JP6086040B2 - 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法 - Google Patents

車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法に係わり、特に、トルクコンバータを備えた自動変速機を有する車両のエンジン回転数を表示する車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法に関する。
従来より、車両のエンジン回転数を表示するためのエンジン回転数表示装置が用いられている。このエンジン回転数表示装置は、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサから出力されたエンジン回転数信号に応じて、エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示器(タコメータ、レブカウンタ)を制御する。
エンジン回転数信号は、エンジン回転の微小な変動やエンジン回転数センサの検出のばらつきも反映されて変動しているので、このエンジン回転数信号の変動をそのままエンジン回転数表示器に表示させると、エンジン回転数の表示が微小に変動し続けることになり、視認性が悪化するという問題が生じる。
そこで、このような視認性悪化を防止するために、エンジン回転数センサから出力されたエンジン回転数信号に対するエンジン回転数表示器の表示の応答性を敢えて低下させることが提案されている。
例えば、特許文献1には、所定の判定期間におけるエンジン回転数信号に基づいて、表示器に表示するエンジン回転数を判定する車両用エンジン回転数表示装置が開示されている。この車両用エンジン回転数表示装置は、エンジン回転数の増大に応じて判定期間を短縮する。すなわち、エンジンが低回転数のときには判定期間が長くなるので、エンジン回転数信号に対するエンジン回転数表示器の表示の応答性が低下し、表示の微小変動が防止される。一方、エンジンが低回転数のときには判定期間が短くなるので、エンジン回転数信号に対するエンジン回転数表示器の表示の応答性が上昇し、エンジン回転数の変動に追従した表示が行われる。
また、特許文献2には、所定量のアクセルペダル操作が行われた場合や、マニュアル変速モード時に変速操作が行われた場合に、タコメータの表示応答性を上昇させることにより、運転者の意思に応じて望ましい表示動作を行うようにした内燃機関の運転状態表示装置が開示されている。
特開平1−154195号公報 特開2006−242760号公報
ところで、高性能なエンジンを搭載した車両を運転するドライバは、エンジンの性能の高さが現れる場面として、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を期待している。このとき、ドライバは、エンジン回転数の変化をエンジン音から聴覚により感じるだけではなく、エンジン回転数表示器の表示の変化から視覚により感じ取ろうとする。
しかしながら、上述した特許文献1の装置は、単に、エンジン回転数の増大に応じてエンジン回転数表示器の表示の応答性を上昇させるものであり、変速時か否かを考慮していないので、エンジン回転数が低いときに変速が行われた場合には、エンジン回転数の鋭い変化をエンジン回転数表示器により十分に表示することができない。
また、上述した特許文献2の装置は、所定の変速指令があったときにタコメータの表示応答性を上昇させるものであり、変速指令による変速開始時から変速終了時までの全期間にわたりタコメータの表示応答性を上昇させる。すなわち、変速によりエンジン回転数が変化する期間以外の期間においても表示応答性が上昇するので、変速によるエンジン回転数の変化が際立たないという問題が生じる。
従って、これらの従来の装置では、変速時における鋭い変化が際立つようにエンジン回転数をエンジン回転数表示器に表示させることが困難である。
そこで、自動変速機の変速時においてエンジン回転数が急速に変化するイナーシャフェーズにおけるエンジン回転数表示器の表示の応答性を、イナーシャフェーズではないときの応答性と比較して高くすることにより、変速時におけるエンジン回転数の表示の変化が際立つようにした車両用エンジン回転数表示装置が本発明者らにより検討されている。この車両用エンジン回転数表示装置は、動力軸の回転数(エンジン回転数又はタービン回転数)の変化に基づき、イナーシャフェーズの開始及び終了を判定する。ところが、このように動力軸の回転数の変化に基づいてイナーシャフェーズの開始及び終了を判定する場合、自動変速機の変速機構に供給される油圧の変動や、変速動作中におけるドライバのアクセル操作等に起因して動力軸の回転数が変化し、これにより、イナーシャフェーズが継続しているにも関わらずイナーシャフェーズが終了したと誤判定するおそれがある。その結果、エンジン回転数表示器の表示の応答性が頻繁に変更されるので、エンジン回転数の表示が不自然に変動し、ドライバが違和感を感じるという問題が生じる。