JP6086041B2 - 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法 - Google Patents

車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6086041B2
JP6086041B2 JP2013147063A JP2013147063A JP6086041B2 JP 6086041 B2 JP6086041 B2 JP 6086041B2 JP 2013147063 A JP2013147063 A JP 2013147063A JP 2013147063 A JP2013147063 A JP 2013147063A JP 6086041 B2 JP6086041 B2 JP 6086041B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine speed
automatic transmission
vehicle
lockup
engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2013147063A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015017955A (ja
Inventor
哲孝 柴田
哲孝 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2013147063A priority Critical patent/JP6086041B2/ja
Publication of JP2015017955A publication Critical patent/JP2015017955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6086041B2 publication Critical patent/JP6086041B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法に係わり、特に、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータを備えた自動変速機を有する車両のエンジン回転数を表示する車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法に関する。
従来より、車両のエンジン回転数を表示するためのエンジン回転数表示装置が用いられている。このエンジン回転数表示装置は、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサから出力されたエンジン回転数信号に応じて、エンジンの回転数を表示するエンジン回転数表示器(タコメータ、レブカウンタ)を制御する。
エンジン回転数信号は、エンジン回転の微小な変動やエンジン回転数センサの検出のばらつきも反映されて変動しているので、このエンジン回転数信号の変動をそのままエンジン回転数表示器に表示させると、エンジン回転数の表示が微小に変動し続けることになり、視認性が悪化するという問題が生じる。
そこで、このような視認性悪化を防止するために、エンジン回転数センサから出力されたエンジン回転数信号に対するエンジン回転数表示器の表示の応答性を敢えて低下させることが提案されている。
例えば、特許文献1には、所定の判定期間におけるエンジン回転数信号に基づいて、表示器に表示するエンジン回転数を判定する車両用エンジン回転数表示装置が開示されている。この車両用エンジン回転数表示装置は、エンジン回転数の増大に応じて判定期間を短縮する。すなわち、エンジンが低回転数のときには判定期間が長くなるので、エンジン回転数信号に対するエンジン回転数表示器の表示の応答性が低下し、表示の微小変動が防止される。一方、エンジンが低回転数のときには判定期間が短くなるので、エンジン回転数信号に対するエンジン回転数表示器の表示の応答性が上昇し、エンジン回転数の変動に追従した表示が行われる。
また、高性能なエンジンを搭載した車両を運転するドライバは、エンジンの性能の高さが現れる場面として、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を期待している。このとき、ドライバは、エンジン回転数の変化をエンジン音から聴覚により感じるだけではなく、エンジン回転数表示器の表示の変化から視覚により感じ取ろうとする。
そこで、変速時においては、エンジン回転数表示器の表示の応答性を非変速時よりも上昇させることが提案されている。
例えば、特許文献2には、所定量のアクセルペダル操作が行われた場合や、マニュアル変速モード時に変速操作が行われた場合に、タコメータの表示応答性を上昇させることにより、運転者の意思に応じて望ましい表示動作を行うようにした内燃機関の運転状態表示装置が開示されている。
特開平1−154195号公報 特開2006−242760号公報
ところで、自動変速機のトルクコンバータが備えるロックアップクラッチは、完全に解放された解放状態、完全に締結された締結状態、又は、半締結されたスリップ締結状態となるように制御される。
この内、締結状態やスリップ締結状態においては、自動変速機のギア比の変更に伴ってトルクコンバータのタービンの回転数が変化すると、ロックアップクラッチを介してタービンと連結されたエンジンの回転数も、タービン回転数に追随するように敏速に変化する。
一方、解放状態においては、ロックアップクラッチが解放されており、エンジンはタービンと機械的に連結されていないので、自動変速機のギア比の変更に伴ってトルクコンバータのタービンの回転数が変化しても、エンジン回転数はタービン回転数に敏速に追随せず、不安定且つ緩慢に変化する。
しかしながら、上述した特許文献1の装置は、単に、エンジン回転数の増大に応じてエンジン回転数表示器の表示の応答性を上昇させるものであり、ロックアップクラッチの状態を考慮していないので、自動変速機の変速制御中においてロックアップクラッチが解放状態であるときにエンジン回転数表示器の表示の応答性を上昇させても、エンジン回転数の緩慢な変化がエンジン回転数表示器に表示され、エンジン回転数の敏速な変化を期待したドライバが違和感を感じるという問題が生じる。
また、上述した特許文献2の装置は、単に、所定の変速指令があったときにタコメータの表示応答性を上昇させるものであり、ロックアップクラッチの状態を考慮していないので、ロックアップクラッチが解放状態であるときに所定の変速指令に応じてエンジン回転数表示器の表示の応答性を上昇させても、エンジン回転数の緩慢な変化がエンジン回転数表示器に表示され、エンジン回転数の敏速な変化を期待したドライバが違和感を感じるという問題が生じる。
