JP5127662B2 - レンズ鏡筒、撮像装置 - Google Patents
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Description
なお、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、構成、動作等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
図1は、本発明による撮像装置の実施形態を示すブロック図である。
図2は、本実施形態の撮像装置のレンズ駆動に関する部分を詳細に示したブロック図である。なお、図2は、本発明の中心となる箇所を抜粋、補足した図となっている。
撮像装置100は、デジタルカメラやデジタルビデオカメラ等であり、フォーカスレンズ10、ズームレンズ11、及び、不図示のレンズからなる撮影光学系により得られる像を撮像部19により撮像する。フォーカスレンズ10、ズームレンズ11を含む撮影光学系中には、絞り機能を備えるシャッタ12が設けられている。
本実施形態の撮像素子14は、CCD(Charge Coupled Device)イメージセンサを用いている。なお、撮像素子としては、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等、他のタイプのイメージセンサでもよい。
タイミング発生回路18は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給する。また、タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮・伸長回路32を制御する。
A/D変換器16が出力したデジタルデータは、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、又は、A/D変換器16から直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24又はメモリ30に書き込まれる。
Crystal Display)等から成り、画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データをD/A変換器26を介して表示する。
画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示すれば、電子ファインダ機能を実現することが可能である。
また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合には、撮像装置100の電力消費を大幅に低減することができる。
圧縮・伸長回路32は、適応離散コサイン変換(ADCT:Adaptive Discrete
Cosine Transform)等により画像データの圧縮伸長を行う。圧縮・伸長回路32は、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理又は伸長処理を行い、処理を終えたデータをメモリ30に書き込む。
フォーカス制御手段42は、撮像した画像データを画像処理回路20で所定の演算を行い、得られた演算結果に基づいて、AF(自動焦点調節)処理を行い、フォーカスレンズ10のフォーカシングを制御する。また、フォーカス制御手段42は、図2に示すようにフォーカスレンズ10の駆動部としての駆動アクチュエータであるステッピングモータ210、ステッピングモータ210を駆動するドライブ手段206で構成される。
これら露光制御手段40及びフォーカス制御手段42は、TTL方式を用いて制御されている。すなわち、撮影光学系を介して撮像した画像データを画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が露光制御手段40、フォーカス制御手段42に対して制御を行う。
なお、本実施形態では、フォーカスレンズ10の駆動にステッピングモータ210を用いたが、これに限らず、例えば、フォーカスレンズ10の移動量を検出する移動量検出部として別途エンコーダを設けて通常のDCモータを用いてもよい。
DCモータ212には、フォトインタラプタ214、216により電気角で45度位相がずれた出力パルスを発生するように設定された遮光プロペラが配置されている。よって、フォトインタラプタ214、216は、DCモータ212の回転を検出しエンコーダパルスを発生する。フォトインタラプタ214、216の出力パルスを後述のポジションカウンタ220によりカウントすることによりズームレンズ11の位置を認識するとともに、ズームレンズ11の駆動制御に用いる。
