車両の変速時において、内燃機関の回転数と内燃機関の過回転領域とを、運転者に不安感を与えることなく表示することができる表示装置を提供することである。
第1の発明に係る表示装置は、内燃機関を備えた車両の表示装置である。この表示装置は、内燃機関の回転数に応じた指標を示す指示部と、前記指標に対応する表示であって、内燃機関の耐久性および車両の走行性の少なくともいずれかに影響を及ぼす回転数に応じた過回転領域を表示する表示部と、変速に関する条件が成立したか否かを判断するための判断手段と、条件が成立したか否かに基づいて、過回転領域の大きさを制御するための制御手段とを含む。
第1の発明によると、内燃機関の回転数に応じた指標が指示部により示されるとともに、指標に対応して、内燃機関の耐久性および車両の走行性の少なくともいずれかに影響を及ぼす回転数に応じた過回転領域が表示部により表示される。この過回転領域の大きさが、変速に関する条件が成立したか否かに基づいて制御される。たとえば、ダウンシフト条件が成立した場合、ダウンシフト条件が成立していない場合に比べて過回転領域が高回転側になるように制御される。そのため、変速時において、指示部により実際の内燃機関の回転数に応じた指標を示しつつ、指示部により示された指標が表示部により表示された過回転領域に入り込むことを抑制することができる。その結果、内燃機関を備えた車両の変速時において、内燃機関の回転数と内燃機関の過回転領域とを、運転者に違和感を与えることなく表示することができる表示装置を提供することができる。
第2の発明に係る表示装置においては、第1の発明の構成に加えて、判断手段は、ダウンシフト条件が成立したか否かを判断するための手段を含む。制御手段は、ダウンシフト条件が成立した場合、ダウンシフト条件が成立していない場合に比べて過回転領域が高回転側になるように制御するための手段を含む。
第2の発明によると、ダウンシフト条件が成立した場合、ダウンシフト条件が成立していない場合に比べて過回転領域が高回転側になるように制御される。そのため、ダウンシフト後に内燃機関の回転数が上昇した場合であっても、指示部により示された指標が過回転領域に入り込むことを抑制することができる。
第3の発明に係る表示装置においては、第1または2の発明の構成に加えて、内燃機関においては、内燃機関の出力に影響を及ぼす第1の回転数よりも内燃機関の耐久性に影響を及ぼす第2の回転数が高い。制御手段は、ダウンシフト条件が成立していない場合には、過回転領域が第1の回転数に応じた大きさになるように制御し、ダウンシフト条件が成立した場合には、過回転領域が第2の回転数に応じた大きさになるように制御するための手段を含む。
第3の発明によると、内燃機関の出力に影響を及ぼす第1の回転数よりも内燃機関の耐久性に影響を及ぼす第2の回転数が高い。ダウンシフト条件が成立していない場合には、過回転領域が第1の回転数に応じた大きさに制御される。そのため、運転者は、指示部により示された指標と過回転領域とを視認することにより、内燃機関の出力を低下させることなく車両を運転することができる。一方、ダウンシフト条件が成立した場合には、過回転領域が第2の回転数に応じた大きさに制御される。すなわち、過回転領域の大きさが、より高回転側を表示するように変更される。そのため、ダウンシフトによって内燃機関の回転数が第1の回転数まで上昇しても、指示部により示された指標が過回転領域に入り込むことを抑制することができる。
第4の発明に係る表示装置においては、第3の発明の構成に加えて、内燃機関は、ディーゼルエンジンである。
第4の発明によると、内燃機関は、ディーゼルエンジンである。一般的に、ディーゼルエンジンは、内燃機関の出力に影響を及ぼす第1の回転数よりも内燃機関の耐久性に影響を及ぼす第2の回転数が高い。このようなディーゼルエンジンを備えた車両のダウンシフト時に、指示部により示された指標が過回転領域に入り込むことを抑制することができる。
第5の発明に係る表示装置は、第1〜4のいずれかの発明の構成に加えて、車両の運転者により変速が要求されていることを検出するための検出手段をさらに含む。判断手段は、検出手段により変速が要求されていることが検出された場合に、変速に関する条件が成立したと判断するための手段を含む。
第5の発明によると、車両の運転者により変速が要求されていることが検出された場合に、過回転領域の大きさが制御される。そのため、たとえば、エンジブレーキによる減速を目的として運転者がダウンシフトを要求した場合(すなわち、ダウンシフト後において、運転者が内燃機関の出力を要求していない場合)において、内燃機関の回転数が第1の回転数まで上昇しても、指示部により示された指標は過回転領域に入り込まない。これにより、運転者に不必要な不安感を与えることを抑制することができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係る表示装置を搭載した車両について説明する。この車両は、FF(Front engine Front drive)車両である。なお、FF以外の車両であってもよい。
