JP2015047998A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】低温時においても、ハウジングに対して転舵軸を支持する軸受及びボールねじナットを軸方向に弾性的に変位可能とし、操舵感の低下を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供する。【解決手段】転舵軸21と、アルミニウム合金製ハウジング30と、転舵軸21を軸方向Zに移動させるボールねじナット45と、ハウジング30の内側に配置される鋼製の外輪51とボールねじナット45に接する内輪52と転動体53とを有しボールねじナット45を支持する軸受50と、軸受50を軸方向Zに変位可能に保持する弾性部材54と、を備え、ハウジング30の内周面に形成された外側スライド溝61と、外輪51の外周面に形成された内側スライド溝62と、外側スライド溝61と内側スライド溝62との間に転舵軸21の軸方向Zへ複数個のボール63が配置されたボール列64とを有するボールスライド機構60を軸受50の外周に複数配置する。【選択図】図2

Description

本発明は、電動パワーステアリング装置に関する。
従来、車両の操舵機構に電動モータの動力を付与することにより運転者のステアリング操作を補助する電動パワーステアリング装置が知られている。操舵機構として、例えば、ラックアンドピニオン機構が採用され、ステアリング操作に伴うピニオンの回転をピニオンに噛み合うラックを有する転舵軸の軸方向の移動に変換し、車両の転舵輪の舵角、すなわち車両の進行方向が変更されるようになっている。
電動パワーステアリング装置には、転舵軸に電動モータからのアシスト力が付与されるものがある。このような装置では、内部に転舵軸が挿通されるとともに、内周にねじ溝が形成されたボールねじナットが配設されている。ボールねじナットは、運転者のステアリングトルクに応じて、電動モータが駆動されることにより回転する。また、ボールねじナットに形成されたねじ溝と、転舵軸の外周に形成されたねじ溝との間に形成される転動路には、複数個の循環ボールが配置されている。そして、電動モータの駆動に伴う回転運動がボールねじナット及び複数個の循環ボールを介して転舵軸の軸方向への直線運動に変換される。
ところで、上記電動パワーステアリング装置では、ハウジングとボールねじナットとの間に軸受が配設されており、ボールねじナットはハウジングに対して回転可能に支持されている。また、特許文献1に開示されているように、ボールねじナットの軸方向に対して軸受を変位可能に弾性保持する弾性部材が配設されたものが知られており、ステアリングの切り始め等における操舵感を向上させることが図られている。
具体的には、図6に示すように、電動パワーステアリング装置は、ハウジング101と、転舵軸102と、ボールねじナット103と、循環ボール104と、軸受105とを備えている。軸受105は、ハウジング101の内周面とボールねじナット103の外周面の間に配設され、軸受105の外周面とハウジング101の内周面とは、僅かな隙間を有している。転舵軸102の軸方向Zにおける、軸受105とハウジング101との隙間には、緩衝部材106を介して弾性部材107が配設され、軸受105は、両側から弾性部材107によって軸方向Zに弾性変位可能に挟持されている。
上記構成において、ステアリングが回動操作され始めると、ピニオンを介して転舵軸102に軸方向Zの力が加わる。これにより、転舵軸102が、ボールねじナット103の回転を伴わずに、軸方向Zに僅かに移動する。この転舵軸102の移動に伴って、ボールねじナット103及び軸受105が軸方向Zに移動する。この軸受105の移動に伴い、弾性部材107が弾性変形する。この状態で、電動モータ(図示略)を通じて、ボールねじナット103に回転力が加えられことで、ボールねじナット103の回転が円滑に開始される。そして、転舵軸102が円滑に軸方向Zへ移動を開始する。これにより、運転者の操舵感を向上させている。
特開2006−224945号公報
しかしながら、特許文献1の電動パワーステアリング装置では、通常ハウジングは軽量化の為にアルミニウム合金から形成され、軸受は鋼材から形成されているので、線膨張係数の違いにより低温時に、ハウジングと軸受の隙間が詰まり、軸受の軸方向への円滑な移動が妨げられるという問題があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、低温時においても、ハウジングに対して転舵軸を支持する軸受及びボールねじナットを軸方向に弾性的に変位可能とし、操舵感の低下を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することにある。