このように、フォトインタラプタ214、216は、DCモータ212の駆動量に応じたパルス信号を出力する移動量検出部として機能する。なお、本実施形態では、フォトインタラプタ214、216は、DCモータ212の回転を検出する形態としたが、例えば、ズームレンズ11の移動量に応じてパルス信号等を出力するエンコーダに置き換えてもよい。
第一のフィルタ230の出力信号は、システム制御回路50内部のタッピング検知部234に入力されることにより、使用者が外装を指等でタップ(軽く叩く)することにより操作できるようにタッピングを検出する。また、第一のフィルタ230の出力信号は、姿勢検知部236にも入力され、撮像装置100の姿勢を検出する。
一方、第二のフィルタ232の出力は、フォーカスレンズ10、及び、ズームレンズ11の基準位置を検出する基準位置判定部200へ入力される。
基準位置の判定を行う動作としては、先ず、第二のフィルタ232の出力信号、すなわち高周波成分を除去された加速度検出信号が基準位置判定部200に入力される。そして、基準位置判定部200は、加速度検出信号を閾値と比較して、以下の2つの条件を満たすときに、ズームレンズ11、又は、フォーカスレンズ10が基準位置に到達したと判定する。
条件1:第二のフィルタ232の出力信号の単位時間当たりの信号の変化量が所定の変化量閾値を超える。
条件2:第二のフィルタ232の出力信号の大きさ(出力信号レベル)が所定の信号値閾値を超える。
上記2つの条件を満たしたとき、基準位置判定部200は、基準位置判定信号を所定のパルス幅のワンショット信号として出力する。
ポジションカウンタ218は、システム制御回路50がステッピングモータ210を駆動するときに出力するパルス信号をカウントし、これに基づいてフォーカスレンズ10の位置を検出する位置検出部として機能する。
同様に、ポジションカウンタ220は、フォトインタラプタ214、216の出力パルスをカウントし、これに基づいてズームレンズ11の位置を検出する位置検出部として機能する。
また、システム制御回路50は、基準位置判定信号の立ち上がりエッジを検出したときのポジションカウンタ218,220の値を所定の値に更新することにより、ズームレンズ11、及び、フォーカスレンズ10の位置を初期化する。
硬質基板300は、例えば、ガラスエポキシ基板等のいわゆるリジッド基板(ハード基板)であって、フレーム302に対してビス306を用いて固定されている。
フレーム302は、剛性の高い材料、例えば、ステンレス鋼等の金属材料により形成されたフレーム部材である。フレーム302は、固定筒304に対してビス306を用いて固定されている。固定筒304は、フォーカスレンズ10及びズームレンズ11を含む鏡筒ユニットのベースとなる鏡筒部材であり、ズーム動作及びフォーカス動作によっては駆動されない。
このような構成とすることにより、フォーカスレンズ10又はズームレンズ11がメカ端に衝突したときの衝撃を加速度センサ204に伝わり易くできる。
フラッシュ48は、撮影時に補助照明光として閃光を発光する閃光発光装置であり、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能も有する。
メモリ52は、システム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。
Diode)、発音素子等の組み合わせにより構成されている。また、表示部54は、その一部の機能が光学ファインダ104内に設置されている。
表示部54の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮影表示、セルフタイマー表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮影可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。また、フラッシュ表示、赤目緩和表示、マクロ撮影表示、ブザー設定表示、時計用電池残量表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示、記録媒体120の着脱状態表示、通信I/F動作表示、日付・時刻表示等もLCD等に表示する。
一方、表示部54の表示内容のうち、光学ファインダ104内に表示するものとしては、合焦表示、手振れ警告表示、フラッシュ充電表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示等がある。
モードダイアルスイッチ60、シャッタスイッチ62,64、画像表示ON/OFFスイッチ66及び操作部70は、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作手段である。これらは、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数又は複数の組み合わせで構成される。