車両は、エンジン1000と、オートマチックトランスミッション2000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成するプラネタリギヤユニット3000と、オートマチックトランスミッション2000の一部を構成する油圧回路4000と、ディファレンシャルギヤ5000と、ドライブシャフト6000と、前輪7000と、ECU(Electronic Control Unit)8000とを含む。
エンジン1000は、インジェクタ(図示せず)から噴射された燃料をシリンダ(図示せず)の燃焼室内で燃焼させるディーゼルエンジンである。燃焼によりシリンダ内のピストンが押し下げられて、クランクシャフトが回転させられる。
オートマチックトランスミッション2000は、トルクコンバータ3200を経由してエンジン1000に連結される。オートマチックトランスミッション2000は、所望のギヤ段を形成することにより、クランクシャフトの回転数を所望の回転数に変速する。
オートマチックトランスミッション2000の出力ギヤは、ディファレンシャルギヤ5000と噛合っている。ディファレンシャルギヤ5000にはドライブシャフト6000がスプライン嵌合などによって連結される。ドライブシャフト6000を経由して、左右の前輪7000に動力が伝達される。
ECU8000には、車速センサ8002と、シフトレバー8004のシフトポジションセンサ8006と、アクセルペダル8008のアクセル開度センサ8010と、ブレーキペダル8012のストロークセンサ8014と、電子スロットルバルブ8016のスロットル開度センサ8018と、エンジン回転数センサ8020と、入力軸回転数センサ8022と、出力軸回転数センサ8024とがハーネスなどを介在させて接続されている。
車速センサ8002は、ドライブシャフト6000の回転数から車両の速度を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
シフトポジションセンサ8006は、シフトゲート100に形成されたシフト通路に沿って移動可能に設けられるシフトレバー8004の位置を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
アクセル開度センサ8010は、アクセルペダル8008の開度を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
ストロークセンサ8014は、ブレーキペダル8012のストローク量を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
スロットル開度センサ8018は、アクチュエータにより開度が調整される電子スロットルバルブ8016の開度(スロットル開度)を検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
エンジン回転数センサ8020は、エンジン1000の出力軸(クランクシャフト)の回転数(エンジン回転数)NEを検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。
入力軸回転数センサ8022は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数(以下、タービン回転数ともいう)NTを検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。出力軸回転数センサ8024は、オートマチックトランスミッション2000の出力軸回転数NOを検出し、検出結果を表わす信号をECU8000に送信する。なお、エンジン1000の出力軸は、トルクコンバータ3200の入力軸に接続され、トルクコンバータ3200の出力軸は、オートマチックトランスミッション2000の入力軸に接続されるため、エンジン回転数NEは、トルクコンバータ3200の入力軸の回転数と同じ回転数となる。また、オートマチックトランスミッション2000の入力軸回転数は、トルクコンバータ3200の出力軸の回転数と同じ回転数である。
ECU8000は、車速センサ8002、シフトポジションセンサ8006、アクセル開度センサ8010、ストロークセンサ8014、スロットル開度センサ8018、エンジン回転数センサ8020、入力軸回転数センサ8022、出力軸回転数センサ8024などから送られてきた信号、ROM(Read Only Memory)に記憶されたマップおよびプログラムに基づいて、車両が所望の走行状態となるように、機器類を制御する。
