JP5121153B2 - ゴム物品補強用のブラスめっき鋼線とその製造方法 - Google Patents

ゴム物品補強用のブラスめっき鋼線とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、タイヤ補強用スチールコードの素線等に用いられる、表面にブラス(黄銅)めっき層が設けられたゴム物品補強用のブラスめっき鋼線に関するもので、特に、ブラスめっき鋼線とゴムとの接着性の向上に関するものである。
従来、タイヤ補強用スチールコードの素線等に用いられるゴム物品補強用鋼線としては、表面にブラスめっき層が設けられたブラスめっき鋼線が用いられる。このブラスめっき鋼線は、パテンティング等の熱処理とブラスめっき処理とを施した鋼線材を所定の線径まで冷間伸線加工することにより製造される。
上記ブラスめっき鋼線とゴムとの接着性については、例えば、タイヤ製造時の加硫工程において、ゴムとの接触下で加熱されることにより、ゴム中の硫黄とブラスめっき中の銅とが反応して接着層が形成されることが知られている。この接着層は、加硫工程において速やかにかつ確実に形成されること(初期接着性能)、及び、ゴム物品の使用時に水分や熱によって劣化しないこと(接着耐久性能)が求められている。
ゴム物品補強用のブラスめっき鋼線のゴムとの接着性を改善する方法としては、従来、めっき成分にFeやNiなどの合金元素を添加して、その表面層を合金化する方法(例えば、特許文献1,2参照)や、ブラスめっきを施した鋼線にプラズマ照射を行って表面処理する方法(例えば、特許文献3)や、めっき層最表面の酸素比率を限定する方法(例えば、特許文献4参照)、あるいは、伸線加工後にブラスト処理を行う方法(例えば、特許文献5参照)が知られている。
特開平8−209386号公報 特開2002−13081号公報 特開2003−160895号公報 特開2004−68102号公報 特開平5−278147号公報
しかしながら、上記従来の方法では、いずれも、接着性にある程度の改善は見られるものの、十分な初期接着性能と接着耐久性能とをともに満足できるものではなかった。
本発明は、上記従来の問題点に鑑みてなされたもので、ブラスめっき鋼線とゴムとの接着性を確実に向上させることのできるゴム物品補強用のブラスめっき鋼線とその製造方法を提供することを目的とする。
発明によるゴム物品補強用のブラスめっき鋼線の製造方法は、潤滑液中で複数のダイスを用いて行う湿式伸線加工によりゴム物品補強用のブラスめっき鋼線を製造する方法において、仕上げダイス、または、仕上げダイスを含む伸線下流の数ダイスでの伸線加工に用いる潤滑液として、仕上げダイス、または、仕上げダイスを含む伸線下流の数ダイス以外の他のダイスでの伸線加工に用いる潤滑液よりも潤滑性を下げた潤滑液を用いることによって、結晶質のブラスめっき層の極表面とダイスとが直接あるいは不完全な被膜を介して接触するようにして結晶質のブラスめっき層の極表面に強加工層を形成することにより、鋼線の表面に、表面側の非結晶質性部と内側の結晶質性部とが積層されたブラスめっき層を形成したことを特徴とする。
発明によるゴム物品補強用のブラスめっき鋼線の製造方法によれば、ゴムとの接着性能に優れたブラスめっき鋼線を作製できる。
最良の形態1
以下、本発明の最良の形態1について、図1;2に基づき説明する。
図1を参照し、ブラスめっき鋼線10を説明する。ブラスめっき鋼線10は、鋼線12と鋼線12の表面に形成されたブラスめっき層11とを有する。このブラスめっき層11は、表面側の非結晶質性部11aと内側の結晶質性部11bとが積層された積層構造部分13を備える。非結晶質性部11aは、20nm以下の粒径の結晶粒により形成される。換言すれば、非結晶質性部11aは、20nm以下の微細結晶粒により形成されたり、あるいは、結晶粒が判別できない特徴を備えた実質的に非結晶質の部分である。結晶質性部11bは、20nmを超える粒径の結晶粒により形成された部分である。例えば、後方散乱電子線パターンをとると、結晶質性部11bではCuの結晶方位に対応する明確な菊池パターンが得られるが、非結晶質性部11aでは明確な結晶構造を有しないため、明確な菊池パターンは得られない。
