JP2004325108A - 車両用計器 - Google Patents
車両用計器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2004325108A JP2004325108A JP2003116787A JP2003116787A JP2004325108A JP 2004325108 A JP2004325108 A JP 2004325108A JP 2003116787 A JP2003116787 A JP 2003116787A JP 2003116787 A JP2003116787 A JP 2003116787A JP 2004325108 A JP2004325108 A JP 2004325108A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rotation speed
- speed
- coefficient
- predetermined
- detected
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 claims description 38
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims 13
- 238000000034 method Methods 0.000 description 16
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 3
- 230000007935 neutral effect Effects 0.000 description 3
- 230000001133 acceleration Effects 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 239000000446 fuel Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
【課題】ギアポジションによって変速時の回転数が異なる自動変速機を用いた車両においても、運転者に違和感を与えることが無いように原動機の回転数を表示する計器を提供することを目的とする。
【解決手段】表示回転数演算部2がATコントローラ5から自動変速機のギアポジションを取得し、係数記憶部8から各ギアポジションに応じた係数を取得する。取得した係数に応じて、表示回転数演算部2はエンジンコントローラ1から取得したエンジン回転数に補正を加える。このように各ギアポジションごとにエンジン回転数を補正してタコメータ4に表示するので、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数を超えることがない。
【選択図】 図1
【解決手段】表示回転数演算部2がATコントローラ5から自動変速機のギアポジションを取得し、係数記憶部8から各ギアポジションに応じた係数を取得する。取得した係数に応じて、表示回転数演算部2はエンジンコントローラ1から取得したエンジン回転数に補正を加える。このように各ギアポジションごとにエンジン回転数を補正してタコメータ4に表示するので、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数を超えることがない。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の原動機回転数を補正して表示する車両用計器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転数のメモリを表示した文字板と、該文字板上を車両の原動機の回転数にもとづいて回動する指針とを備えた計器(いわゆるタコメータ)が周知である。このようなタコメータの文字板には、原動機の耐久性に影響を及ぼす恐れのある回転数以下の所定の回転数範囲(いわゆるレッドゾーン)が、たとえば赤色の印刷で表示されている。つまり原動機の回転数が高くなり、原動機の耐久性に影響を及ぼす恐れのある回転数(いわゆるオーバーレブ回転数)へ到達する可能性があることを運転者に認識させるために、オーバーレブ回転数から所定の余裕回転数を引いた回転数以上をレッドゾーンとして文字板に表示している。
【0003】
また車両に用いられる自動変速機として、低速域では高い加速を得るために、たとえば1速から2速への変速などの低い変速段(以下ギアポジション)でのシフトアップは原動機回転数が高い領域で行い、一方、高速域では燃費を向上させるために、たとえば2速から3速への変速などの高いギアポジションでのシフトアップは原動機回転数が低い領域で行うなど、シフトアップ回転数がギアポジションによって異なるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のタコメータにあっては、上記のようなシフトアップ回転数がギアポジションによって異なる自動変速機を用いた場合、たとえばタコメータのレッドゾーン開始回転数を1速から2速へのシフトアップ回転数に設定した場合、2速から3速へシフトアップを行うと、タコメータの表示回転数はレッドゾーンの開始回転数よりも低い回転数の位置でシフトアップが行われる。またタコメータのレッドゾーン開始回転数を2速から3速へのシフトアップ回転数に設定した場合、1速から2速へシフトアップを行うと、タコメータ表示回転数はレッドゾーンの開始回転数以上の位置でシフトアップが行われ、運転者に違和感を与えるという問題があった。
【0005】
そこで本発明はこのような問題点に鑑み、ギアポジションによって変速時の回転数が異なる自動変速機を用いた車両においても、運転者に違和感を与えることが無いように原動機の回転数を表示する計器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原動機に接続された変速機を介して駆動輪を駆動する車両の、原動機の原動機回転数を補正して表示する車両用計器であって、原動機の原動機回転数Xを検出する回転数検出手段と、変速機の変速段を検出する変速段検出手段と、該変速段検出手段によって検出された変速段と、回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xとにもとづいて、原動機回転数Xを補正して表示回転数Yとする表示回転数算出手段とを有し、該表示回転数算出手段によって算出された表示回転数Yを表示するものとした。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、たとえばレッドゾーン開始回転数を超えないように計器に表示する回転数を設定するなど、表示回転数を自動変速機の変速段と原動機回転数Xとにもとづいて設定することができるので、ギアポジションによって変速時の回転数が異なる自動変速機を搭載した車両の原動機の回転数を表示する際にも、運転者に違和感を与えることが無い。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
まず第一の実施例について説明する。
図1に本発明における第一の実施例の構成を示す。
エンジン(不図示)の制御を行うエンジンコントローラ1と、自動変速機(不図示)の変速制御を行うATコントローラ5とがメータ制御部7に接続される。
エンジンコントローラ1は、たとえばエンジンのクランクシャフトに設けられた回転速センサ(不図示)によって検出された回転速度から、エンジンの回転数Xを検出して、メータ制御部7にエンジン回転数信号を出力する。
【0009】
ATコントローラ5は、自動変速機の現在の変速段(ギアポジション)およびATレンジ(パーキングポジションP、リバースポジションR、ニュートラルポジションN、ドライブポジションD、1速レンジ、2速レンジ)を検出し、ギアポジション信号およびATレンジ信号としてメータ制御部7に出力する。
【0010】
メータ制御部7は、エンジンの回転数を表示するタコメータ4が接続されている。
またメータ制御部7は、エンジンコントローラ1から出力されたエンジン回転数信号と、ATコントローラ5から出力されたギアポジション信号およびATレンジ信号と、後述する係数とにもとづいて、タコメータ4に表示する回転数である表示回転数Yを算出し、算出した表示回転数Yにもとづいてタコメータ4の指針を駆動する。