モードダイアルスイッチ60は、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、パノラマ撮影モード、再生モード、マルチ画面再生・消去モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定するときに操作される。
シャッタスイッチ62は、不図示のシャッタボタンの操作途中のいわゆる半押し状態でONとなるスイッチ(SW1)である。シャッタスイッチ62(SW1)がONすることにより、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作開始をシステム制御回路50が指示する。
この露光処理では、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む。
また、現像処理では、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を行う。
さらに、記録処理では、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮・伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体120に画像データを書き込む。
コネクタ82、84は、撮像装置100の内部と電池収容部に収容された電池又はACアダプター等の電源86とを接続する。
電源86は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等である。
電池蓋検知スイッチ88は、電池収納部に開閉可能に設けられた蓋の状態を検知する。
コネクタ92は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体120との接続を行う。
カード蓋検知スイッチ96は、メモリカードの収納部に開閉可能に設けられた蓋の状態を検知する。
記録媒体着脱検知手段98は、コネクタ92及び記録媒体120が装着されているか否かを検知する。
記録媒体120は、メモリカードやハードディスク等である。記録媒体120は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部122と、撮像装置100とのインタフェース124と、撮像装置100と接続を行うコネクタ126とを備えている。
(主ルーチン)
図4及び図5は、本実施形態の撮像装置100の主ルーチンのフローチャートである。なお、図4及び図5を含む以下のフローチャート及びその説明では、各ステップの頭にSを付して表すこととする。
S101では、電池交換等の電源投入により、システム制御回路50は、フラグや制御変数等を初期化する。
S102では、画像表示部28の画像表示をOFF状態に初期設定する。
S105では、各表示部の表示を終了状態に変更し、鏡筒終了処理を行う。なお、S105鏡筒終了処理の詳細については、後述する。
S106では、フラグや制御変数等を含む必要なパラメータや設定値、設定モードを不揮発性メモリ56に記録し、電源制御手段80により画像表示部28を含む撮像装置100各部の不要な電源を遮断する等の所定の終了処理を行い、S103へ戻る。
S107では、S110で問題があると判断された内容について、表示部54を用いて画像や音声により所定の警告を行う。
S108では、フォーカスレンズ10及びズームレンズ11の現在の位置を不揮発性メモリ56に記録した後に、S103に戻る。
このS112及び先に説明したS110におけるシステム制御回路50の動作は、その後にレンズ位置の初期化(S108)を行うか否かの判断をしていることとなり、初期化判断部としての動作である。
S116では、鏡筒初期化処理を行う。このステップ(鏡筒初期化処理)では、フォーカスレンズ10及びズームレンズ11の位置の初期化を行う。このS116で行う鏡筒初期化処理の詳細については後述する。
スルー表示状態においては、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24にデータを逐次書き込む。そしてこの書き込まれたデータを、メモリ制御回路22、D/A変換器26を介して画像表示部28により逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現している。
S122では、システム制御回路50は、測距処理を行ってズームレンズ11の焦点を被写体に合わせ、測光処理を行って絞り値及びシャッタ時間を決定する。測光処理において、必要であればフラッシュ48の設定も行う。このS122で行う測距・測光処理の詳細は後述する。