本発明は、上述した従来技術の問題点を解決するためになされたものであり、ロックアップクラッチの状態に関わらず、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化が際立つように、エンジン回転数をエンジン回転数表示器に表示させることができる車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の車両用エンジン回転数表示装置は、エンジンと、このエンジンに連結されたロックアップクラッチ付のトルクコンバータを備えた自動変速機と、この自動変速機を制御する自動変速機制御手段と、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段により検出された車両の運転状態が、ロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ領域に含まれているか否かを判定するロックアップ領域判定手段と、このロックアップ領域判定手段により、車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていると判定されたとき、ロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ制御手段とを有する車両のエンジン回転数を表示する車両用エンジン回転数表示装置であって、エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、エンジン回転数を表示するエンジン回転数表示手段と、エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に基づき、エンジン回転数表示手段による表示を制御する表示制御手段と、を有し、表示制御手段は、ロックアップ領域判定手段により車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていないと判定され、且つ、自動変速機制御手段により自動変速機の変速制御が行われているときに、エンジン回転数を、自動変速機の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるエンジン回転数強制変化手段と、ロックアップ領域判定手段により車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていないと判定され、且つ、自動変速機制御手段により自動変速機の変速制御が行われているときに、エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に対するエンジン回転数表示手段の表示の応答性を、自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させる応答性上昇手段と、を備えることを特徴とする。
このように構成された本発明においては、車両の運転状態がロックアップ領域に含まれておらず、且つ、自動変速機の変速制御が行われているときに、エンジン回転数強制変化手段は、エンジン回転数を自動変速機の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させ、応答性上昇手段は、エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に対するエンジン回転数表示手段の表示の応答性を、自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させるので、ドライバは、車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていないときでも、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を、エンジン回転数表示手段の表示の変化から視覚により感じ取ることができる。
また、本発明において、好ましくは、エンジン回転数強制変化手段は、エンジン回転数を変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるように、ロックアップクラッチをロックアップ制御手段により締結制御させる。
このように構成された本発明においては、エンジン回転数強制変化手段は、ロックアップクラッチをロックアップ制御手段により締結制御させることにより、エンジン回転数を変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるので、自動変速機の変速制御に伴ってトルクコンバータのタービンの回転数が変化したときに、ロックアップクラッチを介してタービンと連結されたエンジンの回転数を、タービン回転数に追随するように敏速に変化させることができ、これにより、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を違和感なくエンジン回転数表示手段に表示させることができる。
また、本発明において、好ましくは、エンジン回転数強制変化手段は、エンジン回転数を変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるように、ロックアップクラッチをロックアップ制御手段によりスリップ締結させる。
このように構成された本発明においては、エンジン回転数強制変化手段は、ロックアップクラッチをロックアップ制御手段によってスリップ締結させることにより、エンジン回転数を変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるので、自動変速機の変速時において、自動変速機の変速機構に供給される油圧の変動等によりトルクコンバータのタービン回転数が変動した場合においても、そのタービン回転数の変動をロックアップクラッチのスリップにより吸収させることができる。これにより、エンジン回転数強制変化手段がエンジン回転数を変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるときに、エンジン回転数が不安定に変化することを抑制することができ、ドライバが違和感を感じることを防止することができる。
また、本発明において、好ましくは、車両用エンジン回転数表示装置は、エンジンにより駆動されロックアップクラッチに締結制御油圧を供給するオイルポンプを備えた自動変速機を有する車両のエンジン回転数を表示するものであって、表示制御手段は、自動変速機制御手段により自動変速機の変速制御が行われているときに、自動変速機の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであるか否かを判定するイナーシャフェーズ判定手段を有し、エンジン回転数強制変化手段は、イナーシャフェーズ判定手段により、自動変速機の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであると判定されたときに、ロックアップ制御手段によりロックアップクラッチを締結制御させ、応答性上昇手段は、イナーシャフェーズ判定手段により、自動変速機の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであると判定されたときに、エンジン回転数表示手段の表示の応答性を上昇させる。
このように構成された本発明においては、エンジン回転数強制変化手段は、自動変速機の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであるときに、ロックアップ制御手段によりロックアップクラッチを締結制御させるので、ロックアップクラッチの締結制御が行われる期間を、エンジン回転数の敏速な変化が期待されるイナーシャフェーズに限定することができる。即ち、オイルポンプがロックアップクラッチに締結制御油圧を供給する期間を、ロックアップクラッチの締結制御の必要性が高い期間に限定することができるので、エンジン回転数強制変化手段がロックアップクラッチをロックアップ制御手段により締結制御させることに起因するオイルポンプの大型化を回避することができる。
また、応答性上昇手段は、自動変速機の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであるときに、エンジン回転数表示手段の表示の応答性を上昇させるので、エンジン回転数の敏速な変化が期待されるイナーシャフェーズにおいて、エンジン回転数表示手段の表示の応答性を高くすることができ、これにより、変速時におけるエンジン回転数の変化が際立つように、エンジン回転数をエンジン回転数表示手段に表示させることができる。