【0011】
次にメータ制御部7の構成について詳述する。
メータ制御部7は、表示回転数演算部2、タコメータ駆動回路3および係数記憶部8から構成されている。
係数記憶部8は、ギアポジションに応じたシフトアップ回転数A(A1、A2、A3)を記憶している。本実施例では、1速(1速から2速へ)のシフトアップ回転数A1を6500rpm、2速(2速から3速へ)のシフトアップ回転数A2を6250rpm、3速(3速から4速へ)のシフトアップ回転数A3を6000rpmとして記憶している。
【0012】
表示回転数演算部2は、あらかじめ定められたレッドゾーン開始回転数R(本実施例では6000rpmとする)を記憶するとともに、ATコントローラ5から出力されたギアポジション信号にもとづいて現在のギアポジションに応じた係数(ここでは係数としてシフトアップ回転数を設定するものとし、シフトアップ回転数A1を係数Z1、同様にシフトアップ回転数A2を、係数Z2とする)を係数記憶部8から読み出し、読み出した係数とエンジンコントローラ1から読み出したエンジン回転数信号とから、タコメータ4に表示する表示回転数を後述する計算式にもとづいて算出し、表示回転数信号としてタコメータ駆動回路3に出力する。
タコメータ駆動回路3は、表示回転数演算部2から出力された表示回転数信号にもとづいてタコメータ4の指針を駆動するモータ(不図示)を制御して、表示回転数Yをタコメータ4に表示する。
【0013】
次に図2のフローチャートを用いて、表示回転数演算部2で行われる処理内容について説明する。
なおこの処理は、車両のイグニッションがオンされた後イグニッションがオフされるまでの間繰り返し実行される。
ステップ101において、表示回転数演算部2はATコントローラ5から出力されたATレンジ信号を読み込み、現在の自動変速機のATレンジを判別する。
【0014】
ステップ102において、ステップ101において判別したATレンジがドライブポジションD(D)、2速レンジ(2速)または1速レンジ(1速)のいずれかであるかどうかを判定し、ATレンジがドライブポジションD、2速レンジまたは1速レンジのいずれかである場合には、ステップ103へ進み、そうでない場合、すなわちパーキングポジションP、リバースポジションR、ニュートラルポジションNである場合には、ステップ113へ進む。
【0015】
ステップ103において、ATコントローラ5から出力されたギアポジション信号を読み込む。
ステップ104において、読み込んだギアポジション信号にもとづいて現在の自動変速機のギアポジションが1速であるかどうかを判別し、1速である場合にはステップ105へ進む。また1速で無い場合、すなわちギアポジションが2速、3速または4速である場合にはステップ109へ進む。
【0016】
ステップ105において、ギアポジション1速に対応する係数、すなわち、1速から2速へのシフトアップ回転数A1(係数Z1=6500rpm)を、係数記憶部8から読み出し、ステップ106へ進む。
ステップ106では、エンジンコントローラ1から出力されるエンジンの回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
【0017】
ステップ107において、係数記憶部8から読み出したギアポジション1速に対応する係数A1(6500rpm)と、あらかじめ記憶しているレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)とATコントローラ5から取得したエンジン回転数Xとから、次式を用いてタコメータ4に表示する表示回転数Yを算出する。
すなわちエンジン回転数Xが6500rpmである場合、表示回転数Y=6000/6500×6500=6000rpmとなり、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることはない。
【0018】
ステップ108では、ステップ107や後述するステップ112、ステップ114において算出された表示回転数Yをタコメータ駆動回路3に出力する。
これによってタコメータ4には、シフトアップ時にもレッドゾーン開始回転数Rを超えないようなエンジン回転数が表示される。
【0019】
一方ステップ109において、現在の自動変速機のギアポジションが2速であるかどうかを判別する。ギアポジションが2速である場合にはステップ110へ進み、そうでない場合、すなわちギアポジションが3速または4速である場合には、ステップ113へ進む。
【0020】
ステップ110では、ギアポジション2速に対応する係数、すなわち、2速から3速へのシフトアップ回転数A2(係数Z2=6250rpm)を、係数記憶部8から読み出し、ステップ111へ進む。
ステップ111では、エンジンコントローラ1から出力されるエンジンの回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
【0021】
ステップ112において、係数記憶部8から読み出したギアポジション2速に対応する係数Z2(6250rpm)と、あらかじめ記憶しているレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)とATコントローラ5から取得したエンジン回転数Xとから、上述の式(1)と同様に、次式を用いてタコメータ4に表示する表示回転数Yを算出する。
すなわちエンジン回転数Xが6250rpmである場合に、
表示回転数Y=6000/6250×6250=6000rpmとなり、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることはない。
【0022】
一方、ステップ102においてATレンジがパーキングポジションP、リバースポジションR、ニュートラルポジションNであると判別された場合、あるいはステップ109においてギアポジションが3速または4速であると判別された場合は、ステップ113においてエンジン回転数Xを読み込む。
【0023】
ステップ114において、エンジン回転数Xを表示回転数Yとして算出し、ステップ108において表示回転数Yをタコメータ駆動回路3に出力する。
これによって、3速から4速へのシフトアップ回転数は6000rpmであるから、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数(6000rpm)を超えることはない。
【0024】
次に図3を用いて、エンジン回転数とタコメータ4に表示される回転数との関係を示す。
自動変速機の現在のギアポジションが1速である場合、上述の式(1)を用いて算出された表示回転数Yにしたがってタコメータ4を駆動するので、自動変速機が1速から2速へシフトアップする際にエンジン回転数Xがシフトアップ回転数A1(6500rpm)となった場合にも、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
また自動変速機の現在のギアポジションが2速である場合も同様に、上述の式(2)を用いて表示回転数Yを算出することにより、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
【0025】
さらに自動変速機の現在のギアポジションが3速、4速である場合には、3速から4速へシフトアップする際のシフトアップ回転数A3が6000rpmであるので、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
なお本実施例において、ステップ106、ステップ111およびステップ113が本発明における回転数検出手段を構成し、ステップ104およびステップ109が本発明における変速段検出手段を構成する。またステップ107、ステップ112およびステップ114が本発明における表示回転数算出手段を構成する。さらに係数記憶部8が本発明における係数記憶手段を構成し、ステップ105およびステップ110が本発明における係数選択手段を構成する。
【0026】
本実施例は以上のように構成され、タコメータ4にエンジン回転数を表示する際に、自動変速機のギアポジションに応じた係数を取得し、式(1)を用いて実際のエンジン回転数に補正を加えて、タコメータ4に補正後のエンジン回転数を表示する。これにより、レッドゾーン開始回転数Rよりもシフトアップ回転数が高回転である場合にも、シフトアップ時にタコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数を超えることが無くなり、運転者がタコメータ4を視認した際にも違和感を感じることが無い。
