JP4367268B2 - 自動クラッチの制御装置 - Google Patents

自動クラッチの制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4367268B2
JP4367268B2 JP2004209841A JP2004209841A JP4367268B2 JP 4367268 B2 JP4367268 B2 JP 4367268B2 JP 2004209841 A JP2004209841 A JP 2004209841A JP 2004209841 A JP2004209841 A JP 2004209841A JP 4367268 B2 JP4367268 B2 JP 4367268B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
speed
rotational speed
clutch
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2004209841A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006029465A (ja
Inventor
秀男 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2004209841A priority Critical patent/JP4367268B2/ja
Publication of JP2006029465A publication Critical patent/JP2006029465A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4367268B2 publication Critical patent/JP4367268B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、車両に搭載された自動クラッチに関し、特に、目標クラッチトルクに基づいてクラッチアクチュエータにより制御される自動クラッチの制御装置に関する。
従来のマニュアルトランスミッションに、電気モータ直動式アクチュエータをアドオンして、車両に電子スロットル、各種センサ、専用のシフトレバー、専用のECU(Electronic Control Unit)を追加して、1)クラッチ操作の自動化、2)自動変速モード選択時には、自動変速機と同様に、アクセル開度、車速等の走行条件に応じた最適なギヤ段を選択し、3)手動変速モード選択時には、シフトレバー操作(アップシフト、ダウンシフト)による変速信号によりシフト作動を自動化したトランスミッションが開発されている。このようなトランスミッションは、マニュアルトランスミッション車以上の低燃費と、イージドライブとを両立させた自動変速モードと、マニュアルトランスミッション車ならではの軽快かつダイレクト感のあるスポーティ走行が可能であってかつ運転者の意図した運転操作を可能とする手動モードとを、適宜切替えて使用される。
このようなトランスミッションシステムにおいては、発進時および変速時のクラッチ操作をシステム側で最適制御している。専用ECUにより、目標クラッチトルクが算出され、外乱オブザーバを併用したフィードバック制御系を構成し、その目標値に到達するようにアクチュエータである電気モータへの指令電流値を制御して、伝達されるクラッチトルクを制御する。
このようにして自動制御されるクラッチとしては、内燃機関の出力軸と一体的に回転するフライホイールと、変速機の入力軸と一体的に回転するクラッチディスクとの間の回転伝達を自動制御するクラッチ制御装置が知られている。こうしたクラッチ制御装置においては、たとえば、車両発進時にはエンジン回転数の増加に応じてフライホイールに対するクラッチディスクの圧着荷重を漸増させて、これらフライホイールおよびクラッチディスク間の回転数差が低減されていくようにそのスリップ量を制御している。そして、これらフライホイールおよびクラッチディスク間の回転数差が略皆無となって同期すると、同フライホイールおよびクラッチディスク間の滑りをより確実に防止するために(フライホイールおよびクラッチディスク間の回転伝達をより確実にするために)余剰の圧着荷重を付与して同期回転制御している。
ところで、内燃機関の出力軸が低回転のときには、内燃機関は十分なトルク(駆動力)を発生することができないことが知られている。従って、このような低回転の状態で上記フライホイールおよびクラッチディスクが同期して上述の同期回転制御に移行すると、たとえば、その後のスロットル開時において、内燃機関が負荷(たとえば、内燃機関によって駆動される車両のタイヤまでの負荷)に負けてしまう。そして、機関回転数およびトルクの上昇が抑制されることから車両の加速遅れを余儀なくされる。