また、本発明において、好ましくは、車両用エンジン回転数表示装置は、ドライバが自動変速機の変速操作を行うための手動変速操作手段を有する車両のエンジン回転数を表示するものであって、エンジン回転数強制変化手段は、手動変速操作手段に対して自動変速機の変速操作が行われたときに、ロックアップ制御手段によりロックアップクラッチを締結制御させ、応答性上昇手段は、手動変速操作手段に対して自動変速機の変速操作が行われたときに、エンジン回転数表示手段の表示の応答性を上昇させる。
このように構成された本発明においては、手動変速操作手段に対して自動変速機の変速操作が行われたときに、エンジン回転数強制変化手段はロックアップ制御手段によりロックアップクラッチを締結制御させ、応答性上昇手段はエンジン回転数表示手段の表示の応答性を上昇させるので、自動変速機の変速によるエンジン回転数の変化がエンジン回転数表示手段に表示されることをドライバが期待しているときに、変速後の目標回転数に向かって強制的に変化するエンジン回転数を、高い応答性により変化が際立つようにエンジン回転数表示手段に表示させることができる。
また、本発明の第2発明による車両用エンジン回転数表示装置の制御方法は、エンジンと、このエンジンに連結されたロックアップクラッチ付のトルクコンバータを備えた自動変速機と、この自動変速機を制御する自動変速機制御手段と、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段により検出された車両の運転状態が、ロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ領域に含まれているか否かを判定するロックアップ領域判定手段と、このロックアップ領域判定手段により、車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていると判定されたとき、ロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ制御手段とを有する車両用エンジン回転数表示装置の制御方法であって、エンジン回転数を検出するステップと、検出されたエンジン回転数に基づき、エンジン回転数表示装置による表示を制御するステップと、を有し、エンジン回転数表示装置による表示を制御するステップは、ロックアップ領域判定手段により車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていないと判定され、且つ、自動変速機制御手段により自動変速機の変速制御が行われているときに、エンジン回転数を、自動変速機の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるステップと、ロックアップ領域判定手段により車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていないと判定され、且つ、自動変速機制御手段により自動変速機の変速制御が行われているときに、検出されたエンジン回転数に対するエンジン回転数表示装置の表示の応答性を、自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させるステップと、を有することを特徴とする。
本発明による車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法によれば、ロックアップクラッチの状態に関わらず、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化が際立つように、エンジン回転数をエンジン回転数表示器に表示させることができる。
本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両の概略ブロック図である。 本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置のブロック図である。 本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両のアップ変速時におけるエンジン回転数の変化と、エンジン回転数に対する応答性を変化させた場合にタコメータに表示されるエンジン回転数の変化を示す線図である。 本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置がロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ領域を、車速とアクセル開度とをパラメータとして示したマップである。 本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。 本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両のアップ変速時におけるエンジン回転数及びタービン回転数の変化と、車両用エンジン回転数表示装置により設定されるフラグの変化とを示すタイミングチャートである。 本発明の実施形態の第1変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の第2変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。 本発明の実施形態の第3変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法を説明する。
まず、図1により、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両について説明する。図1は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両の概略ブロック図である。
図1に示すように、符号1は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両を示し、この車両1は、エンジン2と、エンジン2の動力を所望の回転数及びトルクに変換して出力する自動変速機4と、自動変速機4から出力された動力を駆動輪8に伝達するデファレンシャルギア6と、デファレンシャルギア6を介して入力された動力を路面に伝えて車両1を駆動する駆動輪8とを有している。また、車両1には、バッテリ10に電力を供給するオルタネータ12やエアコン14が搭載されており、エンジン2の動力は、これらのオルタネータ12やエアコン14のコンプレッサ等の補機類にも伝達される。
自動変速機4は、エンジン2の出力軸に連結されるトルクコンバータ16と、トルクコンバータ16の出力軸に連結される変速機構18と、エンジン2により駆動されてトルクコンバータ16及び変速機構18に油圧を供給するオイルポンプ20とを備えている。トルクコンバータ16は、エンジン2の動力を流体により変速機構18に伝達するトーラス22と、エンジン2と変速機構18とを機械的に直結させるロックアップクラッチ24とを備えている。また、変速機構18は、多段変速歯車機構であり、歯車の組み合わせにより回転数及びトルクの変換を行う。歯車の切り替えやロックアップクラッチ24の締結制御は、オイルポンプ20から供給される油圧を利用して行われる。
次に、図2により、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置の電気的な構成を説明する。図2は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置のブロック図である。
図2に示すように、車両用エンジン回転数表示装置は、エンジン2の出力軸の回転数(エンジン回転数)を検出するエンジン回転数センサ26、エンジン回転数を表示するタコメータ28、及び、タコメータ28による表示を制御するタコメータ制御部30を有している。タコメータ28は、エンジン回転数を表した目盛りと、エンジン回転数に応じた位置の目盛りを指示する指針とを備えている。タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に基づき、タコメータ28の指針の動作を制御する。
