JP5107515B2 - 孔版印刷装置の版胴及び孔版印刷装置 - Google Patents

孔版印刷装置の版胴及び孔版印刷装置 Download PDF

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Description

本発明は孔版印刷装置に関し、詳しくは外周面上にマスタを巻装する版胴の構造に関する。
従来、簡便な印刷方法としてデジタル式感熱孔版印刷が知られている。これは、熱可塑性樹脂フィルムと多孔性支持体とを貼り合わせたマスタに微細な発熱素子を複数有するサーマルヘッドを接触させ、この発熱素子に対しパルス的に通電を行いながらマスタをプラテンローラ等の搬送手段で搬送することにより、マスタの熱可塑性樹脂フィルムに画像情報に基づいた穿孔画像を熱溶融穿孔製版した後、この穿孔製版されたマスタを多孔性円筒状の版胴に巻装させ、プレスローラ等の押圧手段によって用紙を版胴外周面に押圧させることで版胴内周面に供給されたインキを版胴開孔部及びマスタ穿孔部から滲出させ、このインキを用紙に転移させることにより用紙上に印刷画像を得るものである。
この孔版印刷を行う孔版印刷装置では、印刷時において押圧手段によって版胴外周面が押圧された際に版胴開孔部よりインキが滲出するが、マスタの非穿孔部においてはインキが滲出せずに蓄積され、この蓄積されたインキが押圧手段によってマスタ後端部に押しやられて、やがてマスタ後端よりはみ出して機内を汚損してしまう、いわゆる尻漏れ現象という不具合が発生してしまう。
上述の尻漏れ現象を防止するため、版胴を構成する多孔性支持板の開孔領域後部と重合し、侵入したインキを開孔領域後部に案内するインキ不通過部を有する孔版印刷装置が例えば「特許文献1」に、また、多孔性支持板のインキ不通過性の帯域の版胴回転方向前縁に、インキ不通過性材料よりなる堰要素を配置した孔版印刷装置が例えば「特許文献2」にそれぞれ開示されている。
特許第2860218号公報 特公昭60−28670号公報
上述した各技術によれば、蓄積されたインキが版胴内部に戻されるために尻漏れ現象の発生は防止される。しかし、印刷時において押圧手段によって版胴外周面が押圧された際に、押圧手段の版胴圧接時における衝撃負荷あるいは用紙が分離給紙装置より受ける搬送抵抗等によって徐々にマスタが伸ばされ、マスタの版胴回転方向下流側にしわが発生してしまうという問題点がある。このしわは、インキが含有する水分等の影響によってインキが付着している部位と付着していない部位との間で伸びの差が生じることから、非開孔部を有するマスタの側縁部に比して中央部が伸びることからマスタの幅方向中央部に発生し、繊維目の発生を低減させるため等の目的からマスタを構成する多孔性支持体の強度が低いマスタにおいて顕著に見られる。発生したしわは、最初はその後端である非製版領域から印刷行程の継続と共にやがて製版領域に達するべく成長し、この状態で印刷が行われると印刷不良が発生してしまう。
本発明は上述の問題点を解決し、マスタへのしわの発生を効果的に防止することが可能な孔版印刷装置の版胴及び孔版印刷装置の提供を目的とする。
請求項1記載の発明は、マスタを巻装すると共に開孔部を有し、押圧手段により前記マスタを介して用紙を押圧されることでインキを用紙に転移して印刷を行う孔版印刷装置の版胴において、前記開孔部の中央部を除く版胴回転方向下流側端部近傍であって、前記押圧手段の押圧による用紙へのインキ転写が完了して該用紙の後端が前記押圧手段から離れた後に前記押圧手段が圧接する位置に配設され、圧接した前記押圧手段の回転周速度を増速させる突出部を有し、巻装された前記マスタは前記突出部の配設位置において他の部位よりも版胴回転方向下流側へと伸張されることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の孔版印刷装置の版胴において、さらに前記押圧手段により用紙を押圧された際に、前記突出部は版胴回転方向下流側に向けて変形可能な弾性体からなることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の孔版印刷装置の版胴において、さらに前記突出部は前記押圧手段よりも低硬度であることを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置の版胴において、さらに前記突出部は高摩擦抵抗部材からなることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1ないし4の何れか1つに記載の版胴を有する孔版印刷装置であることを特徴とする。