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を際立たせつつ、ドライバが違和感を感じることのないように、エンジン回転数をエンジン回転数表示器に表示させることができる車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の車両用エンジン回転数表示装置は、エンジンと、このエンジンに連結されたトルクコンバータを備えた自動変速機と、この自動変速機を制御する自動変速機制御手段と、を有する車両のエンジン回転数を表示する車両用エンジン回転数表示装置であって、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、エンジン回転数を表示するエンジン回転数表示手段と、エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に基づき、エンジン回転数表示手段による表示を制御する表示制御手段と、自動変速機の変速により回転数が変化する所定軸の回転数を検出する軸回転数検出手段と、を有し、表示制御手段は、自動変速機制御手段による自動変速機の変速制御が終了したか否かを判定する変速終了判定手段と、自動変速機制御手段により自動変速機の変速制御が開始された後、軸回転数検出手段により検出された所定軸の回転数が、自動変速機の変速後の目標回転数に向かう第1方向に変化した場合に、エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に対するエンジン回転数表示手段の表示の応答性を、自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させる応答性上昇手段と、応答性上昇手段がエンジン回転数表示手段の表示の応答性を上昇させているときに、軸回転数検出手段により検出された所定軸の回転数が、第1方向とは逆方向の第2方向に変化した場合に、エンジン回転数表示手段の表示の応答性を、応答性上昇手段により上昇する前の応答性に復帰させる応答性復帰手段と、応答性復帰手段によりエンジン回転数表示手段の表示の応答性が復帰した後、変速終了判定手段により、自動変速機制御手段による自動変速機の変速制御が終了していないと判定されている場合、応答性上昇手段によるエンジン回転数表示手段の表示の応答性の上昇を抑制する応答性上昇抑制手段と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、応答性上昇手段は、自動変速機の変速制御が開始された後、軸回転数検出手段により検出された所定軸の回転数が、自動変速機の変速後の目標回転数に向かう第1方向に変化した場合に、検出されたエンジン回転数に対するエンジン回転数表示手段の表示の応答性を、自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させるので、自動変速機の変速時においてエンジン回転数が変化する期間におけるエンジン回転数表示手段の表示の応答性を、自動変速機の変速制御が行われていないときの応答性と比較して高くすることができ、これにより、変速時におけるエンジン回転数の変化が際立つように、エンジン回転数をエンジン回転数表示手段に表示させることができる。これにより、ドライバは、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を、エンジン回転数表示手段の表示の変化から視覚により感じ取ることができる。
また、応答性復帰手段は、エンジン回転数表示手段の表示の応答性が上昇した後、所定軸の回転数が、第1方向とは逆方向の第2方向に変化した場合に、エンジン回転数表示手段の表示の応答性を上昇前の応答性に復帰させ、応答性上昇抑制手段は、エンジン回転数表示手段の表示の応答性が上昇前の応答性に復帰した後、自動変速機の変速制御が終了していないと判定されている場合、エンジン回転数表示手段の表示の応答性の上昇を抑制するので、自動変速機の変速制御中に所定軸の回転数が増減した場合においても、エンジン回転数表示手段の表示の応答性が頻繁に変更されることを抑制でき、これにより、ドライバが違和感を感じることを防止できる。
また、本発明において、好ましくは、応答性上昇抑制手段は、応答性上昇手段によるエンジン回転数表示手段の表示の応答性の上昇を禁止する。
このように構成された本発明においては、応答性上昇抑制手段は、エンジン回転数表示手段の表示の応答性が上昇前の応答性に復帰した後、自動変速機の変速制御が終了していないと判定されている場合、応答性上昇手段によるエンジン回転数表示手段の表示の応答性の上昇を禁止するので、自動変速機の変速制御中に所定軸の回転数が増減した場合においても、エンジン回転数表示手段の表示の応答性が頻繁に変更されることを防止でき、これにより、ドライバが違和感を感じることを確実に防止できる。
また、本発明の第2発明による車両用エンジン回転数表示装置の制御方法は、エンジンと、このエンジンに連結されたトルクコンバータを備えた自動変速機と、この自動変速機を制御する自動変速機制御手段と、を有する車両用エンジン回転数表示装置の制御方法であって、エンジン回転数を検出するステップと、検出されたエンジン回転数に基づき、エンジン回転数表示装置による表示を制御するステップと、自動変速機の変速により回転数が変化する所定軸の回転数を検出するステップと、を有し、エンジン回転数表示装置による表示を制御するステップは、自動変速機制御手段による自動変速機の変速制御が終了したか否かを判定する変速終了判定ステップと、自動変速機制御手段により自動変速機の変速制御が開始された後、検出された所定軸の回転数が、自動変速機の変速後の目標回転数に向かう第1方向に変化した場合に、検出されたエンジン回転数に対するエンジン回転数表示装置の表示の応答性を、自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させるステップと、エンジン回転数表示装置の表示の応答性を上昇させているときに、検出された所定軸の回転数が、第1方向とは逆方向の第2方向に変化した場合に、エンジン回転数表示装置の表示の応答性を、上昇する前の応答性に復帰させるステップと、エンジン回転数表示装置の表示の応答性が復帰した後、自動変速機制御手段による自動変速機の変速制御が終了していないと判定されている場合、エンジン回転数表示装置の表示の応答性の上昇を抑制するステップと、を有することを特徴とする。
