JP5125288B2 - 横型mosトランジスタおよびその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、ソース領域とドレイン領域が半導体基板の横方向に並べられてなる、横型MOSトランジスタおよびその製造方法に関する。
ソース領域とドレイン領域が半導体基板の横方向に並べられてなる横型MOSトランジスタ(LDMOS,Lateral Diffused Metal Oxide Semiconductor)が、例えば、特開2001−352070号公報(特許文献1)に開示されている。
図7は、特許文献1に開示されたLDMOSと同様の断面構造を有する、従来の一般的なLDMOS90の模式的な断面図である。
図7に示すLDMOS90は、N導電型(N−)の半導体基板1に形成されている。LDMOS90では、半導体基板1の表層部にP導電型(P)のベース領域2が形成され、ベース領域2の表層部には、N導電型(N+)のソース領域3が形成されている。また、ベース領域2を間に挟んで、ソース領域3の反対側における半導体基板1の表層部に、N導電型(N)で半導体基板1より高濃度のドリフト領域4が形成され、ドリフト領域4の表層部には、N導電型(N+)でドリフト領域4より高濃度のドレイン領域5が形成されている。さらに、半導体基板1上には、ゲート電極7が、ゲート酸化膜6を介して、ベース領域2の一部を覆うようにして形成されている。また、LOCOS(Local Oxidation of Silicon)酸化膜8が、ドリフト領域4の一部を覆うようにして半導体基板1上に形成されている。
特開2001−352070号公報
図7に示すLDMOS90は、ウエハの表面プロセスによって製造され、例えば、高耐圧(20V以上)の大電流(〜15A)パワー素子として使用されている。
図7のLDMOS90において、ゲート−ドレイン間の耐圧仕様(約20V〜程度)は、ドリフト領域4上に形成されるLOCOS酸化膜8の厚さを適宜設定(300nm〜600nm)することにより確保される。また、ソース−ドレイン間の耐圧仕様は、ソース領域3とドリフト領域4の間隔を適宜設定することにより確保される。
一方、図7のLDMOS90を大電流パワー素子として使用する場合には、動作状態にあるときの抵抗(オン抵抗、Ron)が小さいことが必要とされる。図7中には、LDMOS90の動作時における電流キャリアの経路を太線矢印で示している。
図8は、図7に示すLDMOS90の単位セルについて、オン抵抗の構成比を示した図である。オン抵抗の構成成分は、配線抵抗、コンタクト抵抗、チャネル抵抗およびドリフト抵抗に分けることができ、素子構造に起因するチャネル抵抗とドリフト抵抗が、比較的大きな割合を占めている。
そこで本発明は、素子構造に起因するチャネル抵抗とドリフト抵抗を低減した、低オン抵抗の横型MOSトランジスタおよびその製造方法を提供することを目的としている。
請求項1に記載の横型MOSトランジスタは、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の表層部に形成された第2導電型のベース領域と、前記ベース領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記半導体基板の表層部に形成され、第1導電型で該半導体基板より高濃度のドリフト領域と、前記ドリフト領域の表層部に形成され、第1導電型で該ドリフト領域より高濃度のドレイン領域と、前記ベース領域の一部を覆うようにして、ゲート酸化膜を介して、前記半導体基板上に形成されたゲート電極と、前記ドリフト領域の一部を覆うようにして、前記半導体基板上に形成されたLOCOS酸化膜とを備えてなる横型MOSトランジスタであって、前記ゲート酸化膜が、前記ベース領域上において、前記ソース領域側から前記ドリフト領域側に向って、次第に深くなるように形成され、前記ベース領域の前記ドリフト領域側端部における前記ゲート酸化膜の深さが、前記ドリフト領域の前記ベース領域側端部における前記LOCOS酸化膜の深さと等しく設定されてなり、前記LOCOS酸化膜の深さが、前記ドリフト領域における前記ベース領域側端部から前記ドレイン領域に向って、前記ゲート酸化膜に較べてなだらかなテーパ形状で、次第に浅くなるように形成されてなることを特徴としている。