最良の形態1では、積層構造部分13の非結晶質性部11aの表面がブラスめっき層11の表面全体に対して占める面積割合(以下、面積割合Aという)を80%以上とするとともに、積層構造部分13がブラスめっき層11の全体に対して占める体積割合(以下、体積割合Aという)を50%以上とした。
最良の形態1によるブラスめっき鋼線10によれば、表面側の非結晶質性部11aと内側の結晶質性部11bとが積層された積層構造部分13を有したブラスめっき層11を備えたので、以下のような効果を得ることができた。
ブラスめっき層11の非結晶質性部11aは、格子欠陥濃度がきわめて高いので活性度が高く、Cu原子の拡散速度が速い。このため、ブラスめっき鋼線10をタイヤ補強用スチールコードの素線として用いてタイヤを製造する際の加硫工程において、ブラスめっき鋼線10の非結晶質性部11aとゴムとが接触された状態でブラスめっき鋼線10が加熱されると、ブラスめっき鋼線10とゴムとの接着反応が速やかに進行する。よって、加硫工程においてブラスめっき鋼線10とゴムとの接着層が速やかに形成されるので、初期接着性能が向上する(以下、効果(1)という)。即ち、最良の形態1では、初期接着性能の良好なブラスめっき鋼線10を得ることができた。
また、接着層が形成された後に、接着界面においてCu原子が速やかに消費されるような環境(例えば、高温、高湿環境)にタイヤが置かれても、非結晶質性部11aからCu原子が速やかに供給されるので、接着層中のCu原子の希薄化が防止され、強固な接着層が維持される。
また、ブラスめっき層11の結晶性部11bは、非結晶質性部11aと比べて活性度が低く、Cu原子の拡散速度も遅い。したがって、ブラスめっき層11が、活性度の高い非結晶質性部11aのみを備えた構成の場合、劣悪な湿熱劣化環境においては、ブラスめっき/スチール界面が脆弱化しやすく、破壊の起点となりやすい。そこで、最良の形態1では、ブラスめっき層11に結晶性部11bを設けたことで、接着耐久性能を向上できた。つまり、ブラスめっき層11は、ゴムとの接着反応を緩やかに進行させる結晶性部11bを有しているので、タイヤ等のゴム物品の使用時における水分や熱による反応が進行しても銅が早期に枯渇せず、接着耐久性を確保することができた(以下、効果(2)という)。
したがって、最良の形態1によるブラスめっき鋼線10によれば、良好な初期接着性と接着耐久性とを兼ね備えたブラスめっき鋼線10を得ることができた。
最良の形態1のブラスめっき鋼線10は、例えば、結晶質のブラスめっきを施した鋼線12のブラスめっき層の極表面のみを強加工して、このブラスめっき層の表面を非結晶質性部11aに変質させることで製造できる。
ブラスめっき層の極表面の強加工は、例えば、ダイスによる伸線加工により行う。
伸線加工で潤滑が不十分な場合、被加工線材と工具とが直接あるいは不完全な被膜を介して接触すると、被加工線材の表面に強加工層が生じることが知られている。この強加工層は、きわめて高い密度の格子欠陥が導入された部分である。このような強加工層の生成は、一般に、ブラスめっきの脱落や鋼線材質の劣化、あるいは、断線やダイス摩耗をもたらす問題があるといわれているが、潤滑性をある程度下げた状態で伸線加工することにより、ブラスめっき層の極表面に極めて薄い強加工層を形成することができる。
例えば、液体潤滑液を用いた湿式伸線によって潤滑性をある程度下げた状態での伸線加工を行うには、潤滑液中の潤滑成分の濃度を、通常の伸線に用いる時の濃度よりも下げて伸線したり、潤滑液の温度を潤滑剤の使用推奨温度よりも下げて伸線する。