本発明による車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法によれば、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を際立たせつつ、ドライバが違和感を感じることのないように、エンジン回転数をエンジン回転数表示器に表示させることができる。
本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両の概略ブロック図である。 本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置のブロック図である。 本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両のアップ変速時におけるエンジン回転数の変化と、エンジン回転数に対する応答性を変化させた場合にタコメータに表示されるエンジン回転数の変化を示す線図である。 本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。 本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両のアップ変速時におけるエンジン回転数及びタービン回転数の変化と、車両用エンジン回転数表示装置により設定されるフラグの変化とを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態の変形例による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両のアップ変速時におけるエンジン回転数の変化と、エンジン回転数に対する応答性を変化させた場合にタコメータに表示されるエンジン回転数の変化を示す線図である。 本発明の実施形態の変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の変形例による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両のアップ変速時におけるエンジン回転数及びタービン回転数の変化と、車両用エンジン回転数表示装置により設定されるフラグの変化とを示すタイミングチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法を説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両について説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両の概略ブロック図である。
図1に示すように、符号1は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両を示し、この車両1は、エンジン2と、エンジン2の動力を所望の回転数及びトルクに変換して出力する自動変速機4と、自動変速機4から出力された動力を駆動輪8に伝達するデファレンシャルギア6と、デファレンシャルギア6を介して入力された動力を路面に伝えて車両1を駆動する駆動輪8とを有している。また、車両1には、バッテリ10に電力を供給するオルタネータ12やエアコン14が搭載されており、エンジン2の動力は、これらのオルタネータ12やエアコン14のコンプレッサにも伝達される。
自動変速機4は、エンジン2の出力軸に連結されるトルクコンバータ16と、トルクコンバータ16の出力軸に連結される変速機構18と、変速機構18に油圧を供給するオイルポンプ20とを備えている。トルクコンバータ16は、エンジン2の動力を流体により変速機構18に伝達するトーラス22と、エンジン2と変速機構18とを機械的に直結させるロックアップクラッチ24とを備えている。また、変速機構18は、多段変速歯車機構であり、歯車の組み合わせにより回転数及びトルクの変換を行う。歯車の切り替えは、オイルポンプ20から供給される油圧を利用して行われる。
次に、図2により、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置の電気的な構成を説明する。図2は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置のブロック図である。
図2に示すように、車両用エンジン回転数表示装置は、エンジン2の出力軸の回転数(エンジン回転数)を検出するエンジン回転数センサ26、エンジン回転数を表示するタコメータ28、及び、タコメータ28による表示を制御するタコメータ制御部30を有している。タコメータ28は、エンジン回転数を表した目盛りと、エンジン回転数に応じた位置の目盛りを指示する指針とを備えている。タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に基づき、タコメータ28の指針の動作を制御する。
