JP5120040B2 - ボールねじ装置およびそれを用いた電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、転動ボールを保持するリテーナを備えたボールねじ装置およびそのボールねじ装置を用いた電動パワーステアリング装置に関するものである。
一般に、電動パワーステアリング装置は、ステアリングホイールに加えられた手動操舵トルクをアシストする電動モータと、この電動モータの回転運動をラック軸の軸方向運動に変換するボールねじ装置を備えている。一般にボールねじ装置は、ラック軸にボールねじ軸を一体に設けるとともに、電動モータによって回転されるモータシャフトにボールナットを取付け、これらボールねじ軸とボールナットとを転動ボールを介して螺合した構成となっている。
この種の電動パワーステアリング装置においては、ボールナットの回転によって転動ボールがボールねじ軸とボールナットとの間で同一方向に回転しながら転動される。一般に転動ボールは、ボールねじ軸とボールナットとの間に密に配置されており、転動ボールの転動によって隣合う転動ボールがぶつかり合い、しかも、転動ボールの接触部位においては回転方向が逆方向になるため、隣合う転動ボール間ですべり抵抗が発生し、このすべり抵抗によってボールねじ装置の回転トルクが変動し、操舵フィーリングに影響を及ぼす恐れがある。
このような問題に対処するために従来、例えば特許文献1に記載されているように、ボールねじ軸とボールナットとの間に、転動ボールを転動可能に保持する長孔(リテーナ溝)を形成した保持器(リテーナ)を配置したボールねじ装置が知られている。特許文献1に記載のボールねじ装置によれば、リテーナによって隣合う転動ボール同士が互いに接触することがなくなるので、すべり抵抗による回転トルク変動を解消することができる。
実公平2−5145号公報
しかしながら、特許文献1に記載されているようなリテーナを用いた従来のボールねじ装置においては、図5(A)に示すように、リテーナ1に形成したリテーナ溝2の溝幅が、転動ボール3を転動可能に保持するために、転動ボール3の直径より大きめに形成され、転動ボール3はリテーナ溝2に遊嵌されるようになっている。このために、図5(B)に示すように、ボールねじ軸4の外周4aとボールナット5の内周5aとの間に配置されたリテーナ1は、リテーナ溝2と転動ボール3との間のガタ(隙間)により、自重によって半径方向に偏移(落下)し、リテーナ1がボールねじ軸4の外周4aもしくはボールナット5の内周5aに接触してこすれ音を発生するとともに、接触によって摩耗を生ずる恐れがある。このような問題を回避するためには、ボールねじ軸4の外周4aとボールナット5の内周5aとの間隔を大きくとる必要があった。
本発明は、上記した従来の問題点を解消するためになされたもので、ボールねじ軸とボールナットとの間に配置されたリテーナの落下量を規制できるようにしたボールねじ装置およびそれを用いた電動パワーステアリング装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係るボールねじ装置の発明の特徴は、 外周面にボール転動溝を螺旋状に形成したボールねじ軸と、内周面にボール転動溝を螺旋状に形成したボールナットと、前記ボールねじ軸および前記ボールナットの前記各ボール転動溝間に循環可能に配設された転動ボールと、前記ボールねじ軸の外周と前記ボールナットの内周との間に配置され前記転動ボールを保持する円周上複数のリテーナ溝を形成したリテーナとを備えたボールねじ装置において、前記リテーナの前記リテーナ溝は、前記転動ボールを径方向外方には移動を許容し、径方向内方には移動を規制するように、周方向の両端部に傾斜面が形成されて断面ハの字状に構成され、かつ前記リテーナ溝は、前記ボール転動溝に対して直角をなすように、前記ボールねじ軸の軸線に対して前記ボール転動溝のリード角だけ傾斜され、かつ前記リテーナが、前記ボールナットに対する軸方向移動を規制されるとともに前記ボールねじ軸に対する回転を許容されていることである。
請求項2に係るボールねじ装置の発明の特徴は、請求項1において、前記ボールナットと前記リテーナは、前記転動ボールを介してサブアッシー化できるようになっていることである。
請求項3に係る電動パワーステアリング装置の発明の特徴は、請求項1または請求項2に記載のボールねじ装置を備えていることである。
請求項1に係るボールねじ装置の発明によれば、リテーナのリテーナ溝は、転動ボールを径方向外方には移動を許容し、径方向内方には移動を規制するように、周方向の両端部に傾斜面が形成されて断面ハの字状に構成されているので、リテーナは、円周上複数のリテーナ溝に保持された各転動ボールに対して径方向外方への移動をそれぞれ規制される。この結果、ボールねじ軸の外周とボールナットの内周との間の隙間が小さくても、リテーナの半径方向偏移によって、リテーナとボールねじ軸もしくはボールナットとが接触するのを確実に防止することができ、リテーナとボールねじ軸もしくはボールナットとの接触による音の発生を抑制することができる。