請求項1に係る発明は、ステアリングの回動に伴い軸方向に移動する転舵軸と、前記転舵軸を軸方向に移動可能に内包するアルミニウム合金製のハウジングと、前記転舵軸に複数個の循環ボールを介して螺合されるとともに、電動モータを通じて回転駆動されると前記転舵軸を軸方向に移動させるボールねじナットと、前記ハウジングの内側に配置される鋼製の外輪と、前記ボールねじナットの外周面に接する内輪と、前記外輪及び前記内輪間で転動する転動体とを有し、前記ボールねじナットを前記ハウジングに対して回転可能に支持する軸受と、前記軸受を軸方向に弾性的に変位可能に保持する弾性部材と、を備え、前記ハウジングの内周面に形成された外側スライド溝と、前記軸受の前記外輪の外周面に形成された内側スライド溝と、前記外側スライド溝と前記内側スライド溝との間に前記転舵軸の軸方向へ複数個のボールが配置されたボール列とを有するボールスライド機構を前記軸受の外周に複数配置されたことを特徴とする。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、アルミニウム合金製のハウジングの内周面に形成された外側スライド溝と軸受の外輪の外周面に形成された内側スライド溝との間に複数個のボールが配置されたボール列を有するボールスライド機構が軸受の外周に複数配置されている。また、軸受は、弾性部材により軸方向に弾性的に変位可能に保持されている。
このため、線膨張係数の違いにより、低温時にアルミニウム合金製ハウジングと鋼製の軸受の外輪とで収縮量が異なっても、ハウジングと軸受の外輪との間に配置されたボールスライド機構のボールが転動することにより、軸受が軸方向に弾性的に変位することができる。
従って、ステアリングが回動操作され始めると、転舵軸が軸方向に僅かに移動し、ハウジングと軸受の外輪との間に配置されたボールスライド機構のボールが転動することにより、転舵軸に対してボールねじナット及び軸受が一体となって弾性部材の弾性力に抗しつつ移動する。この状態で電動モータを通じてボールねじナットに回転力が伝えられ、ボールねじナットの回転が円滑に開始されるので、転舵軸の軸方向への円滑な動き出しを実現することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電動パワーステアリング装置であって、前記ボールねじナットに作用する径方向の荷重のうち、前記荷重が大きい方向に配置された前記ボールスライド機構の前記ボール列の列数は、他の前記ボールスライド機構の前記ボール列の列数より多く設けられていることを特徴とする。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、ボールねじナットに作用する径方向の荷重のうち、荷重が大きい方向に配置されたボールスライド機構のボール列の列数は、他のボールスライド機構のボール列の列数より多く設けられている。このため、ボールねじナットに作用する径方向の荷重が大きい方向へのラジアル剛性を高くすることができ、ボールねじナットの転舵軸に対する傾きを低減することができる。従って、ボールねじナットと転舵軸との間に介装される循環ボールの軌道面との隙間が詰まることがなく、転舵軸を滑らかに軸方向に移動させることができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置であって、前記ボールねじナットに作用する径方向の荷重のうち、前記荷重が大きい方向に配置された前記ボールスライド機構の前記ボール列の前記ボールの個数は、他の前記ボールスライド機構の前記ボール列の前記ボールの個数より多く設けられていることを特徴とする。
上記のように構成した請求項3に係る発明によれば、ボールねじナットに作用する径方向の荷重のうち、前記荷重が大きい方向に配置されたボールスライド機構のボール列のボールの個数は、他のボールスライド機構のボール列のボールの個数より多く設けられている。このため、請求項2に係る発明と同様な効果を得ることができる。