【0027】
また自動変速機のシフトアップ回転数を、係数記憶部8に記憶させる係数に設定することにより、各ギアポジションにおいてシフトアップ回転数が異なる場合にも、各ギアポジションにおいてもタコメータ4に表示する回転数がレッドゾーン開始回転数Rを超えることが無い。
【0028】
なお本実施例においては、係数記憶部8に記憶する係数をギアポジションに応じたシフトアップ回転数としたが、レッドゾーン開始回転数Rをギアポジションに応じたシフトアップ回転数A1またはA2で除算した値を記憶するようにしてもよい。つまり、レッドゾーン開始回転数Rとギアポジションに応じたシフトアップ回転数A1またはA2は予め定められた値である事から、レッドゾーン開始回転数R/シフトアップ回転数A1、およびレッドゾーン開始回転数R/シフトアップ回転数A2の値を係数記憶部8に記憶しておき、現在の自動変速機のギアポジションに応じて適宜これらの係数を読み込むようにしてもよい。
これによって表示回転数演算部2の演算負荷を少なくすることができる。
【0029】
次に第二の実施例について説明する。
なお第二の実施例は、上記第一の実施例における表示回転数演算部2での処理内容を変更したものであり、全体構成についての説明を省略する。
図4のフローチャートを用いて、表示回転数演算部2で行われる処理内容について説明する。なお本実施例におけるステップ201からステップ204は、第一の実施例におけるステップ101からステップ104と同じであるため説明を省略する。
ステップ205において、表示回転数演算部2はエンジンコントローラ1から出力されるエンジン回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
【0030】
ステップ206において、エンジン回転数Xが所定回転数α(本実施例においては5000rpm)以上であるかどうかを判別し、エンジン回転数Xが所定回転数α以上の場合はステップ207へ進み、所定回転数α未満の場合はステップ215へ進む。
ステップ207において、ギアポジション1速に対応する係数Z1(シフトアップ回転数A1=6500rpm)を、係数記憶部8から読み出し、ステップ208へ進む。
【0031】
ステップ208において、係数記憶部8から読み出したギアポジション1速に対応する係数Z1(6500rpm)と、あらかじめ記憶しているレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)とATコントローラ5から取得したエンジン回転数Xとから、次式を用いてタコメータ4に表示する表示回転数Yを算出する。
表示回転数Y=(レッドゾーン回転数R−所定回転数α)/(係数Z1−所定回転数α)×(エンジンの回転数X−所定回転数α)+所定回転数α(3)
【0032】
すなわち、エンジン回転数Xが6500rpmである場合、
表示回転数Y=(6000−5000)/(6500−5000)×(6500−5000)+5000=6000rpmであり、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数(6000rpm)を超えることは無い。
【0033】
ステップ209では、ステップ208や後述するステップ214、ステップ216において算出された表示回転数Yをタコメータ駆動回路3に出力する。
これによってタコメータ4には、シフトアップ時にもレッドゾーン開始回転数Rを超えないようなエンジン回転数が表示される
【0034】
一方、ステップ204にて現在の自動変速機のギアポジションが1速ではないと判別された場合、すなわちギアポジションが2速、3速、4速のいずれかである場合にはステップ210へ進み、エンジンコントローラ1から出力されるエンジンの回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
【0035】
ステップ211において、取得したエンジン回転数Xが所定回転数α以上であるかどうかを判別し、エンジン回転数Xが所定回転数α以上であればステップ212へ進む。エンジン回転数が所定回転数α未満の場合にはステップ215へ進む。
【0036】
ステップ212において、現在の自動変速機のギアポジションが2速であるかどうかを判別する。ギアポジションが2速である場合にはステップ213へ進み、そうでない場合、すなわちギアポジションが3速または4速である場合には、ステップ215へ進む。
【0037】
ステップ213において、ギアポジション2速に対応する係数、すなわち、2速から3速へのシフトアップ回転数A2(係数Z2=6250rpm)を、係数記憶部8から読み出し、ステップ214へ進む。
【0038】
ステップ214において、係数記憶部8から読み出したギアポジション2速に対応する係数Z2(6250rpm)と、あらかじめ記憶しているレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)とATコントローラ5から取得したエンジン回転数Xとから、上述の式(3)と同様に、次式を用いてタコメータ4に表示する表示回転数Yを算出する。
表示回転数Y=(レッドゾーン開始回転数R−所定回転数α)/(係数Z2−所定回転数α)×(エンジンの回転数X−所定回転数α)+所定回転数α(4)
【0039】
すなわち、エンジン回転数Xが6250rpmである場合、
表示回転数Y=(6000−5000)/(6250−5000)×(6250−5000)+5000=6000rpmとなり、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数(6000rpm)を超えることはない。
【0040】
一方、ステップ215において、エンジンコントローラ1から出力されるエンジンの回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
ステップ216において、エンジン回転数Xを表示回転数Yとしてタコメータ駆動回路3へ出力し、ステップ209において表示回転数Yをタコメータに表示する。3速から4速へのシフトアップ回転数A3は6000rpmであるので、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数(6000rpm)を超えることはない。
【0041】
次に図5を用いて、エンジン回転数とタコメータ4に表示される回転数との関係を示す。
自動変速機の現在のギアポジションが1速である場合、エンジン回転数Xが所定回転数αとなるまでは、エンジン回転数Xを表示回転数Yとして設定するが、エンジン回転数Xが所定回転数α(5000rpm)以上となった場合には、上述の式(3)を用いて算出された表示回転数Yにしたがってタコメータ4を駆動するので、自動変速機が1速から2速へシフトアップする際にシフトアップ回転数A1(6500rpm)となった場合にも、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
【0042】
また自動変速機の現在のギアポジションが2速である場合も同様に、エンジン回転数Xが所定回転数α以上となった場合には、上述の式(4)を用いて表示回転数Yを算出することにより、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
さらに自動変速機の現在のギアポジションが3速、4速である場合には、3速から4速へシフトアップする際のシフトアップ回転数A3が6000rpmであるので、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
【0043】
なお本実施例において、ステップ205、ステップ210およびステップ215が本発明における回転数検出手段を構成し、ステップ204およびステップ212が本発明における変速段検出手段を構成する。またステップ208、ステップ214およびステップ216が本発明における表示回転数算出手段を構成する。さらに係数記憶部8が本発明における係数記憶手段を構成し、ステップ207およびステップ213が本発明における係数選択手段を構成する。
【0044】
