JP5120430B2 - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、感光体上に静電潜像を形成するために、感光体を露光走査する光走査装置、および、当該光走査装置を備える画像形成装置に関する。
プリンタ、複写機等の電子写真方式の画像形成装置では、通常、光走査装置によって感光体ドラムを露光走査することにより、感光体ドラム上に画像データに対応した静電潜像を形成し、形成された静電潜像をトナーによって現像してトナー画像を形成するようになっている。形成されたトナー画像は、記録紙、OHPシート等の記録シートに転写されて、定着装置によって、転写されたトナー画像が記録シートに定着される。
フルカラー画像を形成する画像形成装置では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナー画像をそれぞれ形成するために、4つの感光体ドラムが設けられており、光走査装置が、各感光体ドラムに対して、Y、M、C、Kの各画像データに対応したレーザビームを照射することによって、感光体ドラム上に静電潜像が形成される。
このような画像形成装置では、4つの感光体ドラムのそれぞれに照射されるレーザビームを、4つの半導体レーザ素子によってそれぞれ生成するようになっており、各半導体レーザ素子にて生成されたレーザビームが、第1光学系によって回転する1つのポリゴンミラーに照射される。回転したポリゴンミラーは、4つのレーザビームを、各感光体ドラムの軸方向に沿った主走査方向に沿って走査する。ポリゴンミラーによって走査されたそれぞれのレーザビームは、第2光学系によって、対応する各感光体ドラムにそれぞれ照射される。
各感光体ドラムは、レーザビームが照射される際にそれぞれ回転されており、レーザビームは、副走査方向位置を順次変更しつつ、主走査方向に沿って走査される。これにより、各感光体ドラムの周面上には、ドットパターンによる静電潜像がそれぞれ形成される。
なお、フルカラー画像を形成する場合には、通常、4つの感光体ドラムのそれぞれの周面上に、例えば1200dpiの高解像度に対応した静電潜像が形成される。これに対して、例えば、黒色のモノクロ画像を形成する場合には、4つの感光体ドラムのうち、K色のトナー画像が形成される1つの感光体ドラムの周面上にのみ、例えば600dpiの低解像度に対応した静電潜像が形成される。
600dpiの低解像度に対応した静電潜像を形成する場合には、レーザビームは、副走査方向に42μmの間隔をあけた状態で、1つの感光体ドラムの主走査方向に沿って走査される。これに対して、1200dpiの高解像度に対応した静電潜像を形成する場合には、レーザビームは、各感光体ドラムの周面上に形成されるドットを高密度化するために、副走査方向に21μmの間隔をあけて各感光体ドラムの主走査方向に沿って走査される。
このため、1200dpiの高解像度に対応した静電潜像を形成する場合には、感光体ドラムにおけるレーザビームの主走査方向に沿った走査回数は、600dpiの低解像度に対応した静電潜像を形成する場合の2倍になる。従って、1回の画像形成に必要なポリゴンミラーの総回転数も、高解像度の静電潜像を形成する場合には、低解像度の静電潜像を形成する場合の2倍になる。
このように、高解像度の静電潜像は、ポリゴンミラーの総回転数が2倍必要なことにより、低解像度の静電潜像を形成する場合のように高速で形成するためには、ポリゴンミラーの回転速度を2倍の速さとすればよい。しかしながら、ポリゴンミラーの回転速度は、通常、50000r.p.m.程度が上限になっており、低解像度の静電潜像を形成する場合の2倍の速度でポリゴンミラーを回転することができず、その結果、高解像度の静電潜像を高速で形成することには限界がある。
例えば、1本のレーザビームを、副走査方向の照射位置を変更しつつ主走査方向に沿って走査することにより、感光体ドラムの周面上に静電潜像を形成する画像形成装置では、600dpiの低解像度に対応した静電潜像を形成する場合には、ポリゴンミラーの回転速度を最大として50枚/分の高速で画像形成動作を行うことができても、1200dpiの高解像度に対応した静電潜像を感光体ドラムに形成する場合には、25枚/分の低速でしか画像形成を行うことができないことになる。
特許文献1には、一対の感光体ドラムのそれぞれに対して複数の半導体レーザによって光スポットを形成するマルチビーム方式により、それぞれの感光体ドラム上に静電潜像を形成する光走査装置が開示されている。この光走査装置では、ポリゴンミラーを挟んで対向するように、それぞれの感光体ドラム上に一対の光スポットをそれぞれ照射する光源ユニットが配置されている。
このような構成の光走査装置では、2つの光源ユニットから照射される2本の光スポットが、対応する1つの感光体ドラムに照射されるために、例えば、2本の光スポットが、1200dpiの高解像度に対応していれば、1本のレーザビームで静電潜像を形成する場合の2倍の速度(例えば、50枚/分)で形成することができる。
また、1200dpiの高解像度に対応する2本の光スポットを生成するために、2つの半導体レーザ素子を有する光源ユニットを用いて、600dpiの低解像度に対応した静電潜像を形成することもできる。この場合には、光源ユニットにおける1つの半導体レーザ素子のみを駆動して、1本のレーザビームによって感光体ドラムに静電潜像を形成すればよい。
しかし、この場合には、1200dpiの高解像度に対応した静電潜像を形成する場合と同様の速度で画像形成動作が行われることになり、例えば、50枚/分の速度でしか画像形成動作を実行することができない。このために、低解像度に対応した静電潜像を、高解像度に対応した静電潜像を形成する場合よりも高速で形成することはできないことになる。
このように、フルカラー画像の形成に対応した画像形成装置においては、高解像度に対応した光源ユニットが使用されるために、例えば、低解像度の黒色のモノクロ画像を形成する場合にも、フルカラー画像を形成する場合と同様の速度でしか、画像形成動作を行うことができない。このために、モノクロ画像を、フルカラー画像よりも高速で画像形成することを望むユーザの要望にこたえることはできない。
また、特許文献1に開示された光走査装置は、2組の光源ユニットが、ポリゴンミラーを挟んで対向するように配置されているために、ポリゴンミラーの両側に大きなスペースが必要になる。しかも、Y、M、C、Kの各色のトナー画像を形成するために4つの感光体ドラムが設けられる場合には、さらに2組の光源ユニットが必要になり、光走査装置が著しく大型化するおそれがある。
特許文献2には、複数のレーザ発振部を有する半導体レーザアレイがそれぞれ設けられた2組の発光部を切り替えて使用することにより、1つの感光体ドラムに解像度の異なる静電潜像を形成する光走査装置が開示されている。この光走査装置では、各発光部の半導体レーザアレイが、それぞれ、低解像度用と高解像度用とになっており、低解像度で画像形成動作を行う場合には、低解像度用の半導体レーザアレイを有する発光部を使用することにより、高解像度で画像形成動作を行う場合よりも高速で画像形成動作を行うことができる。
特開2008−26570号公報 特開平11−14921号公報
特許文献2に開示された光走査装置では、1つの感光体ドラムに対して、低解像度および高解像度の静電潜像を形成するモノクロの画像形成装置に関するものであり、各発光部(光源ユニット)の半導体レーザアレイから発振されるそれぞれのレーザビームを、ビームスプリッターを介して、ポリゴンミラーに照射する構成になっている。しかしながら、ビームスプリッターは、高価な光学素子であるために、このようなビームスプリッターを使用する構成では、経済性が損なわれることになる。