本発明によれば、低温時においても、ハウジングに対して転舵軸を支持する軸受及びボールねじナットを軸方向に弾性的に変位可能とし、操舵感の低下を抑制することができる電動パワーステアリング装置を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置を説明する模式図である。 図1のボールねじ機構を示す断面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第2実施形態におけるボールねじ機構を示す図2のA−A線に沿う断面図である。 本発明の第3実施形態におけるボールねじ機構を示す図3のB−B線に沿う断面図である。 従来の電動パワーステアリング装置のボールねじ機構を示す断面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る電動パワーステアリング装置について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、電動パワーステアリング装置1は、ステアリング2に連結されるコラムシャフト11と、コラムシャフト11に自在継手12を介して連結されるインターミディエイトシャフト13と、インターミディエイトシャフト13に自在継手14を介して連結されるピニオンシャフト15と、ピニオンシャフト15の先端部に設けられたピニオン15aに噛み合うラック21bが形成されて車両の左右方向に延びる転舵軸21とを有している。
ここで、図1における左右方向が転舵軸21の軸方向Zとして規定され、軸方向Zに直交する方向が転舵軸21の径方向Rとして規定される。
転舵軸21は、円柱状に形成され、自身の軸方向Zに移動可能に、ハウジング30に形成された貫通孔30aに挿通されている。転舵軸21の両端部には、それぞれボールジョイント22が連絡され、さらにその各ボールジョイント22にはタイロッド23が連結されている。さらに、各タイロッド23の先端にはナックル4が連結されている。転舵軸21が軸方向Zに移動することで、タイロッド23及びナックル4を介して転舵輪3に力が伝達されて、転舵輪3の転舵角を変化させることができる。
ハウジング30は、アルミニウム合金等により形成され、第1ハウジング部31と第2ハウジング部32とを備える。両ハウジング部31,32は軸方向Zに接離可能に構成されている。
第1ハウジング部31は、転舵軸21の外形に応じた筒状の本体部31aと本体部31aより大径筒状の左端部31bとからなる。すなわち、第1ハウジング部31は、本体部31a及び左端部31bが連結されて段差付き円筒状に形成される。
第2ハウジング部32の右端部32aは、第1ハウジング部31の左端部31bと同一径の円筒状に形成されている。また、第2ハウジング部32の左部32bは、第1ハウジング部31の本体部31aと同一径の円筒状に形成されている。第1ハウジング部31と第2ハウジング部32は、第1ハウジング部31の左端部31bと第2ハウジング部32の右端部32aにおいて互いに嵌め込まれ結合されている。
第1ハウジング部31の本体部31aの下側には、電動モータ41が設置されている。電動モータ41の軸線と転舵軸21の軸線は、平行に配置されている。電動モータ41の出力軸41aは、図中左側に向かって延出するとともに第2ハウジング部32の右端部32a内に挿通されている。電動モータ41の出力軸41aには、駆動プーリ46が固定され出力軸41aと一体回転する。
転舵軸21の外周には、左端から一定範囲にわたってねじ部21aが形成されている。このねじ部21aの外周には、電動モータ41の回転力を受けるボールねじ機構43が設けられている。ボールねじ機構43は、電動モータ41の回転運動を転舵軸21の直線運動に変換する。電動モータ41の回転力の利用を通じて転舵軸21の動作が補助されることにより、運転者のステアリング2の操作が補助される。
次に本実施形態の電動パワーステアリング装置1のボールねじ機構43について、図2、図3を参照して説明する。図2は、ボールねじ機構43を示す断面図であり、図3のB−B断面を示している。
図2に示すように、ボールねじ機構43は、第2ハウジング部32の右端部32aと、第1ハウジング部31の左端部31bとが形成する内部空間に、駆動プーリ46、従動プーリ47、ベルト33とともに収納される。
ボールねじ機構43は、ボールねじナット45と複数個の循環ボール44とを有している。ボールねじナット45は、転舵軸21のねじ部21aに沿って配列される複数個の循環ボール44を介して転舵軸21に螺合されている。循環ボール44は、転舵軸21のねじ部21aとボールねじナット45のねじ部とで形成される螺旋溝の内部を循環して転動している。ボールねじナット45は、ハウジング30における第1ハウジング部31と第2ハウジング部32との間に位置している。
ボールねじナット45における第1ハウジング部31側には、従動プーリ47が螺合されている。これにより、ボールねじナット45と従動プーリ47は、一体回転可能とされている。
従動プーリ47と駆動プーリ46との間にはベルト33が巻き掛けられている。従って、電動モータ41の回転は、電動モータ41の出力軸41aに固定された駆動プーリ46から、ベルト33を介して従動プーリ47に伝達され、ひいてはボールねじナット45に伝達される。本実施形態では、駆動プーリ46と従動プーリ47は歯付きプーリにより構成され、ベルト33は歯付きベルトにより構成されている。