本実施例は以上のように構成され、エンジン回転数Xが所定回転数α以上となった場合にのみ、エンジン回転数Xと各ギアポジションに対応する係数Z1およびZ2(シフトアップ回転数A1およびA2)と、所定回転数αと、予め定められたレッドゾーン開始回転数Rとにもとづいて表示回転数Yを算出する。これにより、エンジン回転数Xが所定回転数α未満の場合にはエンジン回転数Xを表示回転数Yとする事ができ、表示回転数演算部2の演算負荷を軽減しつつ、エンジン回転数が所定回転数以上の場合にも、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数Rを超えることが無い。
【0045】
なお本実施例において、係数記憶部8に記憶する係数をギアポジションに応じたシフトアップ回転数としたが、レッドゾーン回転数Rから所定回転数αを減算した値を、各ギアポジションに応じたシフトアップ回転数A1またはA2から所定回転数αを減算した値で除算した値を記憶するようにしてもよい。
すなわち、レッドゾーン回転数Rと各ギアポジションに応じたシフトアップ回転数A1またはA2、および所定回転数αはあらかじめ定められた値である事から、(R−α)/(A1−α)および(R−α)/(A2−α)の値を係数記憶部8に記憶しておき、自動変速機の現在の各ギアポジションに応じてこれらの係数を読み込むようにしてもよい。
【0046】
また上記各実施例における自動変速機が、運転者が任意にギアチェンジが可能なマニュアルモード付きの自動変速機である場合にも、自動変速機がマニュアルモードの1速、2速の状態の時に、上記の各実施例に示した1速レンジ、2速レンジの時と同じ処理を行いタコメータ4を駆動することにより、エンジン回転数が所定回転数以上の場合にも、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数Rを超えることが無い。
さらに上記各実施例において、自動変速機の変速段は4段として説明したが、変速段数はこれに限定されるものではなく、さらにギアポジションが1速および2速の時にのみエンジン回転数Xの補正を行うものとしたが、適宜表示回転数の補正を行うギアポジションを設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第一の実施例を示す図である。
【図2】表示回転数演算部で行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】エンジン回転数と表示回転数との関係を示す図である。
【図4】表示回転数演算部で行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】エンジン回転数と表示回転数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジンコントローラ
2 表示回転数演算部
3 タコメータ駆動回路
4 タコメータ
5 ATコントローラ
7 メータ制御部
8 係数記憶部
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両の原動機回転数を補正して表示する車両用計器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、回転数のメモリを表示した文字板と、該文字板上を車両の原動機の回転数にもとづいて回動する指針とを備えた計器(いわゆるタコメータ)が周知である。このようなタコメータの文字板には、原動機の耐久性に影響を及ぼす恐れのある回転数以下の所定の回転数範囲(いわゆるレッドゾーン)が、たとえば赤色の印刷で表示されている。つまり原動機の回転数が高くなり、原動機の耐久性に影響を及ぼす恐れのある回転数(いわゆるオーバーレブ回転数)へ到達する可能性があることを運転者に認識させるために、オーバーレブ回転数から所定の余裕回転数を引いた回転数以上をレッドゾーンとして文字板に表示している。
【0003】
また車両に用いられる自動変速機として、低速域では高い加速を得るために、たとえば1速から2速への変速などの低い変速段(以下ギアポジション)でのシフトアップは原動機回転数が高い領域で行い、一方、高速域では燃費を向上させるために、たとえば2速から3速への変速などの高いギアポジションでのシフトアップは原動機回転数が低い領域で行うなど、シフトアップ回転数がギアポジションによって異なるものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような従来のタコメータにあっては、上記のようなシフトアップ回転数がギアポジションによって異なる自動変速機を用いた場合、たとえばタコメータのレッドゾーン開始回転数を1速から2速へのシフトアップ回転数に設定した場合、2速から3速へシフトアップを行うと、タコメータの表示回転数はレッドゾーンの開始回転数よりも低い回転数の位置でシフトアップが行われる。またタコメータのレッドゾーン開始回転数を2速から3速へのシフトアップ回転数に設定した場合、1速から2速へシフトアップを行うと、タコメータ表示回転数はレッドゾーンの開始回転数以上の位置でシフトアップが行われ、運転者に違和感を与えるという問題があった。
【0005】
そこで本発明はこのような問題点に鑑み、ギアポジションによって変速時の回転数が異なる自動変速機を用いた車両においても、運転者に違和感を与えることが無いように原動機の回転数を表示する計器を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、原動機に接続された変速機を介して駆動輪を駆動する車両の、原動機の原動機回転数を補正して表示する車両用計器であって、原動機の原動機回転数Xを検出する回転数検出手段と、変速機の変速段を検出する変速段検出手段と、該変速段検出手段によって検出された変速段と、回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xとにもとづいて、原動機回転数Xを補正して表示回転数Yとする表示回転数算出手段とを有し、該表示回転数算出手段によって算出された表示回転数Yを表示するものとした。
【0007】
【発明の効果】
本発明によれば、たとえばレッドゾーン開始回転数を超えないように計器に表示する回転数を設定するなど、表示回転数を自動変速機の変速段と原動機回転数Xとにもとづいて設定することができるので、ギアポジションによって変速時の回転数が異なる自動変速機を搭載した車両の原動機の回転数を表示する際にも、運転者に違和感を与えることが無い。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態を実施例により説明する。
まず第一の実施例について説明する。
図1に本発明における第一の実施例の構成を示す。
エンジン(不図示)の制御を行うエンジンコントローラ1と、自動変速機(不図示)の変速制御を行うATコントローラ5とがメータ制御部7に接続される。
エンジンコントローラ1は、たとえばエンジンのクランクシャフトに設けられた回転速センサ(不図示)によって検出された回転速度から、エンジンの回転数Xを検出して、メータ制御部7にエンジン回転数信号を出力する。
【0009】
ATコントローラ5は、自動変速機の現在の変速段(ギアポジション)およびATレンジ(パーキングポジションP、リバースポジションR、ニュートラルポジションN、ドライブポジションD、1速レンジ、2速レンジ)を検出し、ギアポジション信号およびATレンジ信号としてメータ制御部7に出力する。
【0010】
メータ制御部7は、エンジンの回転数を表示するタコメータ4が接続されている。
またメータ制御部7は、エンジンコントローラ1から出力されたエンジン回転数信号と、ATコントローラ5から出力されたギアポジション信号およびATレンジ信号と、後述する係数とにもとづいて、タコメータ4に表示する回転数である表示回転数Yを算出し、算出した表示回転数Yにもとづいてタコメータ4の指針を駆動する。
【0011】
次にメータ制御部7の構成について詳述する。
メータ制御部7は、表示回転数演算部2、タコメータ駆動回路3および係数記憶部8から構成されている。
係数記憶部8は、ギアポジションに応じたシフトアップ回転数A(A1、A2、A3)を記憶している。本実施例では、1速(1速から2速へ)のシフトアップ回転数A1を6500rpm、2速(2速から3速へ)のシフトアップ回転数A2を6250rpm、3速(3速から4速へ)のシフトアップ回転数A3を6000rpmとして記憶している。