本発明によれば、版胴の見かけの直径が突出部配設位置においてのみ増大し、これに伴い版胴の回転周速度が突出部配設位置においてのみ増加することにより突出部に圧接した押圧手段の回転周速度を増速させるべく作用することにより、版胴の外周面上に巻装されたマスタは突出部配設位置において他の部位よりも余計に版胴回転方向下流側へと伸張され、版胴開孔領域との間でのマスタの伸びの差が吸収されることによりマスタへのしわの発生が防止され、良好な印刷動作を継続して行うことが可能となる。
図1は、本発明の第1の実施形態を採用した孔版印刷装置の要部概略正面図を示している。同図において孔版印刷装置1は、印刷部2、製版部3、給紙部4等を有している。
印刷部2は、図示しない装置本体のほぼ中央部に位置し図示しない版胴駆動手段によって図1において時計回り方向に回転駆動される版胴5と、版胴5の外周面に対して接離自在に設けられ給紙部4から給送される用紙を版胴5に対して押圧する押圧手段としてのプレスローラ6とを有している。
版胴5は、その両側縁部を図示しない一対の端板の各周面にそれぞれ取り付けられた多孔性支持板5aと、多孔性支持板5aの外周に複数層巻装された図示しないメッシュスクリーンとを有しており、多孔性支持板5aには複数の開孔5bを有する開孔部5cが形成されている。多孔性支持板5aの非開孔部には版胴5の一母線に沿った平面をなすステージ部7が設けられており、ステージ部7上には支軸によって開閉自在に支持されたクランパ8が配設されている。クランパ8は、版胴5が所定位置を占めたときに図示しない開閉手段によって開閉される。
版胴5の内部にはインキ供給手段9が配設されている。インキ供給手段9は、版胴5の支軸を兼ねたインキ供給パイプ10、インキローラ11、ドクターローラ12等を有している。インキ供給パイプ10は図示しない一対の端板間に配設されており、図示しない軸受を介して各端板をそれぞれ回転自在に支持している。インキ供給パイプ10にはそれぞれ図示しないインキポンプ及びインキパックが接続されており、インキポンプの作動によりインキパック内のインキがインキ供給パイプ10に複数設けられたインキ供給孔10aから版胴5の内部に供給される。版胴5は、これらインキポンプ及びインキパックと一体的に、図示しない装置本体に対して着脱自在に構成されている。
インキローラ11は、図示しない一対の端板間に配設されそれぞれインキ供給パイプ10に固設された図示しない一対の側板間に回転自在に支持されており、図示しない回転駆動手段によって版胴5と同期して同方向に回転駆動される。インキローラ11は、その周面と版胴5の内周面との間に僅かな隙間が生じる位置に配置されている。
インキローラ11の近傍にはドクターローラ12が配設されている。ドクターローラ12もインキローラ11と同じ図示しない側板間に回転自在に支持されており、図示しない回転駆動手段によってインキローラ11と同期して逆方向に回転駆動される。ドクターローラ12は、その周面とインキローラ11の周面との間に僅かな隙間が生じる位置に配置されている。
インキローラ11とドクターローラ12との近接部には断面楔形状の空間が形成され、この空間にインキ供給孔10aから供給されたインキが溜まることによりインキ溜まり13が形成される。インキ溜まり13のインキは、インキローラ11とドクターローラ12との近接部を通過する際にインキローラ11の周面上に薄層状に供給され、後述するプレスローラ6によって版胴5が押圧された際に、インキローラ11の周面と版胴5の内周面とが接触することにより版胴5の内周面に供給される。
多孔性支持板5aの開孔部5c近傍であって、ステージ部7より見て版胴回転方向下流側であるマスタ後端側には、図2に示すように版胴5の軸方向中央を除く部位に断面長方形状を呈する直方体からなる突出部14が配設されている。突出部14は、スポンジ等の発泡体、低弾性のソリッドゴム、低弾性の樹脂等からなる弾性体によって形成されており、図2に示すように開孔部5cの版胴回転方向下流側端部よりもさらに版胴回転方向下流側に位置する非開孔部上であって、開孔部5cの両側縁部とほぼ対応し後述するプレスローラ6と接触可能である位置にそれぞれ固着されている。突出部14の高さは、汚れや摩耗等を考慮してプレスローラ6が版胴5の外周面より離間した際にプレスローラ6の周面に接触しない高さ(本実施形態では5mm)に設定されており、また突出部14の硬度はプレスローラ6の周面の硬度よりも低硬度となるように設定されている。