ボールねじナット45の外周面には、軸受50が嵌合され、ボールねじナット45をハウジング30に対して回転可能に支持している。
軸受50は、複列アンギュラ玉軸受であり、外輪51と、内輪52と、転動体53とを備える。内輪52は、鋼材等により略円環状に形成され、内輪52の内周面にはボールねじナット45が嵌合されている。外輪51も、内輪52と同様に鋼材等により略円環状に形成されている。外輪51の外周面と第2ハウジング部32の右端部32aの内周面との間には、後述するボールスライド機構60が複数配置されている。外輪51と内輪52との間に複数の転動体53が転動可能に配置されている。転動体53としては、玉が適用されている。本実施形態の軸受50では、軸受50の周方向Tに沿って配列される複数の転動体53が、軸方向Zに沿って、2列設けられている。内輪52はボールねじナット45と一体で回転する。このとき、内輪52は、転動体53を回転させつつ、外輪51に対して回転する。
ボールねじナット45における従動プーリ47と反対側の外周縁部には、ボールねじナット45の径方向Rに突出したフランジ45aが形成されている。軸受50の内輪52は、ボールねじナット45の外周面において、従動プーリ47をボールねじナット45にねじ込むことにより、フランジ45aと従動プーリ47との間に位置決めされている。
第1ハウジング部31の左端部31bにおける外輪51側の先端には係止部31cが形成される。また、第2ハウジング部32の右端部32aにおける外輪51と軸方向Zに離間した部位には係止部32cが形成される。軸方向Zにおける外輪51と各係止部31c,32cとの隙間には弾性部材54が配置されている。弾性部材54は、円環状の皿ばね又はウェーブワッシャ等であって、外輪51の側面と係止部31c,32cの側面に接する位置に設けられている。軸受50は、弾性部材54の弾性力によって軸方向Zに変位可能に保持されている。
ボールスライド機構60は、外側スライド溝61と、内側スライド溝62と、複数個のボール63が配置されたボール列64とを有する。図3に示すように、ボールスライド機構60は、軸受50の外輪51の外周面と第2ハウジング部32の右端部32aの内周面との間に形成され、かつ軸受50の周方向Tに等分に3個配置されている。より具体的には、ボールスライド機構60の1個は、転舵軸21の中心と電動モータ41の出力軸41aの中心とを結ぶ線分上に配置され、他の2個は、周方向Tに120度間隔で配置されている。
外側スライド溝61は、第2ハウジング部32の右端部32aの内周面に、ゴシックアーク状、すなわち2つの円弧をつなぎ合わせた形状に形成されている。内側スライド溝62は、軸受50の外輪51の外周面にゴシックアーク状に形成されている。外側スライド溝61と内側スライド溝62は、同じ溝形状を有する。
ボール列64は、外側スライド溝61と内側スライド溝62にまたがり、軸方向Zに配置されている。図2に示すように、各ボール列64は、3個のボール63を軸方向Zにおいて等間隔に有している。各ボール63は、例えば軸受鋼からなる球体により形成され、外側スライド溝61と内側スライド溝62に接触し、保持器65によって転動可能に保持されている。なお、本実施形態では、各ボール列64のボール63の個数を3個として構成したが、ボール63の個数は3個に限定されず、任意の個数でよい。
ボールスライド機構60によって、軸受50及びボールねじナット45は、ハウジング30に対して軸方向Zに相対移動することを許容されている。また、軸受50及びボールねじナット45は、ハウジング30に対して径方向Rへの相対移動を規制され、軸受50の外輪51は、ハウジング30に対して周方向Tへの相対回転を規制されている。
上記のように構成された電動パワーステアリング装置1によれば、アルミニウム合金製のハウジング30の内周面に形成された外側スライド溝61と、鋼製の軸受50の外輪51の外周面に形成された内側スライド溝62と、外側スライド溝61と内側スライド溝62との間に軸方向Zに配置された複数個のボール63とを有するボールスライド機構60が、ハウジング30と軸受50の外輪51との間に周方向Tに複数配置されている。また、軸受50は、弾性部材54の弾性力によって軸方向Zに変位可能に保持されている。
このため、線膨張係数の違いにより、低温時にアルミニウム合金製ハウジング30と鋼製の軸受50の外輪51とで収縮量が異なっても、ハウジング30と軸受50の外輪51との間に配置されたボールスライド機構60のボール63が転動することにより、軸受50が軸方向Zに弾性的に変位することができる。