また、モノクロの画像形成装置に関する特許文献2の構成を、フルカラー画像を形成する画像形成装置に適用する場合には、さらに3つの感光体ドラムと、各感光体ドラムに対して高解像度の静電潜像を形成する発光部(光源ユニット)が必要になる。このために、4つの高解像度用の発光部と、1つの低解像度用の発光部とを設けるためのスペースが必要になり、画像形成装置が大型化するおそれがある。
フルカラー画像を形成する画像形成装置の光走査装置として、特許文献1に開示されているように、ポリゴンミラーを挟んだ両側に高解像度用の複数の光源ユニットを配置する構成に代えて、1つのポリゴンミラーの片側に、4つの光源ユニットを設ける構成が提案されている。この場合、4つの光源ユニットのそれぞれから照射される高解像度用のレーザビームを、ポリゴンミラーによって、Y、M、C、Kの各色のトナー画像を形成するための4つの感光体ドラムの主走査方向に走査した後に、4つの感光体ドラムのそれぞれに向けて反射するようになっている。
このような構成の光走査装置では、4つの光源ユニットが、ポリゴンミラーの片側の比較的狭いスペースに密接して配置されているために、特許文献2に開示されているような低解像度用の半導体レーザアレイとビームスプリッターとを新たに設けるスペースを確保することは容易でないという問題がある。
また、低解像度用の半導体レーザアレイから照射されるレーザビームを、ビームスプリッターによって1つの高解像度用の半導体レーザアレイと同一の光路を通過させてポリゴンミラーに照射するようにすることも可能である。しかし、この場合には、ポリゴンミラーに対する半導体レーザアレイおよびビームスプリッターの位置が制限されるために、小型化された光走査装置内において、それぞれを配置するためのスペースを確保することは困難である。また、高価なビームスプリッターを用いることによって経済性も損なわれることになる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、コンパクトな構成によって、高解像度の静電潜像を形成することができるとともに、低解像度の静電潜像を高速で形成することができる光走査装置を提供することにある。本発明の他の目的は、そのような光走査装置を有する画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る光走査装置は、複数の色画像を合成してカラー画像を形成する画像形成装置に用いられる光走査装置であって、色別に配置されて、複数のビームをそれぞれ発する複数の高解像度用光源ユニットと、1の偏向手段と、前記各高解像度用光源ユニットのそれぞれから発せられた複数のビームを前記偏向手段まで導く第1光学系と、前記各高解像度用光源ユニットから発せられる複数のビームよりも副走査方向に沿ったビーム間隔が大きくなった複数のビームを発する低解像度用光源ユニットと、前記偏向手段によって偏向された各ビームを色別に対応する感光体へ導く第2光学系と、を備え、前記低解像度用光源ユニットが、前記偏向手段に対して前記第1光学系と同じ側において、前記各高解像度用光源ユニットおよび前記第1光学系と物理的に干渉しない位置であって、かつ、発せられた前記複数のビームが前記偏向手段で偏向されて前記第2光学系を経て特定の感光体の画像形成領域を主走査方向に沿って走査できる範囲内となる位置に配置されていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、前記光走査装置を有することを特徴とする。
本発明に係る光走査装置では、複数の高解像度用光源ユニットから発せられるそれぞれのビームが、第1光学系によって1つの偏向手段に導かれる構成であるために、コンパクトな構成になっており、しかも、低解像度用光源ユニットが設けられているために、低解像度の画像を形成することができる。この場合、低解像度用光源ユニットによって低解像度の画像を形成することができるために、高解像度用光源ユニットによる画像形成速度よりも高速で画像を形成することができる。
また、このような構成において、低解像度用光源ユニットが、偏向手段に対して第1光学系と同じ側であって、複数の高解像度用光源ユニットおよび第1光学系と物理的に干渉せず、しかも、低解像度用光源ユニットから発せられるビームが特定の感光体の画像形成領域を主走査方向に沿って走査できる位置に配置されていることから、低解像度用光源ユニットから発せられて偏向手段に照射されるビームを、特定の感光体に対応する高解像度用光源ユニットから発せられて偏向手段に照射されるビームに対して近接させることができる。これにより、ビームスプリッターのような高価な光学素子を用いることなく、しかも、低解像度用光源ユニットを、光走査装置内に存在するスペース内に配置することができる。その結果、光走査装置が大型化するおそれがなく、経済性も損なわれるおそれがない。
好ましくは、前記偏向手段は、ポリゴンミラーを備えており、前記第1光学系は、前記高解像度用光源ユニットのそれぞれから発せられたビームを、前記ポリゴンミラーに対して主走査方向に沿った位置が等しくなるように一括して反射させる第1反射ミラーを有しており、前記低解像度用光源ユニットが前記第1反射ミラーに近接して配置されていることを特徴とする。
好ましくは、前記低解像度用光源ユニットは、主走査方向において、前記高解像度用光源ユニットの前記偏向手段への光の入射角度とは異なる角度で、前記偏向手段に光を入射することを特徴とする。
好ましくは、前記低解像度用光源ユニットは前記偏向手段に向かってビームを発射することを特徴とする。
好ましくは、前記第1反射ミラーは、前記高解像度用光源ユニットのそれぞれから発せられる複数のビームを、副走査方向に沿った位置が異なるように、一括して反射することを特徴とする。
好ましくは、前記複数の高解像度用光源ユニットのいずれか一つである第1高解像度用光源ユニットが、前記第1反射ミラーに対して第1の入射角度で入射するように、当該第1反射ミラーに対向して配置されており、前記第1光源ユニット以外の高解像度用光源ユニットである第2高解像度用光源ユニットが複数であって、前記第2高解像度用光源ユニットのビームを前記第1反射ミラーへ向かって反射する複数の第2反射ミラーを有し、当該複数の第2高解像度用光源ユニットのそれぞれから発せられるビームが、複数の第2反射ミラーのそれぞれによって反射されて前記第1の入射角度に等しい角度で前記第1反射ミラーに入射することを特徴とする。
好ましくは、前記複数の第2高解像度用光源ユニットが、前記第1高解像度用光源ユニットから発せられる複数のビームの照射領域に沿って並んだ状態で、しかも、それぞれの高さが異なるように配置されていることを特徴とする。
好ましくは、前記複数の第2高解像度用光源ユニットのそれぞれと、対応する前記第2反射ミラーのそれぞれとの距離が、前記照射領域における照射方向上流側に位置する第2高解像度用光源ユニットほど短くなっていることを特徴とする。
好ましくは、前記特定の感光体に導かれるビームが、当該特定の感光体の画像形成領域外に走査されたことを検出する検出手段をさらに備えており、当該検出手段による検出結果に基づいて、前記高解像度用光源ユニットの全ておよび前記低解像度用光源ユニットの感光体面上での書き出しタイミングが決定されることを特徴とする。
好ましくは、前記第1反射ミラーと前記偏向手段との間には、前記第1反射ミラーによって反射されたビームを前記偏向手段において集光させる第1レンズが配置されており、前記第1レンズとは焦点距離が異なっており、前記第1反射ミラーと前記偏向手段との間であって、前記第1反射ミラーと前記偏向手段との間における前記第1レンズの位置とは異なる位置に設けられた第2レンズをさらに備えたことを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る光走査装置を備える画像形成装置の一例であるタンデム型カラープリンタの構成を説明するための模式図である。 その光走査装置における主要部の構成を説明するための底面側から透視図である。 図2におけるZ−Z線に沿った断面図である。 図2に示された模式図における光源部および光走査部の主要部の拡大図である。 その光走査装置に用いられる各光源ユニットの半導体レーザ素子の構成を説明するための模式図である。