どの程度に潤滑性を下げた状態で伸線するかについては、製造する鋼線の強度や線径にもよるが、例えば、潤滑成分の濃度を下げる場合、鋼線の伸線作業で通常使用する潤滑液の濃度の80%〜20%の濃度とすればよい。潤滑性を下げ過ぎると、ブラスめっきの脱落、鋼線材質の劣化、あるいは、断線やダイス摩耗をもたらす。逆に、潤滑性の下げ方が足りないと、上記ブラスめっき層表面の非結晶質性部11aの割合が少なくなるので、接着性が劣化する。
また、伸線加工中の発熱が大きすぎると、温度上昇によるブラスめっきの格子欠陥密度の減少の可能性や、鋼線の延性劣化の可能性があるので、例えば下記のような、発熱が小さくなる伸線条件を設定し、ダイスからの出線温度を接触式温度計で測定したときに、150℃以下とすることが好ましい。
・伸線条件
−1ダイス当たりの減面率を低めに設定する。
−伸線速度を低めに設定する。
−ダイスを冷却して温度上昇を抑制する。
−ダイスに入線する線材及び/又はダイスから出線する線材を冷却する。
このとき、非結晶質性部と結晶質性部との積層構造部分を形成するには、ブラスめっき層の厚さを厚めにする方がよい。
また、湿式連続伸線にて製造する場合には、仕上げダイス、または、仕上げダイスを含む伸線下流の数ダイスにおける伸線を、上記したような潤滑性をある程度下げた状態で行い、他のダイスでは良好な潤滑条件で行うようにすれば、内部が結晶質で表面が非結晶質であるブラスめっき層を確実に製造することができる。
このように最良の形態1によれば、ブラスめっき鋼線を潤滑性をある程度下げた状態で伸線することによって、鋼線12の表面に、非結晶質性部11aと結晶質性部11bとが積層された構造の積層構造部分13を備え、面積割合Aが80%以上、体積割合Aが50%以上のブラスめっき層11を備えたブラスめっき鋼線10を形成したので、良好な初期接着性能と接着耐久性能とを兼ね備えたブラスめっき鋼線10を得ることができた。
なお、最良の形態1では、表面に結晶質のブラスめっき層を形成した鋼線を、潤滑性をある程度下げた状態で伸線して、内部が結晶質で表面が非結晶質であるブラスめっき層11を形成したが、鋼線の表面に結晶質のブラスめっき層を形成した後、この結晶質のブラスめっき層の表面に、例えば、プラズマCVDなどにより、非晶質のブラスめっき層を形成して、上記ブラスめっき層を、結晶質から成る下層部と非晶質から成る表層部とから成る積層構造を有するブラスめっき層としてもよい。この場合には、上記ブラスめっき層内部の結晶性を良好に保持したまま、その最表面をほぼ非晶質化することが可能である。
最良の形態1の実施例
潤滑性をある程度下げた状態で伸線したブラスめっき鋼線(実施例1)と、従来の良好な潤滑条件で伸線したブラスめっき鋼線(比較例1)とをそれぞれ作製した。図2(a),(b)は、実施例1と比較例1のブラスめっき鋼線の各断面を示す図で、実施例1のブラスめっき鋼線では面積割合Aが96%であるのに対し、比較例のブラスめっき鋼線では面積割合Aが56%であった。面積割合Aは、作製したブラスめっき鋼線の表面について後方散乱電子パターンをとり、Cuの結晶方位に対応する明確な菊池パターンが得られる度合より算出した。なお、試験に使用したブラスめっき鋼線は、いずれも、線径が0.300mm、抗張力3200MPa、1kg当たりブラスめっき付着量は3.5gであった。
これらの鋼線について、ゴムとの接着性を調べた結果、実施例のブラスめっき鋼線は、比較例のブラスめっき鋼線に比較して、初期接着性能、接着耐久性ともに優れていることが確認された。
最良の形態2
面積割合Aを20%以上とし、積層構造部分の非結晶質性部が積層構造部分全体に対して占める体積割合(以下、体積割合Bという)を20%以上80%以下とした場合に、ゴムに対して優れた初期接着性能、接着層維持性能、接着耐久性能を有したブラスめっき鋼線10が得られた。面積割合Aを20%未満とした場合は、上述した効果(1)、(2)で説明した効果、即ち、優れた初期接着性能、接着耐久性能は得られなかった。また、体積割合Bを20%未満とした場合は、上述した効果(1)で説明した効果、即ち、優れた初期接着性能は得られなかった。また、体積割合Bを20%未満とした場合は、上述した効果(1)、(2)で説明した効果、即ち、優れた初期接着性能、及び、接着耐久性能が得られなかった。さらに、体積割合Bが80%を超えた場合には、上述した効果(2)で説明した効果、即ち、優れた接着耐久性能は得られなかった。また、体積割合Bを25%以上75%以下とした場合には、さらに優れた初期接着性能、耐久接着性能が得られた。また、面積割合Aを80%以上とした場合には、初期接着性能がさらに向上した。