従って、ステアリング2が回動操作され始めると、転舵軸21が軸方向Zに僅かに移動し、ハウジング30と軸受50の外輪51との間に配置されたボールスライド機構60のボール63が転動することにより、転舵軸21に対してボールねじナット45及び軸受50が弾性部材54の弾性力に抗しつつ移動する。この状態で電動モータ41を通じてボールねじナット45に回転力が伝えられ、ボールねじナット45の回転が円滑に開始されるので、転舵軸21の軸方向Zへの円滑な動き出しを実現することができる。よって、運転者の操舵感の低下を抑制することができる。
また、路面からの反力を転舵輪3が受けた場合、即座にボールスライド機構60によって、転舵軸21とボールねじナット45と軸受50とを、弾性部材54の弾性力に抗しつつ軸方向Zに移動させることができる。転舵軸21の軸方向Zへの移動により、転舵軸21のラック21bに噛合するピニオン15aを有するピニオンシャフト15が回動し、インターミディエイトシャフト13等を介してステアリング2が回動する。従って、運転者は、路面情報を迅速かつ的確に知ることが可能となる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図面に参照しつつ説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との相違点は、軸受50の周方向Tに配置した3個のボールスライド機構60のうち、転舵軸21の中心と電動モータ41の出力軸41aの中心とを結ぶ線分上に配置されたボールスライド機構60の有するボール列64の列数にある。ボールスライド機構60の構成以外は、第1実施形態と同じである。このため、説明の便宜上、同一の構成については同一の符号を付してその説明の一部又は全部を省略する。
第1実施形態では、図2及び図3に示すように、軸受50の外輪51の外周面と第2ハウジング部32の右端部32aの内周面との間に形成され、かつ軸受50の周方向Tに等分に3個配置されている各ボールスライド機構60は、3個のボール63が配置されたボール列64をそれぞれ1列ずつ有している。
これに対して、第2実施形態では、図4に示すように、転舵軸21の中心と電動モータ41の出力軸41aの中心とを結ぶ線分上に配置されたボールスライド機構70は、ボール列64を2列備えている。ボールスライド機構70の各ボール列64は、上記線分に対し対称に所定の隙間を有して配置されている。各ボール列64に対し、外側スライド溝61が第2ハウジング部32の右端部32aの内周面にそれぞれ形成され、内側スライド溝62が軸受50の外輪51の外周面にそれぞれ形成されている。
ボールスライド機構70の各ボール列64は、第1実施形態と同様に、軸方向Zに3個のボール63を有している。各ボール63は、それぞれ対応する外側スライド溝61と内側スライド溝62に接触し、保持器65によって転動可能に保持されている。なお、本実施形態では、ボールスライド機構70の保持器65は、各ボール列64にそれぞれ1個備えているが、一体に連結した保持器としてもよい。
そして、転舵軸21の中心と電動モータ41の出力軸41aの中心とを結ぶ線分の外輪51の中心から周方向Tに120度、240度の位置には、それぞれ第1実施形態と同様に、軸方向Zに3個のボール63が配置された1列のボール列64を有するボールスライド機構60が形成されている。なお、本実施形態では、ボールスライド機構70のボール列64の列数を2列とし、他のボールスライド機構60のボール列64の列数を1列とした例を示したが、これに限定されず、ボールスライド機構70のボール列64の列数が他のボールスライド機構60のボール列64の列数より多く設けられていればよい。
第2実施形態におけるボールねじ機構43の軸方向Zの断面図、すなわち図4におけるB−B断面は、第1実施形態に示した図2と同様である。第2実施形態のボールスライド機構70は、図2の図面下側のボールスライド機構60に相当する。なお、各ボール列64が備えるボール63の個数は3個に限定されず、任意の個数であってよい。
上記のように構成された第2実施形態の電動パワーステアリング装置1においても、第1実施形態と同様な効果が得られる。
さらに、ベルト33を介して電動モータ41の駆動力をボールねじナット45等に伝達する電動パワーステアリング装置1においては、ベルト33による荷重が、転舵軸21の中心から出力軸41aの中心へ向かう方向(図4においては、上から下へ向かう方向)へ、一体に結合された従動プーリ47とボールねじナット45と軸受50に作用する。