また、車両1には、トルクコンバータ16の出力軸の回転数(タービン回転数)を検出するタービン回転数センサ32、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルポジションセンサ34、車両1の速度を検出する車速センサ36、自動変速機4にアップ変速を指令するためのマニュアル操作を受け付けるシフトアップスイッチ38、自動変速機4にダウン変速を指令するためのマニュアル操作を受け付けるシフトダウンスイッチ40、及び、自動変速機4を操作するためのセレクターのレンジを検出するレンジセンサ42が搭載されている。これらのセンサやスイッチから出力された信号は、コントロールユニット44に入力される。コントロールユニット44は、入力された信号に基づき、自動変速機4の変速機構18及びロックアップクラッチ24、エンジン2、オルタネータ12、エアコン14等を制御する。さらに、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30がタコメータ28による表示を制御するときに参照する信号を、タコメータ制御部30に出力する。このコントロールユニット44は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
次に、図3により、タコメータ制御部30によるタコメータ28の表示制御について説明する。
図3は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両1のアップ変速時におけるエンジン回転数の変化と、エンジン回転数に対する応答性を変化させた場合にタコメータ28に表示されるエンジン回転数の変化を示す線図である。
タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数を、所定の応答性によりタコメータ28に表示させる。タコメータ制御部30は、この応答性を、後述する表示制御処理においてコントロールユニット44により設定された応答性フラグのON/OFFに応じて変化させる。
図3において、実線は、エンジン回転数センサ26により検出された実際のエンジン回転数の変化を示し、破線は、応答性フラグがONの場合にタコメータ28の指針により指示されたエンジン回転数の変化を示し、二点鎖線は、応答性フラグがOFFの場合にタコメータ28の指針により指示されたエンジン回転数の変化を示している。
この図3に示すように、タコメータ制御部30は、応答性フラグがONであるときには、応答性フラグがOFFであるときよりもタコメータ28の応答性を高くする。即ち、タコメータ制御部30は、応答性フラグがONであるとき、タコメータ28の指針を、応答性フラグがOFFであるときよりもエンジン回転数の変化に敏速に追随するように動作させる。
次に、図4及び図5により、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理について説明する。
図4は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートであり、図5は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両1のアップ変速時におけるエンジン回転数及びタービン回転数の変化と、車両用エンジン回転数表示装置により設定される応答性フラグの変化とを示すタイミングチャートである。この図5において、横軸は時間を示し、縦軸は、エンジン回転数(実線)及びタービン回転数(一点鎖線)と、応答性フラグのON/OFFとを示している。
表示制御処理は、車両1のイグニッションがオンにされた場合に起動され、繰り返し実行される。この表示制御処理の開始時点において、タコメータ制御部30の応答性フラグは、予めOFFに設定されている。
まず、図4に示すように、表示制御処理が開始されると、ステップS1において、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26、タービン回転数センサ32、アクセルポジションセンサ34、車速センサ36、シフトアップスイッチ38、シフトダウンスイッチ40、及び、レンジセンサ42から出力された信号を読み込む。
次に、ステップS2に進み、コントロールユニット44は、車両1が走行中か否かを判定する。本実施形態においては、コントロールユニット44は、車速センサ36により検出された車速が5km/h以上である場合に、車両1が走行中であると判定する。
その結果、車両1が走行中ではない(車速が5km/h未満である)場合、自動変速機4の変速時におけるエンジン回転数の変化量が小さいので、タコメータ28の表示の応答性を上昇させる必要性は低いと考えられる。そこで、コントロールユニット44は、以降の処理をスキップし、ステップS1に戻る。
一方、ステップS2において、車両1が走行中である(車速が5km/h以上である)場合、ステップS3に進み、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速制御が実行中か否かを判定する。具体的には、コントロールユニット44は、予め定められた自動変速用のシフトマップ、又は、シフトアップスイッチ38やシフトダウンスイッチ40から入力されたマニュアル操作に従って、自動変速機4に変速指令を出力した後、オイルポンプ20による変速機構18の油圧制御が完了するまでの期間において、自動変速機4の変速制御が実行中であると判定する。
その結果、自動変速機4の変速制御が実行中ではない場合、エンジン回転数の変化速度が低いので、タコメータ28の表示の応答性を上昇させる必要性は低いと考えられる。そこで、コントロールユニット44は、以降の処理をスキップし、ステップS1に戻る。
一方、ステップS3において、自動変速機4の変速制御が実行中である場合、即ち、自動変速機4に変速指令が入力された後、オイルポンプ20による変速機構18の油圧制御が完了していない場合、ステップS4に進み、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向(アップ変速時は回転数が減少する方向、ダウン変速時は回転数が増加する方向)に変化したか否かを判定する。自動変速機4の変速後の目標回転数は、車速、自動変速機4の変速後の変速比、及び、最終減速比から算出される。
