JP5127348B2 - 遊技機の可動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の可動装置に関し、更に詳細には、一定のタイミングまたは遊技状態に応じて可動部材を動作させることで、遊技の多様化を図り得るよう構成された遊技機の可動装置に関するものである。
代表的な遊技機であるパチンコ機は、機内にセットされる遊技盤の盤面に画成した遊技領域の略中央位置に装飾部材が配設されて、該装飾部材に形成した開口部から液晶式やドラム式等の図柄表示装置を臨ませ、この図柄表示装置で図柄変動ゲーム等の遊技演出を行なうよう構成されている。また前記装飾部材に、所要の動作を行なう可動部材を備えた可動装置を配設し、該可動部材を前記図柄表示装置で行なわれる演出に合わせて動作させることで、視覚的な演出効果を向上させ、遊技の興趣を一層増大するようにしたパチンコ機も知られている。このような可動装置では、駆動手段としてのステッピングモータと可動部材とをギヤや各種のリンク機構等からなる駆動伝達手段により連繋接続し、該ステッピングモータを駆動制御することで、可動部材に所要の動作を行なわせるよう構成される(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−311901号公報
ところで、前述した特許文献1に開示された可動装置では、可動部材と連動して動作する前記駆動伝達手段に、ステッピングモータを駆動制御する基準としての指標片を設けて、該指標片を検出センサが検出することで、制御手段がステッピングモータの駆動・駆動停止を制御するよう構成されている。しかしながら、前記駆動伝達手段を構成するギヤやリンク機構等は、ステッピングモータの駆動時に円滑に作動し得るように、一般に「あそび」とも称される一定のクリアランスが設定されている。このため、制御手段がステッピングモータを停止させる際に、前記駆動伝達手段に設定される「あそび」が許容する範囲において可動部材が慣性力により変位してしまい、可動部材を所定の停止位置で停止させることは困難であった。また、「あそび」が許容する範囲で可動部材が変位することから、ステッピングモータを停止する毎に可動部材の停止位置にバラツキが生ずる問題がある。
ここで、ステッピングモータの停止時における慣性による可動部材の変位範囲は、前述の如く駆動伝達手段の「あそび」に起因するものであることから僅かであり、可動部材の単純な動作により演出を行なう場合にはそれ程大きな問題となる場合は少なく、このようなステッピングモータの停止時における可動部材の変位が許容されている。しかしながら、可動部材の僅かな位置変化により大きく演出内容に違いを持たせた演出を行なう場合や、可動部材に遊技球が通入する開口部を形成して可動部材の位置に応じて開口部への遊技球の通入確率を変化させる場合には、可動部材の僅かな位置ずれが大きな影響を及ぼす欠点を内在している。従って、ステッピングモータを停止させる際に、可動部材を所定の停止位置で確実に停止し得る構成が望まれているものの、駆動伝達手段の「あそび」を無くすことは構造上困難であった。
そこで、本発明は、検出手段による指標片の検出に応じてステッピングモータを停止する際に、可動部材を正確な位置で停止させ得る遊技機の可動装置を提供することを目的とする。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本発明に係る遊技機の可動装置は、
遊技盤(10)に配設された遊技機の可動装置であって、
一定方向に回転駆動される駆動源としてのステッピングモータ(68)と、
長手方向を有する部材として形成されると共に、長手方向中央に位置する支軸(62)を中心に揺動可能に支持された可動部材(61)と、
前記ステッピングモータ(68)および可動部材(61)に連繋接続されて該ステッピングモータ(68)の回転運動を往復運動に変換し、当該ステッピングモータ(68)の1回転により可動部材(61)を1往復揺動させる駆動伝達手段(70)と、
前記可動部材(61)の後端部に設けられ、該可動部材(61)と一体的に揺動する指標片(63)と、
前記指標片(63)を検出する検出手段(66)と、
前記検出手段(66)による指標片(63)の検出および非検出が切り替わった時点を基準点として、前記ステッピングモータ(68)の駆動および停止を制御する制御手段(80)とを備え、
前記指標片(63)は、前記可動部材(61)が揺動する際の折返し位置の中間に設定した原位置において前記検出手段(66)による検出と非検出とが切り替わると共に、該可動部材(61)が原位置から一方の折返し位置を経て該原位置に至るまでは検出手段(66)が連続して検出可能な寸法となるよう当該可動部材の揺動方向の一方側に偏った位置に形成されることを要旨とする。
このように、長手方向を有する部材として形成された可動部材に指標片を設けたことで、検出手段による指標片の検出に基づいて可動部材を正確に停止させることができる。また、揺動する可動部材における折返し位置の中間に設定した原位置において検出手段による検出と非検出とが切り替わると共に、可動部材が原位置から一方の折返し位置を経て原位置に至るまでは検出手段が指標片を連続して検出するよう構成したことで、可動部材が1往復揺動する間に検出手段が指標片を1回だけ検出する。このとき、ステッピングモータも1回転するだけなので、検出手段が指標片を検出する位置を基準としてステッピングモータのステップ数を制御することで、可動部材を任意位置に正確に変位させることができる。また、可動部材が揺動する過程において、検出手段による指標片の検出状態が非検出から検出に切り替わる際には、該可動部材は常に同じ方向に移動して同じ姿勢となる。従って、指標片や検出手段の製造上の寸法誤差や装置の組み付け誤差等が発生したとしても、該検出手段による指標片の検出および非検出が切り替わった時点を基準点としてステッピングモータを駆動制御することにより、可動部材の位置を正確に制御することができる。
請求項2に係る遊技機の可動装置では、前記可動部材(61)の先端部に飾り部(61b)が形成されると共に、該可動部材(61)の後端部に形成された前記指標片(63)より後方位置で前記駆動伝達手段(70)が連繋接続されるよう構成されることを要旨とする。
すなわち、可動部材の長手方向中央に揺動中心となる支軸を設け、該可動部材の後端部に指標片を設けると共に、該可動体における指標片より後方位置で駆動伝達手段が連繋接続するよう構成したことで、可動部材において支軸と駆動伝達手段の接続部位との間の距離および支軸と指標片との間の距離を大きくできる。従って、可動部材の前端部に設けた飾り部の位置を正確に制御できる。
前記課題を克服し、所期の目的を好適に達成するため、本願の別発明に係る遊技機の可動装置は、
遊技盤(10)に配設された遊技機の可動装置であって、
一定方向に回転駆動される駆動源としてのステッピングモータ(68)と、
支軸(62)を中心に揺動可能に支持された可動部材(61)と、
前記ステッピングモータ(68)および可動部材(61)に連繋接続されて該ステッピングモータ(68)の回転運動を往復運動に変換し、当該ステッピングモータ(68)の1回転により可動部材(61)を1往復揺動させる駆動伝達手段(70)と、
前記可動部材(61)に設けられ、該可動部材(61)と一体的に揺動する指標片(63)と、
前記指標片(63)を検出する検出手段(66)と、
前記検出手段(66)による指標片(63)の検出および非検出が切り替わった時点を基準点として、前記ステッピングモータ(68)の駆動および停止を制御する制御手段(80)とを備え、
前記指標片(63)は、前記可動部材(61)が揺動する際の折返し位置の中間に設定した原位置において前記検出手段(66)による検出と非検出とが切り替わると共に、該可動部材(61)が原位置から一方の折返し位置を経て該原位置に至るまでは検出手段(66)が連続して検出可能な寸法で形成されて、