上記横型MOSトランジスタにおいては、従来の半導体基板上にある平坦なゲート酸化膜と異なり、ゲート酸化膜がベース領域上においてソース領域側からドリフト領域側に向って次第に深くなるように形成されている。また、該ゲート酸化膜のベース領域のドリフト領域側端部における深さは、ドリフト領域のベース領域側端部におけるLOCOS酸化膜の深さと等しく設定されている。このため、該横型MOSトランジスタの動作時には、ソース領域を流れ出た電流キャリアが、チャネル領域(ゲート酸化膜を介したベース領域のゲート電極直下にある領域)において深さ方向に引っ張られ、チャネル領域を流れ出た電流キャリアが、その経路を折り曲げることなく、LOCOS酸化膜直下のドリフト領域に直線的に流れ込むことができる。このように、上記横型MOSトランジスタにおいては、電流キャリアが折れ曲がりなくチャネル領域からドリフト領域に進むことができるため、該電流経路の抵抗が低減されて、低オン抵抗の横型MOSトランジスタとすることができる。
また、請求項1に記載の横型MOSトランジスタは、さらに前記LOCOS酸化膜の深さが、前記ドリフト領域における前記ベース領域側端部から前記ドレイン領域に向って、前記ゲート酸化膜に較べてなだらかなテーパ形状で、次第に浅くなるように形成されてなる構成としている
これによれば、LOCOS酸化膜直下のドリフト領域に流れ込んだ電流キャリアが、ドレイン領域に向って次第に浅くなるゲート酸化膜に較べてなだらかなテーパ形状のLOCOS酸化膜の直下をほぼ直線的に進んで半導体基板の表層部に形成されたドレイン領域に到達し、ドレイン電極に流れ込むことができる。従って、これによりドリフト領域からドレイン領域およびドレイン電極に至る電流経路の抵抗が低減されて、さらにドリフト抵抗を低減することができる。また、該ゲート酸化膜に較べてなだらかなテーパ形状のLOCOS酸化膜の構造によって、ドリフト領域における電界集中を緩和でき、これによってもドリフト抵抗を低減することが可能となる。また、これによって、許容電流の絶対量も増大させることができる。
請求項に記載の発明は、上記横型MOSトランジスタの製造方法に関する。
請求項に記載の発明は、第1導電型の半導体基板と、前記半導体基板の表層部に形成された第2導電型のベース領域と、前記ベース領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、前記半導体基板の表層部に形成され、第1導電型で該半導体基板より高濃度のドリフト領域と、前記ドリフト領域の表層部に形成され、第1導電型で該ドリフト領域より高濃度のドレイン領域と、前記ベース領域の一部を覆うようにして、ゲート酸化膜を介して、前記半導体基板上に形成されたゲート電極と、前記ドリフト領域の一部を覆うようにして、前記半導体基板上に形成されたLOCOS酸化膜とを備えてなり、前記ゲート酸化膜が、前記ベース領域上において、前記ソース領域側から前記ドリフト領域側に向って、次第に深くなるように形成され、前記ベース領域の前記ドリフト領域側端部における前記ゲート酸化膜の深さが、前記ドリフト領域の前記ベース領域側端部における前記LOCOS酸化膜の深さと等しく設定されてなり、前記LOCOS酸化膜の深さが、前記ドリフト領域における前記ベース領域側端部から前記ドレイン領域に向って、前記ゲート酸化膜に較べてなだらかなテーパ形状で、次第に浅くなるように形成されてなる横型MOSトランジスタの製造方法であって、前記半導体基板上の前記ベース領域と前記ドリフト領域の一部を覆う第1領域に、第1LOCOS酸化膜を形成する第1LOCOS酸化膜形成工程と、前記第1LOCOS酸化膜における前記ベース領域の一部を覆う第1部分を除去して、残った該第1LOCOS酸化膜の前記ドリフト領域の一部を覆う第2部分を前記LOCOS酸化膜とする第1部分除去工程と、前記第1部分除去後の前記ベース領域の一部を覆う第4領域に、ゲート酸化膜を形成するゲート酸化膜形成工程とを有してなり、前記LOCOS酸化膜の深さが前記なだらかなテーパ形状となるように、前記第1LOCOS酸化膜形成工程において、前記第1LOCOS酸化膜を形成するためのマスクの厚さを、前記ドリフト領域上において、前記ベース領域上より薄く形成することを特徴としている。