しかも、リテーナ溝は、ボール転動溝に対して直角をなすように、ボールねじ軸の軸線に対してボール転動溝のリード角だけ傾斜され、かつリテーナが、ボールナットに対する軸方向移動を規制されるとともにボールねじ軸に対する回転を許容されているので、転動ボールの転動に伴って転動ボールがリテーナ溝に対してボールねじ軸の軸線方向にすべるのを防止でき、すべりによる音の発生をより抑制することができる。
請求項2に係るボールねじ装置の発明によれば、ボールナットとリテーナは、転動ボールを介してサブアッシー化できるようになっているので、ボールナットをボールねじ軸に組付けるに先立って、転動ボールの挿入作業が可能となり、転動ボールの挿入作業を容易に行うことができる。
請求項3に係る電動パワーステアリング装置の発明によれば、上記した各請求項に記載のボールねじ装置を備えているので、リテーナによって隣合う転動ボール同士が互いに接触することがなくなり、回転トルク変動を防止でき、電動パワーステアリング装置の操舵フィーリングを向上することができる。しかも、リテーナとボールねじ軸もしくはボールナットとが接触するのを防止できることにより、静粛性に優れた電動パワーステアリング装置を実現することができる。
以下本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施の形態のボールねじ装置を備えた電動パワーステアリング装置10の全体を示すもので、当該電動パワーステアリング装置10は、車両の左右方向に延在して配設されたハウジング11を備え、ハウジング11には、図略のステアリングホイールによって回転されるピニオン軸12と、ピニオン軸12に噛合うラック歯13aを形成したラック軸13と、ラック軸13と同軸的に配設した電動モータ14と、電動モータ14の回転運動をラック軸13の軸方向運動に変換するボールねじ装置15等が設けられている。
ハウジング11は、円筒状のモータハウジング16と、モータハウジング16の両端に同軸上に嵌合された中空状のラックハウジング17、18からなり、ラックハウジング17、18に形成された取付部17a、18aを介して図略の車体ボディに支持されるようになっている。
ハウジング11には、ラック軸13が軸方向に摺動可能に貫挿され、ラック軸13の両端は、図略のタイロッドおよびナックルアーム等を介して左右の操向車輪に連結され、ラック軸13の軸動によって操向車輪が左右方向に操向されるようになっている。
ラック軸13には、ボールねじ装置15を構成するボールねじ軸20が設けられている。ボールねじ装置15は、図2に詳細図示するように、外周面にボール転動溝20aを螺旋状に形成したボールねじ軸20と、内周面にボール転動溝21aを螺旋状に形成したボールナット21と、ボールねじ軸20のボール転動溝20aとボールナット21のボール転動溝21aとの間で形成されるボール軌道内を転動する複数の転動ボール24と、隣接する2つのボール転動溝20a、21a間で転動ボール24をリターンする円周上複数のデフレクタ25と、ボールねじ軸20の外周20bとボールナット21の内周21bとの間に配設され、転動ボール24を保持する円周上複数のリテーナ溝26を形成した薄肉円筒状のリテーナ27とによって構成されている。
ボールナット21は後述する電動モータ14のロータを構成するモータシャフト41内に装着され、締付けナット29によるねじ締めによってモータシャフト41に固定されるようになっている。これにより、モータシャフト41によるボールナット21の正逆回転によって、ボールねじ軸20とともにラック軸13が軸方向に往復動されるようになる。
リテーナ27は、図2および図3に示すように、ボールねじ軸20の軸線方向に沿って延在する長孔状の複数のリテーナ溝26を円周上等角度間隔に有している。隣合うリテーナ溝26を円周方向に隔離する隔離部28は、その幅寸法が転動ボール24の直径寸法より十分に小さくなっており、リテーナ27の円周上にボールねじ装置15の負荷容量を満たすに十分な数の転動ボール24(リテーナ溝26)を配列できるようにしている。リテーナ溝26は、ボールねじ軸20およびボールナット21の各ボール転動溝20a、21aと直角をなすように、ボールねじ軸20の軸線に対して所定角度傾斜されている。換言すれば、リテーナ溝26は、ボール転動溝20a、21aのリード角だけ傾斜され、ボール転動溝20a、21aに対して直角に形成されている。
リテーナ溝26には、周方向の両端部が径方向外方に向かうにつれて幅広となるようにそれぞれ所定角度θ傾斜した傾斜面26a、26bが形成されている。すなわち、リテーナ溝26の断面形状は、図3に示すように、傾斜面26a、26bによってハの字形状となっている。また、リテーナ溝26の溝幅は、傾斜面26a、26bによって、リテーナ27の内周では転動ボール24の直径寸法より小さく、リテーナ27の外周では転動ボール24の直径寸法より大きくされている。これによって、転動ボール24は、リテーナ溝26の径方向外方への移動は許容され、径方向内方への移動は規制されるようになっている。その結果、図4に示すように、下方に位置するリテーナ溝26の傾斜面26a、26bが、ボールねじ軸20とボールナット21との間を転動する転動ボール24に当接することにより、リテーナ27の径方向(下方向)移動が規制され、リテーナ27がボールねじ軸20の外周20bもしくはボールナット21の外周21bに接触するのを阻止するようになっている。