特開2003−56600号公報(特許文献1)は、このような車両の加速遅れを抑制することができるクラッチ制御装置を開示する。このクラッチ制御装置は、内燃機関の出力軸と一体的に回転するフライホイールと、変速機の入力軸と一体的に回転するクラッチディスクとを備え、フライホイールに対するクラッチディスクの圧着荷重を変化させてフライホイールおよびクラッチディスク間のスリップ量を制御するとともに、フライホイールおよびクラッチディスクの同期時は余剰の圧着荷重を付与してフライホイールおよびクラッチディスクを同期回転制御するクラッチ制御装置であって、内燃機関の出力軸が所定回転数よりも低回転のときは、フライホイールおよびクラッチディスクの同期時にフライホイールおよびクラッチディスク間のスリップ量の制御を継続して行なう。
特許文献1に開示されたクラッチ制御装置によると、内燃機関の出力軸が所定回転数よりも低回転のときは、フライホイールおよびクラッチディスクの同期時にフライホイールおよびクラッチディスク間のスリップ量の制御が継続される。従って、十分なトルク(駆動力)を発生することができない低回転の状態で上記フライホイールおよびクラッチディスクが同期しても、たとえば、その後のスロットル開時において、内燃機関が負荷(たとえば、内燃機関によって駆動される車両のタイヤまでの負荷)に負けてしまうことはない。すなわち、負荷に対する内燃機関のトルク(駆動力)不足は、上記フライホイールおよびクラッチディスク間のスリップ量によって吸収し、内燃機関の回転数およびトルクを速やかに上昇させることで車両の加速遅れが抑制される。
特開2001−260711号公報(特許文献2)は、エンジンがファーストアイドル中でも減速クラッチ断を実行可能とし、併せてドライバの意思に即した円滑な発進を可能とする車両のオートクラッチ制御装置を開示する。この車両のオートクラッチ制御装置は、冷間時等にエンジンの暖機を促進するためにエンジンのアイドリング回転数を通常より高い回転数に制御するエンジンのファーストアイドル制御手段を備えたエンジンと、クラッチ回転数を検出する手段と、アクセル開度を検出する手段と、変速機のギヤイン状態を検出する手段と、エンジンと変速機の間に介設される摩擦型のクラッチと、クラッチを断接駆動するクラッチアクチュエータと、クラッチアクチュエータに指令してクラッチの断接動作を制御するコントローラと、クラッチ回転が低回転域の所定値に達した時クラッチを自動分断する制御手段と、変速機がギヤイン状態で、且つアクセルペダルが踏み込まれていないとき、エンジンのファーストアイドル制御を禁止する制御手段とを備える。
特許文献2に開示された車両のオートクラッチ制御装置によると、発進時のクラッチ接制御に際してエンジンがファーストアイドルを行なっていると、アクセル開度と無関係に燃料噴射量が勝手に増量されてしまうため、ドライバのアクセルコントロールによる意思通りの発進が行えないので、このようなエンジンのファーストアイドルに起因する弊害を防止するため、一時的にファーストアイドルを中止している。すなわち、アイドリング回転を本来のエンジン回転数に戻すようにしている。これにより、エンジンがファーストアイドル中でも減速クラッチ断を実行可能とし、併せてドライバの意思に即した円滑な発進を可能とすることができる。
特開2003−56600号公報 特開2001−260711号公報
しかしながら、上述した特許文献に開示された制御装置では、以下のような問題点がある。
特許文献1に開示された制御装置は、実際のエンジン回転数と基準回転数との差に基づいてクラッチの目標ストローク、つまりクラッチの伝達トルクを制御するものである。特許文献2は、エンジンの暖機が完了するまで通常のアイドル回転数よりも高い回転数に設定する、いわゆるファーストアイドルを行なう技術が開示されている(特許文献2においては、このファーストアイドルを一時的に中止している)。
ところで、基準回転数をアイドル目標回転数や実際のアイドル回転数に設定すると、特許文献1に開示されたように実際のエンジン回転数と基準回転数との差をパラメータとしてクラッチの伝達トルクを制御することになる。このような場合ファーストアイドル時には、アイドル回転数が高く制御されることに伴い基準回転数も高くなり、クラッチ完全係合時のエンジン回転数が高くなることによるクラッチの滑り感を運転者に与え運転フィーリングを悪化させるおそれがある。また、ニュートラル状態でエンジン回転数が高められた状態でギヤインされるような場合、運転者がアクセルペダルを解放していても実際のエンジン回転数と基準回転数との差が大きいとクラッチトルクも大きくなるように制御されて急係合し、ショックが発生するおそれがある。
これらについて図7および図8を用いて説明する。図7に示すように、エンジン回転数Neと基準回転数Ne_idleとの差をパラメータとしてクラッチトルクTc(ほぼクラッチストロークに等しい)が設定される。なお、図7は一例であって、直線状に変化するものであってもよい。発進時にエンジン回転数Neが通常のアイドル回転数であると(ファーストアイドル回転数でもなく、ニュートラル状態でエンジン回転数が高められた状態でもないと)、図8に示すようにクラッチトルクTcがエンジン回転数Neの変化に対応して変化し、滑らかに自動クラッチが係合される。