さらに、ECU8000には、タコメータ9000がハーネスを介在させて接続されている。ECU8000は、エンジン回転数センサ8020から受信したエンジン回転数NEに応じた値をタコメータ9000に表示するように、タコメータ9000に制御信号を送信する。なお、タコメータ9000については後に詳述する。
本実施の形態において、ECU8000は、シフトレバー8004がD(ドライブ)ポジションに位置することにより、オートマチックトランスミッション2000のシフトレンジにD(ドライブ)レンジが選択された場合、たとえば1速〜6速などの複数のギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されるように、オートマチックトランスミッション2000を制御する。複数のギヤ段のうちのいずれかのギヤ段が形成されることにより、オートマチックトランスミッション2000は前輪7000に駆動力を伝達し得る。
図2を参照して、シフトゲート100について説明する。図2に示すように、シフトゲート100には、シフト通路102が形成されている。シフトレバー8004は、シフト通路102に沿って移動可能に設けられる。シフト通路102には、複数のシフトポジションが設定される。複数のシフトポジションは、たとえば、前進ポジション(以下、(D)ポジションと記載する)と、ニュートラルポジション(以下、(N)ポジションと記載する)と、パーキングポジション(以下、(P)ポジションと記載する)と、リバースポジション(以下、(R)ポジションと記載する)とを含む。シフトゲート100は、シフトレバー8004が(P)ポジションに対応する位置から図2の紙面下方側の、(R)ポジション、(N)ポジションおよび(D)ポジションに移動可能に形成される。
また、シフト通路102には、サブゲート104が接続される。シフト通路102は、サブゲート104の図2の紙面上下方向の中央部に接続される。サブゲート104の中央部は、運転者により選択されたギヤ段に応じた変速比に限定する手動変速モードに対応するシフトポジション(以下、(S)ポジションという)が設定される。シフトレバー8004を(D)ポジションから図2の紙面右方向に移動させると(S)ポジションに到達する。
サブゲート104において、シフトレバー8004を(S)ポジションから図2の紙面上方向に移動すると(+)ポジションに到達し、図2の紙面下方向に移動すると(−)ポジションに到達する。なお、シフトゲート100の形状は、特にこれに限定されるものではない。また、シフトゲート100は、図2の紙面上方向が車両の前方向になるようにして、運転席に設けられるようにしてもよいし、図2の紙面上方向が車両の上方向になるようにして、運転席に設けられるようにしてもよい。
運転者は、シフトゲート100に形成されるシフト通路102に沿ってシフトレバー8004を操作して、シフトレバー8004を所望の位置(シフトポジション)に移動させる。運転者は、シフトレバー8004の位置を変更することにより、オートマチックトランスミッション2000の動力伝達状態を選択することができる。
運転者がシフトレバー8004を(D)ポジションに移動させると、シフトポジションセンサ8006から(D)ポジションが選択されたことを示す信号が送信される。ECU8000は、シフトポジションセンサ8006から(D)ポジションが選択されたことを示す信号を受信すると、自動変速モードで車両を制御する。具体的には、ECU8000は、変速比(入力軸回転数NT/出力軸回転数NO)を車両の状態に応じて変化させるように、オートマチックトランスミッション2000(油圧回路4000)を制御する。
運転者がシフトレバー8004を(S)ポジションに移動させると、シフトポジションセンサ8006から(S)ポジションが選択されたことを示す信号が送信される。運転者がシフトレバー8004を(S)ポジションから(+)ポジションに移動(以下、(+)操作とも記載する)したことを表わす信号をシフトポジションセンサ8006から受信すると、ECU8000は、運転者により選択されたギヤ段を現在のギヤ段よりも1段高速側のギヤ段に変更する。一方、運転者がシフトレバー8004を(S)ポジションから(−)ポジションに移動(以下、(−)操作とも記載する)したことを表わす信号をシフトポジションセンサ8006から受信すると、ECU8000は、運転者により選択されたギヤ段を現在のギヤ段よりも1段低速側のギヤ段に変更する。
図3を参照して、タコメータ9000について説明する。タコメータ9000は、回転数領域部9010と、指針部9020と、レッドゾーン表示部9100とを含む。
回転数領域部9010は、エンジン回転数NEがとり得る範囲を円弧状に表示する。回転数領域部9010は、左端部を0位置として、紙面右廻りに進むにつれて大きい回転数を表わす。
指針部9020は、回転軸9022を中心として回転するように設けられ、回転数領域部9010上の特定の位置を、エンジン回転数NEに応じた指標として指し示す。
レッドゾーン表示部9100は、回転数領域部9010と重なるように、回転数領域部9010上の特定の回転数領域を表示する。
