JP3905347B2 - ボールねじ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボール群を循環させる循環タイプのボールねじ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、互いに同芯状に相対回転可能に設けた内側のねじ軸と外側のナット部材との間で、トルク/推力を推力/トルクに変換する各種ボールねじ装置が提案されている。
【0003】
ボールねじ装置は、ねじ軸のねじ溝とナット部材のねじ溝とで形成するボール通路の両端を連通連結して閉ループとし、ボール群を当該閉ループ内で転動循環させることで、ボール群の抜け出しを防止しながら、ねじ軸とナット部材を伸縮動作させる構成となっている。なお、ねじ軸とナット部材の間には、ボール個々の干渉を避けるために、ボール群を保持する保持器リングが介装されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のボールねじ装置では、ねじ軸とナット部材の間における径方向の幅が狭いことから、端部にシール部材を設けることができない。このため、ねじ軸とナット部材が軸心方向に相対的に往復移動を繰り返す間に、ねじ軸およびナット部材の軌道面とボール表面の潤滑に用いられているグリースが端部から流れ出してしまい、軌道面とボール表面の潤滑性が低下し、その結果、ボールねじ装置の寿命が低下するという問題があった。
【0005】
本発明は、ねじ軸およびナット部材の軌道面とボール表面との潤滑性が低下するのを防止でき、高寿命であるボールねじ装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のボールねじ装置は、外周面にねじ溝を形成したねじ軸と、前記ねじ軸の外周に同芯状に相対回転可能に設けられ内周面にねじ溝を形成したナット部材と、前記ねじ軸のねじ溝と前記ナット部材のねじ溝の対向面間に転動自在に介装した複数のボールと、前記ねじ軸のねじ溝または前記ナット部材のねじ溝の下流と上流とを連通連結し当該ねじ溝の下流に転動してきた前記ボールを上流へ導くボール循環経路と、前記ねじ軸と前記ナット部材の間に相対回転可能にかつ軸心方向に位置決めされた状態で設けられ前記ボールを回転可能に保持するポケットを有する保持器リングとを備え、前記ナット部材と前記ねじ軸との間で、トルク/推力を推力/トルクに変換するボールねじ装置であって、前記ねじ軸に設けられているねじ溝の各々は、前記循環経路で個別連結された閉ループとし、かつ前記ねじ溝を移動するボールの移動範囲にわたって構成され、前記保持器リング内部の前記ボール移動範囲外にグリースを充填し、前記保持器内部における前記ねじ軸の軸心方向長さを、前記ねじ溝を移動するボールの移動範囲より大きくしたことを特徴とするものである。
該特徴を有する本願発明において、好ましくは、前記ボールが、その移動範囲の両端の位置を通過したときに前記ボールの移動範囲に設けられているグリース端面とボール表面が互いに接するように、前記保持器リングの前記ポケットの両端または一端にグリースが充填されている。
【0007】
なお、グリース溜りは、例えば、保持器リングのボールを保持するポケットに形成する。すなわち、ポケットの軸心方向の長さをボールの移動範囲より大きくし、当該ボールの移動範囲外をグリース溜りとする。あるいは、ポケットにボールが挿入されないボール欠落箇所を設け、当該ボール欠落箇所をグリース溜りとする。
【0008】
また、グリースには、例えば、混和調度150〜280のウレア系グリースを用いる。
【0009】
本発明のボールねじ装置によると、保持器リング内部のボールの移動範囲外にグリースを充填したことで、ねじ軸とナット部材の間における径方向の幅が狭くても、保持器リング内部にグリースを充填することで、ねじ軸およびナット部材の軌道面とボール表面との潤滑性を確保できる。
【0010】
また、グリース溜りを、保持器リングのボールを保持するポケットに形成することで、別途、専用のグリース溜りを保持器リングに形成する手間がかからず、製造性に優れる。
【0011】
【発明の実施の形態】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1について、図1から図4に基づいて説明する。
【0012】
図1はボールねじ装置1の分解斜視図、図2はその組み立て状態の一部破断斜視図、図3はその組み立て状態の断面図を示している。
【0013】
ボールねじ装置1は、ナット部材2と、ねじ軸3と、複数のボール4と、保持器リング5とを備えており、ナット部材2とねじ軸3との対向面間でボール4を循環させるようになっている。
【0014】
ナット部材2には、その一方軸端から他方軸端まで連続するねじ溝21が形成されており、また、ねじ軸3には、軸心方向途中領域に連続していない2巻きのねじ溝31a,31bが形成されている。これらナット部材2のねじ溝21とねじ軸3のねじ溝31a,31bとは、互いに同じリード角に設定されている。