以下、本発明に係る光走査装置および画像形成装置の実施の形態について説明する。
<画像形成装置の概略構成>
図1は、本発明の実施の形態に係る光走査装置を備える画像形成装置の一例であるタンデム型カラープリンタ(以下、単に「プリンタ」という)の構成を説明するための模式図である。このカラープリンタは、ネットワーク(例えばLAN)を介して外部の端末装置等から入力される画像データ等に基づいて、周知の電子写真方式により、フルカラー画像あるいはモノクロ画像を記録用紙、OHPシート等の記録シートに形成する。
プリンタは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによるトナー画像を記録シート上に形成する画像形成部Aと、画像形成部Aの下側に配置された給紙部Bとを備えている。給紙部Bは、記録シートSが内部に収容された給紙カセット41を備えており、給紙カセット41内の記録シートSが画像形成部Aに供給される
画像形成部Aは、プリンタのほぼ中央部において一対のベルト周回ローラ32および33に水平状態で巻き掛けられて周回移動可能になった中間転写ベルト18を備えている。中間転写ベルト18は、図示しないモータによって、矢印Xで示す方向に周回移動するようになっている。
中間転写ベルト18の下方には、プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kが設けられている。プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kは、中間転写ベルト18の周回移動方向(画像形成装置の正面側(前面側)から見て左側から右側方向)に沿ってその順番で配置されている。
各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれには、中間転写ベルト18に対向する感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kが設けられており、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの周面上に、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによるトナー画像が形成されるようになっている。
各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kは、それぞれの軸方向が、中間転写ベルト18の幅方向(周回移動方向とは直交する方向)に沿った状態になっており、従って、それぞれが相互に平行なっている。
なお、最も右側に位置するプロセスユニット10Kの感光体ドラム11Kは、他の感光体ドラム11Y、11M、11Cよりも大径になっているが、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの軸方向長さは等しくなっている。
各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kの下側には、感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kのそれぞれに対して、一対のレーザビーム(以下、一対のレーザビームをレーザビーム群と称する)LY、LM、LC、LKを照射し、それぞれのプロセスユニット10Y、10M、10C、10Kに静電潜像を形成する光走査装置20が設けられている。この光走査装置20の構成については後述する。
各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kは、感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上にトナー画像を形成するトナーの色のみがそれぞれ異なっていること以外は、同様の機能を有していることから、以下においては、主としてプロセスユニット10Yの構成のみを説明して、他のプロセスユニット10M、10C、10Kの構成の説明は省略する。
プロセスユニット10Yに設けられた感光体ドラム11Yは、矢印Zで示す方向に回転されるようになっており、光走査装置20から照射されるレーザビーム群LYが下方から照射されることによって露光される。感光体ドラム11Yにおけるレーザビーム群LYの露光位置に対して感光体ドラム11Yの回転方向上流側には、感光体ドラム11Yの表面を、レーザビーム群LYが照射される前に一様に帯電する帯電器12Yが、感光体ドラム11Yに対向して配置されている。
帯電器12Yによって一様に帯電された感光体ドラム11Yの表面には、レーザビーム群LYが照射されることによって静電潜像が形成される。プロセスユニット10Yには、レーザビーム群LYの露光位置に対して感光体ドラム11Yの回転方向下流側に、現像器14Yが設けられている。現像器14Yは、感光体ドラム11Yの表面に形成された静電潜像をY色のトナーによって現像する。
プロセスユニット10Yの上方には、中間転写ベルト18を挟んで感光体ドラム11Yに対向する1次転写ローラ15Yが設けられている。1次転写ローラ15Yは、画像形成部Aに取り付けられている。1次転写ローラ15Yは、転写バイアス電圧が印加されることによって、感光体ドラム11Yとの間に電界を形成するようになっており、その電界の作用によって、感光体ドラム11Y上のトナー画像が中間転写ベルト18上に1次転写される。
なお、他のプロセスユニット10M、10C、10Kの上方にも、中間転写ベルト18を挟んで各感光体ドラム11M、11C、11Kに対向する1次転写ローラ15M、15C、15Kがそれぞれ設けられており、感光体ドラム11M、11C、11K上に形成されたそれぞれのトナー画像は、1次転写ローラ15M、15C、15Kと、感光体ドラム11M、11C、11Kとの間にそれぞれ形成される電界の作用によって、中間転写ベルト18上に1次転写される。
画像形成部Aにおいてフルカラー画像を形成する場合には、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11K上に形成されたそれぞれのトナー画像が中間転写ベルト18上の同じ領域に多重転写されるように、各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kのそれぞれの画像形成動作タイミングがずらされる。
これに対して、画像形成部Aにおいてモノクロ画像を形成する場合には、Kトナー用のプロセスユニット10Kのみが動作されて、当該プロセスユニット10Kの感光体ドラム11Kに対して、低解像度用のレーザビーム群LSが照射されることにより、感光体ドラム11K上にトナー画像が形成されて、形成されたトナー画像が、当該プロセスユニット10Kに対向して配置された1次転写ローラ15Kによって、中間転写ベルト18における所定領域上に転写される。
トナー画像が1次転写された感光体ドラム11Yの表面は、プロセスユニット10Yに設けられたクリーニング部材16Yによってクリーニングされる。他のプロセスユニット10M、10C、10Kにおいても同様である。