S127では、シャッタスイッチ64(SW2)がONしているか否かを判定する。シャッタスイッチ64(SW2)がONしている場合には、S129へ進み、シャッタスイッチ64(SW2)がOFFの場合には、S128へ進む。
S128では、再度、シャッタスイッチ62(SW1)がONしているか否かの判断を行う。シャッタスイッチ62(SW1)がONしている場合には、S127へ戻る。一方、シャッタスイッチ62(SW1)が解除(OFF)されている場合には、S103へ戻る。
S129の露光処理では、システム制御回路50は、撮像素子14、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、又はA/D変換器から直接メモリ制御回路22を介して、メモリ30に撮影した画像データを書き込む。
また、S129の現像処理では、メモリ制御回路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して各種処理を行う。このS129による撮影処理の詳細は後述する。
S136では、システム制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ又はメモリ52に記憶される連写フラグの状態を判断する。連写フラグが設定されていたならば、連続して撮影を行うためにS129に戻り、次の撮影を行う。一方、連写フラグが設定されていないならば、シャッタスイッチ64(SW2)がOFFするまで、S135からS136の処理を繰り返す。
S137では、所定のミニマムレビュー時間が経過するまで撮影画像を画像表示部28に表示した後に、S138に進む。
S139では、画像表示部28の表示状態をスルー表示状態に設定する。
S140では、画像表示部28をOFFにして、一連の撮影動作を終えてS103に戻る。
(鏡筒初期化処理)
図6は、図4のS116における鏡筒初期化処理の詳細なフローチャートである。
S501では、前回鏡筒終了処理が正常に完了できたか否かを示す鏡筒終了完了フラグの状態を不揮発性メモリ56より読み出す。鏡筒終了完了フラグがセットされていたならば、前回正常終了していたので、S510へ進む。一方、鏡筒終了完了フラグが解除されていたならば、前回異常終了していたので、S502へ進む。
S502では、前回鏡筒終了処理の後に、フォーカスレンズ10、及び、ズームレンズ11が停止している位置を不揮発性メモリ56より読み出す。
このS506と、先に説明したS504におけるシステム制御回路50の動作は、レンズ位置がいずれのメカ端に近い位置にあるのかを判断する位置判断部としての動作である。
S516では、システム制御回路50は、ズームレンズ11を駆動するアクチュエータであるDCモータ212を制御するためにドライブ手段208へ制御信号の出力を開始する。
S522では、更新されたフォーカスのポジションカウンタ218、及び、ズームのポジションカウンタ220の値に基づいて、ズームレンズ11を所定の位置(本実施形態ではWideの位置)まで駆動する。
S524では、フォーカスレンズ10を所定の位置(本実施形態では、Wideの定点)まで駆動する。
S536では、システム制御回路50は、フォーカスレンズ10を駆動するアクチュエータであるDCモータ212を制御するためにドライブ手段208へ制御信号の出力を開始し、S538へ進む。
S542では、フォーカスレンズ10を所定の位置(本実施形態では、Teleの定点)へ駆動する。
S544では、ズームレンズ11を所定の位置(本実施形態では、Tele)へ駆動する。
S552では、システム制御回路50は、ズームレンズ11を駆動するアクチュエータであるステッピングモータ210を制御するためにドライブ手段208へ制御信号の出力を開始し、S554へ進む。
S558では、メカ端に衝突したレンズがフォーカスレンズ10であるか、ズームレンズ11であるかを識別するためにズームのポジションカウンタ220の変化を確認し、カウンタがカウントを継続しているか、それともカウントが停止しているかを判定する。ズームのポジションカウンタ220のカウント値が変化しているならば、ズームレンズ11の駆動は継続されていると判断され、S554で検出されたのは、フォーカスレンズ10のメカ端への衝突であると判断でき、S560へ進む。一方、ズームのポジションカウンタ220のカウント値が変化していないならば、ズームレンズ11は、メカ端にぶつかって停止していると判断でき、S566へ進む。
このS558のような動作を行うことにより、フォーカスレンズ10とズームレンズ11との双方を駆動している場合に基準位置信号が発生したときであっても、適切な動作を行うことができる。
S562では、基準位置信号が発生されたか否かを判定する。すなわち、A/D変換器202、及び、第二のフィルタ232を介して基準位置判定部200に取り込まれる加速度センサ204の出力を、判定条件に基づいて基準位置信号が発生されるまで、監視する。これにより、ズームレンズ11がメカ端に衝突したかどうかを判定できる。基準位置信号が発生されるまでは、S562を繰り返し、基準位置信号が発生されたらS564へ進む。