【0015】
また、ねじ溝31a,31bは、それぞれ下流と上流をねじ山(ランド部)32に形成したボール循環溝33,34で個別に連通連結して閉ループとし、この閉ループにした2巻きのねじ溝31a,31b内に配置されるボール4を、それぞれ独立して内径側へ沈みこませてナット部材2のねじ山(ランド部)22を乗り越えさせて下流から上流へ戻すことにより、転動循環させるようにしている。
【0016】
また、ナット部材2は、歯車7に対して一体的に結合されている。歯車7は、図示しないモータなどの回転動力源が減速歯車を介して噛合されるとともに、図示しない転がり軸受を介してねじ軸3の中心孔に挿通される図示しない支軸に対して回転自在に支持される。また、ねじ軸3は、図示しないケースなどの固定部分に対して非回転かつ軸心方向不動に取り付けられ、ねじ軸3に対してナット部材2が回転可能かつ軸心方向移動可能に配置される。
【0017】
歯車7は、環体8と、この環体8の外筒部81に一体成形されるギヤ9とで構成されている。環体8の外筒部81の内周面に対してナット部材2が嵌入されており、外筒部81の付け根側の内周面に設けられるセレーション82と、ナット部材2の嵌入方向奥側の外周面に設けられるセレーション23とを嵌合することにより、歯車7とナット部材2とを相対回転不可能に結合するようになっている。そして、歯車7の環体8における内筒部83の内周面に対して、上述した図示しない転がり軸受が装着される。
【0018】
また、保持器リング5は、円筒形状をしており、その円周方向に並設して、軸心方向に延びる複数の長孔形状のボールポケット51が設けられている。ボールポケット51の円周方向の幅寸法は、ボール4の直径より若干大きく形成されており、ボール4がボールポケット51を自由に通過可能となっている。つまり、保持器リング5には、それぞれ2つずつボール4が収納され、各ボール4を円周方向等間隔に配置して干渉させないようにするものである。
【0019】
さらに、ボールポケット51の軸心方向の長さ寸法Wは、図4に示すように設定されている。すなわち、ボールポケット51に保持された2つのボール4は、ねじ軸3のねじ溝31a,31bによって規定される移動範囲L内にて移動する。ボールポケット51の長さ寸法Wは、ボール4の移動範囲Lより両側方に大きくなるように設定されている。そして、各ボールポケット51のボール4の移動範囲Lより両外側部分を、それぞれグリース溜り53とする。
【0020】
保持器リング5は、ねじ軸3に対して軸心方向でほぼ不動に位置決めされた状態で、かつ相対回転可能な状態で取り付けられている。すなわち、ねじ溝3の自由端側に縮径部35を、また、保持器リング5の一端に径方向内向きのフランジ52を、それぞれ設け、ねじ軸3の縮径部35に対して保持器リング5のフランジ52を嵌め込み、さらにねじ軸3の縮径部35に設けてある周溝に対して若干の遊びを持つ状態にて止め輪10を係合させている。これにより、保持器リング5が、ねじ軸3に対して軸心方向ほぼ不動で、相対回転が許容される状態になる。
【0021】
次に、ボールねじ装置1の組み立て手順について説明する。まず、ねじ軸3に対して保持器リング5を取り付けてから、保持器リング5のボールポケット51のグリース溜り53に対して、それを埋め尽くす状態に所定の粘性を有するグリース6を塗布する。グリース6は、例えば、ウレア系グリースを用い、特に、グリース溜り53に停留し易いように混和調度の小さいグリース(例えば、混和調度150〜280)を用いる。次に、各ボールポケット51に対して2つのボール4を入れ、保持器リング5をねじ軸3に対して回さないようにした状態で、ナット部材2に組み込む。
【0022】
次に、上述したボールねじ装置1の動作を説明する。まず、図示しないモータを駆動することにより歯車7およびナット部材2を回転させると、このナット部材2自身が回転しながらねじ軸3によってガイドされてその軸心方向一方へ向けて直線的に移動する。また、上記モータを前記と逆回転方向に駆動すると、ナット部材2が前述と逆向きに回転しながら軸心方向他方へ向けて移動する。このようにして、ナット部材2がねじ軸3に対して伸縮動作する。
【0023】
このように構成されたボールねじ装置1によると、保持器リング5にグリース溜り53を形成したことで、ねじ軸3とナット部材2の間における径方向の幅が狭くても、グリース溜り53にグリース6を充填することで、ねじ軸3およびナット部材2の軌道面とボール4の表面との潤滑性を確保できる。すなわち、グリース溜り53は、ボールポケット51のボール4の移動範囲Lより両外側部分に形成してあるので、ボール4がねじ軸3のねじ溝31a,31bに沿って転動し、ボール4がボールポケット51内の移動範囲Lの両端部に移動した際に、当該ボール4がグリース6に接する。その結果、ボール4の表面にグリース6が付着し、さらに、ボール4の表面に付着したグリース6が、ナット部材2のねじ溝21ならびにねじ軸3のねじ溝31a,31bに付着し、ねじ軸3およびナット部材2の軌道面とボール4の表面との潤滑性を確保できる。しかも、グリース溜り53に充填したグリース6は、除々にボール4によってかき取られるので、グリース6が早く消耗してしまうこともない。よって、ボール4が軌道面を転動する際のボール傷の発生を防ぎ、ボールねじ装置1の高寿命化が図れる。