【0012】
表示回転数演算部2は、あらかじめ定められたレッドゾーン開始回転数R(本実施例では6000rpmとする)を記憶するとともに、ATコントローラ5から出力されたギアポジション信号にもとづいて現在のギアポジションに応じた係数(ここでは係数としてシフトアップ回転数を設定するものとし、シフトアップ回転数A1を係数Z1、同様にシフトアップ回転数A2を、係数Z2とする)を係数記憶部8から読み出し、読み出した係数とエンジンコントローラ1から読み出したエンジン回転数信号とから、タコメータ4に表示する表示回転数を後述する計算式にもとづいて算出し、表示回転数信号としてタコメータ駆動回路3に出力する。
タコメータ駆動回路3は、表示回転数演算部2から出力された表示回転数信号にもとづいてタコメータ4の指針を駆動するモータ(不図示)を制御して、表示回転数Yをタコメータ4に表示する。
【0013】
次に図2のフローチャートを用いて、表示回転数演算部2で行われる処理内容について説明する。
なおこの処理は、車両のイグニッションがオンされた後イグニッションがオフされるまでの間繰り返し実行される。
ステップ101において、表示回転数演算部2はATコントローラ5から出力されたATレンジ信号を読み込み、現在の自動変速機のATレンジを判別する。
【0014】
ステップ102において、ステップ101において判別したATレンジがドライブポジションD(D)、2速レンジ(2速)または1速レンジ(1速)のいずれかであるかどうかを判定し、ATレンジがドライブポジションD、2速レンジまたは1速レンジのいずれかである場合には、ステップ103へ進み、そうでない場合、すなわちパーキングポジションP、リバースポジションR、ニュートラルポジションNである場合には、ステップ113へ進む。
【0015】
ステップ103において、ATコントローラ5から出力されたギアポジション信号を読み込む。
ステップ104において、読み込んだギアポジション信号にもとづいて現在の自動変速機のギアポジションが1速であるかどうかを判別し、1速である場合にはステップ105へ進む。また1速で無い場合、すなわちギアポジションが2速、3速または4速である場合にはステップ109へ進む。
【0016】
ステップ105において、ギアポジション1速に対応する係数、すなわち、1速から2速へのシフトアップ回転数A1(係数Z1=6500rpm)を、係数記憶部8から読み出し、ステップ106へ進む。
ステップ106では、エンジンコントローラ1から出力されるエンジンの回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
【0017】
ステップ107において、係数記憶部8から読み出したギアポジション1速に対応する係数A1(6500rpm)と、あらかじめ記憶しているレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)とATコントローラ5から取得したエンジン回転数Xとから、次式を用いてタコメータ4に表示する表示回転数Yを算出する。
すなわちエンジン回転数Xが6500rpmである場合、表示回転数Y=6000/6500×6500=6000rpmとなり、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることはない。
【0018】
ステップ108では、ステップ107や後述するステップ112、ステップ114において算出された表示回転数Yをタコメータ駆動回路3に出力する。
これによってタコメータ4には、シフトアップ時にもレッドゾーン開始回転数Rを超えないようなエンジン回転数が表示される。
【0019】
一方ステップ109において、現在の自動変速機のギアポジションが2速であるかどうかを判別する。ギアポジションが2速である場合にはステップ110へ進み、そうでない場合、すなわちギアポジションが3速または4速である場合には、ステップ113へ進む。
【0020】
ステップ110では、ギアポジション2速に対応する係数、すなわち、2速から3速へのシフトアップ回転数A2(係数Z2=6250rpm)を、係数記憶部8から読み出し、ステップ111へ進む。
ステップ111では、エンジンコントローラ1から出力されるエンジンの回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
【0021】
ステップ112において、係数記憶部8から読み出したギアポジション2速に対応する係数Z2(6250rpm)と、あらかじめ記憶しているレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)とATコントローラ5から取得したエンジン回転数Xとから、上述の式(1)と同様に、次式を用いてタコメータ4に表示する表示回転数Yを算出する。
すなわちエンジン回転数Xが6250rpmである場合に、
表示回転数Y=6000/6250×6250=6000rpmとなり、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることはない。
【0022】
一方、ステップ102においてATレンジがパーキングポジションP、リバースポジションR、ニュートラルポジションNであると判別された場合、あるいはステップ109においてギアポジションが3速または4速であると判別された場合は、ステップ113においてエンジン回転数Xを読み込む。
【0023】
ステップ114において、エンジン回転数Xを表示回転数Yとして算出し、ステップ108において表示回転数Yをタコメータ駆動回路3に出力する。
これによって、3速から4速へのシフトアップ回転数は6000rpmであるから、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数(6000rpm)を超えることはない。
【0024】
次に図3を用いて、エンジン回転数とタコメータ4に表示される回転数との関係を示す。
自動変速機の現在のギアポジションが1速である場合、上述の式(1)を用いて算出された表示回転数Yにしたがってタコメータ4を駆動するので、自動変速機が1速から2速へシフトアップする際にエンジン回転数Xがシフトアップ回転数A1(6500rpm)となった場合にも、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
また自動変速機の現在のギアポジションが2速である場合も同様に、上述の式(2)を用いて表示回転数Yを算出することにより、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
【0025】
さらに自動変速機の現在のギアポジションが3速、4速である場合には、3速から4速へシフトアップする際のシフトアップ回転数A3が6000rpmであるので、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
なお本実施例において、ステップ106、ステップ111およびステップ113が本発明における回転数検出手段を構成し、ステップ104およびステップ109が本発明における変速段検出手段を構成する。またステップ107、ステップ112およびステップ114が本発明における表示回転数算出手段を構成する。さらに係数記憶部8が本発明における係数記憶手段を構成し、ステップ105およびステップ110が本発明における係数選択手段を構成する。
【0026】
本実施例は以上のように構成され、タコメータ4にエンジン回転数を表示する際に、自動変速機のギアポジションに応じた係数を取得し、式(1)を用いて実際のエンジン回転数に補正を加えて、タコメータ4に補正後のエンジン回転数を表示する。これにより、レッドゾーン開始回転数Rよりもシフトアップ回転数が高回転である場合にも、シフトアップ時にタコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数を超えることが無くなり、運転者がタコメータ4を視認した際にも違和感を感じることが無い。
【0027】
また自動変速機のシフトアップ回転数を、係数記憶部8に記憶させる係数に設定することにより、各ギアポジションにおいてシフトアップ回転数が異なる場合にも、各ギアポジションにおいてもタコメータ4に表示する回転数がレッドゾーン開始回転数Rを超えることが無い。