S572へ進む。
S568では、基準位置信号が発生されたか否かを判定する。すなわち、A/D変換器202、及び、第二のフィルタ232を介して基準位置判定部200に取り込まれる加速度センサ204の出力を、判定条件に基づいて基準位置信号が発生されるまで、監視する。これにより、フォーカスレンズ10がメカ端に衝突したかどうかを判定できる。基準位置信号が発生されるまでは、S568を繰り返し、基準位置信号が発生されたらS570へ進む。
S572では、ズームレンズ11を所定の位置(本実施形態では、Teleとする)へ駆動する。
S574では、フォーカスレンズ10を所定の位置(本実施形態では、Wideの定点)まで駆動し、S580へ進む。
S580では、鏡筒終了処理完了フラグを解除し、鏡筒初期化処理ルーチンを終え、図4のメインルーチンにおけるS118へ戻る。
図7は、図4のS105における鏡筒終了処理の詳細なフローチャートである。
S602では、システム制御回路50は、フォーカスレンズ10を駆動するアクチュエータであるステッピングモータ210を制御するためにドライブ手段206へ制御信号の出力を開始し、S604へ進む。
S608では、システム制御回路50は、ズームレンズ11を駆動するアクチュエータであるDCモータ212を制御するためにドライブ手段208へ制御信号の出力を開始し、S610へ進む。
S614では、フォーカスレンズ10を所定の位置(本実施形態では、Wideの定点)まで駆動する。
S616では、ズームレンズ11を所定の位置(本実施形態ではWideの位置)まで駆動し、S618へ進む。
S618では、鏡筒終了処理完了フラグをセットし、鏡筒終了処理ルーチンを終え、メインルーチン図4のS106へ戻る。
図8は、図5のS122における測距・測光処理の詳細なフローチャートである。
S201では、システム制御回路50は、撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16を介して画像処理回路20に撮影画像データを逐次読み込む。この逐次読み込まれた画像データを用いて、画像処理回路20はTTL方式のAE(自動露出)処理、EF処理(フラッシュプリ発光)、AWB(オートホワイトバランス)処理、AF(オートフォーカス)処理に用いる所定の演算を行っている。なお、ここでの各処理は、撮影した全画素数のうちの必要に応じた特定の部分を必要箇所分切り取って抽出し、演算に用いている。これにより、TTL方式のAE、EF、AWB、AFの各処理において、中央重点モード、平均モード、評価モードの各モード等の異なるモード毎に最適な演算を行うことが可能となる。
S203では、露光制御手段40を用いてAE制御を行う。
S204では、システム制御回路50は、AE制御(S203)で得られた測定データを用いて、フラッシュ48の発光が必要か否かを判断する。フラッシュ48の発光が必要であると判断したときは、S205へ進み、フラッシュ48の発光が不要であると判断したときは、S201へ戻る。
S205では、フラッシュ・フラグをセットし、フラッシュ48を充電し、S201へ戻る。
S207では、画像処理回路20を用いて色処理のパラメータを調節してAWB制御を行う。
S209では、フォーカス制御手段42を用いてAF制御を行い、S201へ戻る。
図9は、図5のS129における撮影処理の詳細なフローチャートである。
S301では、システム制御回路50は、システム制御回路50の内部メモリ又はメモリ52に記憶される測光データに従い、露光制御手段40によって、絞り機能を有するシャッタ12を絞り値に応じて開放する。
S302では、システム制御回路50は、撮像素子14による露光を行う。
S303では、フラッシュ・フラグによりフラッシュ48の発光が必要か否かを判断する。フラッシュ48の発光が必要である場合には、S304へ進み、フラッシュ48の発光が不要である場合には、S305へ進む。
S304では、フラッシュ48を発光させる。
S306では、シャッタ12を閉じる。
S307では、撮像素子14から電荷信号を読み出し、A/D変換器16、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、又はA/D変換器16から直接メモリ制御回路22を介して、メモリ30に撮影画像のデータを書き込む。
S309では、システム制御回路50は、メモリ制御回路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して垂直加算処理を行う。
S310では、色処理を行った後、メモリ30に処理を終えた画像データを書き込む。