指針部9020およびレッドゾーン表示部9100は、ECU8000により制御される。指針部9020は、ECU8000からの制御信号に基づいて、エンジン回転数NEに応じた位置を回転数領域部9010上に指し示すように制御される。
レッドゾーン表示部9100は、ECU8000からの制御信号に基づいて、エンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンおよびエンジン1000の耐久性で決まるレッドゾーンのいずれかを、回転数領域部9010上に表示するように制御される。また、運転者がレッドゾーンを即座に判断することができるように、レッドゾーン表示部9100の表示色は他の領域と異なる赤色で表示されるように制御される。
図4を参照して、本実施の形態に係るレッドゾーン表示部9100に表示されるレッドゾーンについて説明する。
本実施の形態に係るエンジン1000は、ディーゼルエンジンである。一般的に、ディーゼルエンジンは、図4に示すように、エンジン回転数NEが予め定められた回転数NE(1)まで上昇すると、エンジントルクTEが急激に低下するので、車両の走行性能を良好に維持できなくなる。そこで、NE(1)から予め定められた余裕回転数を引いた回転数NE(2)以上が、エンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンとなる。
一方、ディーゼルエンジンは、図4に示すように、エンジン回転数NEがNE(1)より高い回転数NE(3)まで上昇すると、エンジン1000の耐久性を悪化させる。そこで、NE(3)から予め定められた余裕回転数を引いた回転数NE(4)(>NE(1))以上が、エンジン1000の耐久性で決まるレッドゾーンとなる。なお、本実施の形態においては、ディーゼルエンジンについて説明するが、出力トルクが急激に低下する回転数と耐久性が悪化する回転数とが異なるエンジンであれば、本発明に係る表示装置が適用できるエンジンは、これに限定されない。
図5を参照して、本実施の形態に係る表示装置の機能ブロック図について説明する。図5に示すように、この表示装置は、マニュアルダウンシフト要求判断部8100、ダウンシフト許可判断部8200、レッドゾーン表示制御部8300、ダウンシフト実行部8400とを含む。
マニュアルダウンシフト要求判断部8100は、シフトポジションセンサ8006から送信される信号に基づいて、運転者がマニュアルダウンシフトを要求したか否かを判断する。
ダウンシフト許可判断部8200は、マニュアルダウンシフト要求判断部8100の判断結果およびエンジン回転数センサ8020からの信号に基づいて、ダウンシフトを許可するか否かを判断する。
レッドゾーン表示制御部8300は、ダウンシフト許可判断部8200の判断結果に基づいて、タコメータ9000に制御信号を送信する。
ダウンシフト実行部8400は、ダウンシフト許可判断部8200の判断結果に基づいて、オートマチックトランスミッション2000に制御信号を送信する。
このような機能ブロックを有する本実施の形態に係る表示装置は、デジタル回路やアナログ回路の構成を主体としたハードウェアでも、ECUに含まれるCPU(Central Processing Unit)およびメモリとメモリから読み出されてCPUで実行されるプログラムとを主体としたソフトウェアでも実現することが可能である。一般的に、ハードウェアで実現した場合には動作速度の点で有利で、ソフトウェアで実現した場合には設計変更の点で有利であると言われている。以下においては、ソフトウェアとして表示装置を実現した場合を説明する。なお、このようなプログラムを記録した記録媒体についても本発明の一態様である。
図6を参照して、本実施の形態に係る表示装置を構成するECU8000が実行するプログラムの制御構造について説明する。なお、このプログラムは、予め定められたサイクルタイムで繰り返し実行される。
ステップ(以下、ステップをSと略す)100にて、ECU8000は、シフトポジションセンサ8006およびエンジン回転数センサ8020からの信号に基づいて、シフトポジションおよびエンジン回転数NEのモニタを開始する。
S102にて、ECU8000は、シフトポジションセンサ8006からの信号に基づいて、運転者によりマニュアルダウンシフト操作がなされたか否かを判断する。マニュアルダウンシフト操作がなされたと判断されると(S102にてYES)、処理はS106に移される。そうでないと(S102にてNO)、処理はS104に移される。
S104にて、ECU8000は、レッドゾーンを低回転側に表示する指令をタコメータ9000に送信する。具体的には、ECU8000は、エンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーン(図4参照)をレッドゾーン表示部9100に表示する指令をタコメータ9000に送信する。