版胴5の下方にはプレスローラ6が配設されている。版胴5の軸方向長さとほぼ同じ長さを有し芯部6aの周囲にゴム等の弾性体を巻成してなるプレスローラ6は、芯部6aの両端を一対のプレスローラアーム15の一端間にそれぞれ回転自在に支持されている。板状部材である各プレスローラアーム15は他端をそれぞれ支軸16に回転自在に支持されており、図示しない揺動手段によって揺動される。各プレスローラアーム15の揺動により、プレスローラ6はその周面を版胴5の外周面から離間させる図1に示す離間位置と、その周面を所定の圧接力で版胴5の外周面に接触させる押圧位置とを選択的に占める。
印刷部2の左上方には製版部3が配設されている。製版部3は、マスタ貯容手段17、サーマルヘッド18、プラテンローラ19、マスタ切断手段20、マスタ搬送ローラ対21等を有している。マスタ貯容手段17は、マスタ22をロール状に巻成してなるマスタロール22aを回転自在かつ着脱自在に支持する。
複数の発熱素子を有するサーマルヘッド18は製版部3の図示しない側板に支持されており、図示しない付勢手段によってその発熱素子面をプラテンローラ19の周面に圧接されている。プラテンローラ19は製版部3の図示しない側板間に回転自在に支持されており、図示しないステッピングモータによって回転駆動される。
マスタ切断手段20は、製版部3に固定された固定刃と固定刃に対して移動自在な可動刃とを有しており、可動刃が固定刃に対して回転移動あるいは上下動してマスタ22を切断する。マスタ搬送ローラ対21は、図示しない駆動手段によって回転駆動される駆動ローラと、駆動ローラに圧接配置され駆動ローラの回転時に従動回転する従動ローラとを有しており、サーマルヘッド18とプラテンローラ19とによって製版搬送されたマスタ22を印刷部2に向けて搬送する。
製版部3の下方には給紙部4が配設されている。給紙部4は、給紙トレイ23、給紙ローラ24、分離ローラ25、分離パッド26、レジストローラ対27等から主に構成されている。上面に多数の用紙Pを積載可能な給紙トレイ23は装置本体に昇降自在に支持されており、図示しない昇降手段によって上下動される。
給紙ローラ24は装置本体に揺動自在に支持された図示しないブラケットに回転自在に支持されており、給紙トレイ23が上昇した際にその最上位に位置する用紙Pに対して所定の圧接力で圧接する。給紙ローラ24は図示しない駆動手段によって図1において時計回り方向に回転駆動され、給紙トレイ23上の最上位用紙を給送する。
給紙ローラ24の用紙搬送方向下流側には分離ローラ25が配設されている。分離ローラ25も給紙トレイ23上の最上位用紙に所定の圧接力で圧接し、図示しない駆動手段により給紙ローラ24と同期して同方向に回転駆動される。分離ローラ25の下方には分離パッド26が配設されている。分離パッド26は所定の圧接力により分離ローラ25の周面に圧接配置されており、給紙ローラ24及び分離ローラ25によって給紙トレイ23上から複数枚の用紙Pが引き出された際に、これを1枚に分離する機能を有する。上述の給紙ローラ24、分離ローラ25、分離パッド26によって分離給送手段28が構成されている。
分離給送手段28の用紙搬送方向下流側にはレジストローラ対27が配設されている。駆動ローラ27a及びこれに圧接された従動ローラ27bからなるレジストローラ対27は、図示しない版胴駆動手段からの回転駆動力をギヤやベルト等の図示しない駆動伝達手段によって伝達されることにより駆動ローラ27aが版胴5の回転と同期して回転駆動され、分離給送手段28によって分離給送された用紙Pを印刷部2に向けて所定のタイミングで給送する。レジストローラ対27による用紙Pの給送タイミングは、版胴5上に巻装された製版済みのマスタ22の版胴回転方向における画像先端位置と用紙Pの画像形成領域先端とが一致する所定のタイミングに設定されている。また、本実施形態において従動ローラ27bは図示しない接離手段によって駆動ローラ27aに対して圧接離間自在に配設されており、レジストローラ対27より給送された用紙Pが版胴5の外周面とプレスローラ6とによって挟持された際に、図示しない接離手段が作動して従動ローラ27bが駆動ローラ27aより離間するように構成されている。
印刷部2の左上方には、版胴5の外周面上より使用済みのマスタを剥離して廃棄する図示しない排版部が配置されている。図示しない排版部は、排版ローラ対、排版ボックス、圧縮板等を有しており、排版ローラ対によって版胴5の外周面上より使用済みのマスタの端部をすくい上げて搬送し、搬送した使用済みのマスタを排版ボックス内に収容した後、収容したマスタを圧縮板で圧縮する。