トナー画像が形成された中間転写ベルト18の搬送方向下流側の端部(画像形成装置おける正面側から見て右側の端部)には2次転写ローラ19が圧接されており、中間転写ベルト18と2次転写ローラ19との間に転写ニップが形成されている。2次転写ローラ19には転写バイアス電圧が印加されるようになっており、これにより、中間転写ベルト18との間に電界が形成される。
2次転写ローラ19と中間転写ベルト18とによって形成される転写ニップには、給紙部Bの給紙カセット41から繰り出された記録シートSが供給される。中間転写ベルト18上に転写されたトナー画像は、2次転写ローラ19と中間転写ベルト18との間の電界の作用により、転写ニップを通過する記録シートSに2次転写される。
転写ニップを通過した記録シートSは、2次転写ローラ19の上方に配置された定着装置51に搬送される。定着装置51では、記録シートS上の未定着のトナー画像が加熱および加圧されることによって定着される。トナー画像が定着された記録シートSは、排紙ローラ52によって、排紙トレイ53上に排出される。
<光走査装置の構成>
図1に示すように、光走査装置20は、画像形成装置における正面側から見て左側の側部であって、画像形成部Aの下部に設けられている。
図2は、光走査装置20における主要部の構成を説明するための底面側からの透視図、図3は、図2におけるZ−Z線に沿った断面図である。なお、図2において、矢印Fで示す方向が、画像形成装置の正面側(前面側)であり、矢印Bで示す方向が、画像形成装置の背面側(奥側)である。また、図3においては、光走査装置20の上方に位置する各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kにおける感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kのそれぞれの位置を示している。
図2に示すように、光走査装置20は、画像形成装置における背面側および左側の側部に配置された光源部20Aと、この光源部20Aに対して正面側に隣接して配置された光走査部20Bと、光走査部20Bの右側であって、各プロセスユニット10Y、10M、10C、10Kの下方に配置された光反射部20D(図3参照)とを有している。
光源部20Aには、1200dpiの高解像度に対応した静電潜像を感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kのそれぞれに形成するための高解像度用のレーザビーム群LY、LM、LC、LK(図1および図3参照)をそれぞれ生成する光源ユニット22Y、22M、22C、22Kと、600dpiの低解像度に対応した静電潜像を感光体ドラム11K上に形成するために、1組の低解像度レーザビーム群LS(図1および図3参照)を生成する低解像度光源ユニット22Sとが設けられるとともに、高解像度用のレーザビーム群LY、LM、LC、LK(図1および図3参照)のそれぞれを、光走査部20Bへと導く第1光学系が設けられている。
なお、高解像度用の各レーザビーム群LY、LM、LC、LKを構成する一対のレーザビームは、副走査方向の間隔がそれぞれ等しくなっているのに対して、低解像度レーザビーム群LSを構成する一対のレーザビームは、副走査方向の間隔が、高解像度用の各レーザビーム群LY、LM、LC、LKよりも大きくなっている。
光走査部20Bには、光源部20Aから照射されるY用、M用、C用、K用の各レーザビーム群LY、LM、LC、LKおよび低解像度レーザビーム群LSのそれぞれを、光反射部20Dに向って偏向させる偏向器としてのポリゴンミラー21が配置されている。ポリゴンミラー21は、複数(本実施形態では7つ)のミラー面を有する回転体であり、回転状態で高解像度用の各レーザビーム群LY、LM、LC、LKが照射されると、各レーザビーム群LY、LM、LCと、LKのそれぞれを、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの軸方向である主走査方向に沿って走査する。
なお、低解像度レーザビーム群LSが回転状態のポリゴンミラー21に照射されると、低解像度レーザビーム群LSは、感光体ドラム11Kの軸方向である主走査方向に沿って走査される。
図3に示すように、光反射部20Dには、光走査部20Bのポリゴンミラー21によって主走査方向に沿って走査されるY用、M用、C用、K用の各レーザビーム群LY、LM、LC、LKのそれぞれを、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに向けて反射するとともに、主走査方向に沿って走査される低解像度レーザビーム群LSを、感光体ドラム11Kに向けて反射する第2光学系が設けられている。
なお、ポリゴンミラー21によって主走査方向に沿って走査される高解像度用であるY用、M用、C用、K用の各レーザビーム群LY、LM、LC、LKは、図3に示すように、C用レーザビーム群LCが、上下方向における最も高い位置を通過しており、K用レーザビーム群LK、M用レーザビーム群LM、Y用レーザビーム群LYの順に、通過する上下方向位置が低くなっている。
光走査部20Bに配置されたポリゴンミラー21は、回転中心軸CL1が垂直になるように配置されている。ポリゴンミラー21の回転中心軸CL1は、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kにおける主走査方向の中央位置を含む垂直平面上において水平状態になった直線CL2上に位置している。
図4は、図2における光源部20Aおよび光走査部20Bの一部の拡大図である。レーザビーム群LCを発するC用光源ユニット22Cは、光源部20Aの内部におけるポリゴンミラー21に近接した正面側の側部に配置されている。
C用光源ユニット22Cは、2本のレーザビームを発振するマルチビーム型の半導体レーザ素子22aと、半導体レーザ素子22aにて発振された2本のレーザビームを平行光とするコリメータレンズ22bとを有している。
C用光源ユニット22Cの半導体レーザ素子22aは、垂直状態に配置された回路基板22d上に実装されている。回路基板22dの一部は、コリメータレンズ22bの光軸方向の一方の側方(ポリゴンミラー21の配置側とは反対側方向)に延出している。
C用光源ユニット22Cは、半導体レーザ素子22aから発振されるレーザビーム群LCの照射方向が、ポリゴンミラー21によるレーザビーム群LCの走査方向に向かって、ポリゴンミラー21の回転中心軸CL1が位置する直線CL2に対して、ポリゴンミラー21から離れる方向に30°程度の角度で傾斜するように設置されている。
光源部20Aには、C用光源ユニット22Cから直線状に照射されるレーザビーム群LCを、ポリゴンミラー21に向って反射する第1反射ミラー24が設けられている。第1反射ミラー24は、光源部20Aにおける画像形成装置の中央部側および背面側に近接した位置において、C用光源ユニット22Cに対向して配置されており、C用光源ユニット22Cから照射されるレーザビーム群LCが、直接、照射される。
第1反射ミラー24は、C用レーザビーム群LCの入射角度が15°程度になるように直線CL2に対して傾斜して配置されており、第1反射ミラー24にて反射されたレーザビーム群LCは、ポリゴンミラー21に向って1本の直線に沿って照射される。
C用光源ユニット22Cから第1反射ミラー24まで一直線に延びるレーザビーム群LCの照射領域に対して、ポリゴンミラー21とは反対側に、高解像度用であるK用レーザビーム群LK、M用レーザビーム群LM、Y用レーザビーム群LYをそれぞれ照射するK用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yが設けられている。