S106にて、ECU8000は、エンジン回転数NEがダウンシフト許可回転数よりも小さいか否かを判断する。エンジン回転数NEがダウンシフト許可回転数よりも小さいと(S106にてYES)、処理はS108に移される。そうでないと(S106にてNO)、処理はS104に移される。
S108にて、ECU8000は、レッドゾーンを高回転側に変更する指令をタコメータ9000に送信する。具体的には、ECU8000は、レッドゾーン表示部9100に表示されるレッドゾーンを、エンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンからエンジン1000の耐久性で決まるレッドゾーン(図4参照)に変更する指令を、タコメータ9000に送信する。
S110にて、ECU8000は、マニュアルダウンシフト実行指令をオートマチックトランスミッション2000に送信する。
S112にて、ECU8000は、エンジン回転数NEが予め定められた回転数NE(2)より小さいか否かを判断する。なお、予め定められた回転数NE(2)は、図4に示すように、エンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンの下限値である。エンジン回転数NEが予め定められた回転数NE(2)より小さいと(S112にてYES)、処理はS114に移される。そうでないと(S112にてNO)、処理はS112に戻される。
S114にて、ECU8000は、レッドゾーンを低回転側に変更する指令をタコメータ9000に送信する。具体的には、ECU8000は、レッドゾーン表示部9100に表示されるレッドゾーンを、エンジン1000の耐久性で決まるレッドゾーンからエンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンに変更する指令をタコメータ9000に送信する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る表示装置により制御されるタコメータ9000の動作について説明する。
まず、エンジン回転数NEが高い領域での走行中に、運転者によるマニュアルアップシフト操作がなされた場合(S102にてNO)を想定する。図7(B)に示すように、時刻T(1)でN段から(N+1)段へアップシフトされると、変速比が小さくなるため、図7(A)に示すように、アップシフト後は、エンジン回転数が降下する。そのため、アップシフト前においてエンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンの下限値NE(2)よりエンジン回転数NEが低い場合は、アップシフト後にエンジン回転数NEがNE(2)を越えることはない。
そこで、図8に示すように、レッドゾーン表示部9100には、エンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンが表示される(S104)。そのため、運転者は、指針部9020とレッドゾーン表示部9100とを視認することにより、エンジン1000の出力を低下させることなく車両を運転することができる。
次に、エンジン回転数NEが高い領域での走行中に、運転者がマニュアルダウンシフト操作した場合を想定する。図9(B)に示すように、時刻T(2)で(N+1)段からN段へダウンシフトされると、変速比が大きくなるため、図9(A)に示すように、ダウンシフトシフト後は、エンジン回転数NEが上昇する。そのため、図9(A)に示すように、ダウンシフト前においてエンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンの下限値NE(2)よりエンジン回転数NEが低い場合であっても、ダウンシフト後にエンジン回転数NEがNE(2)を越えてしまう場合がある。
ここで、運転者は、エンジン回転数NEが高い領域におけるダウンシフトによって、加速ではなく、エンジブレーキによる減速を要求していると考えられる。そのため、エンジン回転数NEがエンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンに入り込んでいるか否かを、運転者がタコメータ9000により確認する必要はないと考えられる。
そこで、運転者によるマニュアルダウンシフト操作がなされた場合(S102にてYES)において、エンジン回転数NEがダウンシフト許可回転数よりも小さいと(S106にてYES)、図10に示すように、レッドゾーン表示部9100に表示されるレッドゾーンが、エンジン1000の出力特性で決まるレッドゾーンからエンジン1000の耐久性で決まるレッドゾーン(すなわち高回転側のレッドゾーン)に変更される(S108)。これにより、時刻T(2)にダウンシフトが実行されて(S110)、エンジン回転数NEがNE(2)を越えて上昇しても、指針部9020がレッドゾーンに入り込むことが抑制される。そのため、レッドゾーンを変更しない場合と比べて、運転者に不安感を与えることを抑制することができる。