図示しない排版部の下方には、版胴5の周面上より印刷済みの用紙Pを剥離して搬送する図示しない排紙部が配設されている。図示しない排紙部は、剥離爪、剥離ファン、排紙搬送部材、排紙トレイ等を有しており、剥離爪と剥離ファンとの協働動作によって版胴5の外周面から印刷済みの用紙を剥離し、剥離した用紙を吸引搬送コンベヤからなる排紙搬送部材によって図1において左方へと搬送し、用紙搬送方向最下流位置に配設された排紙トレイ上に搬送された印刷済みの用紙Pを順次積載する。
上述の構成に基づき、以下に孔版印刷装置1の動作を説明する。
装置本体の上部に設けられた図示しない画像読取部に印刷すべき原稿がセットされ、図示しない操作パネル上の製版スタートキーが押下されると、図示しない画像読取部において原稿画像の読み取り動作が行われると共に、図示しない排版部において版胴5の外周面上から使用済みのマスタを剥離して廃棄する排版動作が行われる。排版動作が完了すると、クランパ8がほぼ右真横に位置するホームポジションまで版胴5が回転して停止し、図示しない開閉手段が作動してクランパ8が開放され、孔版印刷装置1は給版待機状態となる。
孔版印刷装置1が給版待機状態となると、続いて製版動作が行われる。図示しないステッピングモータ及び駆動手段が作動してプラテンローラ19及びマスタ搬送ローラ対21が回転駆動され、マスタロール22aからマスタ22が引き出される。引き出されたマスタ22はサーマルヘッド18を通過する際に複数の発熱素子によって加熱穿孔され、製版画像を形成される。製版画像を形成された製版済みのマスタ22は、プラテンローラ19及びマスタ搬送ローラ対21によって開放されているクランパ8に向けて搬送される。
図示しないステッピングモータのステップ数より、マスタ22の先端がステージ部7とクランパ8との間の所定位置まで到達したことを図示しない制御手段が判断すると、図示しない開閉手段が作動してクランパ8が閉じられ、マスタ22はその先端部を版胴5の外周面上に係止される。その後、版胴5がマスタ22の搬送速度と同じ周速度で図1において時計回り方向に回転駆動され、マスタ22の版胴5への巻装動作が行われる。そして、図示しないステッピングモータのステップ数より1版分の製版が完了したと判断されると、プラテンローラ19及びマスタ搬送ローラ対21の回転が停止すると共にマスタ切断手段20が作動してマスタ22が切断される。切断されたマスタ22は版胴5の回転によって製版部3から引き出され、版胴5が再びホームポジションにおいて停止すると製版動作及び巻装動作が完了する。
巻装動作に引き続き版付け動作が行われる。版胴5が低速で回転を開始し、給紙部3から分離給送手段28の作動によって1枚の用紙が給送され、給送された用紙Pはレジストローラ対27にくわえ込まれる。そして、版胴5に巻装されたマスタ22に形成された製版画像の先端がプレスローラ6と対応する位置に到達するタイミングでレジストローラ対27が回転し、用紙Pが版胴5とプレスローラ6との間に向けて給送される。この直後のタイミングで図示しない揺動手段が作動し、プレスローラ6の周面が版胴5の外周面に圧接される。
この押圧動作により、プレスローラ6と用紙Pとマスタ22と版胴5の外周面とが圧接し、インキローラ11によって版胴5の内周面に供給されたインキが版胴5の開孔部、図示しないメッシュスクリーン、マスタ22の多孔性支持体及び熱可塑性樹脂フィルムの穿孔部を介して用紙Pに転移され、いわゆる版付けが行われる。版付けによりインキを転移された用紙Pは図示しない排紙部へと送られ、図示しない排紙トレイ上に排出される。この一連の工程により版付け動作が完了し、孔版印刷装置1は印刷待機状態となる。
その後、オペレータによって図示しない操作パネル上の試し刷りキーが押下されると、版胴5が版付け時よりも高速で回転駆動されると共に給紙部4より用紙Pが1枚分離給送される。分離給送された用紙Pは、上述と同様にプレスローラ6によって版胴5の外周面に押圧されて印刷を行われた後、版胴5の外周面上より剥離されて図示しない排紙トレイ上に排出される。
試し刷りによって印刷画像の濃度あるいは位置等を確認し、これらを図示しない操作パネル上の各種キーで調整して再度試し刷りを行った後、印刷枚数及び印刷速度を設定した後にオペレータにより図示しない操作パネル上の印刷スタートキーが押下されると、版胴5が設定された印刷速度に応じた回転周速度で回転すると共に給紙部4より用紙が連続的に給送されて印刷動作が行われる。そして設定された印刷枚数が消化されると、版胴5がホームポジションで停止して孔版印刷装置1は再び印刷待機状態となる。