前記制御手段(80)は、前記検出手段(66)による前記指標片(63)の検出状態が非検出から検出へ切り替わった時点から所定ステップ数回転した位置で前記ステッピングモータ(68)を一時停止させ、停止から所定時間後に当該ステッピングモータ(68)を駆動させるよう駆動制御して、原位置から一方の折返し位置に至る間で可動部材(61)を一時停止させるよう構成されたことを要旨とする。
このように、可動部材に指標片を設けたことで、検出手段による指標片の検出に基づいて可動部材を正確に停止させることができる。また、揺動する可動部材における折返し位置の中間に設定した原位置において検出手段による検出と非検出とが切り替わると共に、可動部材が原位置から一方の折返し位置を経て原位置に至るまでは検出手段が指標片を連続して検出するよう構成したことで、可動部材が1往復揺動する間に検出手段が指標片を1回だけ検出する。このとき、ステッピングモータも1回転するだけなので、検出手段が指標片を検出する位置を基準としてステッピングモータのステップ数を制御することで、可動部材を任意位置に正確に変位させることができる。また、可動部材が揺動する過程において、検出手段による指標片の検出状態が非検出から検出に切り替わる際には、該可動部材は常に同じ方向に移動して同じ姿勢となる。従って、指標片や検出手段の製造上の寸法誤差や装置の組み付け誤差等が発生したとしても、該検出手段による指標片および非検出が切り替わった時点を基準点としてステッピングモータを駆動制御することにより、可動部材の位置を正確に制御することができる。
請求項4に係る遊技機の可動装置では、前記可動部材(61)は、長手方向を有する部材であって、
前記可動部材(61)の長手方向中央に前記支軸(62)が設けられて、該可動部材(61)の先端部に飾り部(61b)が形成されると共に、該可動部材(61)の後端部に前記指標片(63)が形成され、可動部材(61)における指標片(63)より後方位置に前記駆動伝達手段(70)が連繋接続されるよう構成されることを要旨とする。
すなわち、可動部材の長手方向中央に揺動中心となる支軸を設け、該可動部材の後端部に指標片を設けると共に、該可動体における指標片より後方位置で駆動伝達手段が連繋接続するよう構成したことで、可動部材において支軸と駆動伝達手段の接続部位との間の距離および支軸と指標片との間の距離を大きくできる。従って、可動部材の前端部に設けた飾り部の位置を正確に制御できる。
本発明に係る遊技機の可動装置によれば、検出手段による指標片の検出に応じてステッピングモータの駆動および停止を制御することで、可動部材を正確な位置で停止することが可能となる。
次に、本発明に係る遊技機の可動装置につき、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら以下詳細に説明する。なお実施例では、遊技機としてパチンコ球を遊技媒体として使用するパチンコ機の遊技盤に配設された入賞装置に、本発明に係る可動装置を設けた場合を例にして説明する。また、以下の説明において、「前」・「後」および「左」・「右」とは、図1に示すように遊技盤10を正面側(遊技者側)から見た状態を基準として、遊技者側を前方と指称し、遊技盤10の裏側を後方と指称するものとする。
先ず、図1に略示されるパチンコ機の遊技盤10について要約説明する。前記遊技盤10には、略円形状のレール10aにより遊技領域10bが画成され、該遊技領域10bの略中央部に、実施例に係る可動装置60を備えた入賞装置15が配置されている。また、前記遊技盤10における入賞装置15より下方位置には、左右方向に所要距離離間する3箇所に入賞装置15に対する所定の始動条件を成立させる第1始動入賞具12a,12aおよび第2始動入賞具12bが夫々配設されている。そして、これら第1および第2始動入賞具12a,12a,12bに設けた球検出スイッチ(図示せず)がパチンコ球B(図2等参照)の通過を検出することで、制御手段80(図15参照)が入賞装置15の開閉部材19,19(後述)を開閉動作させるようになっている。ここで、実施例では、左右に位置する第1始動入賞具12a,12aに設けた球検出スイッチがパチンコ球Bの通過を検出した場合には開閉部材19,19を1回開閉動作させ、中央に位置する第2始動入賞具12bに設けた球検出スイッチがパチンコ球Bの通過を検出した場合には開閉部材19,19を2回開閉動作させるよう設定される。また、前記遊技盤10における前記第2始動入賞具12bの下方位置には、入賞口を開閉扉14aで開閉可能な特別入賞装置14が配設されており、前記入賞装置15の後述する特別領域(可動部材61の開口部61a)へのパチンコ球Bの入賞により開閉扉14aを解放するようになっている。
(入賞装置)
前記入賞装置15は、図2〜図8に示すように、本体16の外周部に設けたフランジ状の基枠体17を介して遊技盤10に装着セットするようになっている。この本体16は、パチンコ球Bの入賞経路を形成すると共に各種部材を装着するために、その全体が複合組立式の筺型化されたものであって、適宜デザイン形状に形成される。前記本体16の上部左右位置には、パチンコ球Bが通過可能な入賞口(球入口)18,18が形成されると共に、該入賞口18,18を開閉する左右一組の開閉部材19,19が配設されている。そして、前記本体16の内部における前記開閉部材19,19の下方位置には、前方に開口すると共に所要の奥行きを有する入賞空間26が画成され、前記入賞口18,18を通過したパチンコ球Bが該入賞空間26に流入するよう構成してある。そして、前記入賞空間26に流入したパチンコ球Bの移動方向や落下方向を、該入賞空間26内に配設される経路変更部材42,53や球通出規制部材50(何れも後述)により変化させるようになっている。
前記開閉部材19,19は、左右対称な形状に形成されて左右方向へ揺動するよう構成されて、前記入賞空間26の外側に配設した第1ソレノイド20(図15参照)により開閉動作するようになっている。すなわち、開閉部材19,19は、図1または図2に示すように、先端が外向きに傾倒した位置が開放状態とされ、起立対向位置が閉鎖状態とされて、第1ソレノイド20の励磁および消磁により両開閉部材19,19を閉鎖状態および開放状態に同時に揺動変化させて前記入賞口18,18を開閉するようになっている。従って、各開閉部材19,19の夫々が開放状態にある場合に、前記遊技領域10bを流下するパチンコ球Bが前記入賞口18,18を介して入賞空間26へ流入し得るようになる。
図1または図2に示すように、前記本体16における前記両開閉部材19,19の間には、略中央位置が上方に突出して左右方向へ傾斜する球受け台(振分部材)21が形成されると共に、該球受け台21における左右両端部には、前記入賞空間26の左右側方に延在する球案内路23,24に連通する通孔22,22が形成されている(図2参照)。ここで、前記球受け台21の左側の通孔22に連通する第1球案内路23は、前記入賞空間26の左外側縁に沿って入賞空間26の上下方向の略中央位置まで延在するよう形成され、下端部に後方へ開口するよう形成された球出口(図示せず)を介して第1球案内路23を通出したパチンコ球Bを入賞空間26の左側後方へ排出するようになっている。また同様に、球受け台21の右側の通孔22に連通する第2球案内路24は、前記入賞空間26の右外側縁に沿って入賞空間26の上下方向の略中央位置まで延在するよう形成され、下端部に後方へ開口するよう形成された球出口(図示せず)を介して第2球案内路24を通出したパチンコ球Bを入賞空間26の右側後方へ向けて排出するようになっている。すなわち、前記開閉部材19,19が開放状態に傾動した際に、前記入賞口18,18に通入したパチンコ球Bは、前記球受け台21および球案内路23,24を際して、入賞空間26の左右側方へ振り分けられるようになっている。なお、球受け台21の各通孔22,22の直下方には、パチンコ球Bの通過を検出する入賞球検出スイッチ22a(図2または図15参照)が夫々配設されており、該入賞球検出スイッチ22aがパチンコ球Bを検出することで、前記入賞装置15に入賞したパチンコ球Bの個数がカウントされると共に、図示しない球払出し装置により所定数(例えば10個)のパチンコ球Bが賞球として払い出されるよう前記制御手段80が制御している。