以上のように、本実施の形態に係る表示装置によれば、運転者によるマニュアルダウンシフト操作がなされた場合、タコメータに表示されるレッドゾーンの大きさが高回転側に変更される。そのため、ダウンシフト後にエンジン回転数が上昇しても、エンジン回転数を示す指針がレッドゾーンに入り込むことが抑制される。そのため、運転者に不安感を与えることなく、エンジン回転数とレッドゾーンとをタコメータ上に表示することができる。
なお、本実施の形態においては、運転者によるマニュアルダウンシフト操作がなされた場合にレッドゾーンの表示を変更する場合について説明したが、たとえば、ECUによる自動ダウンシフトが実行される際にレッドゾーンの表示を変更するようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係る表示装置が搭載される車両の構造を示す図である。 本発明の実施の形態におけるシフトゲートの形状を示す図である。 本発明の実施の形態におけるタコメータを示す図(その1)である。 本発明の実施の形態におけるエンジン回転数とエンジントルクとの関係を示す図である。 本発明の実施の形態に係る表示装置の機能ブロック図である。 本発明の実施の形態に係る表示装置を構成するECUの制御構造を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態におけるエンジン回転数とギヤ段のタイミングチャート(その1)である。 本発明の実施の形態におけるタコメータを示す図(その2)である。 本発明の実施の形態におけるエンジン回転数とギヤ段のタイミングチャート(その2)である。 本発明の実施の形態におけるタコメータを示す図(その3)である。
符号の説明
100 シフトゲート、102 シフト通路、104 サブゲート、1000 エンジン、2000 オートマチックトランスミッション、3000 プラネタリギヤユニット、3200 トルクコンバータ、4000 油圧回路、5000 ディファレンシャルギヤ、6000 ドライブシャフト、7000 前輪、8002 車速センサ、8004 シフトレバー、8006 シフトポジションセンサ、8008 アクセルペダル、8010 アクセル開度センサ、8012 ブレーキペダル、8014 ストロークセンサ、8016 電子スロットルバルブ、8018 スロットル開度センサ、8020 エンジン回転数センサ、8022 入力軸回転数センサ、8024 出力軸回転数センサ、9000 タコメータ、9010 回転数領域部、9020 指針部、9022 回転軸、9100 レッドゾーン表示部。

Claims (5)

  1. 内燃機関を備えた車両の表示装置であって、
    前記内燃機関の回転数に応じた指標を示す指示部と、
    前記指標に対応する表示であって、前記内燃機関の耐久性および前記車両の走行性の少なくともいずれかに影響を及ぼす回転数に応じた過回転領域を表示する表示部と、
    変速に関する条件が成立したか否かを判断するための判断手段と、
    前記条件が成立したか否かに基づいて、前記過回転領域の大きさを制御するための制御手段とを含む、表示装置。
  2. 前記判断手段は、ダウンシフト条件が成立したか否かを判断するための手段を含み、
    前記制御手段は、ダウンシフト条件が成立した場合、前記ダウンシフト条件が成立していない場合に比べて前記過回転領域が高回転側になるように制御するための手段を含む、請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記内燃機関においては、前記内燃機関の出力に影響を及ぼす第1の回転数よりも前記内燃機関の耐久性に影響を及ぼす第2の回転数が高く、
    前記制御手段は、前記ダウンシフト条件が成立していない場合には、前記過回転領域が前記第1の回転数に応じた大きさになるように制御し、前記ダウンシフト条件が成立した場合には、前記過回転領域が前記第2の回転数に応じた大きさになるように制御するための手段を含む、請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記内燃機関は、ディーゼルエンジンである、請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記表示装置は、前記車両の運転者により変速が要求されていることを検出するための検出手段をさらに含み、
    前記判断手段は、前記検出手段により前記変速が要求されていることが検出された場合に、前記変速に関する条件が成立したと判断するための手段を含む、請求項1〜4のいずれかに記載の表示装置。
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