最良の形態2の実施例
面積割合A及び体積割合Bの異なるブラスめっき鋼線を作製し、接着性能評価を実施した。面積割合Aは作製したブラスめっき鋼線の表面について後方散乱電子パターンをとり、Cuの結晶方位に対応する明確な菊池パターンが得られる度合より算出した。体積割合Bは作製したブラスめっき鋼線の断面観察画像を画像解析して算出した。図3は潤滑性をある程度下げた状態で伸線したブラスめっき鋼線(実施例2、3)と、従来の良好な潤滑条件で伸線したブラスめっき鋼線(比較例2)の各断面を示しており、図4には上記手法で算出したそれぞれの面積割合A及び体積割合Bを示した。接着性能評価については、初期接着性は素線径0.30mmのブラスめっき鋼線を1×3構造に撚りスチールコードを作製した後、これを等間隔に平行に並べ、両側からゴムでコーティングした後、160℃、7〜15分の加硫後、得られたゴム−スチールコード複合体につき、ゴムからスチールコードを剥離し、その時のゴム付着率を測定して、その結果を比較例2を100とした指数で示した。数値が大きいほど接着性が良好であることを示す。また、接着耐久性は、初期接着性と同様にゴムでコーティングした後、160℃、20分で加硫後、得られたゴム−スチールコード複合体につき、湿度95%、温度75%の大気圧雰囲気中に7〜14日放置し、その後ゴムからスチールコードを剥離し、その時のゴム付着率を測定して、その結果を比較例2を100とした指数で示した。数値が大きいほど接着性が良好であることを示す。図4にそれぞれの結果を示した。面積割合Aを98%、体積割合Bを45%とした実施例2のブラスめっき鋼線は、最良の形態2で説明した条件、即ち、面積割合Aが80%以上、体積割合Bが25%以上75%以下という条件を満たしており、初期接着性能、接着耐久性能が比較例2よりいずれも優れている。体積割合Bが80%以下という条件を満たしていない実施例3のブラスめっき鋼線では、接着耐久性能が比較例2より悪く、上述した効果(2)の効果が十分に得られなかった。
積層構造部分13を有するか否かにかかわらず、ゴムに対する初期接着性能に関しては、面積割合Aが大きいほど良好となるので、面積割合Aを100%としてもよい。
ブラスめっき鋼線の断面を示す模式図である。 実施例1と比較例1のブラスめっき鋼線の断面を比較した図である。 実施例2、3と比較例2のブラスめっき鋼線の断面を比較した図である。 実施例2、3と比較例2の接着性能評価の結果を示す図である。
符号の説明
10 ブラスめっき鋼線、11 ブラスめっき層、11a 非結晶質性部、
11b 結晶質性部、12 鋼線、13 積層構造部分。

Claims (1)

  1. 滑液中で複数のダイスを用いて行う湿式伸線加工によりゴム物品補強用のブラスめっき鋼線を製造する方法において、
    仕上げダイス、または、仕上げダイスを含む伸線下流の数ダイスでの伸線加工に用いる潤滑液として、仕上げダイス、または、仕上げダイスを含む伸線下流の数ダイス以外の他のダイスでの伸線加工に用いる潤滑液よりも潤滑性を下げた潤滑液を用いることによって、結晶質のブラスめっき層の極表面とダイスとが直接あるいは不完全な被膜を介して接触するようにして結晶質のブラスめっき層の極表面に強加工層を形成することにより、鋼線の表面に、表面側の非結晶質性部と内側の結晶質性部とが積層されたブラスめっき層を形成したことを特徴とするゴム物品補強用のブラスめっき鋼線の製造方法。
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