例えば、アップ変速時には、図5においてP1により示すように、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が減少した場合に、エンジン回転数が変速方向に変化したと判定する。
その結果、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化していない場合、エンジン回転数の変化速度が高い期間ではないので、タコメータ28の表示の応答性を上昇させる必要性は低いと考えられる。そこで、コントロールユニット44は、以降の処理をスキップし、ステップS1に戻る。
一方、ステップS4において、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化した場合、ステップS5に進み、図5に示すように、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグをONに設定する。これにより、タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を上昇させる。
次に、ステップS6に進み、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了したか否かを判定する。具体的には、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向とは逆方向に変化した場合(アップ変速時は回転数が増加した場合、ダウン変速時は回転数が減少した場合)に、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了したと判定する。
例えば、アップ変速時には、図5においてP2により示すように、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が増加した場合に、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了したと判定する。
その結果、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了していない場合、コントロールユニット44は、変速方向のエンジン回転数の変化が終了するまでステップS6を繰り返す。
一方、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了した場合、ステップS7に進み、コントロールユニット44は、ステップS6において変速方向のエンジン回転数の変化が終了したと判定してから所定時間T1(例えば180msec)が経過したか否かを判定する。
その結果、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了した後、所定時間T1が経過していない場合、コントロールユニット44は、所定時間が経過するまでステップS7を繰り返す。
一方、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了した後、所定時間T1が経過した場合、ステップS8に進み、図5に示すように、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグをOFFに設定する。これにより、タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を、ステップS5において上昇する前の応答性に復帰させる。
次に、ステップS9に進み、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速制御が終了したか否かを判定する。具体的には、コントロールユニット44は、車速、タービン回転数、及び、最終減速比に基づき、自動変速機4の変速比を算出し、その算出した変速比が、自動変速機4の変速後の目標変速比と一致した場合に、自動変速機4の変速制御が終了したと判定する。
その結果、自動変速機4の変速制御が終了していない場合、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速制御が終了するまでステップS9を繰り返す。この間、タコメータ制御部30の応答性フラグは、ステップS8においてOFFにされた状態のまま維持される。
例えば、図5に示すように、ステップS8においてタコメータ制御部30の応答性フラグがOFFにされた後、エンジン回転数が自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化していても、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグを再度ONに設定しない。即ち、ステップS8において、タコメータ28の表示の応答性が上昇前の応答性に復帰した後、自動変速機4の変速制御が終了するまでの間、タコメータ制御部30がタコメータ28の表示の応答性を再度上昇させることは禁止される。
一方、ステップS9において、自動変速機4の変速制御が終了した場合、コントロールユニット44は、ステップS1に戻る。
次に、図6乃至図8により、本発明の実施形態のさらなる変形例を説明する。