たとえば、600rpmを通常のアイドル回転数として、これが基準回転数として設定されている場合を想定する(これらの数値および以下の数値は想定値である)。アクセルペダルが10%程度踏まれて1200rpmまで600rpm分だけエンジン回転数が上昇すると、この1200rpmと600rpmとの差からクラッチトルクがTcが決定される。一方、ファーストアイドル時にはそもそもアクセルペダルを踏む前に1000rpm程度のエンジン回転数になっており、この状態でアクセルペダルが10%程度踏まれて600rpm分だけエンジン回転数が上昇すると1600rpmまでエンジン回転数が上昇する。この1600rpmと1000rpmとの差からクラッチトルクがTcが決定される。このため、クラッチトルクは同等であるが発進時のエンジン回転数が高くなり、すべり感を感じる。
ニュートラル状態でエンジン回転数が高められている場合も同じことが想定される。また、ISC(Idle Speed Control)による制御過渡時にオーバーシュートしてエンジン回転数が上昇した場合や、エアコンディショナが作動してエンジン回転数が上昇した場合に、発進制御(自動クラッチ係合制御)が開始されたときも同じである。
さらに、エンジン回転数が比較的高いときに減速状態から加速状態へ移行するときは、クラッチが係合されていると加速Gが負側から正側に変化してガタ打ちショックが発生するおそれもある。図9に示すように、エンジン回転数Neよりも変速機の入力軸回転数Niが高い場合(たとえば、緩い降坂路でエンジンが被駆動状態になり車速が上昇している状態で変速制御のために自動クラッチの係合制御が行なわれるときなど)、エンジン回転数Ne<入力軸回転数Niの場合には負のアウトプットトルクToutが発生し、エンジン回転数Ne>入力軸回転数Niになると正のアウトプットトルクToutに切り換わる。このように、減速Gから加速Gに切り換わるときには、パワートレーンを構成するギヤ(歯車)のバックラッシュを逆側に詰めることになるので、ガタ打ちショックが発生する。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、係合時のショックを抑制できる自動クラッチの制御装置を提供することである。
第1の発明に係る制御装置は、アイドル回転数を予め定められた目標アイドル回転数に制御するためのアイドル回転数制御手段により制御される内燃機関の出力軸と、変速機との間に介装されて、内燃機関の駆動力の伝達および遮断を切換える自動クラッチを制御する。この制御装置は、内燃機関の回転数を検知するための回転数検知手段と、回転数検知手段により検知された回転数と予め定められた基準回転数との差に基づいて、自動クラッチの係合度合いを制御するためのクラッチ制御手段と、アクセルペダルの踏込み度合いを検知するためのアクセル操作検知手段と、アクセル操作検知手段によりアクセルペダルの踏込み操作が検知されないときの基準回転数よりもアクセルペダルの踏込み操作が検知されたときの基準回転数が高くなるように変更するための変更手段とを含む。
第1の発明によると、クラッチ制御手段は、内燃機関の回転数と予め定められた基準回転数との差に基づいて、自動クラッチの係合度合いを制御する。具体的には、この差が大きいほど係合度合いが強くなるようにクラッチストロークを制御してクラッチトルクを変化させる。このときに基準回転数が内燃機関の状態(その内燃機関を搭載した車両の状態)によっては、内燃機関の回転数が通常時よりも高い場合がある。このような場合において、変更手段は、アクセル操作検知手段によりアクセルペダルの踏込み操作が検知されないときの基準回転数よりもアクセルペダルの踏込み操作が検知されたときの基準回転数が高くなるように変更する。このように基準回転数を変化させることにより、急係合による自動クラッチの係合時のショックを抑制することができる。また、内燃機関の回転数よりも変速機の入力軸回転数が高い場合に発生する、比較的高回転時の減速状態から加速状態への移行時のショックも抑制することができる。その結果、係合時のショックを抑制できる自動クラッチの制御装置を提供することができる。
第2の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、変更手段は、アクセル操作検知手段によりアクセルが踏込まれていることが検知されたときは、目標アイドル回転数からアクセル開度に基づいて定まる値を減算した第1の回転数とし、通常時のアイドル回転数を第2の回転数とし、目標アイドル回転数を第3の回転数とし、第1の回転数と第2の回転数とでより高い回転数を第4の回転数とし、第3の回転数と第4の回転数とでより低い回転数を、基準回転数として設定するための手段を含む。