なお、リテーナ27は、転動ボール24がボールねじ軸20の外周20bに乗り上げて、デフレクタ25によりリターンされる際も、隔離部28によって隣合う転動ボール24が接触しないように隔離している。これによって、転動ボール24は、リテーナ27により押されながらデフレクタ25を通過でき、リターンをスムーズに行えるようにしている。
リテーナ27の一端には、図2示すように、ボールナット21の端面に当接可能な鍔部27aが設けられ、この鍔部27aはボールナット21がモータシャフト41に装着されることにより、モータシャフト41の端面とボールナット21の端面の間で挟持され、軸方向移動が規制されるようなっている。
上記したボールねじ軸20、ボールナット21、転動ボール24、デフレクタ25およびリテーナ27等によって、モータシャフト41の回転をラック軸13の軸方向運動に変換するボールねじ装置15を構成している。
電動モータ14は、ボールねじ装置15を介してボールねじ軸20(ラック軸13)に軸方向のアシスト力を付与するもので、図1に示すように、中空状のロータからなるモータシャフト41とステータ42とから構成されている。モータシャフト41はハウジング11(モータハウジング16およびラックハウジング17)に軸受43,44を介して回転可能に軸承され、このモータシャフト41の中空穴内にボールねじ軸20が同軸的に貫挿されている。モータシャフト41の外周には平板状の永久磁石45が複数接着され、この永久磁石45に対向するようにステータ42がモータハウジング16の内周に装着されている。ステータ42は複数のコイル46を備え、コイル46への通電によって発生する磁束を永久磁石45に作用させることにより、モータシャフト41が回転されるようになっている。
次に、上記のように構成された電動パワーステアリング装置10の動作について説明する。図略のステアリングホイールを操舵すると、操舵トルクが図略の入力軸に伝達され、ピニオン軸12とラック軸13とによるラックピニオン機構を介してラック軸13が軸方向に移動される。
入力軸に与えられた操舵トルクは図略のトルクセンサにより検出され、また、電動モータ14のモータシャフト41の回転位置等が図略の回転角検出センサによって検出される。これら操舵トルクおよびモータシャフト41の回転位置等に基づいて電動モータ14が制御され、アシスト力が発生される。電動モータ14によるアシスト力は、ボールねじ装置15によってラック軸13の軸方向移動に変換され、運転者によるステアリングホイールの操舵力が軽減される。
ところで、電動モータ14によってモータシャフト41とともにボールナット21が回転されると、転動ボール24がボールねじ軸20とボールナット21との間で同一方向に回転しながら円周方向に転動されるが、隣合う転動ボール24はリテーナ27の隔離部28によって隔離されるとともに、隔離部28によって押されながら移動される。このため、従来のようにボール同士が衝突したり、滞留したりすることがなく、ボールねじ装置15の作動をスムーズに行うことができる。これによって、回転トルク変動を防止できるとともに、作動音を低減できるようになる。
この際、リテーナ27のリテーナ溝26の周方向の両端部には、転動ボール24が径方向内方に移動するのを規制する傾斜面26a、26bが形成されているため、リテーナ27は、複数のリテーナ溝26に保持された円周上複数の各転動ボール24との接触によって、径方向外方への移動をそれぞれ規制される。従って、リテーナ溝26と転動ボール24とのガタによって、リテーナ27が自重により落下してボールねじ軸20の外周20bもしくはボールナット21の外周21bに接触するのを防止することができる。その結果、ボールねじ軸20の外周20bとボールナット21の外周21bとの間の隙間が小さくても、リテーナ27の半径方向移動によって、リテーナ27とボールねじ軸20もしくはボールナット21とが接触してこすり合うのを防止することができ、リテーナ27とボールねじ軸20もしくはボールナット21との接触による音の発生を抑制できるようになる。
また、本実施の形態によれば、転動ボール24は、リテーナ27のリテーナ溝26に対して径方向内方への移動を規制されるため、ボールナット21とリテーナ27との間に転動ボール24を介挿しても、転動ボール24がリテーナ27の内周側に脱落することがない。従って、ボールナット21の内周にリテーナ27を遊嵌した状態で、リテーナ27を回転しながら、ボールナット21の外周のデフレクタ25が装着される装着穴より転動ボール24を供給することにより、転動ボール24がリテーナ27のリテーナ溝26に1つずつ挿入され、ボールナット21とリテーナ27とを転動ボール24を介して組付けることができる。このように、ボールナット21をボールねじ軸20に組付けるに先立って、ボールナット21とリテーナ27とのサブアッシーを構成することができ、このサブアッシーをボールねじ軸20に組付けることにより、ボールねじ装置15を構成できるようになる。このようなサブアッシー化によって、転動ボール24の挿入作業を容易に行えるようになる。