まず、図6により、変形例のタコメータ制御部30によるタコメータ28の表示制御について説明する。図6は、本発明の実施形態の変形例による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両のアップ変速時におけるエンジン回転数の変化と、エンジン回転数に対する応答性を変化させた場合にタコメータに表示されるエンジン回転数の変化を示す線図である。
図6に示すように、本変形例のタコメータ制御部30は、タコメータ28の表示の応答性を、後述する表示制御処理においてコントロールユニット44により設定された応答性フラグの低/中/高に応じて変化させる。
この図6において、実線は、エンジン回転数センサ26により検出された実際のエンジン回転数の変化を示し、破線は、応答性フラグが高の場合にタコメータ28の指針により指示されたエンジン回転数の変化を示し、一点鎖線は、応答性フラグが中の場合にタコメータ28の指針により指示されたエンジン回転数の変化を示し、二点鎖線は、応答性フラグが低の場合にタコメータ28の指針により指示されたエンジン回転数の変化を示している。
図6に示すように、タコメータ制御部30は、応答性フラグが高であるときにタコメータ28の応答性が最も高く、応答性フラグが低であるときにタコメータ28の応答性が最も低く、応答性フラグが中であるときにタコメータ28の応答性が高と低の中間になるようにする。即ち、タコメータ制御部30は、応答性フラグが高、中、低の順に、タコメータ28の指針をエンジン回転数の変化に敏速に追随するように動作させる。
次に、図7及び図8により、本発明の実施形態の変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理について説明する。
図7は、本発明の実施形態の変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートであり、図8は、本発明の実施形態の変形例による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両のアップ変速時におけるエンジン回転数及びタービン回転数の変化と、車両用エンジン回転数表示装置により設定されるフラグの変化とを示すタイミングチャートである。この図8において、横軸は時間を示し、縦軸は、エンジン回転数(実線)及びタービン回転数(一点鎖線)と、応答性フラグの低/中/高とを示している。
図7の表示制御処理の開始時点において、タコメータ制御部30の応答性フラグは、予め「低」に設定されている。なお、図7に示す表示制御処理におけるステップS11からS14は、図4に示した表示制御処理におけるステップS1からS4と同様であるので、説明を省略する。
図7に示すように、ステップS14において、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化した場合、ステップS15に進み、図8に示すように、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグを高に設定する。これにより、タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を上昇させる。
次に、ステップS16に進み、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了したか否かを判定する。
例えば、アップ変速時には、図8においてP2により示すように、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が増加した場合に、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了したと判定する。
その結果、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了していない場合、コントロールユニット44は、変速方向のエンジン回転数の変化が終了するまでステップS16を繰り返す。
一方、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了した場合、ステップS17に進み、コントロールユニット44は、ステップS16において変速方向のエンジン回転数の変化が終了したと判定してから所定時間T1(例えば180msec)が経過したか否かを判定する。
その結果、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了した後、所定時間T1が経過していない場合、コントロールユニット44は、所定時間が経過するまでステップS17を繰り返す。
一方、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向のエンジン回転数の変化が終了した後、所定時間T1が経過した場合、ステップS18に進み、図8に示すように、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグを低に設定する。これにより、タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を、ステップS15において上昇する前の応答性に復帰させる。
次に、ステップS19に進み、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速制御が終了したか否かを判定する。具体的には、コントロールユニット44は、車速、タービン回転数、及び、最終減速比に基づき、自動変速機4の変速比を算出し、その算出した変速比が、自動変速機4の変速後の目標変速比と一致した場合に、自動変速機4の変速制御が終了したと判定する。