【0024】
また、グリース溜り53を、保持器リング5のボール4を保持するポケット51に形成することで、別途、専用のグリース溜りを保持器リング5に形成する手間がかからず、製造性に優れる。
【0025】
なお、この実施の形態では、保持器リング5の全てのボールポケット51にグリース溜り53を形成したものであったが、これに限るものではなく、一部のボールポケット51にグリース溜り53を形成したものや、ボールポケット51の片側のみに交互にグリース溜り53を形成したもの等であってもよい。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2について、図5に基づいて説明する。なお、ボールねじ装置1の全体構成は、実施の形態1と同様である。
【0026】
本実施の形態は、保持器リング5のボールポケット51に、ボール4が挿入されないボール欠落箇所を設け、当該ボール欠落箇所をグリース溜り53としたことを特徴とするものである。
【0027】
すなわち、図5に示すように、ねじ溝31bに沿って転動するボール4を間引き、ねじ溝31aに沿って転動するボール4の移動範囲L1より外側部分をグリース溜り53aとし、グリース6を充填する。逆に、ねじ溝31aに沿って転動するボール4を間引いた場合には、ねじ溝31bに沿って転動するボール4の移動範囲L2より外側部分をグリース溜り53bとし、グリース6を充填する。
【0028】
このように構成されたボールねじ装置1においても、ボール4がねじ軸3のねじ溝31a,31bに沿って転動し、ボール4が移動範囲L1,L2の端部に移動した際に、ボール4がグリース6に接する。その結果、ボール4の表面にグリース6が付着し、さらに、ボール4の表面に付着したグリース6が、ナット部材2のねじ溝21ならびにねじ軸3のねじ溝31a,31bに付着し、さらに、各ねじ溝21,31a,31bに付着したグリース6が他のボール4の表面に付着する。このようにして、ねじ軸3およびナット部材2の軌道面とボール4の表面との潤滑性を確保でき、ボールねじ装置1の高寿命化が図れる。
【0029】
なお、この実施の形態では、保持器リング5の一部のボールポケット51にグリース溜り53を形成したものであったが、例えば、全てのボールポケット51に、交互にグリース溜り53を形成してもよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3について、図6に基づいて説明する。なお、ボールねじ装置1の全体構成は、実施の形態1と同様である。
【0030】
本実施の形態は、実施の形態2と同様、ボール欠落箇所をグリース溜り53としたものであり、図6に示すように、ねじ溝31a,31bに沿って転動する両ボール4を間引き、当該ボール4を間引いたボールポケット51をグリース溜り53とし、グリース6を充填したことを特徴とするものである。
【0031】
このように構成されたボールねじ装置1においても、グリース溜り53に充填したグリース6が、ナット部材2の伸縮動作に伴い、ナット部材2のねじ溝21ならびにねじ軸3のねじ溝31a,31bに付着し、さらに、各ねじ溝21,31a,31bに付着したグリース6がボール4の表面に付着する。このようにして、ねじ軸3およびナット部材2の軌道面とボール4の表面との潤滑性を確保でき、ボールねじ装置1の高寿命化が図れる。
【0032】
なお、グリース溜り53を形成するボールポケット51の個数は特に限定されるものではなく、例えば、1つ置きにグリース溜り53を形成してもよい。
(実施の形態4)
本発明の実施の形態4について、図7に基づいて説明する。なお、ボールねじ装置1の全体構成は、実施の形態1と同様である。
【0033】
本実施の形態は、保持器リング5に専用のグリース溜り53を形成したことを特徴とするものである。
【0034】
すなわち、図7に示すように、保持器リング5に、軸心方向に延びる長孔からなるグリース溜り53を、ボールポケット51と交互に形成し、各グリース溜り53にグリース6を充填する。なお、グリース溜り53となる長孔の軸心方向の長さ寸法は、特に限定されるものではないが、ナット部材2の伸縮動作に伴い、ねじ溝21,31a,31bに掛かる大きさに設定されている。例えば、ねじ溝21,31a,31bのピッチに相当する大きさとする。
【0035】
このように構成されたボールねじ装置1においても、グリース溜り53に充填したグリース6が、ナット部材2の伸縮動作に伴い、ナット部材2のねじ溝21ならびにねじ軸3のねじ溝31a,31bに付着し、さらに、各ねじ溝21,31a,31bに付着したグリース6がボール4の表面に付着する。このようにして、ねじ軸3およびナット部材2の軌道面とボール4の表面との潤滑性を確保でき、ボールねじ装置1の高寿命化が図れる。