また、車両1には、トルクコンバータ16の出力軸の回転数(タービン回転数)を検出するタービン回転数センサ32、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセルポジションセンサ34、車両1の速度を検出する車速センサ36、自動変速機4にアップ変速を指令するためのマニュアル操作を受け付けるシフトアップスイッチ38、自動変速機4にダウン変速を指令するためのマニュアル操作を受け付けるシフトダウンスイッチ40、及び、自動変速機4を操作するためのセレクターのレンジを検出するレンジセンサ42が搭載されている。これらのセンサやスイッチから出力された信号は、コントロールユニット44に入力される。コントロールユニット44は、入力された信号に基づき、自動変速機4の変速機構18及びロックアップクラッチ24、エンジン2、オルタネータ12、エアコン14等を制御する。さらに、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30がタコメータ28による表示を制御するときに参照する信号を、タコメータ制御部30に出力する。このコントロールユニット44は、CPU、当該CPU上で解釈実行される各種のプログラム(OSなどの基本制御プログラムや、OS上で起動され特定機能を実現するアプリケーションプログラムを含む)、及びプログラムや各種のデータを格納するためのROMやRAMの如き内部メモリを備えるコンピュータにより構成される。
次に、図3により、タコメータ制御部30によるタコメータ28の表示制御について説明する。
図3は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両1のアップ変速時におけるエンジン回転数の変化と、エンジン回転数に対する応答性を変化させた場合にタコメータ28に表示されるエンジン回転数の変化を示す線図である。
タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数を、所定の応答性によりタコメータ28に表示させる。タコメータ制御部30は、この応答性を、後述する表示制御処理においてコントロールユニット44により設定された応答性フラグのON/OFFに応じて変化させる。
図3において、実線は、エンジン回転数センサ26により検出された実際のエンジン回転数の変化を示し、破線は、応答性フラグがONの場合にタコメータ28の指針により指示されたエンジン回転数の変化を示し、二点鎖線は、応答性フラグがOFFの場合にタコメータ28の指針により指示されたエンジン回転数の変化を示している。
この図3に示すように、タコメータ制御部30は、応答性フラグがONであるときには、応答性フラグがOFFであるときよりもタコメータ28の応答性を高くする。即ち、タコメータ制御部30は、応答性フラグがONであるとき、タコメータ28の指針を、応答性フラグがOFFであるときよりもエンジン回転数の変化に敏速に追随するように動作させる。
次に、図4により、コントロールユニット44がロックアップクラッチ24の締結制御を行うロックアップ領域について説明する。
図4は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置がロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ領域を、車速とアクセル開度とをパラメータとして示したマップである。この図4のマップにおいて、横軸は車速を示し、縦軸はアクセル開度を示している。
この図4に示すように、コントロールユニット44は、車速センサ36により検出された車速と、アクセルポジションセンサ34により検出されたアクセル開度とに基づき、車両1の現在の運転状態がロックアップクラッチ24の締結制御を行うロックアップ領域に含まれているか否かを判定する。
例えば、コントロールユニット44は、図4のマップにおいて、車速とアクセル開度とに対応する座標位置が点Aの位置であった場合には、車両1の現在の運転状態がロックアップクラッチ24の締結制御を行うロックアップ領域に含まれていないと判定し、車速とアクセル開度とに対応する座標位置が点Bの位置であった場合には、車両1の現在の運転状態がロックアップクラッチ24の締結制御を行うロックアップ領域に含まれていると判定する。
次に、図5及び図6により、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理について説明する。
図5は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。また、図6は、本発明の実施形態による車両用エンジン回転数表示装置を搭載した車両1のアップ変速時におけるエンジン回転数及びタービン回転数の変化と、車両用エンジン回転数表示装置により設定される応答性フラグの変化とを示すタイミングチャートである。この図6において、横軸は時間を示し、縦軸は、エンジン回転数(実線及び破線)及びタービン回転数(一点鎖線)と、応答性フラグのON/OFFとを示している。
表示制御処理は、車両1のイグニッションがオンにされた場合に起動され、繰り返し実行される。この表示制御処理の開始時点において、タコメータ制御部30の応答性フラグは、予めOFFに設定されている。
まず、図5に示すように、表示制御処理が開始されると、ステップS1において、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26、タービン回転数センサ32、アクセルポジションセンサ34、車速センサ36、シフトアップスイッチ38、シフトダウンスイッチ40、及び、レンジセンサ42から出力された信号を読み込む。
次に、ステップS2に進み、コントロールユニット44は、車両1が走行中か否かを判定する。本実施形態においては、コントロールユニット44は、車速センサ36により検出された車速が5km/h以上である場合に、車両1が走行中であると判定する。
その結果、車両1が走行中ではない(車速が5km/h未満である)場合、自動変速機4の変速時におけるエンジン回転数の変化量が小さいので、タコメータ28の表示の応答性を上昇させる必要性は低いと考えられる。そこで、コントロールユニット44は、以降の処理をスキップし、ステップS1に戻る。
一方、ステップS2において、車両1が走行中である(車速が5km/h以上である)場合、ステップS3に進み、コントロールユニット44は、車速センサ36により検出された車速と、アクセルポジションセンサ34により検出されたアクセル開度とに基づき、車両1の現在の運転状態がロックアップクラッチ24の締結制御を行うロックアップ領域に含まれているか否かを判定する。具体的には、コントロールユニット44は、図4に例示したマップを参照し、車速センサ36により検出された車速と、アクセルポジションセンサ34により検出されたアクセル開度とに対応する座標位置がロックアップ領域に含まれているか否かを判定する。
その結果、車両1の現在の運転状態がロックアップクラッチ24の締結制御を行うロックアップ領域に含まれている場合、即ち、ロックアップクラッチ24が締結状態又はスリップ締結状態である場合、コントロールユニット44は、以降の処理をスキップし、ステップS1に戻る。
一方、ステップS3において、車両1の現在の運転状態がロックアップクラッチ24の締結制御を行うロックアップ領域に含まれていない場合、即ち、ロックアップクラッチ24が解放状態である場合、ステップS4に進み、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速制御が実行中か否かを判定する。具体的には、コントロールユニット44は、シフトアップスイッチ38やシフトダウンスイッチ40から入力されたマニュアル操作に従って、自動変速機4に変速指令を出力した後、オイルポンプ20による変速機構18の油圧制御が完了するまでの期間において、自動変速機4の変速制御が実行中であると判定する。