その結果、自動変速機4の変速制御が終了した場合、コントロールユニット44は、ステップS1に戻る。
一方、ステップS19において、自動変速機4の変速制御が終了していない場合、ステップS20に進み、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化しているか否かを判定する。
例えば、アップ変速時には、図8においてP3により示すように、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が減少している場合に、エンジン回転数が変速方向に変化していると判定する。
その結果、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化していない場合、コントロールユニット44は、ステップS19に戻る。
一方、ステップS20において、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化している場合、ステップS21に進み、図8に示すように、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグを中に設定する。これにより、タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を「高」の場合よりは低い応答性に上昇させる。その後、コントロールユニット44は、ステップS16に戻る。即ち、ステップS19において、自動変速機4の変速制御が終了するまでの間、タコメータ制御部30の応答性フラグは、低又は中に抑制される。
例えば、図8に示すように、ステップS18においてタコメータ制御部30の応答性フラグがOFFにされた後、エンジン回転数が自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化している場合、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグを中に設定し、高には設定しない。即ち、ステップS18において、タコメータ28の表示の応答性が上昇前の応答性「低」に復帰した後、自動変速機4の変速制御が終了するまでの間、タコメータ制御部30がタコメータ28の表示の応答性を再度「高」上昇させることは抑制される。
なお、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の変形例においては、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化した場合に、検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を、自動変速機4の変速制御が行われていないときよりも上昇させ、検出されたエンジン回転数が、変速方向とは逆方向に変化した場合に、タコメータ28の表示の応答性を上昇前の応答性に復帰させると説明したが、コントロールユニット44は、タービン回転数センサ32により検出されたタービン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化した場合に、エンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を、自動変速機4の変速制御が行われていないときよりも上昇させ、検出されたタービン回転数が、変速方向とは逆方向に変化した場合に、タコメータ28の表示の応答性を上昇前の応答性に復帰させるようにしてもよい。
また、上述した本発明の実施形態では、車両用エンジン回転数表示装置が、アップ変速時におけるエンジン回転数の変化を表示する場合を例として説明したが、ダウン変速時におけるエンジン回転数の変化を表示する場合においても、アップ変速時の場合と同様に本発明を適用することができる。
次に、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の変形例による車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法の作用効果を説明する。
まず、コントロールユニット44及びタコメータ制御部30は、自動変速機4の変速制御が開始された後、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かう変速方向に変化した場合に、検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を、自動変速機4の変速制御が行われていないときよりも上昇させるので、自動変速機4による変速時においてエンジン回転数が変化する期間におけるタコメータ28の表示の応答性を、自動変速機4の変速制御が行われていないときの応答性と比較して高くすることができ、これにより、変速時におけるエンジン回転数の変化が際立つように、エンジン回転数をタコメータ28に表示させることができる。これにより、ドライバは、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を、タコメータ28の表示の変化から視覚により感じ取ることができる。
また、コントロールユニット44及びタコメータ制御部30は、タコメータ28の表示の応答性が上昇した後、エンジン回転数が、変速方向とは逆方向に変化した場合に、タコメータ28の表示の応答性を上昇前の応答性に復帰させ、さらに、タコメータ28の表示の応答性が上昇前の応答性に復帰した後、自動変速機4の変速制御が終了していないと判定されている場合、タコメータ28の表示の応答性の上昇を抑制するので、自動変速機4の変速制御中にエンジン回転数が増減した場合においても、タコメータ28の表示の応答性が頻繁に変更されることを抑制でき、これにより、ドライバが違和感を感じることを防止できる。