第2の発明によると、アクセルオン時(加速志向あり)には、第1の回転数(目標アイドル回転数からアクセル開度が大きいほど大きくなるように定められた値を減算した回転数)と第2の回転数(通常時のアイドル回転数、すなわち暖気後のアイドル回転数)との中で大きい回転数が選択され第4の回転数とされ、この第4の回転数と、第3の回転数(目標アイドル回転数)との中で小さい方が基準回転数として設定される。このようにすると、内燃機関の運転状態に対応させて、小さな回転数が基準回転数として設定されるので、内燃機関の回転数が通常のアイドル回転数よりも上昇しているファーストアイドル時におけるフィーリング悪化を防止することができる
第3の発明に係る制御装置においては、第1の発明の構成に加えて、変更手段は、アクセル操作検知手段によりアクセルが踏込まれていないことが検知されたときは、内燃機関の回転数、変速機の入力軸回転数および目標アイドル回転数の中で最も高い回転数を、基準回転数として設定するための手段を含む。
第3の発明によると、アクセルオフ時には、内燃機関の回転数Ne、変速機の入力軸回転数Niおよび目標アイドル回転数Ne_idleの中で最も高い回転数が基準回転数として設定される。内燃機関の回転数Neよりも変速機の入力軸回転数Niが高いときには、基準回転数として変速機の入力軸回転数Niが設定され、Ne−Ni<0となり、自動クラッチのクラッチトルクが算出されず、自動クラッチは係合されない。Ne−Ni>0になると係合されるので、自動クラッチが係合された後に、減速Gから加速Gに変化するようなことがなくなるので、ガタ打ちショックの発生を抑制することができる。
第4の発明に係る制御装置は、第1〜3のいずれかの発明の構成に加えて、変更手段により基準回転数が変更されるときに、基準回転数を除変処理するための処理手段をさらに含む。
第4の発明によると、基準回転数が急激に変更されることによる急係合がなくなるので、自動クラッチの係合時のショックを抑制できる。
第5の発明に係る制御装置においては、第4の発明の構成に加えて、処理手段は、アクセルが踏込まれている状態から踏込まれていない状態に変わるときの基準回転数の変化は、アクセルが踏込まれていない状態から踏込まれている状態に変わるときの基準回転数の変化よりも、急に変化するように、基準回転数の変更を処理するための手段を含む。
第5の発明によると、アクセルが踏込まれている状態から踏込まれていない状態に変わるときには、急断のショックがない程度に最も早く変化させて、アクセルが踏込まれていない状態から踏込まれている状態に変わるときには、飛び出し感がない程度に緩やかに変化させて緩やかに係合させることができる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがってそれらについての詳細な説明は繰返さない。
以下、本発明の実施の形態に係る自動クラッチの制御装置を実現するMMT(Multi-mode Manual Transmission)_ECUを含む制御ブロックについて説明する。
図1に示すように、この車両の制御ブロックは、MMT_ECU100とEFI(Electronic Fuel Injection)_ECU200とにより、自動クラッチと、エンジンとが制御される。
MMT_ECU100は、シフト&セレクトアクチュエータ110と、クラッチアクチュエータ120と、ギヤポジションセンサ130と、変速機入力回転数センサ140と、ブレーキランプスイッチ150と、シフトレバーポジションセンサ160とに接続される。ギヤポジションセンサ130、変速機入力回転数センサ140、ブレーキランプスイッチ150、シフトレバーポジションセンサ160およびクラッチストロークセンサ170からMMT_ECU100にそれぞれの検知信号が入力される。また、エンジン回転数センサ230からエンジン回転数NEが、MMT_ECU100に入力される。
シフト&セレクトアクチュエータ110は、たとえば、シフト作動用電動モータ、セレクト作動用電動モータ、減速用ギヤ類(シフト用としてベベルギヤ、セレクト用としてラックアンドピニオン)、シフトストロークセンサ、セレクトストロークセンサなどを主要構成部品とするユニット部品である。このシフト&セレクトアクチュエータ110は、モータ駆動により、減速ギヤを介して、シフト作動およびセレクト作動を実施する。シフトについては、モータ出力によりトランスミッションのシフト荷重を制御する。
クラッチアクチュエータ120は、たとえば、その主要構成部品として、クラッチ作動用電動モータ、減速用ウォームギヤ、アシストスプリングおよびクラッチストロークセンサからなるユニット部品である。クラッチアクチュエータ120は、モータ駆動により、減速ギヤを介してクラッチの遮断および係合を実施する。
モータ負荷軽減および小型化のために、クラッチカバーレリーズ荷重に対応したアシストスプリングが設定されている。クラッチストロークセンサ170が検知したストロークセンサ信号によるフィードバック制御を実行することにより、クラッチの遮断制御および係合制御が実施される。