上述した版付け時、試し刷り時、印刷時において、用紙Pへのインキ転写が完了して用紙Pの後端が版胴5とプレスローラ6との圧接部から離れた後、プレスローラ6はその周面を各突出部14に圧接させる。この圧接時において、各突出部14が配設されていることにより版胴5の見かけの直径が各突出部14配設位置においてのみ増大し、これに伴い版胴5の回転周速度が各突出部14配設位置においてのみ増加することにより各突出部14に圧接したプレスローラ6の回転周速度を増速させるべく作用する。これにより、版胴5の外周面上に巻装されたマスタ22は各突出部14配設位置において他の部位よりも余計に版胴回転方向下流側へと伸張され、版胴開孔領域との間でのマスタ22の伸びの差が吸収されることによりマスタ22へのしわの発生が防止され、良好な印刷動作を継続して行うことが可能となる。
また、各突出部14がプレスローラ6の周面硬度よりも低硬度の弾性体により構成され、プレスローラ6による圧接時において各突出部14が図3に示すように版胴回転方向下流側へと倒れるように変形するので、マスタ22がより版胴回転方向下流側へと伸張され、マスタ22へのしわの発生がより一層防止される。さらに、各突出部14として高摩擦抵抗部材を用いることにより、マスタ22がより版胴回転方向下流側へと伸張されてマスタ22へのしわの発生がより一層防止される。
上記実施形態では、断面長方形状を呈する直方体からなり、スポンジ等の発泡体、低弾性のソリッドゴム、低弾性の樹脂等からなる弾性体によって形成された突出部14を有する版胴5用いる例を示したが、突出部を有する版胴としてはこれに限られず、例えば図4に示すように突出部14よりも版胴軸方向に長く形成された突出部29を有する版胴5A、図5に示すように突出部14を版胴周方向に2列並べた態様の突出部30を有する版胴5B、図6に示すように断面形状が台形である突出部31を有する版胴5C等の、様々な形状及び材質の突出部を有する版胴を用いてもよい。これら突出部としては、使用するマスタ22の種類(平滑度、強度等)に応じてそれぞれ最適な形状及び材質のものがその都度選択されるが、何れの場合においても版胴軸方向の中央を除く版胴回転方向下流側の部位に配設される。
本発明の一実施形態を採用した孔版印刷装置の要部概略正面図である。 本発明の一実施形態に用いられる版胴を説明する概略斜視図である。 本発明の一実施形態における印刷動作を説明するための孔版印刷装置の要部概略正面図である。 本発明の一実施形態の変形例に用いられる版胴を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態の他の変形例に用いられる版胴を示す概略斜視図である。 本発明の一実施形態のさらに他の変形例に用いられる版胴を示す概略斜視図である。
符号の説明
1 孔版印刷装置
5,5A,5B,5C 版胴
5c 開孔部
6 押圧手段(プレスローラ)
14,29,30,31 突出部
22 マスタ
P 用紙

Claims (5)

  1. マスタを巻装すると共に開孔部を有し、押圧手段により前記マスタを介して用紙を押圧されることでインキを用紙に転移して印刷を行う孔版印刷装置の版胴において、
    前記開孔部の中央部を除く版胴回転方向下流側端部近傍であって、前記押圧手段の押圧による用紙へのインキ転写が完了して該用紙の後端が前記押圧手段から離れた後に前記押圧手段が圧接する位置に配設され、圧接した前記押圧手段の回転周速度を増速させる突出部を有し、巻装された前記マスタは前記突出部の配設位置において他の部位よりも版胴回転方向下流側へと伸張されることを特徴とする孔版印刷装置の版胴。
  2. 請求項1記載の孔版印刷装置の版胴において、
    前記押圧手段により用紙を押圧された際に、前記突出部は版胴回転方向下流側に向けて変形可能な弾性体からなることを特徴とする孔版印刷装置の版胴。
  3. 請求項2記載の孔版印刷装置の版胴において、
    前記突出部は前記押圧手段よりも低硬度であることを特徴とする孔版印刷装置の版胴。
  4. 請求項1ないし3の何れか1つに記載の孔版印刷装置の版胴において、
    前記突出部は高摩擦抵抗部材からなることを特徴とする孔版印刷装置の版胴。
  5. 請求項1ないし4の何れか1つに記載の版胴を有することを特徴とする孔版印刷装置。
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