【0028】
なお本実施例においては、係数記憶部8に記憶する係数をギアポジションに応じたシフトアップ回転数としたが、レッドゾーン開始回転数Rをギアポジションに応じたシフトアップ回転数A1またはA2で除算した値を記憶するようにしてもよい。つまり、レッドゾーン開始回転数Rとギアポジションに応じたシフトアップ回転数A1またはA2は予め定められた値である事から、レッドゾーン開始回転数R/シフトアップ回転数A1、およびレッドゾーン開始回転数R/シフトアップ回転数A2の値を係数記憶部8に記憶しておき、現在の自動変速機のギアポジションに応じて適宜これらの係数を読み込むようにしてもよい。
これによって表示回転数演算部2の演算負荷を少なくすることができる。
【0029】
次に第二の実施例について説明する。
なお第二の実施例は、上記第一の実施例における表示回転数演算部2での処理内容を変更したものであり、全体構成についての説明を省略する。
図4のフローチャートを用いて、表示回転数演算部2で行われる処理内容について説明する。なお本実施例におけるステップ201からステップ204は、第一の実施例におけるステップ101からステップ104と同じであるため説明を省略する。
ステップ205において、表示回転数演算部2はエンジンコントローラ1から出力されるエンジン回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
【0030】
ステップ206において、エンジン回転数Xが所定回転数α(本実施例においては5000rpm)以上であるかどうかを判別し、エンジン回転数Xが所定回転数α以上の場合はステップ207へ進み、所定回転数α未満の場合はステップ215へ進む。
ステップ207において、ギアポジション1速に対応する係数Z1(シフトアップ回転数A1=6500rpm)を、係数記憶部8から読み出し、ステップ208へ進む。
【0031】
ステップ208において、係数記憶部8から読み出したギアポジション1速に対応する係数Z1(6500rpm)と、あらかじめ記憶しているレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)とATコントローラ5から取得したエンジン回転数Xとから、次式を用いてタコメータ4に表示する表示回転数Yを算出する。
表示回転数Y=(レッドゾーン回転数R−所定回転数α)/(係数Z1−所定回転数α)×(エンジンの回転数X−所定回転数α)+所定回転数α(3)
【0032】
すなわち、エンジン回転数Xが6500rpmである場合、
表示回転数Y=(6000−5000)/(6500−5000)×(6500−5000)+5000=6000rpmであり、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数(6000rpm)を超えることは無い。
【0033】
ステップ209では、ステップ208や後述するステップ214、ステップ216において算出された表示回転数Yをタコメータ駆動回路3に出力する。
これによってタコメータ4には、シフトアップ時にもレッドゾーン開始回転数Rを超えないようなエンジン回転数が表示される
【0034】
一方、ステップ204にて現在の自動変速機のギアポジションが1速ではないと判別された場合、すなわちギアポジションが2速、3速、4速のいずれかである場合にはステップ210へ進み、エンジンコントローラ1から出力されるエンジンの回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
【0035】
ステップ211において、取得したエンジン回転数Xが所定回転数α以上であるかどうかを判別し、エンジン回転数Xが所定回転数α以上であればステップ212へ進む。エンジン回転数が所定回転数α未満の場合にはステップ215へ進む。
【0036】
ステップ212において、現在の自動変速機のギアポジションが2速であるかどうかを判別する。ギアポジションが2速である場合にはステップ213へ進み、そうでない場合、すなわちギアポジションが3速または4速である場合には、ステップ215へ進む。
【0037】
ステップ213において、ギアポジション2速に対応する係数、すなわち、2速から3速へのシフトアップ回転数A2(係数Z2=6250rpm)を、係数記憶部8から読み出し、ステップ214へ進む。
【0038】
ステップ214において、係数記憶部8から読み出したギアポジション2速に対応する係数Z2(6250rpm)と、あらかじめ記憶しているレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)とATコントローラ5から取得したエンジン回転数Xとから、上述の式(3)と同様に、次式を用いてタコメータ4に表示する表示回転数Yを算出する。
表示回転数Y=(レッドゾーン開始回転数R−所定回転数α)/(係数Z2−所定回転数α)×(エンジンの回転数X−所定回転数α)+所定回転数α(4)
【0039】
すなわち、エンジン回転数Xが6250rpmである場合、
表示回転数Y=(6000−5000)/(6250−5000)×(6250−5000)+5000=6000rpmとなり、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数(6000rpm)を超えることはない。
【0040】
一方、ステップ215において、エンジンコントローラ1から出力されるエンジンの回転数信号を読み込み、エンジン回転数Xとして取得する。
ステップ216において、エンジン回転数Xを表示回転数Yとしてタコメータ駆動回路3へ出力し、ステップ209において表示回転数Yをタコメータに表示する。3速から4速へのシフトアップ回転数A3は6000rpmであるので、シフトアップ時の表示回転数Yはレッドゾーン開始回転数(6000rpm)を超えることはない。
【0041】
次に図5を用いて、エンジン回転数とタコメータ4に表示される回転数との関係を示す。
自動変速機の現在のギアポジションが1速である場合、エンジン回転数Xが所定回転数αとなるまでは、エンジン回転数Xを表示回転数Yとして設定するが、エンジン回転数Xが所定回転数α(5000rpm)以上となった場合には、上述の式(3)を用いて算出された表示回転数Yにしたがってタコメータ4を駆動するので、自動変速機が1速から2速へシフトアップする際にシフトアップ回転数A1(6500rpm)となった場合にも、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
【0042】
また自動変速機の現在のギアポジションが2速である場合も同様に、エンジン回転数Xが所定回転数α以上となった場合には、上述の式(4)を用いて表示回転数Yを算出することにより、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
さらに自動変速機の現在のギアポジションが3速、4速である場合には、3速から4速へシフトアップする際のシフトアップ回転数A3が6000rpmであるので、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数R(6000rpm)を超えることがない。
【0043】
なお本実施例において、ステップ205、ステップ210およびステップ215が本発明における回転数検出手段を構成し、ステップ204およびステップ212が本発明における変速段検出手段を構成する。またステップ208、ステップ214およびステップ216が本発明における表示回転数算出手段を構成する。さらに係数記憶部8が本発明における係数記憶手段を構成し、ステップ207およびステップ213が本発明における係数選択手段を構成する。
【0044】
本実施例は以上のように構成され、エンジン回転数Xが所定回転数α以上となった場合にのみ、エンジン回転数Xと各ギアポジションに対応する係数Z1およびZ2(シフトアップ回転数A1およびA2)と、所定回転数αと、予め定められたレッドゾーン開始回転数Rとにもとづいて表示回転数Yを算出する。これにより、エンジン回転数Xが所定回転数α未満の場合にはエンジン回転数Xを表示回転数Yとする事ができ、表示回転数演算部2の演算負荷を軽減しつつ、エンジン回転数が所定回転数以上の場合にも、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数Rを超えることが無い。