一連の処理を終えたならば、撮影処理ルーチンS129を終了する。
図10は、図5のS134における記録処理の詳細なフローチャートである。
S401では、システム制御回路50は、メモリ制御回路22そして必要に応じて画像処理回路20を用いて、メモリ30に書き込まれた撮影画像データを読み出す。そして、読み出した撮影画像データに対して撮像素子14の縦横画素比率を1:1に補間する画素正方化処理を行った後、メモリ30に処理を終えた画像データを書き込む。
S402では、メモリ30に書き込まれた画像データを読み出して、設定したモードに応じた画像圧縮処理を圧縮・伸長回路32により行う。
S403では、インタフェース90、コネクタ92を介して、メモリカードやハードディスク等の記録媒体120へ圧縮した画像データの書き込みを行う。
記録媒体への書き込みが終わったならば、記録処理ルーチンS134を終了する。
また、加速度センサ204は、フォーカスレンズ10及びズームレンズ11の基準位置の検出に用いるとともに、タッピング検出及び姿勢検出といった別の用途で用いられるので、さらなる小型化とコスト低減を行える。
さらに、第一のフィルタ230及び第二のフィルタ232を用いることにより、レンズの基準位置検知、姿勢検知、タッピング検出等の検出に必要な周波数帯域が異なる検出対象それぞれに対して適切なフィルタリングを行うことができる。
さらにまた、電池蓋やメモリカード蓋が開放されるなどしたときのレンズ位置を記憶し、その後にレンズ位置の初期化を行うときには、メカ端に近い方向にレンズを駆動するので、初期化動作を短時間で行える。
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)本実施形態において、ズームレンズ11を駆動するアクチュエータにDCモータ212を用い、フォーカスレンズを駆動するアクチュエータにステッピングモータ210を用いる例を挙げて説明した。しかし、これに限らず、例えば、超音波モータやボイスコイルモータ、ブラシレスモータ等の他の種類のアクチュエータでレンズを移動する構成としてもよい。
アクチュエータ自身にポジションをカウントするためのセンサを持っている場合、必ずしも加速度センサで突き当てを検知しなくても、ポジションのカウント値が止まったことをモニタすることにより、突き当てリセットが可能である。しかし、メカ端に突き当たってポジションのカウント値が止まったと判断するため、メカ端に突き当たった後にも、ある程度の時間通電を継続する必要があり、機構に過負荷を与える時間が長くなってしまう。これに対して、加速度センサで衝突を検出する本発明を適用すれば、突き当ての判断に要する時間が短く、その分、機構にかかる過負荷を低減できる。
このようにすることにより、例えば、レンズ初期化動作以外の通常カメラ動作中に、ぶつかるはずの無いズームレンズとフォーカスレンズがぶつかったことを判断できる。そして、このときは、ステッピングモータが脱調する等し、ズームレンズとフォーカスレンズの位置関係が正規の関係を保てなくなっていると判断できる。よって、レンズ位置の初期化を速やかに行う本実施形態のような動作の他に、警告を発して、使用者に再起動等を促すことで不適切な画像が撮影されることを防止できる。
11 ズームレンズ
14 撮像素子
50 システム制御回路
100 撮像装置
200 基準位置判定部
204 加速度センサ
210 ステッピングモータ
212 DCモータ
214、216 フォトインタラプタ
218,220 ポジションカウンタ
230 第一のフィルタ
232 第二のフィルタ
234 タッピング検知部
236 姿勢検知部
300 硬質基板
302 フレーム
304 固定筒
Claims (12)
- 移動可能に設けられた可動レンズと、
前記可動レンズ又は前記可動レンズの移動とともに移動する移動部材が当接することにより前記可動レンズの移動できる範囲を制限する移動制限部と、
前記可動レンズを駆動する駆動部と、
少なくとも前記駆動部が前記可動レンズを駆動するときに、振動と加速度との少なくとも一方を検出する振動検出部と、
前記駆動部の駆動量、又は、前記可動レンズの移動量に応じた信号を出力する移動量検出部と、
前記移動量検出部の出力する信号に基づいて前記可動レンズの位置を検出する位置検出部と、
前記振動検出部が検出した振動又は加速度に基づいて前記可動レンズ又は前記移動部材が前記移動制限部に当接したことを判定して、そのときの前記可動レンズの位置を基準位置と判定する基準位置判定部と、
を備え、
前記位置検出部は、前記基準位置判定部が判定した基準位置を基準の位置として前記可動レンズの位置を更新するレンズ位置の初期化を行うこと、
を特徴とするレンズ鏡筒。 - 前記移動部材と前記移動制限部との少なくとも一方が設けられた鏡筒ユニットと、
前記振動検出部が実装された硬質基板と、