その結果、自動変速機4の変速制御が実行中ではない場合、エンジン回転数の変化速度が低いので、タコメータ28の表示の応答性を上昇させる必要性は低いと考えられる。そこで、コントロールユニット44は、以降の処理をスキップし、ステップS1に戻る。
一方、ステップS4において、自動変速機4の変速制御が実行中である場合、即ち、自動変速機4に変速指令が入力された後、オイルポンプ20による変速機構18の油圧制御が完了していない場合、ステップS5に進み、コントロールユニット44は、自動変速機4による変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであるか否かを判定する。具体的には、コントロールユニット44は、タービン回転数センサ32により検出されたタービン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かって変化した場合(アップ変速時は回転数が減少した場合、ダウン変速時は回転数が増加した場合)に、イナーシャフェーズであると判定する。自動変速機4の変速後の目標回転数は、車速、自動変速機4の変速後の変速比、及び、最終減速比から算出される。
例えば、アップ変速時には、図6に示すように、コントロールユニット44は、タービン回転数センサ32により検出されたタービン回転数が減少した場合にイナーシャフェーズであると判定する。
その結果、自動変速機4による変速動作のフェーズがイナーシャフェーズではない場合、エンジン回転数の変化速度が高いイナーシャフェーズではないので、タコメータ28の表示の応答性を上昇させる必要性は低いと考えられる。そこで、コントロールユニット44は、以降の処理をスキップし、ステップS1に戻る。
一方、ステップS5において、自動変速機4による変速動作のフェーズがイナーシャフェーズである場合、ステップS6に進み、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグをONに設定する。これにより、タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を上昇させる。
次に、ステップS7に進み、コントロールユニット44は、ロックアップクラッチ24をスリップ締結させる。具体的には、コントロールユニット44は、オイルポンプ20からロックアップクラッチ24に供給される締結制御油圧を制御し、ロックアップクラッチ24を所定のスリップ率によりスリップ締結させる。
ロックアップクラッチ24が解放状態である場合、アップ変速時のイナーシャフェーズにおいて、エンジン回転数は、図6において破線により示すようにタービン回転数の変化から遅れて緩慢に下降する。これに対し、ステップS7において、コントロールユニット44がロックアップクラッチ24をスリップ締結させると、アップ変速時のイナーシャフェーズにおいて、エンジン回転数は、図6において破線により示すようにタービン回転数の変化に追随して敏速に下降する。即ち、コントロールユニット44は、ロックアップクラッチ24をスリップ締結させることにより、エンジン回転数を自動変速機4の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させる。
次に、ステップS8に進み、コントロールユニット44は、イナーシャフェーズが終了したか否かを判定する。具体的には、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かうタービン回転数の変化が終了した場合(アップ変速時は回転数の減少が終了した場合、ダウン変速時は回転数の増加が終了した場合)に、イナーシャフェーズが終了したと判定する。
例えば、アップ変速時には、図6に示すように、コントロールユニット44は、タービン回転数センサ32により検出されたタービン回転数が減少から増加に転じた場合に、イナーシャフェーズが終了したと判定する。
その結果、イナーシャフェーズが終了していない場合、コントロールユニット44は、イナーシャフェーズが終了するまでステップS8を繰り返す。
一方、イナーシャフェーズが終了した場合、ステップS9に進み、コントロールユニット44は、ステップS8においてイナーシャフェーズが終了したと判定してから所定時間T1(例えば180msec)が経過したか否かを判定する。
その結果、イナーシャフェーズの終了後所定時間が経過していない場合、コントロールユニット44は、所定時間が経過するまでステップS9を繰り返す。
一方、イナーシャフェーズの終了後所定時間T1が経過した場合、ステップS10に進み、図6に示すように、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグをOFFに設定する。これにより、タコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を下降させる。
次に、ステップS11に進み、コントロールユニット44は、ロックアップクラッチ24を解放させる。具体的には、コントロールユニット44は、オイルポンプ20からロックアップクラッチ24に供給される油圧を制御し、ロックアップクラッチ24を解放させる。
その後、コントロールユニット44は、ステップS1に戻る。
次に、図7乃至図9により、本発明の実施形態のさらなる変形例を説明する。
まず、図7により、本発明の実施形態の第1変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理について説明する。
図7は、本発明の実施形態の第1変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。
図7に示すように、第1変形例の表示制御処理は、コントロールユニット44が、自動変速機4による変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであるか否かを判定しない点において、図5に示した表示制御処理と異なっている。
即ち、第1変形例の表示制御処理においては、ステップS34において、自動変速機4の変速制御が実行中である場合、自動変速機4による変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであるか否かに関わらず、ステップS35に進み、コントロールユニット44は、タコメータ制御部30の応答性フラグをONに設定する。
また、ステップS36において、コントロールユニット44がロックアップクラッチ24をスリップ締結させた後、コントロールユニット44は、ステップS37において、イナーシャフェーズが終了したか否かを判定するのではなく、自動変速機4の変速制御が終了したか否かを判定する。具体的には、コントロールユニット44は、車速、タービン回転数、及び、最終減速比に基づき、自動変速機4の変速比を算出し、その算出した変速比が、自動変速機4の変速後の目標変速比と一致した場合に、自動変速機4の変速制御が終了したと判定する。
その結果、自動変速機4の変速制御が終了していない場合、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速制御が終了するまでステップS37を繰り返す。
一方、変速制御が終了した場合、ステップS38に進み、コントロールユニット44は、ステップS37において変速制御が終了したと判定してから所定時間T1(例えば180msec)が経過したか否かを判定する。
次に、図8により、本発明の実施形態の第2変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理について説明する。