これらのシフト&セレクトアクチュエータ110およびクラッチアクチュエータ120は、MMT_ECU100により制御される。
EFI_ECU200は、電子スロットル制御システム210と、エンジン220と、エンジン回転数センサ230と、スロットル開度センサ250と、エンジントルクセンサ260と、表示装置・警告装置270とに接続される。エンジン回転数センサ230、アクセルポジションセンサ240、スロットル開度センサ250およびエンジントルクセンサ260からEFI_ECU200に、それぞれの検知信号が入力される。
表示装置・警告装置270は、たとえば、ギヤポジションインジケータとシステムウォーニングランプとから構成される。ギヤポジションインジケータは、基本的にトランスミッションのギヤポジションを表示するものであって、シフトレバーとトランスミッションとの不一致が発生した場合はトランスミッションのギヤポジションを点滅させるような機能も有する。また、システムウォーニングランプは、このシステムに異常が発生した場合、ウォーニングランプを点灯または点滅させることにより運転者に警告を発するものである。
図2に本発明の実施の形態に係るMMT_ECUで制御される車両におけるシフトパターンを示す。図2に示すシフトパターンは右ハンドル用のシフトパターンであって、左ハンドル用は左右対称のパターンとなる。図2に示すように、このシフトパターンにより、自動変速機を、後進走行ポジション(Rポジション)、ニュートラルポジション(Nポジション)、自動変速ポジション(Eポジション)、手動変速ポジション(Mポジション)およびMポジションにおけるアップシフト(+)、ダウンシフト(−)を運転者が選択することができる。
図2に示すシフトパターンにおけるシフトレバーの位置が、図1に示すシフトレバーポジションセンサ160により検知されて、MMT_ECU100に入力される。MMT_ECU100は、この入力信号に基づいて、シフト&セレクトアクチュエータ110を制御する。また、実際に発進制御や変速制御が実行される場合には、MMT_ECU100がクラッチアクチュエータ120を制御することにより、クラッチ操作の自動化を実現する。
図3を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるMMT_ECU100で実行されるプログラムの制御構造について説明する。
ステップ(以下、ステップをSと略す。)100にて、MMT_ECU100は、アクセルがオフ状態であるか否かを判断する。この判断は、アクセルポジションセンサ240により検知される信号に基づいて行なわれる。アクセルがオフ状態であると(S100にてYES)、処理はS110へ移される。もしそうでないと(S100にてNO)、処理はS120へ移される。
S110にて、MMT_ECU100は、発進時基準エンジン回転数(Ne_idle)にmax(Ne,Ni,実アイドル推定値)を代入する。すなわち、発進時基準エンジン回転数Ne_idleは、エンジン回転数Ne、変速機の入力軸回転数Niおよび実アイドル回転数推定値の最大値となる。その後処理は終了する。
S120にて、MMT_ECU100は、アクセルがオン状態であるか否かを判断する。アクセルがオン状態であると(S120にてYES)、処理はS130へ移される。もしそうでないと(S120にてNO)、この処理は終了する。
S130にて、MMT_ECU100は、発進時基準エンジン回転数(Ne_idle)にmin{max(実アイドル推定値−Map値,定数),実アイドル推定値}を代入する。すなわち、実アイドル推定値からMap値を引いた値と定数(この場合暖気終了後の通常アイドル回転数)のより大きい方と、実アイドル回転数の推定値との、より小さい方が発進時基準エンジン回転数として設定される。その後、処理は終了する。
図4を参照して、本発明の実施の形態に係る制御装置であるMMT_ECU100で実行される別のプログラムの制御構造について説明する。
S200にて、MMT_ECU100は、アクセルがオン状態からオフ状態に変化したか否かを判断する。アクセルがオン状態からオフ状態に変化すると(S200にてYES)、処理はS210へ移される。もしそうでないと(S200にてNO)、処理はS220へ移される。
S210にて、MMT_ECU100は、発進時基準エンジン回転数(Ne_idle)をマップAを用いて算出する。その後処理は終了する。
S220にて、MMT_ECU100は、アクセルがオフ状態からオン状態に変化したか否かを判断する。アクセルがオフ状態からオン状態に変化すると(S220にてYES)、処理はS230へ移される。もしそうでないと(S220にてNO)、この処理は終了する。
S230にて、MMT_ECU100は、発進時基準エンジン回転数(Ne_idle)をマップBを用いて算出する。
なお図4に示すマップAはマップBに比べて単位時間当りの変化率が大きくなるように設定されている。
図5を参照して、本実施の形態に係る制御装置であるMMT_ECU100のメモリに記憶される図3のS130にて用いられるMap値について説明する。