前記入賞空間26が画成される前記本体16は、図2に示すように、前方に開口する箱状に形成されて、該入賞空間26が入賞装置15の大部分を占有している。ここで、前記入賞空間26を画成する底面は、前方へ向けて所要角度で下方傾斜するよう形成された上部ステージ(傾斜面)27と、該上部ステージ27の傾斜下端側に設けられて当該上部ステージ27より下方に位置し、後方へ向けて所要角度で下方傾斜するよう形成された下部ステージ28(図3または図4参照)とにより形成されており、入賞空間26に入賞して上部ステージ27に到来したパチンコ球Bは、当該上部ステージ27を移動して傾斜下端部から下部ステージ28へ落下するようになっている。また、前記上部ステージ27の後部位置には、左右方向の中央位置に、左右一対の突条部27a,27aが該上部ステージ27の前後方向の中央位置まで延在するよう前後方向に形成されると共に、当該上部ステージ27の傾斜下端部には、左右に離間する位置に規制突片27b,27bが突設されている。ここで、前記一対の突条部27a,27aは、パチンコ球B1個分だけ左右に離間する位置に形成され、該一対の突条部27a,27aによりパチンコ球Bが移動可能な誘導路32を形成するようになっている。
また、前記下部ステージ28の傾斜下端部(上部ステージ27の下方位置)には、前記入賞空間26に流入したパチンコ球Bを前記遊技盤10の裏側に排出する3つの球排出口29,30,30が左右方向に並ぶ位置に設けられている。ここで、前記下部ステージ28の傾斜下端部における左右方向の略中央に位置する第1球排出口29(図4参照)には、パチンコ球Bを検出するV入賞球検出スイッチ29aが配設されており、前記入賞装置15に入賞したパチンコ球BがV入賞球検出スイッチ29aで検出された場合に、前記特別入賞装置14の開閉扉14aを解放して、多数のパチンコ球を獲得可能な遊技者に有利な特別遊技が発生するよう制御手段80が設定されている。また、前記第1球排出口29を挟む左右両側に位置する第2球排出口(一般領域)30,30を通出したパチンコ球Bは、球検出スイッチにより検出することなくそのまま遊技盤10の裏側へ排出されるようになっている。なお、前記下部ステージ28の前端部には、上方へ延出する透明樹脂製の前板31が設けられており、該下部ステージ28上を移動するパチンコ球Bの動きを前側から視認し得ると共に、該下部ステージ28へ落下したパチンコ球Bが前方(遊技領域10b)へ移動するのを規制するよう構成されている。
また、図2に示すように、前記本体16における前記入賞空間26を画成する後面16aには、前記上部ステージ27に形成した前記一対の突条部27a,27aを挟む位置に、該後面16aから上部ステージ27に亘って突出する規制体33,33が夫々設けられている。なお、実施例に係る規制体33,33は、前記本体16の後面16aに形成されたパチンコ機の機種に合わせたキャラクタの脚部を模したものである。すなわち、前記一対の規制体33,33の間に到来したパチンコ球Bは、前記突条部27a,27aにより左右方向の移動が規制されて、該突条部27a,27aにより画成される前記誘導路32を前方へ真っ直ぐ移動する構成されている。
図2〜図8に示すように、前記本体16には、前記第1球案内路23の球出口に連通する第1球通路35が右方向へ下方傾斜するよう形成されると共に、前記第2球案内路24の球出口に連通する第2球通路36が左方向へ下方傾斜するよう形成されている。また、前記第1球通路35の傾斜下端部および第2球通路36の傾斜下端部には、揺動板38の外方端部が夫々枢支されると共に、各揺動板38の自由端部(内方端部)が、前記上部ステージ27の上方に離間する位置に配設された第1流路変更部材42に接続するようになっている。ここで、前記各揺動板38は、前側部分に形成されて後方傾斜しない平板面39と、後側部位に形成されて後方傾斜する第1傾斜面40とから構成され、前記第1および第2球通路35,36を通過したパチンコ球Bは、対応する揺動板38の平板面39または第1傾斜面40へ移動する。そして、前記平板面39を移動するパチンコ球Bは前記第1流路変更部材42へ向けて移動し、第1傾斜面40を移動するパチンコ球Bは、第1流路変更部材42へ向けて移動するか、あるいは傾斜下端部から、本体16の後面16aおよび側面、規制体33で囲まれた通過領域41へ向けて落下するようになっている。
(第1流路変更部材42)
前記第1流路変更部材42は、前記左右の揺動板38,38の間に位置して前記本体16の後面16aまで延在する矩形板状に形成され、本体16の裏側に配設された駆動源としてのモータ49の駆動により上下方向に平行移動するよう構成される。すなわち、前記第1流路変更部材42の上下移動に伴って前記左右の揺動板38,38の自由端部が上下移動し、これにより各揺動板38が外方端部を軸に揺動するようになっている。ここで、前記第1流路変更部材42が最下方位置に変位した状態では、前記各揺動板38が第1流路変更部材42へ向けて下方傾斜し(図2または図5参照)、第1流路変更部材42が最上方位置に変位した状態では、各揺動板38が第1流路変更部材42へ向けて上方傾斜するよう構成されている(図6参照)。従って、前記第1および第2球通路35,36を通過して対応の揺動板38へ到来したパチンコ球Bは、前記第1流路変更部材42が最下方位置に変位した状態において該第1流路変更部材42へ向けて移動し易く、第1流路変更部材42が上方へ変位するにつれて第1流路変更部材42へ向けて移動し難くなるようになっている。なお、前記第1流路変更部材42が最上方位置に変位した状態では、揺動板38から第1流路変更部材42へパチンコ球Bが移動し得ないように構成されている。
前記第1流路変更部材42には、図5〜図8に示すように、前記各揺動板38における平板面39および第1傾斜面40の境界に対応する位置に、上方へ突出する突部43,43が形成されている。そして、前記第1流路変更部材42における左右の突部43,43より前側部分に、左右方向の中央へ向けて下方傾斜する第2傾斜面44,44が形成されると共に、該左右の突部43,43より後側部分に、左右方向の中央および第2傾斜面44,44から離間するにつれて下方傾斜する第3傾斜面45,45が形成されている。すなわち、左側に位置する第3傾斜面45は、左後方へ向けて下方傾斜し、右側に位置する第3傾斜面45は、右後方へ向けて下方傾斜している。また、前記第2傾斜面44,44の下端位置(左右方向の中央位置)には、後方へ向けて下方傾斜する窪み部44aを形成してある。更に、前記第1流路変更部材42の後端部には、左右方向の中央位置(窪み部44aと前後に整列する位置)に切欠部47が上下に開口するよう形成されて、該第1流路変更部材42の下方では、該切欠部47を挟む左右両側に前記左右の規制体33,33が位置するようになっている。従って、前記切欠部47から落下したパチンコ球Bは、前記左右の規制体33,33の間を通って前記上部ステージ27(誘導路32)に到来する。また、前記第1流路変更部材42上には、前記切欠部47を挟む左右位置に、該切欠部47から側端部へ向かうにつれて下方傾斜する第4傾斜面46,46が夫々形成されている。
すなわち、前記揺動板38,38から第2傾斜面44,44へ移動して前記窪み部44aに到来するパチンコ球Bは、該窪み部44aの傾斜により前記切欠部47へ向けて移動し易くなる一方、揺動板38から第3傾斜面45,45や第4傾斜面46,46へ移動したパチンコ球Bは、該第3傾斜面45,45や第4傾斜面46,46の傾斜により切欠部47へ向けて移動し難くなっている。また、前記第3傾斜面45,45や第4傾斜面46,46の傾斜下端部からは、通過領域41へ向けてパチンコ球Bが落下する。このように、前記第1流路変更部材42の上下位置により、前記第1および第2球通路35,36を通過したパチンコ球Bが前記切欠部47を通過する確率が変化するよう構成されている。
(球通出規制部材50)
また、前記本体16における前記第1流路変更部材42の上方位置には、該本体16の裏側に配設された第2ソレノイド51(図15参照)の励磁および消磁により、上下方向に移動可能な球通出規制部材50が設けられている。前記球通出規制部材50は、第2ソレノイド51の消磁時には下方に変位して、前記第1流路変更部材42の上下位置に関わらず、該第1流路変更部材42の切欠部47を閉鎖し、該切欠部47からのパチンコ球Bの落下を規制するよう構成されている。一方、該第2ソレノイド51の励磁により上方に変位した状態では、前記第1流路変更部材42が最下方位置に変位している場合に前記切欠部47を開放して切欠部47からのパチンコ球Bの落下を許容する一方、第1流路変更部材42が最下方位置に変位していない場合には、切欠部47を閉鎖してパチンコ球Bの落下を規制するようになっている。なお、前記球通出規制部材50により切欠部47からの落下が規制されたパチンコ球Bは、前記第4傾斜面46,46の傾斜により移動して第2流路変更部材53へ向けて落下する。すなわち、前記第1流路変更部材42上のパチンコ球Bが前記切欠部47へ向けて移動した場合でも、前記球通出規制部材50の変位位置によって該切欠部47からパチンコ球Bが落下するか否かが変化するようになっている。
(第2流路変更部材53)
図2または図8に示すように、前記本体16の後面16aの下方位置には、前記左右の揺動板38,38と前後に整列する位置に前後に開口する通孔16b,16bが形成されると共に、該通孔16b,16bに前後方向に移動可能な第2流路変更部材53が配設されている。前記第2流路変更部材53は、本体16の裏側に配設された第3ソレノイド54(図15参照)の励磁および消磁により駆動され、該第3ソレノイド54の消磁時には第2流路変更部材53が前記通孔16b,16bの内部に収容され、当該第3ソレノイド54の励磁により第2流路変更部材53が通孔16b,16bから前方へ突出するようになっている。そして、前記揺動板38 (第1傾斜面40)または第1流路変更部材42(第3または第4傾斜面45,46)から通過領域41へ落下したパチンコ球Bは、前記本体16の通孔16b,16bから前方へ突出した第2流路変更部材53に接触して弾かれることで、前記上部ステージ27上を様々な方向へ移動するよう構成される。
(可動装置60)
図4(a)に示すように、前記本体16における前記上部ステージ27の下方位置には、前記可動装置60を設置する設置部58が形成されている。この可動装置60は、図9に示すように、前記設置部58から前記上部ステージ27および下部ステージ28の間に位置するよう前後方向に延在し、該設置部58に軸支された支軸62により左右方向に揺動可能に支持された前記可動部材61と、設置部58の後方に配置されて可動部材61を揺動する駆動源としてのステッピングモータ68と、可動部材61およびステッピングモータ68に連繋接続され、該ステッピングモータ68の回転運動を往復運動に変換する駆動伝達手段70とを備えている。ここで、前記ステッピングモータ68は、前記制御手段80により4ミリ秒(以下msと表示)毎に1ステップ(0.5°)回転するよう一定方向に回転駆動され、後述する制御条件に従って一時的に駆動停止されるよう設定されている。
ここで、図4に示すように、前記可動部材61は、前記第1球排出口29の後方位置で上下に延在するよう前記本体16(設置部58)に支持された前記支軸62に、前後方向の略中央位置が支持されており、該第1球排出口29を挟む左右方向の所定角度範囲で可動部材61が揺動し得るよう構成される。このとき、前記可動部材61の前端部が前記下部ステージ28における左右方向の中央(すなわち第1球排出口29の前方)に位置した際に、該可動部材61が揺動幅の中心位置(以下揺動中心位置という)に位置するよう構成されている(図10または図13参照)。なお、以下の説明では、左右方向に揺動する可動部材61において、可動部材61の前端部が右前方を指向する位置を第1折返し位置(図11または図13参照)と指称し、可動部材61の前端部が左前方を指向する位置を第2折返し位置(図12または図13参照)と指称する。
また、前記可動部材61には、図4(b)または図9に示すように、長手方向に沿ってパチンコ球Bが通過可能な球排出案内路65が形成されている。この球排出案内路65は、可動部材61の前端部に開設した開口部61aを介して前方へ開口すると共に、前記第1球排出口29の上方で開口するよう形成されている。すなわち、前記下部ステージ28を移動して前記開口部61aに通入したパチンコ球Bは、球排出案内路65を介して全て前記第1球排出口29へ向けて案内されて、前記V入賞球検出スイッチ29aで検出されるようになっている。すなわち、前記可動部材61の開口部61aが、パチンコ球Bの通過により遊技者に有利な前記特別遊技を発生させる特別領域として機能する。また、前記可動部材61の前端部(先端部)には、前記開口部61aの上縁部に、該開口部61aが特別領域であることを表示した飾り部61bが形成されている。
図4または図9に示すように、前記可動部材61の後端部には、下方へ突出する指標片63が一体形成されている。また、前記可動部材61における前記指標片63より後方には、前記駆動伝達手段70に連繋接続される軸部64が上方へ突出するよう形成してある。前記可動部材61において、前記開口部61aと、指標片63および軸部64とは、前記支軸62を中心として前後対称に位置するようになっている。また、前記可動部材61の下方位置には、前記指標片63の移動する軌道上に、該指標片63を検出する原位置検出センサ(検出手段)66が配設されており、該原位置検出センサ66からの指標片63の検出信号に基づいて、前記制御手段80が前記ステッピングモータ68の回転駆動および停止を制御するよう構成されている。なお、実施例では、原位置検出センサ66として対向位置に発光素子および受光素子を配置したフォトセンサが採用される。そして、発光素子および受光素子による検出ラインL(図13参照)に前記指標片63が位置した状態を、前記原位置検出センサ66が指標片63を検出するON状態とし、発光素子および受光素子による検出ラインLから指標片63が退避した状態を、原位置検出センサ66が指標片63を非検出となるOFF状態として、前記制御手段80が認識するよう設定されている。
ここで、図13または図14に示すように、前記指標片63および原位置検出センサ66は、前記可動部材61が第1折返し位置と第2折返し位置との間に設定した原位置において前記原位置検出センサ66による指標片63の検出(ON)と非検出(OFF)とが切り替わるよう構成される。また、前記指標片63は、前記可動部材61が原位置から第1折返し位置を経て該原位置に至る(復帰する)までは原位置検出センサ66が連続して指標片63を検出(ON)し、可動部材61が原位置から第2折返し位置を経て原位置に至る(復帰する)までは原位置検出センサ66が連続して指標片63を非検出(OFF)となる寸法で形成されている。すなわち、前記原位置において、前記可動部材61が第2折返し位置から第1折返し位置へ向けて移動する場合に前記原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)に切り替わり、可動部材61が第1折返し位置から第2折返し位置へ向けて移動する場合に原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が検出(ON)から非検出(OFF)に切り替わるようになっている。そして、前記制御手段80は、前記原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が、非検出(OFF)から検出(ON)に切り替わった時点を基準点として、前記ステッピングモータ68を駆動制御するようになっている。
更に、実施例では、前記原位置検出センサ66による前記指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)へ切り替わった時点(すなわち基準点)から所定ステップ数(例えば30ステップ)だけステッピングモータ68を回転駆動した位置で、該ステッピングモータ68を一時停止するよう前記制御手段80が駆動制御する。そして、前記ステッピングモータ68が一時停止した際に、前記可動部材61が前記揺動中心位置に位置するよう指標片63の幅寸法が設定される。
(駆動伝達手段70)
図9または図16に示すように、前記駆動伝達手段70は、前記ステッピングモータ68の回転軸68aに取り付けられて、該ステッピングモータ68と一体的に回転するクランク部材71と、前記本体16に左右方向に直線移動可能に配設されて前記可動部材61に連繋接続し、該クランク部材71の回転により左右方向に往復移動するスライダ部材72とから構成されている。前記クランク部材71には、前記ステッピングモータ68の回転軸68aから偏心した位置に、前方へ突出する偏心軸71aが設けられており、ステッピングモータ68の回転により偏心軸71aが円運動するよう構成される。
また、前記スライダ部材72は、左右方向の中央位置に、上下方向に延在する第1案内溝73が前後に開口するよう形成されて、該第1案内溝73に、前記クランク部材71の偏心軸71aが後方から挿通されている。ここで、前記第1案内溝73と偏心軸71aとは、該偏心軸71aが第1案内溝73に沿って上下方向に摺動し得る寸法に設定される。更に、前記スライダ部材72における前記第1案内溝73を挟む左右両側には、上下に離間する位置に前後に開口するガイド孔72a,72a,72a,72aが左右方向に延在するよう形成されており、前記本体16の設置部58に設けた突起部(図示せず)を各ガイド孔72a,72a,72a,72aに挿通するようになっている。これにより、前記スライダ部材72は、前記ガイド孔72a,72a,72a,72aに沿った左右方向に直線的に移動し得るように設置部58に支持される。そして、前記ステッピングモータ68が1回転すると、前記第1案内溝73に挿通したクランク部材71の偏心軸71aも1回転だけ円運動し、該偏心軸71aが第1案内溝73内を上下方向に摺動するのに伴って前記スライダ部材72が左右方向に1往復だけ直線運動する。
また、前記スライダ部材72の前面には、前記第1案内溝73を挟む左右両側に、前方へ突出する一対の突出片74,74が形成されており、該一対の突出片74,74により画成されて前後方向に延在する第2案内溝75に、前記可動部材61に突設した前記軸部64が挿通されている。ここで、前記第2案内溝75と可動部材61の軸部64とは、該軸部64が第2案内溝75に沿って前後方向に摺動し得る寸法となるよう形成される。すなわち、前記ステッピングモータ68の回転により、前記スライダ部材72が左右方向に直線運動するのに伴って、前記第2案内溝75内を可動部材61の軸部64が前後方向に摺動しつつ可動部材61が左右方向に揺動する。そして、ステッピングモータ68の1回転により前記クランク部材71が1回転だけ円運動することで前記スライダ部材72が左右方向に1往復だけ直線運動し、該スライダ部材72の1往復の直線移動により可動部材61が1往復揺動するようになっている(図16(b)参照)。
前記制御手段80によるステッピングモータ68の駆動制御態様を、図14を用いて具体的に説明する。前記制御手段80(パチンコ機)に電源が投入されると、前記基準点を検索する処理が行なわれ、前記原位置検出センサ66による前記指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)に切り替わるまでステッピングモータ68を駆動するよう制御手段80が駆動制御する。そして、前記可動部材61が前記第2折返し位置から第1折返し位置へ向けて変位する過程において、前記原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)へ切り替わった時点(原位置)から所定ステップS(実施例では30ステップ、120ms)経過した後にステッピングモータ68を停止するよう前記制御手段80が駆動制御し、可動部材61を揺動中心位置で停止させる。前記ステッピングモータ68を駆動停止してから所定時間T(実施例では420ms)後にステッピングモータ68を駆動するよう制御手段80が制御して、可動部材61を第1折返し位置へ向けて移動させる。
そして、可動部材61を揺動中心位置に停止させてからステッピングモータ68が180°回転した時点(すなわちステッピングモータ68の駆動再開から所定ステップS(実施例では360ステップ、1440ms)経過した時点)で、該ステッピングモータ68を駆動停止するよう前記制御手段80が制御する。このとき、前記可動部材61は、前記第1折返し位置で折返して揺動中心位置に位置し、この揺動中心位置で可動部材61が停止する。更に、前記ステッピングモータ68を駆動停止してから所定時間T(420ms)後にステッピングモータ68を駆動するよう制御手段80が制御し、可動部材61を第2折返し位置へ向け移動させる。そして、駆動再開から所定ステップS(330ステップ、1320ms)経過すると、第2折返し位置で折返した可動部材61が原位置に復帰する。ここで、ステッピングモータ68が駆動再開してから所定ステップS(30ステップ、120ms)経過した時点で、前記原位置に可動部材61が移動して原位置検出センサ66による前記指標片63の検出状態が検出(ON)から非検出(OFF)に切り替わり、該原位置検出センサ66の検出状態が非検出(OFF)に切り替わった後は、この非検出(OFF)の状態のまま可動部材61が第2折返し位置まで移動すると共に、該第2折返し位置で折返して原位置に復帰するようになっている。そして、第2折返し位置で折返した可動部材61が再び原位置まで移動すると、原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)へ切り替わる。このように、ステッピングモータ68の1回転(S+S+S=720ステップ)に伴って可動部材61が1往復揺動する。以後は、前記可動部材61(指標片63)の移動位置と、原位置検出センサ66による指標片63の検出状態に応じて、前述と同じ動作を繰り返すよう前記制御手段80がステッピングモータ68を駆動制御する。すなわち、前記可動部材61は、該可動部材61を中心位置で一旦停止するよう間欠的に揺動するようになっている。
〔実施例の作用〕
次に、実施例に係るパチンコ機の可動装置60の作用につき説明する。
前記遊技盤10の遊技領域10bを流下するパチンコ球Bが、前記第1始動入賞具12a,12aまたは第2始動入賞具12bに入賞し、対応の球検出スイッチがパチンコ球Bを検出すると、入賞した入賞具12a,12bに応じて前記開閉部材19,19が1回または2回開閉する。前記開閉部材19,19の開閉動作時に前記入賞装置15の入賞口18,18に入賞したパチンコ球Bは、前記球受け台21で左右に振り分けられて前記通孔22,22を介して第1球案内路23または第2球案内路24に通入して、前記入賞空間26の左右側部へ案内される。そして、第1球案内路23または第2球案内路24を通過したパチンコ球Bが、対応の球出口から対応する第1球通路35または第2球通路36に排出される。
前記第1または第2球通路35,36を移動したパチンコ球Bは、対応の揺動板38上に移動し、前記第1流路変更部材42の上下方向の変位位置により、揺動板38から第1流路変更部材42へ移動する確率と、揺動板38から前記通過領域41へ落下する確率が変化する。すなわち、前記第1流路変更部材42が下方に位置する場合には、前記揺動板38は第1流路変更部材42へ向けて下方傾斜するから、該揺動板38上のパチンコ球Bは第1流路変更部材42へ向けて移動し易くなる(図5参照)。このとき、揺動板38の平板面39を移動するパチンコ球Bは第1流路変更部材42の第2傾斜面44へ移動する一方、揺動板38の第1傾斜面40を移動するパチンコ球Bは第1流路変更部材42の第3傾斜面45または第4傾斜面46へ移動するか、当該第1傾斜面40の傾斜下端部から前記通過領域41に落下する。また、前記第1流路変更部材42が上方へ変位するにつれて、前記揺動板38は第1流路変更部材42へ向けて上方傾斜するから、該揺動板38上のパチンコ球Bは第1流路変更部材42へ向けて移動し難くなり(図6参照)、第1傾斜面40の傾斜下端部から前記通過領域41に落下するパチンコ球Bの割合が高くなる。
前記第1流路変更部材42における第2傾斜面44上のパチンコ球Bは、該第2傾斜面44の傾斜により第1流路変更部材42の左右方向の中央に設けた前記窪み部44aに移動した後、該窪み部44aの傾斜により前記切欠部47へ向けて高確率で移動する(図7参照)。パチンコ球Bが前記切欠部47へ向けて移動した際に、第1流路変更部材42が最下方位置に変位し、かつ前記球通出規制部材50が上方に変位した状態であれば、そのまま切欠部47から球誘導路32へ向けてパチンコ球Bが落下する一方で、第1流路変更部材42が最下方位置にない状態または球通出規制部材50が下方に変位した状態であれば、当該球通出規制部材50によりパチンコ球Bが弾かれて前記第3傾斜面45または第4傾斜面46へ移動し、該第3傾斜面45または第4傾斜面46の傾斜下端部から前記通過領域41へ落下する(図8参照)。
また、前記第3傾斜面45および第4傾斜面46は、第1流路変更部材42の側部から前記切欠部47へ向けて上方傾斜するよう傾斜しているから、前記揺動板38から第3傾斜面45または第4傾斜面46へ移動したパチンコ球Bが切欠部47へ向けて移動し難くなる。従って、前記揺動板38から第3傾斜面45または第4傾斜面46へ移動したパチンコ球Bが、第3傾斜面45または第4傾斜面46の傾斜下端部から前記通過領域41へ落下する割合が高くなる。なお、第3傾斜面45または第4傾斜面46から前記切欠部47へ移動したパチンコ球Bは、前述と同様に、第1流路変更部材42が最下方位置に変位し、かつ前記球通出規制部材50が上方へ変位した場合に限り、該切欠部47から球誘導路32へ落下し得る。
前記切欠部47から前記上部ステージ27上の球誘導路32へ落下したパチンコ球Bは、該上部ステージ27に形成した一対の突条部27a,27aにより左右方向への移動が規制されるから、上部ステージ27の傾斜下端部における左右方向の中央へ向けて移動し易く、上部ステージ27の傾斜下端部から前記下部ステージ28の左右方向の中央へ落下する。ここで、前記上部ステージ27と下部ステージ28との間に設けた前記可動装置60の可動部材61は、前述のように揺動中心位置(下部ステージ28の左右方向の中央)に一時停止するよう設定されているから、該一時停止しているタイミングで下部ステージ28の左右方向の中央へ落下したパチンコ球Bは、前記可動部材61の前端部に形成した開口部61aに通入する(図3参照)。そして、前記可動部材61に形成した開口部61aに通入した全てのパチンコ球Bは、該可動部材61に形成した球排出案内路65を介して第1球排出口29へ案内され、該第1球排出口29から排出される際にV入賞球検出スイッチ29aにより検出されるから、切欠部47から球誘導路32へパチンコ球Bが落下した場合は特別遊技が発生する割合が高い。
また、前記揺動板38の第1傾斜面40や第1流路変更部材42の第3または第4傾斜面45,46から前記通過領域41へ落下したパチンコ球Bは、前記第2流路変更部材53が前記本体16に形成した通孔16b,16bの内部に収容された状態では、該第2流路変更部材53に接触することなく上部ステージ27の側部位置に落下して、該上部ステージ27の側部位置を前方へ向けて移動し、傾斜下端部から前記下部ステージ28上へ落下する。ここで、前記可動装置60の可動部材61は、前記揺動中心位置を中心に左右方向に揺動するよう構成されているから、上部ステージ27の側部位置から下部ステージ28上に落下したパチンコ球Bであっても、前記可動部材61に形成した開口部61aに通入する期待感があり、遊技の興趣を損なうことはない。また、前記第2流路変更部材53が前記本体16に形成した通孔16b,16bから突出した状態で前記揺動板38の第1傾斜面40や第1流路変更部材42の第3または第4傾斜面45,46から通過領域41へ落下したパチンコ球Bは、該第2流路変更部材53に接触し、上部ステージ27上の様々な位置へ向けて弾かれる(図8参照)。そして、第2流路変更部材53に接触して弾かれた位置でパチンコ球Bが上部ステージ27を移動し、傾斜下端部から前記下部ステージ28上へ落下する。ここで、前記第2流路変更部材53に接触して弾かれたパチンコ球Bは、前記下部ステージ28の左右方向の中央へ向けて移動する可能性があり、揺動中心位置で一時停止している可動部材61に形成した開口部61aに対するパチンコ球Bの通入への期待感が向上する。
このように、前記下部ステージ28に落下したパチンコ球Bの位置と、前記可動装置60における可動部材61の揺動位置とにより、該可動部材61の開口部61aにパチンコ球Bが通入して前記V入賞球検出スイッチ29aが配設された第1球排出口29へ案内されるか、開口部61a(特別領域)に通入することなく第2球排出口30,30へ移動するかが決定される。実施例の入賞装置15では、前記第1流路変更部材42や球通出規制部材50、第2流路変更部材53の動作により、前記入賞空間26に入賞したパチンコ球Bの動きを予測困難にでき、遊技の面白みを向上し得る。そして、前記第1流路変更部材42や球通出規制部材50、第2流路変更部材53の動作に応じて変化するパチンコ球Bの移動経路によって、パチンコ球Bが前記可動部材61の開口部61aに通入する確率が変化するから、パチンコ球Bの動きに対する遊技者の注意が惹き付けられる。また、パチンコ球Bが何れの経路を辿ったとしても、可動部材61を左右に揺動させることで、可動部材61の開口部61aに通入する期待感を持たせることができるから、遊技の興趣を損なうことはない。
ここで、前記可動部材61を前記揺動中心位置で停止させた状態では、該可動部材61が揺動中心位置で正確に停止しているか否かは、前記球誘導路32を通って上部ステージ27から下部ステージ28に落下したパチンコ球Bが、該可動部材61の開口部61aへ通入する確率に大きく影響を及ぼす可能性がある。特に、実施例では、可動部材61の開口部61aにパチンコ球Bが通入することにより特別遊技が発生するため、可動部材61が停止する毎に該停止位置に僅かでもバラツキが生ずると遊技に与える影響が大きくなることから、該可動部材61を揺動中心位置で正確に停止することが必要とされる。
そこで、実施例では、前記可動部材61の後端部に指標片63を設けて、原位置検出センサ66により指標片63を直接検出し、該原位置検出センサ66の検出状態に基づいて制御手段80がステッピングモータ68を駆動制御するから、可動部材61の位置を正確に認識して制御することが可能となる。更に、前記可動部材61とステッピングモータ68とを連繋接続する駆動伝達手段70は、クランク部材71の偏心軸71aをスライダ部材72の第1案内溝73に挿入して、該クランク部材71の回転により偏心軸71aが第1案内溝73内を摺動することでスライダ部材72が直線往復移動するよう構成してある。また同様に、前記駆動伝達手段70は、前記スライダ部材72の第2案内溝75に可動部材61の後端部に形成した軸部64を挿入して、該スライダ部材72の往復移動により軸部64が第2案内溝75内を摺動することで可動部材61が揺動するよう構成されている。すなわち、クランク部材71の偏心軸71aとスライダ部材72の第1案内溝73との関係、および可動部材61の軸部64とスライダ部材72の第2案内溝75との関係は、該偏心軸71aや軸部64が対応の案内溝73,75を摺動し得る寸法関係とされる。従って、駆動伝達手段70を構成するクランク部材71(偏心軸71a)とスライダ部材72(第1案内溝73)との間の「あそび」や、可動部材61(軸部64)とスライダ部材72(第2案内溝75)との間の「あそび」を必要最小限にできるから、ステッピングモータ68を停止した際に、この「あそび」に起因して可動部材61が位置ずれするのを防止でき、可動部材61を揺動中心位置で正確に停止することができる。特に、駆動伝達手段70をクランク部材71およびスライダ部材72のみで構成することで、駆動伝達手段に歯車を用いる場合に比べて、「あそび」を少なくでき、駆動伝達手段70の「あそび」に起因した可動部材61の位置ずれをより確実に可能である。
また、可動部材61の長手方向中央に揺動中心となる支軸62を設け、該可動部材61の後端部に指標片63を設けると共に、該可動部材61における指標片63より後方位置に前記軸部64を設けてスライダ部材72の第2案内溝75に連繋接続するよう構成したことで、可動部材61において支軸62と駆動伝達手段70の接続部位(軸部64)との間の距離および支軸62と指標片63との間の距離を大きくでき、これにより、支軸62や指標片63が僅かに変位したとしても、可動部材61の揺動角度を微少範囲に抑えることができる。すなわち、前記駆動伝達手段70(クランク部材71(偏心軸71a)とスライダ部材72(第1案内溝73)、可動部材61(軸部64)とスライダ部材72(第2案内溝75))における僅かな「あそび」に起因して可動部材61が位置ずれしたとしても可動部材61の前端部の位置変化を最小限にし得る。従って、可動部材61の前端部に設けた開口部61aおよび飾り部61bの位置を正確に制御できる。特に、実施例では、前記可動部材61を揺動可能に支持する前記支軸62を挟んで前後対称となる位置に、前記開口部61a(飾り部61b)と指標片63や軸部64が位置するよう構成してあるから、該指標片63を原位置検出センサ66で検出することで、可動部材61の前端部(開口部61aや飾り部61b)の位置を正確に認識することが可能となる。
更に、前記ステッピングモータ68が1回転する間(可動部材61が1往復する間)に原位置検出センサ66が指標片63を複数回検出すると、何れの検出時点が基準点であるか判別できなくなるから該ステッピングモータ68の回転角度による当該可動部材61の正確な位置制御を行なうことが不可能となる問題がある。なお、指標片63を1つ設けた状態で原位置検出センサ66が指標片63を複数回検出する場合とは、可動部材61が第1折返し位置から第2折返し位置へ移動する間に前記原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)へ切り替わると共に、可動部材61が第2折返し位置から第1折返し位置へ移動する間にも原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)へ切り替わる場合である。換言すれば、可動部材61が第1折返し位置から第2折返し位置へ移動する間、および第2折返し位置から第1折返し位置へ移動する間の夫々において、原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)へ切り替わると共に、検出(ON)から非検出(OFF)に切り替わり、第1折返し位置および第2折返し位置の夫々において、原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)となる場合である。
そこで、実施例では、前記第1折返し位置と第2折返し位置との間に設定した原位置において原位置検出センサ66による前記指標片63の検出(ON)と非検出(OFF)とが切り替わると共に、可動部材61が原位置から第1折返し位置に至るまでは原位置検出センサ66が指標片63を連続して検出(ON)し、可動部材61が原位置から第2折返し位置に至るまでは原位置検出センサ66が指標片63を連続して非検出(OFF)するよう構成してある。すなわち、図13または図14に示すように、可動部材61が1往復揺動する間に、前記原位置検出センサ66による指標片63の検出状態は、非検出(OFF)から検出(ON)へ1回だけ切り替わり、原位置検出センサ66が指標片63を1回だけ検出する。このとき、ステッピングモータ68も1回転するだけなので、ステッピングモータ68の1回転において、原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)へ切り替わる基準点は1箇所だけとなるから、該原位置検出センサ66が指標片63を検出する位置(基準点)を基準としてステッピングモータ68のステップ数を制御することで、可動部材61を任意位置に正確に変位させることができる。すなわち、実施例に係る可動装置60では、1つの原位置検出センサ66を用いて可動部材61の位置制御を正確に行ない得ると共に、製造コストの低減が図られ、またセンサ66の設置スペースが問題となることもない。
また、実施例では、可動部材61が揺動する過程において、原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)に切り替わる際には、該可動部材61は常に第2折返し位置から第1折返し位置へ向けて移動している(図14参照)。すなわち、原位置検出センサ66が指標片63を検出(ON)した際には、前記可動部材61は常に同じ姿勢となっている。従って、指標片63や原位置検出センサ66の製造上の寸法誤差や可動装置60の組み付け誤差等が発生したとしても、該原位置検出センサ66による指標片63の検出に基づいてステッピングモータ68を駆動制御すれば、可動部材61を常に同じ位置で停止するよう正確に位置制御することができるから、可動部材61の停止毎に停止位置がばらつくことはない。
ところで、原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)に切り替わる原位置を前記可動部材61の停止位置とした場合には、外的要因等によって可動部材61が位置ずれした際に原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が検出(ON)から非検出(OFF)に切り替わる虞がある。ここで、可動部材61を停止させている状態では、前記制御手段80は、ステッピングモータ68の停止信号が出力されると共に、原位置検出センサ66による指標片63の検出(ON)の信号が入力されることを条件として制御を実行する。すなわち、可動部材61を停止させている状態で、ステッピングモータ68の停止信号が出力される一方で、原位置検出センサ66による指標片63の非検出(OFF)の信号が入力されると、制御エラーが発生することになる。
そこで、実施例では、前記原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)から検出(ON)に切り替わる原位置から所定ステップ数(30ステップ)回転した位置でステッピングモータ68を一時停止するよう制御手段80が駆動制御するから、外的要因等によって可動部材61が位置ずれしたとしても、ステッピングモータ68を停止させた状態では、原位置検出センサ66による指標片63の検出(ON)を維持でき、ステッピングモータ68の停止時に原位置検出センサ66による指標片63の検出状態が非検出(OFF)となるのは防止される。すなわち、実施例の可動装置60では、原位置検出センサ66による指標片63の検出状態に基づいて、ステッピングモータ68の駆動および停止を制御することで、該可動部材61を確実に位置制御できる。
以上のように、実施例に係る可動装置60を入賞装置15に設けることで、原位置検出センサ66による指標片63の検出(ON)に応じてステッピングモータ68を停止する際に、可動部材61を正確な位置で正確に停止させることができるから、実施例のように、可動部材61の開口部61aにパチンコ球Bが通入することで特別遊技が発生するタイプのパチンコ機であっても、遊技に悪影響を及ぼす可動部材61の位置ずれが発生しない。
〔変更例〕
なお、本発明に係る遊技機の入賞装置としては、実施例のものに限られず種々の変更が可能である。
実施例では、前記可動部材の指標片を検出する検出手段による検出状態が非検出から検出へ切り替わった時点(原位置)から所定ステップ数回転した位置でステッピングモータを一時停止するよう構成したが、検出手段による検出状態が検出から非検出へ切り替わった時点(原位置)でステッピングモータを一時停止させることも可能である。この場合には、前記指標片は、前記ステッピングモータが一時停止する位置において前記可動部材が揺動中心位置に位置する寸法で形成すればよい。
実施例では、前記可動部材を前後方向に延在するよう構成したが、これに限られるものではなく、上下方向や左右方向に延在するよう構成することもできる。また、前記可動部材の形状としては、長手方向を有する部材に限らず、円盤状等任意の形状とすることができる。
実施例では、可動部材とステッピングモータとを連繋接続する駆動伝達手段をクランク部材とスライダ部材とから構成するようにしたが、これに限られるものではなく、ステッピングモータの回転運動を往復揺動運動に変換し得る機構であれば、各種リンク機構を採用できる。
実施例では、可動部材の指標片を検出する検出手段(原位置検出センサ)として、フォトセンサを採用したが、これに限定されるものではなく、磁気センサ等の従来公知の各種検出手段を採用することができる。
実施例では、入賞装置の特別領域を遊技球が通過した場合に、入賞装置とは別に設けた特別入賞装置の開閉扉を解放して遊技者に有利な特別遊技が発生するよう構成したが、これに限られるものではない、例えば、特別領域を遊技球が通過した場合に発生する特別遊技としては、入賞装置の開閉部材が所定回数(例えば18回)開閉動作するまで、または入賞装置に遊技球が所定個数(例えば10個)入賞するまで行なうラウンド遊技を、所定回数(例えば15回)行なうようにしてもよい。また、特別遊技におけるラウンド遊技中に特別領域を遊技球が通過した場合に、次回のラウンド遊技を継続して行えるようにし、特別領域を遊技球が通過しなかった場合は、当該ラウンド優に議に特別遊技を終了させるタイプのものであってもよい。
実施例では、本発明に係る可動装置を、遊技球が入賞する入賞装置に配設する構成を採用したが、これに限られるものではなく、可動部材の僅かな位置変化により演出内容が変化する演出装置としても採用することができる。この場合には、可動部材に開口部を形成する必要はない。
また、本発明に係る遊技機の可動装置に関して、以下に示す具体的構成を限定することが可能である。
請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機の可動装置に関し、前記制御手段(80)は、電源投入時に前記検出手段(66)による前記指標片(63)の検出状態が非検出から検出に切り替わるまでステッピングモータ(68)を駆動し、該検出手段(66)による指標片(63)の検出状態が非検出から検出に切り替わった時点を基準点としてステッピングモータ(68)を駆動制御する。
このように、電源投入時に検出手段による指標片の検出状態が非検出から検出に切り替わるまでステッピングモータを駆動して、この検出状態が切り替わった時点を基準点としてステッピングモータを駆動制御することで、電源投入時から可動部材の正確な制御が可能となる。
本発明の実施例に係る遊技盤を示す正面図である。 実施例に係る可動装置を備えた入賞装置を示す斜視図である。 実施例に係る入賞装置を横断して示す斜視図であって、可動部材が揺動中心位置に停止した状態で、上部ステージから下部ステージに移動したパチンコ球の移動を示す。 (a)は入賞装置を一部拡大して示す側面図であり、(b)は入賞装置に設けられる可動部材を示す側面図である。 実施例に係る入賞装置を横断して示す斜視図であって、第1流路変更部材が下方に移動した状態を示す。 実施例に係る入賞装置を横断して示す斜視図であって、第1流路変更部材が上方に移動した状態を示す。 実施例に係る入賞装置を横断して示す斜視図であって、第1流路変更部材が下方に移動すると共に球通出規制部材が上方に移動した状態を示す。 実施例に係る入賞装置を横断して示す斜視図であって、第2流路変更部材が本体の通孔から突出した状態を示す。 (a)は実施例に係る可動装置を示す斜視図であり、(b)は可動装置における駆動伝達手段の動作を示す正面図である。 (a)は実施例に係る可動装置の可動部材が揺動中心位置に位置する状態を示す正面図であり、(b)は当該状態を示す平面図である。 (a)は実施例に係る可動装置の可動部材が第1折返し位置に位置する状態を示す正面図であり、(b)は当該状態を示す平面図である。 (a)は実施例に係る可動装置の可動部材が第2折返し位置に位置する状態を示す正面図であり、(b)は当該状態を示す平面図である。 実施例に係る可動装置における可動部材が揺動する際の指標片と原位置検出センサとの関係を示す説明図である。 実施例に係る可動装置における可動部材の揺動位置と、原位置検出センサによる指標片の検出状態との関係を示すタイミングチャート図である。 実施例に係る入賞装置の制御手段と各部との関係を示したブロック図である。 (a)は可動装置のステッピングモータに取り付けたクランク部材を、スライダ部材から離間させた状態を示す斜視図であり、(b)はステッピングモータの駆動により回転するクランク部材と、スライダ部材および可動部材との関係を示す説明図である。
符号の説明
10 遊技盤
61 可動部材
62 支軸
61b 飾り部
63 指標片
66 原位置検出センサ(検出手段)
68 ステッピングモータ
70 駆動伝達手段
80 制御手段

Claims (4)

  1. 遊技盤に配設された遊技機の可動装置であって、
    一定方向に回転駆動される駆動源としてのステッピングモータと、
    長手方向を有する部材として形成されると共に、長手方向中央に位置する支軸を中心に揺動可能に支持された可動部材と、
    前記ステッピングモータおよび可動部材に連繋接続されて該ステッピングモータの回転運動を往復運動に変換し、当該ステッピングモータの1回転により可動部材を1往復揺動させる駆動伝達手段と、
    前記可動部材の後端部に設けられ、該可動部材と一体的に揺動する指標片と、
    前記指標片を検出する検出手段と、
    前記検出手段による指標片の検出および非検出が切り替わった時点を基準点として、前記ステッピングモータの駆動および停止を制御する制御手段とを備え、
    前記指標片は、前記可動部材が揺動する際の折返し位置の中間に設定した原位置において前記検出手段による検出と非検出とが切り替わると共に、該可動部材が原位置から一方の折返し位置を経て該原位置に至るまでは検出手段が連続して検出可能な寸法となるよう当該可動部材の揺動方向の一方側に偏った位置に形成される
    ことを特徴とする遊技機の可動装置。
  2. 前記可動部材の先端部に飾り部が形成されると共に、該可動部材の後端部に形成された前記指標片より後方位置で前記駆動伝達手段が連繋接続されるよう構成された請求項1記載の遊技機の可動装置。
  3. 遊技盤に配設された遊技機の可動装置であって、
    一定方向に回転駆動される駆動源としてのステッピングモータと、
    支軸を中心に揺動可能に支持された可動部材と、
    前記ステッピングモータおよび可動部材に連繋接続されて該ステッピングモータの回転運動を往復運動に変換し、当該ステッピングモータの1回転により可動部材を1往復揺動させる駆動伝達手段と、
    前記可動部材に設けられ、該可動部材と一体的に揺動する指標片と、
    前記指標片を検出する検出手段と、
    前記検出手段による指標片の検出および非検出が切り替わった時点を基準点として、前記ステッピングモータの駆動および停止を制御する制御手段とを備え、
    前記指標片は、前記可動部材が揺動する際の折返し位置の中間に設定した原位置において前記検出手段による検出と非検出とが切り替わると共に、該可動部材が原位置から一方の折返し位置を経て該原位置に至るまでは検出手段が連続して検出可能な寸法で形成されて、
    前記制御手段は、前記検出手段による前記指標片の検出状態が非検出から検出へ切り替わった時点から所定ステップ数回転した位置で前記ステッピングモータを一時停止させ、停止から所定時間後に当該ステッピングモータを駆動させるよう駆動制御して、原位置から一方の折返し位置に至る間で可動部材を一時停止させるよう構成された
    ことを特徴とする遊技機の可動装置。
  4. 前記可動部材は、長手方向を有する部材であって、
    前記可動部材の長手方向中央に前記支軸が設けられて、該可動部材の先端部に飾り部が形成されると共に、該可動部材の後端部に前記指標片が形成され、可動部材における指標片より後方位置に前記駆動伝達手段が連繋接続されるよう構成された請求項3記載の遊技機の可動装置。
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