また、上記製造方法において、LOCOS酸化膜の深さが前記なだらかなテーパ形状となるように、前記第1LOCOS酸化膜形成工程において、前記第1LOCOS酸化膜を形成するためのマスクの厚さを、前記ドリフト領域上において、前記ベース領域上より薄く形成することで、請求項に記載の横型MOSトランジスタを製造することができる。
尚、請求項に記載の製造方法によって製造される横型MOSトランジスタの効果については、前述したとおりであり、その説明は省略する。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図に基づいて説明する。
図1は、本発明ではないが参考とする例で、横型MOSトランジスタ(LDMOS,Lateral Diffused Metal Oxide Semiconductor)100の模式的な断面図である。尚、図1のLDMOS100において、図7のLDMOS90と同様の部分については、同じ符号を付した。
図1に示すLDMOS100は、図7に示すLDMOS90と同様に、N導電型(N−)の半導体基板1に形成されている。図1のLDMOS100では、図7のLDMOS90と同様に、半導体基板1の表層部にP導電型(P)のベース領域2が形成され、ベース領域2の表層部には、N導電型(N+)のソース領域3が形成されている。また、ベース領域2を間に挟んで、ソース領域3の反対側における半導体基板1の表層部に、N導電型(N)で半導体基板1より高濃度のドリフト領域4が形成され、ドリフト領域4の表層部には、N導電型(N+)でドリフト領域4より高濃度のドレイン領域5が形成されている。さらに、半導体基板1上には、ゲート電極7aが、ゲート酸化膜6aを介して、ベース領域2の一部を覆うようにして形成されている。また、LOCOS(LocalOxidation of Silicon)酸化膜8aが、ドリフト領域4の一部を覆うようにして半導体基板1上に形成されている。
しかしながら、図1と図7を比較してわかるように、図1のLDMOS100においてゲート酸化膜6aとLOCOS酸化膜8aで構成されている構造は、図7のLDMOS90のそれとは異なる構造となっている。すなわち、図7に示す従来のLDMOS90では、ゲート酸化膜6が、半導体基板1の表面の平坦なベース領域6上で、平坦に形成され、その上にゲート電極7が配置されている。これに対して図1のLDMOS100では、ゲート酸化膜6aが、ベース領域2上において、ソース領域3側からドリフト領域4側に向って、次第に深くなるように形成されている。そして、ベース領域2のドリフト領域側端部2dにおけるゲート酸化膜6aの深さが、ドリフト領域4のベース領域側端部4bにおけるLOCOS酸化膜8aの深さと等しく設定されている。
図7のLDMOS90においては、チャネル領域2rを流れ出た電流キャリアが、LOCOS酸化膜8に突き当たり、その経路を折り曲げてLOCOS酸化膜8直下のドリフト領域4に流れ込み、この部分での損失がオン抵抗の主要因の一つになっていると考えられる。
一方、図1のLDMOS100においては、ゲート酸化膜6aとLOCOS酸化膜8aとで構成される上記構造によって、動作時には図中に太線矢印で示したように、ソース領域3を流れ出た電流キャリアが、チャネル領域(ゲート酸化膜6aを介したベース領域2のゲート電極7a直下にある領域)2cにおいて深さ方向に引っ張られる。また、チャネル領域2cを流れ出た電流キャリアは、その経路を折り曲げることなく、LOCOS酸化膜8a直下のドリフト領域4に直線的に流れ込むことができる。このように、図1のLDMOS100においては、電流キャリアが折れ曲がりなくチャネル領域2cからドリフト領域4に進むことができるため、該電流経路の抵抗が低減される。これによって、図1のLDMOS100は、図7のLDMOS90に較べて、低オン抵抗の横型MOSトランジスタとすることができる。尚、チャネル領域2cの先端であるベース領域2のドリフト領域側端部2dは、図1のLDMOS100ように間に半導体基板1の領域を挟まずに、ドリフト領域4のベース領域側端部4bに隣接するように、LOCOS酸化膜8a下まで回り込んでいてもよい。
次に、図1のLDMOS100の製造方法について説明する。
図2(a)〜(d)は、LDMOS100の製造方法の一例で、その要部の製造工程を示した工程別の断面図である。