図8は、本発明の実施形態の第2変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。
図8に示すように、第2変形例の表示制御処理は、コントロールユニット44が、ロックアップクラッチ24の締結制御ではなく、エンジン2に駆動される補機類の制御により、エンジン回転数を自動変速機4の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させる点において、図7に示した第1変形例の表示制御処理と異なっている。
即ち、第2変形例の表示制御処理においては、ステップS55において、コントロールユニット44がタコメータ制御部30の応答性フラグをONに設定した後、ステップS56において、コントロールユニット44は、ロックアップクラッチ24をスリップ締結させるのではなく、エンジン2に駆動される補機類の制御を開始する。具体的には、コントロールユニット44は、エンジン2により駆動されるオルタネータ12、エアコン14のコンプレッサ、オイルポンプ、燃料ポンプ、ウォーターポンプ等の補機類の動作を制御してエンジン2の負荷を増減させることにより、エンジン回転数を自動変速機4の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させる。
また、ステップS59において、コントロールユニット44がタコメータ制御部30の応答性フラグをOFFに設定した後、ステップS60において、エンジン2に駆動される補機類の制御を終了する。
次に、図9により、本発明の実施形態の第3変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理について説明する。
図9は、本発明の実施形態の第3変形例による車両用エンジン回転数表示装置が行う表示制御処理のフローチャートである。
図9に示すように、第3変形例の表示制御処理は、コントロールユニット44が、ロックアップクラッチ24の締結制御ではなく、エンジン2のトルク制御により、エンジン回転数を自動変速機4の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させる点において、図7に示した第1変形例の表示制御処理と異なっている。
即ち、第3変形例の表示制御処理においては、ステップS75において、コントロールユニット44がタコメータ制御部30の応答性フラグをONに設定した後、ステップS76において、コントロールユニット44は、ロックアップクラッチ24をスリップ締結させるのではなく、エンジン2のトルクの制御を開始する。具体的には、コントロールユニット44は、エンジン2の点火時期、燃料噴射量、燃料噴射時期、吸気量、EGR(Exhaust Gas Recirculation)量等を制御してエンジン2のトルクを増減させることにより、エンジン回転数を自動変速機4の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させる。
また、ステップS79において、コントロールユニット44がタコメータ制御部30の応答性フラグをOFFに設定した後、ステップS80において、エンジン2のトルクの制御を終了する。
なお、上述した本発明の実施形態では、図5のステップS4において、コントロールユニット44は、シフトアップスイッチ38やシフトダウンスイッチ40から入力されたマニュアル操作に従って自動変速機4に変速指令を出力した場合に、自動変速機4の変速制御が実行中であると判定し、エンジン回転数の強制的な変化及びタコメータの表示の応答性の上昇を実行すると説明したが、コントロールユニット44は、予め定められた自動変速用のシフトマップに従って自動変速機4に変速指令を出力した場合に、自動変速機4の変速制御が実行中であると判定するようにしてもよい。
また、上述した本発明の実施形態においては、コントロールユニット44は、タービン回転数センサ32により検出されたタービン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かって変化した場合に、イナーシャフェーズであると判定し、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かうタービン回転数の変化が終了した場合に、イナーシャフェーズが終了したと判定すると説明したが、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に基づき、イナーシャフェーズの開始及び終了を判定するようにしてもよい。即ち、コントロールユニット44は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数が、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かって変化した場合に、イナーシャフェーズであると判定し、自動変速機4の変速後の目標回転数に向かうタービン回転数の変化が終了した場合に、イナーシャフェーズが終了したと判定するようにしてもよい。
また、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の第1変形例では、車両1の運転状態がロックアップ領域に含まれておらず、且つ、自動変速機4の変速制御が行われているときに、コントロールユニット44は、ロックアップクラッチ24を所定のスリップ率によりスリップ締結させると説明したが、ロックアップクラッチ24を完全に締結された締結状態にするようにしてもよい。
また、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の変形例では、車両用エンジン回転数表示装置が、アップ変速時におけるエンジン回転数の変化を表示する場合を例として説明したが、ダウン変速時におけるエンジン回転数の変化を表示する場合においても、アップ変速時の場合と同様に本発明を適用することができる。
次に、上述した本発明の実施形態及び本発明の実施形態の変形例による車両用エンジン回転数表示装置の作用効果を説明する。
まず、車両1の運転状態がロックアップ領域に含まれておらず、且つ、自動変速機4の変速制御が行われているときに、コントロールユニット44は、エンジン回転数を自動変速機4の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させ、コントロールユニット44及びタコメータ制御部30は、エンジン回転数センサ26により検出されたエンジン回転数に対するタコメータ28の表示の応答性を、自動変速機4の変速制御が行われていないときよりも上昇させるので、自動変速機4の変速時においてロックアップクラッチ24が締結制御されていない場合には、変速後の目標回転数に向かって強制的に変化するエンジン回転数を、高い応答性によりその変化が際立つようにタコメータ28に表示させることができる。これにより、ドライバは、車両1の運転状態がロックアップ領域に含まれていないときでも、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を、タコメータ28の表示の変化から視覚により感じ取ることができる。
また、コントロールユニット44は、ロックアップクラッチ24を締結制御することにより、エンジン回転数を変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるので、自動変速機4のギア比の変更に伴ってトルクコンバータ16のタービンの回転数が変化したときに、ロックアップクラッチ24を介してタービンと連結されたエンジン2の回転数を、タービン回転数に追随するように敏速に変化させることができ、これにより、変速時におけるエンジン回転数の鋭い変化を違和感なくタコメータ28に表示させることができる。