【0036】
なお、グリース溜り53となる長孔は、ボールポケット51と交互に形成したものに限るものではなく、例えば、複数の隣り合うボールポケット51置きに形成したり、あるいはランダムに形成したり、少なくとも一箇所にグリース溜り53を形成したものであればよい。
【0037】
また、グリース溜り53となる孔は、長孔に限るものではなく、ねじ溝21,31a,31bにグリース6を転写できるものであれば、形状、個数は特に限定されるものではない。
【0038】
なお、本発明は上述した実施の形態のみに限定されるものではなく、いろいろな応用や変形が考えられる。
【0039】
例えば、上記ボールねじ装置のように、ねじ軸3のねじ溝31a,31bが2本のものに限らない。1本でもよいが、バランスを考えると複数本が好ましく、3本以上形成したものであってもよい。これに伴い、保持器リング5のボールポケット51に保持されるボール4の個数も、1個または3個以上とし、上記各実施の形態のように保持器リング5にグリース溜り53を形成したものであってもよい。
【0040】
また、上記ボールねじ装置1は、ねじ軸3のねじ溝31a,31bの下流と上流を、ボール循環溝33,34にて連通連結したものであったが、図8に示すように、ナット部材2にボール循環経路となるこま(図示せず)を設けてナット部材2のねじ溝の下流と上流を連通連結し、ボール4を循環させるタイプのボールねじ装置1において、上記各実施の形態のように保持器リング5にグリース溜り53を形成したものであってもよい。
【0041】
【発明の効果】
本発明によると、ねじ軸およびナット部材の軌道面とボール表面の潤滑性が低下するのを防止でき、高寿命であるボールねじ装置を提供できる。
【0042】
また、グリース溜りを、保持器リングのボールを保持するポケットに形成することで、別途、専用のグリース溜りを保持器リングに形成する手間がかからず、製造性に優れるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるボールねじ装置の分解斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるボールねじ装置の一部破断斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるボールねじ装置の断面図である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるボールねじ装置の保持器リングの部分拡大正面図である。
【図5】本発明の実施の形態2におけるボールねじ装置の保持器リングの部分拡大正面図である。
【図6】本発明の実施の形態3におけるボールねじ装置の保持器リングの部分拡大正面図である。
【図7】本発明の実施の形態4におけるボールねじ装置の保持器リングの部分拡大正面図である。
【図8】本発明のボールねじ装置の変形例の一部破断斜視図である。
【符号の説明】
1 ボールねじ装置
2 ナット部材
21 ナット部材のねじ溝
22 ナット部材のねじ山
3 ねじ軸
31a,31b ねじ軸のねじ溝
32 ねじ軸のねじ山
33,34 ねじ軸のボール循環溝(ボール循環経路)
4 ボール
5 保持器リング
51 ボールポケット
53 グリース溜り
6 グリース
Claims (2)
- 外周面にねじ溝を形成したねじ軸と、前記ねじ軸の外周に同芯状に相対回転可能に設けられ内周面にねじ溝を形成したナット部材と、前記ねじ軸のねじ溝と前記ナット部材のねじ溝の対向面間に転動自在に介装した複数のボールと、前記ねじ軸のねじ溝または前記ナット部材のねじ溝の下流と上流とを連通連結し当該ねじ溝の下流に転動してきた前記ボールを上流へ導くボール循環経路と、前記ねじ軸と前記ナット部材の間に相対回転可能にかつ軸心方向に位置決めされた状態で設けられ前記ボールを回転可能に保持するポケットを有する保持器リングとを備え、前記ナット部材と前記ねじ軸との間で、トルク/推力を推力/トルクに変換するボールねじ装置であって、
前記ねじ軸に設けられているねじ溝の各々は、前記循環経路で個別連結された閉ループとし、かつ前記ねじ溝を移動するボールの移動範囲にわたって構成され、
前記保持器リング内部の前記ボール移動範囲外にグリースを充填し、前記保持器内部における前記ねじ軸の軸心方向長さを、前記ねじ溝を移動するボールの移動範囲より大きくしたことを特徴とするボールねじ装置。 - 前記ボールが、その移動範囲の両端の位置を通過したときに前記ボールの移動範囲に設けられているグリース端面とボール表面が互いに接するように、前記保持器リングの前記ポケットの両端または一端にグリースが充填されていることを特徴とする請求項1に記載のボールねじ装置。
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