図2の製造方法では、図2(a)に示すように、ベース領域2とドリフト領域4が形成された半導体基板1を準備する。次に、一般的なLOCOS酸化の方法によって、半導体基板1上のベース領域2とドリフト領域4の一部を覆う第1領域に、第1LOCOS酸化膜8sを形成する。
次に、図2(b)に示すように、エッチングにより、第1LOCOS酸化膜8sを除去する。
次に、図2(c)に示すように、LOCOS酸化のマスクとなる窒化膜MSを半導体基板1上に形成し、第1LOCOS酸化膜8s除去後のドリフト領域4の一部を覆う第2領域に開口部を形成する。次に、一般的なLOCOS酸化の方法によって、上記開口部に第2LOCOS酸化膜8aを形成する。この第2LOCOS酸化膜8aが、図1に示すLDMOS100のLOCOS酸化膜8aである。
次に、図2(d)に示すように、窒化膜MSを除去した後に半導体基板1を熱酸化して、第1LOCOS酸化膜8s除去後のベース領域2の一部を覆う第3領域に、ゲート酸化膜6aを形成する。ゲート酸化膜6aの形成には、CVD(Chemical Vapor Deposition)を用いてもよい。このゲート酸化膜6aが、図1に示すLDMOS100のゲート酸化膜6aである。
図2(d)の工程の後は、一般的な半導体の製造工程を実施して、図1に示すLDMOS100を製造することができる。
図3(a)〜(d)は、LDMOS100の製造方法に関する別の例で、後述する本発明の図5の横型MOSトランジスタ102を製造するにあたって、基本とする要部の製造工程を示した工程別の断面図である。
図3(a)に示す工程は、図2(a)で説明した工程と同じである。ベース領域2とドリフト領域4が形成された半導体基板1を準備し、次に、一般的なLOCOS酸化の方法によって、半導体基板1上のベース領域2とドリフト領域4の一部を覆う第1領域に、第1LOCOS酸化膜8sを形成する。
図3の製造方法では、次に、図3(b)に示すように、エッチングのマスクとなるレジスト膜MRを半導体基板1上に形成し、第1LOCOS酸化膜8sにおけるベース領域2の一部を覆う第1部分に開口部を形成する。次に、異方性ドライエッチングにより、第1LOCOS酸化膜8sの上記第1部分を除去する。
次に、図3(c)に示すように、レジスト膜MRを除去した後、半導体基板1の表面を軽くエッチングして、半導体基板1の表面酸化膜を除去する。このようにして、残った第1LOCOS酸化膜8sのドリフト領域4の一部を覆う第2部分8aを、図1のLOCOS酸化膜8aとする。
次に、図3(d)に示すように、第1LOCOS酸化膜8sの上記第1部分除去後のベース領域2の一部を覆う第4領域に、ゲート酸化膜6aを形成する。このゲート酸化膜6aが、図1に示すLDMOS100のゲート酸化膜6aである。
図3(d)に示す工程の後は、一般的な半導体の製造工程を実施することにより、図1に示すLDMOS100を製造することができる。
次に、図1に示すLDMOS100の変形例について説明する。
図4と図5は、図1のLDMOS100の変形例で、それぞれ、LDMOS101,102の模式的な断面図である。図4のLDMOS101は、本発明ではないが参考とする別の例であり、図5のLDMOS102は、本発明に係る例である。尚、図4と図5のLDMOS101,102において、図1のLDMOS100と同様の部分については、同じ符号を付した。
図4に示すLDMOS101では、ドレイン領域5aの深さが、LOCOS酸化膜8aの深さより深く設定されている。また、ドレイン領域5aに接続するドレイン電極が、LOCOS酸化膜8aより深く形成されたトレンチ9の埋込金属電極9aからなる構成となっている。
図4のLDMOS101では、LOCOS酸化膜8a直下のドリフト領域4に流れ込んだ電流キャリアが、図中に太線矢印で示したように、さらに直線的に進んでドレイン領域5aに到達し、LOCOS酸化膜8aより深く形成されたトレンチ9の埋込金属電極9aからなるドレイン電極に流れ込むことができる。従って、これによりドリフト領域4からドレイン領域5aおよびドレイン電極に至る電流経路の抵抗が低減されて、図1のLDMOS100に較べて、さらにドリフト抵抗を低減することができる。また、図4に示すドレイン領域およびドレイン電極構造によって、ドレイン領域5aとドレイン電極9aのコンタクト面積を大きくできるため、ドレイン部での電流集中を緩和することが可能となり、これによってもドリフト抵抗を低減することが可能となる。また、これによって、図1のLDMOS100に較べて、図4のLDMOS101における許容電流の絶対量も増大させることができる。