図5に示すように、このMap値は、アクセル開度の関数により表わされ、アクセル開度が大きくなるほどMap値が大きくなっている。なおMap値の単位はrpmである。このMap値は、アクセルがごく低い開度である場合の飛び出し感を防止するためのオフセット値として機能する。
以上のような構造およびフローチャートに基づく、本実施の形態に係る制御装置であるMMT_ECU100で制御される車両の動作について説明する。
[アクセルオフ時]
アクセルがオフ状態の場合には(S100にてYES)、発進時基準エンジン回転数(Ne_idle)がエンジン回転数Ne、変速機の入力軸回転数Niおよび実アイドル推定値の最も大きいものに設定される。たとえば、車両が緩い降坂路を走行中であってエンジンが被駆動状態になり車速が上昇している状態で変速制御のために自動クラッチの係合制御が行なわれるときなどは、変速機の入力軸回転数Niが最も高くなる。したがって、この変速機の入力軸回転数Niを発進時基準回転数として設定する。こうすることにより、自動クラッチのクラッチトルクTcが算出されることはなく、自動クラッチは係合されず、自動クラッチが係合されることにより減速Gから加速Gに変更されるようなことはなくなるのでガタ打ちショックが回避できる。
[アクセルオン時]
アクセルオン時の場合には(S120にてYES)、発進時基準エンジン回転数(Ne_idle)が実アイドル推定値−Map値と定数(暖気後のアイドル回転数)のいずれかより大きい方と、実アイドル推定値とが比較され、より小さい方が発進時基準エンジン回転数に設定される。このようにすると、エンジンの運転状態に対応させて、より低い回転数が基準回転数として設定されるので、エンジンの回転数が通常のアイドル回転数よりも上昇しているファーストアイドル時におけるフィーリングの悪化を防止することができる。また、図5に示すMap値を考慮しているため、アクセル開度がごく低い開度の場合における車両の飛び出し感を防止することもできる。
[アクセルオン→オフ]
アクセルがオン状態からオフ状態にされた場合(S200にてYES)、発進時基準エンジン回転数(Ne_idle)がマップAを用いて算出される(S210)。このとき、図6に示すタイミングチャートを参照して、マップAは、アクセルがオン状態からオフ状態に変化したときに、急激に発進時基準エンジン回転数を上昇させるように設定されている。これにより、急断のショックがない程度で最速に発進時基準エンジン回転数を変化させることができる。
[アクセルオフ→オン]
アクセルがオフ状態からオン状態に変化されると(S220にてYES)、発進時基準エンジン回転数(Ne_idle)がマップBを用いて算出される(S230)。このとき、図6に示すようにアクセルがオフ状態からオン状態になるとマップBを用いて発進時基準エンジン回転数が緩やかにスイープされる。このときマップBは、アクセルがオフ状態からオン状態に変化したときに、緩やかに発進時基準エンジン回転数を下降(スイープ)させるように設定されている。これにより、飛び出し感がない程度に自動クラッチをゆっくり係合させることができる。
以上のようにして、本実施の形態に係る制御装置であるMMT_ECUにより自動クラッチが制御されると、自動クラッチはエンジン回転数と発進時基準エンジン回転数との差に基づいて係合度合いが制御される。この差が大きいほど自動クラッチの係合度合が強く(クラッチトルクが大きく、クラッチストロークが長く)なるように制御される。このときに、基準回転数がエンジンの状態によっては通常よりも高い場合(ファーストアイドル時、ニュートラル状態でのアクセルオン後)において、発進時基準エンジン回転数を変化させて、自動クラッチの急係合によるショックを抑制することができる。また、エンジンの回転数よりも変速機の入力軸回転数が高い場合に発生する、比較的高回転時の減速状態から加速状態への移行時のショック(ガタ打ちショック)も抑制することができる。その結果、係合時におけるショックを抑制できる自動クラッチの制御装置を提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の実施の形態に係るMMT_ECUを含む制御ブロック図である。 シフトパターンを示す図である。 本発明の実施の形態に係るMMT_ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャート(その1)である。 本発明の実施の形態に係るMMT_ECUで実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャート(その2)である。 本発明の実施の形態に係るMMT_ECUに記憶されるマップを示す図である。 本発明の実施の形態に係るMMT_ECUで実行される場合におけるエンジン回転数等の時間変化を示すタイミングチャートである。 従来の技術に関する、エンジン回転数の差とクラッチトルクとの関係を示す図である。 従来の技術に関する、エンジン回転数等の時間変化を示すタイミングチャート(その1)である。 従来の技術に関する、エンジン回転数等の時間変化を示すタイミングチャート(その2)である。