K用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yのそれぞれは、レーザビーム群LCの照射領域に沿って、レーザビーム群LCの照射方向の上流側から下流側にかけてその順番で配置されている。また、C用レーザビーム群LCの照射領域に対して、K用光源ユニット22Kが最も接近して配置されており、M用光源ユニット22MおよびY用光源ユニット22Yの順番に離れて配置されている。
K用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yは、それぞれ、C用光源ユニット22Cと同様に、2本のレーザビームを発する半導体レーザ素子22aと、それぞれの半導体レーザ素子22aから発せられる2本のレーザビームを平行光とするコリメータレンズ22bとをそれぞれ有している。
それぞれの半導体レーザ素子22aは、垂直状態に配置された回路基板22d上に実装されている。回路基板22dの一部は、コリメータレンズ22bに対して、C用レーザビーム群LCの上流側方向に向って延出している。
K用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yは、半導体レーザ素子22aから照射されるレーザビーム群LK、LM、LYが、C用レーザビーム群LCの照射領域側に向けられている。K用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yのそれぞれのコリメータレンズ22bは、相互に平行に配置されており、また、K用光源ユニット22KおよびC用光源ユニット22Cのそれぞれのコリメータレンズ22bは、それぞれの光軸が相互に直角を形成するように配置されている。
C用光源ユニット22Cに近接して配置された、K用光源ユニット22Kは、コリメータレンズ22bに対してC用レーザビーム群LCの上流側方向に向って延出した回路基板22dの一部が、C用光源ユニット22Cに対向するように、それぞれのコリメータレンズ22bの先端部同士が近接して配置されている。
M用光源ユニット22Mは、コリメータレンズ22bに対してC用レーザビーム群LCの上流側方向に向って延出した回路基板22dの一部が、K用光源ユニット22Kに対向するように、それぞれのコリメータレンズ22b同士が近接して配置されている。同様に、Y用光源ユニット22Yは、コリメータレンズ22bに対して側方に延出した回路基板22dの一部が、M用光源ユニット22Mに対向するように、それぞれのコリメータレンズ22b同士が近接して配置されている。
このような構成によって、C用光源ユニット22Cと、K用光源ユニット22Kと、M用光源ユニット22Mと、Y用光源ユニット22Yとが、ポリゴンミラー21の片側において、相互に近接したコンパクトな状態で配置されている。
図5は、C用光源ユニット22C、K用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yのそれぞれに設けられた半導体レーザ素子22aの構成を説明するための模式図である。
C用光源ユニット22C、K用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yに設けられたそれぞれの半導体レーザ素子22aは、発振される2本のレーザビームLdの垂直方向の間隔Sdが、高解像度の画像を形成するために、予め設定された所定の値になるように、2本のレーザビームLdのそれぞれの光軸を含む平面が、水平面に対して所定の角度で傾斜した状態で、回路基板22dにそれぞれ実装されている。
各半導体レーザ素子22aから発振される2本のレーザビームLdは、感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kのそれぞれに照射された場合に、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面において周方向に沿った方向(副走査方向)の間隔Sdが21μmになるように設定されている。
なお、各半導体レーザ素子22aから出射される2本のレーザビームLdは、光路の略全体にわたって相互に平行な状態になっていることから、図2〜図4において、C用レーザビーム群LC、K用レーザビーム群LK、M用レーザビーム群LM、Y用レーザビーム群LYを、各半導体レーザ素子22aから照射される2本のレーザビームの中心軸(以下、ビーム中心軸とする)BLを中心とした1本の線で示している。
図5に示すように、C用光源ユニット22Cの半導体レーザ素子22aは、他の半導体レーザ素子22aよりも高く配置されており、K用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yのそれぞれに設けられた半導体レーザ素子22aが、その順番で低く配置されている。
従って、C用光源ユニット22Cから出射されたC用レーザビーム群LCの照射領域が最も高く、C用レーザビーム群LCの照射領域の下方に、K用レーザビーム群LK、M用レーザビーム群LM、Y用レーザビーム群LYが、その順番で低くなった状態で照射される。
図4に示すように、C用レーザビーム群LCの照射領域の下方には、K用反射ミラー23a、M用反射ミラー23b、Y用反射ミラー23cが、それぞれ、K用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yのコリメータレンズ22bに対向するように、C用レーザビーム群LCの照射領域における上流側から下流側にかけて、その順番で配置されている。
K用反射ミラー23a、M用反射ミラー23b、Y用反射ミラー23cのそれぞれは、K用光源ユニット22K、M用光源ユニット22M、Y用光源ユニット22Yのそれぞれから照射されるK用レーザビーム群LK、M用レーザビーム群LM、Y用レーザビーム群LYを、それぞれ、第1反射ミラー24に向けて反射するように、その順番で高さが低くなっている。
従って、C用レーザビーム群LCは、K用反射ミラー23a、M用反射ミラー23b、Y用反射ミラー23cのそれぞれとは物理的に干渉することなく、第1反射ミラー24に照射され、K用レーザビーム群LKは、M用反射ミラー23bおよびY用反射ミラー23cのそれぞれに物理的に干渉することなく第1反射ミラー24に照射され、M用レーザビーム群LMは、Y用反射ミラー23cのそれぞれに物理的に干渉することなく第1反射ミラー24に照射される。
K用反射ミラー23a、M用反射ミラー23b、Y用反射ミラー23cは、照射されるK用レーザビーム群LK、M用レーザビーム群LM、Y用レーザビーム群LYのそれぞれを、第1反射ミラー24に向って反射するように、それぞれ、C用レーザビーム群LCの照射方向に対して45°の角度で傾斜している。
従って、K用反射ミラー23a、M用反射ミラー23b、Y用反射ミラー23cのそれぞれは、照射されるK用レーザビーム群LK、M用レーザビーム群LM、Y用レーザビーム群LYを、第1反射ミラー24に向って直角に反射して、第1反射ミラー24に入射させている。
第1反射ミラー24に入射するC用、K用、M用、Y用の各レーザビーム群LC、LK、LM、LYは、垂直方向の高さがその順番で高くなった平行光になっており、第1反射ミラー24にて反射されたC用、K用、M用、Y用の各レーザビーム群LC、LK、LM、LYは、第1シリンドリカルレンズ25aによって、それぞれ、回転するポリゴンミラー21の各ミラー面に対して略同一の位置に集光される。
この場合、C用レーザビーム群LC、K用レーザビーム群LK、M用レーザビーム群LM、Y用レーザビーム群LYのそれぞれのビーム中心軸BLは、回転するポリゴンミラー21の各ミラー面における集光位置に対する垂直方向(副走査方向)の入射角度が、それぞれ、+2°、+2/3°、−2/3°、−2°の角度(但し、上方からの入射角度を+、下方からの入射角度を−としている)になっている。これらの入射角度は、ポリゴンミラー21が回転しても変化しない。