尚、図4に示すLDMOS101は、図2(d)または図3(d)に示す工程後において、一般的なトレンチ形成工程とスパッタやCVDによるメタル埋込工程を実施することによって製造することができる。
図5に示すLDMOS102では、LOCOS酸化膜8bの深さが、ドリフト領域4におけるベース領域側端部4bからドレイン領域5に向って、次第に浅くなるように形成された構成となっている。
図5のLDMOS102では、LOCOS酸化膜8b直下のドリフト領域4に流れ込んだ電流キャリアが、ドレイン領域5に向って次第に浅くなるなだらかなテーパ形状のLOCOS酸化膜8bの直下をほぼ直線的に進んで半導体基板1の表層部に形成されたドレイン領域5に到達し、ドレイン電極に流れ込むことができる。従って、これによりドリフト領域4からドレイン領域5およびドレイン電極に至る電流経路の抵抗が低減されて、図1のLDMOS100に較べて、さらにドリフト抵抗を低減することができる。また、該テーパ形状のLOCOS酸化膜8bの構造によって、ドリフト領域4における電界集中を緩和でき、これによってもドリフト抵抗を低減することが可能となる。また、これによって、図1のLDMOS100に較べて、図5のLDMOS102における許容電流の絶対量も増大させることができる。
図6(a)〜(c)は、図5のLDMOS102の製造方法を示す図で、その要部の製造工程を示した工程別の断面図である。
図6の製造方法では、図6(a)に示すように、ベース領域2とドリフト領域4が形成された半導体基板1を準備する。次に、半導体基板1上のベース領域2上とドリフト領域4上に、それぞれ、厚さの異なる窒化膜MSa,MSbを形成する。ドリフト領域4上の窒化膜MSbの厚さは、ベース領域2上の窒化膜MSaの厚さに較べて薄く設定する。次に、半導体基板1上のベース領域2とドリフト領域4の一部を覆う第1領域に、開口部を形成する。
次に、図6(b)に示すように、一般的なLOCOS酸化の方法によって、第1領域に第1LOCOS酸化膜8tを形成する。この時、厚い窒化膜MSa側における第1LOCOS酸化膜8tのバーズビーク(傾斜部)は短くて急峻な勾配となり、薄い窒化膜MSb側における第1LOCOS酸化膜8tのバーズビーク(傾斜部)は長くて緩やかな勾配となる。これによって、図5のLDMOS102におけるLOCOS酸化膜8bのドリフト領域4におけるベース領域側端部4bからドレイン領域5に向って次第に浅くなる底面構造が形成される。
次に、図6(c)に示すように、窒化膜MSa,MSbを除去する。これによって、図3(a)と同様の状態である、半導体基板1上のベース領域2とドリフト領域4の一部を覆う第1領域に、第1LOCOS酸化膜8tが形成された状態ができあがる。
以降は、図3(b)から図3(d)で説明した工程を経ることで、図5に示すLDMOS102を製造することができる。
以上のようにして、図のLDMOS02およびその製造方法により例示した本発明の横型MOSトランジスタおよびその製造方法は、素子構造に起因するチャネル抵抗とドリフト抵抗を低減した、低オン抵抗の横型MOSトランジスタおよびその製造方法となっている。
本発明ではないが参考とする例で、横型MOSトランジスタ(LDMOS)100の模式的な断面図である。 (a)〜(d)は、LDMOS100の製造方法の一例で、その要部の製造工程を示した工程別の断面図である。 (a)〜(d)は、LDMOS100の製造方法に関する別の例で、後述す る本発明の図5の横型MOSトランジスタ102を製造するにあたって、基本とする要部の製造工程を示した工程別の断面図である。 図1のLDMOS100の変形例で、本発明ではないが参考とする別の例のLDMOS101の模式的な断面図である。 図1のLDMOS100の変形例で、本発明に係る例のLDMOS102の模式的な断面図である。 (a)〜(c)は、LDMOS102の製造方法を示す図で、その要部の製造工程を示した工程別の断面図である。 従来の一般的なLDMOS90の模式的な断面図である。 LDMOS90の単位セルについて、オン抵抗の構成比を示した図である。