また、リテーナ溝26が、ボールねじ軸20およびボールナット21のボール転動溝20a、21aと直角をなすようにボールねじ軸20に対して傾斜されているため、転動ボール24の転動に伴って転動ボール24がリテーナ溝26の傾斜面26a、26bに対してボールねじ軸20の軸線方向にすべることがなく、このすべりによる音の発生も抑制できるようになる。
上記したように、本実施の形態におけるボールねじ装置15によれば、転動ボール24を保持するリテーナ27を設けたので、隣合う転動ボール24同士が互いに接触することがなく、ボール同士の接触に伴う回転トルク変動を防止することができる。
また、リテーナ27のリテーナ溝26が、径方向外方への転動ボール24の移動は許容し、径方向内方への転動ボール24の移動は規制するように構成されているので、デフレクタ25による転動ボール24の循環作用を何ら損なうことなく、円周上複数のリテーナ溝27に配置された各転動ボール24に対して、リテーナ27が径方向外方へ移動するのを規制することができる。しかも、リテーナ溝26が、断面ハの字状に形成されているので、転動ボール24の径方向内方への移動の規制をきわめて簡単な構成によって達成することができる。
これにより、ボールねじ軸20およびボールナット21の下方位置を転動する転動ボール24によって、リテーナ27の重力方向への移動を規制でき、リテーナ27とボールねじ軸20の外周20bおよびボールナット21の外周21bとの間の隙間が小さくても、リテーナ27とボールねじ軸20もしくはボールナット21との接触を的確に防止することができる。
また、上記した構成のボールねじ装置15を用いた電動パワーステアリング装置10によれば、リテーナ27によって隣合う転動ボール24同士が互いに接触することがなくなり、これによって、回転トルク変動を防止でき、電動パワーステアリング装置の操舵フィーリングを向上することができる。しかも、リテーナ27とボールねじ軸20もしくはボールナット21との接触を防止できることから、静粛性に優れた電動パワーステアリング装置を実現できるようになる。
上記した実施の形態においては、ボールねじ装置15を、電動パワーステアリング装置10に適用した例について述べたが、本発明は、例えば、工作機械等に用いられるボールねじ装置にも同様に適用できるものである。
以上、本発明を実施の形態に即して説明したが、本発明は実施の形態で述べた具体的構成に限定されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採り得るものである。
本発明の実施の形態を示すボールねじ装置を用いた電動パワーステアリング装置の全体図である。 図1の2−2線に沿って矢視したリテーナを備えたボールねじ装置を示す図である。 リテーナの断面図である。 リテーナと転動ボールとの当接状態を示す図である。 従来のリテーナを示す図である。
符号の説明
10…電動パワーステアリング装置、13…ラック軸、14…電動モータ、15…ボールねじ装置、20…ボールねじ軸、20a…ボール転動溝、20b…外周、21…ボールナット、21a…ボール転動溝、21b…内周、24…転動ボール、25…デフレクタ、26…リテーナ溝、26a、26b…傾斜面、27…リテーナ。

Claims (3)

  1. 外周面にボール転動溝を螺旋状に形成したボールねじ軸と、内周面にボール転動溝を螺旋状に形成したボールナットと、前記ボールねじ軸および前記ボールナットの前記各ボール転動溝間に循環可能に配設された転動ボールと、前記ボールねじ軸の外周と前記ボールナットの内周との間に配置され前記転動ボールを保持する円周上複数のリテーナ溝を形成したリテーナとを備えたボールねじ装置において、
    前記リテーナの前記リテーナ溝は、前記転動ボールを径方向外方には移動を許容し、径方向内方には移動を規制するように、周方向の両端部に傾斜面が形成されて断面ハの字状に構成され、
    かつ前記リテーナ溝は、前記ボール転動溝に対して直角をなすように、前記ボールねじ軸の軸線に対して前記ボール転動溝のリード角だけ傾斜され、かつ前記リテーナが、前記ボールナットに対する軸方向移動を規制されるとともに前記ボールねじ軸に対する回転を許容されていることを特徴とするボールねじ装置。
  2. 請求項1において、前記ボールナットと前記リテーナは、前記転動ボールを介してサブアッシー化できるようになっていることを特徴とするボールねじ装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のボールねじ装置を用いた電動パワーステアリング装置。
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