第2実施形態の電動パワーステアリング装置1は、転舵軸21の中心と電動モータ41の出力軸41aの中心とを結ぶ線分上に配置されたボールスライド機構70のボール列64の列数は、他の周方向Tに配置したボールスライド機構60のボール列64の列数より多く設けられている。すなわち、ボールねじナット45に作用する径方向の荷重のうち、荷重が大きい方向に、他のボールスライド機構60よりボール列64の列数が多く設けられたボールスライド機構70が配置されている。
これにより、ボールねじナット45に作用する径方向の荷重が大きい方向へのラジアル剛性を高くすることができ、ボールねじナット45の転舵軸21に対する傾きを低減することができる。従って、ボールねじナット45と転舵軸21との間に介装される循環ボール44の軌道面との隙間が詰まることがなく、循環ボール44の円滑な転動を確保でき、作動音や振動などを低く抑え、転舵軸21を滑らかに軸方向Zに移動させることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第3実施形態を図面に参照しつつ説明する。なお、本実施形態と上記第1実施形態との相違点は、軸受50の周方向Tに配置した3個のボールスライド機構60のうち、転舵軸21の中心と電動モータ41の出力軸41aの中心とを結ぶ線分上に配置されたボールスライド機構60の有するボール列64のボール63の個数にある。ボールスライド機構60の構成以外は、第1実施形態と同じである。このため、説明の便宜上、同一の構成については同一の符号を付してその説明の一部又は全部を省略する。
第1実施形態では、図2及び図3に示すように、軸受50の外輪51の外周面と第2ハウジング部32の右端部32aの内周面との間に形成され、かつ軸受50の周方向Tに等分に3個配置されている各ボールスライド機構60は、それぞれ3個のボール63が配置されたボール列64を有している。
これに対して、第3実施形態では、図5に示すように、図面下側のボールスライド機構80のボール列64は、5個のボール63を軸方向Zにおいて等間隔に有している。第3実施形態におけるボールねじ機構43の径方向Rの断面図、すなわち図5におけるA−A断面は、第1実施形態に示した図3と同様である。図3において、第3実施形態のボールスライド機構80は、図2の転舵軸21の中心と電動モータ41の出力軸41aの中心とを結ぶ線分上に配置されたボールスライド機構60に相当する。ボールスライド機構80のボール列64の各ボール63は、第1実施形態と同様に、それぞれ対応する外側スライド溝61と内側スライド溝62に接触し、保持器65によって転動可能に保持されている。
そして、転舵軸21の中心と電動モータ41の出力軸41aの中心とを結ぶ線分の外輪51の中心から周方向Tに120度、240度の位置には、それぞれ第1実施形態と同様に、軸方向Zに3個のボール63が配置されたボール列64を有するボールスライド機構60が形成されている。なお、本実施形態では、ボールスライド機構80のボール列64のボール63の個数を5個とし、他のボールスライド機構60のボール列64のボール63の個数を3個とした例を示したが、これに限定されず、ボールスライド機構80のボール列64のボール63の個数が他のボールスライド機構60のボール列64のボール63の個数より多く設けられていればよい。
上記のように構成された第3実施形態の電動パワーステアリング装置1においても、第1実施形態と同様な効果が得られる。
さらに、ベルト33を介して電動モータ41の駆動力をボールねじナット45等に伝達する電動パワーステアリング装置1において、第3実施形態の電動パワーステアリング装置1では、転舵軸21の中心と電動モータ41の出力軸41aの中心とを結ぶ線分上に配置されたボールスライド機構80のボール列64のボール63の個数は、他の周方向Tに配置したボールスライド機構60のボール列64のボール63の個数より多く設けられている。すなわち、ボールねじナット45に作用する径方向の荷重のうち、荷重が大きい方向に、他のボールスライド機構60よりボール列64のボール63の個数が多く設けられたボールスライド機構80が配置されている。
これにより、第2実施形態と同様に、ボールねじナット45に作用する径方向の荷重が大きい方向へのラジアル剛性を高くすることができ、ボールねじナット45の転舵軸21に対する傾きを低減することができる。従って、ボールねじナット45と転舵軸21との間に介装される循環ボール44の軌道面との隙間が詰まることがなく、循環ボール44の円滑な転動を確保でき、作動音や振動などを低く抑え、転舵軸21を滑らかに軸方向Zに移動させることができる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、以下の実施形態に変更することも可能である。
上記実施形態では、ボールスライド機構は、周方向Tに等分に配置しているが、各ボールスライド機構の周方向Tへの配置角度は、任意であってよい。また、ボールスライド機構の個数も周方向Tに3個に配置されているが、3個より多くてもよい。