符号の説明
90,100〜102 横型MOSトランジスタ(LDMOS)
1 半導体基板(N−)
2 ベース領域(P)
2c,2r チャネル領域
2d ベース領域のドリフト領域側端部
3 ソース領域(N+)
4 ドリフト領域(N)
4b ドリフト領域のベース領域側端部
5,5a ドレイン領域(N+)
6,6a ゲート酸化膜
7,7a ゲート電極
8,8a,8b LOCOS酸化膜
9 トレンチ
9a 埋込金属電極

Claims (2)

  1. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の表層部に形成された第2導電型のベース領域と、
    前記ベース領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記半導体基板の表層部に形成され、第1導電型で該半導体基板より高濃度のドリフト領域と、
    前記ドリフト領域の表層部に形成され、第1導電型で該ドリフト領域より高濃度のドレイン領域と、
    前記ベース領域の一部を覆うようにして、ゲート酸化膜を介して、前記半導体基板上に形成されたゲート電極と、
    前記ドリフト領域の一部を覆うようにして、前記半導体基板上に形成されたLOCOS酸化膜とを備えてなる横型MOSトランジスタであって、
    前記ゲート酸化膜が、前記ベース領域上において、前記ソース領域側から前記ドリフト領域側に向って、次第に深くなるように形成され、
    前記ベース領域の前記ドリフト領域側端部における前記ゲート酸化膜の深さが、前記ドリフト領域の前記ベース領域側端部における前記LOCOS酸化膜の深さと等しく設定されてなり、
    前記LOCOS酸化膜の深さが、
    前記ドリフト領域における前記ベース領域側端部から前記ドレイン領域に向って、前記ゲート酸化膜に較べてなだらかなテーパ形状で、次第に浅くなるように形成されてなることを特徴とする横型MOSトランジスタ。
  2. 第1導電型の半導体基板と、
    前記半導体基板の表層部に形成された第2導電型のベース領域と、
    前記ベース領域の表層部に形成された第1導電型のソース領域と、
    前記半導体基板の表層部に形成され、第1導電型で該半導体基板より高濃度のドリフト領域と、
    前記ドリフト領域の表層部に形成され、第1導電型で該ドリフト領域より高濃度のドレイン領域と、
    前記ベース領域の一部を覆うようにして、ゲート酸化膜を介して、前記半導体基板上に形成されたゲート電極と、
    前記ドリフト領域の一部を覆うようにして、前記半導体基板上に形成されたLOCOS酸化膜とを備えてなり、
    前記ゲート酸化膜が、前記ベース領域上において、前記ソース領域側から前記ドリフト領域側に向って、次第に深くなるように形成され、
    前記ベース領域の前記ドリフト領域側端部における前記ゲート酸化膜の深さが、前記ドリフト領域の前記ベース領域側端部における前記LOCOS酸化膜の深さと等しく設定されてなり、
    前記LOCOS酸化膜の深さが、
    前記ドリフト領域における前記ベース領域側端部から前記ドレイン領域に向って、前記ゲート酸化膜に較べてなだらかなテーパ形状で、次第に浅くなるように形成されてなる横型MOSトランジスタの製造方法であって、
    前記半導体基板上の前記ベース領域と前記ドリフト領域の一部を覆う第1領域に、第1LOCOS酸化膜を形成する第1LOCOS酸化膜形成工程と、
    前記第1LOCOS酸化膜における前記ベース領域の一部を覆う第1部分を除去して、残った該第1LOCOS酸化膜の前記ドリフト領域の一部を覆う第2部分を前記LOCOS酸化膜とする第1部分除去工程と、
    前記第1部分除去後の前記ベース領域の一部を覆う第4領域に、ゲート酸化膜を形成するゲート酸化膜形成工程とを有してなり、
    前記LOCOS酸化膜の深さが前記なだらかなテーパ形状となるように、
    前記第1LOCOS酸化膜形成工程において、
    前記第1LOCOS酸化膜を形成するためのマスクの厚さを、前記ドリフト領域上において、前記ベース領域上より薄く形成することを特徴とする型MOSトランジスタの製造方法
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