符号の説明
100 MMT_ECU、110 シフト&セレクトアクチュエータ、120 クラッチアクチュエータ、130 ギヤポジションセンサ、140 変速機入力回転数センサ、150 ブレーキランプスイッチ、160 シフトレバーポジションセンサ、170 クラッチストロークセンサ、200 EFI_ECU、210 電子スロットル制御システム、220 エンジン、230 エンジン回転数センサ、240 アクセルポジションセンサ、250 スロットル開度センサ、260 エンジントルクセンサ、270 表示装置および警告装置。

Claims (3)

  1. アイドル回転数を予め定められた目標アイドル回転数に制御するためのアイドル回転数制御手段により制御される内燃機関の出力軸と、変速機との間に介装されて、内燃機関の駆動力の伝達および遮断を切換える自動クラッチの制御装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検知するための回転数検知手段と、
    前記回転数検知手段により検知された回転数と予め定められた基準回転数との差に基づいて、前記自動クラッチの係合度合いを制御するためのクラッチ制御手段と、
    アクセルペダルの踏込み度合いを検知するためのアクセル操作検知手段と、
    前記アクセル操作検知手段によりアクセルペダルが踏込まれていることが検知されたとき、前記目標アイドル回転数からアクセル開度に基づいて定まる値を減算した第1の回転数とし、通常時のアイドル回転数を第2の回転数とし、前記目標アイドル回転数を第3の回転数とし、前記第1の回転数と前記第2の回転数とでより高い回転数を第4の回転数とし、前記第3の回転数と前記第4の回転数とでより低い回転数を、前記基準回転数として設定するための設定手段とを含む、自動クラッチの制御装置。
  2. アイドル回転数を予め定められた目標アイドル回転数に制御するためのアイドル回転数制御手段により制御される内燃機関の出力軸と、変速機との間に介装されて、内燃機関の駆動力の伝達および遮断を切換える自動クラッチの制御装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検知するための回転数検知手段と、
    前記回転数検知手段により検知された回転数と予め定められた基準回転数との差に基づいて、前記自動クラッチの係合度合いを制御するためのクラッチ制御手段と、
    アクセルペダルの踏込み度合いを検知するためのアクセル操作検知手段と、
    前記アクセル操作検知手段によりアクセルペダルが踏込まれていないことが検知されたとき、前記内燃機関の回転数、前記変速機の入力軸回転数および前記目標アイドル回転数の中で最も高い回転数を、前記基準回転数として設定するための設定手段とを含む、自動クラッチの制御装置。
  3. アイドル回転数を予め定められた目標アイドル回転数に制御するためのアイドル回転数制御手段により制御される内燃機関の出力軸と、変速機との間に介装されて、内燃機関の駆動力の伝達および遮断を切換える自動クラッチの制御装置であって、
    前記内燃機関の回転数を検知するための回転数検知手段と、
    前記回転数検知手段により検知された回転数と予め定められた基準回転数との差に基づいて、前記自動クラッチの係合度合いを制御するためのクラッチ制御手段と、
    アクセルペダルの踏込み度合いを検知するためのアクセル操作検知手段と、
    前記アクセル操作検知手段によりアクセルペダルが踏込まれていることが検知されているときと前記アクセル操作検知手段によりアクセルペダルが踏込まれていないことが検知されているときとで前記基準回転数を所定の異なる値に設定するための設定手段と、
    前記設定手段により前記基準回転数が設定変更されるとき、前記基準回転数を徐変処理するための処理手段とを含み、
    前記処理手段は、アクセルペダルが踏込まれている状態から踏込まれていない状態に変わるときの前記基準回転数の変化、アクセルペダルが踏込まれていない状態から踏込まれている状態に変わるときの前記基準回転数の変化よりも急に変化するように、前記基準回転数の変更を処理するための手段を含む、自動クラッチの制御装置。
JP2004209841A 2004-07-16 2004-07-16 自動クラッチの制御装置 Active JP4367268B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004209841A JP4367268B2 (ja) 2004-07-16 2004-07-16 自動クラッチの制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004209841A JP4367268B2 (ja) 2004-07-16 2004-07-16 自動クラッチの制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006029465A JP2006029465A (ja) 2006-02-02