また、ポリゴンミラー21の各ミラー面に対する各レーザビーム群LC、LK、LM、LYの走査方向の入射角度(以下、第1入射角度とする)は、相互に等しくなっている。各レーザビーム群LC、LK、LM、LYのそれぞれの第1入射角度の値は、ポリゴンミラー21の回転によって順次変化するが、それぞれの第1入射角度の値が同様に変化するために、それぞれの第1入射角度の値が相互に等しいことに変わりはない。
光源部20Aに設けられた第1反射ミラー24、K用反射ミラー23a、M用反射ミラー23b、Y用反射ミラー23c、第1シリンドリカルレンズ25a等は、高解像度用の光源ユニット22C、22K、22M、22Yのそれぞれから発せられる各レーザビーム群LC、LK、LM、LYをポリゴンミラー21に導くための第1光学系を構成している。
図4に示すように、光源部20Aには、600dpiの解像度に対応した低解像度レーザビーム群LSを照射する低解像度光源ユニット22Sが第1反射ミラー24の近傍に設けられている。低解像度光源ユニット22Sは、第1反射ミラー24に対して、画像形成装置の背面側であって、第1反射ミラー24とY用光源ユニット22Yとの間のスペース内に配置されている。
低解像度光源ユニット22Sは、他の高解像度用の光源ユニット22C、22K、22M、22Yと同様に、2本のレーザビームを発振する半導体レーザ素子22sと、半導体レーザ素子22sから照射される各レーザビームを平行光とするコリメータレンズ22b(図4参照)とを有している。回路基板22dは、コリメータレンズ22bに対して第1反射ミラー24に対向するように一部が延出した状態で、かつ、垂直状態になるようにコリメータレンズ22bに組み付けられている。
低解像度光源ユニット22Sの半導体レーザ素子22sは、図5に示すように、発振される2本レーザビームLdの垂直方向の間隔Sbが予め設定された所定の値になるように、それぞれの光軸を含む平面が、水平面に対して所定の角度で傾斜した状態で、回路基板22dに実装されている。
低解像度光源ユニット22Sの半導体レーザ素子22sから発せられる2本レーザビームは、感光体ドラム11Kに照射された場合に、感光体ドラム11Kの表面において周方向に沿った方向(副走査方向)の間隔Sbが42μmになるように設定されている。
低解像度光源ユニット22Sの半導体レーザ素子22sは、K用光源ユニット22Kの半導体レーザ素子22aと同じ上下方向高さで配置されている。
なお、低解像度レーザビーム群LSも、所定の間隔をあけた2本のレーザビームのそれぞれの光軸が、光路の略全体にわたって相互に平行な状態になっていることから、図2〜図4において、2本のレーザビームの中心軸(ビーム中心軸)BLを中心とした1本のビームで示している。
図4に示すように、低解像度光源ユニット22Sは、コリメータレンズ22bを通過した低解像度レーザビーム群LSが、第2シリンドリカルレンズ25bを介して、ポリゴンミラー21の各ミラー面に1本の直線に沿って照射されるように、C用、K用、M用、Y用の各光源ユニット22C、22K、22M、22Yと、第1光学系とのそれぞれに対して物理的に干渉が生じない位置に配置されている。
このために、低解像度光源ユニット22Sの半導体レーザ素子22sは、K用光源ユニット22Kの半導体レーザ素子22aと同じ高さ位置とされている。
これにより、低解像度光源ユニット22Sから照射される低解像度レーザビーム群LSの照射領域は、Y用光源ユニット22Yから照射されるY用レーザビーム群LYの照射領域よりも上方になるために、Y用光源ユニット22Yから照射されるY用レーザビーム群LYを第1反射ミラー24向けて反射させるY用反射ミラー23cが、第1反射ミラー24に近接して配置されていても、低解像度レーザビーム群LSの照射領域はY用反射ミラー23cよりも上方になり、低解像度レーザビーム群LSがY用反射ミラー23cと物理的に干渉するおそれがない。
また、低解像度光源ユニット22Sは、コリメータレンズ22bから出射された低解像度レーザビーム群LSが、第2シリンドリカルレンズ25bによって、ポリゴンミラー21の各ミラー面におけるK用レーザビーム群LKが照射される位置と略同じ位置に集光されるように配置されている。
このために、低解像度光源ユニット22Sは、発せられる低解像度レーザビーム群LSが、ポリゴンミラー21の各ミラー面に対して、K用レーザビーム群LKの主走査方向(水平方向)に沿った第1入射角度よりは若干大きくなっているものの、第1入射角度に対して可能な限り接近した第2入射角度で入射するようになっている。
これにより、低解像度光源ユニット22Sは、第1反射ミラー24と、第1反射ミラー24に近接して配置された高解像度用であるY用光源ユニット22Yとの間のスペース内において、第1反射ミラー24に近接して配置されている。
低解像度レーザビーム群LSは、回転するポリゴンミラー21の各ミラー面に対して、K用レーザビーム群LKが集光される位置と同じ位置に集光されるが、主走査方向(水平方向)に沿った第2入射角度が、K用レーザビーム群LKの主走査方向(水平方向)に沿った第1入射角度よりも、常に大きくなる。このために、ポリゴンミラー21によって主走査方向に走査される低解像度レーザビーム群LSの走査範囲は、ポリゴンミラー21によって主走査方向に走査されるK用レーザビーム群LKの範囲に対して、画像形成装置の正面側にずれた状態になる。
高解像度用であるC用、K用、M用、Y用の各レーザビーム群LC、LK、LM、LYは、ポリゴンミラー21の各ミラー面に対して、主走査方向(水平方向)に対する第1入射角度が相互に等しくなっているが、副走査方向(垂直方向)に対する入射角度がそれぞれ異なっているために、図3に示すように、ポリゴンミラー21の各ミラー面によって、副走査方向に各々異なる角度で出射される。ポリゴンミラー21の各ミラー面によって反射された各レーザビーム群LY、LM、LC、LKは、光走査部20Bに設けられた走査レンズ26aおよび26bを通過した後に、光反射部20Dに設けられた第2光学系によって、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kに照射される。
走査レンズ26aおよび26bを通過したY用レーザビーム群LYは、光反射部20Dに設けられた1つのY用ミラー27dにて反射されてY用走査レンズ27eを通過した後に、Y用ミラー27fによって感光体ドラム11Yに照射される。走査レンズ26aおよび26bを通過したM用レーザビーム群LMは、光反射部20Dに設けられた1つのM用ミラー27gにて反射されてM用走査レンズ27hを通過した後に、M用ミラー27jによって感光体ドラム11Mに照射される。
さらに、走査レンズ26aおよび26bを通過したC用レーザビーム群LCは、光反射部20Dに設けられた一対のC用ミラー27kおよび27mにて反射されてC用走査レンズ27nを通過した後に、C用ミラー27pによって感光体ドラム11Cに照射される。走査レンズ26aおよび26bを通過したK用レーザビーム群LKは、光反射部20Dに設けられたK用走査レンズ27xを通過した後に、1つのK用ミラー27yにて反射されて感光体ドラム11Kに照射される。
なお、低解像度レーザビーム群LSは、ポリゴンミラー21の各ミラー面に対するビーム中心軸の副走査方向の入射角度が、K用レーザビームLKのビーム中心軸と同様になっているために、K用レーザビームLKと同様に、光反射部20Dによって、光反射部20DのK用走査レンズ27xを通過した後に、1つのK用ミラー27yにて反射されて感光体ドラム11Kに照射される。
光反射部20Dに設けられたY用ミラー27d、Y用走査レンズ27e、Y用ミラー27f、一対のM用ミラー27gおよび27j、M用走査レンズ27h、一対のC用ミラー27kおよび27m、C用走査レンズ27n、C用ミラー27p、K用走査レンズ27x、K用ミラー27yは、第2光学系を構成している。