【0045】
なお本実施例において、係数記憶部8に記憶する係数をギアポジションに応じたシフトアップ回転数としたが、レッドゾーン回転数Rから所定回転数αを減算した値を、各ギアポジションに応じたシフトアップ回転数A1またはA2から所定回転数αを減算した値で除算した値を記憶するようにしてもよい。
すなわち、レッドゾーン回転数Rと各ギアポジションに応じたシフトアップ回転数A1またはA2、および所定回転数αはあらかじめ定められた値である事から、(R−α)/(A1−α)および(R−α)/(A2−α)の値を係数記憶部8に記憶しておき、自動変速機の現在の各ギアポジションに応じてこれらの係数を読み込むようにしてもよい。
【0046】
また上記各実施例における自動変速機が、運転者が任意にギアチェンジが可能なマニュアルモード付きの自動変速機である場合にも、自動変速機がマニュアルモードの1速、2速の状態の時に、上記の各実施例に示した1速レンジ、2速レンジの時と同じ処理を行いタコメータ4を駆動することにより、エンジン回転数が所定回転数以上の場合にも、タコメータ4に表示される回転数がレッドゾーン開始回転数Rを超えることが無い。
さらに上記各実施例において、自動変速機の変速段は4段として説明したが、変速段数はこれに限定されるものではなく、さらにギアポジションが1速および2速の時にのみエンジン回転数Xの補正を行うものとしたが、適宜表示回転数の補正を行うギアポジションを設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第一の実施例を示す図である。
【図2】表示回転数演算部で行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】エンジン回転数と表示回転数との関係を示す図である。
【図4】表示回転数演算部で行う処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】エンジン回転数と表示回転数との関係を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジンコントローラ
2 表示回転数演算部
3 タコメータ駆動回路
4 タコメータ
5 ATコントローラ
7 メータ制御部
8 係数記憶部
Claims (9)
- 原動機に接続された変速機を介して駆動輪を駆動する車両の、前記原動機の原動機回転数を補正して表示する車両用計器であって、
前記原動機の原動機回転数Xを検出する回転数検出手段と、
前記変速機の変速段を検出する変速段検出手段と、
該変速段検出手段によって検出された変速段と、前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xとにもとづいて、前記原動機回転数Xを補正して表示回転数Yとする表示回転数算出手段とを有し、
該表示回転数算出手段によって算出された表示回転数Yを表示する車両用計器。 - 前記変速機の変速段に対応して、複数の係数をあらかじめ記憶する係数記憶手段と、
前記変速段検出手段によって検出された変速段にもとづいて、前記係数記憶手段に記憶された係数を選択する係数選択手段とを備え、
前記表示回転数算出手段は、前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xと前記係数選択手段によって選択された係数とにもとづいて、前記原動機回転数Xを補正することを特徴とする請求項1記載の車両用計器。 - 前記計器のレッドゾーン開始回転数をRとし、
前記係数記憶手段に記憶された係数は、前記変速機の変速段に対応したあらかじめ定められた回転数Aであって、
前記表示回転数演算手段は、前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xに、レッドゾーン開始回転数Rを前記係数選択手段によって選択された前記回転数Aで除算した値を乗算することによって前記原動機回転数Xを補正することを特徴とする請求項1または2記載の車両用計器。 - 前記計器のレッドゾーン開始回転数をRとし、
前記係数記憶手段に記憶された係数は、前記レッドゾーン開始回転数Rを、前記変速機の変速段に対応したあらかじめ定められた回転数Aで除算した値R/Aであって、
前記表示回転数算出手段は、前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xに、前記係数選択手段によって選択された係数を乗算することによって前記原動機回転数Xを補正することを特徴とする請求項1または2記載の車両用計器。 - 前記表示回転数算出手段は、
前記回転数検出手段によって検出された前記原動機回転数Xが所定回転数α未満である場合には、前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xを前記表示回転数Yとして算出し、
前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xが所定回転数α以上である場合には、前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xを補正することを特徴とする請求項1、2、3または4のいずれか1に記載の車両用計器。 - 前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xが所定回転数α以上である場合には、前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xと前記所定回転数αと、前記係数選択手段によって選択された係数とにもとづいて、前記原動機回転数Xを補正することを特徴とする請求項5記載の車両用計器。
- 前記係数記憶手段に記憶された係数は、前記変速機の変速段に対応したあらかじめ定められた回転数Aであって、
前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xが所定回転数α以上である場合には、レッドゾーン開始回転数Rと前記所定回転数αとの差を、前記回転数Aと前記所定回転数αとの差で除算した値に、
前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xと前記所定回転数αとの差を乗算した値(R−α)/(A−α)×(X−α)に、前記所定回転数αを加算することによって前記原動機回転数Xを補正することを特徴とする請求項6記載の車両用計器。 - 前記係数記憶手段に記憶された係数は、レッドゾーン開始回転数Rと前記所定回転数αとの差を、前記回転数Aと前記所定回転数αとの差で除算した値(R−α)/(A−α)であって、
前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xが前記所定回転数α以上である場合には、前記係数選択手段によって選択された係数に、前記回転数検出手段によって検出された原動機回転数Xと前記所定回転数αとの差を乗算した値(R−α)/(A−α)×(X−α)に、前記所定回転数αを加算することによって前記原動機回転数Xを補正することを特徴とする請求項6記載の車両用計器。 - 前記変速機の変速段に対応したあらかじめ定められた回転数Aは、対応する変速段におけるシフトアップ回転数であることを特徴とする請求項3から8のいずれか1に記載の車両用計器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116787A JP2004325108A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 車両用計器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003116787A JP2004325108A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 車両用計器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004325108A true JP2004325108A (ja) | 2004-11-18 |