JP4367268B2 true JP4367268B2 (ja) 2009-11-18

Family

ID=35896061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004209841A Active JP4367268B2 (ja) 2004-07-16 2004-07-16 自動クラッチの制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4367268B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100100294A1 (en) * 2007-02-08 2010-04-22 Kiyonori Hirao Controller for multiple disk clutch controller, and transfer case

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006029465A (ja) 2006-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6997275B2 (en) Method and a system for controlling the propulsion of a hybrid motor vehicle
JP6020588B2 (ja) 車両の走行制御装置
US9656676B2 (en) Vehicle travel control device
JP6003592B2 (ja) 車両の制御装置
JP4687164B2 (ja) 変速機の制御装置
WO2014064521A2 (en) Control device and control method for vehicle
US20100211276A1 (en) Control device for automatic transmission
JP5340790B2 (ja) 車両の動力伝達制御装置
JP4525389B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP2009508041A (ja) エンジントルクおよび速度を制御するための方法および装置
JP2014031747A (ja) 車両の制御装置
JP4924173B2 (ja) 車両の変速時の制御装置
JP2002188658A (ja) 車両用クラッチの係合状態判定装置
JP4626073B2 (ja) エンジンの自動停止始動装置
JP4367268B2 (ja) 自動クラッチの制御装置
CN110803155A (zh) 具有双离合变速器的混合动力车辆的换挡控制方法
JP2010065697A (ja) 自動車のドライブトレインの内燃機関を制御するための方法および制御装置
JP4411885B2 (ja) 自動クラッチの制御装置
JP2010007491A (ja) 車両の制御装置および制御方法
JP5322749B2 (ja) 車両の動力伝達制御装置
JP4141302B2 (ja) 車速制限装置
JP2008215198A (ja) 内燃機関の制御装置および制御方法
JP2005280631A (ja) クラッチ制御装置
JP4751843B2 (ja) パワートレーンの制御装置、制御方法、その方法を実現させるプログラムおよびそのプログラムを記録した記録媒体
JP2004299415A (ja) 車両の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061024

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090519

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090706

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20090804

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20090817

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4367268

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120904

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130904

Year of fee payment: 4