Y用、M用、C用、K用の各レーザビーム群LY、LM、LC、LKは、それぞれ、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kにおける画像形成領域を、全域にわたって主走査方向に沿って走査する。また、低解像度レーザビーム群LSは、K用レーザビーム群LKによる感光体ドラム11Kの主走査方向に沿った走査範囲よりも、画像形成装置の正面側にずれた状態になる。
しかし、低解像度レーザビーム群LSは、感光体ドラム11Kの画像形成領域を主走査方向の全域にわたって走査されるように、ポリゴンミラー21の各ミラー面に対する主走査方向の第2入射角度が設定されている。その結果、低解像度レーザビーム群LSは、走査中心軸Cl2を中心として、主走査方向に沿って所定の角度範囲で走査されるK用レーザビーム群LKに対して、画像形成装置の正面側にずれた状態で走査されるものの、感光体ドラム11Kの画像形成領域全域にわたって主走査方向に沿って走査できるように設定している。
なお、図2に示すように、光反射部20Dにおける画像形成装置の正面側部分には、同期信号検出用センサ28cが設けられている。この同期信号検出用センサ28cには、光走査部20Bの走査レンズ26aおよび26bを通過したK用のレーザビーム群LKが、ポリゴンミラー21の各ミラー面によって反射された当初において、感光体ドラム11Kにおける画像形成領域よりも画像形成装置の背面側に走査された場合に、一対の反射ミラー28aおよび28bによって反射されて照射される。
同期信号検出用センサ28cは、低解像度レーザビーム群LSが、感光体ドラム11Kにおける画像形成領域よりも画像形成装置の背面側に走査された場合にも、その反射光を受光し得るようになっている。C用、K用、M用、Y用の各光源ユニット22C、22K、22M、22Yにおけるそれぞれの半導体レーザ素子22aと、低解像度光源ユニット22Sにおける半導体レーザ素子22sとは、それぞれ、同期信号検出用センサ28cによるK用レーザビーム群LKと低解像度レーザビーム群LSの各々の受光タイミングに基づいて、高画像/低画像各々の画像データに対応した変調駆動が開始されるようになっている。
このような構成の光走査装置20では、フルカラー画像を形成する場合に、高解像度用である4組のC用、K用、M用、Y用の各光源ユニット22C、22K、22M、22Yのそれぞれの半導体レーザ素子22aが駆動されて、2本のレーザビームLdが発振される。2本のレーザビームLdによって構成された各レーザビーム群LC、LK、LM、LYは、第1反射ミラー24にて反射されて、回転状態になったポリゴンミラー21の各ミラー面に、第1シリンドリカルレンズ25aを介して照射される。
C用、K用、M用、Y用の各レーザビーム群LC、LK、LM、LYは、ポリゴンミラー21の各ミラー面に対して、副走査方向の入射角度がそれぞれ異なっているが、主走査方向の第1入射角度が全て等しくなっているために、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面に対して、主走査方向に沿って同様の走査範囲で同期して走査される。これにより、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面における画像形成領域に、2本のレーザビームLdのそれぞれによるビームスポットが露光されることになる。
この場合、同期信号検出用センサ28cが、K用のレーザビーム群LKを受光したタイミングに基づいて、C用、K用、M用、Y用の各光源ユニット22C、22K、22M、22Yのそれぞれの半導体レーザ素子22aが、画像データに対応した変調駆動が開始される。これにより、各レーザビーム群LC、LK、LM、LYにおける2つのレーザビームによって、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの表面上における画像形成領域に対して、2つのビームスポットが形成されて画像データが書き込まれる。
各レーザビーム群LC、LK、LM、LYにおける2つのビームスポットは、副走査方向に21μmの間隔をあけて主走査方向に沿って同期して走査されるために、各感光体ドラム11Y、11M、11C、11Kの画像形成領域における表面上に、副走査方向の間隔が21μmになった2つの高解像度用のビームスポットによって、主走査方向に沿った画像データが同時に書き込まれる。
これに対して、モノクロ画像を形成する場合には、低解像度光源ユニット22Sにおける半導体レーザ素子22sのみが駆動される。これにより、半導体レーザ素子22sから2本のレーザビームLdが発振される。2本のレーザビームLdによって構成された低解像度レーザビーム群LSは、第2シリンドリカルレンズ25bを介して、回転状態になったポリゴンミラー21の各ミラー面に照射される。
低解像度レーザビーム群LSは、ポリゴンミラー21の各ミラー面に対する垂直方向(副走査方向)に沿った入射角度が、K用レーザビーム群LKに等しくなっているものの、水平方向(主走査方向)に沿った第2入射角度はK用レーザビーム群LKの水平方向の第1入射角度とは異なっているために、感光体ドラム11Kの表面に対して、主走査方向に沿って異なる走査範囲で走査される。
しかしながら、同期信号検出用センサ28cが、感光体ドラム11Kにおける画像形成領域よりも画像形成装置の背面側に走査された低解像度レーザビーム群LSを受光するように配置されているために、その同期信号検出用センサ28cの受光タイミングに基づいて、低解像度光源ユニット22Sの半導体レーザ素子22sが、画像データに対応した変調駆動が開始される。
この場合の半導体レーザ素子22sの変調駆動の開始タイミングは、K用のレーザビーム群LKの走査範囲に対する低解像度レーザビーム群LSの走査範囲のずれ量に基づいて、予め設定されている。
低解像度光源ユニット22Sの半導体レーザ素子22sが、画像データに対応する変調駆動を開始すると、低解像度光源ユニット22Sの2つのレーザビームによって、感光体ドラム11Kにおける画像形成領域に対して2つのビームスポットが形成されて画像データが書き込まれる。
この場合、レーザビーム群LKにおける2つのビームスポットは、副走査方向に42μmの間隔をあけて主走査方向に沿って同期して走査されるために、感光体ドラム11Kの画像形成領域における表面上には、副走査方向の間隔が42μmになった2つの低解像度のビームスポットによって、主走査方向に沿った画像データが同時に書き込まれる。
このように、副走査方向の間隔が42μmの低解像度のモノクロ画像を形成する場合も、主走査方向に沿って2本のビームスポットによって画像データを感光体ドラム11Kに書き込むことができるために、感光体ドラム11Kに対する静電潜像の形成速度を高速化することができる。
この場合、ポリゴンミラー21の回転速度を、解像度用である4組のC用、K用、M用、Y用の各光源ユニット22C、22K、22M、22Yを用いてフルカラー画像を形成する場合と同様にすることにより、2倍の速度で、モノクロ画像を形成することができる。また、ポリゴンミラー21の回転数を落とせば、2倍以下の速度についても設定できる。
本実施形態の光走査装置20では、ポリゴンミラー21の片側に配置された光源部20Aが、フルカラー画像を形成するための高解像度用のC用、K用、M用、Y用の各光源ユニット22C、22K、22M、22Yを相互に近接させることによって小型化されているために、光走査装置20全体も小型化されている。