また、コントロールユニット44は、ロックアップクラッチ24をスリップ締結させることにより、エンジン回転数を変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるので、自動変速機4の変速時において、自動変速機4の変速機構18に供給される油圧の変動等によりトルクコンバータ16のタービン回転数が変動した場合においても、そのタービン回転数の変動をロックアップクラッチ24のスリップにより吸収させることができる。これにより、コントロールユニット44がエンジン回転数を変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるときに、エンジン回転数が不安定に変化することを抑制することができ、ドライバが違和感を感じることを防止することができる。
また、コントロールユニット44は、自動変速機4の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであるときに、ロックアップクラッチ24を締結制御するので、ロックアップクラッチ24の締結制御が行われる期間を、エンジン回転数の敏速な変化が期待されるイナーシャフェーズに限定することができる。即ち、オイルポンプ20がロックアップクラッチ24に油圧を供給する期間を、ロックアップクラッチ24の締結制御の必要性が高い期間に限定することができるので、コントロールユニット44がロックアップクラッチ24を締結制御することに起因するオイルポンプ20の大型化を回避することができる。
また、コントロールユニット44及びタコメータ制御部30は、自動変速機4の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであるときに、タコメータ28の表示の応答性を上昇させるので、エンジン回転数の敏速な変化が期待されるイナーシャフェーズにおいて、タコメータ28の表示の応答性を高くすることができ、これにより、変速時におけるエンジン回転数の変化が際立つように、エンジン回転数をタコメータ28に表示させることができる。
また、シフトアップスイッチ38やシフトダウンスイッチ40に対して自動変速機4の変速操作が行われたときに、コントロールユニット44はロックアップクラッチ24を締結制御し、コントロールユニット44及びタコメータ制御部30はタコメータ28の表示の応答性を上昇させるので、自動変速機4の変速によるエンジン回転数の変化がタコメータ28に表示されることをドライバが期待しているときに、変速後の目標回転数に向かって強制的に変化するエンジン回転数を、高い応答性により変化が際立つようにタコメータ28に表示させることができる。
1 車両
2 エンジン
4 自動変速機
6 デファレンシャルギア
8 駆動輪
10 バッテリ
12 オルタネータ
14 エアコン
16 トルクコンバータ
18 変速機構
20 オイルポンプ
22 トーラス
24 ロックアップクラッチ
26 エンジン回転数センサ
28 タコメータ
30 タコメータ制御部
32 タービン回転数センサ
34 アクセルポジションセンサ
36 車速センサ
38 シフトアップスイッチ
40 シフトダウンスイッチ
42 レンジセンサ
44 コントロールユニット

Claims (6)

  1. エンジンと、このエンジンに連結されたロックアップクラッチ付のトルクコンバータを備えた自動変速機と、この自動変速機を制御する自動変速機制御手段と、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段により検出された車両の運転状態が、上記ロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ領域に含まれているか否かを判定するロックアップ領域判定手段と、このロックアップ領域判定手段により、上記車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていると判定されたとき、上記ロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ制御手段とを有する車両のエンジン回転数を表示する車両用エンジン回転数表示装置であって、
    エンジン回転数を検出するエンジン回転数検出手段と、
    エンジン回転数を表示するエンジン回転数表示手段と、
    上記エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に基づき、上記エンジン回転数表示手段による表示を制御する表示制御手段と、を有し、
    上記表示制御手段は、
    上記ロックアップ領域判定手段により上記車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていないと判定され、且つ、上記自動変速機制御手段により上記自動変速機の変速制御が行われているときに、エンジン回転数を、上記自動変速機の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるエンジン回転数強制変化手段と、
    上記ロックアップ領域判定手段により上記車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていないと判定され、且つ、上記自動変速機制御手段により上記自動変速機の変速制御が行われているときに、上記エンジン回転数検出手段により検出されたエンジン回転数に対する上記エンジン回転数表示手段の表示の応答性を、上記自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させる応答性上昇手段と、
    を備えることを特徴とする車両用エンジン回転数表示装置。
  2. 上記エンジン回転数強制変化手段は、エンジン回転数を上記変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるように、上記ロックアップクラッチを上記ロックアップ制御手段により締結制御させる請求項1に記載の車両用エンジン回転数表示装置。
  3. 上記エンジン回転数強制変化手段は、エンジン回転数を上記変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるように、上記ロックアップクラッチを上記ロックアップ制御手段によりスリップ締結させる請求項2に記載の車両用エンジン回転数表示装置。
  4. 上記車両用エンジン回転数表示装置は、エンジンにより駆動され上記ロックアップクラッチに締結制御油圧を供給するオイルポンプを備えた上記自動変速機を有する車両のエンジン回転数を表示するものであって、
    上記表示制御手段は、上記自動変速機制御手段により上記自動変速機の変速制御が行われているときに、上記自動変速機の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであるか否かを判定するイナーシャフェーズ判定手段を有し、
    上記エンジン回転数強制変化手段は、上記イナーシャフェーズ判定手段により、上記自動変速機の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであると判定されたときに、エンジン回転数を上記変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるように、上記ロックアップ制御手段により上記ロックアップクラッチを締結制御させ、
    上記応答性上昇手段は、上記イナーシャフェーズ判定手段により、上記自動変速機の変速動作のフェーズがイナーシャフェーズであると判定されたときに、上記エンジン回転数表示手段の表示の応答性を上昇させる請求項2又は3に記載の車両用エンジン回転数表示装置。