Family
ID=33496886
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003116787A Pending JP2004325108A (ja) | 2003-04-22 | 2003-04-22 | 車両用計器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004325108A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009220678A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fuji Heavy Ind Ltd | エンジン回転数表示装置 |
KR100933189B1 (ko) | 2005-05-16 | 2009-12-22 | 엘지전자 주식회사 | 진공청소기 |
JP2015160592A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | マツダ株式会社 | 車両のエンジン回転数表示装置及びそのエンジン回転数表示方法 |
CN105522927A (zh) * | 2014-10-17 | 2016-04-27 | 现代自动车株式会社 | 车辆的仪表盘控制系统及其控制方法 |
KR20160066130A (ko) * | 2014-12-01 | 2016-06-10 | 현대자동차주식회사 | 엔진 회전수 표시 장치 |
EP3351416A4 (en) * | 2015-09-16 | 2018-07-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | Rotational speed display device |
US10175143B2 (en) | 2016-03-18 | 2019-01-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Display of a meter during an upshift |
-
2003
- 2003-04-22 JP JP2003116787A patent/JP2004325108A/ja active Pending
Cited By (12)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100933189B1 (ko) | 2005-05-16 | 2009-12-22 | 엘지전자 주식회사 | 진공청소기 |
JP2009220678A (ja) * | 2008-03-14 | 2009-10-01 | Fuji Heavy Ind Ltd | エンジン回転数表示装置 |
JP2015160592A (ja) * | 2014-02-28 | 2015-09-07 | マツダ株式会社 | 車両のエンジン回転数表示装置及びそのエンジン回転数表示方法 |
CN105522927A (zh) * | 2014-10-17 | 2016-04-27 | 现代自动车株式会社 | 车辆的仪表盘控制系统及其控制方法 |
KR101619244B1 (ko) | 2014-10-17 | 2016-05-10 | 현대자동차 주식회사 | 차량의 클러스터 제어 시스템 및 방법 |
US9975428B2 (en) | 2014-10-17 | 2018-05-22 | Hyundai Motor Company | Cluster control system of vehicle and method thereof |
CN105522927B (zh) * | 2014-10-17 | 2019-07-23 | 现代自动车株式会社 | 车辆的仪表盘控制系统及其控制方法 |
KR20160066130A (ko) * | 2014-12-01 | 2016-06-10 | 현대자동차주식회사 | 엔진 회전수 표시 장치 |
KR101637754B1 (ko) * | 2014-12-01 | 2016-07-08 | 현대자동차주식회사 | 엔진 회전수 표시 장치 |
US9701317B2 (en) | 2014-12-01 | 2017-07-11 | Hyundai Motor Company | Apparatus for displaying engine RPM |
EP3351416A4 (en) * | 2015-09-16 | 2018-07-25 | Nissan Motor Co., Ltd. | Rotational speed display device |
US10175143B2 (en) | 2016-03-18 | 2019-01-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Display of a meter during an upshift |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5005586B2 (ja) | エンジン回転数表示装置 | |
JP6008047B2 (ja) | 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法 | |
JP5915377B2 (ja) | 自動変速機の制御方法および自動変速機システム | |
JP6002122B2 (ja) | エンジン回転数表示装置 | |
JP4748254B2 (ja) | 省燃費運転推奨装置 | |
JP2016060460A (ja) | メータの表示制御装置 | |
JP2004325108A (ja) | 車両用計器 | |
JP2017210165A (ja) | メータの表示制御装置 | |
JP2002195087A (ja) | 自動車のエンジン制御装置 | |
GB2535700A (en) | A method for reducing the amount of fuel used by an engine of a motor vehicle | |
JP4979981B2 (ja) | 車両の駆動力制御装置 | |
JP3832241B2 (ja) | 車両の駆動力制御装置 | |
US10604014B1 (en) | Tachometer display system and method for display | |
JP2021151168A (ja) | 電動車両の仮想変速制御装置 | |
JP6086040B2 (ja) | 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法 | |
JP5696570B2 (ja) | 変速指示制御装置 | |
JP4275133B2 (ja) | 車両の表示装置 | |
JP2006153556A (ja) | エンジン回転計 | |
JP5677824B2 (ja) | 自動変速機の制御装置 | |
JP6206649B2 (ja) | 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法 | |
JP2005090610A (ja) | 車両用無段変速機の制御装置 | |
JP4694414B2 (ja) | 車両の駆動力制御装置 | |
KR100461415B1 (ko) | 수동 변속기 차량의 기어단 표시장치 및 그 방법 | |
JP6086041B2 (ja) | 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法 | |
JP5968006B2 (ja) | 車両用制御装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060224 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080619 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20080812 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20081209 |