上記実施形態では、軸受50は、複列アンギュラ玉軸受であったが、例えば、単列の玉軸受等の他の種類の軸受であってもよい。
第1実施形態において、電動モータ41の軸線と転舵軸21の軸線とが別軸上に配置された電動パワーステアリング装置1を例として挙げたが、電動モータの軸線と転舵軸の軸線とが同軸上になるように配置された電動パワーステアリング装置(特開2002−145080号公報等参照)に適用してもよい。
第3実施形態において、ボールねじナット45に作用する径方向の荷重が大きい方向に配置されたボールスライド機構80のボール63の個数を他のボールスライド機構60のボール63の個数より多く設けているが、ボールスライド機構80と他のボールスライド機構60のボール63の個数を等しくして、ボールスライド機構80のボール63とその軌道面である外側スライド溝61及び内側スライド溝62とのクリアランスを他のボールスライド機構60のボール63とその軌道面とのクリアランスより小さくしてもよい。また、ボール63とその軌道面とのクリアランスを小さくする実施形態と、第2実施形態と、第3実施形態とを適宜組み合わせて、ボールねじナット45に作用する径方向の荷重が大きい方向に配置されたボールスライド機構のラジアル剛性を高めてもよい。
1:電動パワーステアリング装置、 2:ステアリング、 3:転舵輪、
4:ナックル、 11:コラムシャフト、 12,14:自在継手、
13:インターミディエイトシャフト、 15:ピニオンシャフト、
15a:ピニオン、 21:転舵軸、 21a:ねじ部、 21b:ラック、
22:ボールジョイント、 23:タイロッド、 30:ハウジング、
30a:貫通孔、 31:第1ハウジング部、 31a:本体部、 31b:左端部、
31c,32c:係止部、 32:第2ハウジング部、 32a:右端部、
32b:左部、 33:ベルト、 41:電動モータ、 41a:出力軸、
43:ボールねじ機構、 44:循環ボール、 45:ボールねじナット、
45a:フランジ、 46:駆動プーリ、 47:従動プーリ、 50:軸受、
51:外輪、 52:内輪、 53:転動体、 54:弾性部材、
60:ボールスライド機構、 61:外側スライド溝、 62:内側スライド溝、
63:ボール、 64:ボール列、 65:保持器、
70,80:ボールスライド機構、
101:ハウジング、 102:転舵軸、 103:ボールねじナット、
104:循環ボール、 105:軸受、 106:緩衝部材、 107:弾性部材、
Z:軸方向、 R:径方向、 T:周方向

Claims (3)

  1. ステアリングの回動に伴い軸方向に移動する転舵軸と、
    前記転舵軸を軸方向に移動可能に内包するアルミニウム合金製のハウジングと、
    前記転舵軸に複数個の循環ボールを介して螺合されるとともに、電動モータを通じて回転駆動されると前記転舵軸を軸方向に移動させるボールねじナットと、
    前記ハウジングの内側に配置される鋼製の外輪と、前記ボールねじナットの外周面に接する内輪と、前記外輪及び前記内輪間で転動する転動体とを有し、前記ボールねじナットを前記ハウジングに対して回転可能に支持する軸受と、
    前記軸受を軸方向に弾性的に変位可能に保持する弾性部材と、を備え、
    前記ハウジングの内周面に形成された外側スライド溝と、前記軸受の前記外輪の外周面に形成された内側スライド溝と、前記外側スライド溝と前記内側スライド溝との間に前記転舵軸の軸方向へ複数個のボールが配置されたボール列とを有するボールスライド機構を前記軸受の外周に複数配置されたことを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  2. 請求項1に記載の電動パワーステアリング装置であって、
    前記ボールねじナットに作用する径方向の荷重のうち、前記荷重が大きい方向に配置された前記ボールスライド機構の前記ボール列の列数は、他の前記ボールスライド機構の前記ボール列の列数より多く設けられていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の電動パワーステアリング装置であって、
    前記ボールねじナットに作用する径方向の荷重のうち、前記荷重が大きい方向に配置された前記ボールスライド機構の前記ボール列の前記ボールの個数は、他の前記ボールスライド機構の前記ボール列の前記ボールの個数より多く設けられていることを特徴とする電動パワーステアリング装置。
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