を備え、
前記硬質基板は、前記鏡筒ユニットに対して直接、又は、剛性の高いフレーム部材を介して固定されていること、
を特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。 - 前記振動検出部は、加速度センサであること、
を特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレンズ鏡筒。 - 前記基準位置判定部は、前記振動検出部が出力する信号の大きさを信号値閾値と比較した結果により基準位置の判定を行うこと、
を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。 - 前記基準位置判定部は、前記振動検出部が出力する信号の単位時間当たりの変化量を変化量閾値と比較した結果により基準位置の判定を行うこと、
を特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。 - 前記基準位置判定部は、前記振動検出部が出力する信号の大きさが信号値閾値を超え、かつ、前記振動検出部が出力する信号の単位時間当たりの変化量が変化量閾値を超えたときに、前記可動レンズが基準位置にあると判定すること、
を特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。 - 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
前記レンズ鏡筒により得られる像を撮像する撮像部と、
を備える撮像装置。 - 前記振動検出部の出力を入力して予め設定されたフィルタ処理を行う第一のフィルタと、
前記第一のフィルタを通過させた信号に基づいて当該撮像装置の姿勢を検知する姿勢検知部、前記第一のフィルタを通過させた信号に基づいて使用者が当該撮像装置を叩いて指示を与えるタップ操作を行ったことを検知するタッピング検知部の少なくとも一方と、
前記振動検出部の出力を入力して前記第一のフィルタが行うフィルタ処理とは異なるフィルタ処理を行う第二のフィルタと、
を備え、
前記基準位置判定部は、前記第二のフィルタを通過させた信号に基づいて基準位置の判定を行うこと、
を特徴とする請求項7に記載の撮像装置。 - 前記位置検出部は、当該撮像装置の電源が投入された後に前記可動レンズの位置の更新を行い、
その後において、前記第二のフィルタを通過させた信号の大きさが前記信号値閾値を超えたときには、使用者への警告、前記位置検出部のレンズ位置の初期化の少なくとも一方を行うこと、
を特徴とする請求項8に記載の撮像装置。 - 前記可動レンズが移動できる範囲の途中にあるときに、前記位置検出部のレンズ位置の初期化を行う必要があるか否かの判断を行う初期化判断部と、
前記初期化判断部がレンズ位置の初期化を行うと判断したときに前記可動レンズの位置を記憶する不揮発性記憶手段と、
前記不揮発性記憶手段に記憶されている前記可動レンズの位置が、前記可動レンズを繰り出す側の前記移動制限部と前記可動レンズを繰り込む側の前記移動制限部とのいずれに近い位置であるかを判断する位置判断部とを有し、
前記駆動部は、前記初期化判断部がレンズ位置の初期化を行う必要があると判断した後、前記位置判断部が前記可動レンズの位置から近いと判断した前記移動制限部に向かって前記可動レンズを駆動し、
前記位置検出部は、前記駆動部が前記可動レンズを駆動して前記可動レンズ又は前記移動部材が前記移動制限部に当接した位置でレンズ位置の初期化を行うこと、
を特徴とする請求項7から請求項9までのいずれか1項に記載の撮像装置。 - 前記初期化判断部は、電池が取り外された状態、記録媒体が取り外された状態、電池蓋が開いた状態、記録媒体を収容する部分の蓋が開いた状態のいずれかの状態に当該撮像装置があると判断されるときに、レンズ位置の初期化を行う必要があると判断すること、
を特徴とする請求項10に記載の撮像装置。 - 前記可動レンズとして、ズームレンズと、フォーカスレンズとそれぞれ独立して駆動できる形態として有し、
前記移動量検出部として前記ズームレンズに対応するズームレンズ移動量検出部と前記フォーカスレンズに対応するフォーカスレンズ移動量検出部とを有し、
当該撮像装置の制御を行う制御部は、前記ズームレンズと前記フォーカスレンズとの双方を駆動している場合に、前記可動レンズ又は前記移動部材が前記移動制限部に当接したと判定すべき振動又は加速度を前記振動検出部が検出したとき、前記ズームレンズ移動量検出部が出力する信号に基づいて、前記フォーカスレンズ、前記ズームレンズのいずれの基準位置であるかを判定すること、
を特徴とする請求項7から請求項11までのいずれか1項に記載の撮像装置。
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