しかも、低解像度光源ユニット22Sは、発せられる低解像度レーザビーム群LSが、ポリゴンミラー21に対して、高解像度用であるK用レーザビーム群LKの入射位置と同じ位置であって、しかも、ポリゴンミラー21の各ミラー面に対するK用レーザビーム群LKの入射角度よりも大きくなっているものの、偏向可能な角度の範囲内で設定しているために、光反射部20Dの第2光学系を経て感光体ドラム11Kに照射される低解像度レーザビーム群LSは、感光体ドラム11Kの画像形成領域を主走査方向の全域にわたって走査することができる。
さらには、低解像度レーザビーム群LSのポリゴンミラー21の各ミラー面に対する入射角度が、K用レーザビーム群LKのポリゴンミラー21の各ミラー面に対する入射角度に近接しているために、第1反射ミラー24における高解像度用の各レーザビーム群LC、LK、LM、LYの入射側において、第1反射ミラー24に近接して配置することができる。これにより、光源部20Aにおける第1反射ミラー24とY用光源ユニット22Yとの間に形成されるスペースに、低解像度光源ユニット22Sを配置することができる。その結果、光走査装置20は、低解像度光源ユニット22Sが設けられているにもかかわらず、大型化するのを阻止できる。
<変形例>
上記の実施形態において、低解像度レーザビーム群LSの高さをK用レーザビーム群LKと等しくする構成としたが、このような構成に限らず、低解像度レーザビーム群LSが、Y用反射ミラー23cに干渉しないように、最も低いレーザビーム群LYよりも上方に位置していればよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、プリンタに限らず、複写機、MFP(Multiple Function Peripheral)、FAX等にも適用できる。
本発明は、複数の感光体に対して高解像度の静電潜像を形成する光走査装置において、いずれか一つの感光体に対して低解像度の静電潜像を高速で形成する技術として有用である。
A 画像形成部
B 給紙部
LY Y用レーザビーム群
LM M用レーザビーム群
LC C用レーザビーム群
LK K用レーザビーム群
LS 低解像度レーザビーム群
10Y、10M、10C、10K プロセスユニット
11Y、11M、11C、11K 感光体ドラム
20 光走査装置
20A 光源部
20B 光走査部
20D 光反射部
21 ポリゴンミラー
22Y Y用光源ユニット
22M M用光源ユニット
22C C用光源ユニット
22K K用光源ユニット
22s 半導体レーザ素子
22b コリメータレンズ
22s 半導体レーザ素子
22b コリメータレンズ
23a K用反射ミラー
23b M用反射ミラー
23c Y用反射ミラー
24 第1反射ミラー
25a 第1シリンドリカルレンズ
25b 第2シリンドリカルレンズ
26a 走査レンズ
26b 走査レンズ
28c 同期信号検出用センサ

Claims (11)

  1. 複数の色画像を合成してカラー画像を形成する画像形成装置に用いられる光走査装置であって、
    色別に配置されて、複数のビームをそれぞれ発する複数の高解像度用光源ユニットと、
    1の偏向手段と、
    前記各高解像度用光源ユニットのそれぞれから発せられた複数のビームを前記偏向手段まで導く第1光学系と、
    前記各高解像度用光源ユニットから発せられる複数のビームよりも副走査方向に沿ったビーム間隔が大きくなった複数のビームを発する低解像度用光源ユニットと、
    前記偏向手段によって偏向された各ビームを色別に対応する感光体へ導く第2光学系と、を備え、
    前記低解像度用光源ユニットが、前記偏向手段に対して前記第1光学系と同じ側において、前記各高解像度用光源ユニットおよび前記第1光学系と物理的に干渉しない位置であって、かつ、発せられた前記複数のビームが前記偏向手段で偏向されて前記第2光学系を経て特定の感光体の画像形成領域を主走査方向に沿って走査できる範囲内となる位置に配置されていることを特徴とする光走査装置。
  2. 前記偏向手段は、ポリゴンミラーを備えており、
    前記第1光学系は、前記高解像度用光源ユニットのそれぞれから発せられたビームを、前記ポリゴンミラーに対して主走査方向に沿った位置が等しくなるように一括して反射させる第1反射ミラーを有しており、
    前記低解像度用光源ユニットが前記第1反射ミラーに近接して配置されていることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記低解像度用光源ユニットは、主走査方向において、前記高解像度用光源ユニットの前記偏向手段への光の入射角度とは異なる角度で、前記偏向手段に光を入射することを特徴とする請求項1または2に記載の光走査装置。
  4. 前記低解像度用光源ユニットは前記偏向手段に向かってビームを発射することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の光走査装置。
  5. 前記第1反射ミラーは、前記高解像度用光源ユニットのそれぞれから発せられる複数のビームを、副走査方向に沿った位置が異なるように、一括して反射することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光走査装置。
  6. 前記複数の高解像度用光源ユニットのいずれか一つである第1高解像度用光源ユニットが、前記第1反射ミラーに対して第1の入射角度で入射するように、当該第1反射ミラーに対向して配置されており、
    前記第1光源ユニット以外の高解像度用光源ユニットである第2高解像度用光源ユニットが複数であって、前記第2高解像度用光源ユニットのビームを前記第1反射ミラーへ向かって反射する複数の第2反射ミラーを有し、当該複数の第2高解像度用光源ユニットのそれぞれから発せられるビームが、複数の第2反射ミラーのそれぞれによって反射されて前記第1の入射角度に等しい角度で前記第1反射ミラーに入射することを特徴とする請求項5に記載の光走査装置。
  7. 前記複数の第2高解像度用光源ユニットが、前記第1高解像度用光源ユニットから発せられる複数のビームの照射領域に沿って並んだ状態で、しかも、それぞれの高さが異なるように配置されていることを特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記複数の第2高解像度用光源ユニットのそれぞれと、対応する前記第2反射ミラーのそれぞれとの距離が、前記照射領域における照射方向上流側に位置する第2高解像度用光源ユニットほど短くなっていることを特徴とする請求項7に記載の光走査装置。
  9. 前記特定の感光体に導かれるビームが、当該特定の感光体の画像形成領域外に走査されたことを検出する検出手段をさらに備えており、
    当該検出手段による検出結果に基づいて、前記高解像度用光源ユニットの全ておよび前記低解像度用光源ユニットの感光体面上での書き出しタイミングが決定されることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の光走査装置。
  10. 前記第1反射ミラーと前記偏向手段との間には、前記第1反射ミラーによって反射されたビームを前記偏向手段において集光させる第1レンズが配置されており、
    前記第1レンズとは焦点距離が異なっており、前記第1反射ミラーと前記偏向手段との間であって、前記第1反射ミラーと前記偏向手段との間における前記第1レンズの位置とは異なる位置に設けられた第2レンズをさらに備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の光走査装置。
  11. 請求項1〜10いずれか一項に記載の光走査装置を有することを特徴とする画像形成装置。
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