  5. 上記車両用エンジン回転数表示装置は、ドライバが上記自動変速機の変速操作を行うための手動変速操作手段を有する車両のエンジン回転数を表示するものであって、
    上記エンジン回転数強制変化手段は、上記手動変速操作手段に対して上記自動変速機の変速操作が行われたときに、エンジン回転数を上記変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるように、上記ロックアップクラッチを上記ロックアップ制御手段により締結制御させ、
    上記応答性上昇手段は、上記手動変速操作手段に対して上記自動変速機の変速操作が行われたときに、上記エンジン回転数表示手段の表示の応答性を上昇させる請求項2乃至4の何れか1項に記載の車両用エンジン回転数表示装置。
  6. エンジンと、このエンジンに連結されたロックアップクラッチ付のトルクコンバータを備えた自動変速機と、この自動変速機を制御する自動変速機制御手段と、車両の運転状態を検出する運転状態検出手段と、この運転状態検出手段により検出された車両の運転状態が、上記ロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ領域に含まれているか否かを判定するロックアップ領域判定手段と、このロックアップ領域判定手段により、上記車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていると判定されたとき、上記ロックアップクラッチの締結制御を行うロックアップ制御手段とを有する車両用エンジン回転数表示装置の制御方法であって、
    エンジン回転数を検出するステップと、
    上記検出されたエンジン回転数に基づき、上記エンジン回転数表示装置による表示を制御するステップと、を有し、
    上記エンジン回転数表示装置による表示を制御するステップは、
    上記ロックアップ領域判定手段により上記車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていないと判定され、且つ、上記自動変速機制御手段により上記自動変速機の変速制御が行われているときに、エンジン回転数を、上記自動変速機の変速後の目標回転数に向かって強制的に変化させるステップと、
    上記ロックアップ領域判定手段により上記車両の運転状態がロックアップ領域に含まれていないと判定され、且つ、上記自動変速機制御手段により上記自動変速機の変速制御が行われているときに、上記検出されたエンジン回転数に対する上記エンジン回転数表示装置の表示の応答性を、上記自動変速機の変速制御が行われていないときよりも上昇させるステップと、
    を有することを特徴とする車両用エンジン回転数表示装置の制御方法。
JP2013147063A 2013-07-12 2013-07-12 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法 Expired - Fee Related JP6086041B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013147063A JP6086041B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013147063A JP6086041B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015017955A JP2015017955A (ja) 2015-01-29
JP6086041B2 true JP6086041B2 (ja) 2017-03-01

Family

ID=52439064

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013147063A Expired - Fee Related JP6086041B2 (ja) 2013-07-12 2013-07-12 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6086041B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01154195A (ja) * 1987-12-11 1989-06-16 Mazda Motor Corp 車両用エンジン回転数表示装置
JP2006242760A (ja) * 2005-03-03 2006-09-14 Toyota Motor Corp 内燃機関の運転状態表示装置
JP3990716B1 (ja) * 2006-04-07 2007-10-17 富士重工業株式会社 車両用表示装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015017955A (ja) 2015-01-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6115533B2 (ja) メータの表示制御装置
JP6008047B2 (ja) 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法
JP6115534B2 (ja) メータの表示制御装置
CN105905109B (zh) 一种用于降低轻度混合动力车辆的燃料消耗的方法
JP6350595B2 (ja) メータの表示制御装置
JP4862742B2 (ja) 内燃機関制御装置及び内燃機関制御システム
CN113734137A (zh) 升挡控制方法、装置、设备及存储介质
JP5943040B2 (ja) 車両制御装置及び車両制御方法
JP2002071005A (ja) 同期噛合式変速機における変速制御装置
US10175144B2 (en) Rotational engine speed display device
EP3351416B1 (en) Rotational speed display device
JP6086041B2 (ja) 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法
JP2017024499A (ja) 車両のシフト操作アシスト装置
JP6086040B2 (ja) 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法
JP2009275558A (ja) 車両の制御装置および制御方法
JP6206649B2 (ja) 車両用エンジン回転数表示装置及び車両用エンジン回転数表示装置の制御方法
JP5696570B2 (ja) 変速指示制御装置
US10731755B2 (en) Method of controlling driving of CVT vehicle during cornering
JP2017185858A (ja) 車両の表示制御装置
JP4712295B2 (ja) 自動変速制御装置
JP2005133895A (ja) 自動変速制御装置
JP3938474B2 (ja) 機械式変速機の制御装置
JP4367268B2 (ja) 自動クラッチの制御装置
JP5186928B2 (ja) 自動変速機の制御装置および制御方法
JP2008215265A (ja) 車両の表示装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160225

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170117

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6086041

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees