JP2008194143A - センター役物及びこれを備える弾球遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上装飾板4と下装飾板5を互いの一部を前後に重なり合わせて配し、重なり合いが解消されない範囲で上装飾板4と下装飾板5とをすれ違い状に往復移動させる。重なり合いを維持したまますれ違い状に往復移動するので、上装飾板4、下装飾板5の移動量が少なくても、遊技者は移動量を大きく感じる。従って、上装飾板4及び下装飾板5の大型化を図れる。上装飾板4及び下装飾板5を往復移動させるための駆動機構を、カム部材12、第1ばね、第2ばね及びモータ28にて構成しているので、駆動機構を簡素化できる。
【選択図】図5
Description
本発明は、弾球遊技機の技術分野に属し、詳細には遊技盤に取り付けられるセンター役物及びこれを備えるパチンコ遊技機やアレンジボール遊技機等の弾球遊技機に関する。
弾球遊技機の遊技盤には演出図柄やキャラクタなどを表示する表示装置(例えば液晶表示装置)が装備されるのが普通で、その場合に画面の前方に遊技球が進入するのを防止するために、また装飾的な効果も兼ねてセンター役物が遊技盤に装着される。従って、センター役物は、表示装置の表示面を臨ませるための開口が設けられており、一般的には枠状をなしている。
このセンター役物の装飾効果は、主に色彩とLEDなどの電飾とに依っているが、センター役物に可動物を備えて、装飾効果を高める技術も提案されている。例えば特開2002−78904号公報(特許文献1)には、キャラクタ部材を画面前方にて振り子状に移動させる技術が開示されている。また特開2004−49604号公報(特許文献2)には、2つの棒状の可動体を備えて、一方を画面前方にて水平方向に、他方を垂直方向に移動させる技術が開示されている。
特許文献1、2に開示の技術は、画面前方(表示装置の表示面を臨ませるための開口)を可動物の移動域としており、また可動物のサイズも大きくないので、比較的大きな動きが可能である。
しかし、可動物の寸法が大きくなると、センター役物の範囲内で大きく動かすのは難しく、可動物の大型化に反比例的に移動量は小さくなる傾向にある。特に画面(開口)の周囲を主たる移動域とする場合には、その制約が大きかった。このため、可動物が大型化されるほど、その可動物の動作による装飾効果を得ることが困難であった。
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、可動物を備えたセンター役物であって、可動物の大型化を図りつつ、その可動物の動作による装飾効果を十分得ることができるセンター役物を提供することである。
また、本発明の他の目的は、センター役物に設けられる可動物の大型化を図ることができ、しかも、その可動物の動作による装飾効果を十分得ることができる弾球遊技機を提供することである。
請求項1記載のセンター役物は、
表示装置の表示面を臨ませるための開口を有して、弾球遊技機の遊技盤に装着されるセンター役物において、
共に前記遊技盤の表面と平行に移動可能であり、互いの一部を前後に重なり合わせて配される第1可動部材及び第2可動部材と、
前記重なり合いが解消されない範囲で前記第1可動部材と前記第2可動部材とを前記遊技盤の表面と平行であるが互いに異なる方向に移動させて、それぞれを往復移動させる駆動機構と
を備えたことを特徴とする。
このセンター役物は、互いの一部を前後に重なり合わせて配される第1可動部材及び第2可動部材を備えており、第1可動部材及び第2可動部材は共に遊技盤の表面と平行に移動可能である。
それら第1可動部材及び第2可動部材それぞれを駆動機構が往復移動させるが、その際に第1可動部材と第2可動部材とを遊技盤の表面と平行であるが互いに異なる方向に、例えば一方を右向きに移動させるときに方は左向きに移動させる。また、その移動は第1可動部材と第2可動部材との重なり合いが解消されない範囲で行われる。
第1可動部材と第2可動部材とが互いに異なる方向に、例えばすれ違い状に移動して往復し、しかも重なり合いは維持されるので、第1可動部材、第2可動部材それぞれの移動量が共に少なくても、観察者である遊技者には移動量を大きく感じさせることができる。
従って、第1可動部材及び第2可動部材を大型化した場合にも、その第1可動部材及び第2可動部材の小さな動作(少ない移動量)を遊技者に大きく感じさせることができる。これにより、第1可動部材及び第2可動部材の大型化を図ることができ、その大型化された第1可動部材及び第2可動部材の動作による装飾効果を十分に得ることができる。
また、第1可動部材及び第2可動部材が、表示装置の表示面を臨ませるための開口すなわち表示装置の画面の周囲を主たる移動域とする場合にあっても、第1可動部材及び第2可動部材の大型化が可能になり、その大型化された第1可動部材及び第2可動部材の動作による装飾効果も十分に得ることができる。
駆動機構については、第1可動部材及び第2可動部材を上記のように往復移動させることができるなら構成に制限はないが、請求項2に記載の構成が推奨される。
請求項2記載のセンター役物は、
請求項1記載のセンター役物において、
前記第1可動部材に第1カム受孔を、前記第2可動部材に第2カム受孔を設け、
前記駆動機構として、
回転の軸から偏心して配されて前記第1カム受孔に挿通される第1カム及び前記第1カムとは位相を異ならせて前記回転の軸から偏心して配されて前記第2カム受孔に挿通される第2カムとを有するカム部材と、
前記第1可動部材を付勢することで前記第1カムを前記第1カム受孔の片側内面に当接させる第1ばねと、
前記第2可動部材を付勢することで前記第2カムを前記第2カム受孔の片側内面に当接させる第2ばねと、
前記カム部材を回転駆動するモータと
を備えた
ことを特徴とする。
請求項2記載のセンター役物では、第1可動部材には第1カム受孔を設け、第2可動部材には第2カム受孔を設けてある。
駆動機構は、カム部材、第1ばね、第2ばね及びモータにて構成される。
カム部材は、共にカム部材の回転の軸から偏心して配された第1カム及び第2カムを備えており、第1カムと第2カムとは位相を異ならせてある。そして、第1カムは第1可動部材の第1カム受孔に挿通され、第2カムは第2可動部材の第2カム受孔に挿通される。
第1カムは、第1ばねが第1可動部材を付勢することにより、第1カム受孔の片側内面に当接させられ、第2カムは、第2ばねが第2可動部材を付勢することにより、第2カム受孔の片側内面に当接させられる。
モータがカム部材を回転駆動すると、第1カムが第1カム受孔の片側内面に当接した状態で第1カム受孔内で回転する。この回転により、カム部材の回転の軸から第1カムと第1カム受孔との接点までの距離が増加するときは、第1カムが第1ばねの付勢力に抗して第1可動部材を移動させ(これを往行程とする)、同距離が減少するときは第1ばねの付勢力により第1可動部材が戻される(これを復行程とする)。すなわち、第1可動部材を往復移動させる。同様に、第2カムと第2ばねとの作用により第2可動部材を往復移動させる。
但し、第1カムと第2カムとが位相を異ならせているので、第1可動部材の往行程、復行程と第2可動部材の往行程、復行程とには、上記位相の違いに応じたずれができる。
このため、第1可動部材と第2可動部材とが互いに異なる方向に、例えばすれ違い状に移動する期間があり、第1可動部材、第2可動部材それぞれの移動量が共に少なくても、観察者である遊技者には移動量を大きく感じさせることができる。この結果、第1可動部材及び第2可動部材を大型化することができ、その大型化された第1可動部材及び第2可動部材の小さな動作(少ない移動量)を遊技者に大きく感じさせることができる。
特に、請求項3記載のように、請求項2記載のセンター役物において、前記第1カムと前記第2カムとは前記位相を180度異ならせると、第1可動部材が往行程のときは第2可動部材が復行程になり、第1可動部材が復行程のときは第2可動部材が往行程になるので、移動量を大きく感じさせる効果が最良になる。
また、請求項2、3記載の構成であると、一のカム部材を回転させるだけで(すなわち一の回転駆動源により)、二つの可動部材を移動させることができるので、駆動機構の簡素化、第1可動部材及び第2可動部材の大型化を図れる。
また、請求項4に記載の弾球遊技機は、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のセンター役物を備えたことを特徴とする。この請求項4の発明によれば、センター役物に設けられる第1可動部材及び第2可動部材を大型化することができ、しかも、その第1可動部材及び第2可動部材の動作による装飾効果を十分得ることができる弾球遊技機が得られる。
次に、本発明の実施例等により発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は下記の実施例等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざまに実施できることは言うまでもない。
[実施例]
本実施例のセンター役物1の構成について、図面を参照して説明する。なお、図1はセンター役物1の平面図(a)及び正面図(b)、図2はセンター役物1の側面図(a)及び背面図(b)、図3はセンター役物1の背面側斜視図であるが、本発明の要部とは関わりがない装飾部品、ステージ、ワープ樋などの図示は省略している。
このセンター役物1は、略長方形の開口2が設けられた枠部材3を備えている。
この開口2は、センター役物1を遊技盤に装着した際に、表示装置の表示面を臨ませるために設けられている。
枠部材3の上部装飾域3a(開口2の上方になる部分)には、第1可動部材としての上装飾板4及び第2可動部材としての下装飾板5が、互いの一部を前後に重なり合わせて取り付けられている。また、上装飾板4の前面には凸装飾部4aが取り付けられている。
上装飾板4は、その背面に取り付けられた2本の支持ピン6a、6bを枠部材3に設けられたガイド孔7a、7bに挿通させることで、枠部材3に保持されている。ただし、ガイド孔7a、7bがセンター役物1の左右方向を長軸とする小判状の長穴であるので、上装飾板4は、支持ピン6a、6bがガイド孔7a、7bの左端、右端に接触する位置を限度として、左右方向に往復移動可能である。
支持ピン6aにはフック8が連接されており、枠部材3にはこれと対をなすフック9が設けられている。そして、フック8とフック9とに、引っ張りコイルばねである第1ばね(図示略)の各端が連結されている。このため、上装飾板4は、第1ばねにより図1(a)、(b)における右方向に付勢されている。
上装飾板4の図1(b)における左端部には、第1カム受孔11が設けられている。この第1カム受孔11は、センター役物1の前後方向を軸とした、長方形状(コーナー部分は円弧状になっている)であり、カム部材12に設けられた第1カム13が挿通されている。なお、カム部材12の詳細は図4を参照して後述するが、上装飾板4が第1ばねにより右方向に付勢されているため、第1カム13は第1カム受孔11の左側内面11aに常時接している。
上装飾板4の背面には板状の遮蔽板17が立設されている。この遮蔽板17は、枠部材3に設けられた遮蔽板通孔18を貫通して枠部材3の背面側に突出している。遮蔽板通孔18の横幅は、遮蔽板17の横幅を十分に上回っており、上装飾板4が支持ピン6a、6bとガイド孔7a、7bとで規制される範囲で左右方向に往復移動しても、それに伴う遮蔽板17の遮蔽板通孔18内での往復移動が可能である。
一方、枠部材3には遮蔽板検出センサ19が取り付けられている。この遮蔽板検出センサ19は、発光素子(本例ではLED)と受光素子(本例ではホトトランジスタ)とを備える光センサである。上装飾板4の往復移動に伴う遮蔽板17の移動経路は、発光素子から受光素子への光路を横切る位置にあり、上装飾板4が往復移動の右端に位置すると遮蔽板17が上記光路から外れる。従って、遮蔽板検出センサ19の出力に基づけば、上装飾板4が往復移動の右端に達したか否かを判断できる。
下装飾板5は上装飾板4よりも後ろ側に位置しており、下装飾板5の上縁部は上装飾板4の下縁部の背後に達している(すなわち重なり合っている)。
下装飾板5も、上装飾板4と同様に、その背面に取り付けられた2本の支持ピン21a、21bを枠部材3に設けられたガイド孔22a、22bに挿通させることで、枠部材3に保持されている。ガイド孔22a、22bがガイド孔7a、7bと同様の長穴であるので、下装飾板5は、支持ピン21a、21bがガイド孔22a、22bの左端、右端に接触する位置を限度として、左右方向に往復移動可能である。
なお、支持ピン21a、21bの外径は支持ピン6a、6bと同等であるが、ガイド孔22a、22bの長軸はガイド孔7a、7bの長軸よりも長い。そのため下装飾板5の往復移動範囲は上装飾板4よりも大きい。
支持ピン21aにはフック23が連接されており、枠部材3にはこれと対をなすフック24が設けられている。そして、フック23とフック24とに、引っ張りコイルばねである第2ばね(図示略)の各端が連結されている。このため、下装飾板5は、第2ばねにより図1(a)、(b)における右方向に付勢されている。
下装飾板5の図1(b)における左端部には、第2カム受孔25が設けられている。この第2カム受孔25は、第1カム受孔11と同様の形状であるが、第2カム受孔25の方が一回り大きく、カム部材12に設けられた第2カム14が挿通されている。なお、下装飾板5が第2ばねにより右方向に付勢されているため、第2カム14は第2カム受孔25の左側内面25aに常時接している。
なお、図1(b)に示されるとおり、第1カム受孔11と第2カム受孔25とは前後にほぼ重なり合う位置にあり、上装飾板4及び下装飾板5の往復移動に伴って左右方向に相対移動するものの、開口域の重なり合い(互いの空間部分が前後に連通状になっている状態)は維持される。
そして、枠部材3に取り付けられた固定装飾部27が、それら第1カム受孔11、第2カム受孔25及びカム部材12を覆うので、第1カム受孔11等は前方からは(すなわち遊技者には)見えない。
また、枠部材3の背面には、モータ28が取り付けられている。モータ28の出力軸は枠部材3に設けられた穴29を通って枠部材3の内部に達しており、これにカム部材12が連結されている。
カム部材12の詳細は図4に示すとおりであり、第1カム13及び第2カム14と、連結部15とを備えている。
連結部15には半月状の軸穴15aが設けられている。この軸穴15aにモータ28の出力軸が挿通され、軸穴15aに対して垂直に設けられたねじ穴15bに螺合させたねじ(図示は省略)にて締め付けることで、モータ28の出力軸と連結部15(すなわちカム部材12)とが連結されている。従って、モータ28を稼働させればカム部材12が回転する。
第1カム13及び第2カム14は共に円筒状であるが、外径は第1カム13よりも第2カム14の方が大きい。また、第1カム13及び第2カム14はカム部材12の回転の軸(モータ28の出力軸)から偏心して配されているが、両者の位相は異なっており、本例では第1カム13と第2カム14とは位相を180度異ならせてある。
このため、モータ28にてカム部材12を回転させると、上装飾板4が左向きに移動させられて下装飾板5が右向きに移動させられる行程と、上装飾板4が右向きに移動させられて下装飾板5が左向きに移動させられる行程とを創出でき、それらが交互に繰り返されるので上装飾板4及び下装飾板5をすれ違い状に往復移動させる。次に、その詳細を図5に従って説明する。
まず、図5(a)に示すのは、上記往復移動の中間位置(初期位置という)を示している。この状態では、第1カム13と第2カム14の中心同士を結ぶ直線はほぼ垂直(第1カム13と第2カム14の大小関係から、わずかに右に傾いている。)である。このとき、遮蔽板17が遮蔽板検出センサ19の光路上に位置して、遮蔽板17は遮蔽板検出センサ19に検出された状態(検出状態)となる。
図5(b)に示すのは、上装飾板4が往復移動の左端(従って、下装飾板5が右端)に位置した状態である。このとき、遮蔽板17は、図5(b)に示した初期位置のときに比べて左側に移動するものの未だ遮蔽板検出センサ19の光路上に位置しており、遮蔽板17は遮蔽板検出センサ19に検出された状態(検出状態)となる。
図5(c)に示すのは、上装飾板4が往復移動の右端(従って、下装飾板5が左端)に位置した状態である。このとき、遮蔽板17が遮蔽板検出センサ19の光路から外れて該センサ19の右側に位置し、遮蔽板17は遮蔽板検出センサ19に検出されない状態(非検出状態)となる。
カム部材12の回転によって、上装飾板4及び下装飾板5は、それぞれ図5(b)に示す位置と図5(c)に示す位置との間で往復移動する。
上装飾板4を左向きに移動させる行程では、第1カム13が第1カム受孔11の左側内面11aを押圧して第1ばねの付勢力に抗して上装飾板4を左向きに移動させる。また、この行程では、第2カム14が第2カム受孔25の左側内面25aと接触する位置が徐々に右側へ移動するため、第2ばねの付勢力によって下装飾板5が右向きに移動させられる(図5(b)参照)。
一方、上装飾板4が右向きに移動させられる行程では、上記とは逆に第1カム13が第1カム受孔11の左側内面11aと接触する位置が徐々に右側へ移動するため、第1ばねの付勢力によって上装飾板4が右向きに移動させられる一方、第2カム14が第2カム受孔25の左側内面25aを押圧して第2ばねの付勢力に抗して下装飾板5を左向きに移動させる(図5(c)参照)。
なお、上装飾板4が第1ばねにより右方向に付勢され、下装飾板5が第2ばねにより右方向に付勢されているため、上記の全行程を通じて、第1カム13は第1カム受孔11の左側内面11aに常に接し、第2カム14は第2カム受孔25の左側内面25aに常に接している。
このように、上装飾板4と下装飾板5とが互いにすれ違い状に移動して往復し、しかも上装飾板4と下装飾板5との重なり合いは維持されるので、上装飾板4、下装飾板5それぞれの移動量が共に少なくても、観察者である遊技者には移動量を大きく感じさせることができる。従って、上装飾板4及び下装飾板5の大型化を図ることができ、この大型化された上装飾板4及び下装飾板5の動作(往復移動)による装飾効果も十分得ることができる。また、上装飾板4及び下装飾板5が、枠部材3の開口2の上方すなわち表示装置の画面の上方を主たる移動域としても、上装飾板4及び下装飾板5の大型化が可能になる。
また、上装飾板4及び下装飾板5を往復移動させるための駆動機構を、上述したカム部材12、第1ばね、第2ばね及びモータ28にて構成しているので、一のカム部材12を回転させるだけで(すなわち一のモータ28により)、二つの可動部材(上装飾板4及び下装飾板5)を移動させることができるので、駆動機構の簡素化、上装飾板4及び下装飾板5の大型化を図れる。
しかも、上装飾板4が右移動程のときは下装飾板5が左移動行程になり、上装飾板4が左移動程のときは下装飾板5が右移動行程になるので、移動量を大きく感じさせる効果が最良になる。
[センター役物の使用例]
図6に示すのは、上記実施例のセンター役物1を装着した遊技盤30の正面図である。なお、この遊技盤30は弾球遊技機であるパチンコ機に装備されるが、パチンコ機の構成は公知技術に従っているので図示と説明を省略する。
図6に示すように、遊技盤30の外形はほぼ矩形で、その前面には内外のガイドレール33a、33bなどで囲まれた略円形の遊技領域34が形成されている。
センター役物1は、遊技領域34の中央部から右上部にわたる部分を占めて、遊技盤30に取り付けられている。
センター役物1の枠部材3にはステージ35や図示省略のワープ樋、装飾部材などが取り付けられ、また枠部材3がベース板36に取り付けられる。従って、実際にはベース板36等も含んでセンター役物1が構成されている。そして、ベース板36を遊技盤30の前面にビス止めすることで、センター役物1が遊技盤に装着されている。また、センター役物1の背後には液晶表示装置が取り付けられており、その画面37がセンター役物1の開口2に臨んでいる。
センター役物1の下方には第1始動口38と第2始動口39とがユニット化された複合入賞装置41が配置されている。
第1始動口38は、いわゆるチャッカーであり、常時入球可能である。第2始動口39は一対の羽根を備えた、いわゆる電動チューリップであり、周知の電動チューリップと同様に開閉変化する。
第2始動口39の上方に第1始動口38があるために、第2始動口39が閉鎖状態のときは、第2始動口39への遊技球の入球は困難である。しかし、センター役物1の左側に設置されているゲート42を遊技球が通過すると普通図柄抽選が行われ、この普通図柄抽選で当たると(普通図柄表示装置に当たりの普通図柄が確定表示されると)、第2始動口39は開放されて入球容易になる。
複合入賞装置41の下方には大入賞装置43が配置されている。大入賞装置43は、開閉板43aによって略長方形の大入賞口43bを開閉する、いわゆるアタッカーである。
大入賞装置43の下方にはアウト穴44が設けられ、また大入賞装置43の左右には、ガイドレール33bに沿うようにして普通入賞口45が配置されている。
なお、遊技盤30には、多数の遊技釘、風車などが設置されているが、これらは周知であるので図示を省略する。
このパチンコ機はいわゆる第1種タイプであり、遊技球が第1始動口38又は第2始動口39に入球すると大当たり抽選が行われ(ただし保留満杯時は除く)、その結果が特別図柄表示装置によって表示される。
上記の液晶表示装置は、特別図柄表示装置における変動表示と並列的に演出表示を行うために備わっており、画面37には演出図柄の変動表示やキャラクタアクション等が表示される。
大当たり抽選が当たりで、大当たりを示す特別図柄が特別図柄表示装置によって確定表示されると、画面37にも大当たりを表す演出図柄が確定表示される。そして、この確定表示に続いて特別遊技(大当たり遊技)が開始され、周知のように大入賞口43bが開放される。
次に、上記実施例のセンター役物1を装着した遊技盤30を備えたパチンコ機において、上装飾板4及び下装飾板5を動作(往復移動)させるための具体的制御について、図5を参照して説明する。
上装飾板4及び下装飾板5の動作制御は、例えば、遊技の進行を司る主制御部と演出制御を司るサブ制御部とを備えるパチンコ機であれば、主制御部からサブ制御部に向けてモータ28の駆動開始を指示する制御信号(制御コマンド)を送信する構成と、遮蔽板検出センサ19からの出力信号をサブ制御部に入力する構成とを採用することで実現できる。
具体的には、まず、主制御部からのモータ駆動制御信号(モータ駆動開始コマンド)をサブ制御部が受信すると、サブ制御部はモータ28の通電を開始して、モータ28を図5を基準に反時計回りの方向に回転させる。
そして、カム部材12が図5(a)の状態から反時計回りに90度回転すると、初期位置にあった上装飾板4が左側限界位置まで移動し、下装飾板5が右側限界位置まで移動する(図5(b))。このとき、遮蔽板17は未だ遮蔽板検出センサ19に検出された状態(検出状態)にある。
図5(b)の状態から更にカム部材12が反時計回りに180度回転すると、上装飾板4が右側限界位置まで移動し、下装飾板5が左側限界位置まで移動する(図5(c))。このとき、モータ28の通電を開始してから始めて、遮蔽板17は遮蔽板検出センサ19に検出されない状態(非検出状態)となる。
そして、図5(c)の状態からカム部材12が更に反時計回りに90度回転すると、上装飾板4が再度左側に移動するとともに下装飾板5が再度右側に移動して、上装飾板4及び下装飾板5は互いに図5(a)に示す初期位置に戻った状態となり、遮蔽板17は遮蔽板検出センサ19に検出された状態(検出状態)となる。この検出状態をサブ制御部が認識することで、サブ制御部はモータ28の通電を停止する。
以上のように、主制御部からのモータ駆動制御信号(モータ駆動開始コマンド)を受信したサブ制御部が、遮蔽板検出センサ19からの出力信号の変化(検出状態→非検出状態→検出状態)に基づいてモータ28の駆動制御を行うことで、上装飾板4及び下装飾板5を1回動作(往復移動)させることができる。
以上のような上装飾板4及び下装飾板5の動作制御は、例えば、液晶表示装置の画面37上で展開される演出表示に連動させて行うことができる。このようにすることで、画面37上の演出表示による演出効果と、上装飾板4及び下装飾板5の動作による装飾効果とが相俟って、遊技者にとって斬新でインパクトのある、遊技興趣の高い遊技性を備えたパチンコ機とすることができる。
[その他]
実施例では、第1ばね及び第2ばねとして引っ張りコイルばねを採用しているが、例えば板ばね等を用いて上装飾板4、下装飾板5を押圧付勢する構成でもよい。
また、第1カム受孔11及び第2カム受孔25を上装飾板4、下装飾板5の左端部に配しているが、例えば中央部に配してもよいし、右端部に配してもよく、その位置に限定はない。
また、上記した実施例では、センター役物1における開口2の上方に上装飾板4及び下装飾板5を設け、上装飾板4及び下装飾板5を左右方向(水平方向)に往復移動させる例を説明したが、上装飾板4及び下装飾板5を開口2の左側もしくは右側の何れか一方又は両方に設け、上装飾板4及び下装飾板5を上下方向(垂直方向)に往復移動させる構成としてもよい。
1・・・センター役物、
2・・・開口、
3・・・枠部材、
4・・・上装飾板(第1可動部材)、
5・・・下装飾板(第2可動部材)、
11・・・第1カム受孔、
12・・・カム部材、
13・・・第1カム、
14・・・第2カム、
25・・・第2カム受孔、
28・・・モータ、
30・・・遊技盤、
37・・・画面。
Claims (4)
- 表示装置の表示面を臨ませるための開口を有して、弾球遊技機の遊技盤に装着されるセンター役物において、
共に前記遊技盤の表面と平行に移動可能であり、互いの一部を前後に重なり合わせて配される第1可動部材及び第2可動部材と、
前記重なり合いが解消されない範囲で前記第1可動部材と前記第2可動部材とを前記遊技盤の表面と平行であるが互いに異なる方向に移動させて、それぞれを往復移動させる駆動機構と
を備えたことを特徴とするセンター役物。 - 請求項1記載のセンター役物において、
前記第1可動部材に第1カム受孔を、前記第2可動部材に第2カム受孔を設け、
前記駆動機構として、
回転の軸から偏心して配されて前記第1カム受孔に挿通される第1カム及び前記第1カムとは位相を異ならせて前記回転の軸から偏心して配されて前記第2カム受孔に挿通される第2カムとを有するカム部材と、
前記第1可動部材を付勢することで前記第1カムを前記第1カム受孔の片側内面に当接させる第1ばねと、
前記第2可動部材を付勢することで前記第2カムを前記第2カム受孔の片側内面に当接させる第2ばねと、
前記カム部材を回転駆動するモータと
を備えた
ことを特徴とするセンター役物。 - 請求項2記載のセンター役物において、
前記第1カムと前記第2カムとは前記位相を180度異ならせている
ことを特徴とするセンター役物。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載のセンター役物を備えることを特徴とする弾球遊技機。
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JP2007030643A JP2008194143A (ja) | 2007-02-09 | 2007-02-09 | センター役物及びこれを備える弾球遊技機 |
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