特に、コントロールユニット44及びタコメータ制御部30は、タコメータ28の表示の応答性が上昇前の応答性に復帰した後、自動変速機4の変速制御が終了していないと判定されている場合、タコメータ28の表示の応答性の上昇を禁止するので、自動変速機4の変速制御中にエンジン回転数が増減した場合においても、タコメータ28の表示の応答性が頻繁に変更されることを防止でき、これにより、ドライバが違和感を感じることを確実に防止できる。
1 車両
2 エンジン
4 自動変速機
6 デファレンシャルギア
8 駆動輪
10 バッテリ
12 オルタネータ
14 エアコン
16 トルクコンバータ
18 変速機構
20 オイルポンプ
22 トーラス
24 ロックアップクラッチ
26 エンジン回転数センサ
28 タコメータ
30 タコメータ制御部
32 タービン回転数センサ
34 アクセルポジションセンサ
36 車速センサ
38 シフトアップスイッチ
40 シフトダウンスイッチ
42 レンジセンサ
44 コントロールユニット

Claims (3)

  1. エンジンと、このエンジンに連結されたトルクコンバータを備えた自動変速機と、この自動変速機を制御する自動変速機制御手段と、を有する車両のエンジン回転数を表示する車両用エンジン回転数表示装置であって、
    エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
    エンジン回転数を表示するエンジン回転数表示手段と、
    上記エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に基づき、上記エンジン回転数表示手段による表示を制御する表示制御手段と、
    上記自動変速機の変速により回転数が変化する所定軸の回転数を検出する軸回転数検出手段と、を有し、
    上記表示制御手段は、
    上記自動変速機制御手段による上記自動変速機の変速制御が終了したか否かを判定する変速終了判定手段と、
    上記自動変速機制御手段により上記自動変速機の変速制御が開始された後、上記軸回転数検出手段により検出された所定軸の回転数が、上記自動変速機の変速後の目標回転数に向かう第1方向に変化した場合に、上記エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に対する上記エンジン回転数表示手段の表示の応答性を、上記自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させる応答性上昇手段と、
    上記応答性上昇手段が上記エンジン回転数表示手段の表示の応答性を上昇させているときに、上記軸回転数検出手段により検出された所定軸の回転数が、上記第1方向とは逆方向の第2方向に変化した場合に、上記エンジン回転数表示手段の表示の応答性を、上記応答性上昇手段により上昇する前の応答性に復帰させる応答性復帰手段と、
    上記応答性復帰手段により上記エンジン回転数表示手段の表示の応答性が復帰した後、上記変速終了判定手段により、上記自動変速機制御手段による上記自動変速機の変速制御が終了していないと判定されている場合、上記応答性上昇手段による上記エンジン回転数表示手段の表示の応答性の上昇を抑制する応答性上昇抑制手段と、
    を備えることを特徴とする車両用エンジン回転数表示装置。
  2. 上記応答性上昇抑制手段は、上記応答性上昇手段による上記エンジン回転数表示手段の表示の応答性の上昇を禁止する請求項1に記載の車両用エンジン回転数表示装置。
  3. エンジンと、このエンジンに連結されたトルクコンバータを備えた自動変速機と、この自動変速機を制御する自動変速機制御手段と、を有する車両用エンジン回転数表示装置の制御方法であって、
    エンジン回転数を検出するステップと、
    上記検出されたエンジン回転数に基づき、上記エンジン回転数表示装置による表示を制御するステップと、
    上記自動変速機の変速により回転数が変化する所定軸の回転数を検出するステップと、を有し、
    上記エンジン回転数表示装置による表示を制御するステップは、
    上記自動変速機制御手段による上記自動変速機の変速制御が終了したか否かを判定する変速終了判定ステップと、
    上記自動変速機制御手段により上記自動変速機の変速制御が開始された後、上記検出された所定軸の回転数が、上記自動変速機の変速後の目標回転数に向かう第1方向に変化した場合に、上記検出されたエンジン回転数に対する上記エンジン回転数表示装置の表示の応答性を、上記自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させるステップと、
    上記エンジン回転数表示装置の表示の応答性を上昇させているときに、上記検出された所定軸の回転数が、上記第1方向とは逆方向の第2方向に変化した場合に、上記エンジン回転数表示装置の表示の応答性を、上記上昇する前の応答性に復帰させるステップと、
    上記エンジン回転数表示装置の表示の応答性が復帰した後、上記自動変速機制御手段による上記自動変速機の変速制御が終了していないと判定されている場合、上記エンジン回転数表示装置の表示の応答性の上昇を抑制するステップと、
    を有することを特徴とする車両用エンジン回転数表示装置の制御方法。
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